モグモグの実さんのマイ★ベストレストラン 2018

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モグモグの実の一人食べ歩き放浪記

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2018年は初めて名古屋へ遠征して衝撃的な体験をさせていただきました。その体験がマイベストレストランです。その他のお店は自分がつけた点数に依らず、今また行きたいな〜と思っているお店を上位にしてみました。基本1人で行けるお店を巡っているので訪問店には偏りが出ますが、2019年は今まであまり行っていないジャンルにも挑戦しようかと思います。

マイ★ベストレストラン

1位

にい留 (高岳、新栄町、久屋大通 / 天ぷら)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.9
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/11訪問 2018/11/22

天ぷらの概念を覆される

2018年11月の夜です。

マイレビュアーさんにお誘いいただいて名古屋の、いや日本の天ぷらの名店のカウンター席に座ることができました。

昼の矢場とんは前座です。だいぶ食べたように思いましたが、にい留さんの玄関前に来た時にはお腹がなるくらいに準備万端です。

初対面の方がほとんどでしたが時間が経つにつれてリラックスした食事会となりました。
徐々にご主人も御自身の天ぷら哲学について時には辛口に時には熱く語られ、あっという間の5時間でした。

この日頂いたものは以下の通り。

◆山えのきと春菊のお浸しといくら
さっぱりとした出汁のお浸しにいくらです。
名残の時期なのに皮が柔らかく口当たりの良いいくらでした。

◆かわはぎの昆布〆 身と肝
昆布〆で身が程よく締まった身にとろけるような肝。
アンティークバカラの食器も映えていました。

◆聖護院かぶらの炊き物
蓋を開けると炙った鯛の香りがしますが鯛の姿が見えません。
聞けば鯛の出汁で炊いて、身は入れていないとのこと。
鯛の香りと味を纏った柔らかなかぶらが素晴らしい。

◆佐渡の鰤 辛味大根と海苔で
軽めに熟成したとおっしゃっていましたが濃縮された鰤の旨み。辛味大根との相性も抜群です。

ここから天ぷらです。

◇車海老 脚
サクッとしているのに口当たりが優しい

◇車海老
まずは1本目。何もつけずに食べたら口に入れると衣がふんわりと溶けてなくなります!
車海老自体も甘みが鮮烈。
にい留さんの衣の凄さを立ち上りで覚えました。

◇車海老
2本目。1本目とは揚げる温度が微妙に変わっています。衣は穏やかに存在感を主張し海老のレアな食感が素晴らしい。

◇剣先烏賊
厚い烏賊の身に軽やかに入れられた飾り包丁。
中までしっとりとして容易に歯で噛み切れる、そんな柔らかさです。

◇銀杏と絹さやの串
上下に刺さった銀杏のほっくりした味が素晴らしい。
煎ったものとは違い中までみずみずしさが損なわれていません。

◇姫小鯛
佐島産。揚がった天ぷらは余分な水分が抜けて体積は2/3。
でも旨みと必要な水分がぎゅっと濃縮されていました。
この日の天ぷらベスト3に入ります。

◇スナップエンドウ
計算され尽くした粉の振り方により適度にうっすら焦げが入って甘〜く仕上がっています。

◇帆立
牡蠣が食べられない私は帆立に変えていただきました。
中心部だけしっとりレア。そしてこれも凝縮された甘さに悶絶。

◇山牛蒡
口に入れただけで牛蒡特有の香りが広がりました。新しい牛蒡感が芽生えそう。

◇香箱蟹
身だけででなく内子外子まで全ての旨みが衣の中で濃縮されています。
天ぷらでここまで美味しくなるとはにい留さんの揚げの技術の結晶のような一品。

◇アスパラガス
穂先から3等分されて部位による食感・味の違いが面白い。

◇白子
これも中まで火が通っているけどクリーミー。
美味しさが凝縮された一品で口に入れた瞬間、美味しさと熱さで悶絶。

◇海老芋
炊いて出汁に2日間つけてから揚げたもの。
揚げても上品な出汁の味がじんわりと広がって美味しい。

◇蓮根
分厚くカットされた蓮根もしゃっきり感と瑞々しさが損なわれていません。
これも火加減と衣のなせる技。

◇紫雲丹と海苔
パリッと揚げた海苔に紫雲丹を盛って提供。
クリスピーな熱々の海苔と雲丹が口中で一体化。
これも美味しかった。

◇椎茸
この日のベスト3その2。
生椎茸なのに口にした瞬間干し椎茸のような風味が口中に広がります。
うまく水分が抜けるとこうなるんですかねぇ。脱帽です。

◇穴子
にい留さんが箸でなぞっただけで2つに割れました。
◇穴子
にい留さんが箸でなぞっただけで2つに割れました。
サクッとした衣の下のふんわりとした身には穴子特有の香りが漂いますが
いやなところが全くなく食欲だけがそそられます。

◇天丼 海老と小柱
〆は天茶との2択です。初めてなので天丼をお願いしました。
具沢山のかき揚げのつゆは卓上のものとは別ものです。
茶碗一杯ではなく丼に欲しい。

◇蜆味噌汁

天ぷら自体あまり食べに行く機会がないのですが、それでも今までの天ぷらの概念を覆されるような5時間でした。

魚介も野菜類も旨みとともに水分もぎゅっと濃縮されて食材の持つ味が存分に引き出された天ぷらです。小麦粉を冷やしたり、油の温度を時には火を止めるほど落とす温度管理といったにい留さんの技術の結晶を味わうことができました。

ご主人のお話を聞いていると目の前の天ぷらが美味しいのが当然のことのように思えますが、その卓越した技はまだ他では真似できないのでしょう。

普段は電話を何回もリダイアルしないといけないようなお店の予約には乗り気にならないのですが、このお店だけは月初めにチャレンジしてまた来たいと思いました。

お店を予約しお誘いいただいた幹事さんには感謝いたします。

ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

おかもと (神谷町、六本木一丁目、虎ノ門ヒルズ / 日本料理)

27回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥50,000~¥59,999 ¥20,000~¥29,999

2025/09訪問 2025/10/11

ニュー鱧松

2025年9月の夜です.

この日は神谷町で和食ディナーということでやってきました. 神谷町とはいえ麻布台ヒルズではなく駅隣の地下のお店となります.

おかもとさんの秋といえば松茸を鱧で豪快に包んだ鱧松ですけど、今年は改良したということだったのでそれをめちゃくちゃ楽しみにして行ってきました.

カウンター席は満席でしたけど、一斉スタートではなく客の都合に合わせてくれるので助かります.

さてリニューアルされた鱧松. 以前は鱧で松茸をぐるぐるに巻いて炭火焼きしたもので、あれはあれで美味しかった. 今年は炭火焼きした鱧で、ホイル焼きしてジューシーな松茸を挟んだサンドウィッチ方式. 鱧と松茸を別々に火を通すことで、それぞれベストの火入れを実現したとのこと.

昨年までとはビジュアルが変わりましたが、確かにこちらの方が味の一体感は増したか. 今回の改良は期待通りより美味しい鱧松になりました.

その他の料理も予想を超える食材の組み合わせで味覚を攻めてきます. でも口の中でしっかり纏まるところが今までの名店で料理長を勤めてきたご主人の腕前ですね.

この日は、鯖の入荷の都合で鯖寿司が終わるという悲報も聞きましたが、美味しい料理を食べてなんとか気を持ち直しました^_^

この日のコースは以下の通りです.

◇先付 
・車海老に白芋 サバイヨンソース
・黒舞茸天ぷらに焼き茄子ピューレ

◇替
・本鮪に豆腐酢橘ソース
・鮑にモロッコ隠元 鮑肝ととろろソース

◇お椀
・鱧真薯 蛤餡
・焼き松茸 岩茸 冬瓜

◇向替
・鯖寿司
・唐墨蕎麦

◇焼物
・鱧の松茸サンド

◇中皿
・ブラウンマッシュルームと栗の茶碗蒸し
・フカヒレと蓮根の春巻きに生雲丹
・焼きパンと鱧肝
・子持ち鮎煎り出し 蓼酢
・春菊とばちこ

◇炊き合わせ
・焼き海鰻 湯葉 三つ葉 蓮根

◇土鍋ご飯
・松茸 牛肉 壬生菜ご飯

◇甘味
・キャラメルアイス 梨の赤ワイン漬け オレンジピール
・生姜入りわらび餅

次は蟹の季節です.

ごちそうさまでした.
2025年7月の夜です.

この日は神谷町にあるおかもとさんで夕食です.

春は花山椒鍋でしたけど、この季節なら鱧と海鰻が名物です. 去年の鰻も美味しかったなぁと思い出しながらお店に到着.

この日のカウンター席はインバウンド客も含めて満席でした.

さてやっぱり鱧の炭火焼きと海鰻は最高です. 淡路の特級品の鱧は旨味と脂が詰まっていて炭火焼きにする事で旨味が濃縮されてます. それに香ばしさもプラスされて絶品. 旨い鱧はお椀にするより焼いた方が美味しいかも.

海鰻丼も単なる鰻だけではなく、花山椒の佃煮との組み合わせに舌鼓. パンチがあります.

その他八寸もやっぱり日本酒をちびちび飲みたくなるものばかり. ここで日本酒一合が消えました.

さてこの日のコースは以下の通り. 写真にコメントをちょっと載せています.

◇先付
・琵琶湖若鮎揚げ
◇鱧棒鮨
◇唐墨蕎麦
◇お椀
・白甘鯛
・茄子
・潤菜
◇鮪大トロに黄身醤油
 鮑と芋茎
◇鱧焼き
◇和牛のランプ 
 茄子に木の芽味噌
◇八寸
◇海鰻丼
・花山椒佃煮
◇ココナッツアイス
◇青梅

お酒
・サッポロ黒ラベル
・実りの北翔
・九平次

次回は鱧松の時期. 今年はちょっと変えようかと思っているそうなのでそれもまた楽しみ.

ごちそうさまでした.
2025年4月の夜です.

和食の4月といえば花山椒、花山椒といえばおかもとさんだということで花山椒を食べにおかもとさんへやってきました. 毎年食べていますがいつもその美味しさに圧倒されます. ということで期待に胸躍らせつつ地下のお店への階段を降ります.

というわけで今年も期待通りというか予想通りというかとにかく花山椒の美味しさに圧倒されました. 大量の花山椒の痺れるような味に肉の味が溶け出した出汁が共にうんまい. 柔らかい肉に花山椒のシャキシャキした食感の組み合わせも魅力の一つです. おかもとさんだと牛肉と豚肉の両方が食べられるんだけど、わたしは意外にも豚肉の方が好きかもしれません. 豚肉好きは結構いるそうですが、何となくわかります.

この日花山椒以外にも鰆の味噌漬けやいつも大好きな中皿と美味いもの尽くしのコースでした.

この日のコースは以下の通りです.

◇先付
・稚鮎
・筍
・浜防風
・たらの芽
・土佐酢
◇替
・鯖棒寿司
・唐墨蕎麦
◇椀物
・細魚
・焼き蓬麩
・蕗
◇向付
・本鮪
・酢蓮根
・菜の花
・卵黄と粒マスタード酢
◇焼物
・鰆味噌漬け
◇中皿
・カニクリームコロッケ
・蕗の薹天ぷら
・茄子素麺
・白魚と鱶鰭、白子の茶碗蒸し
・蛤と百合根の白和え
◇焚き合わせ
・花山椒のしゃぶしゃぶ
・牛ロースと豚ロース
◇御飯
・天然鯛
・筍
・蕗
◇水物
・ラムレーズンとラズベリーアイス
◇菓子
・薩摩芋のレモン煮と胡桃の春巻

次は海鰻のシーズンですね. それも今から楽しみ.

ごちそうさまでした.


2025年1月の夜です.

この日は和食ディナーということで神谷町に来ました. 和久傳や幸村で料理長を務めた岡本さんの料理は季節毎に楽しみですが、今回は蟹目当てです. マイレビュアーさんにお誘いいただいて今年の初和食です.

今回の蟹は越前蟹. 焼き蟹、天ぷら、刺身と一通り堪能しましたが、食べやすく細工してくれているとはいえ蟹を食べるときにはやっぱり無言になって無心になりますね. 中でも好きなのは甲羅焼き. 蟹味噌とほぐし身に細かく切った蓮根を混ぜて炭火で炙ってくわいチップスを添えたものですが、これが最高の日本酒のアテ. 日本酒泥棒ですね.

この季節のスペシャリテの雲子スープも健在. グツグツに熱した雲子スープのコクはパンチ力がありますが、具の細切りした蕪素麺との組み合わせも最高で黒七味がピリっと味を〆てます.

色々高級食材を使いますが、くどくなくて輪郭がくっきりした味に仕上げてくるのはおかもとさんの腕ですね.

この日のコースは以下の通り.

◇先付
・淀大根
・堀川牛蒡
・白甘鯛
・たらの芽
・蕗の薹の吉野餡

◇替
・鯖棒鮨
・唐墨蕎麦
・柳蓮田蓮根揚げ巻きと雲丹

◇椀物
・海老芋おかき揚げ
・河豚
・白味噌仕立て

◇向付
・鰤焼霜
・辛味大根

◇焼物
・越前蟹
・蟹の刺身

◇八寸
・蟹天ぷら
・河豚白子とフカヒレ茶碗蒸し
・鰆味噌漬け
・鮪山かけと揚げ茄子煮
・うるいと百合根、針このこの白和え

◇焚合せ
・雲子スープ
・蕪素麺
・九条葱

◇御飯
・穴子と筍、壬生菜

◇水物
・酢橘アイスシャーベット
・小豆
・苺

◇菓子
・サツマイモと胡桃の春巻

お酒
・山崎ハイボール
・立山
・九平次

次は花山椒の季節です.

ごちそうさまでした.
2024年8月の夜です.

今夜は神谷町で和食ディナーです. おかもとさんの季節の名物である焼き鱧と海鰻を食べにやってきました. この日はおかもとさんのファンのマイレビュアーさんも一緒です.

時間に合わせて地下に降りて2人そろってコースのスタートです.

鱧と海鰻の季節におかもとさんに来るのは数年ぶり. コースが進むにつれてそのパンチ力を思い出して大興奮の2時間でした.

淡路の特級品という鱧は肉厚で目の前で骨切りしてもらい炭火焼きに. 見るからに分厚く脂がのっています. 最近脂がのった鱧というと韓国産を見かけますが、旨味はその比ではありません.

そして楽しみにしていた岡山の海鰻は期待通りの破壊力. 海鰻なんておかもとさんでしか食べたことないですけど鰻らしい味、脂はこの時期ならではのもの. 鰻が炭火の上にのった時から店内に漂う薫りに食べる前からノックアウトです. 鰻丼には花山椒の佃煮がトッピングされるおまけ付きで文句なしの美味しさでした.

旨い料理が並びましたがうまく酸味を使って夏らしくさっぱり食べられました.

次は秋の鱧松の時期に来ます. この日のコースは以下の通りです.

◇炙った鮑に平兵衛酢味噌 オクラとアスパラガス
◇鯖寿司
◇雲丹に焼き茄子 すっぽん出汁餡
 白甘鯛 白瓜 塩昆布
◇お椀
・伊勢海老出汁の潮仕立て伊勢海老 葛豆腐
◇唐墨蕎麦
◇淡路産鱧白焼き
◇八寸
・揚げた琵琶湖産稚鮎に卵黄と万願寺唐辛子のソース
・玉蜀黍のかき揚げにキャビア
・炙ってから揚げた韓国産松茸の天ぷら
・蘇にウツボの一夜干し
・糸南瓜にもずくの酢の物
◇牛しゃぶに胡麻ソース、実山椒 付け合わせは賀茂茄子とパプリカ
◇天然海鰻の鰻丼 花山椒の佃煮
◇ラムレーズン入りのキャラメルアイス 胡桃とパイナップルの赤ワイン漬け
◇餡子入り揚げ春巻き

ごちそうさまでした.

2024年4月の夜です.

今宵は神谷町のおかもとさんで夕食ということで神谷町駅の改札を出ました. ずいぶんキレイになったもんだと思って歩いてたら気がつくと麻布台ヒルズに誘導されてました. まだまだすごい人混みです. とりあえずUターンして地上に出ました.

さておかもとさんの春の名物は言わずと知れた花山椒鍋. トッピングではなく主役としての花山椒を食べる料理. 1年間このシーズンを待ってました. 1シーズンに何回も来る人がいるそうですが、気持ちはよくわかります.

この日のコースは以下の通りです.

◇前菜
・筍
・牛蒡
・鮎魚女
京都の筍に鮎魚女、牛蒡、タラの目を素揚げして四万十海苔の餡でまとめてます. この餡の酸味が好きなんだな.

◇鯖棒鮨
定番その一.

◇白子と鱶鰭の茶碗蒸し
滑らかな舌触りの茶碗蒸しに鱶鰭のプチプチとした食感の組み合わせ. 百合根も入ってたかな. 上の餡は車海老だったか甲殻類の香ばしさがあります.

◇甘鯛と酢漬け蓮根
これに胡麻油をちょっと効かせたソース. 胡麻油が香ります.

◇お椀
・細魚
・山菜
蛤出汁の吸い地からは蛤がくっきりと香ります. 山菜の苦味もいい.

◇唐墨蕎麦
定番そのニ. 唐墨フレークの最後の一片まで蕎麦で回収.

◇琵琶湖の稚鮎
稚鮎を炭火焼きと揚げの2種類でいただきます. 揚げた稚鮎に添えられた山椒ソースがピリッと美味しい.

◇八寸
・長茄子
・蘇
・鳥貝
・花山葵
・赤蕪と帆立
etc
見た目地味だけどとにかく日本酒を呼ぶ八寸. コースも終盤だけど日本酒追加.

◇花山椒鍋
・やまゆりポーク
・岩手産牛
この日のメインの花山椒鍋. まさに花山椒を食べるための鍋です. 最初は豚肉で、次は牛肉といただきます. 牛もいいけど豚も花山椒と相性いいんですね. 口の中が花山椒の香りと痺れで飽和しました. 大満足.

◇土鍋ご飯
・桜鱒
・筍
これに花山椒鍋の汁をかけでもらうと最後まで花山椒の余韻に浸れます.

◇甘味
・酒粕アイス
・揚げ春巻き

今年も無事花山椒鍋を食べられて大満足. やはり半端ないパンチ力でした. また一年後を楽しみにしています.

ごちそうさまでした.
2023年11月の夜です.

この日は解禁されたばかりの松葉蟹目当てに神谷町にやってきました. よく考えればつい先日来たばかりで、鱧松の味が脳裏にこびりついています.

カウンター席に着くとメインディッシュの松葉蟹が厨房に鎮座していました. いきなりの登場で出番が楽しみです.

この日のカウンター両隣はインバウンド客でした. こちらもインバウンド客が増えているんだとか. 皆さん、静かに会話を楽しみながら器用に箸を使っているところを見ると慣れているんでしょうね.

さてさて初冬のおかもとさんの渾身のコースは以下の通りです. いつものように定番と季節の食材をバランスよく使い最後まで楽しませてもらいました.

◇香箱蟹
スタートは意表をついて香箱蟹. 慌てて日本酒を頼みました. 内子外子と身でいきなり日本酒が進みます.
◇鯖棒鮨
定番その一
◇鮪炙り
◇鮑
香ばしく炙って醤油をつけた鮪と炊いてから揚げた鮑. 特に鮑は柔らかい上に酸味が利いたソースと相性よく美味でした.
◇土瓶蒸し 
土瓶蒸しの中身は松茸と甘鯛. 季節柄松茸は海を渡ってきたもので香りは弱めですが、甘鯛と一緒にいい出汁が出てます.
◇唐墨蕎麦
定番そのニ. 大盛り頼むの忘れた.
◇松葉蟹
・刺身
・天ぷら
・焼き
・蟹味噌
この日は鳥取の境港で水揚げされた松葉蟹. プリっぷりの刺身と天ぷら、焼き蟹と一通り楽しみました. 刺身の甘みもいいですが、やっぱり焼き蟹の味が一番です. 焼いた蟹味噌でこれまた日本酒が進む.
◇八寸
秋刀魚や万願寺唐辛子、ブラウンマッシュルームの茶碗蒸しの他、干し明太子、蘇、茄子に大根おろしと言った定番も. いつもながら日本酒が進むものばかりでここに来てさらに日本酒のお代わり.
◇鱈白子スープ
鱈白子スープに九条ネギ. このコクとほのかな甘さのあるスープがたまらなく好きです. 毎シーズンの楽しみに出会えてよかった.
◇栗と舞茸ご飯
ホクホクの栗と薫りのある舞茸ご飯. 熱々のご飯はおかわり必須です.
◇ヨーグルトレーズンアイス 
 ラフランス赤ワイン漬け

さてさて次は来年になりそうです.
ごちそうさまでした.
2023年10月の夜です.

今夜は神谷町で和食ということで神谷町駅徒歩0分のおかもとさんに来ました. 半年ぶりですね.

春は花山椒、夏は鰻に鱧、秋は鱧松、冬は蟹と季節毎にスペシャリテがありますが、この日は鱧松を楽しみに来ました. 鱧で大量の松茸を巻くというシンプルかつストレートな美味しさに魅了されましたが去年は食べ損ねたので気持ちは2年分.

店内は半個室に団体さんと、カウンター席は私以外にインバウンドと思われる2人組でした.

カウンター上にはすでに鱧と松がスタンバイ. ここからの流れがすごい楽しみ.

この日のコースは以下の通りです.

◇子持ち鮎に焼き茄子
揚げた鮎に焼き茄子で香ばしい匂いが鼻腔を刺激します. ソースは甘酢ベースでさっぱり.

◇鯖棒鮨
定番その一.

◇本鮪炙り
炙った本鮪の上から胡麻油をちょっと垂らしてます. 上にかけたのは細かく刻んだ酢漬け蓮根ですけどこれが胡麻油と相性良いです.

◇ブラウンマッシュルーム茶碗蒸し
蓋を開けた時の香りが胃を刺激します. 具の栗もホクホクですね. 最初は谷間の一品みたいに思いましたが谷間ではなかった.

◇お椀
・松茸と伊勢海老の潮汁仕立て
出汁に海老と松茸のエキスが滲み出て何とも言えないコクがあります. 海老の旨味と噛んでから鼻に抜ける松茸の香りも素晴らしい.

◇唐墨蕎麦
定番そのニ. 欠かせない一品. 唐墨を最後のひとかけらまで蕎麦で刮ぎとりたい.

◇鱧松
この日のメイン. コースが始まってまもなく細切りの松茸が鱧に巻かれていきます. 炭火の上にのるともう匂いが気になって気になって仕方がありません. シンプルな料理なのに松茸の味が口の中で暴れ回ります. シアワセでした.

◇八寸
(大間の秋刀魚幽庵焼き、万願寺唐辛子、ばちこ炙り、蘇、おおまさり、銀杏、こうたけ、鰻揚げ、長芋千切り)
メインの後の八寸で日本酒がさらに進みます.

◇炊き合わせ
・甘鯛しゃぶしゃぶ仕立て
甘鯛もエキスも滲み出た出汁が旨い. はらわたに染み込む旨味でした.

◇土鍋ご飯
・カマスと松茸ご飯
最後にも松茸がきて松茸三昧でした. 松茸の香りとカマスの味のハーモニーで思いっきりおかわり.

◇甘味
・レーズンヨーグルトアイスと柿の赤ワイン煮
・揚げわらび餅

やっぱり松茸の鱧巻きは破壊力抜群でした. 次は蟹の季節かな.

