ドラゴンズベースさんが投稿した銀座 稲葉(東京/東銀座)の口コミ詳細

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ドラゴンズベース (30代後半・東京都) 認証済

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銀座 稲葉東銀座、新橋、築地市場/日本料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2022/08 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

素晴らしい料理をライブ感と共に楽しめる。

今日は長い付き合いの友人と色々と混み合った話があり、落ち着いて話が出来て素晴らしい料理を食べれるようなお店に行きたいと考え、思い切って銀座のこのお店をセレクト。
銀座の駅からは少し離れるがみゆき通りからも程近いまさに一等地。重厚な面構えのお店は銀座で食事をする満足感を感じさせる。

落ち着いた木のカウンターが印象的な店内。まずは喉を潤すためにクラフトビールのペールエール。柑橘、滑らかさのダブルパンチ。しっかりと重さもあり、素晴らしい味わいが良い感じ。

とうもろこしの豆腐、バター醤油味のべっこう飴とキャビアが乗っている。とうもろこしは非常に上品でしっかりとした甘味。バター醤油がアクセントになり、そこにキャビアの圧倒的な塩と旨味が来る。

続いて、毛蟹とイシガキ貝。ジュレを添えて。毛蟹はまろやか、イシガキ貝はあまり貝の味が強くないが食感がしっかり。そのため非常に繊細な味わいの後にやさしく旨味が来る感じで、非常に素晴らしい時間を楽しむことができる。

トリュフの蕎麦。うずらのポーチエッグを割って混ぜて食べる。しっかり蕎麦で、しっかりトリュフ、しっかりカルボナーラ。三つのうまさが交わると暴力的と言うほどの圧倒的な旨味となる。

ウニと鮑のお椀。ウニと鮑の両方から強烈な出汁が出ている。ウニと鮑の味そのものの出汁だ。そしてウニに火を通すとこんなに旨味と甘味が出るのかと驚く。本当に美味しい。絶品。

岩牡蠣。夏の旬ど真ん中。これは正直美味しすぎるとしか言いようがない。優しくとろけ、まろやか。臭みも苦味も一切なし。そしてとろけるようなクリーミーさがある。

はものたたき。煎り酒と鱧の骨から取った出汁を使ったジュレを調味料に。まず炭を非常に強く感じ、その後に鱧のふんわりした食感。後味に煎り酒とジュレが混ざってくる。

鰹のたたき。わら焼き。豆苗の上に熱した油がかかっており、香りはまるで中華料理。酸味、甘味の中に全く臭みがない鰹の旨味が爆発する。

さわらの塩焼きと万願寺とうがらしのソース。
シンプルでいい意味で特徴がない身質でこれだけだと優しく美味しい。ここに万願寺とうがらしのソースが合わさることで、若干のスパイシーさ、野菜の旨みが入りリッチな味わいになる。万願寺とうがらしは甘いので、そこがピンポイントでいきてくる。

フカヒレの旨煮仕立て。帆立と煮穴子も入っている。スープは力強いパイタンスープで、強烈な旨味がある。パイタンスープから素晴らしいので、フカヒレで食感を楽しみ、煮穴子と帆立で旨味を楽しむ。

締めに鶏の塩出汁スープとすだち、胡麻を和えたうどん。これについてはうどんというより蕎麦の食感と感じたが、それは冷涼なスープにすだちが入ったことによる影響だろう。ゴマが合えられたうどんは確かな食感と存在感があった。

そして松坂牛のすき煮のきゅうりの漬物と魚沼産コシヒカリ。ここにきてついに出てきた肉と言うのが正直な感想だが、それ以上に王道すぎる松坂牛と魚沼産コシヒカリが出す強烈な旨味に圧倒される。子供でも聞くようなこの圧倒的な組み合わせは、素直に強烈な旨さがあった。

デザートはトマトのかき氷。旨くて甘いトマトのソース。口溶けが素晴らしい氷。下にはパンナコッタがある。中に一つだけあるトマトは豊かな甘味があり絶品、そこにパンナコッタが混ざり、デザートまで本当に素晴らしかった。

最後にお茶を立てて頂き、山椒入りガトーショコラと合わせていただく。お茶はあえてそんなに熱くなく、ガトーショコラの邪魔をしない。ガトーショコラは強烈な山椒とショコラがうまく合う。

ここまで素晴らしい料理を紹介してきたが、合わせてくれる日本酒についてもまた、粒ぞろいの素晴らしいラインナップであったので紹介したい。

日日は優しいテイストながらキリッと辛口。アルコール度数が非常に低いと聞いて納得感がある。
仙禽は流石まるで高級白ワイン。白ワインっぽい日本酒で検索すると真っ先に出てくる日本酒の一つで、改めてこのクオリティの料理と合わせるとこのワイン的な良さが光る。
田中65は甘口なのにスッと抜けるので辛口のようにも感じる。おもしろい味わいの日本酒だった。この手のテイストは食を邪魔せず日本酒の彩りを添えると言う意味で食中酒として最高の逸品であると感じる。
月の井はまるでプラムのような果実感あり。赤ワイン的な面白さを感じる日本酒だった。
鶴齢、まさに淡麗辛口。新潟のお酒といえばこんな味と店主さんはおっしゃっていたが、久保田の万寿の例を出され、確かにと思った。
黒龍 貴醸酒。まるで米で作った寄付ワイン。その後レモンを入れていただいて素晴らしい甘味のあるマティーニのようになる。

店主さんとじっくり話をする時間を得たが、食事もそうだが、食べている人が楽しめる空間を作りたいと言っていたのがとても印象的だった。今回のコースの中でも鱧の骨切りや鰹の藁焼きなどから見えるエンターテイメント感、ライブ感はちょっと遊園地に行った程度ではとても感じられないような圧倒的な感覚があった。

料理の素晴らしさ、雰囲気、というより空間作りのレベルの高さにおいて圧倒的な存在感があった。様々なお店に顔を出したが、流石の一言に尽きるレベルの高さにひたすらに感動する時間だった。

大切な食事の場に利用するお店を探している人に心からお勧めしたい、そんなお店であった。

2022/08/21 更新

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