はまぐりのToshiさんが投稿したすし 良月（東京/恵比寿）の口コミ詳細

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄日比谷線広尾駅A1出口から徒歩10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くのビルの1階です。

今回も夜に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容
〇つまみ
①蒸し鮑
　大原産の鮑。
　肝ソースが一緒に提供され、ソースをつけながら頂きました。
　蒸し立てが提供されました。
　蒸し立ての鮑はぷるんぷるんの弾けるような口当たりで、噛むととても柔らかい食感でした。
　今年これまで食べた鮑の中で一番柔らかい食感でした。
　旨味は極上。
　香りも素晴らしかったです。
　肝ソースは和歌山県の堀川屋さんの白味噌を合わせて仕込まれています。
　味噌で旨味が濃くなった肝は、鮑との相性は間違いないところです。
　絶品の鮑に一品目から感動です。

➁タコ
　長井産の神経締めを施したタコ。
　塩茹でされたタコは半生状態でした。
　2切れ提供され、1切れはそのまま、もう1切れはワサビをつけて頂きました。
　半生ということで、少し噛み応えのある食感でした。
　タコの旨味が抜けないように硬度の高い水で茹でたタコは旨味が濃く驚きの美味しさでした。
　噛んでタコの旨味を堪能しました。

③赤座海老の出汁にウニを加えたいちご煮風のお椀
　長井産。
　天草産の赤ウニを浮かべていちご煮風にして提供されました。
　硬度の高い水を使って灰汁を取ってから出汁が引かれています。
　赤座海老の甘味が溢れ、香りも立っていて絶品のお出汁でした。
　天草のウニは8月が旬ということで甘味が濃く文句なしの美味しさでした。
　赤座海老の出汁と見事にマリアージュ。
　最高でした。

④鰹
　気仙沼産。
　藁で燻した後、皮目に塩を当て炭火で皮目を炙ってから切り付けられました。
　ネギと生姜を使った薬味を乗せて提供され、醤油をつけて頂きました。
　皮目はカリカリで香ばしい味わい。
　皮下には脂があって抜群に美味しいです。
　身質、味も良くとても美味しかった。

⑤クロムツ
　長井産の神経締めを施したクロムツ。
　皮目を炭を使ってしっかり炙られました。
　愛媛県産のスッポンで出汁を引き、柑橘系を合わせて仕込まれた煮凝りに、広島県産のカイワレを和えたものをクロムツにかけて提供されました。
　しっかり炙られたクロムツの皮目の香ばしさと食感がとても良かった。
　脂の乗りが半端なく、脂の甘味が溢れました。
　溢れる脂の甘味を煮凝りが際立たせていて別格の美味しさでした。

⑥新イクラ
　切り立ての赤酢のシャリの上に盛って小丼として提供されました。
　上には柚子の香りが落とされていました。
　粒が小さくめちゃくちゃ柔らかい食感でした。
　キレイな魚卵の旨味が楽しめました。
　切り立ての酸味の立ったシャリとの相性も良かった。
　この時期しか楽しめないイクラの柔らかさと旨味を堪能することができました。

⑦秋刀魚塩焼き
　いつもはここでボタンエビの炭火焼きが提供されますが、この日のお客さんは常連さんということで、いつもと違う焼物を提供したとのこと。
　皮目に塩を当ててから炭を使って焼かれました。
　スダチをかけてから提供されました。
　秋刀魚の肝ソースと染めおろしが添えられ、ワサビと肝ソース、染めおろしをつけながら頂きました。
　ワサビが効かないぐらい脂が凄かった。
　味も良く、旬を感じることができました。
　濃厚な肝ソースも秀逸で、秋刀魚と絡めて美味しく頂くことができました。

⑧真鯛のお出汁
　明石産の朝5時に〆て伊丹空港経由で仕入れた高鮮度の真鯛。
　真鯛の中骨で出汁が引かれています。
　雑味なくめちゃくちゃクリアですが、真鯛の濃厚な旨味が凝縮したとても美味しいお出汁。
　にぎりの前に口の中をスッキリさせることができました。

●にぎり
❶中トロ
　小泊産。
　赤酢のシャリで握られました。
　香りが素晴らしかった。
　この日のマグロは100㎏以下ということで脂の乗りは上品でしたが、【良月】さんの優しい味わいのシャリにピッタリの脂の味わいでした。
　旨味は濃くとても美味しい中トロでした。
　マグロの出回りが悪い夏場ということで、冷凍のマグロを使うお鮨屋さんが多い中、【良月】さんではマグロの香りと旨味が堪能することができました。

❷大トロ
　赤酢のシャリで握られました。
　程良く脂が乗っていました。
　スジがしっかり入っている部位でしたが、旨味が濃く、スジを噛んでスジ周辺から溢れる旨味を楽しみました。

❸新イカ
　米酢のシャリを使って握られました。
　新イカ一杯で一貫握られました。
　サクッもちっとした歯座りで、噛むと柔らかい食感。
　塩とスダチを使って握られた新イカは甘味が際立っていて抜群に美味しかった。
　名残りという時期ですが、新イカの食感と甘味を堪能することができました。

❹真鯛
　米酢のシャリで握られました。
　上記しましたが、明石産の朝〆の真鯛。
　湯霜仕立てで握られました。
　明石で血抜きされた真鯛はぶるぶりの適度に噛み応えがある食感でした。
　湯霜した皮の皮下から溢れる旨味が素晴らしかった。
　真鯛が食べたと思われる甲殻類の甘味も強く感じられ絶品でした。

❺白甘鯛
　八幡浜産の神経締めを施しが白甘鯛。
　米酢のシャリで握られました。
　真鯛より強めに湯霜にしてから握られました。
　柔らかい食感でした。
　しっかり湯霜された白甘鯛の皮下はゼラチン化していました。
　ゼラチン化した白甘鯛の旨味は極上。
　脂の甘味も上質で最高に美味しかった。

❻サワラ
　明石から直送されたサワラ。
　皮目を炙ったサワラは米酢のシャリで握られました。
　皮目は香ばしい味わい。
　程良く脂を含んでいてとろけるような柔らかい食感でした。
　身の質は上質で味も濃く素晴らしいサワラのにぎりでした。
　
❼オニアジ
　明石産の朝〆の900ｇ近い大きなオニアジ。
　薄く切り付け、切り付けた2枚を重ねて米酢を使って握られました。
　朝〆ということで、ぷるぷるの少し歯応えがあり鮮度の良さを感じる食感でした。
　香り高く味の濃さが堪らなかった。
　名残りということで、旬のころに比べると脂の乗りは上品でしたが、オニアジの美味しさは楽しめました。

❽赤座海老
　長井産。
　塩とスダチを使い、米酢のシャリで握られました。
　生きた状態で茹でた赤座海老はふわっと感を感じる柔らかい食感でした。
　甘味の濃さに驚きました。
　塩とスダチが良い仕事をしていて、赤座海老の甘味を堪能することができました。

❾新子
　天草産。
　1枚半づけで赤酢のシャリで握られました。
　柔らかい食感でした。
　脂は薄かったですが、強い酸味とコハダのようなしっかりした旨味がありました。
　新子の時期も後半ですが、新子の美味しさが楽しめました。
　
❿赤身漬け
　平漬けされた赤身を赤酢のシャリを使って握られました。
　香りが良かった。
　夏のマグロということで酸味は弱かったですが、イカをしっかり食べているマグロのようでコクのある旨味と優しい甘味が楽しめました。

⑨はまぐりの出汁
　はまぐりと昆布を使って仕込まれています。
　はまぐりの濃厚な旨味が楽しめる絶品の口直しでした。

⓫赤ウニ
　愛媛から直送された赤ウニ。
　赤酢のシャリで握られました。
　ねっとりした口当たりで、とろけるような食感でした。
　雑味のないキレイで濃厚な旨味が溢れる極上のウニでした。
　今年食べたウニで一番美味しいウニだと思いました。

⓬穴子
　対馬産。
　煮穴子を炭火でしっかり炙ってから赤酢のシャリを使って煮詰めで握られました。
　熱々の穴子は、ふわとろの素晴らしい食感でした。
　良い味が出ていてめちゃくちゃ美味しかった。

⓭玉子焼き
　ホタテで仕込まれた玉子焼きです。
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。　

これで一通り

◎追加
⓮チカメキントキ
　前日〆た長井産のチカメキントキ。
　米酢のシャリで握られました。
　活かった食感で歯応えが凄かった。
　旨味がしっかり楽しめる白身で程良く脂もありました。
　あまり流通していない魚ですが、噛んで旨味が楽しめる一貫でした。

⓯メイチダイ
　前日〆た長井産メイチダイ。
　米酢のシャリで握られました。
　とても柔らかい食感でした。
　上質の甘味とコクのある旨味があり絶品。
　名残りのメイチダイの美味しさに感動しました。

⓰フエダイ
　長井経由で仕入れた高知産のフエダイ。
　米酢で握られました。
　適度に歯応えがありました。
　甘味が楽しめるフエダイでした。
　
⓱秋刀魚
　つまみで頂いた秋刀魚をにぎりで頂きました。
　赤酢のシャリで握られ、ネギと生姜で仕込まれた薬味を乗せて提供されました。
　秋刀魚らしい柔らかい食感でした。
　脂がしっかり乗っていました。
　味もキレイで衝撃的な美味しさ。
　今年は秋刀魚の状態がいいようで、また頂きたいと思いました。
　
⓲煮はまぐり
　赤酢のシャリと煮詰めを使って握られました。
　普通に柔らかい食感に仕上げれていました。
　好みの味わいに仕込まれていて、噛んではまぐりの旨味を楽しみました。


愛媛、長井、明石、天草などを中心に産地から直送された高鮮度の魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみでは蒸し立ての鮑、赤座海老のお出汁、タコ、クロムツ、秋刀魚が凄かった。
中でもクロムツは絡めた煮凝りも秀逸で素晴らしかった。
いちご煮風は今回赤座海老でしたが、鮑とは違う甘味と香りが楽しめ最高に美味しかったです。

にぎりは素材の旨味が堪能できるように産地から丁寧な仕事が施されていて全て絶品でした。
この日頂いた握りでは、赤ウニが№1でした。
真鯛、白甘鯛、赤座海老、サワラ、追加で頂いたメイチダイ、秋刀魚も絶品で強い印象が残りました。

ネタの美味しさを考えると5点満点をつけたいと思いましたが、シャリの余韻の風味がいつもと違うように感じ、私には少し気になる風味でした。
体調の悪い私の味覚に異常があった可能性もありますが、少し気になったので今回は5点満点をつけるのを控えました。

シャリは気になりましたが、ネタのクオリティの高さは別格で本当に素晴らしいと思います。
仕込も工夫されていてさらなる進化が期待されると思います。
次回が楽しみです。
今回もとても美味しかったです。

ごちそうさまでした。

渋谷区恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口から徒歩10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くのビルの1階です。

今回は夜に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容
〇つまみ
①蒸し鮑
　千葉県産の黒鮑。
　鮑の肝ソースが一緒に提供され、肝ソースをつけながら頂きました。
　肝ソースは和歌山県の堀川屋さんの白味噌を合わせて仕込まれているとのこと。

➁鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　一品目の鮑の調理時に出たお出汁にウニを加えて提供。
　ウニはダイセンさんの青森県産のムラサキウニ。

③マグロ血合いぎし
　佐渡産120㎏。

④鰹
　千葉県産。
　藁で燻し、皮目を炭火で炙った鰹。
　ネギと生姜で仕込まれた薬味を乗せて提供。
　醤油をつけて頂きました。

⑤のどぐろ
　神奈川県産。
　長谷川さんが神経締めを施したのどぐろ。
　すっぽんの出汁で仕込まれた煮凝りと鹿児島県産のカイワレ大根を乗せて提供されました。
　
⑥バチコ
　徳島産。半生状態。
　炭火で炙って提供されました。

⑦ボタンエビ
　和歌山県の三ツ星醬油を吹きかけながら炭火で炙られました。
　スダチをかけてから提供されました。

⑧毛ガニのしゃぶしゃぶ
　すっぽんの出汁で頂きました。

●にぎり
❶中トロ
　つまみで頂いたマグロの背トロ。
　赤酢のシャリで握られました。

❷大トロ
　赤酢のシャリで握られました。

❸赤身
　平漬け。
　赤酢のシャリで握られました。

❹アオリイカ
　産地の説明はありませんでした。
　米酢のシャリで塩とスダチを使って握られました。　　
　
❺アマテカレイ
　明石産の朝締めのアマテカレイ。
　一般的にはマコガレイと呼ばれています。
　薄く切り付け、切り付けた2枚を重ねて米酢のシャリで握られました。

❻白甘鯛
　八幡浜産。
　皮目は湯霜し、米酢のシャリで握られました。

❼アジ
　天草産の神経締めを施したアジ
　皮を引いた後、冷蔵庫で冷やし握る直前に切り付け。
　米酢のシャリで握られました。

❽毛ガニの蒸し鮨
　産地の説明はありませんでした。
　毛ガニの鮨を入れた器の下に大葉を敷いて蒸されています。

❾コハダ
　天草産。
　赤酢のシャリで握られました。

❿トリ貝
　能登産。
　昆布出汁ベースの醤油に潜らせて、米酢のシャリで握られました。

⓫サクラマス
　福井産。
　軽く漬けにして、切り立てだと思われる赤酢のシャリで握られました。

⓬ハリイカ
　明石産。
　握る直前に皮を剥いていました。
　米酢のシャリで握られました。

⓭赤貝
　閖上産。
　殻から剥き立てを米酢のシャリで握られました。

⓮はまぐりの出汁に生のこのこ
　青森県産のこのこ。

⓯赤ウニ
　小浜産。
　赤酢のシャリで握られました。
　塩で頂きました。

⓰穴子の棒鮨玉子焼き巻き
　木の芽を乗せて提供されました。
　穴子の状態が良くない時期なので、一手間加えられていました。　

⓱玉子焼き
　追加を頂いた後に提供されました。
　ホタテのすり身で仕込まれた玉子焼きです。

これで一通り

◎追加
⑱サワラ
　神奈川県産の神経締めを施したサワラ。
　漬け醤油に潜らせてから赤酢のシャリで握られました。
　
⑲イサキ
　愛媛県愛南町産。
　皮目を炙ってから米酢のシャリで握られました。

⑳クロムツ
　産地の説明はありませんでした。
　平漬けにしてから、皮目に炭をあてて火入れ。
　赤酢のシャリで握られました。

㉑カマトロ
　平漬けにして赤酢のシャリで握られました。
　握ったカマトロの上から炭で炙ってから提供されました。


産地で厳選され直送された鮮度の高い魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみでは佐渡のマグロの血合いぎしのお造りが絶品でした。
すっぽんを合わせたのどぐろも最高でした。

にぎりは3月ぐらいから、ネタに合わせて赤酢ベースのシャリと米酢ベースのシャリを使い分け、さらににぎりの完成度を高めています。
にぎりはほぼパーフェクトという味わい。
中でも印象に残ったのは、白甘鯛、アジ、トリ貝、サクラマス、ハリイカ、赤貝、赤ウニ、追加で頂いたサワラ、イサキでした。
サワラ、イサキは絶品過ぎて感動しました。

つまみ、にぎりは本当に素晴らしかったですが、この日はサービスに関して残念なことがあり大幅に点数を下げました。
お弟子さんが増えたので以前よりサービスは良くなったように感じていましたが、細かい気配りが全くできていないため、今回かなりカチンときました。
何があったかは細かく記載しませんが、そのうち良くなることを期待したいと思います。

それにしてもお鮨の進化が止まらない【すし良月】さん。
次回も楽しみです。

ごちそうさまでした。

渋谷区恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口から徒歩10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くのビルの1階です。

今回は夜の営業に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容
〇つまみ
①蒸し鮑
　佐渡から直送された黒鮑。
　弾力がありますが、とても柔らかい食感に仕上げられていました。
　香り高く、クオリティの高い旨味は最高でした。
　鮮度の高い鮑でしか感じられない香りと旨味が堪能できました。

➁鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　一品目の蒸し鮑で出たお出汁が使われています。
　ウニは青森産の雌のキタムラサキウニ。
　鮑のお出汁の旨味の濃さは半端なかった。
　走りの雌のキタムラサキウニは、雄よりも甘味が濃く、旨味もあってとても美味しいです。
　温度が上がり、さらに鮑のお出汁で甘味、旨味が際立ちめちゃくちゃ美味しかった。

③蛸
　長井のさかな人長谷川さんによって神経締めが施された3.4㎏の雄の蛸。
　蛸は半生の状態に茹でられて提供されました。
　香りが素晴らしかった。
　半生ということで歯応えのある食感でした。
　衝撃的な旨味の濃さで感動的な美味しさ。
　噛んでクオリティの高い蛸の旨味を堪能しました。

④メジマグロ
　舞鶴産。
　皮目を藁で燻し、塩を当て、炭火で皮目を炙ってから切り付け。
　ネギと生姜で仕込まれた薬味を添えて提供。
　ワサビをつけて醤油で頂きました。
　皮目はパリカリの食感。
　脂の乗り、雑味のないキレイな旨味があってとても美味しかったです。

⑤本ミル貝
　愛知県産。
　昆布出汁ベースの出汁醤油に漬け込んで、スダチを搾り柚子をかけて提供されました。
　適度に歯応えがありましたが、噛むととても柔らかい食感でした。
　出汁醤油で甘味が引き立っていて格別の美味しさでした。

⑥本ミル貝のワタ
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を吹きかけながら炭火で炙られました。
　すっぽんの出汁で仕込まれた煮凝りを添え、柚子をかけて提供されました。
　ワタの独特の旨味があり絶品。
　煮凝りとの相性はベストで美味しく頂くことができました。