ごちそうさまでした.
2023年5月の夜です.

この日はマイレビュアーさんをお誘いして神谷町で夕食です. 昨年春から一年待った花山椒鍋を楽しみにやってきました.

いつものように地下に降りてカウンター席に着きます. 一斉スタートではないので全カウンター席に客が座っているわけではないですが、全席に会席盆がセットされてます.

一年楽しみに待っていた花山椒鍋のコースが始まりました. この日の一通りは以下の通りです.

◇鰹のタタキと蕗の薹の佃煮ソース
鰹のタタキには筍を巻いてありますね. 下に引いたソースからは蕗の薹の香りがグッと来ます. 上には揚げたコシアブラで春ですね.

◇鯖棒鮨
定番その1

◇牛スジと百合根、おかきの飛龍頭
 白魚と茶豆の茶碗蒸しと白子ソース
飛龍頭はモチモチ感がすごいと思ったらおかきが餅に戻って食感を出してるんですね.

◇お椀
・赤貝
・白芋
・蕨
・潤菜
・ばちこ
赤貝は炙って香ばしく、白芋はシャクシャクした食感です. 上は刻んだばちこで旨味がプラスされてます.

◇唐墨蕎麦
定番その2. 炙った蕎麦の実も混ざって食感にアクセントがあります. 蕎麦で唐墨を余さず回収.

◇ホワイトアスパラガスの穴子巻き
ホワイトアスパラガスを巻いた穴子を炭火焼きに. 香ばしさとタレの味が食欲を刺激してたまらん一品でした.

◇八寸
・桜海老と玉蜀黍のかき揚げ
・唐墨天ぷら
・蘇
・こごみ
・枝豆
・長芋田楽
・稚鮎
・長茄子ともずく酢

◇花山椒鍋
・豚肉
・牛肉
1年間待ちに待った花山椒鍋. まずはさっぱりとした豚肉で花山椒の味を楽しんでからコクのある牛肉とのコラボを堪能. 口に入れた時の香りもいいけど量があるのでピリピリっとした感じがたまらないです. 花山椒だけ頬張って食べても楽しいし肉と食べても美味しい.

◇土鍋ご飯
・鯛の子
・蕗
この時期の土鍋ご飯はお代わりすると花山椒鍋の残りをかけてくれます. お代わりして花山椒の香りも楽しんで残りは包んでもらいました.

◇甘味
・濁酒アイス
・オレンジピールの揚げ春巻き

お酒
・プレミアムモルツ小瓶
・醸し人九平次 純米吟醸 愛知
・梵ゴールド 純米吟醸 福井
・鄙願 純米大吟醸 新潟

1年ぶりの花山椒鍋でしたが待った甲斐がありました. 見た目も味もインパクト大で大満足. 中途半端な量よりも花山椒だけ掬って食べられるくらい量が出るのは貴重. 食べ終わった瞬間に次の春が待ち遠しくなる中毒性があります.

次は鱧と鰻の季節に来ます.

ごちそうさまでした.
2023年2月の夜です.

この日は神谷町で蟹を楽しもうという夕食. 11月に続いておかもとさんに来ました.

おかもとさんといえば春の花山椒、夏の鰻、秋の鱧松茸巻きが有名ですが、年明けくらいからの河豚白子スープも美味しい.

というわけでシーズン最後の蟹と河豚白子スープを堪能するために行ってきました.

この日の一通りは以下の通り.

◇先付
鹿児島の新筍に揚げたクエと淀大根を合わせてクワイの餡でまとめてます. 主役の新筍の味とクエからでる旨味が相性良いですね. クワイの餡も面白い.

◇棒鯖寿司
定番その1. 変わらぬ旨さです.

◇前菜
茶碗蒸しの具はフカヒレに蟹. 蟹の旨みとフカヒレの食感のコンビネーションですね. さらに蕗と茄子が入っていて苦味がアクセント.

◇お椀
椀種の主役は白甘鯛のおかき揚げ. パリパリした皮に加えて身の旨味が強いですね. 海老芋も脇役にするには惜しいホクホク感. 白味噌仕立てというのが寒い季節にありがたいお椀です.

◇唐墨蕎麦
定番その2. これを食べに通っていると言ってもいいくらい.

◇蟹
・刺身
・焼き蟹
・天ぷら
今夜は隠岐の松葉蟹. 3つの調理法はどれも良かったですけど意外にも天ぷらが一番美味しい. 付け合わせの唐墨とタラの芽の天ぷらも酒が進む味.

◇八寸
・蟹味噌甲羅焼き、柚子ゆべし、蘇、茄子の酢の物、鰆西京焼き、モロコ、うるいの白和え
見た目地味ですけどどれもしっかりした味で酒のアテに最適. 特に蟹味噌甲羅焼きなんてこれだけで日本酒1合いける.

◇白子スープ
河豚白子の熱々スープで九条ネギや野菜を煮込んだもの. このスープがコクがあって旨いんだ. これが野菜に染み込んでいます. この季節の名物.

◇土鍋ご飯
具材は氷魚と壬生菜、筍、あとなんだったかな. 筍が香るご飯でした. 2回お代わりしましたが全部は食べきれず、翌日の朝食へ.

◇甘味
・キャラメルアイス
・りんご赤ワイン煮
・紫芋の揚げ春巻き

やっぱり定番もいいですが河豚白子スープも期待通りの美味しさでした. 次は花山椒ですね.

ごちそうさまでした.
2022年11月の夜です.

この日は久しぶりに神谷町で和食を楽しむ予定. 蟹の季節になりましたから香箱蟹でお酒を飲んで蟹の身にかぶりつくのもいいし、定番の料理もいいなと心待ちでした.

ビルの地下にあるお店に入ると私が一番乗り. ここは一才スタートではないので時間差でお客が入って来て最終的にはカウンター席が満席になりました.

この日の一通りは以下の通り.

◇琵琶湖モロコ
揚げた琵琶湖のモロコに網焼きの茄子を合わせて胡麻酢をかけたもの. 網焼き茄子の香ばしい香りが鼻をつきます. モロコに胡麻酢の酸味も美味しい.

◇鯖棒鮨
これは言うまでもなくこちらの定番.

◇香箱蟹 間人
◇白子茶碗蒸し フカヒレソース
脚の身に内子外子と日本酒スタートの号砲みたい. これと白子茶碗蒸しがセットです. 内子のねっとりした感じと外子のプチプチ感がたまらん.

◇お椀
椀種は揚げた白甘鯛と新筍. 香ばしい白甘鯛のほっくりした感じがいいし、紅大根仕立てにしてちょっととろっとした感じが寒い日に体を温めますね.

◇唐墨蕎麦
これはこちらの定番その2.

◇松葉蟹 柴山
この日のメインの松葉蟹は兵庫県柴山産. 脚に爪に甲羅の身を焼蟹で、さらにもう一本の脚を天ぷらで味わいます. プチっとした身の繊維の感じとジュワッと出てくる甘さは一年ぶり. さらに蟹味噌と酒と蓮根を甲羅で焼いた甲羅焼きで日本酒がまた進む進む.

◇八寸
定番の干しホタルイカ、蘇、白和えから秋刀魚、栗チップス、丹波黒豆とこれも酒の肴にもってこい.

◇淀大根とお揚げの炊き合わせ
大根をホクホクに炊いて白子のスープと合わせてます. 体の芯から温まりますね. 白子スープのコクがうんまい.

◇土鍋ご飯
土鍋ご飯には松葉蟹、銀杏、栗、舞茸と秋、冬の味覚てんこ盛り. 美味くないはずがない. おかわりして食べきれなかった分は持ち帰りました.

◇甘味

久しぶりですけど蟹に定番の唐墨蕎麦におかもとさんの料理を堪能しました. また来ます.

ごちそうさまでした.



2022年4月の夜です.

この日は神谷町で年に一度のお楽しみ. 花山椒を味わうたへおかもとさんに来ました.

この時期の花山椒鍋は有名みたいで、予約が遅れたため何とか月末の一席に滑り込みました.

入ると店内は満席ということでやっぱりこの季節大人気ですね.

この日の一通りは以下の通りです.

◇揚げた琵琶湖の稚鮎を牛蒡、タラの芽、菜の花と合わせて四万十川の青海苔ソースでいただきます. 稚鮎と山菜の苦味に青海苔ソースがよく合います.

◇鯖寿司
定番その一. 旬に獲って瞬間冷凍しておくという鯖はいつ来ても美味しい.

◇茶碗蒸し
白子ソースに白魚、蕗の薹、浜防風の茶碗蒸し. 白子ソースが滑らかで濃厚、そして蕗の薹の苦味がしっかりアクセントでこれは美味しいですよ.

◇お椀
椀種は甘鯛と筍. しっとり焼き上げた甘鯛は身が旨い. 吸い地は強めですけど上にのったバチコを片手に持って食べると吸い地がぴったりハマる感じ.

◇蕎麦
ここは定番そのニで唐墨蕎麦が出てくるのですが、この日は何と新作の雲丹蕎麦も出てきました. 唐墨蕎麦も美味しいのですが、雲丹蕎麦の雲丹が粒が立って濃厚な磯の甘さがあってうんまい. 蕎麦と合わせるとさらに美味しい.

◇桜鱒と筍 
味噌漬けにした桜鱒を炭火で焼いてます. 味噌の塩梅がちょうどよくふっくらした火入れはさすが. 白髪葱に柚子ライムを絞ってちょっと冒険かと思いましたがうまくまとまってます. 筍は京都産で素揚げして炭火焼きえぐみもなく筍の甘さクッキリ.

◇八寸
(蟹クリームコロッケ、蘇、ゴリ生姜煮、こごみ、ホワイトアスパラガスetc)
ここで八寸. 思わず日本酒を半合追加します. 盛り付けの派手さはないですが日本酒が進む味付け.

◇花山椒鍋
普通は牛肉と花山椒の組み合わせが多いと思いますがこちらは牛肉の前に豚肉と合わせます. あっさりめの豚肉と食べることで花山椒の味を感じるためとか. この日の花山椒は和歌山県産で鴨の出汁鍋となりました. 豚肉はやまゆりポークで確かにあっさりしてますが花山椒がビンビン来ます. 次いで牛肉. やっぱり牛肉のコクと脂は花山椒との相性いいですね.

◇土鍋ご飯
この日は土鍋ご飯も2種. まずは筍と蕗のご飯. 筍の風味が強く美味しいですね. これは外さない組み合わせ. そしてもう一つは菜の花に児島の海鰻の地焼きをのせたご飯. 泥臭さが皆無の海鰻は菜の花にぴったりです. そしてそれぞれのご飯にさっきの花山椒鍋を汁ごとかけて味変して楽しみます. 旨い出汁と花山椒の痺れる風味で食べるご飯は絶品.

◇甘味
一品目は白酒のアイスとパインの赤ワイン漬け. 痺れた舌をさっぱり回復.
二品目は蓮根餅のぜんざい風.

たっぷりと花山椒を使う鍋は絶品. 春になったら欠かさず食べたい料理です. 早くも来年が楽しみ.

新作の蕎麦も美味しかったんですけどこれは定番になるのかな?

次は鱧のシーズンにまた来ようと思います.

ごちそうさまでした.


2021年9月の夜です.

今夜は神谷町で夕食. 前回が花山椒の季節でしたからだいぶ間隔が空いてしまいました.

コロナで客数を絞っていることもありスケジュールがどうしても合いませんでしたが何とかこの季節に予約ができました.

さて予約時間に入店するとカウンターのもう1グループはもう〆のご飯に取り掛かるところ. ちょっと離れたカウンター席に案内されました.

炭火の上には個室のグループのメインの松茸鱧焼きがのっていていい香りが漂ってきます.

この日の一通りは以下の通りです.

◇琵琶湖の子持ち鮎
素揚げして酢に潜らせてあります. 付け合わせは茗荷と白瓜、茄子. おかもとさんは酸味が効いた皿を出すけど今回はこれ. 鮎の香りと酸味のバランスが取れてて美味しかった.

◇鯖棒鮨
定番その一. 旬にまとめて取って冷凍しているとか. そろそろ鯖も旬に差し掛かると思うけどこれは前のシーズンのかな. そんなこと関係なく美味しい.

◇冷製茶碗蒸し
具は車海老に雲丹と蓮根. 出汁は伊勢海老だとか. 口に入れると海老の味が濃厚. 蓮根のシャクっとした食感がアクセント.

◇お椀
椀種は岩手の松茸と鮑. 蓋を開けると松茸の薫りが立ち登る. 組み合わせは定番だけど幸せな気分になるお椀でした.

◇唐墨蕎麦
定番そのニ. 唐墨のフレークを余さないように蕎麦で回収して食べ尽くします.

◇松茸鱧巻き焼き
この季節のメインです. 炭火の上でじっくり焼かれて登場. 鱧の中にギュッと詰まった松茸の弾力を楽しめます. 脂がのって味も濃くなった鱧と松茸のコラボレーション!

◇八寸
(いくらと水菜のお浸し、干しホタルイカ、蟹クリームコロッケ、蘇、落花生、明太子炙り、長芋の千切り)
ここで八寸. お気に入りは蘇と明太子炙り. お酒でもご飯でもイケる構成.

◇松茸と牛肉のすき焼き
すき焼きは最後の土鍋ご飯と一緒に. グツグツと煮込んで卵で閉じた牛肉と松茸は鱧との組み合わせとはまた違ったコクです. ご飯がススム.

◇新銀杏と栗の土鍋ご飯
栗と銀杏のホクホクした感じがいいですね. 特に栗は季節を感じます. 秋満開.

◇梨の赤ワイン漬けとアイス
◇水羊羹
生姜を練り込んであります. 最近甘味に生姜の組み合わせは他でも見たけど確かにさっぱりスッキリして合いますね.

鱧、松茸、栗と秋を堪能した2時間でした. 間隔が空きましたが次はそんなに空かないようにしよう.

ごちそうさまでした.
2021年4月の夜です.

この季節のお楽しみである花山椒を味わうために神谷町にやってきました. この春もいくつかのお店で肉料理に合わせた花山椒をいただきましたが花山椒鍋はまだです。私の中で花山椒といえばおかもとさんなので楽しみにしていました。

この日の一通りは以下の通り.

◇天然帆立と蓮根 河豚白子のソース 浜防風と炙りばちこ
帆立で蓮根を挟んだ一品. シャキっとした蓮根の歯応えはいいです. おかもとさんの河豚白子ソースはコクがあって美味しい.

◇鯖棒鮨
定番その1. 鯖の酸味がちょうどよいです.

◇琵琶湖の稚鮎とタラの芽 アオサノリのソース
カリッと揚げた稚鮎の内臓の苦味はいつ食べてもいい. 成熟した鮎とはまた違う美味しさです.

◇唐墨蕎麦
定番その2. たっぷり振りかけた唐墨の味が効いています. ツルツルと蕎麦の喉越しもいいのですが食べ急ぐともったいない感じ.

◇鯛潮仕立て 筍
お椀の椀種は鯛に筍. 季節の定番ですが筍の香りが出汁に滲み出ています.

◇お造り
(金目鯛と芽葱、湯引きした伊勢海老と出汁)
金目鯛は芽葱を巻いて. 伊勢海老は頭で出汁を取ったジュレがかかっていますがやっぱり海老の殻から取った出汁は美味い.

◇京都の筍 児島湾の天然鰻 蕗の薹佃煮
焼き物は鰻と筍. 筍はシャッキリして香りがいいですね. エグミもなくて美味しいです. 肉厚の天然鰻は外のパリっとした感触の後の脂と旨味があります. 鰻は鰻重にするなら関東風のほうがいいのですが、一,二切れ食べるなら蒸さないほうが好きです.

◇八寸
(長芋となまこと辛味大根、琵琶湖のゴリの生姜煮、蘇、干し明太子 山菜 蛍烏賊)
八寸は定番揃い. 蘇はここで初めて食べけれど好きになってしまった.

◇花山椒鍋 豚肉 牛肉
本日のメインの花山椒鍋. 器に山盛りの花山椒からはいい香りがします. この花山椒を惜しげもなく出汁の中に入れて豚肉、牛肉にサッと火を通す. 舌がピリピリする花山椒の刺激と肉の脂のコンビがこの鍋の楽しみ. やっぱり美味しかった.

◇土鍋ご飯2種(桜鱒と蕗、山菜)
この日の土鍋ご飯は2種類.
桜鱒のご飯と山菜ご飯. 桜鱒はふっくらした身が美味しいし山菜はシャキシャキ感が残っている上に色々入っています. 何よりいいのがさっきの花山椒鍋の出汁の残りを花山椒ごとかけてもらえること. ここでも花山椒を味わいました.

◇アイスクリーム

毎年3月から5月まで産地を変えて花山椒を入れているそうでこの日は京都産. ちょっと黄色くなりかけたのが香りがいいそう.

たっぷり堪能してまた来年のお楽しみだなと思ってお店を後にしました.

ごちそうさまでした.
2020年12月の夜です.

今年の和食食べ納めで神谷町に来ました.

この時期のおかもとさんなら当然蟹ですが今シーズン蟹は不漁とも聞いています. 今回は蟹食べられるかな、など考えながらお店に入りました.

既に先客が居られて料理を召し上がられています. チラリとカウンター内を見ると解体された蟹がちゃんといました. 今夜は蟹にありつけそうだとひと安心.

今宵楽しんだコースは以下の通りでした.

◇河豚白子とフカヒレ茶碗蒸し 
白子のトロリ感とフカヒレのプチプチした食感がいい. 中の具は他に銀杏とブラウンマッシュルーム.

◇鯖寿司
こちらは定番. いつ食べても美味しい.

◇香箱蟹
きれいに盛り付けされた内子外子に脚の身. ちょっと酢橘を絞ってお酒を飲みながらつつくと幸せ.

◇唐墨蕎麦
これも定番. 唐墨を蕎麦で残さず回収. 絶妙な味ですね.いつも楽しみです.

◇お椀 金目鯛とばちこ キクラゲ
軽く炙った金目鯛の脂が出汁に溶け出してコクが出てます. ばちこはちょっとずつかじって楽しみますね.

◇蟹味噌 蓮根和え
日本酒のお供に出てきました. みじん切りにした蓮根がシャキシャキして美味しい.

◇松葉蟹(隠岐産)
蟹は3種の食べ方で. 生をわさびオイルで、2品目は天ぷら、3品目は焼きです. 松葉蟹の天ぷらは初めて食べましたが、口の中でシュッと溶けてなくなるような柔らかさで絶品でした. 炭火でじっくり焼かれた脚もまた旨い.

◇八寸
(茄子と辛味大根 琵琶湖稚鮎山椒煮 帆立揚げ 菊の花とスナップエンドウの白和 炊いた海老芋 干し蛍烏賊 炙り明太子 柚子ゆべし)
ほぼいつものラインナップですが酒の肴にうってつけの炙り明太子と爽やかな柚子ゆべしはいつも楽しみにしている品の一つ.

◇雲子と蕪 九条ネギのスープ
グツグツとたぎった雲子と蕪のスープ. 河豚白子とはまた違った雲子のコクが出てうんまいです. 蕪とネギのシャキシャキ感もいいですね.

◇梭子魚と銀杏、天然舞茸のご飯
この日のご飯は梭子魚と銀杏の炊き込みご飯. 焼き梭子魚と舞茸の香りが香ばしい.

◇ヨーグルトアイス 赤ワイン漬けラフランス 小豆
◇わらび餅

今年も赤本で2つ星を維持されましたね. 来年もお世話になります.

ごちそうさまでした.
2020年10月の夜です.

小雨が降り寒い中、神谷町のおかもとさんに定期訪問の夜です.
今回初めて夏に訪問できませんでしたが、実はこの松茸の季節に訪問するのは初めてです.

和久傳、麻布幸村と名店の料理長を務めたご主人の秋のメニューが楽しみな夜でした.

お店は1日3組までと決めているようでこの日は私も入れて3組. でも日によっては空きも出るみたいでお客の入りは完全には戻っていないとか.

さてこの日いただいたコースは以下の通りです.

◇生姜葛豆腐 スッポン出汁と身
葛豆腐をスッポンの出汁餡でいただきます. 葛豆腐に混ぜ込んだ生姜で体が温まって舌もウォームアップ完了.

◇鯖鮨
これは季節問わず定番. 安定の味.

◇鰹のタタキ 百合根と小海老のかき揚げ 鱧焼き霜
鰹は酢漬け蓮根を挟んで茗荷をのせて. ソースは卵黄を使用しコクがあります. ほのかな酸味はマスタードかな. ポン酢を使わず爽やかになっています. かき揚げはさっくりカラッとしてうんまい.
焼き霜にした鱧は酢橘をかけていただきます.

◇お椀 甘鯛の焼きしゃぶ風と松茸
椀種は甘鯛を焼きしゃぶ風にしてあります. 中央部分はレアな感じを残してマスカット. 甘鯛に加えて岩手産松茸の薫りが素晴らしい.

◇唐墨蕎麦
これも定番. 唐墨を残さないよう蕎麦で丹念に掬っちゃいます.

◇松茸鱧焼き
この季節のおかもとさんの定番料理ですが今まで食べたことありませんでした. 念願です. 炭火でじっくり焼いた鱧巻き松茸はシャキッとした松茸の歯応えと鱧の組み合わせに文句は出ません.

◇八寸
 海素麺と長芋, 鮑炙り, 丹羽猪ソーセージ, 蛍烏賊, 干し明太子炙り, ゆべし, 鮎肝の炊いたもの, スナップエンドウと舞茸白和, 落花生塩茹で

いつもの八寸です. 今回は蘇がなかったですが、干し明太子とゆべしはいつもお酒が進みます.

◇牛肉と松茸のすき焼き
この日のメインと言っていいでしょう. たっぷりの松茸と牛肉、それにズッキーニ. アツアツの松茸と牛肉の脂のコクの組み合わせに舌が蕩けそう. 湯気とともに上がる薫りもたまりません.

◇栗と銀杏の土鍋ご飯
ホクホクの栗と銀杏たっぷり.

◇柿の白ワイン漬けとラムレーズンアイス グレープフルーツの皮のワイン漬け

◇蓮根餅

いつものように定番と季節の料理の組み合わせのコースを堪能しました. 特に松茸の鱧巻きはこの季節に来た甲斐がありました.

次は蟹の季節にお世話になります.

ごちそうさまでした.
2020年4月の夜です.

神谷町に来ました.

今年も花山椒の季節です. 世間がこんな感じなので予約をどうするか迷いましたが訪問. カウンター席は席間が空いていてとりあえず一安心です.

この日いただいたコース一通りは以下です.

◇茶碗蒸しに白子ソース
茶碗蒸しには河豚、鱶鰭、蓮根. それぞれ違った食感がプラスされて面白い. 仕上げの白子ソースが茶碗蒸しの持つ甘みと合って美味しい.

◇鯖鮨 
定番の鯖鮨. この日は趣向を変えて軽く揚げたとか. 確かに香ばしい風味がプラスされて面白いですね.

◇こごみ 浜防風をさっぱり酸味が効いたソースで頂きました. 上に載ったくちこは最後に手で歯応えを楽しみながら食べます.

◇お椀 
椀種は蟹真薯で中には蟹味噌. 珍しいですが蟹の身の甘みを感じていると蟹味噌のコクが突然出てきて嬉しい不意打ち. 美味しかったです. 蟹味噌のコクに合わせて出汁はあっさりめ.

