P.R.ねるそんさんが投稿したニッポン ラーメン 凛 トウキョウ(東京/東京)の口コミ詳細

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『旅ランナーのラーメン道』時々うどん道

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ニッポン ラーメン 凛 トウキョウ東京、京橋、二重橋前/ラーメン

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/05 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

東京駅で未来と醤油が交差する、スタイリッシュ一杯劇場

 東京駅の地下迷宮を抜け、僕と後輩のHは、銀色のカウンターがやけに未来的なラーメン店に辿り着いた。
まるでタイムマシンの船内だ。
茶髪の店員が滑るように注文を捌き、奥では男女ペアがシンクロナイズド湯切りを披露している。
こうなるとラーメンというよりサーカスだ。

 「先輩、ここ評判いいらしいですよ」とH。
 「ふむ、じゃあ醤油らぁ麺に味玉を。ついでに胃袋も未来にワープさせてくれ」と僕は軽口を叩く。
茶髪氏は丁寧なお辞儀で応え、まるで銀河ステーションの駅員のようにチケット――いや食券を回収していった。

 あっという間に配膳。
丼は黒曜石のように艶めき、香りは醤油の濃い闇。まずはスープ――おお、醤油のパンチが舌にジャブ、いやストレート。
薄切りの焼豚は紙のように軽やかなのに、味だけはローストスペクタクル。
ここでHが囁く。「チャーシュー、薄いのに濃いっスね。物理法則どうなってるんでしょう」――知らんがな。

 しかし麺を啜った瞬間、僕の歯は肩透かしを食らう。
コシがどこかへ逃亡しているのだ。
「頼りない……まるで新人編集者の握手みたいだ」と僕。
Hは笑いを噛み殺しつつ、「具も少なくないっスか?この値段なら執筆謝礼くらい欲しい」と呟く。
確かにトッピングの戦力は寂しい。
味玉こそ黄身がトロトロで見せ場を作るが、脇役のメンマと海苔は背景モブの域を出ない。

 だが総じて完成度は高い。
清潔感あふれる店内、ロボットのように滑らかな接客、そして醤油スープの深宇宙。
僕らは丼を空にし、カウンターに箸を置いた。
茶髪氏が再び深々と頭を下げる。
ここはアトラクションだ。
多少のコシ不足や具の貧弱さなど、惑星規模の演出で吹き飛ばしてしまう。

 地上へ戻るエスカレーターでHが言った。「先輩、ラーメンも人生もバランスが大事っスね」
 僕は頷く。「未来的演出と古典的醤油、長所と短所。どちらかが欠けても物語は進まんさ」――さて次の食券は、いったいどの時空で切ろうか。

2025/06/21 更新

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