⑦あん肝
　柚子をかけて提供されました。
　雑味のないキレイな味わいに仕込まれていてとても美味しかったです。

⑧ボタンエビの炭火焼き
　三ツ星醬油さんの醤油を吹きかけながら炭火で焼かれました。
　スダチを搾ってから提供されました。
　定番の逸品。
　今回はさらに火入れ加減が良くなったようで、今まで一番甘味を濃く感じました。

⑨トラフグ白子、真鯛のお出汁で
　真鯛のキレイな旨味が溢れるお出汁の味わいが素晴らしかった。
　名残りの白子を最高に美味しく頂くことができました。

●にぎり
❶中トロ
　勝浦産。
　少しだけ身の繊維を感じましたが、とろけるような柔らかい食感でした。
　香り良く、春らしいキレイな脂がしっかり乗っていました。
　旨味は極上でとても美味しかった。

❷大トロ
　スジがしっかりありましたが柔らかい食感。
　キレイな脂と旨味があり、スジを噛んで溢れる旨味を堪能しました。

❸赤身漬け
　写真を撮り忘れました。
　平漬けした赤身。
　柔らかくて味が濃かった。
　とても美味しい赤身でした。

❹スミイカ
　長谷川さんが神経締めを施したスミイカ。
　握る直前に皮を剥いて切り付けられました。
　塩とスダチで米酢で仕込まれたシャリで握られました。(マグロは赤酢のシャリで握られました)
　サクサクとした歯触りでしたが、噛むとスミイカとは思えない柔らかい食感でした。
　めちゃくちゃ甘くて驚きました。
　甘味のある優しい味わいのシャリとの相性も良く抜群に美味しかったです。

❺真鯛
　今治の藤本さんが神経締めを施した1.8㎏の真鯛。
　背中側の身を薄く切り付け、切り付けた2枚を重ねて握られました。
　鮮度の良さから少しだけ活かった食感でした。
　脂があり、洗練された旨味があって絶品。
　薄く切り付けたことによってシャリとの一体感も高まっていて美味しく頂けました。

❻白甘鯛
　八幡浜産。
　皮目は湯霜してありました。
　適度に歯応えがありました。
　皮下からコクのある旨味が溢れました。
　噛んで白甘鯛の旨味を楽しみました。

❼アジ
　長谷川さんから直送されたアジ。
　薄く切り付けて2枚を重ねて握られました。
　ネギと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　冷たい状態で握られましたが、香りがとても良かった。
　脂の乗りが半端なく、冷たさで甘味が際立っていました。
　春が旬の相模湾の絶品のアジに感動です。

❽サワラ
　藤本さんから直送されたサワラ。
　皮目に塩を当て、炭火で炙ってから握られました。
　皮目は香ばしい味わい。
　身はとろけるような柔らかい食感で濃厚な旨味があって文句なしの美味しさでした。

❾越前ガニの蒸し鮨
　越前ガニを入れた器の下に大葉敷いた状態で蒸されています。
　定番の蒸し鮨。
　大葉の香りを纏ったカニは甘味が膨らんでいてとても美味しかった。

❿コハダ
　天草から直送されたコハダ。
　絶妙な〆具加減でした。
　脂が乗っていて、脂の甘味と心地良い酸味がバランス良く融合していました。
　旨味もある素晴らしいコハダでした。

⓫真鯛
　5貫目に握られた真鯛と同じ魚体の腹側が握られました。
　湯霜仕立てでした。
　香りがとても良かった。
　噛み応えのある皮の皮下から極上の旨味が溢れました。
　海老をしっかり食べているようで、海老の甘味を強く感じました。
　産地から直送された真鯛の美味しさを堪能することができました。

⓬アオリイカ
　長谷川さんが神経締めを施したアオリイカ。
　握る直前に皮を剥いてから切り付けて、細かく包丁を入れていました。
　塩とスダチで握られました。
　全く寝かせていない鮮度の高いアオリイカは、今まで感じたことがないホロホロとした食感でした。
　甘味の濃さは最高。
　初めて感じる鮮度が高いアオリイカの食感と甘味の濃さに感動しました。

⓭赤貝
　今治の藤本さんから直送された巨大な赤貝。
　剥き立てが握られました。
　サクっとした歯座りでしたが、厚みがあったので噛むと柔らかい食感でした。
　香りは強くありませんでしたが、旨味の濃さは半端なかったです。
　贅沢な大きさの赤貝を頬張って美味しさを楽しみました。

⓮ムラサキウニ
　小浜産。
　塩で握られました。
　甘味、旨味はベスト。
　とろけるとても美味しいウニで私もとろけました。

⑩のれそれ
　すっぽんのお出汁で頂きました。
　名残りののれそれをすっぽんの旨味で美味しく頂くことができました。

⓯穴子
　炭火でしっかり炙ってから握られました。
　脂の乗った穴子でした。
　高い温度で脂の甘味が引き立っていてとても美味しかった。

⓰玉子焼き
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。
　ホタテで仕込まれた上品な甘さの玉子焼きです。

これで一通り

◎追加
⓱アジ
　めちゃくちゃ美味しかったので追加で頂きました。

⓲メジマグロのハラス
　藁で燻してから握られました。
　脂の乗りが凄過ぎでした。
　藁の風味を纏った脂の風味は極上。
　とても美味しかったです。

⓳赤貝のヒモ
　大きな赤貝のヒモもとても大きかったです。
　香り、旨味ともに最高でした。
　噛んでヒモの美味しさを楽しみました。

⓴カマトロ
　握った後、上から炭で炙ってから提供されました。
　炙って溢れた脂の香ばしさと甘味が最高でした。
　マグロの脂の美味しさが楽しめる素晴らしい一貫でした。
　

今回も春の旬の魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

オープン当初は豊洲と親方の出身地の和歌山県の魚介を中心に仕入れていましたが、最近は全国の産地からクオリティと鮮度の高い魚介を多く仕入れています。
特に、ここ数年は今治の藤本さん、長井の長谷川さんなど有名な漁師さんを中心に厳選し丁寧な仕事を施した魚介を仕入れています。
今回は長谷川さんから仕入れたアジ、スミイカ、アオリイカが最高に美味しかったです。
鮮度の高いイカがこれまで食べてきたイカとは全く違う食感と味わいであったことに本当に驚きました。
藤本さんからの真鯛、赤貝も絶品でした。

シャリはいつからかは伺わなかったので分かりませんが、魚に合わせて赤酢と米酢のシャリを使い分けていました。
マグロなどには赤酢で、酢はこれまで通り和歌山県紀の川市の九重雑賀さんの赤酢が使われていました。
白身などには米酢のシャリでしたが、米酢は和歌山県那智勝浦の丸正酢さんの米酢が使われていました。
ネタに合わせたシャリで、さらににぎりの完成度が高くなったように感じました。

今回もお店の雰囲気は悪くなかったですが、賑やか過ぎて私的にはもう少し落ち着いた状態でお鮨が頂ければと思いました。

鮮度、クオリティの高い魚介を使った絶品のお鮨が頂け大満足でした。
次回伺うのがとても楽しみです。
今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

港区恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口から徒歩10分ぐらいのビルの1階です。

今回もお昼に伺い、つまみからにぎりのおまかせを頂きました。

◆この日頂いたおまかせの内容
〇つまみ
①真鱈の白子を真鯛のお出汁で
　明石産の真鯛で出汁が取られています。
　兵庫県の日本海側で漁獲された真鱈の白子を浮かべ柚子を加えて提供されました。
　白子は雑味なくクリーミー。
　真鯛の旨味溢れるお出汁と一緒に美味しく頂くことができました。

➁真鯛
　明石産の真鯛。
　二切れ提供され、ワサビをつけて塩と醤油を使い分けて頂きました。
　皮目は湯霜してありました。　
　プリプリとして適度に噛み応えがありました。
　湯霜した皮下の旨味は極上。
　程良く脂もあって抜群に美味しい真鯛でした。

③鰹
　福井産の活〆の鰹。
　藁で燻した後、皮目に塩をあて、炭火で炙られました。
　アサツキと生姜で仕込まれた薬味を乗せて提供。
　醤油をつけて頂きました。
　皮目はカリカリの食感。
　脂の乗りが良く、藁の香りを纏った身の旨味も素晴らしく文句なしの美味しさでした。

④クエ
　天草産の24キロのクエ。
　串に刺されたクエは、煮切り醤油を塗った後、炭火で炙られました。
　すっぽんで取った出汁に柑橘を加えて仕込まれた煮凝りを乗せて提供されました。
　クエはプリプリした食感。
　旨味は濃厚。
　すっぽんの旨味と柑橘の爽やかな風味が一体となった煮凝りとの相性はめちゃくちゃ良く絶品でした。

⑤鯖の棒鮨
　明石産の神経〆を施した鯖。
　煮切り醬油を塗り、ワサビをつけ、海苔を巻いて手渡しで提供されました。
　龍皮昆布(求肥昆布)を巻き、木の芽を忍ばせた定番の棒鮨。
　鯖の美味しさが堪能できる棒鮨です。
　前回もコメントしましたが、龍皮昆布の甘さが以前より抑えられていて、鯖との相性がさらに良くなっていると思いました。
　木の芽の風味がいいアクセントになっていて今回も美味しく頂くことができました。

⑥あん肝
　柚子をかけて提供。
　ワサビをつけて頂きました。
　程良く脂が乗っていました。
　今回も濃厚ではありませんが、キレイな味わいの美味しいあん肝でした。

⑦ボタンエビの炭火焼き
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を吹きかけながら炭火で焼かれました。
　スダチを搾って提供。
　今回も絶妙な火入れ加減で、プリプリの食感。
　ボタンエビの素晴らしい甘味が堪能できる炭焼きでした。　

⑧バフンウニをセイコガニのお出汁で
　福井産のセイコガニと昆布森産のバフンウニ。
　セイコガニの身と殻を使って出汁が引かれ、仕上げに一つまみだけ塩を加えただけのほぼ100％セイコガニのお出汁。
　このお出汁にバフンウニを浮かべて提供されました。
　お出汁はセイコガニ旨味が凝縮されていました。
　身を加えて出汁を引いていることから、身の甘味もしっかり出ていて絶品でした。
　この絶品のお出汁と濃厚な甘味のある昆布森産のバフンウニがマリアージュ。
　最高に美味しかったです。

●にぎり
❶中トロ
　塩釜産190㎏。
　切り立ての高い温度のシャリで握られました。
　脂の乗りが半端なく、とろけました。
　香り良く、旨味も極上。
　余韻も長く素晴らしい味わいでした。
　マグロの季節が来たと感じることができる中トロでした。

❷大トロ
　スジがなくとろけました。
　脂はギトギト。
　ギトギトの脂は、キレイでクオリティの高い甘味がありました。
　旨味も濃くとても美味しかった。

❸アオリイカ
　新潟産。
　細かく包丁を入れ、塩とスダチを使って握られました。
　とろけるような柔らかい食感。
　冷たい状態で握られていて甘味が膨らんでいました。
　さらに塩とスダチで甘味が際立っていました。
　とろける食感と甘味が楽しめました。

❹白甘鯛
　八幡浜産。
　皮目を湯霜してありました。
　少し身の繊維を感じプリっとしていましたが、白甘鯛としては柔らかい食感でした。
　湯霜したことによって皮下から旨味が溢れました。
　旨味は濃厚で、雑味のないキレイな味わいの脂も乗っていました。
　白甘鯛の美味しさが堪能できる一貫でした。
　
❺サワラ
　細かく包丁入れた後、軽く漬けダレに漬け込まれました。
　ぺーバーで余分な水分を取ってから握られました。
　とても柔らかい食感。
　程良く脂が乗っているように感じました。
　旨味も濃くとても美味しかった。

❻シマアジ
　愛媛産。
　紫蘇を忍ばせて握られました。
　プリプリとした歯応えのある食感。
　素晴らしいシマアジの脂と旨味が楽しめました。
　紫蘇の風味が旨味を際立たせていて美味しく頂くことができました。

❼ブリ
　福井産の神経〆を施したブリ。
　軽く漬けにして握られました。
　脂がしっかり乗っていました。
　走りのブリの美味しさを堪能することができました。

❽オニアジ
　明石産。
　薄く切り付け、切り付けた2枚を重ねて握られました。
　アサツキと生姜の薬味を乗せて提供。
　冷たい状態で握られ香りがとても良かった。
　脂、旨味は極上。
　感動しました。

❾越前ガニの蒸し鮨
　越前ガニのほぐし身とつまみで使ったセイコガニの内子と外子を合わせて蒸していました。
　カニを入れた器の下に大葉を敷いて蒸し上げられています。
　今年も越前ガニの全てを楽しめる贅沢な蒸し鮨を堪能することができ幸せな気持ちになりました。

❿コハダ
　天草産。
　香りがとても良く、柔らかい食感でした。
　絶妙な〆具合いで心地良い酸味が口の中に広がりました。
　脂は薄かったが旨味は濃く抜群に美味しいコハダでした。
　
⓫赤身
　平漬けにした赤身。
　赤身に合わせて仕込まれた切り立てのシャリで握られました。
　香り高く、酸味は薄かったですが、キレイな旨味がとても良かった。
　切り立ての酸味が立ったシャリとはベストマッチ。
　とても美味しかった。
　
⓬鮭児
　3㎏の軽く漬けにした羅臼産の鮭児。
　とろけるような柔らかい食感。
　キレイな脂とキレイな旨味が堪能できました。
　
⓭バフンウニ海苔巻き
　浜中産のバフンウニ。
　ウニに煮切り醤油を塗ってから巻かれました。
　甘いウニで、海苔の風味が甘味、旨味を膨らませていて美味しく頂けました。

⓮穴子
　対馬産。
　炭火で炙ってから塩で握られました。
　熱々の穴子は溶けるような食感でした。
　塩で甘味が引き立っていてとても美味しかった。

⓯玉子焼き
　追加のにぎりを頂いてから提供されました。
　ホタテのすり身で仕込まれた上品な甘さの玉子焼きです。

これで一通り

◎追加
⓰赤貝
　閖上産。
　殻から剥き立ての赤貝が握られました。
　ザクザクの食感。
　香りが最高でした。
　旨味も濃く半端ない美味しさでした。

⓱イクラ
　小丼で。
　柚子をかけて提供。
　とても柔らかい食感でした。
　少し漬け込み過ぎで塩味を強く感じましたが、魚卵の旨味を濃く感じることができました。

⓲鰹ハラス
　藁で燻してから握られました。
　藁の香りを纏った身の旨味は格別でした。
　脂の味も濃くとても美味しかった。


今回も全国の産地から仕入れた素晴らしい魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみではセイコガニのお出汁が素晴らしかったです。
クエも煮凝りと合わさった味わいは最高でした。

にぎりでは白甘鯛、シマアジ、ブリ、オニアジ、越前ガニの蒸し鮨、鮭児、赤貝が絶品でした。
他のネタも雑味がなく旨味がしっかり引き出されていて全て美味しかったです。

お店の雰囲気もいつも通り良く、居心地は最高です。
来年以降も通い続けたいお店です。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄日比谷線広尾駅1番出口から徒歩10分ぐらいのビルの1階です。

今回はお昼の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせを頂きました。

◆この日頂いたおまかせの内容
〇つまみ
①ワタリガニのお出汁とウニ
　ワタリガニの殻、身など全てを使って取られたお出汁。　
　お出汁の中には浜中産のバフンウニが入っていました。
　お出汁はカニそのもの。濃厚で極上の味わい。
　バフンウニとの相性も良かった。
　贅沢にワタリガニを使ったお出汁の美味しさに感動です。

➁クエ
　天草産。
　2切れ提供。
　スダチを搾り、一切れは塩、一切れは醤油で頂きました。
　少し身の繊維質な部分で歯応えを感じましたが柔らかい食感でした。
　ヒレ側のエンガワに近い部位だったことから脂の乗りが半端なかったです。
　旨味も濃く絶品でした。

③鰹
　岩手産。
　藁で燻した後、皮目に塩をあて、炭火で炙られました。
　アサツキと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　皮目はパリパリの食感。
　脂の乗りが良く、皮下から脂の甘味が溢れました。
　味は抜群に良く美味しくとても美味しかった。

④鯖の棒鮨
　明石産の神経締めを施した鯖です。
　液体窒素で冷凍し解凍する下処理が施されていると思われます。
　甘酢や砂糖などに漬け込まれた龍皮昆布(求肥昆布)を巻き、木の芽を忍ばせた棒鮨です。
　煮切り醤油を塗って、海苔を巻いて手渡しで提供されました。
　程良く脂が乗った鯖で、〆具合いはベストでめちゃくちゃ美味しいです。
　龍皮昆布が以前より甘さが抑えられているように感じましたが、この昆布と鯖が非常に相性が良く、鯖の美味しさを際立たせていました。
　木の芽の風味がアクセントになっていました。
　美味しさが増した鯖の棒鮨に感動です。

⑤あん肝
　柚子をかけて提供され、ワサビをつけて頂きました。
　濃厚ではありませんが、雑味がない洗練された味わいのとても美味しいあん肝でした。
　
⑥ボタンエビ
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を吹きかけながら炭火で焼かれた定番のボタンエビの炭火焼き。
　スダチを搾って提供されました。
　火入れは加減良く、ボタンエビの食感と甘味を今回も堪能することができました。

⑦はまぐりのお出汁とこのこ
　はまぐりで取ったお出汁にこのこを入れて提供されました。
　キレイでコクのあるはまぐりのお出汁。
　このこの旨味と塩味がお出汁の旨味を膨らませていて抜群に美味しかったです。

●にぎり
❶中トロ
　大間産の血合いぎし。
　温度高めのシャリで握られました。
　脂の乗りが良く、旨味が濃く、冬のマグロという味わいでした。
　切って間もない酸味の効いたシャリと融合し絶品でした。

❷大トロ
　とても柔らかくてとろけました。
　脂のクオリティが高い甘味とコクのある旨味は最高でした。

❸赤貝
　閖上産。
　殻から剥き立ての赤貝が握られました。
　サクサクの食感。
　噛むと鼻に抜ける赤貝の香りが堪らなかった。
　旨味も素晴らしくて、走りの閖上の赤貝の美味しさを堪能することができました。