◇唐墨蕎麦
これも定番. フレーク状の唐墨をそばで甘さず掬って食べないともったいない.

◇竹の子 桜鱒 鮎稚魚
季節の食材を焼きで. 桜鱒は最近食べる機会が増えたような気がします. 甘さに加えて濃厚な旨味が特徴. 添えられた味噌もいいですね.

◇八寸(蕗の薹のかき揚げ 宮古ゼンマイ 豚角煮と豆腐ソース 蘇 蛍烏賊 明太子 etc)
定番の蘇や明太子、干し蛍烏賊. 蘇はここに来たらお酒のアテに食べていかないと物足りなくなるくらい. 宮古ゼンマイは初めて食べました.

◇花山椒鍋
豚肉・牛肉を順に鍋でいただきます. 花山椒が出てきた直後からいい香りがカウンターに漂います. ちちょっとあっさり目の豚肉とコクがある牛肉と違いも楽しめますが、なんといっても花山椒のピリピリとした味のアクセントがたまりません.

◇土鍋ご飯 芹と竹の子
一膳目はご飯で芹と竹の子の香りと爽やかな味を楽しんで、二膳目で前の鍋の花山椒を出汁ごとかけていただきました. ここでも花山椒の香りが華やか.

◇キャラメルアイス オレンジピール春巻き
最後はいつもの通りアイスで〆.

迷ったもののきて正解だったという満足感でした.
当然のことですがキャンセルも多く花山椒の入荷も例年の半分以下にしているとのことですのでお店もやはり大変のようです.

流行が収束してきたらまた伺います.

ごちそうさまでした.
2020年2月の夜です.

神谷町に定期訪問しにきました. 日比谷線の神谷町駅脇のビルの階段を地下へと降りました.

毎年12月に蟹を楽しんだ後は4月の花山椒の季節まで間隔が開くことが多いのですが、今年はそれまで我慢出来ず2月に予約を取りました.

蟹は蟹でも焼き蟹とは違った料理を準備してくれているということで楽しみです.

この日のお料理は以下の通りです.

◇揚げ鮑と焼きばちこ ゴマ酢
揚げた鮑の上にこごみやたらの芽といった春の味覚をのせて爽やかな胡麻酢でいただきます. 焼きばちこは手で掴んでがぶり.

◇鯖棒寿司
◇唐墨蕎麦
この2つを食べないとおかもとさんに来たとは言えない定番です.

◇香箱蟹 春菊
ほぐした香箱蟹の身にほろ苦い春菊がいいアクセント.

◇お椀 甘鯛 新筍 菜の花 山椒
プリッと焼き上げた甘鯛の締まった身は上品な甘さ. 合わせた筍、菜の花と早春の味わいですがやはり甘鯛の美味しさがダントツ.

◇ぶり大根 白子焼き 
タレを塗って焼いた鰤と大根で鰤大根. よくお目にかかる炊いた鰤大根とは異なりますが照り焼きになった鰤と大根の組み合わせは面白い. 柚子の風味を効かせた葱も付け合わせとしていい味出しています. もちろん白子焼きもたまりません.

◇八寸(カブの薄切りと辛味大根 水菜と榎 芽キャベツとホタテのおかき揚げ 蘇 干し明太子 柚子ユベシ もろこ山椒煮 丹波猪ソーセージ)
八寸はいつものことながらお酒が進む組み合わせ. 定番の蘇、干し明太子の他に芽キャベツのおかき揚げ、モロコ山椒煮と程よい味付け

◇松葉蟹の白味噌具足煮
この日の蟹は焼き蟹ではなく具足煮. 白味噌が蟹の身に染み込んでいい感じに旨味増幅. 新鮮な味ですね. 合わせた蕗の薹の苦味もいいアクセント.

◇土鍋ご飯 筍 氷魚 うるい せり
この日の土鍋は筍と氷魚、山菜と春の味覚三昧.
やっぱり春の筍や山菜は美味しい.

◇甘味
◇揚げわらび餅

いつ来ても季節の味が楽しめますが定番だけでなく新作も楽しいお店です.

ごちそうさまでした.
2019年12月の夜です.

今夜は冬の味覚を楽しむために神谷町のおかもとさんへやってきました.

先日発表のミシュランでも昨年同様の2つ星を獲得しています.

毎年季節ごとに来ようと思っているのですが今年は秋に来ることができずおよそ半年振りで蟹の季節となりました. 季節の素材と通年の定番がバランスよく出てきますのでいつ行っても楽しませてもらえます.

この日のコースは以下の通りです.

◇むかごと蓮根の胡麻餡かけ ばちこ添え
◇香箱蟹 間人産
◇鯖棒寿司
◇お椀 鼈の飛頭龍 葛豆腐
◇唐墨蕎麦
◇松葉蟹 隠岐産 脚2本+胴
◇蟹味噌 クワイチップス
◇八寸 
(鰆 モロコ山椒煮 蘇 干し明太子 鮎白子 白金豚ソーセージ 榎と水菜のお浸し 蛍烏賊 茄子に辛味大根おろし)
◇淀大根と厚揚げの炊き合わせ 白味噌仕立て
◇壬生菜とジャコの土鍋ご飯
◇柿のワイン漬け ラムレーズンアイス
◇揚げわらび餅

蟹や唐墨蕎麦以外にも蟹味噌とくわいチップス、八寸にもお酒が進むメニューが随所に組み込まれているので食事もお酒も進みます.

蟹がメインなのは1月までとのこと. それ以降4月までは別テーマのコースということでしたので花山椒の季節の前にも味わいに来ようかなと思います.

ごちそうさまでした
2019年7月の夜です。

この日は定期訪問で神谷町に来ました。
前回は花山椒の季節でしたが今回は鱧です。どんな鱧を味あわせてくれるのか楽しみにしてきました。

この日もカウンターから一望できる厨房を眺めながらの楽しい2時間半でした。

◇蒸した雲丹 伊勢海老の出汁 キャビア
殻ごと炊いた伊勢海老から滲み出る出汁のジュレ、雲丹やキャビアとの三重奏が素晴らしい

◇鯖寿司
このお店の定番その1ですね。鯖は一番良い季節に採ってその後は冷凍しておくとのことですが脂の乗りが良く美味しい鯖寿司です。

◇玉蜀黍かき揚げ このこの天麩羅
玉蜀黍を揚げると増幅された甘さが口の中に広がって美味しいですね。

◇鮑のお椀 芋茎 酢橘の香り
蓋を開けると出汁の良い香りに混ざって香ばしく炙った鮑の香りと酢橘の香りが鼻を刺激します。
香りに負けずもちろん鮑も美味しく贅沢なお椀でした。

◇唐墨蕎麦
このお店の定番その2。唐墨のシャリっとした食感と絶妙な塩梅の塩加減で、蕎麦を食べ終わってもお皿の唐墨を箸でこそぎ取りたくなります。

◇琵琶湖鮎 鱧白焼き
揚げた鮎は酸味が効いたソースで。頭からカリッとかじりつくとほっくりした身が美味しい。白焼きにした鱧は淡白ながらも旨味があってよかった。

◇八寸 心太 蘇 蛍烏賊 干し明太子 ゴリ生姜煮 水茄子 瓜白和え 枝豆
いつもながら後半に来てお酒が進んでしまう八寸。定番の蘇や干し明太子の他に夏らしく心太や水茄子といった顔ぶれ。

◇鱧の落とし 蓮根
今夜のメインは鱧の落とし。さっとお湯にくぐらせてありますが白焼きとは違った美味しさです。ふっくらした身はこの日一番のご馳走。添えられた蓮根もシャッキリしていてよかったです。

◇鰻ご飯
この日の土鍋ご飯は鰻ご飯。鱧に続いて鰻とは贅沢な顔ぶれです。ご飯に酢を混ぜて酢飯にして鰻を乗せたら最後に花山椒を佃煮にしたものを載せていただきます。鰻の味も素晴らしいですが花山椒がいつもの粉山椒と一味違った味わいを加えてますね。

◇キャラメルアイス ラムレーズン
◇わらび餅 春巻

いつもながら美味しい料理の数々でした。やはりベースになっているのは和久傳なんでしょうか。

季節ごとに来るのが本当楽しみです。また来ます。

ごちそうさまでした。
2019年4月の夜です。

今夜は東京タワーの足元、神谷町に途中下車です。
今年も花山椒の季節がやってきたということでいつものおかもとさんに4月末に滑り込みました。

こちらでは花山椒を鍋として食べさせてくれるのですが、その花山椒の量が多いことで有名ですね。シーズンに2回、3回と食べに来る猛者もいるとか。
毎年この時期は花山椒目当てで訪問しているのですが、いつもその香りと味に圧倒されます。

この日地下1階のカウンターのお店はいっぱいでした。

いただいたコースは以下の通り

◇先付(焼いた海老真薯にクレソンソース)
先付は海老真薯を焼いたもの。お椀に入る真薯はお馴染みですが焼いたものは初めてですが海老の香ばしさが増幅されて美味しい。クレソンソースの苦味もがすっきりしていて焼いた海老によく合います。

◇鯖寿司
鯖寿しはここの定番。旬に獲って1年分を瞬間冷凍しておくという鯖です。おかげで旬を過ぎた今も脂の乗りを感じられます。

◇ウドとフカヒレの茶碗蒸し
旬のウドを茶碗蒸しで。滋味なウドと出汁を十分に吸ったフカヒレが卵の中で混ざり合っていますが食感も違う2つの食材がいい味を出しています。

◇お椀(甘鯛 よもぎ麩 ばちこ)
ここのお椀の出汁は味の輪郭がくっきりしていて私好みです。甘鯛の味の良さも当然ですが出汁に浸したばちこも美味しかったです。

◇唐墨蕎麦
季節を問わないこのお店の定番その2。茹で上げて水で締めた細切り蕎麦に粗く砕いた唐墨を振っていただきます。まあ文句のつけようがない美味しさ。皿に残った唐墨も箸で残らずすくっちゃ今す。

◇琵琶湖の稚鮎の揚げ物に酢の餡掛け 筍と鮑のクリームソース 
パリっとした稚鮎。内臓の苦味と酸味がかなりマッチ。筍と鮑は上にかかった雲丹ソースが絶品。グラタンですね。

◇八寸(モロコ山椒煮 桜鱒味噌漬け 猪ソーセージ 鹿肉生姜醤油漬け? 蛍烏賊 干し明太子 クリームコロッケ 宮古ゼンマイの豆腐ソース 蘇)
ここは八寸が後半に出てくるのが特徴。いつもお酒が進むものばかりですがこの日はさらに磨きがかかっていました。山椒煮や味噌漬けは日本酒をチビチビやりながらのアテに最高です。何気に鹿、猪とジビエも美味しかった。

◇花山椒鍋(豚肉 牛肉)
今日の主役です。山盛りの花山椒の匂いを嗅がせてもらいましたが食欲中枢を刺激する香りです。鍋に張った出汁で肉と一緒にサッと火を通していただきました。
まずはさっぱりした豚肉と一緒に、次いでコクがある牛肉と一緒に。肉の脂と花山椒のぴりっとした刺激的な味のコンビがたまりませんでした。花山椒の量も多く魅力を堪能しました。

◇土鍋ご飯(筍 蕗 穴子)
土鍋ご飯にも2膳目に先程の鍋に残った花山椒をかけていただきます。雑炊風でこれも美味しい。ご飯の味も花山椒の味に負けてない。

◇レーズンとヨーグルトアイス ミント
◇蕎麦クッキー

季節毎に伺っていますが毎年この季節が1番楽しい。でも花山椒以外の定番や、それ以外の料理もいつも楽しませてもらっています。季節の素材の魅力をおかもとさん風に引き出しているのが魅力です。

ごちそうさまでした。
2018年12月の夜です。

季節毎の神谷町通い。今回は冬の味覚を味わうために日比谷線神谷町駅に降り立ちました。

今年もミシュラン2つ星を維持した名店です。

今年は秋を逃してしまったのでそれを取り返すべく蟹を味わいに来ました。

いつもはご主人含めて3人いたはずですが、最近若い方が辞められてかなり忙しくなったとおっしゃっていました。

そんな中、調理場がよく見えるカウンター席でいただいかこの日のコースは以下のとおりです。

◇フカヒレの餡かけ 蓮芋と堀川牛蒡とともに
フカヒレだけではなく、堀川牛蒡、蓮芋と柔らかくしっかり餡の味が染み込む野菜が使われて美味しい。

◇ムカゴの胡麻餡かけと炙ったバチコ
クセがない零余子は胡麻みたいにはっきりした味の餡がよく合います。
炙ったバチコをむふふと笑いながらかじってお酒を楽しみました。

◇鯖棒寿し
季節を問わないおかもとさんの定番。これが大好きです。

◇香箱蟹
年末までの期間限定お楽しみ。キレイに盛られた身・内子・外子をつまみながらの日本酒も楽しいですね。

◇お椀 揚げた鰆(衣はあられ)の白味噌仕立て 人参 葛
旬の鰆を揚げるというのも珍しいと思いましたが、衣のあられのカリッとした歯ごたえと脂がのった鰆がプリッと柔らかくてなんとも言えない美味しさ。やっぱりこの時期の鰆は文句なく美味しい。
さらに白味噌仕立てが冬を感じさせるお椀でした。

◇唐墨蕎麦
これもおかもとさんの定番。細切り喉ごしの良い蕎麦に砕いた唐墨をふんだんにかけてあります。
いつ食べても絶品です。

◇たらば蟹 津居山
この日のメインディッシュの登場。この日は津居山港に揚がった蟹でした。
脚・爪・胴体と順番に炭火で焼いてもらって味わいました。
プリッとした弾力と噛みしめた時にじわっと広がる甘さが素晴らしかったです。
やっぱり欠かせない冬の味覚ですね。

◇蟹味噌甲羅焼き クワイのチップス
蟹味噌は甲羅焼きにしてクワイのチップスにのせていただきました。
これがまた絶品。甲羅焼きだけでも濃厚な味わいで美味しいのにクワイのチップスと一緒に味わうとさらに美味しい。
フレンチでパテをバゲットと一緒に味わうイメージ。

◇八寸 (茄子と辛味大根 天然舞茸と帆立の揚げ物 このわた 炊いて揚げた海老芋 白金豚ソーセージ 炙り明太子 干しホタルイカ 蘇 白和え)
この八寸もほぼ定番ですがお酒がどんどん進むものばかり。

◇鍋物 かぶらの桂むきと九条ネギ タラ白子
熱々の鍋は鱈の白子を溶いてそこに蕪と九条ネギ。蕪は桂むきにしてあって麺みたいにツルツルといけちゃいます。
それに溶けた白子が絡んで絶妙な塩梅。こう言う食べ方は初めて。

◇土鍋ご飯 天然舞茸と蟹 栗ご飯
贅沢に季節の味を3種類どーんと入れたご飯でした。蟹と栗というちょっと質の違う甘味がにじみ出たところに舞茸の香りと旨味が重なって美味しい。

◇甘味 レモンアイスと赤ワインでフランベしたキウイ
フランベして甘さが引き出されたキウイが印象的。

◇揚げわらびもち

毎回定番料理と季節物がしっかり組み合わされて美味しいコースになっています。
素材の使い方もおかもとさん独特の工夫見て取れるのも通って楽しいところ。

次はいつもなら花山椒のシーズンですが、その前に少しコースを変えるとおっしゃっていたのでまた来年春前に来ようと思います。

ごちそうさまでした。



2018年8月の昼です。

今日のお昼は神谷町です。日比谷線神谷町駅を降りてすぐ脇のビル地下一階に定期訪問しました。

いつもと変わらないカウンター内の眺めで、他のお店とは違い、焼き、揚げ、煮るなどほぼ全ての調理工程がカウンター席から見えるのが好きな理由でもあります。

◇蒸し雲丹に海老の出汁ジュレ掛け
雲丹の甘みと上品な海老の旨味がよく合います。

◇焼き太刀魚と白ずいき 胡麻酢かけ
胡麻酢のほんのりし酸味で脂が乗った太刀魚をさらに美味しくなっていました。
いつもこの酸味の使い方が絶妙だと思います。

◇鯖棒鮨
こちらは定番。

◇お椀 鱚の焼き霜 冬瓜 茄子
いい出汁でした。焼き霜にした鱚の脂が出汁に染み出すとさらに美味しい。

◇唐墨蕎麦
こちらも定番。いつ食べてもこのシャリっとした食感と唐墨の味は美味しい。もはや病みつきです。

◇鱧白焼き
白焼にした脂がのった鱧を叩いた梅干しと山葵でいただきました。
皮目はパリッと身はしっとりとした火の通りが絶妙。そして添えられた梅干しと山葵でいくらでお酒が進みます。


◇八寸 (自家製心太 トウモロコシかき揚げ 蘇 百合根胡麻和え 干し蛍烏賊 明太子炙り 白金豚のソーセージ)
いつもの蘇や明太子炙りの他にこの日は白金豚のソーセージも。

◇琵琶湖鮎の揚げ物 賀茂茄子の白味噌掛け
この日の鮎は揚げ物で。カリッと火が通った鮎は頭からバリッとかぶりつけるちょうどいい大きさ。後者は白味噌の上品な味が美味しい。本当茄子と味噌はよく合います。

◇土鍋ご飯 鱧
鱧のご飯はまず1膳目をそのままで。これは鱧の香りと味が染み込んだご飯を堪能。
2膳目以降は寿司酢を和えて酢飯にしていただきました。これも味が変わってメリハリがついて美味しい。

◇レモンアイス
◇わらび餅

今回も定番ものと季節物が相まって美味しい料理を堪能しました。
気がつけばミシュランも二つ星だったんですね。
予約が取りやすいのはありがたいですがもっとお客が入ってもいいのに、そんな気がします。

ごちそうさまでした。
2018年4月の夜です。

今夜は東京タワーの足元、神谷町に来ました。
今年も花山椒のシーズンがやって来ましたが、花山椒を楽しむのはここ「おかもと」さんと決めています。

この日はカウンターも満員で皆花山椒を楽しみにやってきたようです。
いつものようにカウンターからオープンキッチンでの調理を眺めながらハイレベルの食事を楽しむ2時間半を過ごしました。

この日も先付から季節を体感できるお皿、それにおかもとさんのソースが絶妙に絡んで思わず笑顔が溢れる料理が続きます。山菜や筍を使った季節物と唐墨蕎麦など定番ものメニューのバランスも抜群でその流れるような料理構成にただただ身を任せて楽しみました。

そしてメインは花山椒鍋。おかもとさんでは産地を変えながら5月まで楽しめるとか。
写真のように大量の花山椒のピリリとした香りをまずは楽しんでから鍋を楽しみました。

まずは豚肉で花山椒の鮮烈な芳香を存分に楽しんでから、牛肉の脂と花山椒のマリアージュに舌鼓を打ちます。そしてご飯では鍋の汁を掛けてもらっておじやのようにして頂きました。

いつもながら季節の食材と見事なソースで舌を楽しませてくれるお店です。各季節1回は来ないと気が済みません。

というわけでまた来ます。次は夏かな。
頂いたコースは以下の通りです。ごちそうさまでした。

◇飯蛸 空豆 浜防風 たらの芽 河豚白子ソース
◇茄子と鮑の炊き合わせ ごまソース
◇鯖寿し
◇唐墨そば
◇蟹真薯 ゼンマイ 蕪のお椀
◇京都塚原の筍 木の芽味噌 琵琶湖の稚鮎揚げ
◇ゴリの生姜煮 蛍烏賊 明太子 片栗の白和え 蘇 ウドの千切り こごみのあられ揚げ 桜海老 三つ葉のかき揚げ
◇花山椒鍋 豚肉 牛肉
◇土鍋ご飯 ふき 筍 鯛の子 最後は花山椒鍋の汁をかけて頂きました。
◇キャラメルアイス グレープフルーツ
◇揚わらび餅
2017年11月の夜です。

この日は3ヶ月ぶりのおかもとさん。今回は夜の訪問となりました。
ずわい蟹が解禁されてどんな料理が楽しめるのかワクワクしながら神谷町駅の改札をくぐって地上に出ました。

季節ごとに通いたいと思うお店ですが秋冬のおかもとさんは初めてです。蟹の季節ですから当然蟹を楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない料理を今回も堪能しました。

頂いたのは30000円コースで内容は以下の通りでした。

◇先付 蓮根と海老芋の胡麻和え 炒りばちこ添え
◇お椀 蟹出汁のスープ フカヒレ入り
◇香箱蟹 蟹の身と伊勢海老の出汁のジュレ 焼鯖寿司 
◇唐墨蕎麦
◇焼物 焼き蟹 脚 爪 甲羅の身
◇八寸 蟹味噌とくわい煎餅 鯨肉の炙り 長茄子の酢の物 干し明太子の炙り 琵琶湖の子持ち鮎
    菊菜のお浸し
◇煮物 淀大根に蟹の身
◇天然舞茸と栗ご飯
◇甘味

お椀は蟹の身を具として来るのかと思いきや、蟹は出汁で味わう演出。
昆布や鰹節とは違い、ほんのりとして上品な蟹の甘さが存分に引き出された一品。

目の前の炭火で焼いて一部位ずつ出されるずわい蟹は絶品。
火が通って甘さが増したプリッとした歯ごたえの蟹に舌鼓を打って蟹の季節到来に喜びました。

八寸は派手さはないですがどれもお酒が進む品揃え。
お酒が弱い私でもお猪口になんども手が伸びました。

名物の唐墨蕎麦や鯖寿司も健在です。

カウンター内がそれほど良い意味でそれほど広くないので岡本さんの包丁さばき、さらに炭火に当てられて徐々に変わる蟹の身の色など見て、匂いを嗅いで、そして食べて楽しむことができるお店です。

印象的だったのは蟹をさばく岡本さんの手つきを横からじっと見つめる若い料理人の眼差しです。
こうやってみんな技術を盗んで?育っていくんでしょうね。
いいもの見せてもらいました。

ごちそうさまでした。
2017年7月の昼です。

また仕事で虎ノ門に出てきたついでにおかもとさんでのランチを予約しました。
こちらに仕事で来ることはたまにあるのですが、おかもとさんのスタート時間に予定がなかなか合わないのが難点です。

地下鉄神谷町出口横のビルの階段を降りたシンプルな入り口を通るともうそこはあのカウンターです。

今回も前回同様20000円のコースをお願いしました。

カウンター内でほぼすべての調理が行われるのは変わらない魅力です。揚物のパチパチいう音、焼物の香ばしい香り、見て香るすべてが食欲を刺激する中で食べる料理は最高でした。

定番の鯖寿司、唐墨蕎麦の美味しさは言うまでもありません。
旬の時期に年間使用するだけの鯖を冷凍保存してもらっているという鯖寿司は噛めば鯖の風味が滲み出てきて青魚好きの私にはたまらない。

唐墨蕎麦もふんだんにかけられた唐墨と、まぶされた蕎麦の実の歯ごたえ、香りとの見事なバランスに唸っちゃいます。できるだけ味わってゆっくり食べようとするのですがいつまでも名残惜しい。

今回気が付いたのはおかもとさんのソース使い。和食というと餡をかけたり酢味噌だったり最近では出汁のジュレなんて使うお店が増えているけれどソースとくるとそうはいないと思います。

そんな中で驚いたのは揚げた鮎を酢にくぐらせたものにサバイオンソースを掛けた一品。
和食にサバイオンなんて聞いたことがなかったけれど食べてみるとなかなかおいしい。もちろんおかもと流にアレンジされているのだろうけれど、ソースに混ぜられた刻んだ唐辛子が味をピリッと引き締めて面白いなと思いました。

