1回
2025/08 訪問
食べ手に口福を与え、幸せを齎すことが作り手の"徳"であるならば、今後どれほどの徳を積み励み続けるのだろうか…。
真剣な眼差しの松本大将。
・丹波牛 フィレの味噌漬け
・京都府産 清滝の天然アユ
・京丹後市産 ハタハタ
・京都府産 清滝の天然アユの炭焼き
・京丹後市産 ハタハタの炭焼き
・明石市産 ハモと梅肉の炊き込みご飯
・北海道産 紫雲丹と野菜の豆乳スープ
・毛蟹と茄子葛ソーメン
・明石市産 ハモとツバスのお造り
・三重県産 メイチダイとツブ貝のお造り
・冬瓜と鮑のお椀
・炭焼き鰻のうざく
・丹波牛 フィレの味噌漬け炭焼きとイチジク田楽
・京都府産 清滝の天然アユの炭焼き
・賀茂茄子と京丹波地鶏の炊き合わせ
・京丹後市産 ハタハタの炭焼き ・土鍋炊きご飯、香の物、モズクの赤出汁
・明石市産 ハモと梅肉の炊き込みご飯
・青海苔の冷たいおうどん
・丹波小豆の冷やしぜんざい
・和紅茶 880円/税込
・冷緑茶 880円/税込
・山崎の水 -発泡- 880円/税込
・山椒茶
・天然うなぎ
・天然うなぎ
・天然うなぎ
・丹波牛 フィレの味噌漬け炭焼き
・丹波牛 フィレの味噌漬け炭焼き
・完熟イチヂク
・万願寺とうがらし
・京都府産 清滝の天然アユの炭焼き
・京丹後市産 ハタハタの炭焼き
・京丹後市産 ハタハタの炭焼き
2025/09/05 更新
本日はこちらでランチ。
周りの食べ友様からの評価が軒並み高く、行きたいお店最上位だったこちら。予約困難店ですが、運良くランチの1枠を射抜くことが出来ました。
カウンターは勿論満席ですが、3割は外国人。それでも、お店の方は英語が話せるため、コミュニケーションも全く問題なく対応されており流石の一言。
さて、この日の料理は以下の通り。
◆ ≪昼≫ おまかせコース 25,000円/税・サ込
・山椒茶
・北海道産 紫雲丹と野菜の豆乳スープ
・毛蟹と茄子葛ソーメン
・明石市産 ハモとツバスのお造り
・三重県産 メイチダイとツブ貝のお造り
・鮑と冬瓜のお椀
・炭焼き鰻のうざく
・丹波牛 フィレの味噌漬け炭焼きとイチジク田楽
・京都府産 清滝の天然アユの炭焼き
・賀茂茄子と京丹波地鶏の炊き合わせ
・京丹後市産 ハタハタの炭焼き
・土鍋炊きご飯、香の物、モズクの赤出汁
・明石市産 ハモと梅肉の炊き込みご飯
・青海苔の冷たいおうどん
・丹波小豆の冷やしぜんざい
◆ オーダードリンク
・和紅茶 880円/税込
・冷緑茶 880円/税込
・山崎の水 -発泡- 880円/税込
------- 以下 余白 -------
席に着くと山椒茶が提供されます。
痺れるほどの山椒感はなく、仄かな香りがする程度。
さて、ここからお料理が開始です。
1品目、北海道産 紫雲丹と野菜の豆乳スープ。
夏野菜を中心とした野菜のペーストを豆乳と合わせてスープに。中には、北海道産の紫雲丹、茶豆、乾燥南瓜、白瓜、葱。豆乳のまったり感に、野菜ペーストの甘みがジワジワと広がります。ここに濃密な紫雲丹のコンビネーション…早々に悶絶級。茶豆や南瓜などの忍ばせ程度の存在感が素晴らしい。
2品目、毛蟹と茄子葛ソーメン。
細くカットした茄子に葛を纏わせ、ソーメンに仕立てた驚きの一皿。毛蟹とポン酢のジュレで、冷たく清涼感あり。葛のムチっぽさと、茄子の柔らかさが意外にも合う。食べられるのはこの時期だけ!