❹サワラ
　明石産。
　とろけるような柔らかい食感。
　味わいも秀逸で、サワラの美味しさととろける食感を楽しむことができました。

❺シマアジ
　今治の漁師藤本さんによって神経締めが施された大きなシマアジ。
　紫蘇を忍ばせて握られました。
　サクッとした歯応えが少しありました。
　脂が乗り良く、脂の味わいはパーフェクト。
　キレイな旨味のクオリティも高く衝撃的な美味しさでした。

❻イサキ
　愛媛産の1㎏越えのイサキ。
　皮目を炙って握られました。
　皮目は香ばしく、身はとても柔らかい食感でした。
　皮下から溢れる脂と旨味は格別。
　名残りのイサキの美味しさに感動しました。
　
❼オニアジ
　明石産。
　薄く切り付けて、2枚を重ねて握られました。
　さらにアサツキと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　とても柔らかい食感でした。
　脂の味わい、旨味はベスト。　
　紫蘇の風味が旨味を引き立てる良い仕事をしていて絶品でした。

❽毛ガニの蒸し鮨
　定番の蒸し鮨
　毛ガニを入れた器の下に大葉を敷いて蒸し上げています。
　蒸して甘味が膨らんでいました。
　酸味の効いたシャリも甘味を引き立てていて、今回も美味しく頂くことができました。

❾コハダ
　天草産。
　絶妙な〆具合いで心地良い酸味が広がりました。
　脂が乗っていて甘味もありました。
　旨味も秀逸で素晴らしい一貫でした。

❿毛ガニのしゃぶしゃぶ
　蒸し鮨の毛ガニの脚の身を四万十産のすっぽんで取ったお出汁でしゃぶしゃぶに。
　花開いた毛ガニの身は甘味が濃くてとても美味しいです。
　濃厚な味わいのすっぽんのスープとの相性は最高に良かったです。

⓫赤身平漬け
　煮切り醬油を塗った後、ぺーバーで余分の水分を取ってから、この赤身に合わせて仕込まれた切り立てのシャリで握られました。
　香りが抜群に良かった。
　コクのある旨味と切り立ての温度高めで酸味の立ったシャリがバランス良く融合。
　大満足の味わいの赤身でした。　
　
⓬中トロ湯霜漬け
　湯引きして柵漬けされた中トロ。
　湯引きすることによってバランス良く浸透した醤油が中トロの旨味を際立たせていました。
　温度高めのシャリによって溢れる脂の甘味も楽しめました。
　余韻も長く最高に美味しかったです。

⓭赤ウニ
　愛媛産。
　今シーズン最後の赤ウニだと思いますが、濃厚な旨味とキレイな甘味が楽しめました。
　今年は愛媛の赤ウニに大変お世話になりました。

⓮イクラ
　塩をあて、筋子からバラしてから醤油に潜らせ、小丼に。
　柚子をかけて提供されました。
　粒は小さく、めちゃくちゃ柔らかい食感。
　上品な魚卵の旨味が堪能できました。
　柔らかさ、上品な旨味など、この時期にしか楽しめない至福の味でした。

⓯穴子
　炭火で炙ってから煮詰めで握られました。
　ふわっとした口当たりでとても柔らかい食感に仕上げられていました。
　程良く脂が乗った穴子は煮詰めで甘味が増し美味しく頂けました。

⓰玉子焼き
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。
　ホタテで仕込まれた甘さ控えめの玉子焼きです。

★クィーンルージュ
　玉子焼きの後に提供されました。
　初めて頂きましたが、とても甘くて美味しかったです。

これで一通り

◎追加
⓱新イカ
　明石産。
　関東ではスミイカと呼ばれていますが、明石産なのでハリイカ。
　1貫を新イカ1杯で塩とスダチで握られました。
　ベストなサイズですが、9月末ということでかなり厚みがあり、サクッとした歯応えがありました。
　コクのある甘味があり、噛んで甘味を楽しみました。

⓲赤貝のヒモ
　大きなサイズのヒモを握っていました。
　ザクザクとした食感。
　香りが抜群に良かったです。
　ヒモの旨味と優しい甘味が素晴らしかった。

⓳ブリ
　北海道産。
　脂が乗っていました。
　味もあってとても美味しかった。
　走りのブリ。今年も北海道産のブリに長い期間お世話になりそうです。
　
⓴鰹のハラス
　藁で燻してから握られました。
　脂を多く含んだハラスの美味しさが楽しめました。


この日も豊洲を中心に全国の産地から仕入れた素晴らしい魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみでは一品目のワタリガニのお出汁のカニの風味の濃さに驚きました。
ウニとの組み合わせも秀逸で、コースのスタートにはベストな逸品でした。
天草から直送されたクエ、定番のボタンエビの炭火焼きなども抜群に美味しかったです。

にぎりはマグロがめちゃくちゃ美味しかったです。
脂の乗り、旨味は冬場のマグロと同じクオリティでした。
また、マグロの素材に合わせた丁寧な仕込みを施し旨味を際立たせていて、さらにマグロに合わせてシャリを2回仕込むなどして、素晴らしいにぎりに仕上げていました。

愛媛、明石、天草などの産地から直送された魚介は、素材の良さが別格。
その別格の魚介を美味しく握っていて、この日も感動しまくりでした。

シャリはこれまで通り和歌山県の「九重雑賀」さんの赤酢で仕込まれていますが、この日のシャリは最高に美味しかったです。
昨年、今年と米の状態が良くないことから精米の段階から見直したとのこと。
酢の塩梅、米の硬さもベストで、全てのネタとの相性もベスト。今回のシャリは本当に美味しかったです。

この日も居心地の良い店内で、美味しいつまみとにぎりを頂くことができました。

また、季節を変えて伺いたいと思います。
今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

渋谷区恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄日比谷線広尾駅1番出口から徒歩10分ぐらいの外苑西通り沿いのビルの1階です。

この日も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせの内容
〇つまみ
①トラフグの白子
　明石産の真鯛で引いた出汁に浮かべて提供。
　トロトロの白子の旨味は極上。
　濃厚な真鯛の出汁は白子の旨味を膨らませていました。
　名残りの白子の美味しさを堪能することができました。

➁真鯛
　明石産。
　スダチを搾り、ワサビを付けて塩で頂きました。
　香りがとても良く、噛むと歯応えのある食感でした。
　旨味が濃くバランスの良い甘味もあり絶品でした。

③メジマグロ
　佐渡産の9㎏のメジマグロ。
　皮目は藁で燻し、塩をあて、さらに炭火で炙ってから切り付け。
　ネギと生姜で仕込まれた薬味を乗せて提供されました。
　ワサビを付け醤油で頂きました。
　皮目はカリカリの食感で、心地良い藁の風味が広がりました。
　身はとろけるような食感。
　皮下から溢れる脂の甘味とコクのある旨味は最高でした。
　今シーズン最後と思われるメジマグロの美味しさに感動です。

④本ミル貝
　愛知産。
　昆布出汁ベースの出汁醤油に軽く漬け込んで、スダチで香り付けしてから提供されました。
　サクっとした歯触りでしたが、噛むと柔らかい食感でした。
　甘味があり、漬けにより甘味が引き立っていてとても美味しかった。
　
⑤ミル貝のワタ
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を吹き付けながら炭火で炙られました。
　適度に噛み応えがありました。
　旨味もありましたが、醤油の影響からか甘味を強く感じました。
　噛んで、ワタの深みのある味わいを堪能することができました。

⑥あん肝
　柚子をかけて提供されました。
　鰹ベースで味付けされていると思いましたが、上品な味付けでした。
　脂の乗りは上品でしたが、雑味のないキレイな味わいのとても美味しいあん肝でした。　　

⑦ボタンエビ
　三ツ星醬油さんの醤油を吹きかけながら炭火で焼かれました。
　スダチを搾ってから提供されました。
　いつも通り絶妙な火入れが施されていました。
　この日のボタンエビは脱皮の時期と重なったことから、とても柔らかい食感でした。
　甘味が濃く、安定の美味しさでした。
　いつもとは違う柔らかい食感のボタンエビを楽しむことができました。

⑧のれそれ
　スッポンで仕込まれた出汁に刻んだ白ネギと一緒に加えて提供されました。
　のど越しがとても良く、スッポンの出汁とも相性がとても良かった。
　白ネギの食感と風味が良いアクセントになっていて抜群に美味しかった。
　名残りののれそれをスッポンの出汁で美味しく頂くことができました。

●にぎり
❶中トロ
　塩釜産。
　高めの温度のシャリで握られました。
　とても柔らかい食感で香りが抜群に良かった。
　脂は乗っていましたが、旨味は上品で、淡い味わいの春のマグロという感じでした。

❷大トロ
　脂が乗っていてとろけました。
　中トロ同様、旨味は上品でしたが、とろける食感と脂の美味しさが楽しめました。

❸赤身漬け。
　煮切り醤油を塗って、ペーパーで余分な水分を取ってから握られました。
　柔らかい食感でした。
　漬けによって旨味が引き立っていて美味しく頂けました。

❹アオリイカ
　細かく包丁を入れ、握る直前まで氷室で冷やし、冷たい状態で塩とスダチで握られました。
　贅沢に切り付けたアオリイカは、細かく入れた包丁によってとけました。
　冷たさ、塩、スダチによって甘味が際立っていて格別の美味しさでした。

❺のどぐろの蒸し鮨
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、いつものように手まり鮨のような形に握って蒸されました。
　自家製のポン酢で味付けされて提供されました。
　いつも通りポン酢で美味しく頂けました。
　
❻イサキ
　愛媛県愛南町産の神経締めが施された1㎏のイサキ。
　皮目を炙っていました。
　脂の乗りが半端なかったです。
　身質も最高で絶品。
　旬に入ったイサキの美味しさに驚きました。

❼トリ貝
　室津産。
　漬けダレに潜らせてから、煮切り醤油とスダチで握られました。
　サイズが大きくて肉厚でした。　
　香り良く、甘味もあって素晴らしい味わい。
　旬のトリ貝の美味しさが楽しめました。

❽ウマヅラハギ
　産地で血抜きされた今治産のウマヅラハギ
　ネギを忍ばせて握られ、肝を乗せて提供されました。
　身は活かった感じで歯応えがありました。
　上品な旨味と優しい甘味がありました。
　肝はカワハギよりもあっさりしていますが、旨味はしっかりあって美味しかったです。
　名残りのウマヅラハギの身と肝の美味しさを堪能することができました。

❾毛ガニの蒸し鮨
　いつも通り、毛ガニを入れた器の下に大葉を敷いて蒸し上げています。
　毛ガニの美味しさが楽しめる蒸し鮨です。
　大葉もいい仕事をしていて、この日も美味しく頂くことができました。

❿コハダ
　天草産。
　皮目はめちゃくちゃ柔らかい食感でした。
　〆具合いはベスト。
　脂の乗りもベスト。
　酸味、脂の甘味、旨味もベスト。
　最高に美味しいコハダでした。

⓫赤貝
　今治産の何度も見返すぐらいのとても大きな赤貝。
　剥き立てが握られました。
　香りが凄かった。
　サクザクの食感。
　赤貝のベストな旨味があり半端ない美味しさ。
　最高でした。

⑨はまぐりの出汁
　このこを加えて提供。
　はまぐりの旨味が溢れる出汁。
　このこの塩味と風味がはまぐりの出汁の旨味をアップさせていました。
　最高に美味しいはまぐりの出汁でした。

⓬ムラサキウニ
　大村湾産。
　良いエサを食べているなと感じるコクのある旨味がありました。
　上質な甘味もあって美味しかった。

⓭穴子
　対馬産。
　炭火で炙ってから塩で握られました。
　脂が乗った穴子。
　塩で脂の美味しさが際立っていてとても美味しかった。

⓮玉子焼きとアイスクリーム
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。
　ホタテのすり身で仕込んだ玉子焼き。
　アイスクリームは、シャリを仕込む際に鍋底に残ったご飯とライスミルクを使って仕込まれています。
　粘りが強くコクのあるアイスクリームと甘さ控えめの玉子焼きの組み合わせはとても良く、美味しく頂けました。

追加
⓯白甘鯛
　徳島産。
　もっちりした口当たりで、適度に歯応えのある食感。
　ミルキーな旨味があって絶品でした。

⓰赤貝のヒモ
　今治産のビックな赤貝のヒモだけあってとても大きなヒモでした。
　ねっとりした口当たりでザクザクとした食感。
　香り、旨味が強く、噛んでヒモの美味しさが堪能できました。

⓱サワラ
　今治産。
　とろけました。
　旨味も濃く感動的な美味しさでした。

⓲メジマグロのハラス
　藁で燻してから握られました。
　脂が溢れました。
　藁の風味を纏った脂の甘味と旨味は秀逸でした。

⓳クエ
　天草産。
　腹と背の部位を薄く切り付け、腹の方は煮切り醤油を塗ってから炭火で軽く炙り、背の方は軽く包丁を入れてから、炙った腹と包丁を入れた背の2枚を重ねて握られました。
　煮切り醬油を塗ってスダチを搾って提供されました。
　炙って香ばしい風味が出ていて、この香ばしさが旨味を際立たせていました。
　さらに脂が浮き上がっていて、溢れる脂の美味しさを堪能することができました。
　旨味も濃くめちゃくちゃ美味しいクエでした。


今回も全国各地から厳選して仕入れた魚介を使ったつまみとにぎりを頂くことができました。

オープン当初は、豊洲からの仕入れを中心に親方の出身地の和歌山県のネタが多く使われていましたが、ここ数年は、愛媛、天草、佐渡、明石などの産地から直接仕入れたネタが多く使われいます。
産直のネタは、産地で厳選され、さらに産地で丁寧な仕事が施されていることから、香り、身質などベストで、全て絶品。
この日も愛南町のイサキ、今治の赤貝、サワラ、天草のコハダ、クエは最高に美味しかったです。

【良月】さんの優しい味わいのシャリは好みが分かれるかもしれませんが、私はどんなネタでもバランス良く寄り添う【良月】さんのシャリは大好きです。

この日も親方との会話を楽しみながら、美味しいお鮨を堪能することができました。
次回も楽しみです。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て徒歩10分ぐらいの外苑西通り沿いのビルの1階です。

この日も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容
〇つまみ
①蒸し鮑
　三陸産のエゾアワビ。
　二切れ提供。一切れはそのまま、一切れはワサビを少しだけ付けて頂きました。
　温かい状態での提供で香りが素晴らしかった。
　弾力があって適度に嚙み応えがある食感でした。
　鮑の極上の旨味が溢れました。
　この日も噛んで鮑の美味しさを楽しみました。

➁鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　一品目の蒸し鮑の調理過程で出た鮑の出汁に昆布森産のバフンウニを加えて提供。
　鮑の出汁の濃さに驚きました。
　鮑に負けないぐらい甘味の濃い絶品のバフンウニ。
　温度が上がって甘味が増し、さらに鮑の出汁と一体となったウニの美味しさに感動です。

③クエの炭火焼き
　天草産の14㎏のクエ。
　幅広く切り付けたクエを串に刺し、煮切り醤油を塗ってから炭火で軽く炙ってから盛り付け。
　柚子を搾り、染めおろしと少しのワサビを添えて提供されました。
　幅広く切り付けたことにより炭の香りをしっかり纏っていました。
　クエとしては大きくありませんが、脂の乗りは凄かった。
　若いクエの旨味の濃さは半端なかったです。
　炭の香りと柚子の風味で際立った旨味は最高でした。　

④鯖の棒鮨
　明石直送の神経締めを施した鯖。
　今回説明がありませんでしたが、液体窒素で冷凍し、その後解凍するという一手間を加えていると思われる鯖です。
　甘酢や砂糖などに漬け込まれた龍皮昆布(求肥昆布)を巻き、木の芽を忍ばせた棒鮨になっています。
　煮切り醬油を塗って、海苔を巻いて手渡しで提供されました。
　程良く脂が乗った鯖と昆布の旨味がバランス良く融合。
　木の芽が良いアクセントになっていて、この日も鯖を美味しく頂くことができました。

⑤メジマグロ
　秋田産。
　藁で燻したメジマグロ。
　提供直前に塩を当て、皮目を中心に炭火で炙ってから切り付け。
　煮切り醬油をかけ、アサツキと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　皮はパリパリの食感。
　皮下の旨味の濃さが凄かった。
　脂もあり、藁と薬味との相性も抜群に良く衝撃的な美味しさでした。
　走りのメジマグロの美味しさを堪能することができました。

⑥あん肝
　噴火湾産。
　あん肝の出汁をかけ柚子の皮をかけて提供されました。
　ワサビを少しだけ付けて頂きました。
　滑かな口当たりでした。
　脂の乗りは薄く感じましたが、キレイで雑味のない旨味が楽しめる美味しいあん肝でした。

⑦ボタンエビの炭火焼き
　定番の炭火焼き。
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油をふり掛けながら炭火焼きに。
　スダチを搾ってから提供されました。
　ぷりぷりした食感。
　今回も絶妙な火入れが施されていました。
　醤油で引き立ったボタンエビの旨味と甘味を堪能することができました。

⑧トラフグの白子とクエのお出汁
　三品目のクエを使って取られた出汁にトラフグの白子を加えて提供。
　雑味のないクエの出汁の美味しさにうっとりしました。
　トラフグの白子の美味しさは間違いないところで、白子とクエの相乗効果によって生まれた美味しさは格別でした。
　
●にぎり
❶中トロ
　大間産の血合いぎし。
　切って数十分の酸味が立った高い温度のシャリで、さらに、中トロはヒートランプウォーマーで温度上げてから握られました。
　サクッと適度に歯応えを感じる歯触りで、噛むととろけるような柔らかい食感でした。
　香りがとても素晴らしかった。
　脂が乗って旨味も濃い絶品の中トロでした。