そういえば一品目の鱒の炙りにかかていた酢味噌も柚子の風味がしてこちらも美味しかった。

これからおかもとさんの料理を食べるときにはソースに注目しよう。

ごちそうさまでした。
2017年5月のお昼です

銀座にお店があった時にはプライベートと仕事の会食で数回お邪魔したことがあるおかもとさんです。

今年も花山椒の季節におかもとさんへ、と思ったのですが銀座にお店がない???食べログをよく見ると神谷町へ移転されたということなので、電話をして無事予約を取ることができました。

お店は日比谷線神谷町駅を出てすぐ右手のビル地下1階と分かりやすい立地です。地下の戸は中に高級和食店があるとは思わないようなシンプルですが、戸を開けると中には銀座時代と同様のオープンキッチンが広がっています。

お昼のコースは12時一斉スタートです。この日は私と私の母を入れてカウンターに6人ほど、個室にもお客さんが入っているようでした。

◯浜防風、菜の花、蕨に蛤の餡掛け
蛤のエキスが染み出た餡が山菜の苦味と相まって挨拶代わりの爽やかな美味しさ。蛤の餡も蛤の旨みが出すぎず丁度良い濃さ。
苦味と旨みの取り合わせが最高。

◯甘鯛に海苔と酢の餡掛け
口に入れた時にツーンと酢の酸味が鼻に抜けるくらい効いています。でその後からゆっくり海苔の風味と甘鯛の甘さが口の中に広がってくる。最初食べた時にはあれっと思ったけどこれはこれで面白いかも。

◯焼き鯖寿司
海苔に挟んで手渡しで。火が通った分酸味がマイルドに。

◯アイナメ、筍の揚げのお椀
薄く引かれた出汁を味わいながらアイナメ、筍の揚げを口にして噛むと旨味が滲み出て味の濃淡がはっきりしてくる。美味しいお椀でした。

◯唐墨そば
おかもとさんのスペシャリティですね。蕎麦の実の香ばしさとカラスミのコンビネーションに惹きつけられてあっという間の完食。もっと食べたい。蕎麦自体が唐墨に負けない美味しさで見事に一体化してます。

◯琵琶湖の稚鮎の塩焼き
外側の香ばしく焼きあがった皮目と中のしっとりとした身、苦味の中にほのかな甘さが同居する内臓。その小ささのため口にすると渾然一体となって楽しませてくれます。

◯八寸
筍と蓬麩、モズクとジュンサイ・そら豆、蘇・星ホタルイカ、白えびかき揚げ
筍と焼いた蓬麩は木の芽味噌で和えられてシャキッとした歯ごたえと山椒のピリッとした風味が相性がいい。
モズクとじゅんさいの器、蘇、かき揚げとどれも終盤にきてお酒が進んで仕方がありません。

◯花山椒の鍋(豚肉・牛肉)
待ちに待った花山椒。調理前にその香りを堪能させてくれます。
火にかけた出汁に花山椒を存分に投入したのち牛肉、豚肉と出汁にくぐらせて盛りつけてもらいました。
控えめな甘さでくどくない出汁と花山椒の辛さ、苦味、肉の旨みのコンビネーションに悶絶。肉の脂からほんのり出る甘さも花山椒に引き立てられていました。

◯蕗と蕨のご飯
蕗と蕨の香りが匂い立つご飯です。それ単体でも十分美味しいのですがおかわりで花山椒と鍋の出汁をまわしかけてもらうと美味しさ倍増です。

◯ココナッツシャーベット 黒豆わらび餅
ほんのり酸味のあるシャーベットの後は上品に甘いわらび餅で締めました。

内装はいたってシンプルでもう少し高級感を出してもいいのではと思いましたが、そこはその分のコストを食材に欠けるというご主人の意欲の表れと判断しました。

銀座時代と同じオープンキッチンでは調理のほぼ全てが行われ、奥から出てくるのはお皿のみと徹底しています。調理が終わったものは我々のすぐ目の前で皿に盛り付けられてそのまま提供されるといった徹底ぶり。和食の調理・盛り付けの妙をそのまま見ることができました。

またご主人をはじめとする調理場での凜とした緊張感がカウンターの我々まで清々しく伝わってきます。

このお店で季節を感じる料理を堪能できるのだから言うことなしでしょう。

美味しかった!また来ます。

  • ニュー鱧松
  • メインイベントその2の海鰻丼 花山椒の佃煮のせ
  • (説明なし)

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3位

フクシマ (都立大学 / フレンチ、洋食)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2018/04訪問 2018/04/23

こだわりの素材をこだわりの調理で味わう

2018年4月の夜です。

師走に訪問したこちらのジビエが忘れられなくて都立大学で途中下車。
数週間前に来た利き蕎麦 存分の入り口の前を通り過ぎて奥のこのお店に滑り込みました。オープンキッチンと正面の肉焼き用の炭火が美しい店内は壁際にある鹿の頭蓋骨のオブジェも健在です。

この日もカウンター内中央の炭火焼の炉を眺めながらの食事が始まりました。

◇三種のチップ
(フレゴーラ、青海苔、蛍烏賊)
蛍烏賊が姿そのまんまに圧縮れてチップになっているのが面白いが、見た目の面白さだけでなく烏賊、海苔、パスタとそれぞれ風味が生きていて美味しいかった。

◇近江牛 トウミのタルタル 卵黄ソースとエシャロット添え
ここのスペシャリテの一つ。
少しずつ肉を崩してエシャロットの辛味と卵黄ソースの甘さを交互に混ぜて味わいます。
旨味と甘味がたっぷりの生肉に卵黄ソースがコクをプラスしてとても美味しい。

◇蟹とほうれん草のペースト
何蟹か忘れましたが山陰地方産。
ほぐした蟹の身に糖度の高いほうれん草をそのまま、そしてさらに上にはペースト状にしたものがかかっています。
ほうれん草の甘いこと甘いこと。エグミがないので甘さがさらに引き立って、これって本当にほうれん草なのかという感じです。

◇オマール海老の百合根饅頭 スナップエンドウと浅利
オマール海老を裏ごしした百合根で包んだもの。
こちらはオマール海老が美味しくもっと海老に主張して欲しかった。
でも百合根饅頭に包むというのは珍しいだけでなくモチっとした饅頭からプリッとした海老が出てきて面白かった。

◇菜園
約30種類の野菜を少しずつ使用した彩り豊かな美しいサラダ。
素晴らしいのは単に生野菜を盛り付けるのではなく、野菜ごとに調理法を変えていること。
ペーストにしたり、火を入れたり、チップにしたり。
味だけでなく食感と色の変化が素晴らしい。

◇牛肉のコンソメのロワイヤル ジビエソーセージ添え
牛でとったコンソメの澄んだ味わいに背筋がしびれる思い。
シンプルながら手がかかっているんだろうということがよくわかりますが、それが味にきっちり反映されています。
ジビエオールスターズのソーセージは鹿、猪、熊、、とジビエの濃厚な味が凝縮されて噛むと野性味が溢れてこれも旨い。

◇鮟鱇のパイ包み焼き ワインソース
鮟鱇の身、鮟肝、その他(忘れました)を層状に包んでパイ生地で包んで焼き上げた一品。
鮟鱇の骨だったかでとった出汁にワインを合わせたソースがかかっています。
上品な鮟鱇の身はパイ生地に包まれてふっくらと火が入ってそれだけで良いのですが、鮟肝のコクとパイ生地の香ばしさと相まって絶品です。

◇七谷鴨のロースト 安納芋とブータンノワールのスイートポテト
京都で飼育されてる七谷鴨の肉をローストにしています。
柔らかい肉質ですが口に入れると鴨とは思えない濃厚な味わいです。
モモ肉の部分を巻いて仕上げたものはあっさりとしてまた違った味わい。
付け合わせのスイートポテトもしっかりブータンノワールを使ってジビエのコクをプラスしているところが素晴らしい。

◇デセール

◇お茶
珍しい八女茶の紅茶で口の中をさっぱりと。

以前と変わらない美味しさの料理の数々を堪能しました。生産者が丹精込めて育てた素材を確かな腕に裏打ちされたフレンチの手法で調理するスタイルを確立し、そこに和のテイストを織り込んだ料理は素晴らしいの一言。

特にこの日も前菜の数品が終わってロワイヤルの皿を口にした時の、来た来た!っというテンションの上がりは他の店では味わえません。

ご主人、マダムの感じの良さも相まって何度も通いたいお店になりました。

ごちそうさまでした。
2017年12月の夜です。

今夜は都立大学駅に降り立ち緑道沿いのビルを目指します。
この前ガレオーネに来た時に周辺のお店をチェックして見つけた店です。

気がついたらマイレビュアーさんも訪問されているようですが、炭火焼きのお肉をメインにジビエも食べられるお店ということで訪問しました。

階段を上がるとまず手前にお蕎麦屋さん。
ここも賑わいを見せており、次はここへと考えながら奥に進みます。

戸を開けるとそこにはこの字型のオープンカウンターで中のキッチンがよく見とおせるのですが、
真ん中には炭火やストゥブ鍋が置いてあり、肉の調理はカウンターから眺められそうでワクワクします。

そして入り口を振り返ると壁には鹿の頭蓋骨を見事な角がオブジェとして飾られています。
やはりジビエが食べられるんだ〜と勝手に期待で胸膨らみますね。

中はご主人と少し年上と思われる男性、さらに笑顔が素敵なマダムで切り盛りしている様子。

予約の時にお願いしたのは10000円のコースです。


◇縞鰺と帆立に完熟アボカドのパイ生地載せ
カットした縞鰺と角切りの帆立が一口大の生地に乗っています。
一口でもキュッとした美味しさ。
脂の乗った縞鰺がアボカドに負けない美味しさです。

◇ブラックアメリカンドッグ
皿の上に熱した小石が敷かれ、さらにその上に黒い球体が。
墨を練りこんだ生地で中は熟成牛を粗くカットしたアメリカンドッグ。
熱々を頬張れば熟成牛の野性味ある旨味がしますがちょっと野性味強すぎ?

◇近江牛のタルタルステーキ 
こちらのスペシャリテ。
基本的な味付けは塩とオリーブオイル。
使われている肉に十分サシが入っているのでこの味付けだけで十分美味しい。
添えられた卵黄ソースやオリーブオイルのパウダーをつけると少し味の変化が楽しめます。
上のパリッとした生地はチーズを薄くして焼いたと言っていたような。

この辺りから目の前の炭火の上に肉がのっておいしそうな光景。

◇菜園
これもこちらのスペシャリテ。
毎日20種類以上の野菜を使っているとか。
一つずつの量は多くないけれど、
これは何の野菜だろうと箸でつまみながら考えるのも楽しい。

◇オマール海老の真薯
オマール海老の真薯をカダイフで包んでローストしたもの。
上にはハーブのサラダ。
これにアメリケーヌソースを添えていただきます。
手前の緑の物体は春菊と言っていましたが、どう調理されたものかは忘れてしまいました。

ローストしたオマール海老の香ばしさが鼻を楽しませてくれます。
外はカダイフでパリッと中はプリッとして美味しい。

◇鹿児島黒毛和牛のサーロイン
40日熟成と言っていたような。
塩とワサビが添えられていますがそのままパクリ。
ナッツの様な香りと言われたけれどそれはよくわからず。
ただ肉の旨味が溢れてきてこれは美味しい。

肉を食べていたらまた別の肉が炭火に乗せられていました。
と思ったら隣のストゥブ鍋に入れられて余熱で火を通しているのかも。

◇鮟鱇のロースト
きのこを敷いた上にローストした鮟鱇。
そして最後に鮟鱇からとったコンソメを目の前でかけて提供。
このコンソメが澄んだ味わいで絶品。鮟鱇で出汁をとるとこんな味になるのかと感心。
淡白な鮟鱇の身とこのコンソメの組み合わせで悶絶。

◇グラニテ
口休め。何のグラニテだったか失念。

◇丹波篠山の鹿肉
炭火で焼かれていた2番目の肉はメインディッシュ。
丹波篠山で女性ハンターが仕留めたものだそう。
血抜きが上手で結構有名なハンターとか。
確かに癖がなく、噛むと最後に鹿肉特有の風味がふわっと口に広がります。
熟成させているのかも。
ここら辺でペアリングのワインに酔って何のソースか忘れましたが、
ソースも美味しかった。

◇ジャージーミルクのアイス

◇八女茶のほうじ茶
老舗のものとか。自宅でも飲めたら最高でしょう。という味わい。

各皿とも素材の良さを全面に出しているのが特徴。
味付けはシンプルですが、国産産地にこだわった(であろう)素材をじっくり調理されています。
素材の組み合わせや珍しい技術で勝負するわけではありませんが、その分素材の良さを楽しめます。
そしてやっぱり肉料理は特に美味しくご主人のこだわりを感じました。

シェフをはじめとしたサービスも心地よいですし、オープンカウンターでの調理も程よく我々の目を楽しませてくれます。

肉料理を堪能したくなったらまた来ます。

ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

さわ田 (銀座、東銀座、銀座一丁目 / 寿司)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2021/02訪問 2021/02/09

圧巻の握り24貫

2021年2月の昼です.

3年ぶりのさわ田さんのランチに来ました. コロナ禍の中でOMAKASEでの予約を1週間前からに変更したことで何となく予約を取りやすくなった印象です.

写真はダメとか定時まで店内に入れないとか色々制限はありますが、それを超える鮨を食べられること間違いなしのお店です.

ネタの切り付けの包丁捌きや5人それぞれの好みに合わせた大きさに握る所作は最初から最後までリズミカル. どんな大きさのシャリでも捨てシャリなしで握っていきます.

肝心のネタも伊豆下田の脂がのった鮪に目がいきますが、小肌や〆鯖、細魚の昆布〆といった光り物、小肌や白魚に挟んだ朧といった目につきにくいところまで江戸前の仕事がきっちりされています. 槍烏賊の印籠詰も久しぶりに食べました.

ちょっと緊張感で始まったランチですが、客一人一人にジョークを含めて声掛けを欠かさない応対で最後は和気あいあいという所になりました. 劇場型ではない雰囲気で会話を楽しみながら食べられるのもありがたい.

味も雰囲気も文句なしでした. 3年空きましたがまた来たくなりました.

ごちそうさまでした.

この日頂いた一通りの24貫は以下の通りです.

◇平目
◇墨烏賊
◇赤貝
◇細魚昆布〆
◇青柳
◇煮蛸
◇鰤
◇鮪赤身漬け 
◇鮪中トロ
◇鮪霜降り(中トロと大トロの間)
◇鮪蛇腹
◇小肌
◇煮蛤
◇小柱
◇〆鯖 4枚付け
◇車海老 特大の1尾を尾側と頭側に分けた2貫
◇鯛
◇白魚 宍道湖
◇鰆
◇ミル貝
◇槍烏賊印籠
◇鮪砂ずりの炙り
◇馬糞雲丹軍艦
◇穴子 塩と煮切りの2貫
◇玉
2018年2月の昼です。

ずっと行ってみたかった「さわ田」さんのランチにやってきました。
夜はつまみと握りのコースですがお昼は20貫程度の握りのコースのみです。
握り大好きな私にとっては言うことなしのコースで訪問を夢見ていました。

銀座三越とGINZA SIXの間の路地にありビルに入るさわ田。
3階に上がって店内に入るとわずか6席のカウンター内にキリッとした眉が映えるご主人が準備の真っ最中でした。

ややピーンと張り詰めた雰囲気からコースが始まります。

まずは1貫目の鮃から唸りました。肉厚な身は弾力に富み、噛みしめると旨味の中にほんのり甘ささえ感じます。
鮪4連発は山口県仙崎産。漬けは周囲にしっかり醤油が染み込んだ私好み。そこから続く中トロ、大トロは悶絶モノです。
車海老も1貫では収まらない大きさを頭と身に2貫に分けていただきます。

シャリは米酢と塩のみで味付けされてシャープな硬さ。
ネタはどれも最上級なのはもちろんの事、〆る、漬けるの江戸前の仕事がきっちりと施されており、
それをやや小ぶりにしっかりと握られた鮨は口の中で絶妙に解けて、濃厚なネタとシャリが見事に合わさっていきます。

最初はピーンとしていた雰囲気も中盤に差し掛かるに連れてご主人と会話をはさむことも出てきて少しずつほぐれてきました。個人的には食べている間は料理に集中すれば良いのでこれくらいで問題なし。食後に少しお話ししました。

ご主人は鮨を握っている時が楽しく、いっぱい握りを食べて欲しいと思っているとか。
そのうち夜もつまみをやめて握りだけにしようかな〜なんておっしゃっていましたが、昼にこれだけの量と質の握りを食べられるのは嬉しいことです。

また握りを堪能しに来たいと思います。
ごちそうさまでした。

この日のコースは以下のとおり

◇鮃 肉厚の身の弾力ににっこり
◇墨烏賊 墨烏賊特有のスパっという食感大好きです
◇赤貝 微かに漂う潮の香りが気持ちよい
◇サヨリ昆布〆 関サイズにはもう少し
◇煮蛤 ツメの甘さが好みです
◇鰆藁焼き まだ季節的にはあっさりとした初物の味わい
◇鮪赤身漬け 山口仙崎の定置網。しっかりと漬け込まれてコクがあります。
◇鮪中トロ 中トロの段階でこのトロけ具合。この先が恐ろしい。
◇鮪霜降り 口の中での余韻が素晴らしい
◇鮪大トロ あっという間に口から消え去り思い出だけが残ります。もう1貫と言いかけました。
◇コハダ 飾り包丁の美しさに目を奪われましたが〆具合が好みです
◇蒸し鮑 口に入れた時の香りと歯ごたえに思わずニンマリ
◇鯛 3枚漬け プリッとした歯ごたえがたまらない
◇赤雲丹 唐津産 はしりの雲丹は甘くなってきました。
◇煮烏賊印籠詰め
◇鰹藁焼き 初物でまだあっさりしていますが藁の香りが食欲をそそります。
◇車海老 三河湾 頭と身 びっくりするような大きさの海老。2貫に分けて味噌を挟んで悶絶
◇トリ貝 柱と身 まな板の上で見事に反り返ります。臭みがなくて美味しい。
◇鮪 カマトロ 炙り 上質な脂はくどさがなく口の中で消えていきます
◇マイクロトマト
◇羅臼 バフン雲丹軍艦 雲丹タワーのごとく高く盛られた雲丹は甘くて美味しい
◇穴子 2貫 ツメと塩で
◇玉子 まるでカステラ
◇ほおずき


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)
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5位

銀座 しのはら (銀座一丁目、銀座、東銀座 / 日本料理)

6回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥30,000~¥39,999 -

2020/08訪問 2020/08/28

お盆前の季節感

2020年8月の夜です.

半年ぶりのしのはらさん. 予約は持っていませんでしたが、偶然スマホに飛び込んできたomakaseのキャンセル情報に反応できたおかげで席をゲットできました.

地下のお店に入ると今年の初めと比べて少しスタッフさんが入れ替わったのかなという印象. でも大将以下お馴染みの方も揃っていました.

8月に入って夜の2回転目の営業を取りやめてお昼の営業を始めたそうでこちらもomakaseでメールが出ていますね. 社会情勢が大きく変わる中でお店も対応が大変です.

この日頂いたコースは以下の通りです.
◇香煎茶
◇蓮根餅と雲丹
シャリっとした食感の蓮根餅. 繋ぎは使っていないみたいです. 蓮根に酢橘醤油がぴったり.

◇お椀 鮑と冬瓜 生姜を利かせた出汁
椀種は旬の鮑と冬瓜. そしてこの暑さに生姜を利かせた出汁が清々しい美味しさ.

◇鯒のあらい 伊勢海老の湯引き
お造りは鯒と伊勢海老. 鯒はやっぱり甘さが上品.

◇鮪太巻き
お凌ぎで鮪太巻き. 鮨屋さんみたいですが贅沢.

◇鮎塩焼き 長良川
この日の焼き物は岐阜長良川の鮎でした. 頭から丸ごとかぶりついてバリバリするのは最高. 個人的にはもう少しカリカリでも好み.

◇冷やし鉢 賀茂茄子油煮 石川小芋 オクラ
油を含んだ茄子は冷やしても旨い. 小芋と合わせて美味しい炊き合わせでした. 地味でもしっかり美味しい料理を出してくれます.

◇穴子
八寸の準備の合間に穴子.

◇八寸 鱧梅肉 穴子棒寿司 万願寺唐辛子にバチコ 鴨ロース 茗荷 枝豆紹興酒 蛸 丸十 卵焼き 無花果胡麻味噌焼

このお店で季節を感じるのはやはりこの八寸. もうすぐお盆と言うことで花まで出てきました. どれもお酒が進む味ですが穴子棒寿司と無花果胡麻味噌焼きが特に美味しかった.

◇スッポン
お馴染みスッポン漬け焼き. 手掴みで骨周囲までかじりつくのが楽しみ.

◇鱧しゃぶ 松茸
メインは鱧しゃぶになんと松茸と贅沢な組み合わせです. つるんとした鱧はもちろん、はしりでも松茸はやはり松茸でした.

◇鮎ご飯 琵琶湖
今度は琵琶湖の鮎をまぶしたご飯. ふっくらした鮎の身肉と香りが土鍋から立ち上るのがたまらないですね.

◇鱧松茸雑炊
ご飯もの第2弾は鱧と松茸の雑炊. カリッと焼いた鱧の旨味と松茸の香り. 思わずおかわりしました.

◇葛餅
◇抹茶

いつもの通り素材だけでなく盛り付けでも季節感を大事にするしのはらさんらしい料理でした. 暑い時期でしたがちょっと涼を感じた2時間半でした. 好きな炭水化物が最後に2品出るのも楽しいのですが、だいぶお腹が膨れましたね.

ごちそうさまでした.
2020年1月の夜です.

今夜は半年ぶりの訪問となったしのはらさんです.
前回は7月で天然鰻など夏の風味を堪能しましたが今回は冬. 1月という季節に来たのは初めてなので楽しみです.

地下のお店は11席. 昨今のお店からすると席数は多いほうだと思いますが、若いスタッフが多く活気あるのと席の端から端まで気を配る大将の心遣いゆえ、どこに座っても楽しく過ごせます. 席の間隔も程よい.

この日のコースは以下のとおり.

◇香煎茶
◇亀甲芋と小豆の白味噌椀
◇柚子釜 水前寺海苔 子持ち昆布 車海老 鮑 芽甘草 
◇お椀 うずらミンチ 焼麩
◇お造り 鮃 玄海 鮪 大間
◇唐墨餅
◇鮪べったら漬け手巻
◇八寸 鴨ロース 雲子 蓮根酢漬け 蛸 堀川牛蒡 金柑...
◇フォアグラ最中 あんぽ柿
◇虎河豚白子焼(追加)
◇鼈焼 下仁田ネギ
◇松葉蟹ご飯
◇半田煮麺 伊勢海老出汁
◇紅白きんとん
◇抹茶

亀甲芋の白味噌仕立ては大寒を迎えたこの季節にふさわしく体が温まる優しい味.
お椀はうずらを骨ごとミンチにしているのでコリッとした歯ごたえとともに噛みしめると旨味が滲み出てきます. この季節だけという唐墨餅は初めて食べましたが絶妙な塩気と餅のじんわりとした甘さのバランスが素晴らしい. このお餅を思いついた人は素晴らしい.
八寸はいつものように彩り鮮やかで見ても食べても楽しめるものでした. ご飯は松葉蟹が一匹丸ごとのった見事な見栄え. あっという間に解体されて身がほぐされていきます. これはもっと蟹の味が染み込んでいて欲しかった.