3-4品目は、お造りが2皿続きます。
明石市産のハモとツバス、三重県産のメイチダイとツブ貝。ハモはレアーに湯引きされており、フワッと柔らかく甘い。ツバスは、プリッと身に弾力があります。メイチダイは今が旬、しっとりとした舌触りで甘みあり。ツブ貝は、磯の香りが弾けるコリコリ食感。酢橘やオカヒジキ、生山葵、塩、煎り酒と共に…。
5品目は、鮑と冬瓜のお椀。
上品な鰹と昆布の出汁に、プリップリで柔らかな厚切り鮑、そしてジュワッと出汁を吸った冬瓜。シンプルなはずなのに、何故こんなにも繊細で深みのある旨みが広がるのか…。ずっと口を付けていたい、そんなお椀。
6品目は、炭焼き鰻のうざく。
天然鰻を使用、カウンターにて炭火でじっくりと、パリパリになるまで何度もタレ漬けを繰り返して焼いていきます。関西風の仕上がりで、特に皮目は煎餅に近い硬さになるまで焼かれてました。芳ばしい!!土佐酢と胡瓜でさっぱりと…、あまりに本格派な鰻は、専門店をも余裕で上回るクオリティ。
7品目は、丹波牛フィレ肉の味噌漬け炭火焼き。
お店の象徴とも呼べる、カウンター奥の囲炉裏。ここで肉や魚に火を入れていきます。丹波牛のフィレ肉を京風味噌に漬け、炭焼き30分強。添えられるは、炭焼きして甘さが凝縮された味噌がけのイチヂク田楽。フィレ肉は、真紅の赤身、超絶柔らかい。味噌による旨味の引き出しもあるが、肉自体のポテンシャルが高いのと、水分を残す焼き加減が天才的。イチヂク田楽と一緒に食べると、この甘さが不思議と肉の旨みとマッチします。
8品目は、清滝の天然鮎の炭焼き。
今シーズンはほぼ終わりに近い清滝の天然鮎、自身も今年最後の鮎かな〜。自慢の囲炉裏で火入れした鮎は、頭から尻尾までパリッパリ、それでいて身はホワホワ。肝のほろ苦さも堪らない。やはり鮎は蓼酢がよく合う。食べ終わりは、茗荷の酢漬けでさっぱりと。
9品目は、賀茂茄子と京丹波地鶏の炊き合わせ。
この一皿も超絶美味。和テイストの鶏出汁は、ぽってりとした白湯気味の餡掛け仕立て。ジュワッとみずみずしく甘い賀茂茄子と、芳しい皮目とブリンッとした肉質の京丹波地鶏の相性は神がかってました…。
10品目は、京丹後のハタハタの炭焼き。
こちらはお食事として登場します。パリッと焼き上げたハタハタの頭や内臓、骨まで丁寧に除去。ハタハタって秋田のイメージがあったけど、京都のハタハタも非常に美味しい。炊き立ての土鍋ご飯は、こだわりの佐賀県産完全無農薬米。お新香、もずくの赤出汁と共に。
11品目は、ハモと梅肉の炊き込みご飯。
ここ最近食べた〆の炊き込みご飯の中でもベストに近い。ハモと梅肉の相性は言わずもがな、まさか炊き込みご飯の中で巡り合うとは…笑 ご飯の余熱で火入れされたハモは、身が固くなることなくフワフワで、梅肉がキュッと締めてくれます。美味し過ぎて3回おかわりしました笑
12品目、お食事ラストは青海苔の冷たいおうどん。
冷たい出汁と青海苔の磯の香りがグッド。
13品目、水菓子でラスト。
丹波小豆の冷やしぜんざい。下には白玉、粒の形の良い丹波小豆、程よい甘さに炊かれてます。やはり最後は、和スイーツで〆ないと、ですね。
ご馳走様でした。
私的ベストな日本料理となりました。正直、非の打ち所がない…。ここまでの完成度を、この品数で、このお値段。接客・サービスも◎、肩肘張らない居心地が最高に気持ちいい。松本大将の人柄にも惹かれました。
また季節を変えて、必ず再訪したいと思います。
※訪問時→評点 4.45