❷大トロ
　こちらも温度を上げて握られました。
　滑かな口当たりでとろけるような柔らかい食感でした。
　脂の甘味と上質な旨味が溢れる大トロでした。

❸赤身漬け
　煮切り醤油を塗ることによって漬けにしていました。
　柔らかい食感で香りが良かった。
　上品な酸味があって味の濃いとても美味しい赤身でした。

❹アオリイカ
　佐島産の前日に活〆したアオリイカ。
　贅沢に切り付けたアオリイカに細かく包丁を入れて、冷たくした状態で塩とスダチで握られました。
　ねっとりしてとても柔らかい食感でした。
　めちゃくちゃ濃厚な甘味がありました。
　塩とスダチと冷たさが良い仕事をしていて美味しく頂けました。

❺のどぐろの蒸し鮨
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり鮨のような形で握って蒸されています。
　自家製ポン酢で味付けされています。
　定番の蒸し鮨。
　蒸されて余分な脂が落ち、旨味が凝縮していて素晴らしい味わいでした。
　ポン酢がのどぐろの美味しさを際立たせていて今回も美味しく頂けました。

❻ヒラメ
　八戸産の朝〆のヒラメ。
　薄く切り付けて、切り付けた二枚を重ねた二枚付けで握られました。
　ぷりぷりの適度に歯応えがありましたが、二枚付けによって噛み易い食感になっていました。
　鮮度の良さによる香りが素晴らしかった。
　脂が乗っていました。
　常温に近い温度で握られていましたが、この少し高めの温度によって脂が溢れました。
　旨味も濃く、絶品の朝〆のヒラメでした。

❼サワラ
　愛媛産。
　今治の漁師藤本さんによって神経〆が施されたサワラ。
　ねっとりしてめちゃくちゃ柔らかい食感でした。
　クオリティの高い脂と旨味があって絶品でした。

❽赤貝
　閖上産。
　剥き立ての赤貝が握られました。
　ザクザクの食感で、香りが最高でした。
　旨味の濃さも最高でした。
　旨過ぎの赤貝。
　これぞ閖上の赤貝という味、香り、食感に感動しました。

❾越前ガニの蒸し鮨
　越前ガニのオスのほぐし身とメスの内子、外子を合わせて蒸した贅沢なカニの蒸し鮨。
　カニを入れた器の下に大葉を敷いて一緒に蒸し上げられています。
　旬のカニの全てが楽しめる蒸し鮨で、今回もめちゃくちゃ美味しかったです。

❿コハダ
　天草産。
　しっかり〆られていて酸味が心地良かった。
　皮目の食感は少し硬めで、脂の乗りは薄く感じました。
　旨味も上品でした。
　普通に美味しいコハダでしたが、他のネタが絶品続きで、少し物足りなさを感じたコハダでした。

⓫カワハギ
　愛媛産。
　藤本さんによって血抜きされています。
　血は抜き過ぎると旨味が落ちるので、藤本さんが最高に良い状態で食べれるように血抜きを施して東京に送ったカワハギです。
　氷室で冷やしていたカワハギは、ネギを付けたシャリで握られました。
　煮切り醬油を塗ってからカワハギの肝を乗せ、肝にも煮切り醬油を塗って提供されました。
　身はぷりぷりの食感。
　肝は雑味がない極上の旨味があり絶品。
　身と肝が一体となったカワハギのにぎりは感動的な美味しさでした。

⓬煮はまぐり
　産地ははっきり記憶していませんが、鹿島産だったと思います。
　シャリに柚子を付けて握られ、煮詰めを付けて提供されました。
　低温調理で仕込まれたはまぐり。
　ワタの部分だけはしっかりした火入れが必要なため、低温調理後、はまぐりを開き、ワタを取り除き、取り除いた部分だけ100℃のお湯でしゃぶしゃぶして火入れするという下処理が施しているとのことでした。
　その後、漬け込まれてから握られています。
　めちゃくちゃ柔らかいという感じではなく、適度に噛み応えがある食感でした。
　噛むと素晴らしい旨味が溢れました。
　噛んではまぐりの旨味が堪能できる絶品の一貫でした。
　
⓭穴子
　対馬産。
　煮穴子を炭火でしっかり炙ってから握られました。
　煮はまぐりで煮詰めが使われたので、穴子は塩を付けて提供されました。
　ふっくらした穴子は口の中でとろけました。
　脂の乗りが凄かった。
　塩が脂の甘味を膨らませていました。
　煮込み加減もベストでした。
　冬の脂の乗った最高に美味しい穴子でした。

★玉子焼きとお米のアイスクリーム
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。
　玉子焼きはホタテのすり身を使って仕込まれた上品な甘さの玉子焼き。
　アイスクリームは、シャリを仕込む際に鍋底に残ったご飯を使って仕込まれています。
　トルコアイスのような粘りが強いアイスクリームでコクがあって美味しかった。　
　甘さ控えめの玉子焼きと合わせて美味しく頂けました。

これで一通り

◎追加
⓮シマアジ
　愛媛産。
　適度に活かっていて香りがとても良かった。
　脂の乗りが良く、旨味も最高。
　愛媛の魚の美味しさに驚くばかりです。

⓯白甘鯛
　徳島産の2.6㎏の白甘鯛。
　もっちりして柔らかい食感でした。
　極上以外言いようがない文句なしの美味しさ。
　最高です。

⓰ヒラメのエンガワ
　大葉を忍ばせて握られました。
　ザクザクした食感。
　噛むとエンガワのコクのある脂が溢れました。
　大葉の風味が甘味を膨らませ、エンガワの旨味を引き立ていてとても美味しかった。

⓱アジ
　天草産の神経〆を施したアジ。
　薄く切り付けて2枚付けで握られました。
　アサツキと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　柔らかい食感でキレイな脂が乗っていました。
　味も良い絶品のアジでした。

⓲メジマグロのハラス
　藁で軽く燻してから握られました。
　少し噛み応えがありました。
　脂が溢れました。
　藁の香りを纏った脂の美味しさは秀逸で抜群に美味しかった。

⓳鰹のハラス
　産地は失念しましたが、日本海の迷い鰹です。
　炭火で炙ってから握られました。
　香り良く、鰹の脂の美味しさが楽しめました。

⓴干瓢手巻き
　蒸して温度を上げてからゴマと一緒にワサビ多めで巻かれ、手渡しで提供されました。
　柔らかい食感で甘めの干瓢。
　ワサビ、海苔との相性が良い、とても美味しい手巻きでした。


この日も12月の旬の魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことでき幸せな時間を過ごすことができました。

つまみではクエが最高に美味しかった。
走りのメジマグロも絶品。
定番の蒸し鮑、いちご煮、ボタンエビも安定の美味しさでした。

にぎりはカワハギ、ヒラメ、赤貝、穴子、追加のシマアジ、白甘鯛が最高でした。
中でもカワハギ、赤貝、穴子が旨過ぎでした。
赤貝は産地に合わせた仕込みが施されていて、閖上の赤貝の美味しさを堪能することができました。

煮はまぐりは最近握るようになった新作でした。
独自の仕込みが施されていて、はまぐりの旨味が楽しめました。

アイスクリームも新たな試みで、これもまたとても美味しかったです。

2023年はとても美味しいお鮨を握って頂きましたが、2024年も進化を続けながら素晴らしいつまとにぎりを提供して頂けると思います。
これからも通い続けたいお店です。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て徒歩10分ぐらいの外苑西通り沿いのビルの1階です。

この日も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容
●つまみ
❶蒸し鮑
　温かい状態で2切れ提供。
　何も付けずに頂きました。
　厚めの贅沢な切り付けで、プルプルとして適度に噛み応えがありました。
　香りが素晴らしかった。
　産地は伺いませんでしたが、旨味の濃いとても美味しい鮑でした。
　旬の後半の鮑の旨味を堪能することができました。

❷鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　一品目の蒸し鮑を蒸す過程で出た出汁に天草産の赤ウニを加えて提供。
　今回も鮑の出汁の美味しさに感動。
　粒が大きく濃厚な旨味がある赤ウニは、出汁で温度が上がったことと、鮑の旨味が加わったことにより旨味が際立ち抜群に美味しかった。

❸鮑の貝柱の薄造り
　同じ鮑の貝柱を生の状態で薄造りに。
　スダチを搾って頂きました。
　2切れ提供され、1切れはそのまま、もう一切れはワサビを付けて頂きました。
　サクッとした歯触りでしたが、噛むと柔らかめの食感でした。
　香りと甘味が楽しめ、今回も美味しく頂くことができました。

❹鰹
　壱岐産。
　藁で燻した鰹を提供直前に塩を当て、炭火で皮目を炙り切り付け。
　すり潰したアサツキと生姜を合わせた薬味を乗せて、煮切り醤油をかけて提供されました。
　皮目はカリカリで香ばしいです。
　藁の香りを纏った身は、脂が乗っていました。
　皮下から溢れる脂と旨味は素晴らしい味わいでとても美味しかった。

❺鯖の棒寿司
　神経締めした後、液体窒素で冷凍し、その後解凍した明石産の鯖。
　甘酢や砂糖などに漬け込まれた龍皮昆布(求肥昆布)を巻き、木の芽を忍ばせて棒寿司にしています。
　煮切り醤油を塗って、海苔を巻いて手渡しで提供されました。
　脂が乗った鯖でした。
　龍皮昆布の昆布の旨味と甘味が鯖の脂の甘味と旨味を膨らませていて秀逸な味わいでした。

❻イクラ小丼
　柚子の香りを落して提供されました。
　新イクラということで皮目はとても柔らかい食感でした。
　少し漬け込みが深くて塩味を強く感じましたが、この塩味がイクラの旨味を際立たせる良い仕事をしていて美味しく頂けました。

❼ボタンエビの炭火焼き
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を霧吹きでかけながら炭火を使って焼き上げたボタンエビ。
　スダチを搾って提供されました。
　絶妙な火入れ加減はいつも通りで、ボタンエビの甘味とプリっとした食感を楽しむことができました。

❽毛ガニのしゃぶしゃぶ
　スッポンの出汁を使ってのしゃぶしゃぶです。
　香り高くコクのあるスッポンのお出汁の旨味が加わった毛ガニは、甘味が膨らみ旨味が引き出されていてとても美味しかった。

〇にぎり
①中トロ
　尻労産。
　切り立ての酸味の立った高めの温度のシャリで握られました。
　とても柔らかい食感でした。
　脂が乗って、甘味と旨味のバランスの良いとても美味しい中トロでした。

➁大トロ
　大トロも高めの温度のシャリで握られました。
　スジがしっかり入っている部位が握られました。
　身は脂があってとろけるような食感。
　スジを噛んで、スジから溢れるクオリティの高い旨味を堪能しました。

③赤身漬け
　ねっとりした口当たりで、とても柔らかい食感でした。
　酸味は強くなく、コクのある旨味があってとても美味しかった。

④スミイカ
　出水産。
　塩とスダチで握られました。
　新イカに近いサイズのスミイカでしたが、サクッとした歯触りで、食感はスミイカでした。
　塩とスダチで甘味が引き立っていて美味しく頂けました。
　
⑤のどぐろの蒸し寿司
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり寿司のような形に握り、器に入れて蒸されています。
　自家製ポン酢で味付けされています。
　今回もポン酢で引き立ったのどぐろの脂の美味しさが楽しめました。
　
⑥鱚
　今治産。
　通常【良月】さんの鱚のにぎりは木の芽を忍ばせて握られますが、この日仕入れた鱚は香り、旨味の濃い素晴らしい鱚だったことから木の芽は使わず、白板昆布で軽く〆ただけで握られました。
　奥深い旨味が最高で絶品の鱚でした。

⑦サワラ
　二週間寝かさせた明石産のサワラ。
　とろけました。
　寝かせたことによって旨味が膨らんでいました。
　とろける食感と極上の旨味が楽しめたとても美味しいサワラでした。

⑧フエダイ
　串本産。
　しっとりした口当たりで、プリっとして適度に歯応えがありましたが、噛むと柔らかい食感でした。
　程良く脂が乗っていて、旨味も濃くとても美味しかった。

⑨アジ
　5日寝かせた天草から直送されたアジ。
　皮を引いて切り付け、一旦氷室に入れて冷やしてから握られました。
　アサツキと生姜の薬味を乗せて提供されました。
　冷やして握ったアジの香りが素晴らしかった。
　肉厚で寝かせて身は柔らかい食感になっていました。
　旨味も膨らんでいました。
　脂もしっかり乗っていて格別の美味しさでした。

⑩毛ガニの蒸し寿司
　毛ガニのにぎりを置いた器の下に大葉を敷いて蒸されています。
　定番の蒸し寿司。
　今回も大葉の風味が毛ガニの甘味を膨らませる良い仕事をしていて美味しく頂けました。

⑪シンコ
　9月ということで少し大きくなったシンコでした。
　皮目はとても柔らかい食感でした。
　脂は薄かったですが、酸味があって美味しく頂けました。

⑫牡蠣
　仙鳳趾産。
　ボイルして甘酢で〆てありました。
　煮切り醬油を塗ってスダチを搾って提供されました。
　とろました。
　クリーミー度合いが半端なかったです。
　最高に美味しい牡蠣でした。

⑬赤ウニの海苔巻き
　由良産。
　雑味がなく甘味の濃い味わいでした。
　海苔との相性が良くとても美味しかった。

⑭穴子
　煮穴子を炭火でしっかり炙ってから握られました。
　丁寧な下処理が施された穴子は、脂が乗っていてとろけるような食感でした。
　味わいも素晴らしくて、大満足の穴子でした。

⑮玉子焼き
　ホタテのすり身で仕込まれた玉子焼きです。
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。

これで一通り

◎追加
⑯カンパチ
　今治産。
　脂の乗りが凄かった。
　旨味と脂の甘味が合わさり、めちゃくちゃクリーミーな味わい。
　感動的な美味しさでした。

⑰クエ
　和歌山産。
　旨味が濃く、クエの美味しさが楽しめました。

⑱ブリ
　北海道産
　脂がありました。
　キレイな旨味があり、今年も9月から美味しいブリを頂くことができました。

⑲鰹ハラス
　藁で燻し、細かく包丁を入れてからアサツキと生姜の薬味を忍ばせて握られました。
　身の繊維を感じますが、包丁が入っていたので気になりませんでした。
　脂が溢れました。
　脂の甘味と身の旨味が藁の風味と合わさった味わいは格別。
　めちゃくちゃ美味しかった。

⑳小アジ
　和歌山産。
　酢〆にして握られました。
　脂の甘味と酸味が楽しめました。

㉑スミイカのゲソ
　シャリに柚子を付けて握られ、煮詰めが塗られて提供されました。
　新イカより少し大きいサイズで、にぎりにはベストな大きさでした。
　大きくなりましたが、まだまだ柔らかい食感で、ゲソの美味しさが楽しめました。

㉒赤ウニ
　愛媛産。
　濃厚でビターな味わいでした。

☆クインルージュ
　長野県産のぶどう。
　甘くて美味しかったです。

この日も豊洲、親方の出身地和歌山を中心に全国の産地から厳選して仕入れた魚介を使ったつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみでは鮑、壱岐の迷い鰹、新イクラが素晴らしかった。

にぎりは鱚、サワラ、牡蠣、アジ、追加で頂いたカンパチが絶品でした。
今治産の鱚、カンパチの美味しさに感動しました。
牡蠣は流石仙鳳趾という味わいでした。
甘酢で〆て旨味が際立ち最高でした。

シャリは和歌山県産の赤酢で仕込まれています。
クセがなく洗練されていてとても美味しいです。
全てのネタにバランス良く融合するシャリで、今回も美味しく頂くことができました。

今回もネタに合わせた的確な仕込み、そして切り付けが行われていました。
また、ベストな温度で握られいて大満足のにぎりでした。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし 良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くのビルの1階です。

この日も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容

〇つまみ
①蒸し鮑
　山口産。
　山口県内のどの地区の鮑かは分かりませんが、とても大きな鮑でした。
　温かい状態で2切れ提供されました。
　何も付けずそのまま頂きました。
　とても柔らかい食感でした。
　香り高く、噛むと旨味が溢れました。
　シンプルですが、素材の旨味が堪能できる絶品の鮑でした。

➁鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　一品目の蒸し鮑の調理過程で出た鮑の出汁に小樽産のバフンウニを入れて提供。
　ウニは雑味がなく、コクのある旨味に優しい甘味がありました。
　鮑の出汁は感動的な美味しさ。
　ウニと一緒に美味しく頂けました。

③鮑の貝柱の薄造り
　同じ鮑を蒸す前に貝柱だけ取り外し、生の状態で薄造りに。
　スダチを搾って提供。
　2切れ提供され、鮑自体に塩味があったので1切れはそのまま、もう1切れはワサビと塩を付けて頂きました。
　コリっとしてサクサクの歯応えのある食感。
　磯の風味の後に広がる甘味がとても良かった。
　余韻も長く、噛んで甘味を楽しみました。
　大きな鮑でしか味わえない貝柱の食感と風味を楽しめました。

④鰹
　気仙沼産。
　藁で燻した鰹を提供直前に塩を当て、皮目を炭火で炙り切り付け。
　アサツキに生姜を合わせた薬味を乗せて、煮切り醬油をかけて提供されました。
　皮目はカリカリの食感。
　皮下から程よく脂が溢れ、脂の甘味が楽しめました。
　身は筋肉質という感じで、さっぱりしたキレイな味が楽しめました。
　
⑤真牡蠣
　西条市の杉本さんという方が養殖した「瑞宝」というブランドの真牡蠣。
　ワサビと塩で頂きました。
　身は小さいですが、プリプリした食感。
　石鎚山系の銘水の恵みを得た海で育った牡蠣はジューシーでめちゃくちゃクリーミー。
　雑味は全くなく、牡蠣のキレイな旨味が堪能できました。