半年ぶりですがやはり季節を見た目にも盛り込んだ料理はここならでは. そうそう予約が取れるお店ではないですがまた来たいお店です.

ごちそうさまでした.
2019年6月の夜です。

約半年ぶりのしのはらさん。銀座にあって味はもちろん食いしん坊のお腹を満たす量、さらに堅苦しさのない程よい接客と雰囲気が良く半年に1回くらい伺っています。

最近某予約サイトで予約が始まりました。元々半年先の予約まで取っているお店ですが、1人であればそんなに先でなくともポロっと空席があるようです。

さて今回は1回転目の席。この季節の5時といえば外はまだかなりの明るさ。この時間帯から美味しい食事が味わえるのは幸せ以外の何物でもありません。

半年もするとお店にも変化を感じることができます。スタッフに女性が入られたのもそうですし、韓国から勉強に来られている方もお2人いました。

さて満席の中でこの日のコースが始まりました。
頂いたものは以下の通りです。

◇香仙茶
◇胡麻豆腐 氷室仕立て 岩茸
◇賀茂茄子と白木耳のお椀
◇お造り(鮪 長崎の伊勢海老 竹岡の鮃 泥障烏賊)
◇八寸 鼈焼き 鯛笹巻き鮨 じゅん菜 ばちこ フルーツトマト 水牛チーズ 蛸 うるい
    蓮根 そら豆真薯 トウモロコシの揚げ物 鰹漬け
◇フォアグラマンゴー最中
◇鮪べったら巻
◇天然鮎塩焼き 郡上八幡 
◇冬瓜の炊きもの 玉味噌で
◇天然鰻蒲焼 球磨川(オプション追加)
◇鱧 蛤 新玉葱の鍋
◇新生姜ご飯
◇もずく雑炊
◇金団 紫陽花をあしらって
◇抹茶

季節の行事を盛り付けに反映させるのはいつもt変わらず。今回は夏越の祓の茅の輪くぐりから茅の輪が八寸の皿に載って登場。和食で食材や調理以外で季節を意識させるプレゼンテーションはさすがだなといつも思います。

料理面で言えば八寸の美味しさや彩の良さはいつも通りですし、鮎の焼き物や冬瓜の炊いたものも美味しかったですが、今回は各料理の満足度になんとなくばらつきがあった印象。今回は偶然でしょうか。12席を毎日2回転させるのはかなり大変だと思いますが踏みとどまっていただきたいです。

また各自のお腹具合に合わせてオプションで鰻、牛肉を追加できたのですが、追加の有無を聞かれるのがコースが始まる前。準備の都合があるのはわかるのですが、お腹具合もまだ予想できないしコースのどの辺りに出てくるのかもよく分からない状態で聞かれてもという気がします。そうは言っても結局食べてしまうんですけど。

そうは言ってもまた季節を変えて来たいなと思わせるところがこのお店のいいところです。

ごちそうさまでした。
2018年11月の夜です。

今夜は銀座に来ました「銀座しのはら」の席が運良く確保でき、晩秋の味を味わいに来ました。
17時からの1回転目のお席についてコースが始まりました。

前回・前々回は夏のお席でしたので食材もメニューも全く違ったしのはらを楽しみました。
旬の食材をふんだんに使い、時には豪快に時には繊細な調理で素材の魅力を引き出す料理は、「何料理っていうんですか?」の問いに「当てはまるものはあまりないんじゃないですかね」と答えが返ってくるほどしのはら流を貫いています。

変わらずカウンター内で若手と掛け合いを見せたり、カウンターの端から端までの12席のお客さんにくまなく声をかけてくれたりと楽しい空間を作り出しています。一人で行っても気を使わずに楽しめるのは嬉しい限りです。

この日いただいたのは以下の通りです。

◇香煎茶
◇蕪を炊いたもの 大徳寺納豆
◇穴子の藁苞蒸し 明石の伝助穴子
◇お造り(鰆(玄界灘) 鮪(三厩) 鯛 ハリイカ(明石))
◇蒸し鮑
◇お椀(紅ズワイ蟹真薯 松茸 汲み上げ湯葉)
◇八寸(菊の花ととんぶりの酢の物 枝豆紹興酒漬け トマトの浅漬け 鯖寿司 鱈の子 毛蟹など)
◇海老芋揚げ
◇フォアグラ最中 あんぽ柿
◇鮪とべったら漬け手巻き寿司
◇焼き鼈 骨つき
◇イチジク胡麻味噌焼き
◇鴨鍋(合鴨 うずら 鴨餡 春菊 7種のきのこ)
◇子持ち鮎唐揚
◇土鍋ご飯 上海蟹にフカヒレ餡かけ
◇葛焼き 百合根

充実の内容でしたが盛りだくさんすぎて最後は少し食べ疲れしてしまったのは私の鍛錬が足りないせいでしょうか。
それでも季節を変えてまた来たいと思います。

ごちそうさまでした。
2018年7月の夜です。

銀座しのはらさんに1年ぶりの訪問です。
まだ暑い夕方、伊東屋の裏手のビルを地下1階におります。
この日は夕方5時からの早い回でお邪魔しました。当然のことながら満席でのスタートです。

ここの料理は盛り付けや内容が季節行事を想像させてくれるところがいいですね。

◇先付(自家製胡麻豆腐、浜防風、岩茸)
「迎え盆」を過ぎたところですので肉魚を排した精進料理。
これもまた美味。

◇蒸し鮑
塩や酒を一切使わずじっくりと蒸しあげていますが鮑の旨味が凝縮されたシンプルながら素晴らしい味。

◇お椀(毛蟹の真薯、冬瓜あぶら煮、ささげ)
◇向付(鮪、伊勢海老)
◇八寸(天然蓴菜にトマトの酢の物、茗荷とアコウの小袖寿司、玉子真薯、山桃のワイン漬け、鴨のロースト、佐島の蛸の柔らか煮、とうもろこしと枝豆のかき揚げ、オクラ、道後椎茸、生ばちこ)
お盆ですので蓮の葉が敷かれています。丁寧に味付けされたどの品もお酒を進めるいい料理
◇フォアグラマンゴー最中
八寸の最中に手渡しされる最中。フォアグラの脂とマンゴーの甘味のフュージョン。
◇鮪、烏賊、べったら漬けの手巻き
◇天然鮎食べ比べ(四万十川と天竜川)
2匹の鮎、人数分串に刺したものを見せてもらいましたがスイカの香りがほのかに漂ってきました。
これが噂に聞く香りなのかと簡単。まさに香魚ですね。
小さめの天竜川産と大振りの四万十川産、味も食感も微妙に違うのがよくわかりました。
◇スッポン唐揚げ
唐揚げにしてもスッポンのゼラチン質は健在。ぷるんとして美味しい。
◇鱧と蛤、原木キクラゲの鍋
鱧、蛤のエキスが染み出したスープは最高
◇牛ヒレ炭火焼
炊き込み御飯のおかずとしてミディアムレアのお肉を頬張ります。
◇新生姜炊き込み御飯
◇煮麺
いろいろな出汁が出たスープで煮込んだ煮麺。スープだけでなく麺もコシが強く最後の1本、最後の1滴まで飲み干しました。
◇長芋羹

1年ぶりの訪問となりましたが前回同様味も量も大満足の1日でした。
次回は違った季節に訪問したいと思います。

ごちそうさまでした。

2017年8月の夜です。

もう私が述べるまでもない超有名店かつ超人気店です。
昨年銀座にオープンしてから瞬く間に予約が取れない人気店となりました。滋賀時代からその人気は確立されていたようなので当然のことかもしれません。
私も一度はお伺いしたいと思い予約を取ってから待つこと数ヶ月、ようやくその日がやってきて友人とともに楽しんできました。

場所は銀座の中央通りから1本東に入った通り、文具の伊東屋の隣のおしゃれビルの地下1階です。
ちょっと静かな通りに面した場所にありますが、入居するビルからして高級な雰囲気が漂います。

さてこの日は5時の1巡目。エレベーターで地下に降りるとすでに戸の前には開店を待つ数名の先客がいらっしゃいます。

5時きっかりになってお店の戸が開いて中に入ると奥に長く横が短いL字型カウンターがあり、我々は真ん中ほどに通されました。左前方には炭火焼用の囲炉裏があり炭がパチパチと音を立てています。

素敵な3時間を過ごしましたが、カウンターならではのライブ感を最大限利用し、ご主人の快活な篠原氏はもちろんのことスタッフ全員が客席とのコミュニケーションを大事にしていることが楽しい時間を過ごせた大きな要因でしょう。

香煎茶が振る舞われた後に若いスタッフの方がこの日提供される生きた鮎を入れた器を持って回って見せていきます。器の中で大きく跳ねようとする鮎を見て、この後食べる鮎の味に期待を高めたりカウンター越しに中を見せながら渡されるフォアグラマンゴー最中も楽しい演出でした。

料理ももちろん素晴らしいものでした。
旬の食材が惜しげもなく使われていますが、産地ごとの違いを楽しむ鮎の食べ比べや鼈の出汁によるリゾットはもっと食べたいと思う一品でしたし、あんかけご飯、雑炊と趣向を変えて楽しめる鮎ご飯には驚きです。

また他のレニュアーの方も言及されていますが八寸の楽しげな盛り付けや、先付が入る釣瓶水指といった演出もお見事。

まだ開店して1年、まだまだやりたいことが一杯あるとおっしゃるご主人の言葉から、これからも目が離せないお店だということを実感してお店を後にしました。

この日頂いたコースは以下の通りです。

◇食前:香煎茶
◇先付:鮑・雲丹・鼈のコンソメジュレ掛け
◇お椀:あこう鯛と冬瓜のお椀
◇造り:石垣貝・鱧(鱧子のせ)・真子鰈・鮪のお造り
◇凌ぎ:鮑と鼈スープのリゾット
◇八寸:鼈唐揚げ、とうもろこしのかき揚げ、猪肉、毛蟹とイチジク、出し巻き卵、車海老、煮タコ、庄内腑チーズ博多、鬼灯
◇口取:フォアグラマンゴー最中
◇焼物:天然鮎食べ比べ(琵琶湖と奥長良)
◇進肴:賀茂茄子、合鴨、オマールブルー
◇炊合:鱧と松茸の飛饅頭
◇御飯:鮎ご飯と鰻の唐揚げ(二膳目はフカヒレと鼈出汁のあんかけ御飯、三膳目は雑炊で)
◇甘味:むぎこがし

ごちそうさまでした。

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6位

鮨 あらい (東銀座、銀座、新橋 / 寿司)

34回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥50,000~¥59,999 ¥10,000~¥14,999

2025/10訪問 2025/10/25

十周年

2025年10月の夜です.

今宵は鮨で秋の味覚を楽しみに銀座に出てきました. この日は後半の回で暖簾をくぐってカウンター席に着席.

いつもお世話になっているあらいさんも気がつけば今月で10周年とか. 最初の頃と比べて握りもシャリの味やサイズが変わったし、つまみも年々進化して美味しくなっています. 10年間にわたって銀座でトップを維持するのは並大抵のことではないけど、それをやってのけるのがあらいさん. 独立した弟子も人気店となっており、育てる方にも抜かりはありません.

この日はこの季節の楽しみである松茸フライが出てきました. 鮪も津軽海峡の鮪が入るようになって大間の鮪です. 一通り舌鼓を打って楽しませてもらいました.

この日の一通りは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.

◆鰤しゃぶ
◆三つ葉とお揚げの炊きもの
◆ハタ
◆しらすと生唐墨の葛素麺
◆煮蛸
◆松茸フライ
◆あかむつ塩焼き
◆ナガス鯨

◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇墨烏賊
◆ゲソ炙り
◇鰆
◇車海老
◇いくら小丼
◇鯵
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇雲丹軍艦
◆蜆汁
◇穴子
◇玉
まだまだ長く楽しませてもらいます.

ごちそうさまでした.
2025年8月の夜です.

この日は3ヶ月ぶりにあらいさんで鮨ということで銀座に来ました. 銀座駅から観光客をかき分けかき分けお店にたどり着きます.

時間となり暖簾をくぐると若い衆の「いらっしゃいませ」という威勢のいい声で迎えられます.

暑い暑い夏でどのお店も魚の仕入れに困っていた時期ですけど、あらいさんの仕入れは一味違いました。鮪は近海物の生マグロが久しぶりに揚がったとのこと. これはラッキー. 最近2店舗でカナダ産を食べて美味しいとはいえ味の深みはちょっと違うなと思っていました.

さてこの日は尾鷲の九絵しゃぶしゃぶ仕立て、おろしポン酢からスタート. この先制パンチで早くもノックアウトされそうな美味しさです. 由良の赤雲丹も舌の上で蕩けて濃厚な余韻を残します. 葛素麺に生唐墨の組み合わせも日本酒を誘う味わい. 誰だこんな贅沢なのを考えたのは.

握りに入って鮪は4貫. 赤身は夏らしく鉄分を感じさせる好きな味でした. トロも脂だけではなくちゃんと旨味もある.

暑い季節も安定のあらいさんでした.

この日のコースは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り.

◆九絵しゃぶ
◆真子鰈
◆赤雲丹 由良
◆若布
◆蛸
◆三つ葉とお揚げ
◆葛素麺に生唐墨 しらす
◆赤睦塩焼き
◆ニタリ鯨

◇鮪中トロ 北海道
◇鮪中トロ 噴火湾
◇新子2枚づけ
◇墨烏賊
◇鱚
◇新いくら小丼
◇車海老 大分天然
◇鯵
◇鮑
◇河童巻き
◇鮪赤身 北海道
◇鮪大トロ 噴火湾
◇蜆汁
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇玉

お酒
・生ビール
・而今
・十四代
・羽根屋

次回は晩秋ですね.

ごちそうさまでした.
2025年6月の夜です.

この日は久しぶりに銀座で鮨ということであらいさんにやって来ました. 初夏になって鮪の味も変わりますが、鯵など光り物も美味しい季節です. どんな風に仕立てられてくるのかと楽しみ.

いつものように2階の暖簾をくぐってカウンターに着席. 白い白木のカウンターもだいぶ見慣れて来ました.

この日は三つ葉のお揚げではなく金目鯛のしゃぶしゃぶでスタート. この金目鯛が旨い上に白出汁を加えたポン酢が味を引き立てて美味しい. さらにこの季節外せない眞子鰈はその弾力で食感を楽しませてくれます.

さらに前回は白子だったリゾットは蛤と新蓮根に変化. 蛤出汁を吸い込んだ米と賽の目に切った新蓮根の繊維の食感を堪能しました. つまみのトドメは渡り蟹の日本酒漬けです. フォークで身を掘り出して内子と一緒に食べると日本酒が進む進む.

握りは怒涛の14貫. 中トロ2連発で始まり、香りよい閖上の赤貝、ミル貝と貝2連発に悶絶してそのまま後半の鮪赤身、大トロとノックアウトされました.

この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.

◆金目鯛のしゃぶしゃぶ
◆三つ葉とお揚げ
◆アマテカレイ
◆煮蛸
◆わかめ
◆ばちこ
◆蛤と新蓮根の雑炊
◆ナガスクジラ
◆赤むつ塩焼き
◆渡り蟹の日本酒漬け

◇鮪中トロ 噴火湾
◇鮪中トロ 佐渡
◇墨烏賊 明石
◇鱚
◇小柱軍艦
◇赤貝 閖上
◇ミル貝
◇鯵
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇伊佐木
◇車海老
◇雲丹軍艦
◆蜆汁
◇太巻
◇玉

また来ます.

ごちそうさまでした.
2025年3月の夜です.

今夜は銀座で鮨ということで2ヶ月ぶりのあらいさんに来ました. 早い時間帯でいつものように時間きっかりに2階のお店に上がります.

昨年カウンターが黒い漆塗りから白木に変わりましたが、早くも少しずつ飴色づいてきたのはこの間の確かな足取りゆえでしょう. 何貫の鮨が置かれたのかな.

さて春となり色々な食材が端境期に入ってきましたが、そんなのは何の其ののあらいさんです.

つまみは普段とは違い白魚とクエしゃぶのスタート. クエは噛み締めると旨味しっかりでした. そこから松川鰈やえぼ鯛と味のある魚が続きます.

鮪2貫の後は白甘鯛、さらに閂と旨い白身が続いて大満足. やっぱりあらいさんはいつも期待通りです.

この日の一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握りです.

◆白魚
◆クエしゃぶ
◆三つ葉とお揚げ
◆松川鰈
◆わかめ
◆煮蛸
◆えぼ鯛塩焼き
◆つぶ貝
◆帆立磯辺焼き
◆白子リゾット
◆ナガスクジラの尾

◇鮪中トロ 
◇鮪中トロ
◇小肌
◇墨烏賊
◇白甘鯛
◇細魚 閂サイズ
◇赤貝
◇車海老
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇鯖
◇雲丹
◇穴子
◇玉

お酒
・生ビール
・開運 静岡
・飛露喜 福島
・雪漫々 山形

ごちそうさまでした.
2025年1月の夜です.

この日は銀座で鮨ということで今年初のあらいさんにやって来ました. 昨年はカウンターのつけ台も変わってそれだけで心機一転したように見えます. この日は一番乗りで若手の威勢の良い挨拶に迎えられました.

いつものように生ビールで喉を潤して本三つ葉とお揚げでコースが始まります. あらいさんの脇を固めていた若手の1人は個室を任されたようで、途中雲丹軍艦だけその方が握ってくれました.

さてこの日の鮪は三厩です. まだ津軽海峡の鮪は脂も身の旨味も最高です. この日はメジマグロもつまみで出ましたが、メジでも美味しい. 本アラも筋肉質の身を噛み締めると白身とは思えない旨味が広がります.

握りに入って鮪以外にも白甘鯛やら脂ののった鯖で舌鼓を打ったあとは雲子リゾットで悶絶です. こうした変化球で楽しませてくれるのも魅力の一つ.

この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り.

◆三つ葉とお揚げ
◆本アラ
◆蛸
◆わかめ
◆焼き牡丹海老
◆メジマグロ
◆真魚鰹

◇鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ お腹
◇小肌
◇白甘鯛
◇墨烏賊
◇細魚
◇車海老
◇鯖
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇紫雲丹軍艦
◇べったら漬け
◇雲子リゾット
◇蜆汁
◇穴子
◇玉
◇干瓢巻き(追加)

ごちそうさまでした.


2024年12月の夜です.

この日は銀座で鮨ということで資生堂の角を曲がっていつものビルの2階に上がります. 時間になって暖簾を潜るとあらびっくり. 黒い塗りだったカウンターが白木に変わっています. どうやら待ち望んでいた木が入ったような大将の口ぶりでした. 黒に鮪の赤も良かったのですが、白木のカウンターの方が鮨には合う気がします. 徐々に飴色に変化していくのを通って眺めるのも楽しみ.

さて12月ともなると鮪もだいぶ脂がのって旨味も増して来ますし、魚自体が美味くなる時期. 鮪は岩手県山田で水揚げされたものをいつものように中トロ2貫に赤身、大トロと堪能. 松川鰈や鯖も旨味を増しています.

つまみでは九絵揚げ浸しと香箱蟹が絶品. 旨味がある九絵は揚げて大根おろしでいただくとたまりません. 香箱蟹の日本酒漬けの美味しさは言わずもがな. ちょっと下品ですがチューチュー身を吸っちゃいます.

この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り. 特に印象に残ったのは☆★です.

◆三つ葉とお揚げ
◆★鯛 明石
◆和布 鳴門
◆蛸
◆いくら
◆★鰹 富山
◆焼き牡丹海老
◆帆立磯辺焼き
◆★九絵の揚げ浸し
◆★香箱蟹の日本酒漬け

◇☆鮪中トロ 腹?
◇☆鮪中トロ 背?
◇小鰭
◇墨烏賊
◇☆松川鰈
◇小柱軍艦
◇☆鯖
◇車海老
◇鮪赤身
◇☆鮪大トロ
◇馬糞雲丹軍艦
◆蜆汁
◇穴子
◆玉

お酒
・生ビール
・伯楽星
・手取川
・喜久酔

また来年も通います.

ごちそうさまでした.
2024年10月の夜です.

この晩は銀座で鮨ということで2か月ぶりのあらいさんにやってきました. 前回は夏真っ盛りでしたがもう秋ですから魚もガラッと変わってるはず. 松茸フライが出るかもと色々楽しみにして来ました.

いつものように大将の両脇を固める若手2人も健在です. 厳しくも愛のこもった?指導の元日々成長中らしい.

さてこの日は期待通りに松茸フライが登場. 小ぶりながらもパカっと2つに切った松茸からは芳香が上ります. ソースをつけて食べるのがたまりません.

そして握りに入って鮪2貫. 中トロは程よい脂ののりになってきました. そして仕込んであった赤貝登場です. パンっと叩くと反り返るような赤貝. 閖上です、とぼそっと呟く大将. やっぱり口に入れた時の香りと味が違う.

その他白甘鯛、そろそろ終わりの赤雲丹と旨いものめじろ押しの2時間でした.

この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り、★☆は特別美味しかったもの.

◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆アマテカレイ
◆★由良の雲丹
◆いくらご飯
◆★松茸フライ
◆鮟肝
◆★千葉竹岡のアカムツ

◇☆気仙沼の鮪中トロ背中
◇☆大間の鮪中トロ腹
◇小肌
◇墨烏賊
◇☆愛媛八幡浜の白甘鯛 
◇☆閖上の赤貝
◇車海老
◇鯵
◇☆大間の鮪赤身
◇☆大間の鮪大トロ
◇☆山口の赤雲丹
◇穴子
◆蜆汁

お酒
・生ビール
・日本酒2合くらい

次は年末です.

ごちそうさまでした.
2024年7月の夜です.

今夜は2ヶ月ぶりに鮨あらいで鮨ディナーです. 7月も後半になり鮪の味も夏の装いとなり酸味が出て来たんじゃないかなと期待しつつ18時に暖簾をくぐります.

黒い光沢が美しい付け台の向こうで親方の両脇を固める若手の2人も健在です.

さてこの日も絶好調のあらいさん. いつもの様に三つ葉とお揚げを炊いたものからスタートしましたが、いきなり次のアマテガレイが胃袋にヒット. 薄切りながらも締まった身の弾力と旨味に大満足. 鳴門のわかめもいつものことながら磯の香りとコリっとした食感.

唐墨は蕎麦ではなく素麺仕立てで. 素麺も葛素麺にしてクニャッとした歯応えにして生唐墨のトロッとした食感が相性よくて思わずお代わりと言いそうになりました.

握りに入って鮪2貫続く流れもすっかり定着. 今夜は噴火湾だそうですが、夏本番となり夏らしい酸味を感じる鮪になって来ました. この季節の鮪が1番好きかも.

この日の一通りは以下です. ◆はつまみ、◇は握りです. 特に美味しかったのは★☆で.

◆本三つ葉とお揚げ
◆★アマテガレイ
◆★鰹
◆鳴門のわかめ
◆秋田のもずく
◆★唐墨素麺 生唐墨に葛素麺
◆★梭子魚の焼物
◆ナガス鯨

◇☆鮪中トロ 背中かな
◇☆鮪中トロ 腹
◇小肌
◇☆伊佐木
◇☆青柳
◇小柱
◇車海老
◇☆鯵
◆茄子
◇☆鮪赤身
◇鮪蛇腹
◇☆鮑雑炊
◇雲丹
◆蜆汁
◇穴子
◆玉

次回は秋です.
ごちそうさまでした.
2024年5月の夜です.

