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takum822199の浪漫ブログ
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takum822199 (男性・岡山県)
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1回
夜の点数:5.0
2017/10 訪問
いくらとうにの協奏曲
人知れぬ声。そんな声を聴いたことがあるだろうか。誰しも一度はそんな経験があるだろう。あるものは言うだろう。幻聴、空耳、妄想。またある者はこういうのだ疲れているのだと。でもそれは確かにあるのだ。万人が否定しようとも。「助けて・・・」「私たちを助けて」アバンギャルドな青年「ふう」狂った目をした男「おい、今何か聞こえなかったか」アバンギャルド「何も聞こえねえぞ。ったく酔い過ぎてんじゃねえか。明日から中つ国行脚も始まるってのにそんなんで大丈夫かよ」狂男「確かに聞こえたんだ。俺を呼ぶ声が。こっちだ」秋空の下、小手調べに居酒屋で本酒を煽り、行脚前日を控えた漢たちは意気揚々と街を闊歩していた。あれは良い夜だったように思う。男が向かった先にはこでまりと書いてある看板。しかし、もう閉まっているらしい。狂男「ここだ、ここから聞こえる。助けを呼ぶ声が」アバンギャルド「でも、もう閉まってるぞ。どうすんだ」???「いたぞこっちだ」狂男「やばい、行脚邪魔し隊の連中だ、見つかっちまった」行脚邪魔し隊。やつらは俺ら浪漫研究会を疎ましく思い、幾度となく邪魔をしてきている悪の組織。これまでも、細菌攻撃、車への工作、台風をぶつけるなどあの手この手で邪魔をしてきた、悪い奴らだ。精悍な男「こっちです」アバンギャルド「なんなんだ、でも行くしかねえ」謎の男に案内され、俺たちは、疾風のごとく駆け抜けた。案内された場所はここ、こでまりである。精悍な男「私、こでまりの店長をしているものです。危ないところでした。実は私浪漫研究会のフアンでして、いつかこのように役が立てる時を待っていたのです。私のことはこでまりとお呼びくださいませ」狂男「すまんな、危ないところだった。」店内は寿司屋風の店内。店内は客で賑っていた。こでまり「ここはいつもなら閉店の時間なのですが、客もまだいますのでどうぞおくつろぎください。」狂男「ああ。助かる。では麦酒となにか握ってもらおうか」こでまり「はい。握るのは何にいたしましょう。」狂男「そうだな。ところで、ここから何か声がしたのだが」こでまり「声でございますか。客の声でしょうかねえ」そんなことを話していると、おもむろにさっきの声がうにくら「お待ちしていました。takum822199様。あなたを待っていたのです。私たちは、先日、漁師にとられ、あられもない姿に。せめてあなたのような方に食べていただき、あなた様の血肉となって生まれ変われたい。そう思って、呼び続けていたのです。どうかご注文を」狂男「そうだったのか」アバンギャルド「おい、お前誰と話してんだ。」狂男「うにといくらだ。うにといくらをくれ」アバンギャルド「は?」こでまり「ご注文いただきました。少々お待ちください。丁度上物が入っています。」うにくら「ありがとうございます。あなたにご武運を」こでまり「はいお待ち」そして、麦酒を煽って、うに、いくらをいただいた。我等浪漫研究会。もう声は聞こえない。代わりに体中でいつまでもうにといくらの協奏曲は鳴り響いていた。
2017/10/27 更新
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焼酎あり
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ソファー席
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人知れぬ声。そんな声を聴いたことがあるだろうか。誰しも一度はそんな経験があるだろう。あるものは言うだろう。幻聴、空耳、妄想。またある者はこういうのだ疲れているのだと。でもそれは確かにあるのだ。万人が否定しようとも。
「助けて・・・」「私たちを助けて」
アバンギャルドな青年「ふう」
狂った目をした男「おい、今何か聞こえなかったか」
アバンギャルド「何も聞こえねえぞ。ったく酔い過ぎてんじゃねえか。明日から中つ国行脚も始まるってのにそんなんで大丈夫かよ」
狂男「確かに聞こえたんだ。俺を呼ぶ声が。こっちだ」
秋空の下、小手調べに居酒屋で本酒を煽り、行脚前日を控えた漢たちは意気揚々と街を闊歩していた。あれは良い夜だったように思う。
男が向かった先にはこでまりと書いてある看板。しかし、もう閉まっているらしい。
狂男「ここだ、ここから聞こえる。助けを呼ぶ声が」
アバンギャルド「でも、もう閉まってるぞ。どうすんだ」
???「いたぞこっちだ」
狂男「やばい、行脚邪魔し隊の連中だ、見つかっちまった」
行脚邪魔し隊。やつらは俺ら浪漫研究会を疎ましく思い、幾度となく邪魔をしてきている悪の組織。これまでも、細菌攻撃、車への工作、台風をぶつけるなどあの手この手で邪魔をしてきた、悪い奴らだ。
精悍な男「こっちです」
アバンギャルド「なんなんだ、でも行くしかねえ」
謎の男に案内され、俺たちは、疾風のごとく駆け抜けた。案内された場所はここ、こでまりである。
精悍な男「私、こでまりの店長をしているものです。危ないところでした。実は私浪漫研究会のフアンでして、いつかこのように役が立てる時を待っていたのです。私のことはこでまりとお呼びくださいませ」
狂男「すまんな、危ないところだった。」
店内は寿司屋風の店内。店内は客で賑っていた。
こでまり「ここはいつもなら閉店の時間なのですが、客もまだいますのでどうぞおくつろぎください。」
狂男「ああ。助かる。では麦酒となにか握ってもらおうか」
こでまり「はい。握るのは何にいたしましょう。」
狂男「そうだな。ところで、ここから何か声がしたのだが」
こでまり「声でございますか。客の声でしょうかねえ」
そんなことを話していると、おもむろにさっきの声が
うにくら「お待ちしていました。takum822199様。あなたを待っていたのです。私たちは、先日、漁師にとられ、あられもない姿に。せめてあなたのような方に食べていただき、あなた様の血肉となって生まれ変われたい。そう思って、呼び続けていたのです。どうかご注文を」
狂男「そうだったのか」
アバンギャルド「おい、お前誰と話してんだ。」
狂男「うにといくらだ。うにといくらをくれ」
アバンギャルド「は?」
こでまり「ご注文いただきました。少々お待ちください。丁度上物が入っています。」
うにくら「ありがとうございます。あなたにご武運を」
こでまり「はいお待ち」
そして、麦酒を煽って、うに、いくらをいただいた。我等浪漫研究会。もう声は聞こえない。代わりに体中でいつまでもうにといくらの協奏曲は鳴り響いていた。