⑥鮑の肝ポン酢
　生の肝をポン酢に合わせて提供。
　香り、旨味の濃さに感動。
　ポン酢と相性良く、最高に美味しかった。

⑦ホタルイカの沖漬け
　4月のワタがパンパンに詰まった時期にお店で漬けたホタルイカ。
　大葉、柚子を加えて2ヵ月間漬け込まれています。
　しっかり漬け込まれていますが、塩味のバランスはとても良かった。
　漬け込んで膨らんだワタの旨味が素晴らしかった。
　大葉と柚子の風味が良い仕事をしていて抜群に美味しかった。

⑧ボタンエビ
　とても大きなボタンエビを和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を塗って炭火焼きにしています。
　スダチを搾って提供されました。
　炭火で焼かれたボタンエビはプリプリで身の繊維によってサクサクの食感でした。
　醤油で表面はほんのり香ばしくて、身は甘味が濃くとても美味しいです。
　【良月】さんの定番のボタンエビ。安定の美味しさでした。
　
⑨はまぐりの出汁にこのこくを浮かべた料理
　このこの旨味と塩味がはまぐりの出汁と相性が良く、旨味が膨らんでいました。
　にぎりの前にお腹を落ち着かされる美味しいお出汁でした。

●にぎり
❶中トロ
　佐渡産の血合いぎし。
　切り立ての酸味が効いて高めの温度のシャリで握られました。
　キレイな脂が乗っていて、とても柔らかい食感でした。
　香り良く、旨味もしっかりありました。
　夏のマグロとは思えない香りと旨味が楽しめる素晴らしい中トロでした。

❷大トロ
　大トロも高い温度のシャリで握られました。
　スジがありますが、全く気にならず、とろけました。
　脂がしっかり乗っていました。
　夏のくどさのない脂とクオリティの高い旨味があってとても美味しかった。
　
❸赤身漬け
　柔らかい食感でした。
　優しい旨味に酸味のある赤身でした。
　漬けで旨味が膨らんでいて美味しかった。

❹アオリイカ
　細く細かく包丁を入れて冷たい状態で塩とスダチで握られました。
　とろけるような柔らかい食感でした。
　甘味があり、冷たさと塩とスダチで甘味が引き立っていてとても美味しかった。

❺のどぐろの蒸し鮨
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり鮨のような形に握り、器に入れて蒸されています。
　自家製のポン酢で味付けされて提供されました。
　何度も【良月】さんでのどぐろを頂いていますが、この日ののどぐろが一番脂を含んでいて、この脂がめちゃくちゃ美味しかった。
　ポン酢との相性もベスト。
　産卵期前で脂肪を蓄えたのどぐろの美味しさに感動しました。

❻鱚
　富津産。
　木の芽を忍ばせて握られました。
　肉厚でもっちりしたした食感。
　キレイな味わいで、木の芽が効いて甘味が引き出されていて驚きの美味しさでした。

❼春子
　黄身酢おぼろ漬けされた春子。
　煮切り醬油を塗って上に柚子の皮を落して提供されました。
　めちゃくちゃ柔らかい食感でした。
　淡白な春子ですが、黄身酢で旨味、甘味が引き立っていました。
　柚子の香りが甘味を際立たせていました。
　春子の美味しさが堪能できる素晴らしいにぎりでした。

❽白甘鯛
　串本産の1週間寝かせた3.4㎏の白甘鯛。
　厚めに切り付けて、握る直前までヒートランプで温度を上げていました。
　高い温度のシャリで握られました。
　コリっとした適度に歯応えのある食感でした。
　脂の乗りが凄く、温めたことから脂が溢れシャリと一体になっていました。
　旨味も濃く、極上の味わいでした。

❾アジ
　天草産。
　前日に神経締めされた天草から直送されたアジ。
　アサツキに生姜を合わせた薬味を乗せて提供されました。
　柔らかい食感でした。
　クオリティの高い身質で味が濃く、脂もしっかり乗っていて格別の美味しさでした。
　旬のアジの美味しさを堪能することができました。

❿毛ガニの蒸し鮨
　毛ガニのにぎりを置いた器の下に大葉を敷いて蒸されています。
　大葉の風味を纏った毛ガニは、身の甘味と味噌の旨味がいつも通り楽しめました。

⓫コハダ
　佐賀産。
　柔らかい食感でした。
　脂の乗りは上品でした。
　しっかり〆られていて酸味強めの味わい。
　
⓬赤ウニ
　小浜産。
　塩で握られました。
　濃厚な旨味に雑味のないキレイな甘味がありました。
　流石という味わいの最高に美味しい赤ウニでした。

⓭穴子の棒鮨玉子焼き巻き
　穴子は走りの走りの時期ということで、棒鮨にし玉子焼きを合わせる工夫をして提供。
　煮穴子と玉子焼きの相性が素晴らしく良かった。
　玉子焼きはお弟子さんが以前修行していた金沢の日本料理店で習得した技術を使って焼かれた玉子焼きで、玉子焼き単体だけでも美味しかった。

これで一通り

◎追加
⓮イサキ
　今治産。
　柔らかい食感で、香りが素晴らしかった。
　脂の乗ったイサキは身のクオリティが高く、味も濃く最高に美味しかった。
　旬のイサキの美味しさに感動です。

⓯ヒラスズキ
　串本産。
　少し活かった身質で適度に噛み応えがありました。
　味が濃く、噛んでヒラスズキの旨味を楽しみました。

⓰シマアジ
　串本産の3㎏オーバーのシマアジ。
　漬けにして大葉を忍ばせて握られました。
　サクッとした歯触りでしたが、噛むと柔らかい食感。
　脂が乗って味も濃く絶品。
　大葉の風味が甘味、旨味を際立たせる良い仕事をしていて美味しく頂けました。

⓱金目鯛
　炙らず握られました。
　キレイな脂が乗っていました。
　旨味もありシンプルに美味しかった。

⓲鰹ハラス
　軽く藁で燻して、細かく包丁を入れて握られました。
　脂の溢れ方が半端ないです。
　藁の風味が旨味を引き立てていてめちゃくちゃ美味しかった。

⓳干瓢巻き
　温度を上げて、ワサビを効かせ、ゴマと一緒に手巻きにして提供されました。
　温度を上げた干瓢はとても柔らかい食感。
　甘くて美味しかった。


この日も豊洲、そして全国の産地から仕入れた素晴らしい魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみでは山口産の絶品の鮑を余すことなく頂くことができ大満足でした。
2022年から海苔の生産者が養殖を始めた新しいブランド牡蠣。これも絶品でした。

にぎりではのどぐろの蒸し鮨が素晴らしかった。
また、小浜の赤ウニを今年も頂けて幸せでした。
鱚、白甘鯛、アジも格別の美味しさでした。
追加のにぎりも絶品で、追加、追加の連続でした。

この日のシャリは硬めの食感で、使っている酢はこれまでと同じですが、水分量などから酸味が引き立っていて、私はこれまでで一番美味しいシャリに仕上げられていると思いました。
シャリについて親方に伺うと、夏場ということで硬めに炊いてキリっとしたシャリに仕上げたとのことでした。
ネタ状態や季節などで仕込みを変更すると思いますが、私はこのシャリを続けてほしいと思いました。

この日も絶品のつまみとにぎりを頂きながら、幸せな時間を過ごすことができました。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くのビルの1階です。

【すし良月】さんは2019年11月にオープンしたお鮨屋さんです。

今回も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容

〇つまみ
❶蒸し鮑
　山口産。
　温かい状態で2切れ提供されました。
　1切れはそのまま、1切れは少しだけワサビを付けて頂きました。
　ぷるんとした口当たりで、とても柔らかい食感でした。
　旨味が濃く、この日の鮑も素晴らしい味わいでした。

❷鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　蒸し鮑で出た出汁を使った定番の料理です。
　ウニは北海道産のキタムラサキウニ。
　粒が大きく、旨味が濃いとても美味しいウニでした。
　高い温度で甘味が膨らんだウニは、鮑の出汁で旨味が際立ち半端ない美味しさでした。
　
❸メジマグロ
　佐渡産。
　藁で燻し、皮目に塩を当て炭火で炙って切り付け。
　盛り付け後、煮切り醤油をかけ、アサツキをすり潰し生姜の搾り汁を合わせた薬味をのせて提供されました。
　皮目はカリカリの食感。
　脂の乗りが凄かった。
　メジマグロの若々しさ溢れる脂の甘味が素晴らしかった。
　旨味も濃く絶品でした。
　
❹ヒモキュウ手巻き
　山口産の赤貝。
　ゴマが加えて巻かれました。
　食感と香りが楽しめました。

❺あん肝
　柚子を振りかけ、冷たい状態で提供されました。
　滑らかな口当たりでした。
　脂の乗りは上品でしたが、雑味がなく旨味が濃かった。
　キレイな味わいのあん肝の美味しさが堪能できました。

❻カラスミの西京味噌漬け
　提供直前に表面を炭火で炙ってから切り付けて提供されました。
　表面はカリッとした食感で香りが良かった。
　中はねっとりした食感。
　味噌の旨味が浸透したカラスミは、旨味が膨らんでいて堪らない美味しさでした。
　塩味のバランスも良く、お酒のお供に最適な味わいのカラスミでした。

❼クエの炭火焼き
　天草産の32㎏のクエ。
　煮切り醤油を塗ってから炭火で炙られました。
　柚子を搾り、染めおろしを添えて提供されました。
　ぷるんぷるんの口当たりで、柔らかさの中に弾けるような身のハリがありました。
　脂の乗りが凄過ぎで、旨味の濃さは最高でした。
　柚子の上品な酸味が甘味を際立たせていました。
　美味し過ぎのクエに感動です。

❽トラフグの白子、真鯛のお出汁で
　明石産の真鯛を使ったお出汁。
　白子はクリーミーで、出汁と一緒にとろけていきました。
　白子と真鯛の出汁との相性はとても良く、今年も美味しく頂けました。

●にぎり
①中トロ
　長崎産の血合いぎし。
　ヒートランプウォーマーで温度を上げた中トロは、切り立ての高い温度で酸味の効いたシャリで握られました。
　香り高く、滑らかな口当たりでとろけました。
　温度を上げて溢れたクオリティの高い脂の甘味は極上。
　旨味も濃く絶品。
　ベストな温度で酸味の効いたシャリが中トロの旨味を際立たせていました。
　中トロ、シャリとのバランスが最高の一貫でした。

➁大トロ
　中トロ同様、大トロの温度を上げてから握られました。
　しっかりしたスジがある部位でしたが、硬い食感ではありませんでした。
　脂の乗りが良く、旨味も濃かった。
　スジを噛みながら、スジ周辺から溢れる極上の旨味を堪能しました。

③赤身
　こちらも温度を上げて握られました。
　サクっとした歯触りで、とても柔らかい食感でした。
　香り高く旨味が素晴らしかった。
　酸味と程よく甘味もあり抜群に美味しかった。

④アオリイカ
　三重産。
　細かく包丁を入れてから、塩とスダチで握られました。
　冷たい状態で握られました。
　ねっとりした口当たりで、溶けるような食感。
　甘味が強くとても美味しかった。

⑤のどぐろの蒸し鮨
　対馬産。
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり鮨のような形に握って蒸されています。
　自家製のポン酢で味付けされています。
　定番の蒸し鮨。
　余分な脂が落ち、脂と旨味が凝縮したのどぐろ。
　優しい味わいの自家製ポン酢が旨味を引き立てていていつも通りとても美味しかった。

⑥白甘鯛
　八幡浜産。
　もっちりして、適度に活かった部分がありましたが柔らかい食感でした。
　程良い甘味に衝撃的な旨味。
　咀嚼して旨味を楽しみました。
　最高です。

⑦サワラ
　静岡産。
　皮は引いてありました。
　とろけました。
　旨味は格別。
　感動です。

⑧サヨリ
　煮切り醬油とスダチで握られました。
　閂サイズで厚みがあり、サクッと歯切れ良く、身の中心に向かってもっちりして柔らかい食感。
　キレイな味わいで、甘味もあり秀逸でした。

⑨マスノスケ
　6㎏のマスノスケ。
　皮目は炙って藁で燻されていました。
　皮は香ばしく、身は脂を含んでいてとけました。
　半端ない旨味が口一杯に広がりました。
　名残りのマスノスケの美味しさに感動です。

⑩コハダ
　天草産。
　良い感じの〆加減で、まろやかな酸味が広がりました。
　とても美味しいコハダでした。
　
⑪毛ガニ
　定番のカニの蒸し鮨。
　今回は毛ガニでした。
　毛ガニのにぎりを置いた皿の下に大葉を忍ばせて蒸されています。
　この日も大葉の風味が良い仕事をしていて、毛ガニの甘味、旨味を引き立てていました。
　のどぐろの蒸し鮨同様、安定の美味しさ。
　私は大好きです。

⑫赤貝
　山口産。
　めちゃくちゃ大きな赤貝。
　大きいのでカットして、半分サイズの赤貝が握られました。
　赤貝は砂抜きしながら4日間寝かせています。
　殻から身を取り出す際、赤貝からで出た血で半日漬け込んでから握られています。
　サクサクの食感で、香りは最高です。
　旨味も濃く驚きの美味しさでした。

⑬のれそれ、スッポンのお出汁で
　今治産ののれそれ。
　スッポンの奥深い味わいの出汁と熱が入り甘味が膨らんだのれそれとの相性がとても良かった。
　サイズの大きいのれそれでしたが、程良い食感とのど越しも楽しめました。

⑭穴子
　炭火でしっかり炙ってから煮詰めで握られました。
　脂があってとろけました。
　味付けも良く、穴子の旨味が堪能できました。

⑮玉子焼き(追加のにぎりを頂いた後に提供されました)
　甲殻類アレルギーのお客さんでも食べれるようにホタテのすり身を使って仕込まれた玉子焼きです。
　今回はふっくらしっとり感が以前より増していて、食感が良くなっていました。
　上品な甘味のとても美味しい玉子焼きです。

これで一通り

⑯真鯛
　今治産。
　皮を引いて切り付けられていました。
　柔らかい食感で香りが抜群に良かった。
　雑味のない旨味が濃く、甘味もあり絶品でした。

⑰トモシゲ
　串本産の4㎏の活〆のヒゲダイ。
　2週間寝かせて握られました。
　2週間寝かせたとは思えない活かり具合で、噛み応えがありました。
　香り高く、コクのある甘味と濃厚な旨味があり格別の美味しさ。
　噛んでトモシゲという魚の美味しさを知ることができました。

⑱金目鯛
　銚子産。
　軽く昆布〆にして握られました。
　香りがとても良かった。
　脂が乗っていて甘味が濃かった。
　皮下の旨味は濃厚で、昆布で膨らんだ旨味は極上でした。

⑲メジマグロ漬け
　湯霜にして柵漬けされた佐渡産のメジマグロ。
　漬けにして膨らんだ旨味は最高でした。
　甘味も濃く絶品でした。
　
⑳ブリ
　串本産。
　柔らかい食感でした。
　香り高く、キレイな脂の味わいが素晴らしかった。
　串本のブリの美味しさに驚きました。

㉑メジマグロのハラス
　藁で燻されていました。
　脂の乗りが凄過ぎで、とろけました。
　脂が凄いですが、藁の風味が旨味を引き立てていて、脂の美味しさの中に旨味も楽しめる驚異的な美味しさのハラスでした。

㉒ボタンエビ
　大きいボタンエビだったので半分にカットし、半分は生、半分は炭火で炙って握られました。
⒈生
　スダチで握られました。
　ぷりっとした口当たりでしたが、噛むと柔らかい食感でした。
　甘味が濃くめちゃくちゃ美味しかった。

⒉炙り
　こちらもスダチを使って握られました。
　火が入り、生よりも柔らかい食感になっていました。
　表面は香ばしい味わい。
　甘味にコクが出て反則級の美味しさでした。


この日も旬の魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

今回も全国から厳選して仕入れた素晴らしい魚介が揃えられていました。
この素晴らしい魚介の素材の旨味を最大限引き出す的確な仕込が施されていました。
今回は今まで以上に素晴らしい仕上がりで、全て感動的な美味しさでした。

つまみはクエが驚異的な美味しさでした。
定番の「ボタンエビの炭火焼き」を押し退けての提供でしたが、このクエが頂けて本当に良かったと思いました。
親方に「提供してくれてありがとう」と心を込めて伝えたい絶品のクエでした。

メジマグロや定番のいちご煮、真鯛出汁を使った白子などさらに美味しくなっていて大満足のつまみでした。

にぎりは1貫目の中トロが衝撃的な美味しさでした。
中トロに合わせて切られたシャリとの一体感は格別で、中トロの美味しさを堪能することができました。

白甘鯛、サワラ、蒸し鮨、赤貝、追加で頂いたメジマグロ、トモシゲなど素材の旨味が堪能できる仕込みが施され、最適な温度で握られ全て絶品でした。

シャリは和歌山県の「九重雑賀」さんの赤酢で仕込まれています。
まろやかな味わいの落ち着いた味わいのシャリです。
若干、水分量が多い様に感じますが、全てのネタと相性が抜群に良く、美味しくお鮨が頂けるシャリだと思います。

今回は本当に素晴らしいつまみとにぎりが頂け大満足でした。

次回、伺うのがとても楽しみです。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くの場所です。

【すし良月】さんは和歌山県出身の親方が2019年11月にオープンさせたお鮨屋さんです。

今回も夜の部に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆この日頂いたおまかせコースの内容

〇つまみ

①蒸し鮑
　三陸産のエゾアワビ。
　温かい状態で二切れ提供されました。
　一切れはそのまま、一切れはワサビと塩を付けて頂きました。
　弾力を感じる柔らかい食感でした。
　旨味が濃くとても美味しいです。