この日は3ヶ月ぶりにあらいさんで鮨の日. 初夏で貝は終わりかけ、鮪はまだ早いシーズンですけどどんなネタで勝負してくるのか楽しみです.

いつものように暖簾をくぐって親方の前の席に座らせてもらいました.

この日はつまみに真子鰈が出てちょっとテンションが上がりましたが、その後に親方が「本アラが入ったのでどうぞ」と呟きながら置いた刺身でテンションは早くもMAX. 九州の方でアラと呼ばれることもあるクエは時々つまみでお目にかかりますが、本アラは初めて. きめ細やかな筋繊維と品の良い脂と甘味に悶絶しました.

こちらも初めてお目にかかるオリーブオイルを数滴垂らした蛤の酒蒸しや、定番となった渡り蟹の酒漬けで日本酒をキュキュっと楽しんだ後の握りも秀逸.

香りのたつ赤貝や鳥貝に まもなく旬の鯵、夏の鮪に舌鼓を打ちました. 鮪の赤身は夏特有の味にはまだ程遠かったけど、トロの旨味は5月とは思えないもの. さすがあらいさんの鮪です.

あらいさんのすごさを堪能しましたがまた次のシーズンが楽しみです.

この日の一通りは以下です.◆はつまみ、◇は握り.

◆本三つ葉とお揚げの出汁椀
◆真子鰈
◆新わかめ
◆本アラ
◆バチコ
◆潤菜
◆蛤
◆太刀魚
◆渡り蟹

◇鮪中トロ 噴火湾
◇鮪背トロ
◇小肌
◇赤貝
◇鳥貝
◇星鰈
◇鯵
◇車海老
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇鮪大トロ
◇紫雲丹
◇穴子
◆蜆汁

ごちそうさまでした.
2024年2月の夜です.

まだまだ寒い日の夜に銀座に鮨を食べに出ました. 今年初のあらいさんです.

地下のカウンターを2番手に任せてご自身は若手を左右に従え、時には指示を出し、時には愛のある指導を入れていく姿は貫禄そのもの. それにしてもスタッフは皆若いですね. この中から次の新井さんが出るんだろか.

いつものように三つ葉とお揚げの炊き合わせからスタートし胃をウォーミングアップ. この日のつまみは金目鯛のしゃぶしゃぶと千葉竹岡の太刀魚が絶品.

竹岡の太刀魚なんてたかおかさんで食べて以来だけどしっとりとした絶品の太刀魚でした.

1貫目から2貫続けて鮪を出すスタートもすっかりお馴染み. ハシリながらも大きな鳥貝は裏のモフっとしたところとくにっとした食感に舌鼓. 雲子雑炊の下処理の丁寧さも指導の賜物ですね.

この日の一通りは以下のとおり.
◆はつまみ、◇は握りです

◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆金目鯛しゃぶしゃぶ
◆蛸桜煮 佐島
◆帆立磯辺焼き 野付
◆イワシ鯨の尾
◆太刀魚 竹岡

◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇白川
◇細魚
◇鳥貝
◇雲丹軍艦
◇鮪赤身漬け
◇鮪大トロ
◇車海老
◇雲子雑炊
◇穴子
◇玉
追加
◇ネギトロ巻
◇干瓢巻き

この日は新しい日本酒も飲ませてもらい大満足. またきます.

ごちそうさまでしたw
2023年12月の夜です.

今夜は銀座八丁目に師走の鮨を楽しみに来ました. いつものように18時からの1回転目をご主人の目の前という特等席で堪能します.

ご主人の両脇を固める若い2人もいつもの面子. 話を聞くとポカもそれなりにあるようですが、いじられるのも愛があってこそでしょう. 空きができた地下のカウンターを任されるのはいつの日か.

さてつまみも握りも仕入れの良さだけではなく独創性と仕込みで銀座の他店と差をつける意気込みを感じます.

この日は香箱蟹が絶品. 最近は和食店だけではなく鮨屋で香箱蟹が出てくることもありますが、あらいさんは内子外子に身を揃えるのではなく、日本酒漬けにして来ました. 美味さに殻に吸い付いて身の最後までしゃぶり尽くす勢いです. 日本酒が進む進む.

白子も炙ってそのままではなくリゾットで. 血の気配を感じない徹底した仕込みで透明感ある仕上がりですね.

スターターの三つ葉は根三つ葉. 茎も太くシャキシャキした食感の三つ葉が出汁に浸って胃袋を温めるスタートも盤石の体制です.

握りも鮪中トロ2連発で始まり、江戸前の青柳、閂サイズの細魚に北海道の松川鰈とピンネタのオンパレードでした. ちょっと塩が強くなって輪郭のはっきりしたシャリも好みです.

次は年明けますね. どんなネタが出てくるか楽しみです.

この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.

◆三つ葉とお揚げの炊き物
◆鯛 身と皮
◆牡丹海老
◆わかめ
◆帆立磯辺焼き 野付
◆いくら丼
◆クエ揚げ出し
◆ニタリ鯨
◆香箱蟹の日本酒漬け

◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇赤貝
◇青柳
◇墨烏賊
◇松川鰈
◇細魚
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇車海老
◇白子リゾット
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇玉
◆蜆椀

ごちそうさまでした.
2023年10月の夜です.

この日は銀座であらいの鮨ということで18時の回に訪問しました.

10月で世間はまだ夏かと思うような暑さの日もありますが季節は進んでいます. 魚も旨い季節になってきたのでどんな感じかと楽しみでした.

この日はいつものように三つ葉とお揚げの炊き合わせで胃袋を温めてスタート. 明石の真鯛の身の旨味にムフフとなりますが、その後の皮の湯引きの旨さにびっくり. 弾力と皮の美味しさの二段構えでした.

この日のつまみは後半戦の3品にノックアウトされました. 松茸フライは小ぶりながら香りと味は和食のお店に負けません. ここでもソースで楽しみます. クエしゃぶで上質な身に舌鼓をうった後は、ニタリ鯨の尾のきめ細かい脂と柔らかい身を生姜醤油で堪能しました.

握りは最近鮪スタートになったみたい. この日は気仙沼の鮪でした. 脂だけではなくしっかり旨味が出てシーズンになってきたなと実感. 松川鰈や鱚も絶品です.

年末にはどんなラインナップになるのか予約が楽しみになってきました.

以下がこの日の一通りです. ◆はつまみ、◇は握りです.

◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆明石の真鯛と皮の湯引き
◆増毛の牡丹海老
◆鳴門の若芽
◆戻り鰹
◆松茸フライ
◆クエしゃぶ
◆ニタリ鯨

◇鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ 腹
◇墨烏賊
◇松川鰈
◇鱚
◇青柳
◇いくら小丼
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇小肌
◇白子リゾット
◇雲丹軍艦

◆蜆汁
◆玉

ごちそうさまでした.
2023年8月の夜です.

久しぶりに夜の銀座で鮨となりました. 目指すはあらいさんですがもう5ヶ月ぶりくらいですかね. 季節も夏となりどんな魚が出てくるかと楽しみです.

6時の回で2階に上がりいつものようにカウンターの新井さんの前に座ります. 両脇を固める若いお2人もいつもの通りでキビキビした動き.

この日の一通りは以下の通りです.

◆はツマミ、◇は握りです.

◆三つ葉とお揚げ
最近のスターターとしてすっかりお馴染み. シャキシャキした三つ葉も胃に優しい柔らかな出汁もウォーミングアップにぴったり.
◆アマテ鰈 明石
真子鰈のことかな?ネギポン酢でいただきます.
◆赤雲丹
ツマミで出てきました. 下関産とか. 香りが違います.
◆若芽
鳴門の旬の若芽で正方形に切ってポン酢でいただきます. 厚みがあるのに柔らか.
◆新銀杏
木から落ちる前の新銀杏は串にしてあります. 柔らかく苦味なし.
◆鰹
皮がキレイな鰹は山山椒で. 山山椒といえば赤羽橋の鮨屋さんですがこちらも負けてはいません.
◆新いくら小丼
小粒でも皮まで柔らかい新いくらは今しか食べられません. 出汁醤油に漬けて丼で提供. プツっとした食感がたまらないですね
◆しらすと唐墨と葛素麺
昆布と鰹節の出汁に薄口醤油をほんのり利かせて唐墨の味でまとめた逸品. オリーブオイルの香りが結構合うんです.
◆真魚鰹
淡路の真魚鰹. 肉厚の身を絶妙な塩加減と酢橘でいただきます. うんまい.

◇新子2枚づけ
季節物ですから、ご主人のつぶやきとともに置かれます. 確かにまだ若いあっさりした感じですね.
◇新烏賊
こちらもはしり. でもプチっとした後に柔らかな食感と甘味は他のネタと遜色ない存在感.
◇鯵
大好きな光り物. 脂と旨みをのせたこりゃ旨い.
◆鮑雑炊
ここで雑炊. 鮑の出汁が米の一粒一粒に染み込んでいます. 大ぶりにカットされた鮑ものって贅沢な雑炊.
◇鮪赤身
◇鮪背トロ
◇鮪中トロ腹
◇鮪大トロ
この日の鮪は気仙沼だったか. 赤身もこの季節特有の鉄分を感じる味わいです. 鮪の中でもこの味がたまらなく好きですね. 他の部位も脂は控えめながら舌の上で旨みが滲み出してきます.
◇小肌
新子と比べると旨みに天と地の差. 新子も季節ものとはいえやっぱり成熟した魚の味には敵いません.
◇車海老
温度感も絶妙で温かく、プリっとした後に甘みが出てきます.
◇穴子
熱々の穴子をハフハフしながらいただきます.
◇干瓢巻
◆蜆汁
◆玉

お酒
・生ビール
・愛宕の松 宮城
・五凛 石川
・飛露喜 福島

秋以降は鮪の脂がのってくる季節. また次回が楽しみです.

ごちそうさまでした.
2023年3月の夜です.

この日は銀座で鮨ということで3ヶ月ぶりにあらいさんにきました. いつものようにエレベーターでビル2階に上がって暖簾をくぐると威勢のよい挨拶が聞こえてきます.

ご主人の隣にいた若手男子がいないと思ったら元の龍次郎さんのお店に戻ったとか. このあたりの鮨屋は人の交流がほんとに盛ん. こうやって経験を積んでいくんですね.

さて今夜は3月ということで貝を楽しみに来ましたが、やはり赤貝の香りは素晴らしい. 口に入れた時の胡瓜香がたまりません.

つまみに入った鮃は歯を弾くような弾力. 縁側の脂は蕩けそうなくらいでした. 蟹の日本酒漬けは渡り蟹からクリガニへ. しっかり味がついた身をチューチュー吸うのもまた楽しい.

鮪は個体を変えて4貫でした. 真冬のピークの脂はないですが質は確か.

今夜も完成度の高いつまみと握りを楽しみました.

この日の一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り.

◆蛍烏賊の茶碗蒸し
◆鮃と縁側
◆煮蛸
◆帆立磯辺焼き
◆鮟肝
◆のど黒酒蒸し
◆クリガニ 日本酒漬け

◇本アラ
◇細魚
◇鳥貝
◇赤貝
◇鮪赤身 敦賀
◇鮪中トロ 敦賀
◇鮪中トロ 氷見
◇鮪大トロ 氷見
◇小肌
◇車海老
◇煮蛤
◇雲丹軍艦
◇穴子
◆お椀
◆玉

お酒
・日高見 宮城
・飛露喜 福島
・五凛 石川

ごちそうさまでした.
2022年12月の夜です.

今夜は今年最後のあらいさんで鮨を楽しむ予定. 気がついたら先月に続いての訪問になっちゃいました.

今宵も2階の大将のカウンターで美味いつまみと冬で身に脂と旨味を蓄えた鮪を堪能しました. あ、鮪以外も充分美味いんですけどね.

今夜の白眉は間人の香箱蟹の日本酒漬け. そのままかぶりついて下さいというオススメどおり、がぶっと口をつけて中身をチューチュー吸うとたまらない美味しさです. これだけで日本酒のグラスが空になります.

それ以外にも薬の臭いが皆無の真鱈白子の旨味に舌鼓を打って、ニタリクジラの尾の舌で蕩ける脂に鮪のトロに通ずる旨さを感じました. トドメはクエのタタキですね. 20kgを超える魚体のふんわりした食感にノックアウトされました.

この日頂いた一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り. この日は全皿文句なく美味しかったです.

◆このわた茶碗蒸し
◆鯛 明石
◆若芽 鳴門
◆煮蛸 佐島
◆真鱈無洗白子 
◆ニタリクジラの尾 アイスランド
◆香箱蟹日本酒漬け 間人
◆クエたたき 尾鷲
◆鮟肝 余市

◇鰆昆布〆
◇墨烏賊
◇細魚 閂
◇鮪赤身
◇鮪背トロ
◇鮪腹トロ
◇鮪蛇腹
◇小肌
◇帆立
◇車海老
◇雲丹いくら小丼
◇穴子
◆玉

また来ます.
ごちそうさまでした.
2022年11月の夜です.

この日は銀座あらいで久しぶりの鮨. 寒くなってあらいさんの代名詞の鮪も良くなった頃だし鯖や鰆も旨くなってくる時期ですから、これらと日本酒を堪能するのが楽しみです.

2階のカウンターではいつものように大将とそれを支える2人の活気ある若手が迎えてくれます. そういえばメイさんはもう1階個室担当だし、臼井さんも独立を見据えて1階カウンターを任されるようになりました. そしてあらいさん出身の方が近々新橋にお店を出すようで、あらいから巣立つ人も増えてきましたね.

この日期待通り大間の鮪4貫に加えて脂がのってきた鰆、旬を迎えた閂サイズの細魚と期待通りの握りに舌鼓を打ちました.

この日の一通りは以下です. ◆はつまみ、◇は握り. 特に良かったのは★☆にしました.

◆三つ葉とお揚げ
◆明石の鯛
◆佐島の蛸
◆牡丹海老
◆★無洗雲子
◆★鰤 羅臼
◆梭子魚
◆牡丹海老の頭

◇墨烏賊
◇☆鰆
◇☆細魚 閂サイズ
◇☆鮪 漬け
◇☆鮪 中トロ背中
◇☆鮪 中トロ腹
◇☆鮪 大トロ
◇小肌
◇車海老
◇いくら小丼
◇紫雲丹軍艦
◇穴子
◇玉

鮪はもちろんのこと他の鮨種やつまみも日々旨くなっている気がします. また冬の間に来ます.

ごちそうさまでした.


2021年11月の夜です.

今夜は銀座あらいで鮨を堪能予定. もう11月になり鮪も津軽海峡に入り脂がのって美味しいに違いないというわけでこの日もビル2階へ上がりました.

鮪好きにはたまらないあらいさんですが鮪以外に光り物など江戸前の仕事っぷりも魅力的. この日の鮪は3貫におはぎと鉄火巻に加えた構成ですがそれ以外に秋刀魚と鰯の光り物が素晴らしかった.
秋刀魚はちょっと外を炙って中はレアに、鰯も脂がのってとろけそう.

つまみも充実しており予想以上にお酒が進んだ夜でした.

この日の一通りは以下の通り. ◇はつまみ、◆は握り. 特に美味しかったのは☆★です.

◇☆クエ酒蒸し
◇鯛 牡丹海老
◇煮蛸
◇☆鉄火巻
◇☆北寄貝
◇蕪糠漬け
◇鰹
◇牡丹海老頭
◇鮟肝

◆明石鰆
◆墨烏賊
◆★秋刀魚
◆小柱
◆★鰯
◆★鮭大助といくらの親子丼
◆★鮪赤身 三厩
◆鮪血合いぎし
◆★鮪大トロ
◆おはぎ
◆★小肌
◆車海老
◆馬糞雲丹
◆穴子
◆玉

ごちそうさまでした.
2021年7月の夜です.

この日は銀座あらいさんに来ました.

以前から入居しているビルの2階に新たにカウンター
を設えてご主人はそちらに移り、元の地下のカウンタ
ーは個室として使っているとか.

新装したカウンターでどういう鮨が味わえるのか楽しみです.

さてエレベーターで2階に上がると以前より広々した
カウンターになっていました. 皆さんのレビューで見
る黒い漆のカウンターに、照明は中の器具が見えない
ように工夫が凝らされています.

カウンター内にいる方々も人数が増えたような.

さてこの日は梅雨で日本各地の悪天候が数日続いて
いたこともあり、さすがのあらいさんも仕入れに
苦労したそうです. というわけでこの日は飛び抜けて
美味しいネタは少なかったのですが、今シーズン初
の大間の鮪が入っていました. 脂のノリはそこそこ
ですが、夏らしい酸味がある鮪でした.

この日いただいた一通りは以下の通りです.
特に美味しかったものは☆にしました.

まずはつまみから

◆夏野菜とじゅんさい 三杯酢で.
◆明石の鯛 真子鰈の縁側
◆佐島の蛸柔煮
◆鰹
◆★能登の鮑
◆★鰻
◆鮟肝
◆鉄火巻

続いて握りです.

◇あら
◇鮪赤身 大間産
◇☆鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ 腹
◇☆鮪大トロ
◇おはぎ
◇小肌
◇鳥貝
◇車海老
◇雲丹巻
◇☆雲丹軍艦
◇玉

次回は天候に恵まれて握りのネタも揃うことを期待
します.

ごちそうさまでした.
2021年2月の夜です.

年が変わって初めてのあらいさんです.

地下に降りるとカウンター内にはメイさんがいました. 最近はずっと個室担当だったので珍しい. 聞けば今日の個室担当は別の方だとか. この日は大将とメイさんの以前と変わらない掛け合いを楽しみました.

2月になり鮪は津軽海峡からいなくなり伊豆などが中心とのこと. 1年で最も鮪の味が薄くなる時期ですがあらいさんの冷蔵庫には鮪がギッシリ詰まっていて、その都度最良のものを出していると言ってました。

この日の鮪も魚体を変えながら3貫とおはぎ、鉄火巻. 見た目が派手な大トロよりも味がある中トロを2貫とこだわりが伺えます.

この日はいつもつまみで出る煮蛸を握ってきたり変化を感じた日でした.

この日頂いた一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り. ★☆は特に良かったものです.

◆三つ葉と揚げの炊いたもの
◆明石の鯛
◆牡丹海老
◆鉄火巻
◆★河豚白子
◆あん肝
◆★帆立磯辺焼き
◆このこの茶碗蒸し
◆牡丹海老頭焼き

◇☆ほうぼう
◇煮蛸
◇☆鳥貝
◇酢牡蠣
◇墨烏賊
◇☆鮪血合いぎし 
◇鮪赤身漬け
◇☆鮪中トロ
◇おはぎ
◇小肌
◇車海老
◇☆馬糞雲丹
◇☆煮蛤
◇干瓢巻き
◇玉

次回からは2階かもと言われました. 以前から話題になっていたフロアに入れるかもしれません. 楽しみです.

ごちそうさまでした.
2020年12月の夜です.

師走の銀座です. やはり今年は銀座のこの季節も人通りは少し少なめです. そんな慌ただしい年も通ったあらいさんに今年最後の訪問です.

いつも鮪を楽しみにしていますが、今回は握り4貫に名物おはぎ、そして突先巻きと期待通りの量でした. 鮪はもちろんやま幸から三厩や気仙沼の上質なものが入っていましたが、今回は我々の目の前で見事なブロックから大トロを切り出して提供してくれるパフォーマンス. テレビの鮨屋が開店前に仕込みをするシーンの中で見たことがありましたが、実際に目にするのは初めて.

千葉鴨川の定置網にかかった鮪から切り出された大トロはまだあらいさんが「ちょっと若い」というだけあって熟成というより身の弾力と蕩ける脂のコンビネーションを感じる一貫でした.

鮪以外にもちょっと熟成させた鰆の握りはこの季節ならではでお代わりするくらい美味しかった.

この日いただいた一通りは以下の通りです. ◆がつまみ、◇が握りです

◆三つ葉と揚げの炊き合わせ
◆煮蛸
◆帆立 
◆ボタン海老
◆鮪突先巻き 
◆ネギマ
◆べったら
◆ノドグロ焼き
◆珍味3種

◇鰆
◇墨烏賊
◇鮪赤身  三厩
◇鮪背トロ 三厩
◇鮪中トロ 気仙沼
◇鮪大トロ 鴨川定置網
◇おはぎ
◇小鰭
◇〆さば
◇車海老
◇小柱軍艦
◇雲丹いくら丼
◇穴子
◇干瓢巻き
◇玉

◆お椀

1年の締めくくりにふさわしい2時間半でした. また来年も通おうと思います.

ごちそうさまでした.
2020年9月の夜です.

9月も鮨あらいに来ました. 9月に入って鮪の脂ものりだしてあらいさんの鮪を食べるのを楽しみにしての訪問です.

春先から変わったことといえば、いつもカウンター内にいたメイさんが個室で握るようになって、姿を見なくなったことくらいでしょうか.

この日頂いた一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り. ☆★は特に美味しかったものです.

◆蛸 佐島
◆鮃
◆銀杏
◆鮑
◆鮪山掛け
◆★小鰭フライ
◆鮟肝 北海道余市
◆★海鰻 福岡

◇鮃昆布締め
◇☆白烏賊 鹿児島出水
◇毛蟹 北海道噴火湾
◇鮪赤身 塩竈巻網
◇☆鮪中トロ 塩竈巻網
◇☆鮪中トロ 塩竈巻網
◇鮪大トロ 塩竈巻網
◇小鰭
◇鯵
◇☆車海老
◇生いくら小丼
◇☆雲丹軍艦
◇穴子
◇中落ち手巻き
◇玉

◆お椀
 
秋になり鮪の脂がのってきたのを実感した夜でした. 大間ではなかったですが冬に向けて楽しみが増してきました.

つまみではフライにしてみたという小鰭が意外と美味しい. 〆めた小鰭はフライになって適度に脱水、塩気があって日本酒のアテに最高でした.

コロナで色々大変そうですが、同じビルの2階を使う予定もあるみたいで今後の発展が楽しみです.

ごちそうさまでした.
2020年3月の夜です.

すっかり人通りが少なくなった銀座に来ましたがこちらあらいさんの店内は満席で活気にあふれています. そうはいってもカウンターもキャンセルがちらほら出るそうですし、個室については使用していないとか. まあキャンセルが出てもすぐに埋められるくらい人気があるお店ということですね.

豊洲のお魚も買手が少なく卸が困っているんだよね、と話していた大将. そのぶん魚をいっぱい買って助けなきゃということでだいぶ魚を買い込んだとか. どうりでこの日はつまみも多いなと思っていましたが、後から数えると握りも普段より多かった.

貝の季節になりつまみにも握りにも貝が入ってきました. 貝は素材の良し悪しで決まってしまうことが多いのであまり好きではないと大将は言っていましたが、どの貝も一仕事施されていてなかなかの美味しさです.

この日いただいた一通りは以下の通りです. 特に美味しかったものは☆印.

