1回
2023/09 訪問
全てが最高にこだわられた極上のしゃぶしゃぶ
2023/09/30 更新
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今日は記念日なので、良い感じのお店に行くことに。
ここは会員制のしゃぶしゃぶ店で、今日はしゃぶしゃぶのコースを頂くことにする。
赤ちゃんも一緒だったが快く広い個室を手配して下さり大変感謝。まるで応接室のような広い個室で家族でのびのびとコースを頂く。
食前酒代わりにオスミックトマトという茨城の非常に糖度の高いプチトマトを使っているというトマトジュースを頂く。非常に濃厚かつ甘く、身体にも優しい味がする。
そして一杯目は季の美を使ったジントニック。程よい甘さがありながら、ボタニカルなドライ感は良い感じの喉越しを作り、一杯目に最適なドリンクだ。
最初は熊本県産馬刺しのセット。超希少部位というプレミアム三角バラも入った5点盛りが、一人一皿付く。熊本県産甘醤油だれ、塩ごま油だれで頂く。
フィレはとろけるような食感の赤身。ごま塩だれで食べると旨味が広がりより美味しく感じた。
大トロは名前から部位が分からないが、脂の少ない馬であることを考えると信じられない脂の旨味。
ハラミは赤身、脂、食感のバランスが良い。小気味の良いコリコリ感を楽しんでいると旨味が後から追いかけて来る。
上赤身はしっとりしていて水々しい。
プレミアム三角バラは他の食品で例えると和牛サーロイン。ただ旨味はサーロインでも脂がすっと口から抜ける点は馬肉だからであると思われ、まさに良いところどりの絶品であった。
そしてしゃぶしゃぶ。肉は全て和牛A5ランクと言う、贅を尽くした最高の逸品である。
肉を一つ一つ楽しんでいく。
神戸牛のミスジは滑らかな食感からの圧倒的な旨味があり、フォアグラが入った旨味たっぷりのゴマだれとの相性が素晴らしい。
宮崎牛のフィレは赤身のさっぱりした旨みが引き立つ。ここには豚の煮汁と唐辛子を煮詰めた唐辛子ソースとの相性がバッチリだった。
宮崎牛のランプは赤身の中にしっかりと脂の旨味があり、バランスが良い。
そして黒毛和牛タン。薄切りで見た目ではタンとは分からないが、食べるとはっきりとタンの旨味が来て驚きを感じる。世間のタンしゃぶより肉質、旨味が良いのは勿論、薄く切られたことによる食感が本当に素晴らしく、まさに絶品と言える。
この辺には富士山麓のハイボールを。最近見ない富士山麓は上品な樽香がハイボールにしてもしっかりと出ていて、ふんわりとした甘さが伴うあたりが上質なジャパニーズウイスキーを感じるところだ。
しゃぶしゃぶは肉も素晴らしいが、野菜も季節野菜を中心にこだわりに溢れたラインナップ。岡ヒジキなどは初めて聞いたものもあったが、どれもフレッシュながら食感も強く、タレに負けない旨みがあった。特に酢ポン酢との組み合わせは酢ポン酢の強めの酸味を野菜がうまく受け止め旨みが残るのでおすすめと感じた。
ちょこちょこ書いてはいるがタレの種類の多さ、こだわりにも触れておきたい。しゃぶしゃぶだけで6種類＋薬味の組み合わせでかなり多彩な味わいを楽しむことができる。白トリュフ塩、山椒、柚子胡椒、ポン酢、そしてフォアグラが入ったゴマだれや、豚を煮詰めたとうがらしだれと本当に多様だった。
赤ワインのハウスが私の大好きなチリの生産者のエラスリスだったので、ハイボールに加えて注文する。ここのカベルネ・ソーヴィニヨンは本当に絶品で、果実味とタンニンのバランスが素晴らしい。神戸牛と合わせられるなんて、本当に幸せ。このワインがハウスというのは素晴らしい選択だなと感じる。
最後は日本三大うどんの五島うどんを鰹出汁で。ここまでそれなりに量があったので少なめにして頂いた。とても細いうどんなのだが食べると普通のうどん以上に豊かなうどん味。鰹出汁の汁は優しく、うどんの風味を楽しめる。一方でお店が出してくれた薬味にはラー油、七味などがあり、これらを入れるとピリッとして少しオリエンタルな味わいになり良い味変となった。
液体窒素を使って瞬間冷却する自家製アイスがデザート。宮崎の生食専用の卵と牛乳と生クリームを使い、あっという間にアイスが完成する。食材を瞬間に冷却していて固めていることからジェラート寄りのアイスということ。
食べてみて感じるのはとにかく生クリームのパワー。これは普段食べるアイスとは決定的に違い、上品だ。卵黄も同様に感じ、これは濃厚感を加えている。
サービスは1人の女性の方が全てやってくれて、非常に快適な素晴らしい時間を過ごすことができた。
食材ひとつひとつ、サービス、空間、全てがこだわりを感じる最上級の物であった。
最高の時間を体験したい方に薦めたい、素晴らしいお店だ。