➁鮑の出汁にウニを浮かべたいちご煮風料理
　蒸し鮑で出たお出汁を使った定番の料理です。
　バフンウニは昆布森産。
　鮑の出汁の旨味の濃さに驚きました。
　鮑の旨味が加わったバフンウニも素晴らしい味わいでした。
　体とお腹も温まる大満足のお料理でした。

③メジマグロ
　秋田産の20㎏のメジマグロ。
　藁で燻した後、皮目に塩を当て、炭火で炙って切り付け。
　煮切り醬油をかけ、アサツキをすり潰し生姜の搾り汁を合わせた薬味をのせて提供されました。
　皮目はカリカリで、香りが素晴らしかった。
　脂ののりが半端なかったです。
　脂の甘味と藁の風味で膨らんだ旨味の凄さに驚愕です。
　走りの走りのメジマグロの美味しさに感動です。

④牡蠣
　サロマ湖産。
　レモンを搾って提供されました。
　磯の風味が心地良いサロマ湖産の牡蠣は、クリーミーさはなく濃厚な旨味がありました。
　貝柱の食感と甘味も良く、抜群に美味しい牡蠣でした。

⑤鯖の棒鮨
　淡路産。
　龍皮昆布と木の芽を合わせて棒鮨にしています。
　煮切り醤油を塗り、ワサビを付けてから海苔を巻いて手渡しで提供されました。
　脂がのった鯖でした。
　龍皮昆布と鯖の脂の甘味がバランス良く融合。
　甘味が膨らんだところに木の芽の風味が良いアクセントになっていて美味しく頂くことができました。

⑥あん肝
　柚子の香りを落して、冷たい状態で提供されました。
　雑味がなくキレイな旨味と甘味が詰まったあん肝。
　絶品でした。

⑦ボタンエビの炭火焼き
　定番の炭火焼きです。
　和歌山県の三ツ星醬油さんの醤油を塗って炭火焼きにしています。
　スダチを搾って提供されました。
　絶妙な火入れ加減で、いつも通り醤油の風味がボタンエビの甘味を引き立てていて美味しく頂くことができました。　

⑧鱈の白子を真鯛のお出汁で
　鱈の白子は羅臼産。
　お出汁は明石産の真鯛を使って仕込まれています。
　白子はぷるんぷるんの食感。
　クリーミーでとても美味しいです。
　甲殻類を食べている真鯛のお出汁の旨味の濃さも素晴らしく、白子のクリーミーな味わいを際立たせていました。
　美味しさに加え、にぎりの前にお腹を温め、落ち着かせる素晴らしい逸品でした。

●にぎり
❶中トロ
　大間産の血合いぎしの部分が握られました。
　ヒートランプウォーマーで中トロの温度を上げ、高い温度のシャリで握られました。
　高い温度で香りが立っていました。
　脂がのっていてとろけました。
　濃厚な旨味もありとても美味しかった。

❷大トロ
　中トロ同様温度を上げて握られました。
　スジのある部位でしたが、気にならない硬さでした。
　スジを噛みながら、とろける身の脂の甘味と濃厚な旨味を堪能することができました。

❸赤身
　煮切り醬油を塗って、軽く漬けにして握られました。
　とても柔らかい食感でした。
　旨味が濃く、少し脂の甘味もありました。
　冬のマグロという味わいでした。

❹アオリイカ
　細かく包丁を入れてから塩とスダチで握られました。
　冷たい状態でした。
　ねっとりした口当たり。
　適度に表面の皮の食感がありましたが、噛むと溶けていきました。
　塩とスダチで引き立った甘味を楽しむことができました。

❺のどぐろの蒸し鮨
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり鮨のような形に握って蒸されています。
　自家製のポン酢で味付けされています。
　蒸されて余分な脂が落ち、キレイな脂と旨味が凝縮していました。
　ポン酢が旨味を膨らませていて、いつも通り美味しく頂くことができました。

❻サヨリ
　閂サイズ。
　隠し包丁を入れ、煮切り醬油とスダチで握られました。
　肉厚でサクモチの歯切れのいい食感。
　スダチで甘味が引き出された旬のサヨリの美味しさが楽しめました。
　
❼ブリ
　神経締めした佐渡から直送されたブリ。
　〆て3日目。
　薄めに切り付けられ、福井の地ガラシを忍ばせて握られました。
　脂がのっていて、キレイで爽やかさを感じる甘味が溢れました。
　旨味もあり絶品。
　地ガラシもいい仕事をしていました。
　丁寧な下処理を施した旬の素晴らしいブリを頂くことができました。

❽マスノスケ
　羅臼産の活〆のマスノスケ。
　藁で燻してありました。
　脂がのっていて溶けました。
　旨過ぎです。

❾コハダ
　天草産。
　〆は浅く、優しい酸味があり瑞々しい味わい。
　脂がのっていて甘味もありました。
　ブリ、マスノスケの後のベストな一貫でした。

❿越前ガニの蒸し鮨
　オスのほぐし身とメスの内子と外子を合わせて蒸し上げれています。
　鮨を入れた器の下に大葉を敷いて一緒に蒸し上げられています。
　大葉の香りを纏った身と内子の甘味、旨味が抜群に良かったです。
　外子の食感も楽しめる贅沢なカニの蒸し鮨でした。

⓫アジ
　天草から直送されたアジ。
　煮切り醬油が塗られ、アサツキをすり潰し生姜の搾り汁を合わせた薬味をのせて提供されました。
　肉厚の身は数日寝かせたようで、もちやわの食感になっていました。
　ワサビが効かないぐらいの脂ののりでした。
　名残りとは思えない極上の味わいのアジでした。

⓬ウニとイクラの手巻き
　走りの北海道産のはだて水産さんのムラサキウニと名残りのイクラを合わせた贅沢な手巻き。
　ウニだけに煮切り醬油が塗られています。
　文句なしの美味しさです。
　千葉の金田海苔も美味しくて、ウニ、イクラの美味しさを引き立てていました。

⓭穴子
　煮穴子を炭火でしっかり炙ってから煮詰めで握られました。
　脂がのっていて美味しいです。
　煮詰めは上品な味わいで、穴子との相性がいい煮詰めでした。　

⓮玉子焼き
　ホタテのすり身で仕込まれた玉子焼き。
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。

これで一通り

追加
⓯メジマグロのハラス
　煮切り醬油で握られました。
　スジがありましたが、気になりませんでした。
　脂ののりが凄過ぎです。
　溶けました。
　甘味、旨味が凄過ぎる反則級の美味しさのメジマグロでした。

⓰シマアジ
　串本産。
　厚めに切り付けて縦に隠し包丁を入れ、煮切り醤油を塗って漬けにし、大葉を忍ばせて握られました。
　とても柔らかい食感。
　雑味のない脂がしっかりのっていて、とろけながら甘味と旨味が溢れました。
　大葉が旨味を際立たせていて感動的な美味しさでした。

⓱鰹のハラス
　藁で燻され、アサツキをすり潰し生姜の搾り汁を合わせた薬味を忍ばせて握られました。
　とても柔らかくて噛むととろけました。
　メジマグロ、シマアジ同様、しっかり脂がのっていました。
　旨味が濃くとても美味しかった。

⓲クエ
　天草産の19㎏のクエ。
　腹と背の部位をそれぞれ1枚ずつ薄く切り付け、腹は煮切り醤油を塗って軽く炙り、背には隠し包丁が入れられていました。
　2枚を重ねて、煮切り醬油を塗ってスダチで握られました。
　クエも脂が凄かった。
　炙って香ばしさもあり、この香ばしさが旨味を引き立ていました。
　追加のにぎりは全て最高に美味しかった。　

⓳干瓢手巻き
　干瓢は温度を上げて温かい状態にし、ワサビを忍ばせゴマが一緒に巻かれました。
　干瓢は温度を上げたことによって柔らかい食感になり、甘味が膨らんでいました。
　ゴマの風味も効いたとても美味しい干瓢の手巻きでした。


この日は全国から取り寄せた初冬の魚介を使った絶品のつまみとにぎりを頂くことができました。

親方は全国の産地に赴き、旬の極上の魚介を仕入れることができるよう努力されています。
今回は天草から直送されたアジが最高でした。
クエも絶品。
佐渡産のブリも極上でした。
2023年も素晴らしい魚介を仕入れて頂いて、美味しいつまみとにぎりを提供して頂きと思います。

お店の雰囲気はこれまで通りとても良く、居心地のいい素晴らしいお店だと思います。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くの外堀西通り沿いです。

【すし良月】さんは和歌山県出身の親方が2019年11月にオープンさせたお鮨屋さんです。

今回も夜の営業に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

◆つまみ
①蒸し鮑
　佐渡産。
　温かい状態で提供されました。
　1つはそのまま、もう1つは少しだけワサビを付けて頂きました。
　めちゃくちゃ大きい鮑で、柔らかい食感でしたが弾力があって適度に嚙み応えがありました。
　香り良く、旨味がありとても美味しいです。
　噛んで鮑の香りと旨味を楽しみました。

➁バフンウニと鮑出汁のいちご煮風
　利尻産のバフンウニ。
　一品目の蒸し鮑で出た出汁を使っていちご煮風にして提供。
　ウニは粒が大きく濃厚な旨味がありました。
　鮑の濃厚な旨味が溢れる出汁とウニと相性は抜群に良く美味しく頂けました。

③鮑の貝柱の薄造り
　蒸す前に貝柱だけ取り外し、生の状態で薄造りにして提供。
　鮑自体に塩味があるので、少しだけスダチを搾って頂きました。
　コリサクッとした食感。
　香りが抜群に良かった。
　上品な甘味がありました。
　大きな鮑でしか味わえない、貝柱の食感、香り、甘味を堪能することができました。

④ビワマス
　身は昆布を当て、皮目は炭火で炙って切り付け。
　生姜と浅葱をすり潰した薬味を乗せ、煮切り醬油をかけて提供されました。
　皮目はカリカリ。
　皮下のキレイで甘味の濃い脂の味わいが最高でした。
　薬味が旨味を引き立てていて絶品でした。
　名残りのビワマスの美味しさに感動しました。

⑤タイラガイ
　昆布出汁で仕込まれた昆布醤油に潜らせて、スダチを搾り柚子の香りを落として提供されました。
　サクサクの身の繊維を感じる食感。
　上品な甘味がありました。
　昆布醬油で旨味が深まっていました。
　柚子の香りが甘味を膨らませていてとても美味しかった。

⑥鮑の肝
　生の肝をポン酢で頂きました。
　香り、旨味、凄過ぎです。
　ポン酢との相性も最高に良かったです。
　鮮度の良さとクオリティの高い鮑でしか堪能できない美味しさでした。

⑦ボタンエビの炭火焼き
　増毛産。
　親方の出身地和歌山県の「三ツ星醬油」さんの醤油が塗られてから炭火で焼かれています。
　スダチをかけて提供されました。
　定番の炭火焼き。
　今回も絶妙な火入れで、ボタンエビの美味しさを楽しむことができました。

⑧毛ガニのしゃぶしゃぶ
　スッポンの出汁に潜らせて提供されました。
　甘味の濃さが半端なかった。
　スッポン出汁もめちゃくちゃ美味しくて、毛ガニの甘味を際立たせていました。

◆にぎり
❶中トロ
　塩釜産。
　血合いぎしが握られました。
　めちゃくちゃ柔らかい食感でした。
　香りがとても良かった。
　さっぱりした脂の味わいでしたが、旨味が濃くとても美味しかった。

❷大トロ
　スジがありますが、柔らかい食感。
　身は溶けました。
　キレイで上品な脂が乗っていました。
　旨味もキレイで、夏らしい味わいの大トロでした。

❸赤身漬け
　煮切り醬油を塗って漬けに。
　サクッとした歯触りで、噛むと柔らかい食感。
　酸味がありました。
　漬けにして旨味が膨らんでいました。

❹アオリイカ
　細かく包丁を入れ、軽い力加減で握られました。
　塩を付け、スダチを搾って提供されました。
　溶けるような柔らかい食感でシャリと一体になりました。
　甘味が濃く、とても美味しかった。

❺のどぐろの蒸し鮨
　対馬産。
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり鮨のような形で握ってから蒸されています。
　自家製のポン酢で味付けされて提供。
　余分な脂が落ち、淡白な味わいが楽しめました。
　ポン酢が味を際立たせていて、いつも通り安定の美味しさでした。

❻白甘鯛
　八幡浜産の3㎏オーバーの白甘鯛。
　弾力があって、適度に噛み応えがありました。
　旨味が濃く絶品でした。

❼春子
　黄身酢おぼろ漬け。
　削った柚子の皮を乗せて提供されました。
　肉厚でした。
　ふわっとした口当たりでとても柔らかい食感でした。
　優しい甘味があり、柚子の風味と黄身酢が甘味を引き立てていてとても美味しかった。

❽トキシラズ
　湯霜にして柵漬けされています。
　皮は醤油を塗って焼かれ、にぎりの上に乗せて提供されました。
　高い温度の皮に温められ脂が溢れました。
　クオリティの高い脂が乗っていて、上質な甘味が堪能できました。
　皮のカリッとした食感と香ばしい風味がアクセントになっていました。
　最高に美味しいトキシラズでした。　

❾シンコ
　舞阪町産。
　3枚付けで握られました。
　香りが良かった。
　〆加減が良く、バランスの良い酸味がありました。
　適度に脂もあり文句なしの美味しさのシンコでした。
　3枚付けぐらいの大きさがベストだと頂いて思いました。

❿毛ガニの蒸し鮨
　毛ガニのにぎりを置いたお皿の下に大葉を敷いて蒸されています。
　蒸され、さらに大葉の風味を纏った毛ガニは甘味が引き立っていました。
　夏場が旬と言われる北海道産の毛ガニの美味しさを堪能することができました。

⓫アジ
　天草産の神経締めされ、1日寝かせたアジ。
　生姜と浅葱をすり潰した薬味を使って握られました。
　プリっとした口当たりで、噛むと柔らかい食感。
　脂の乗りが良く、甘味が濃かった。
　味も濃く、抜群に美味しいアジでした。

⓬赤ウニ
　小浜産。
　味の濃さが半端なかった。
　甘味のバランスも良く極上の味わいでした。
　小浜のウニの美味しさに感動です。

⓭穴子海苔巻き
　煮穴子を刻んだ椎茸などと一緒に海苔巻きに。
　今年は穴子の状態がまだまだという感じですが、椎茸などで旨味、甘味が引き立てられていました。
　一工夫された穴子の海苔巻きの美味しさを楽しむことができました。

⓮玉子焼き
　ホタテのすり身で仕込まれた玉子焼き。
　今回はにぎりで頂きました。
　シャリとの相性がとても良い玉子焼きです。

これで一通り

◆飲み物
□ビール
　エビス小瓶
■日本酒(おまかせで頂きました)
　磯自慢(静岡)
　而今(三重)
　鍋島(佐賀)
　日高見(宮城)
　綿屋夏綿(宮城)

この日も全国の産地から仕入れた旬の魚介を使ったつまみとにぎりを頂くことができました。

つまみは佐渡産の大きな鮑の全てを堪能することができました。
生の肝の美味しさには驚きました。

名残りのビワマスも凄かった。

にぎりのネタは、全て雑味のない素晴らしい味わいに仕上げられて握られていました。
中でも皮を使って一工夫されたトキシラズが絶品でした。
白甘鯛、アジも素晴らしい味わいで感動的な美味しさでした。

仕入れが非常に難しい小浜産の赤ウニを今年も頂くことができました。
流石という美味しさ。最高でした。

東京で提供するお店が少ない蒸し鮨ですが、私は大好きで今回も美味しく頂くことができました。

シャリは和歌山県の「九重雑賀」さんの赤酢で仕込まれています。
マグロを握る25分ぐらい前にシャリ切りされています。
中トロ、大トロはベストな温度と酸味が効いたシャリで握られていました。
シャリの硬さは一般的な硬さだと思います。
まろやかで、全てのネタに相性良く仕込まれたシャリで美味しいです。

にぎりは全て優しい力加減で握られ、口の中に入れた際のシャリの解れ具合いはとても良いです。
ただ、白甘鯛、アジなどしっかり噛んでネタの旨味を堪能したいネタに関しては、もう少し硬く握ってネタとの一体感を出した方が、さらに美味しく頂けるのではないかと私は思いました。

親方の人柄、スタッフの接客、お店の雰囲気、全て素晴らしいです。
居心地の良い中、美味しいお鮨がいつも頂けます。
今回も幸せな時間を過ごすことができました。

また、季節を変えて伺いたいと思います。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし 良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの恵比寿三丁目交差点近くの外堀西通り沿いです。

【すし 良月】さんは和歌山県出身の大将が2019年11月にオープンしたお鮨屋さんです。

今回も夜の営業に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

つまみ
❶蒸し鮑
　佐渡産。
　何も付けず、提供された状態で頂きました。
　香りがとても良かった。
　ぷるんぷるんとした弾力を感じる食感でした。
　旨味が濃く、とても美味しくて一品目から感動です。

❷ムラサキウニのいちご煮
　函館産の橘水産さんのムラサキウニ。
　蒸し鮑で出た出汁を特別な味付けはせずに、ウニと合わせています。
　大きなウニは旨味が濃く、鮑の出汁で旨味が膨らんでいました。
　鮑の出汁も素晴らしい味わいで、今回も美味しく頂くことができました。

❸鯛
　明石産で、産地直送の鯛。
　スダチを搾り、ワサビを付けて塩で頂きました。
　弾力があって、少しだけ身の繊維を感じる部分がありました。
　適度に甘味があり、塩で甘味が引き立ちました。
　淡白な鯛の美味しさが堪能できました。

❹メジマグロ
　富山産。
　藁で燻し、皮目に塩をあてて炭火で炙って切り付け。
　生姜とネギをすり潰した薬味を乗せて、煮切り醬油をかけて提供されました。
　皮目はカリカリ、身はとろけるような上品で柔らかい食感でした。
　キレイでさっぱりした味わいの脂の乗りが半端なかった。
　脂が凄かったのでワサビを付けましたが、ワサビが効かないぐらいの脂の溢れ方でした。
　藁の風味を纏った旨味も秀逸で、絶品でした。　

