この口コミは、たそがれ久兵衛さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:4.5
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
美味しい 油そば の味をもう一度……長野県飯田市の 麺や花
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307621 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307621","content_type":"ReviewImage","content_id":87307621,"voted_flag":false,"count":20,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307622 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307622","content_type":"ReviewImage","content_id":87307622,"voted_flag":false,"count":15,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307624 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307624","content_type":"ReviewImage","content_id":87307624,"voted_flag":false,"count":18,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307629 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307629","content_type":"ReviewImage","content_id":87307629,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307631 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307631","content_type":"ReviewImage","content_id":87307631,"voted_flag":false,"count":12,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87307633 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87307633","content_type":"ReviewImage","content_id":87307633,"voted_flag":false,"count":11,"user_status":"","blocked":false}
2018/06/09 更新
仕事で長野県飯田市へ来ている。
お昼、中央自動車道・飯田IC を降りて、昼飯でもと適当なお店を探した。
飯田IC から国道153号を右折して東へ行くとすぐ、「油そば」の看板を見つけた。
地元では「アップルロードいいだ」と呼ばれているところの左側(北側)、吉野家の先だ。最近できたお店らしい。立ち寄ってみることにした。
2018年 4月開店だとか。できたばっかりですね。かつて東京で食べた油そばの美味しさを思い出し、よだれと共にお店の中へ。
ご存知の方も多いと思うが、念のため、油そばとは……?
スープのないラーメンのこと。丼の底に、濃いめのつけだれが敷かれ、その上にゆでた麺が盛られている。(つけだれが油のように見えるので、「油そば」なんだと思う)
丼を受け取った後、客は丼の中の麺を箸でよくかき混ぜ、たれを十分、麺にからませてから食べる。これが基本。
麺の上に、普通のラーメンと同様に、チャーシュー、メンマ、ネギ、ナルトなどがトッピングされているのが普通。(このあたりは普通のラーメン同様、店により違いが出る)
濃厚なたれが麺にからみ、たれのおいしさと麺自体のおいしさを、両方ダイレクトに味わえるところがミソだ。
スープがない分、麺の量が多めのことが多く(通常ラーメンの1.3~1.5倍くらいか)、また麺自体の味・食べ応えを楽しむため、太麺のことが多い。(ここまで一般論)
さあ、「麺や 花」さんの油そばを食べてみよう。
油そば 全部のせ 半チャーハンセット 1,150円 をオーダー。
すぐ出てきた。
丼の上面をおおいつくすほど、具材がトッピングされている。(全部のせだからね)
チャーシュー4枚(!)、ネギ、シナチク、揚げネギ、ナルト、半熟卵(半分)などが載せられている。
そしてセオリーどおりの太麺。
トッピングされた具材を半分わきによけ、麺を混ぜる。そのうちに具材が麺の下に沈んでしまったが、まあ仕方ないか。
後で発掘する楽しみにとっておこう。
だしと醤油の味が程よくミックスされた濃厚なたれが、麺を美味しく食べさせてくれる。
味わいながら噛んでいくと、麺自体の甘みが広がってくる。たれとのコラボに「お~うまい」。
揚げネギもいい味を出している。
たれは濃厚だが、もたれる感じではなく、案外さっぱり、さらっと切れる感じ。すぐ次が食べたくなる。
チャーハンも食べてみた。
しっかりした味で美味しい。ご飯がパラリとほどける。
半チャーハンなのだが、ご飯茶碗一杯よりずっと多い。
小さく刻んだチャーシューが混ぜ込まれていて、これがいい味のアクセントになっている。
気を付けないと、油そばのことを忘れて、パクパク食べてしまいそうだ。
食べ続けたい誘惑を振り切って(笑)、油そばに戻る。
ああ、これも美味しい。途中、掘り出した具材の味も楽しみながら、一杯さらりっと完食。
チャーハンも完食。
飲んだ後の〆のラーメンというのはよくある話だが、この油そばも、飲んだ後でもさらりと食べられると感じた。
やっぱりスープがないと…という方のために、ちゃんと普通のラーメン(醤油、味噌、塩など)も置いてあるのでご安心を。
ごちそうさまでした。
後書き
油そばは、東京都武蔵野市のラーメン店が発祥の地らしい。付近にある大学に通う食べ盛りの学生に支持されて、一般に普及。ついにラーメンの一つのジャンルを形成するまでに至った。
その経緯からか、東京に(油そばの)店舗が多く、地方ではなかなか食べられないという状況もある。
そんな中で、飯田市に開店した「麺や花」さんは、地元の人気店になる可能性を秘めている。
長野県飯田市は、時計のシチズンの部品製造関連企業だった平和時計発祥の地である。(1949年のことで、シチズン提携企業第一号だとか。現在はシチズン時計マニュファクチャリングに合併・吸収されている)
また、大豆加工食品を得意分野とする、旭松食品の本店があることなどでも知られている。
こうや豆腐「新あさひ豆腐」やインスタント味噌汁「生みそずい」などをご存知の方も多いのでは?
(これらは旭松食品の製品)
そしてそれだけではなくて、実は隠れた(?)焼肉のメッカでもあるんだそうだ。
飯田市は、人口1万人当りの 焼肉店舗数が日本一の「焼肉の街」なんだとか。
・家庭においても、一家に一台は必ず焼き肉用の鉄板(わが家の鉄板)がある
・盆暮れ正月、花見に祭りに寄り合いに、おもてなし料理として、焼肉が出されることが多い
など、家庭でも外食でも焼肉が食べられているという。
古代朝廷の直轄牧場(官ノ牧)の実に半分は、長野県にあったそうだ。
(昔から良馬の産地だったわけですね)
信州一の畜産地帯で、物資の輸送や農耕馬として馬が大量に飼育されていた。
同様に綿羊飼育なども盛んであった。
こんなことから、古くから馬肉を食す文化が根付き、牛肉はもちろん、かつてはジビエ料理(イノシシ、ヒツジ…)なども日常的に食されてきた土地なのだ。
海の幸が豊富な日本国内でも、山に囲まれ海に接していない飯田市のようなところでは、海産物によるタンパク質補給に頼れないという事情もあったらしい。(冷蔵・冷凍技術やトラック輸送などが普及する前の話)
そんな飯田市にできた油そばのお店「麺や花」。
焼肉の街に「花」を添える、地域の名物店になるかも……。