つまみ
◆★蛸
◆帆立貝
◆蛍烏賊
◆とり貝
◆牡丹海老
◆★鰹 山山葵で
◆平貝 磯辺焼き
◆★河豚白子焼き
◆★のど黒酒蒸し
◆海老頭焼き

握り
◇ハタ
◇墨烏賊
◇鮪赤身
◇鮪中トロ 腹
◇☆鮪中トロ 背
◇☆鮪大トロ
◇コハダ
◇☆赤貝
◇煮蛤
◇☆縞海老
◇細魚
◇小柱軍艦
◇☆雲丹
◇穴子
◇☆鮪中落ち巻
◇玉

◆お椀
◆べったら漬け

早く落ち着いてこの美味しい鮨が食べられることを願っています.

ごちそうさまでした.
2019年12月の夜です.

鮨食べ納めとして銀座鮨あらいに来ました.

年の瀬でさらに活気を増した店内でたっぷりと鮨・
摘みを楽しんだ2時間半. 良い鮨食べ納めになりました.

今回は風邪でお休みになったスタッフがいたとかで
メイさんが定位置の大将の隣ではなくカウンターの
外でお酒出したりと、普段とはちょっと違ったあらい
さんでした.

それでも味の方はいつもながら絶好調. 摘みも行く度に
新作を楽しめるようになりました.

最近よく出る鰯巻きはたっぷりと脂がのって大将自身
も「鰯いいでしょう」という出来. 新作の甘鯛スープも
魚の旨味を吸ったスープが最高でした.

握りも12月に入って旨味、脂のノリともピークに
達した大間の鮪を4貫堪能して充実の時間を堪能.

この日頂いたものは以下の通りです.

◆蕪蒸し
◆牡丹海老
◆蛸
◆鰯巻き
◆白子焼き
◆鰹
◆甘鯛スープ
◆鮟肝
◆牡丹海老頭

◇鰆
◇鯛
◇墨烏賊
◇鮪赤身
◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇鮪大トロ
◇小鰭
◇煮蛤
◇小柱
◇いくら
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇鮪中落手巻き
◇玉

◆お椀

来年は開店して5年が経つんですね. 早いものですが
もうそれ以上のお店の貫禄が出ています.

また来年も来ます. ごちそうさまでした.
2019年10月の夜です。

さて今夜は鮨あらいの定期訪問です。
10月になり鮪もさらに美味しい季節となりました。
今日はどんな握りやつまみが楽しめるかなと
ワクワクしながらエレベーターで地下1階の
お店に降りました。

当然のことながら鮪に注目が集まるあらいさんですが
つまみも秀逸。寒い季節となり白子の茶碗蒸しで
舌と胃のウォーミングアップしてからつまみと握りを
楽しみました。

すし匠系でよく出る鰯巻が出てきましたがあらいさん
で見るのは初めてでしょうか。温かいクエしゃぶは
脂がのった身を特製のポン酢でさっぱりと頂きます。
そしてこの季節のお楽しみの松茸フライ。昨年も
味わいましたが今年もお目にかかれました。
フライにすると松茸のジューシーさがさらに濃縮
されて美味しい。
定番の鮟肝と奈良漬けのコンビも健在。前回は
なかったので久しぶりの味です。

この日の鮪は青森三厩で揚がったもの。
赤身、血合いぎし、蛇腹、手巻きと一通り堪能。

この日頂いたのは以下のとおりです。

つまみ
◆白子茶碗蒸し
◆牡丹海老 鯛
◆銀杏
◆鰯巻き
◆鯖
◆クエしゃぶ
◆松茸フライ
◆鰹
◆鮟肝
◆海鰻
◆牡丹海老頭炙り
握り
◇鰆
◇墨烏賊
◇鰤 余市
◇鮪 赤身
◇鮪 血合いぎし
◇鮪 蛇腹
◇小鰭
◇鯵
◇車海老
◇小柱軍艦
◇イクラ小丼
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇中落ち手巻き

いつもながら一人でも楽しく鮨を味わえるので重宝
しています。これからもお世話になります。

ごちそうさまでした。
2019年8月の夜です。

季節一回のあらいさんへの定期訪問です。
まだ8月だから大間の鮪はまだだろうなと思いながらいつものようにエレベーターで地下1階のお店に降りました。

カウンター内はいつものように新井親方とメイさんで快活そのものです。2人の阿吽の呼吸でカウンター客全てに気を配り話を振っていくので1人で行っても場に飽きるということはありません。もちろん鮨を楽しみ飽きる暇はありませんが。

この日の鮪は気仙沼の定置網。大間はありませんがその日その日で最高の物なのは折り紙付き。また鮪に合わせて握りを微妙に変えるという親方の腕でこの日も4貫の鮪を堪能しました。

つまみも定番の他に定期的に新しい品が加わるので毎回の訪問が楽しみです。

この日の一通りは以下の通りです。

つまみ
◆焼き茄子
◆明石の蛸
◆牡丹海老
◆新銀杏
◆つぶ貝
◆鰹
◆平貝
◆アイナメ梅酢餡掛け
◆海鰻白焼き
◆海老頭焼き

握り
◇サゴシ
◇墨烏賊
◇鮪赤身
◇鮪中トロ 腹
◇鮪中トロ 背
◇鮪大トロ
◇コハダ
◇鯵
◇車海老
◇鰯
◇イクラ小丼
◇雲丹
◇穴子
◇鮪手巻き

◆お椀

ごちそうさまでした。
2019年5月の夜です。

だいたい季節1回の訪問になっている鮨あらいさんに来ました。普段は2回転目が多いのですがこの日は18時と早い回でした。

いつものように新井さんとメイさんが並ぶカウンターは快活で見ていて安心感がありますね。

さてこの日のひと通りは以下の通りです。

つまみ
◆もずく
◆浅蜊
◆牡丹海老とクエ
牡丹海老はもう定番。ねっとりした食感がいい。
◆青柳と蝦蛄
蝦蛄はオスと子持ちのメスをセットで。
そういえば鮨屋で青柳は久しぶり。好きな貝なのでちょっと嬉しい。
◆蛍烏賊
◆鰹
◆太刀魚 竹岡産
この日1番のつまみ。したたり落ちる脂と魚の味のバランスが素晴らしい。
◆あん肝
◆牡丹海老頭

握り
◇白甘鯛
◇鱚
◇鳥貝
◇春子鯛
〆ていますが脱水は軽く。
◇鮪赤身 佐渡定置網
◇中トロ 佐渡定置網
◇大トロ 佐渡定置網
今回の鮪は脂が少ない分、酸味を帯びた鮪の味がはっきり感じられました。かなり良かった。
◇鯵
◇縞海老
◇北寄貝
口の中でグニュっとした弾力と甘さを感じて後からシャリと一体化していきます。口の中で膨らむ香りがいいです。
◇雲丹軍艦
◇煮蛤
◇黒ムツ 皮から炙った肉厚の身をシャリにのせて。ちょっと変わった握りでした。
◇玉

この日は貝の季節ということもあり好きな貝、特に青柳が食べられて大満足です。つまみも定番以外に季節に応じた新作が出てくるのも通う楽しみがあるというもの。

また季節を変えて来ます。

ごちそうさまでした。
2019年3月の夜です。

今夜は銀座駅で下車。夜の銀座を歩いて新橋方面に南下して鮨あらいへ。

季節ごとの訪問で鮪を始めとする握り、つまみを楽しんでいます。

この日は3月で1年の中で鮪も他の魚も少し弱い時期です。そんな中でも鮪は仕入れを通じて時期一番を仕入れたり、つまみも季節の新作登場と楽しみがありました。

新作の新筍と蛤のスープはちょっと出汁が濃いめでしたが定番のあん肝、のどぐろはいつ来ても美味しいですね。そして明石の煮蛸は大将が「この蛸いいでしょう、香りが素晴らしい」というだけあって噛んだ時の弾力、香りとも絶品でした。

鮪は伊豆下田のもの。旨味というより酸味が目立ってきた鮪ですが部位を変えて堪能しました。

この日いただいたものは以下のとおりです。抜けているものがあるかもしれません。

つまみ
◆新筍と蛤のスープ
◆牡丹海老 赤貝ヒモ メジマグロ
◆明石の煮蛸
◆子持ち槍烏賊
◆塩辛
◆蛍烏賊
◆天然ホタテ 磯辺焼き
◆のどぐろ
◆あん肝 奈良漬
◆海老頭焼き

握り
◇鰆
◇墨烏賊
◇鮃
◇鮪 赤身
◇鮪 中トロ
◇鮪 血合いぎし
◇鮪 大トロ
◇赤貝
◇小肌
◇細魚
◇車海老
◇小柱軍艦
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇手巻き ネギとろ
◇玉

今夜は2回転目でしたが最近、20時半ちょうどに入れ替わらないことが多いような気がします。
まあ美味しい握りとお酒で盛り上がっちゃうのはわかるんですけれどね。
ここはあらいさんの力の見せ所でしょう。

ごちそうさまでした。
2018年12月の夜です。

師走の夜の銀座に来ました。
今日は3か月ぶりのあらいでお鮨です。12月になりさらに美味しいくなったに違いない鮪目当てに地下1階に降りると、カウンター内から変わらず快活な声がかかります。

今回はカウンター内の顔触れに少し変化がありました。
いつもカウンターの厨房近くで仕事をしていた菅谷さんが東麻布に独立され、別の方に変わっていました。

大間の鮪は不漁とニュースで報道されていましたが、そのせいかこの日の鮪は同じ津軽海峡でも龍飛崎のもの。
そんなに漁場も変わらないんじゃないかとも思いましたが、流石に素晴らしい脂ののった鮪でした。

他には鯖も素晴らしい深みがある味。青魚好きとしては嬉しい限り。

つまみは定番が多く並びましたが、どれも酒が進むものばかり。普段はあまり飲まないのですがこの日はちょっと飲み過ぎました。

この日頂いたものは以下の通り。

つまみ
◆鱈の白子
◆牡丹海老
◆蛸柔らか煮
◆帆立磯辺焼
◆カワハギ肝ぽん酢
◆鰹
◆安肝 西瓜奈良漬
◆のどぐろ酒蒸し
◆梅茶碗蒸し

握り
◇鮪中とろ 龍飛崎
◇墨烏賊
◇鮪赤身漬け
◇鮪中とろ 腹の部分
◇鮪大とろ
◇鰭
◇小柱軍艦
◇車海老
◇鯖
◇雲丹軍艦
◇煮蛤
◇イクラ小丼
◇中落ち手巻き
◇穴子
◇玉

いつもと変わらないあらいさんでしたが、この日はちょっと場をコントロールするのに苦労されていた様子。

銀座で成功した店主でも思うようにならないこともたまにはあるみたいです。

また季節を変えて来ようと思います。

ごちそうさまでした。
2018年10月の夜です。

今夜は銀座のあらいさんに季節ごとの定期訪問です。
秋に入って魚も変わり、鮪も良くなっているはずと期待に胸が膨らんで足取りも自然と軽くなります。

この日は2回転めで20時半から。今日も変わらず華やかなカウンターの客層でした。
銀座ならではですね。

予想通りこの日はつまみも握りも秋の装いです。
牡丹海老とツブ貝といったあらいさん定番の品以外にこの日は松茸のフライが登場。
フライにされた松茸はその香りで我々の嗅覚をノックアウト、そしてふっくら瑞々しい味で味覚をノックアウトです。雲丹の炙り大トロ巻きも反則すれすれのコンビネーションで舌を圧倒されました。

高級食材攻めかと思えばつまみの締めには梅干しの茶碗蒸しで握り前に舌をさっぱりリセットと緩急巧みな配球でした。

もちろん握りも脂がのってきた大間の鮪も5貫に光り物も抜群の美味しさ。
赤酢のシャリに見事にマッチしていました。

今後も通いつづけたいお店です。

ごちそうさまでした。

いただいたものは以下のとおり。

ツマミ
◆クエしゃぶ
◆牡丹海老とツブ貝
◆銀杏
◆松茸フライ(岩手産)
◆鰹
◆鮪炙り大トロと雲丹
◆のどぐろ小丼
◆茶碗蒸し

握り
◇縞鰺
◇白烏賊
◇鮪赤身
◇鮪背トロ
◇鮪中トロ(腹)
◇鮪中トロ(背)
◇鮪大トロ
◇小肌
◇小柱
◇車海老
◇蝦蛄
◇鰯
◇イクラ小丼
◇雲丹
◇穴子
◇中落ち手巻き
◇玉
2018年7月の夜です。

4ヶ月ぶりのあらいさんに来ました。
季節も変わって鮨ネタやつまみにも入れ替わりがありそうなので、定点観測です。

つまみ
◇枝豆
◇牡丹海老 鮑 蛸柔らか煮
1匹を二等分した牡丹海老は弾力がたまりません。鮑、蛸柔らかく、それぞれの味がじんわり滲み出てお酒が進みます。

◇鰈を鮟肝ポン酢で
これはもはや定番。鮟肝をポン酢に溶いてたっぷり鰈に付けて食べるとこれもお酒を誘いますね。余ったポン酢はワカメを貰って余さず頂きます。

◇のどぐろ小丼
普段の焼き物がこの日は土用の丑の日バージョン。ご飯の上に乗ってさらにタレがかかってまさに鰻丼のような味わい。脂がのった魚とタレは合うんですね。

◇冷汁
この日は新しいつまみが登場。
冷汁に雲丹がたっぷり。中には富山のくずそうめん。

◇鮟肝と奈良漬け
これも安定の一品。

◇車海老頭焼き

握り
◇中トロ
◇アオリイカ
◇鱚
◇赤身
◇漬け
◇大トロ
◇もう一品鮪 部位は忘れました。
◇小鰭
◇小柱軍艦
◇春子鯛
◇鰯
◇車海老
◇雲丹
◇中落ち手巻き
◇穴子
◇玉子

普段はつまみよりも握り大好きなのですが、この日はのどぐろ小丼や冷汁など新作つまみに惹かれました。

ここまでつまみに凝ってくれると食べるだけでも楽しいです。最初から飲みすぎたせいか握りに入った時にはだいぶ酔いが回って勿体ないことをしましたけれど。

次回季節が変わったらまた来ます。
その時には鮪も一段と美味しい季節になっていそうで楽しみです。

ごちそうさまでした。
2018年3月の夜です。

今夜も銀座の夜にお邪魔します。
華やかな銀座中央通りから1本脇に入ったビルの地下1階にきました。

前回から3ヶ月ぶりですがこの日も趣向を凝らした摘みと握りを堪能しました。
特に鮪は下田の定置網ということでしたが、脂の乗りは厳冬期にかなわないものの鮪の味という面では勝るとも劣らない一級品。脂の入りが素晴らしい蛇腹の大トロは冊から切りつけるのを見るだけでワクワクして楽しくなっちゃいます。

この日は新井さんとの話で魚の仕入れ値が出てきてあまりの高額にびっくりさせられました。そしてその中でも12月の鮪の仕入れ値の割合は驚きです。
原価率がどれだけ高くてもこのお店に来る人は鮪を楽しみに来るから、と手を抜かない新井さんに感謝、感服です。

この日頂いたものは以下の通り。

つまみ
◇蛤と筍スープ
ぎゅっと蛤の旨味が濃縮したスープです。口に入れた瞬間、おっと声が出てします美味しさ。
添えられた筍もエグミがなく、春真っ盛りを感じる新しいつまみでした。

◇鮑(福岡)と牡丹海老(増毛)
◇鮃と佐島の若芽 あん肝ポン酢で
◇蛍烏賊
◇のどぐろ 黒七味焼
今までは酒蒸ししか出てこなかったように思いますが、この日は焼き物が登場。
私はこっちが好みかも。
パリッとした皮目にその下のとろけるような脂と旨味あふれる身を一緒に味わえます。
上からかけた黒七味と醤油が香ばしさをさらに引き立てて美味しい。
◇あん肝 奈良漬
◇スッポン茶碗蒸し

握り
◇鮪 背トロ
◇ハタ
◇墨烏賊
◇鮪漬け
◇鮪中トロ
◇鮪背トロ
◇鮪蛇腹
◇コハダ
◇春子鯛
◇車海老
◇鳥貝
◇ミル貝
◇小柱
◇雲丹軍艦
◇鮪中落ち手巻き
◇玉
◇べったら漬け
◇シジミ汁

鮪以外にも貝が充実した季節になり鳥貝、みる貝と肉厚、磯の旨味溢れる味覚を堪能しました。

次はいつ来られるでしょうか。
ごちそうさまでした。
2017年12月の夜です。

3ヶ月ぶりのあらいさんに夜1回転目の訪問です。
クリスマスと師走の雰囲気に浮かれる銀座の街並みをぬって銀座8丁目のビルを目指します。

夜6時を少し回って入ったお店はすでに宴もたけなわ状態。
いつもと変わらず親方の絶妙なトークでカウンターは盛り上がりを見せていました。

さて前回来た時は9月上旬と思えないほどの上質な鮪を幸運にも食べることができましたがこの日も冬本番の大間・龍飛崎で取れた鮪を手巻きも入れれば6巻もいただくという幸運に恵まれました。
そういえばこの季節にあらいさんに伺うのは初めてだったかもしれません。

そして鮪だけではないのがこのお店の魅力。
季節季節に新しいつまみが出てくるように思いますが、この日はせいこがにの茶碗蒸しが出色。
内子だったかもふんだんに使われており、鶏卵と蟹の味の濃厚な味もさることながら上にかけられた黒酢のソースの組み合わせに思わず唸ってしまいました。

聞けば以前食べに行った中華料理店で蟹を食べた時にヒントを得た組み合わせとか。
カウンターのお客さんとの話に耳をそばだてていると夜な夜な食べ飲み歩いているように聞こえてしまいますが、しっかり料理のヒントをつかんでいらっしゃるのには脱帽です。

昼夜忙しいかと思いますが新メニュー開発にも余念がないようです。

この日いただいたメニューは以下のとおり。
やっぱり美味しい鮪でした。

次回の予約を取ってまた来ます。
ごちそうさまでした。

つまみ
◇白子の餡かけ 芝海老のおぼろ添え
◇皮剥 肝とポン酢ソースとともに
◇牡丹海老
◇鰹
◇アラ(山口)
◇鮟肝 西瓜の奈良漬とともに
◇せいこガニの茶碗蒸し
◇牡丹海老頭

握り
◇中とろ
◇漬け
◇中とろ 腹側
◇背トロ
◇大トロ
◇コハダ
◇赤貝
◇墨烏賊
◇鰆
◇小柱
◇煮蛤
◇鯖
◇雲丹イクラ丼
◇中落ち手巻き
◇穴子
◇椀
◇玉
2017年9月の夜です。

2ヶ月前のランチで伺ったお店に今回は夜の訪問です。
つまみから握りまでを堪能しにきました。

この日は6時からの一巡目でカウンターの真ん中に座らせていただきました。
いただいたつまみは以下のとおり。
◇ピーナッツ豆腐
◇トロ茄子
◇牡丹海老
◇鮑と肝
◇新銀杏
◇穴子白焼き
◇平貝磯辺焼き 手渡しで
◇牡丹海老の頭
◇トマトの茶碗蒸し
◇ノドグロ酒蒸し

ノドグロ酒蒸しはここの定番のようですが蒸して適度に脂が落ちたノドグロのしっとりとした美味しさは秀逸。

もう一品印象的だったのはトマトの茶碗蒸し。
最近トマト風味の茶碗蒸しを食べる機会がありますがどれもトマトのえぐみを隠しきれずに最後の方は食べ疲れしてしまうのですが、この日はトマトの爽やかな風味を生かしながらもえぐみを感じないギリギリの美味しさを感じられました。

そしてこの日圧巻だったのはつまみに続いて出てきた握り、特に鮪の握りでした。
親方がこの季節の鮪とは思えないほど素晴らしいという三厩の鮪。その鮪を漬け、血合いぎし、中トロ、蛇腹、そして少し寝かせた大間の中トロ、大トロと計6貫。
確かに夏とは思えない味とコクがある鮪です。大トロは本当に口の中で消えてしまうようなとろける脂でした。
こんな素晴らしい鮪をこの季節に食べられるのもこのお店ならではなのでしょう。

その他にも握りを堪能しましたが特に脂が乗った鰯、雲丹は美味しかったですね。

カウンター内の軽妙なやりとりも快活で握りの味をさらに引き立てる程よいエッセンスになっているのがいいところ。

つまみの味にばらつきはあるのがやや難ですが鮪を堪能するにはうってつけのお店です。
冬になるともっと美味しくなるんでしょうか。

次の予約も取ってお店を後にしました。

ごちそうさまでした。
2017年6月の昼です。

まだ衣替えしたばかりなのに暑い銀座中央通りを仕事の合間に歩くのはしんどいですが、今日はそうは言って入られません。新橋方面に南下しつつ1本東の路地の角にあるモダンなビルを目指します。

今日のお昼は鮨あらい。鮨経験値が浅い私が今更解説するまでもないですが一昨年後半オープンしてあっという間に銀座の人気店に駆け上った有名店です。仕事の合間にお昼の鮨をいただきに予約していました。

エレベーターで地下1階に降りると紫陽花の花が生けてあり季節を感じさせるお出迎え。右を向いて暖簾をくぐるとカウンター内で親方が笑顔でお出迎え。

カウンターの空席はすでに私の分のみ。ご年配の方も含めて他の方はご夫婦で来られているようでした。カウンターではすでに親方とお客さんが楽しげにお話しの真っ最中。終始親方を含めてカウンター内外のお話も明るく進み、初銀座鮨も緊張せずに楽しく過ごすことができました。

お願いしたのはお昼のお決まり14貫(10800円)のコースでした。

◇鰈

鮃のシーズンも終わって鰈の季節がきましたね。まだ淡白ですが弾力がある身を噛めば旨みがじわりと滲んできます

◇金目鯛

甘い脂が乗った金目でした

◇白イカ

無数に隠し包丁が入った白イカです。墨烏賊とは違う柔らかい身と甘さを堪能。噛めば噛むほど甘さが口に広がりますが噛んでたらなくなっちゃいました。

◇赤身 能登沖

あらいさんといったら鮪。そういうイメージを持って来店しましたがやはり鮪は美味しかった。癖のない酸味と甘さが同居した美味しい赤身でした。

◇中トロ

同じ鮪の腹の部分。こちらも舌の上でとろける旨みがじんわり広がりいつまでも口に入れておきたい!と思いましたがとろけてなくなっちゃいました。

◇小肌

産卵期を迎えた難しいシーズンですが選び抜かれたネタはさすがです

◇平貝
◇車海老
◇小柱
◇白海老
◇鯵

鮪と並んでこの日美味しかったのはこの鯵。まだ旬の一歩手前だと思いますが、身に脂が乗ってきて美味しかった。

◇雲丹

大振りな身が軍艦に盛られて提供

◇煮蛤

穴子が良いものがないということで煮蛤が最後にきました。こちらのツメは鶴八分店と比べてややあっさり。でも美味しい。

◇玉

外側はこんがり焼き色がつき中はしっとり。カステラのように甘〜い玉でした。

親方が、原価率が多少高くてもお客に満足して貰ってまた足を運んでもらえればウィンウィンの関係ができるよねと言っていましたが、そこが人気の秘密なんでしょうね。

赤酢を使ったシャリは辛口でキリッとしています。そこは好みと少し違いますが握りの大きさはやや大きめでストライクゾーンなのがいいです。口の中ではらりとほどけてシャリとネタが一体化する感じが好きですね。

また来たいと思いました。できれば夜も。

ごちそうさまでした。

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7位

よし澤 (六本木、麻布十番、乃木坂 / 日本料理)

2回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2019/01訪問 2019/01/22

鰆を始めとした冬の味覚を堪能できる和食

2019年1月の昼です。

昨年9月に六本木に移転したよし澤。
冬になり鰆が美味しくなったに違いないと考えて2回目の訪問です。

前回同様ヒルズ中央のエスカレーターでちょっと落ち着いた雰囲気のフロアまで上がります。

暖簾をくぐると左右に個室が並ぶスペースになり、奥へ進むとカウンター席に出る構造。これは構造を知らないと入った時にどう進めばいいかわからなくてビックリしそう。

個室からの賑やかな話し声を聞きながら奥へ進んでカウンター席に出ました。前回開いていた背後と戸は閉められていますが光はうっすら入ってきて明るい雰囲気の店内でした。

この日のコースは3つの内の真ん中のコースをお願いしていました。

ランチコース(税込9720円)

◇蓮根饅頭
ほっくりした蓮根饅頭を温かい餡で。上にのった辛子の風味が効いていています。餡は白味噌?