❺あん肝
　柚子の香りを落として提供されました。
　滑らかな口当たりで、溶けるような食感でした。
　脂がしっかりあってワサビとの相性がとても良かった。
　旨味も濃く、お酒が進む逸品でした。

❻ホタルイカの沖漬け
　大葉と柚子を加えて漬け込まれていました。
　ワタは多くありませんでしたが、大葉、柚子の爽やかな風味がホタルイカの旨味を引き立てていてとても美味しかった。
　旬のホタルイカの美味しさが楽しめ、さらにお酒が進みました。

❼ボタンエビの炭火焼き
　増毛産。
　大将の出身地和歌山の「三ツ星醬油」さんの醤油を塗って炭火で焼き上げています。
　スダチをかけて提供されました。
　レアの絶妙な火入れ加減。
　ボタンエビの甘味と焼かれて香ばしくなった醤油との相性はベストで抜群に美味しいです。
　食べない尻尾の香ばしい風味も秀逸で、この日も美味しく頂くことができました。

❽フグの白子
　お造りで頂いた鯛と昆布で仕込まれたお出汁に白子を浮かべて、柚子の香りを落として提供。
　焼いた白子と違い表面はぷるんとした滑らかな口当たりです。
　クリーミーで鯛の出汁と合わさり旨味にコクが出て極上の味わいでした。
　名残りの白子の美味しさを旬の鯛の奥深い旨味が際立たせる素晴らしい逸品でした。
　
にぎり
①中トロ
　勝浦産。
　血合いぎしが高い温度のシャリで握られました。
　脂が多く溶けました。
　脂の甘味とコクのある旨味がありました。
　香りも高く、格別の美味しさでした。
　シャリは切って間もないようで、通常より少し柔らかめの食感。
　まろやかな味わいの赤酢が効いたシャリと中トロの相性はとても良かった。

②大トロ
　砂ずりの部分が中トロと同じぐらいの高い温度のシャリで握られました。
　しっかり筋がありますが、全く気になりませんでした。
　身は溶けるような食感でした。
　パンチのある脂と旨味が溢れ、とても美味しかった。

③赤身漬け
　握る20分以上前に切り付けて、煮切り醬油を塗って漬けにしていました。
　滑らかで、サクッとした歯触り。噛むととても柔らかい食感でした。
　香り良く、酸味、旨味のある美味しい赤身でした。
　3貫目でいつものシャリの硬さに近くなってきました。

④アオリイカ
　三重産。
　細かく包丁を入れ、塩とスダチで握られました。
　冷たい状態でした。
　溶けるような食感でしたが、適度に皮の食感を感じました。
　冷たさと塩が効いて甘味が際立っていました。
　アオリイカの溶けるような食感と甘さが楽しめました。

⑤メヌケの蒸し鮨
　網走産。
　薄く切り付けたメヌケを数枚重ねて、手まり鮨のような形に握って蒸されています。
　自家製ポン酢で味付けされています。
　蒸されてメヌケの旨味が凝縮。
　ポン酢が淡白なメヌケの味を膨らませていました。
　定番の蒸し鮨。
　今回はメヌケでしたが、美味しく頂けました。
　
⑥春子
　日立産。
　黄身酢おぼろ漬け。
　削った柚子を乗せて提供されました。
　ふっくらして柔らかい食感。
　おぼろで甘味が膨らみ、旨味が引き出されていて美味しかった。

⑦トリ貝
　室津産。
　昆布出汁ベースの漬けダレに軽く潜らせてから握られています。
　煮切り醬油が塗られスダチを搾って提供されました。
　肉厚で噛み応えがありました。
　ワタを多く含んでいたようで旨味が濃かった。
　甘味もあり絶品でした。

⑧白甘鯛
　天草産。
　白甘鯛らしいいかった感じの噛み応えがありました。
　旨味の濃さが半端なかった。
　噛んで白甘鯛の旨味を堪能しました。

⑨ビワマス
　皮目を炙った後に藁で燻されています。
　身は引き締まった感じがしましたが、噛むととろけるような食感でした。
　藁が効いて香りが抜群に良かった。
　脂の乗りは上品でしたが、キレイでコクのある脂の甘味が最高です。
　小さな魚体のビワマスですが、パワフルな旨味が素晴らしくて感動しました。

⑩赤貝
　宇部産。
　めちゃくちゃ大きい赤貝だったので、カットして半分の赤貝が握られました。
　砂抜きしながら3日寝かせた赤貝。
　殻から剥いて、最後に剝いた際に出た赤貝の血で半日漬け込まれています。
　香りが最高です。
　サクサクの食感で味が濃く絶品でした。

⑪毛ガニの蒸し鮨
　釧路産。
　毛ガニのにぎりを置いたお皿の下に大葉を敷いて蒸されています。
　蒸されて甘味が増していました。
　大葉の風味が効いて甘味も深まり安定の美味しさです。

⑫コハダ
　天草産。〆て4日目のコハダ。
　冷たい状態で握られました。
　皮目は柔らかく、適度に脂がありました。
　酸味もあって普通に美味しかった。

⑬ムラサキウニの手巻き
　那智勝浦産。
　江戸前の金田の海苔で巻かれています。
　ウニは大量に巻かれました。
　旨味あっさりでクセのないウニでした。
　海苔はめちゃくちゃ美味しくて、ウニの味を引き立てていました。

⑭穴子
　炭火でしっかり炙って握られました。
　トロトロのとても柔らかい食感でした。
　穴子の難しい時期になってきましたが、旨味もあって美味しかった。

⑮玉子焼き
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。
　ホタテのすり身で仕込まれています。

これで一通り

追加
⑯マハタ
　三重産。産地直送の神経〆して2日目のマハタです。
　適度に噛み応えがありました。
　旨味の濃さが凄かった。
　噛んで旨味を堪能。
　
⑰タイラガイ
　昆布〆にしたタイラガイ。
　〆たことによりサクッとした身の繊維の食感は感じられず、柔らかい食感になっていました。
　昆布の旨味が加わり味が濃くなっていてとても美味しかった。

⑱鯛
　竹岡産。
　3日寝かせて皮目は湯引きしてありました。
　柔らかめの食感。
　淡白な味が濃く文句なしの美味しさでした。

⑲メジマグロのハラス
　藁で燻されていました。
　上質な脂の乗りが凄かった。
　脂の美味しさと旨味の濃さに驚きました。

⑳赤貝ヒモ
　香りが素晴らしかった。
　ザクザクの食感。
　貝柱がBIGでホクホクの食感。甘くてめちゃくちゃ美味しいです。
　ヒモは味が濃く衝撃的な美味しさでした。

㉑金目鯛
　銚子産。
　脂はあっさりでしたが、味が濃く美味しく頂けました。

㉒ムラサキウニ
　大村産。
　溶けました。
　旨味が濃く感動的な美味しさでした。

㉓カマトロ
　炭火で表面をしっかり炙ってから握られました。
　霜降り状態で、温度を上げたことからあっという間に溶けました。
　カマトロらしい脂がしっかり乗っていて、コクがありながらくどさのない脂の美味しさが楽しめました。　


飲み物
□ビール
　平和クラフトペールエール
■日本酒(おまかせで頂けました)
　みむろ杉(奈良)
　森嶋(茨城)
　満寿泉(富山)
　王禄(島根)
▣ハイボール

この日は春の旬の魚介を使った美味しいつまみとにぎりを頂くことができました。

豊洲を中心に、全国の産地から仕入れた旬の魚介は、工夫を凝らして丁寧に仕込まれていて全て素晴らしい味わいに仕上げられていました。

つまみではメジマグロが凄かった。
定番の蒸し鮑からのいちご煮、ボタンエビの炭火焼きは安定の美味しさでした。

にぎりはトリ貝、赤貝の貝類が最高に美味しかった。
ビワマス、追加で頂いたムラサキウニ、カマトロなどは絶品で感動しました。

シャリはまろやかで上品な味わいです。
硬さは一般的な硬さで、私的には硬めが好みですが、全てのネタに相性良く仕込まれている美味しいシャリだと思います。

大将の人柄が良くて、お店の雰囲気は素晴らしいです。

この日も美味しいお鮨が頂け、幸せな時間を過ごすことができました。
次回が楽しみです。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの外堀西通り沿いです。

この日は夜の営業に伺い、つまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

つまみ
❶蒸し鮑
　鮑はエゾアワビ。
　エゾアワビということでサイズは大きくなく、鮑半分が1人前として提供されました。
　何も付けずそのまま頂きました。
　温かい状態で提供。
　ぷるんぷるんとした弾力がありますが、とても柔らかい食感。
　サイズは小さいですが、しっかり旨味があって美味しいです。
　
❷いちご煮
　蒸し鮑の調理過程で出た鮑の出汁にウニを合わせています。
　ウニは浜中産の天然のバフンウニ。
　ウニと鮑の出汁がベストマッチ。
　ウニは旨味があってキレイな味わいでとても美味しかった。
　寒い日でしたが、温かい料理が続き、体、お腹が温まりました。

❸真鯛
　明石産。
　産地直送。
　直送ですが、もっちりした食感と旨味が出るように特殊な〆方を施して、1日寝かせてから提供されています。〆方は秘密とのことでした。
　スダチを搾りワサビを付けて、塩と醤油を使い分けて頂きました。
　狙い通りのもっちりした食感でした。
　旨味よりも甲殻類の香ばしさを纏った甘味を濃く感じました。
　流石、明石の真鯛という味わいでした。

❹鰹
　佐渡産。産地直送。
　神経締め後、届いてから2日寝かせているとのこと。
　藁で燻してから塩をあて、提供直前に皮目を炭火で炙って切り付けられています。
　煮切り醬油が塗られて提供。
　薬味はネギと生姜をすり潰して合わせたあたりネギ。
　炭火で炙られて皮はカリカリの食感。とても香ばしいです。
　マグロの大トロかと思うような脂の乗りに驚きました。
　キレイな身質で旨味も濃く、極上の味わい。
　最高に美味しい鰹でした。

①龍皮昆布を巻いた鯖の棒鮨
　北海道産の鯖。
　龍皮昆布と木の芽を合わせて棒鮨にしています。
　海苔を巻いて提供されました。
　脂がしっかり乗った鯖でした。
　脂の甘味と昆布の甘味の相乗効果によって格別の美味しさでした。
　木の芽の風味が甘味、旨味を引き立てる良いアクセントなっていました。

❺カラスミ
　仕上げに西京味噌に漬け込み、提供直前に表面を炭火で炙ってから切り付けて提供されました。
　西京味噌の味が浸透していて、めちゃくちゃ味が濃かった。
　炙られたことによる香ばしさも味を引き立てていて、秀逸な味わいでした。

❻あん肝
　柚子の香りを落として提供されました。
　ワサビを付けて頂きました。
　冷たい状態でした。
　滑らかな口当たり。
　濃厚な旨味があって抜群に美味しいです。
　カラスミ、あん肝の滋味豊かな味わいでお酒が進みました。

❼ボタンエビの炭火焼き
　【良月】さん定番の増毛産ボタンエビを使った炭火焼きです
　和歌山県の三ツ星醤油さんの醤油を塗って、炭火で焼き上げられています。
　スダチを搾って提供されました。
　ぷるぷるの弾力のある食感。
　中心はレアの火入れ加減でした。
　醤油の香ばしさが、ボタンエビの甘味を際立たせていました。
　安定の美味しさでした。

❽フグの白子
　お造りで提供した真鯛の骨と昆布を使って仕込まれたお出汁に入れて提供されました。
　白子は蒸してからお出汁の中に投入されています。
　真鯛の濃厚な旨味があふれるお出汁が、蒸されてふっくらしてとても柔らかくなった白子に良く絡み一体となっていました。
　白子とお出汁の相性は抜群に良くて、白子の美味しさが堪能できる逸品でした。

にぎり
②中トロ
　大間産。
　血合いぎしが高めの温度のシャリで握られました。
　とても柔らかい食感でした。
　キレイな旨味が濃く、バランスのいい脂が乗っていました。
　シャリとの相性も良く、とても美味しい中トロのにぎりでした。

③大トロ
　筋がありましたが、全く気にならず、とろけるような柔らかい食感でした。
　キレイでくどさのない脂が乗っていて、旨味もあり美味しかった。

④赤身
　握る20分ぐらい前に切り付けてから煮切り醬油が塗られた漬けの赤身。
　サクッとした歯触りで柔らかい食感でした。
　香り高く、酸味と旨味があって美味しいです。

⑤赤貝
　閖上産。
　閖上産らしい黒っぽい色合いの赤貝。
　塩抜きして、赤貝の血に漬け込んでから握られました。
　ねっとりした口当たりでサクっとした食感でした。
　香りはあまり強くありませんでしたが、半端ない味の濃さでとても美味しかった。

⑥クエの蒸し鮨
　串本町産。
　薄く切り付けたクエを数枚重ねて、手まり鮨のような丸い形に握って蒸されています。
　自家製ポン酢で味が付けられています。
　蒸されてクエの旨味が引き立っていました。
　ポン酢との相性も素晴らしく、文句なしの美味しさでした。

⑦サヨリ
　千葉産の閂サイズのサヨリ。
　塩水で〆て仕込まれています。
　煮切り醤油とスダチで握られています。
　サクッとした歯触りで、もっちりした食感でした。
　サヨリらしい淡白な味わいが楽しめました。
　素晴らしい味わいに仕上げられたサヨリでした。

⑧白甘鯛
　串本町産。
　軽く白板昆布をあてて、昆布の風味を纏わせて握られました。
　もっちりして、適度に噛み応えがありました。
　味が濃く旨味の極みでした。
　もの凄く美味しかった。

⑨サワラ
　明石産。
　産地直送。1本釣りという説明があったので、明石のブランド魚「浦サワラ」だと思います。
　身はめちゃくちゃ柔らかくてとろけるような食感でした。
　脂が乗っていて、味も濃く絶品でした。
　旬に入った明石のサワラの美味しさを堪能できました。

⑩シマアジ
　串本町産の3.6㎏の血抜きだけで神経締めをしていないシマアジ。
　切り付けてから煮切り醬油を塗って、軽い漬けにして握られました。
　サクサクの歯触りで、少し噛み応えのある食感でした。
　キレイな脂があふれ、キレイでコクのある旨味があり格別の美味しさでした。
　
⑪鯖の棒鮨
　北海道産の前半で頂いた棒鮨の鯖と同じ魚体です。
　和歌山県の三ツ星醤油さんの醤油をかけ、片面だけ炭火で炙られました。
　七味と柚子をかけて提供。
　炙られて鯖の脂が活性化。
　香ばしくなって旨味が増した脂の美味しさが楽しめる棒鮨でした。

⑫コハダ
　芝エビのおぼろを忍ばせて握られました。
　とても柔らかい食感。
　脂がありました。
　酸味が強い味わいでしたが、おぼろがバランス良く融合。
　鯖の脂をさっぱりさせてくれる、計算されて仕込まれたとても美味しいコハダでした。

⑬マスノスケ
　羅臼産。
　産地直送の船上活〆のマスノスケ。
　藁で燻して、皮目は炙られています。
　ねっとりしてとても柔らかい食感。
　皮目は香ばしかった。
　適度に脂が乗っていて、藁の風味を纏った身は旨味が濃かった。
　
⑭松葉ガニの蒸し鮨
　津居山産。
　身は雄の松葉ガニ、外子、内子はセコガニが使われています。
　大葉をお皿の下に忍ばせて蒸されています。
　身は甘く、外子、内子も蒸されて旨味が増していました。
　大葉の風味がいい仕事をしていて、旨味、甘味を引き立てていました。
　【良月】さんでしか味わえないカニの美味しさに感動です。

⑮イクラの手巻き
　ワサビと少しの煮切り醤油が塗られてから海苔で巻かれました。
　イクラは冷たい状態で巻かれていました。
　ねっとり感が凄く、皮目はとても柔らかい食感でした。
　漬け込みが浅いようで、さらに塗られた煮切り醬油の量もベストで、魚卵の濃厚の味が堪能できました。
　海苔の風味が旨味を引き立てていて、イクラの美味しさが楽しめました。

⑯穴子
　対馬産。
　提供直前に炭火で両面炙ってから握られました。
　下処理が丁寧に施されていて、小骨はあたらず口の中でとろけていきました。
　熱々の穴子は、旨味が楽しめる味付けになっていてめちゃくちゃ美味しかった。

⑰玉子焼き
　追加のにぎりを頂いた後に提供。
　ホタテのすり身で仕込まれています。
　シャリなしで頂きました。
　優しい甘味の玉子焼き。
　シャリありで注文するお客さんが多いとのことで、シャリに合わせた玉子焼きの仕込みになっているようです。

これで一通り

追加
⑱アオリイカ
　佐渡産。
　細かく包丁を入れて、冷たい状態で塩とスダチで握られました。
　ねっとりした口当たり。
　冷たい温度で甘味が引き立っていてとても美味しかった。

⑲真鯛
　愛媛産。
　産地で丁寧な処理が施されていて身は柔らかく、香りが凄かった。
　味が濃く旨過ぎです。

⑳牡蠣
　仙鳳趾産。
　甘酢で〆て貝柱の部分を取り除いてから、煮切り醤油とスダチで握られました。
　身はふっくらでぷるぷるの食感。
　甘くて、クリーミーな味わいが凄過ぎです。
　牡蠣の極上の旨味が楽しめました。
　ただ、私的には取り除かれた貝柱の食感と甘味も楽しみたかったです。
　
㉑鰹ハラス
　佐渡産。
　藁で燻されていました。
　薬味はあたりネギ。
　びっくりするぐらいの脂のあふれ方でした。
　脂の甘味とまろやかな味わいの旨味が堪能できました。
　最高に美味しかった。
　
㉒真珠貝
　対馬産。
　貝柱を軍艦で握られました。
　香りがとても良かった。
　特徴的な甘味が濃かった。
　海苔が甘味を引き立てていて美味しく頂けました。

