1回
2020/08 訪問
器に宿りし四季の芸術、世界に冠たる日本料理。
蓮の葉、蓮根豆腐、利尻産 雲丹
冬瓜、千葉県産 鮑
車海老、三河湾産 こち、花胡瓜
鮪太巻き
郡上八幡産 鮎、蓼酢
イチヂクの胡麻味噌焼き
刺身鱧、煮鱧押し寿司、煮だこ、じゅんさい、トマト、万願寺唐辛子、ばちこ、合鴨の蒸しロース、さつまいも、玉子焼き、紹興酒につけた枝豆、みょうが酢漬け
フォアグラ最中
明石産 伝助大穴子
すっぽんの炭火焼き
愛知県産 姫オクラ、京都府産 賀茂茄子、石川小芋
湯引き鱧、松茸の鍋
琵琶湖産 鮎、古琵琶湖層米の土鍋ご飯
飛騨牛 飛び牛のシャトーブリアン(追加メニュー)
琵琶湖産 鮎、古琵琶湖層米の土鍋ご飯、水茄子の漬物、出汁巻卵
湯引き鱧、松茸の鍋の雑炊
笹で巻いた葛饅頭
抹茶
2020/10/28 更新
本日は憧れのこちらへ。
幸運にも突然のOMAKASE追加枠(2日後)をゲット、1人枠で一瞬迷うも、次の保証は無いため予約させて頂きました。正直、このような高級店を1人で利用するのは初めてで、めちゃくちゃ緊張しながら当日は伺いました笑
店内は遅れてくる方も含め当然のように満席。木を基調とした明るい空間で、お香の香りが鼻に抜ける。目を閉じればまるでお寺にいるかのよう。
時間になると一斉に開始。
8月ということもあり、夏が旬の食材をふんだんに使用した芸術的なお料理の数々を頂きました。お品は以下の通り、説明聞きながらで全て正確かはわかりません…。
1.蓮の葉、蓮根豆腐、利尻産 雲丹
→先付け。季節感ある大きな蓮の葉を器に、少しモチッとした蓮根豆腐、甘みが最高で溶けるような逸品の雲丹。
2.冬瓜、千葉県産 鮑
→椀物。繊細な出汁を吸った冬瓜に、大きな鮑を1/4添えて…、出汁が旨すぎる…。
3.車海老、三河湾産 こち、花胡瓜
→造り。ブリンブリンの弾力が特徴的な活きの良い車海老、噛むほどに旨味が溢れる旬のこちに花胡瓜を添えて。器のオールドバカラも粋過ぎる笑
4.鮪太巻き
→鮪とべったら漬けの太巻き。沢庵じゃないのが流石だな〜笑 すき身や中トロを巻き上げ、一口毎に違う顔が楽しめる。定番だけあって最高に美味しい。
5.郡上八幡産 鮎、蓼酢
→天然の郡上鮎を目の前の炭で焼いていきます。蓼酢を付けながら…、旨い、さすがは夏の味覚。
6.イチヂクの胡麻味噌焼き
→合うの?と思いきやごめんなさい…笑 イチヂクの濃厚な甘みと胡麻味噌の芳ばしさ、何でこんなに合うの?
7.刺身鱧、煮鱧押し寿司、煮だこ、じゅんさい、トマト、万願寺唐辛子、ばちこ、合鴨の蒸しロース、さつまいも、玉子焼き、紹興酒につけた枝豆、みょうが酢漬け
→しのはらの絶対的スペシャリテの八寸。美し過ぎる…、まさに芸術ですね!季節の花は一人一人違うところも凝ってるな〜。どれが美味しいというより、どれも美味しい、当然か…笑 完璧に骨切りされた鱧の刺身は至高。
8.明石産 伝助大穴子
→脂の乗った外はパリパリ、中はふっくらとろりのブランド穴子。脂が凄いので、この一口が丁度良い。
9.すっぽんの炭火焼き
→恥ずかしながら、すっぽん初体験!目の前の炭でじっくり火を入れ、特製のタレに漬けては焼きを繰り返した逸品。食べたことがなかったので他と比べることは出来ませんが、臭みなどは皆無。ブリンッ!とした張りのある身を、手で骨を持ちながら豪快にかぶり付きます。地鶏のような食感で、肉は意外と淡白。コラーゲンでプルプルの部分もあり、すっぽん美味しいな〜、これから食べるすっぽん、しのはら基準になってしまう…笑
10.フォアグラ最中
→目の前で最中をパカッとする様は写真で何度も見ました。まったり濃厚なフォアグラと、深みのある甘さのあんぽ柿とのマリアージュが美味しすぎ。最中はしのはら氏のお気に入りで、関西の方のお店から取り寄せてるらしい。
11.愛知県産 姫オクラ、京都府産 賀茂茄子、石川小芋
→絶妙な薄味の出汁が堪らない味付け。野菜に味は完璧に染みているけれど、全く煮崩れしていない、技術の結晶。
12.湯引き鱧、松茸の鍋
→目の前で豪快に調理する鱧の骨抜きは圧巻。今年は東北の方で松茸が採れているらしく、夏だけれど立派な松茸を味わえました。松茸の出汁がとんでもないことになってる…。フワッホロの鱧、シャキ感残る香り高い松茸は、夏の味覚×秋の味覚のコラボでしたね。
13.飛騨牛 飛び牛のシャトーブリアン(追加メニュー)
→飛騨牛のランクの中でも最上ランクの飛び牛のシャトーブリアン。こちらも目の前の炭で焼いての提供。とんでもない柔らかさの肉質、上品な脂がジュワッと口の中で広がります。これは沢山食べられないほど脂乗ってました。オーダー迷いましたが、やはり頼まざるを得ません笑
14.琵琶湖産 鮎、古琵琶湖層米の土鍋ご飯
→鮎、2度目の登場も、今度は琵琶湖の少し小さめな鮎。米には古琵琶湖層で作られた米を使う、元滋賀県の名店だからこそのメニュー。鮎のほろ苦い肝がこんなにも混ぜご飯と合うとは…。お腹いっぱいでしたが、無理矢理お代わりするほど絶品。今度家でやってみようかな…。
15.水茄子の漬物、出汁巻卵
→抜かりなし、水茄子のみずみずしい味わいがグッド。出汁巻は優しい味付けでふっくら仕立て。
16.湯引き鱧、松茸の鍋の雑炊
→極上の出汁が出たスープで雑炊。説明不要笑
17.笹で巻いた葛饅頭
→ぷるんぷるん、清涼感ある夏らしい水菓子。
18.抹茶
→極上のコースを抹茶で〆る。これほど満足感のある抹茶を飲んだことがない。
ご馳走様でした。
帰りは、しのはら氏自らエレベーターまで案内。一生懸命、今回の感動を伝えさせて頂きました笑 緊張したけれど、コースの途中度々話しかけてくれたり、お一人様でも十二分に楽しめましたね。厳かな感じではなく、お弟子さんたちと和気藹々でこちらも笑顔になるような雰囲気でした。
サービスは超一流、料理以外のお皿やグラスなどもこだわりにこだわり抜いたものばかり。さすがは日本が世界に誇るミシュラン店。
次来れるかは運次第、直近で伺うことは難しいけれど、いつかまたこのカウンターに戻って来たいです。
※訪問時→評点 4.68