2回
2022/01 訪問
素晴らしかったです
友人と予約してうかがいました。
この日のランチは私達だけだったようで、少し早めに到着しましたが、気さくに入店させて下さいました。
大きな窓のある白を基調とした店内は植物も飾られ居心地が良さそうでした。
以下の品をオーダーしました。
ペアリングワイン3種 ¥3,800
ランチコース ¥4,000
【ペアリングワイン】
白 カリフォルニア リースリング
赤 コートデュローヌ(フランス) ミディアムボディ
白 フランス ソーヴィニヨン・ブラン
【ランチコース】
★スープ
牛蒡のポタージュ
牛蒡の旨味たっぷりのスープに、鰯と丘ひじきのつみれが入っていました。
振りかけられていたのはフライドオニオンでしょうか?サクサクの食感も楽しかったです。
★アミューズ
ヨーグルトやズワイ蟹のソースの上にスモークの香りをつけた鰆とチーマディラーパが乗せられていました。
ソースは濃厚なズワイ蟹の美味しさに、さっぱりとした玉ねぎも加えてあり、上品な味わいの鰆やチーマディラーパの苦味や粘りとのマリアージュを楽しめました。
★ライ麦パンとバケット
★前菜
塩茹でした三浦大根に、そぼろ状の鹿肉の煮込みと赤スグリのジャムを乗せ、グレーターでおろしたようなパンデピスがふりかけられていました。
あっさりした大根に雑味のない鹿肉の組み合わせで、甘酸っぱいジャムやパンデピスのスパイスで飽きのこない美味しさでした。
★前菜
ブランダード(鱈のすり身とじゃがいもをまぜたもの)を底に敷いて、軽くグリルした兵庫県の牡蠣を乗せ、ベーコンの風味をつけた泡をかけてカイエンペッパーを散らしてありました。
しっとり柔らかい牡蠣に、鱈も塩気強め、ベーコンの風味も想像以上にしっかりと感じられたのですが、こってりしすぎずとにかく美味しかったです。
★メイン
鴨肉とほうれん草の黄人参の組み合わせでした。
鴨肉はは低温で40分ほどじっくり火を通した後にローストされているそうです。
食べごたえのある厚みで、フォンドボーとコニャックのコクのあるソースも美味しかったです。
黄人参はクミンとオレンジジュースで煮てある、スパイシーな甘さでした。
ほうれん草の切り方までアドバイスして下さり、とても親切だなと感じました。
★デザート
チョコレートのサブレを砕いたところにチョコレートのムースとジンジャーアイスを重ね、上にはライムのエスプーマが乗せられていました。
甘味と苦味と酸味の複雑な味わいが感じられ、サブレ、ムース、アイス、エスプーマと色んな食感も楽しめる品でした。
★コーヒー&プティフール
ブールドネージュ・メレンゲクッキー
最初から最後までため息が出るほどの美味しさで、食事の間は「美味しい」の連発でした。
フレンチは名の知れたお店でも、濃厚でこってりしすぎる組合せの多い時は胸焼けすることがあるのですが、こちらは、素材も組合せも濃淡や食感も最高でした。
一口味わうごとに味の広がりを感じられ、最後まで飽きさせることのない美味しさでした。
サーブして下さったご主人は、当然専門的な用語は使われますが、ゆっくりと分かりやすい表現をして下さるのもとても嬉しかったです。
個人的には、高級なお店ほど、客に理解させる気はないんだろうと感じられるような、小声かつ早口の流れ作業の説明をするお店も多いと感じているのですが、せっかくいただくお料理が何を使ってどんな調理をされているのか興味津々の私にとってはかなり残念なことです。
こちらのご主人は、食材や調理法も言葉を変えながら素人にも分かりやすい表現をして下さり、素敵なお人柄も好印象でした、ありがとうございました。
雰囲気、味ともにリピート確実なお店でした。
ご馳走さまでした。
2022/01/25 更新
友人と予約してうかがいました。
窓の外には鎌倉の紅葉が広がり静かで落ち着いた雰囲気のお店です。
以下の品をオーダーしました。
★ハートランド ¥1,000
★ポジティボグアスティクレメンテ2020年 ¥1,200
「ランチメニューA ¥6,600」
★牡蠣・法蓮草・ベーコン
★ズルチェ・つるむらきき・柿・ グリビッシュ
★平貝・茄子・パセリ
★サワラ・下仁田葱・春菊
★仔羊鞍下肉・バジル
★シュトーレン・紅玉・キャラメル
★食後のお飲物
アミューズは牡蠣のポタージュ。
牡蠣の旨味が凝縮されており、さっぱりとした法蓮草と併せていただきました。
浮かべられたベーコンの香りを移したエスプーマにも食欲をそそられました。
前菜一品目はズルチェ。
牛タンや豚足の他に沢山のお野菜も使われていました。
ゆで卵やピクルスを使ったグリビッシュソースにはエシャロットも加えられてるということで、濃厚な味わいのズルチェにさっぱりとしたグリビッシュソースをつけ味変しながらいただきました。
添えられたつるむらさきのネットリとした食感や、柿のマリネも美味しかったです。
前菜二品目は平貝のポワレ。
中は半生でしっかりとした弾力が感じられる食べごたえのある品でした。
白茄子のピューレ、貝の出汁を使ったソース、パセリオイルをつけたり、スプラウトと一緒にいただいたりと、味の広がりを楽しみました。
魚料理は金沢のサワラのポワレ。
10日ほど低温熟成されてるそうで皮目は香ばしく身はふっくらとしていました。
白ワインベースの春菊のソースが添えられ、もって菊の色合いも美しかったです。
クリームで煮た下仁田ネギも主役級の美味しさでした。
肉料理はニュージーランド仔羊の鞍下肉と腰の肉の2種類が使われていました。
香ばしく全く臭みのない美味しさ。
羊の出汁汁をベースに柑橘フルーツで香り付けされたソースとバジルソースをつけていただきました。
合間に、添えられたかぼちゃのペーストやノーザンルビー、酢漬けの赤キャベツや芽キャベツも美味しくいただきました。
デザートはシュートーレンのパンペルデュ。
紅玉りんごコンポートのソテーとキャラメルソースが乗せられており、すぐりとサクランボのコンポートやチョコとナッツのパウダー、ピスタチオのパウダー、バニラアイスとともに沢山の組み合わせを楽しめました。
小菓子にはマカロンとスパイスも効かせたテリーヌ。
コーヒーとともに最後まで美味しくいただきました。
お料理には全く詳しくはないのですが、個人的には奇をてらうことのない王道のフレンチといった印象でした。
見た目も華やかで、沢山の素材や調理法で複雑なマリアージュを楽しめる品々でありながら、得意気で押し付けがましい所がなく、絶対的な安定感のあるお料理。
是非また定期的にうかがいたいと感じられたお店でした。
ご馳走さまでした。