飲み物
□ビール
　エビス小瓶
■日本酒(おまかせでいただきました)
　天美(山口)
　無量山(和歌山)
　田中六五(福岡)
　小左衛門(岐阜)


今回は冬の旬の魚介を使った、とても美味しいつまみとにぎりが頂け感動しました。

この日のネタは和歌山県産中心に全国の産地から仕入れられていました。
産地で丁寧な下処理が施された魚介を、さらに旨味を際立たせるようにしっかり仕込まれていて、全て大満足のつまみとにぎりに仕上げられていました。

つまみでは鰹が最高でした。
にぎりでも追加でハラスの部分を頂きましたが、桁違いの美味しさでした。

カラスミもしっかり仕込まれていて、とても美味しくてお酒が進みました。

定番のボタンエビもいつも通り美味しかった。

にぎりでは白甘鯛、サワラ、蒸し鮨、シマアジ、牡蠣が凄かった。

シャリは和歌山の九重雑賀さんの赤酢で仕込まれています。
まろやかな味わいの赤酢で私は大好きです。
お米の粒は小さくて、私の好みとは少し違いますが、酢と塩の塩梅は良く、シャリの味は好みです。
ネタとの相性も良いシャリです。

お店の雰囲気はいつも通り良く、居心地のいい中、美味しいお鮨を堪能することができました。

予約がどんどん取りづらくなっていますが、また季節を変えて伺えれば嬉しいです。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店の場所は地下鉄広尾駅を出て歩いて10分ぐらいの外堀西通り沿いです。

この日は初めてお昼の営業に伺い、にぎりのおまかせを頂きました。

◆この日頂いたおまかせ
〇鱧のお椀
　淡路産。
　鱧の旨味、甘味があふれる素晴らしい味わいのお椀。
　温かくて美味しいお椀で胃が落ち着きました。
　おまかせにぎりに向け、お腹の戦闘態勢が整いました。　

にぎり
①鯛
　明石産。
　〆て2日目とのこと。
　ぶりぶりとした鯛らしい食感でした。
　香り高く、明石の鯛の特徴である甲殻類の風味があふれる旨味、甘味がありました。
　とても美味しい鯛で一貫目から感動です。

②タイラガイ昆布〆
　煮切り醬油とすだちで握られました。
　〆た影響だと思いますが、タイラガイとしては少し柔らかめの食感でした。
　昆布の旨味が入り過ぎていない〆加減で、いい感じに昆布の風味を纏っていました。
　昆布の上品な旨味がタイラガイの甘味を引き立てていてとても美味しかったです。

③サワラ
　明石産。産地直送の釣りのサワラです。
　ねっとりした口当たりでとても柔らかい食感でした。
　旨味の濃さが半端なかった。
　走りのサワラですが抜群に美味しかった。

④クエ
　五島産。
　ぷりぷりとした程良く噛み応えのある食感でした。
　コクのある甘味にマイルドな旨味がある美味しいクエでした。

⑤コハダ
　船橋産。
　芝エビのおぼろを忍ばせて握られました。
　しっかり〆られていて酸味がありました。
　江戸前のコハダは骨、皮目が柔らかいと言われていますが、この船橋産のコハダも皮目は柔らかく、骨などは全くあたりませんでした。
　脂も程よく乗っていてとても美味しかった。

⑥中トロ
　大畑産。
　マグロに合わせて、30分前に仕込まれたシャリで握られました。
　温度は高めで、もっちりした食感で酢が立った切り立てのシャリと香り高くきれいな脂が乗った中トロの相性は抜群に良かった。
　シャリと中トロが一体となった素晴らしい一貫でした。

⑦大トロ
　筋はありますがとても柔らかい食感でした。
　初秋らしいキレイでくどさのない脂があふれました。
　キレイな甘味があり旨味も濃かった。
　シャリとの相性が百点の美味しい大トロでした。

⑧赤身
　ねっとりした口当たりで柔らかい食感でした。
　適度に脂があり、甘味がありました。
　バランス良く酸味もあって余韻も長くとても美味しかった。

⑨新イカ
　塩とすだちで握られました。
　9月ということで少し厚みが出ていて、サクッとした歯触りの食感でした。
　新イカらしい甘味が素晴らしく、うっとりしました。

⑩のどぐろの蒸し鮨
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ね、手まり鮨のような丸い形に握って蒸されています。
　自家製ポン酢で頂きました。
　高い温度と自家製ポン酢で旨味が引き出された【良月】さんの蒸し鮨は格別の美味しさで、私は大好きです。

⑪白エビ
　煮切り醬油とすだちで冷たい状態で握られました。
　白エビは白板昆布を軽くあてていました。
　脱水せずに昆布の旨味だけが白エビに入るように白板昆布が使われています。
　白板昆布の上品な風味が白エビの甘味を引き立てていました。
　水分が残っていることから、ねっとりして溶けるような食感でした。
　コクのある甘味が楽しめる秀逸な味わいの白エビでした。
　
⑫白甘鯛
　もっちりした口当たりで、白甘鯛らしいブリブリとした歯応えのある食感でした。
　説明はありませんでしたが、昆布をあてているようで、昆布によって旨味がめちゃくちゃ増しているように感じました。
　甘味も素晴らしく絶品。

⑬アジ
　天草産。産地直送。
　神経締めをして4日目。
　薬味はあたりネギでした。
　4日目とは思えない素晴らしい香りでした。
　豊洲経由ではない産地直送で丁寧に神経締めされたアジでしか出せない香りだと思いました。
　柔らかい食感で素晴らしい身の質でした。
　甘味が濃く、旨味もある極上の味わいのアジでした。
　
⑭新イカゲソ
　シャリに柚子とワサビを忍ばせて握られました。
　煮詰めが塗られて提供されました。
　柔らかいですが、場所によって程よい食感がありました。
　柚子の風味が効いて甘味が引き立ちとても美味しかった。

⑮毛ガニの蒸し鮨
　毛ガニのにぎりを置いたお皿の下に大葉を敷いた状態で蒸されています。
　蒸されて酢飯はまろやかな味わいが強くなっていました。
　蒸されて大葉の風味を纏った毛ガニの香りが抜群に良かった。
　まろやかなシャリと高い温度で身の甘味と味噌の旨味が際立った毛ガニがバランス良く融合。
　申し分ない美味しさでした。

⑯鰹のハラス
　藁で燻され、あたりネギを忍ばせて握られています。
　藁の風味、薬味が合わさりニンニクのような風味が広がりました。
　脂の乗りが半端なく、ニンニクのような風味が旨味を引き立てていて文句なしの美味しさでした。

⑰鯖の棒鮨
　三浦産の松葉サバ。
　木の芽を忍ばせ、甘酢や砂糖などに漬け込まれた求肥昆布(龍皮昆布)が巻かれています。
　走りの松葉サバですが、脂が乗っていて脂の甘味が楽しめました。
　木の芽の風味と優しい甘味と旨味がある昆布が効いてとても美味しかった。

⑱赤ウニ
　安岡産。
　溶けるような食感。
　濃厚な旨味があり、流石安岡の赤ウニという味わいでした。
　めちゃくちゃ美味しかった。

⑲イクラの手巻き
　筋子から外してあまり時間が経っていないようで、非常に柔らかい食感でした。
　ねっとり感もありました。
　漬け込みも浅く、魚卵の本来の旨味が楽しめました。
　海苔もいい仕事をしていてとても美味しかった。

⑳穴子
　炭火でしっかり炙られ、煮詰めで握られました。
　熱々でとろけるような食感でした。
　穴子の脂と旨味が楽しめる激ウマの穴子のにぎりでした。
　
㉑玉子焼き
　ホタテのすり身で仕込まれた玉子焼きです。
　甘くて美味しいです。

これで一通り

追加
㉒トロたく巻き
　巻かれたトロの脂が凄かった。
　優しい味わいのたくあんと相性が良かった。
　たくわんの食感も良く美味しく頂けました。


この日は初めてお昼の営業に伺いましたが、旬のネタの中に定番のにぎりを織り交ぜた大満足のランチにぎりでした。

全国の産地から仕入れた魚介は丁寧に仕込まれ、しっかり旨味が引き出された絶品のネタに仕上げられて握られていました。

産地直送で仕入れた魚介は、産直でしか出せない香り、食感、旨味が楽しめる素晴らしいネタでした。

シャリはマグロに合わせて仕込むなど、工夫されていてとても美味しく頂くことができました。

この日は一時的にスタッフが増えていたことからランチの営業が行われました。
現在、ランチの営業状態については私には分かりませんが、お鮨の美味しさに加え、CPも高く、大満足の内容のランチにぎりで、またランチにも伺いたいと思いました。

この日も親方と楽しく会話をしながら美味しいお鮨が頂け幸せでした。

今回もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

恵比寿の【すし良月】さんに伺いました。

お店は地下鉄広尾駅1番出口を出て歩いて10分ぐらいの外堀西通り沿いです。

この日もつまみからにぎりのおまかせコースを頂きました。

つまみ
①鮑
　小浜産。
　水だけで炊いた鮑。
　温かい温度での提供。
　2切れ提供され、1切れはそのまま、残りの1切れはワサビをつけて頂きました。
　前回同様香り高く、ぷるんぷるんの弾力のある口当たり。
　噛むと柔らかい食感でした。
　鮑の最高の香りと旨味が堪能できました。

➁鮑の貝柱
　薄くスライスして提供。
　すだちを搾り、塩とワサビで頂きました。
　すこし歯応えを感じましたが、柔らかい食感。
　鮑本来の甘味と旨味、そして香りが楽しめる素晴らしい鮑の貝柱でした。

③鰹
　藁で燻し、提供直前に炭火で炙られました。
　煮切り醬油が塗られ、あたりネギを乗せて提供されました。
　皮目は香ばしくカリッとした食感。
　身は脂が乗っていて、身質も良く柔らかい食感でした。
　藁の香りを纏った鰹は旨味も濃く、抜群に美味しかった。

④ミル貝
　昆布出汁の出汁醤油に軽く漬け込まれたミル貝。
　煮切り醬油が塗られ、すだちをかけ柚子の香りを落として提供されました。
　1つはそのまま頂き、1つはワサビをつけて頂きました。
　肉厚で弾力を感じる歯触りがありましたが柔らかい食感。
　香り高く甘味が濃く、貝好きの私には堪らない美味しさでした。

⑤ミル貝のワタの炭火焼き
　炭火で漬け焼きされていました。
　一味をかけて提供されました。
　何も付けず提供された状態で頂きました。
　柔らかいが少し咀嚼できる食感を残す絶妙な火入れ加減でした。
　めちゃくちゃ甘くて驚きました。
　ワタの旨味も楽しめ、とても美味しかった。

⑥ホタルイカ沖漬け
　春の旬の時期に仕入れ、大葉や柚子の皮を加えた醤油だれに漬け込んだ大きなホタルイカ。
　ホタルイカと醤油だれの相性がベストでした。
　ホタルイカの旨味が楽しめるとても美味しい沖漬けでした。

⑦半生のばちこ
　炭火で丁寧に炙って提供。
　とても柔らかい仕上がりで、手で割きながら香りを楽しみました。
　塩味のバランスが素晴らしく、香り、旨味は最高。
　滋味豊かなばちこを堪能することができました。

⑧ボタンエビの炭火焼き
　【良月】さんの定番の一品。
　和歌山県の三ツ星醤油さんの醤油が塗られ、炭火で焼かれたボタンエビ。
　すだちを搾って提供されました。
　プリっとした食感。　
　今回も絶妙な火入れで、ボタンエビの甘味、旨味が溢れとても美味しかった。

⑨いちご煮
　鮑を炊いて出た出汁を使って仕込まれたいちご煮。
　ウニは旬の利尻産のバフンウニ。
　塩などで味付けされていないお出汁は、鮑の香り旨味が溢れとても美味しかった。
　甘味、旨味が濃いバフンウニと鮑の旨味が融合し、うっとりする美味しさでした。

にぎり
❶中トロ
　佐渡産、産地直送の20日寝かせた50㎏のマグロ。
　まだまだ寝かせ足りない感じで、中トロとしては少し食感がありました。
　脂の甘味があり旨味も濃く、味的にはとても美味しい中トロでした。
　これからさらに寝かすことによって、柔らかい食感になり旨味が増していくマグロだと感じました。
　
❷大トロ
　中トロと同じマグロ。
　上品な旨味でしたが、脂の乗りが良く、甘味があって美味しかった。
　
❸赤身
　噴火湾産。
　薄く幅広く切り付けて、煮切り醬油を塗って少し置いてから握られました。
　色気を感じる色合いの赤身でした。
　ねっとりして柔らかい食感。
　旨味は上品でしたが、甘味が濃い赤身でした。　

❹トリ貝
　舞鶴産。
　とても大きなトリ貝でした。
　香り高く、甘味が濃かった。
　大好きなトリ貝の美味しさが楽しめました。

➎のどぐろの蒸し寿司
　対馬産。
　薄く切り付けたのどぐろを数枚重ねて、手まり寿司のような形で握り蒸されています。
　自家製ポン酢で頂きました。
　蒸されてのどぐろの余分なものが落とされ、旨味が引き立っていました。
　蒸されたシャリは酸味が抜けまろやかな味わいとなり、熱々ののどぐろとポン酢との相性が抜群に良かった。
　のどぐろの脂の美味しさも増してとても美味しかった。
　本場金沢ののどぐろの蒸し寿司より好きな味わいの一貫です。

❻白イカ
　塩とすだちで握られました。
　ねっとりして、とろけるようなとても柔らかい食感でした。
　めちゃくちゃ甘かった。
　すだちの爽やかな風味が甘さを引き立てていて美味しかった。

❼白甘鯛
　天草産。
　塩を当てて1週間寝かせた白甘鯛。
　昆布を一瞬当て、昆布の旨味を纏わせて握られました。
　ゴリっとした白甘鯛らしい歯応えのある食感が少しありました。
　甘味がとても濃かった。
　咀嚼して白甘鯛の旨味の余韻を楽しみました。

❽シロホシフエダイ
　串本産の2.4㎏のシロホシフエダイ。
　柔らかい食感でした。
　脂が乗っていて、脂の美味しさが楽しめました。
　
❾毛ガニの蒸し寿司
　毛ガニのにぎりを置いたお皿の下に大葉を敷いて蒸されています。
　のどぐろの蒸し寿司同様、蒸されてまろやかになったシャリと毛ガニの甘味と旨味が融合。
　さらに素晴らしい毛ガニの香りと大葉の風味が合わさり格別な味わいでした。
　
➓ビワマス
　藁で燻されていました。
　ねっとりしてとても柔らかい食感。
　脂の乗りが凄かった。
　藁の風味が香りを高め、さらに甘味、旨味を際立たせ絶品でした。

⓫アジ
　出水産。
　薬味はあたりネギでした。
　身質良く、きれいな脂が乗っていいました。
　出水の安定した美味しさのアジでした。

⓬赤ウニ
　小浜産。
　塩で握られました。
　衝撃的な味の濃さでした。
　甘味も濃く最高に美味しい赤ウニでした。

⓭穴子
　対馬産。
　炭火で炙って握られました。
　脂は乗っていましたが、旬の穴子にしてはあっさりした味わいでした。
　表面の香ばしい風味と煮詰めの味わいがとても良かった。

⓮お椀
　愛媛産の鱧で出汁が取られていました。
　きれいで濃厚な鱧の旨味が溢れとても美味しかった。

⓯玉子焼き
　帆立のすり身で仕込まれた玉子焼き。
　追加のにぎりを頂いた後に提供されました。

追加
⓰ゴマサバ
　炭火焼きにして、黒七味、柚子がかけられて提供。
　香ばしい香りと脂の美味しさが楽しめました。
　黒七味がいいアクセントになっていてとても美味しかった。

⓱白バイガイ
　舞鶴産。
　肉厚でサクサクと少し噛み応えがありましたが、バイガイとしては柔らかい食感でした。
　香りがとても良かった。
　甘味も濃く美味しい。

⓲メバチマグロ
　串本産。
　お腹の部位を藁で燻して握られました。
　半端ない脂の乗りで、身は真っ白でした。
　脂の甘味も凄かった。
　燻されてメバチの旨味が際立っていて感動的な美味しさでした。

⓳トロたく巻き
　〆はマグロの脂、たくあん、海苔の調和を楽しみました。

全国から取り寄せられた旬の魚介を使ったつまみとにぎりが頂け、今回も大満足でした。

この日は豊洲を中心に和歌山、福井、舞鶴などの魚介は京都市場経由で仕入れ、さらに佐渡、天草、愛媛などの産地からは直送で仕入れられていました。

つまみは素晴らしい素材を丁寧な仕込みで絶品のつまみに仕上げていました。
鮑の貝柱はシンプルに提供されていましたが、鮑の本来の美味しさが楽しめる逸品でした。

ホタルイカ、ばちこなどは極上の味わいで素晴らしかった。

定番のボタンエビ、いちご煮も安定の美味しさでした。

にぎりでは中トロがもう少し寝かせた方が柔らかい食感になって味が出る感じでしたが、普通に美味しく頂けました。
その他のネタは全て秀逸の味わいで美味しかった。

シロホシフエダイ、メバチマグロは東京では【良月】さんでしか味わえない和歌山県産の素晴らしい魚だと思いました。

定番の蒸し寿司は今回も美味しくて大満足でした。
赤ウニ、ビワマスにも感動しました。

シャリは和歌山の「九重雑賀」さんの赤酢で仕込まれています。
上品でまろやかな味わいの美味しいシャリです。

この日はこれまでと違ってとても落ち着いた雰囲気の店内で、じっくり【良月】さんのつまみとにぎりを楽しむことができました。

また、次回伺うのが楽しみです。
とても美味しかったです。
ごちそうさまでした。