◇鰆藁焼き
2品目でいきなりお目当ての鰆登場。いつものようにスライスしたニンニクをのせて塩を付けて。
やっぱり冬の鰆は脂のノリが違います。来た甲斐がありました。先月も来れば良かった!

◇お椀 蛤潮仕立て
お椀は正月の雰囲気を残して蛤に細工した人参、大根を水引に見立てています。弾力のある蛤とエキスが滲み出た出汁が美味しいですね。

◇八寸 (海鼠腸茶碗蒸し, 河豚唐揚げ, 海老しんじょ, あん肝, クワイ, ちぢみほうれん草と昆布のお浸し, 白和え)
温かい茶碗蒸しからどうぞ、とのことで茶碗蒸しからいただきます。ちょうど良い海鼠腸の塩気。その他も河豚やら海老しんじょやらお酒が欲しくなるものが並びましたね。

◇お造り 寒平目と雲丹 醤油のジュレで
平目の上に雲丹と醤油のジュレ。それを巻いて食べさせるというちょっと変化球。舌で最初に味わうのが平目そのものの味なのでこれは良いかもしれません。最後に醤油の味が口中に広がります。

◇氷見の寒鰤 みぞれ煮 唐墨
中が少し半生の鰤でこちらも脂のノリが素晴らしい。
みぞれ煮になって脂の味わいがちょうど良い塩梅。削った唐墨がアクセント。

◇蕪煮 干し貝柱の餡で
柔らかく煮たかぶらは抵抗なく箸が通って餡が滲みて言うことなし。干し貝柱の餡は濃すぎるほど旨味成分が滲み出していました。

◇土鍋ご飯 ゆめぴりか
よし澤さんの2つ目のスペシャリテ。お米はいつものようにゆめぴりかです。
・煮えばな
・炊きたて
・蒸らしあがり
・おこげ
4段階を存分に堪能しました。
漬物の器は銀座店の瓢箪型から瓜のような形に変わっています。

◇甘味 柚子アイス

値段的に真ん中のコースでしたがこれでもお腹いっぱいです。やはり冬の鰆は美味しいということを再確認しましたが、その他の料理の美味しさも流石です。

銀座店のスタッフがほぼそのまま移って来たというチームワークからかスムースな料理の提供でした。

銀座店と比べて席数が増えたためかまだまだ予約は取りやすそうです。お店としては困ったことでしょうが、直前でも予約出来そうなのはありがたいです。

ごちそうさまでした。
2018年9月の昼です。

昼の六本木ヒルズに来ました。
リニューアルされる六本木ヒルズの5階に新しく吉澤さんがお店を出すという話を前回の銀座よし澤の訪問時に聞いていましたが、さらに8月下旬には銀座店の方で六本木の予約を受け付けていると知らされたので予約を取ってこの日を心待ちにしていました。

普段歩くTOHOシネマズへの道を逸れてウエストウォークの方へ。そのままエスカレーターで5階に上がります。エスカレーターを上がってちょうど振り返ったところ新しいお店でした。

入り口に聞いたことがあるお店からの花が飾られた入り口をくぐると個室がずらりと並ぶ配置。
一瞬迷路に迷い込んだような気になったけれどもすぐに女将さんが見つけてくれてカウンターまで案内してくれました。

敷地が広くなって銀座店と違いカウンター席が入り口から見えないのですが、カウンターは広々して背後の仕切り戸を開けると吹き抜けを挟んでグランドハイアットのラウンジが見えます。
カウンター内も奥の厨房が覗ける構造で人の動きが見えるようになってなんか楽しい感じですね。

厨房のスタッフは1人を除いて銀座店から移ってきたとか。あのお店ってそんなに人がいたのかという人数でした。

◇食前酒
ご夫婦で麻布十番の神社でお祓いを受けてきたというお酒を頂きました。

◇先付 (のどぐろ握り)
焼物ではなく握って提供するのがよし澤流。脂の乗りが美味い。

◇松茸と鱧の土瓶蒸し
今年始めての松茸。お猪口に注ぐと松茸の良い香りが漂いました。良い出汁が出ています。酢橘を絞って味、香りの変化を味わいました。

◇鰆藁焼き
藁焼きは銀座と同じく鰆。
カウンターから厨房内が一部覗けるようになったので藁焼きにするところがよく見えました。
鰆は冬のものにかないませんが脂の乗りもそこそこで香りも立っています。

◇お造り (和歌山県産鮪大トロと明石の鯛)
鮪は和歌山産。夏を過ぎて徐々に旨味がのってきました。霜降りみたいな脂の入り方です。
明石の潮で揉まれた鯛は筋肉質でコリコリ。

◇八寸 (栗渋皮煮, 銀杏, 筋子, 酒粕の白和え, 壬生菜と数の子, 栗真薯?と茶蕎麦, 秋刀魚)
瓢箪型容器にくくりつけられた「六飄息災」とは何か、と気になって後で調べたら無病息災の語呂合わせと知りました。それはさておきこの八寸は筋子、白和えとお酒との相性が抜群。秋刀魚もワタまで美味しい。お酒との相性で言ったらよし澤さんの八寸が一番な気がします。

◇揚物(高知仁淀川産子持ち鮎)
鮎は焼き物で提供するお店が多いなか、低温揚げで頭から尾まで綺麗に食べられます。焼き鮎とはまた違った味わい。焼き物より塩気が多いのは衣のせいでしょうか。

◇焚合(山形産黒毛和牛と賀茂茄子)
この組み合わせも鉄板な気がします。それでいてきっちり美味しいのはさすが。和牛の霜降り感を茄子が吸収して美味しい。

◇土鍋ご飯(松茸と鱧)
土鍋ご飯はいつものように4段階と思っていたら上のコースは違うみたい。
いきなり目の前に松茸と鱧入り土鍋ご飯を見せられて仰天。
でもここで胃の残ったスペースを埋めるくらいの勢いで食べて、残りはお土産に。

◇水菓子 無花果のアイス
◇水菓子 わらび餅
2つとも召し上がりますかと聞かれて思わずハイと答えてしまいました。
もう本当にお腹いっぱい。

おそらく銀座店と内容はほとんど違いがなさそうです。
そんな中、途中から来られた隣のお客さんが食べていた海老フライが目を引きました。特大の車海老が2本どーんと乗った海老フライ定食は見た目も内容もインパクト大です。毎日あるとは限らないみたいですが一度は食べてみたいです。

地下の銀座店とは違った開放感のある店舗もまたいいですね。
また来ます。

ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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8位

鉄板焼き いわ倉 (牛込神楽坂、神楽坂、飯田橋 / 日本料理、ステーキ、鉄板焼き)

4回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2018/06訪問 2018/07/10

進化を遂げた鉄板焼き

2018年6月の夜です。

4ヶ月ぶりのいわ倉さんに来ました。
この日もカウンターでシェフの鉄板捌きを眺めながら鉄板焼きを活かした料理の数々を堪能しました。

この日のコースは以下のとおり
◇雲丹、胡瓜、茗荷、鰭、いぶりがっこの和え物
◇あん肝とズッキーニ 無花果とオレンジのソース
◇鮎焼き 蓼酢ソースで シラスと鯛酒盗の和え物
思えば最初に来た時も鮎の季節。鉄板で焼かれた鮎はカリッとして内臓の苦味が最高に美味しい。
◇豊後水道の鯖棒鮨 ゆべし 新生姜 鬼灯 水茄子の浅漬け
鉄板だけでなく鮨まできっちりと仕上げてきますね。脂がのった鯖と酢飯が美味しかった。
◇とも三角のローストビーフ トマトのソース
◇焼き穴子とじゅん菜のお椀
◇気仙沼のフカヒレ 桜海老の出汁餡かけ 実山椒
これぞ桜海老という濃厚な味が楽しめました。フカヒレもたくさん入って出汁の味を吸ったコリッとしたフカヒレがたまりません。
◇常陸牛の前三角鉄板焼き
サシが入った赤身です。いつも変わらぬ肉のおいしさ、そして焼き加減。大満足です。
◇万願寺唐辛子とアワビの肝ソースのガーリックライス
アワビの肝のおいしさをパラリとしたご飯が全部吸ってます。これは最高に美味しい。
◇わらび餅
これを楽しみにしています。

久しぶりに来ましたが、さらに美味しさが増しているような気がします。
これは毎季節は通わないといけないですね。

ごちそうさまでした。
2018年2月の夜です。

久しぶりに森藤さんの和食と鉄板焼きの融合を味わいに神楽坂にやってきました。

いつものようにカウンター席で鉄板での調理を眺めながらの楽しい食事になりました。
カウンター内も外のスタッフの動きも前回よりもさらに活き活き輝いているような様子。

この日のメニューは以下のとおり

◇菜の花湯葉巻き 雲丹のせ
このお店が鉄板焼きだけではないという証のように繊細な料理。
菜の花と湯葉という鉄板の組み合わせをうまくまとめています。

◇メジマグロの蒸し寿司
柚子を器に穴子とどんこの混ぜ寿司を詰めて蒸し上げたものに氷見のメジマグロが載ります。
柚子の香りが酢飯に移り、鼻腔を通じて食欲を刺激しますね。

◇早堀筍(鹿児島)
さっと湯がいて鉄板で焼き上げた一品。季節のせいかもう少し風味があれば言うことなし

◇生もずくと海鼠
もずくのつるりとした食感と海鼠のコリコリした食感を楽しみました。
お酒も進みます。

◇ヒレ肉のハンバーグと舞茸 卵黄添え
宮崎牛のヒレ肉を牛脂をつなぎにハンバーグにしています。
ヒレ肉メインのためか肉汁溢れるようなジューシーさはありませんでしたがその分は卵黄でカバー?

◇烏賊の塩辛
お酒のアテとしていただきました。
あっさりながらこれもお酒が進みます。

◇石鯛と鮟肝のお造り
脂のノりが良い石鯛は歯ごたえもあり美味しい。
鮟肝はこちらもお酒のお供になります。

◇粕汁 人参 牛蒡 こんにゃく
この日のお椀は粕汁。寒い日が続く中、酒粕で体が温まっていきます。
出汁云々より酒粕が嬉しいお椀でした。

◇ワカサギと蕗の薹の天ぷら
奥から出てきたのがこの天ぷら。
皮・骨・身ともに柔らかくほっくり。これは美味しいワカサギでした。
蕗の薹は蕾が開きかけていたせいか少し苦味強め。
でも揚げたせいかあまり気にならず。

◇宮崎牛肩三角のステーキ
赤身肉ながらもうっすらサシが入った部位。
肉の旨みが純粋に味わえながらも脂のノリも楽しめました。
何よりミディアムレアの焼き加減と肉の相性が抜群。

◇芹と白魚のガーリックライス
この日は芹と白魚。
鉄板で蒸した白魚が大量に入ってホクホクと甘い。
それにガーリックの風味が合わさってペロリといってしまいました。

◇わらび餅
最後の甘味はかき氷との2択からわらび餅で。
目の前で鍋の中で練り上げるところから見せてもらえるのが面白い。
つるんとしたわらび餅はコースの最終盤にもかかわらずいくらでも入りそう。

前回から少し間が空きましたが味も雰囲気もレベルアップしたイメージ。
好感の持てる接客、空間ももちろんですが、味も鉄板焼きだけでなく和食としても脱皮したように思えます。

もう少し頻度を上げて通いたいと思います。
ごちそうさまでした。
2017年8月の夜です。

2月ぶりの訪問です。2週間前の予約でカウンター席を確保できました。
この日も鉄板焼きと日本料理仕込みの腕を活かした料理の数々を楽しんできました。


◇枝豆すり流し
濃い枝豆は夏っぽくこの季節の定番。ツルムラサキの組み合わせもつるりと美味しい。

◇佐島の蛸柔らか煮
これもじっくり煮込まれ出汁が染み込んだ蛸。鮨屋に負けない、いやそれ以上?

◇冬瓜蒸し焼き
冬瓜の水分だけで鉄板の上でじっくり蒸し焼きにされている。
和食だとお碗や炊き合わせになることが多いが、シンプルな蒸し焼きで冬瓜の甘さをほんのり引き出した一品。添えられた塩以外になんの味付けもされていないのにこんなに美味しいなんて驚き。

◇無花果田楽と雲丹
無花果の甘さと味噌がいい組み合わせ。

◇帆立ととうもろこしの真丈 青海苔 トマト碗
帆立、とうもろこしと海鮮・野菜の甘さが上品。
ただ個人的にはトマトは合わないような気がします。トマトの爽やかさを出すのは結構難しいのかも。

◇鮎鉄板焼き しらす鯛酒盗あえ
そろそろシーズンも終わりそうな名残の鮎。
鉄板で焼かれた鮎は頭からバリバリ食べられるし、上にたっぷり塗られた蓼酢も鮎の味・香りが引き立てて美味しいよね。

◇刺身 鯖寿司 星鰈 縁側
脂が乗った鯖寿司も和食ならでは。

◇鰹フライ
鰹フライにしちゃうんだ!って、美味しそうな鰹を見せられた時は思ったけれどフライを食べたらこれが美味しい。ちょうど良い火の通り加減で中はしっとりレア。火が通ったので鰹特有の癖も消えて美味しさだけが残った感じ。

◇佐賀牛肩三角
コースの最後で胃もたれしない赤身のお肉。適度なサシが入ったお肉は噛めば噛むほど肉の旨味がして幸せ。

◇秋刀魚、万願寺唐辛子のガーリックライス
締めはガーリックライスですがこの日は焼き秋刀魚の身をほぐして混ぜたもの。
今年の秋刀魚は身が小さいとか言われていましたがこの日は脂が乗ってました。
唐辛子の苦味との相性もいいんですね。

◇かき氷
甘味はかき氷。なんとほうじ茶をかけて。これがまたあっさりして口直しにちょうどよくてびっくり。

前回来た時より総じて満足度は高かった。
11品でボリュームたっぷりのコースでお腹も心も十分満たされました。
鉄板を使う料理も増えたかな?和食と鉄板焼きの融合がますます進んだ感じで今後も進化が楽しみ。

ごちそうさまでした。
2017年6月の夜です

大久保通りを神楽坂上の交差点を西に数十メートル歩いたところにある雑居ビルに新しい鉄板焼きのお店があります。昔細木数子事務所があったビルのすぐ近くです。上を見上げると3階のところに「鉄板焼き いわ倉」と書かれた看板が出ていますが、見逃しそうなサイズです。

エレベーターで3階に上がって右に行けばお店になります。ガラス戸を開けると手前に縦に並んだテーブル席、そして奥に進んで段差を降りれば目の前にはカウンターが広がっています。今日は友人との会食でカウンターに案内されました。

店主は和食の名店くろぎで働かれていたということですのでどのような鉄板焼きが出てくるのかと楽しみにしていましたが、いい意味で見事に期待を裏切られました。

鉄板焼きというと洋食のような構成で最後に肉が出てくるイメージでしたが、ここでは最初から日本酒が合いそうな和食のエッセンスが盛り込まれた料理が最初から最後まで続きます。

この日のコースは以下のとおりでした

◇岩もずく、蓴菜、たたきオクラ、雲丹
もずく、蓴菜、オクラとネバネバしたものの取り合わせに、上に乗った雲丹のつるんとした甘さが美味しい。

◇酢の物(海鼠、フルーツトマト、パプリカ、グレープフルーツのジュレ)
煮たフルーツトマトの甘さと酢の酸味が良いコンビネーション。そして底に敷かれた海鼠のコリッとした歯ごたえも好きです。

◇若鮎 蓼酢で 白魚と鯛の胃
この日最初に鉄板の出番が来た料理。目の前で水槽から出たての若鮎に火が通されていきます。まだ頭からかぶりつけるサイズということでがぶりといただきました。確かに鮎の味わいを骨ごと味わうにはちょうど良いサイズかもしれません。身の甘さと内臓のほんのりとした苦味を美味しく堪能しました。

◇魚そうめん(鯛、鱧) 茶で割った出汁、胡麻だれとともに
魚のすり身で作ったそうめんはコシがないものと勝手に思い込んでいましたがそんなことはありませんでした。蕎麦ほどではないですがもっちりしたコシで魚の甘みを感じます。お茶で割った出汁にゴマだれが溶け込むとゴマの味がアクセントになって面白い一皿でした。

◇刺身 平目 刺身と昆布締め
昆布締めは昆布の風味がしっかり入ってここでも和食の技を感じます。

◇椀 牡丹穴子 
牡丹の形に仕上げた穴子を容器ごと鉄板の上で温めてからお椀に盛り付けです。出てきたときには一瞬鱧かと思いましたね。
こういう形で穴子を食べたことはないですが穴子って甘いんだと感じた一品。

◇揚げ物 ヤングコーン、スナップエンドウ、長芋 鯛と蛤の出汁のあんかけ
餡にほのかな貝の風味を感じたら蛤ですと教えてもらいました。

◇煮物 煮鮑 肝を添えて
このタイミングから鉄板の上では塊のお肉が焼かれ始めてそちらに目が奪われました。でも柔らかく煮られた鮑と苦味のある肝ソースは最高でした。このソースだけでお酒が進みそう。

◇肉 A5仙台牛肩三角
鉄板でじっくり火を通された塊肉がカットされると見事にピンクの断面が現れます。これだけで唾が溢れそう。
A5の肩三角ということで適度なサシが入り、噛めば肉の味そのものを堪能できる絶妙な火の通り。

◇ご飯 ガーリックライス コーンと浅利
これまた鉄板焼きの醍醐味。いい香りが立ち込めますね。美味しくいただきました。

◇水物 わらび餅
目の前でわらび餅を作ってくれます。
美味しかった。

この内容で10000円のコースということですが、確実に値段以上の楽しさを与えてくれるお店だと思います。

開店してまだ1年未満、これから料理もサービスもさらに進化していきそう。このお店は通おうと思います。

ごちそうさまでした。

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9位

さき田 (井の頭公園、三鷹、吉祥寺 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2018/08訪問 2018/08/25

魚と真摯に向かい合った鮨屋

2018年8月の昼です。

この日はマイレビュアーさんからずっと行きたかった三鷹の鮨屋でのオフ会にお誘い頂きました。

喜び勇んで井の頭公園駅から歩いたら狭い路地に迷い込んで1番最後の到着となりました。

靴を脱いで畳の上に上がると店内は掘りごたつ式のカウンターで皆さん勢揃い。

カウンター内ではお若いご主人とお美しい女将さんがにこやかで、和気あいあいとした雰囲気の楽しいお店でした。話も弾み、築地での仲卸で働いていた時のことや今の仕入れのことなど色々な話を聞かせてもらいました。

お話しして鮨屋の仕事が大好きなんだなということ、鮨屋をするために修行した仲卸での経験がご主人の狙い通り存分に活きているんだということがよくわかりました。そして出てくるつまみや握りを食べてそれを実感です。

まずつまみが美味しい。まず最初のあらでノックアウト。こちらのつまみは手の込んだものはなく素材の味を生かしたものが中心です。仲卸の経験が生きているのか魚自体の目利きだけではなく熟成のポイントや素材の使い方が絶妙です。この日もあらだけではなく鰤や鰹といった切り身中心の構成ながら、そこにタタキや燻製など魚の持つ美味しさを活かした調理を魅せてくれました。

握りも秀逸。こちらも素材のいい魚を揃えていますが、それ以上に魚の良さを活かすための大胆な魚の使い方をしています。他の鮨屋さんなら2貫分取るようなところを魚のいいところだけ1貫分だけ取ったり。鰺、鰭はすごく肉厚で魚では珍しく歯ごたえを感じるほど。春子鯛はしっかり〆たとおっしゃっていましたが、食感はむしろレアでびっくり。仕込み次第で美味しくなるという新いくらや雲丹も絶品でした。

この日頂いたコースは以下の通りです。

つまみ
◆あら 石川産
◆蒸し鮑 千葉勝浦産 蛸 明石産
◆つぶ貝 北海道産
◆牡丹海老 北海道産
◆鰤 北海道産
◆鰹 気仙沼産
◆鰆の炙りを辛子醤油で 淡路産
◆ワカメ 三陸産

握り
◇墨烏賊  出水産
◇春子鯛  淡路産
◇鯵    出水産
◇鮪赤身  北海道噴火湾産
◇鮪中トロ 北海道噴火湾産
◇鮪大トロ 北海道噴火湾産
◇鰭    天草産
◇三陸の新いくらと余市の雲丹の小丼 
◇蛤    鹿島産
◇穴子   対馬産
◇玉子   お椀

出てくるつまみや握りのレベルの高さだけではなくお店自体のくつろげる雰囲気もあってとても楽しい食事となりました。都心からちょっと距離がありますが目が離せないお店です。

お誘い頂いたマイレビュアーさんありがとうございました。

ごちそうさまでした。

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10位

レヴォル (外苑前、表参道、明治神宮前 / フレンチ、ワインバー)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2018/10訪問 2018/10/22

高品質な料理をハイレベルな空間・サービスで楽しむ

2018年10月の昼です。

今日のお昼は表参道と外苑前の間にあるフレンチのお店です。
オーナーがシェ・イノグループ出身とか気になるところは多々あり、最近マイレビュアーさんも訪問しており人気もうなぎ上りのようですので予定を繰り上げて訪問しました。

明治神宮前駅から歩きましたが、2-3週間前にYsmを訪れた時に偶然目の前を通ったので迷わず到着。地下へと降りました。

くねくねとした階段、通路を通って店内に入ると大きなウェイティングスペースがありしばしそこで待機。どうも夕方からはワインバーになる様子です。ここだけでもバーとして独立営業できそうな雰囲気です。

階下からは話し声が聞こえてきてダイニングは下の階らしいと分かったところで下の階へと案内されました。

◇アミューズ(かぼちゃのムースにかます、雲丹)
一皿目ですが味の輪郭がはっきりして自分好みです。かぼちゃの濃厚なムースの甘さが雲丹とよく合っています。穂紫蘇の適度な塩気がアクセント。

◇モンサンミッシェルから届いたムール貝をマリニエールにして
驚くほど旨みが凝縮されたコンソメの中にホタテのムースとムール貝。主役はムール貝ですが下を支えるホタテの存在感も素晴らしい。口の中が磯の芳醇な味わいで満たされました。

◇フォア・グラのEvolution ver.5
季節ごとに変わっていくという付け合わせは黄桃となんとペースト状になった大納言。
甘さと濃厚なフォアグラは相性が良さそうですがまさかね、と思いながら口にすると
これは意外にいけます。大納言の甘さが上品でしつこくないからですかね。

◇本日の鮮魚のポワレ、ソース・アンショワ
この日の魚は山口県産の甘鯛。皮目はパリッとして身はふっくら。言うのは簡単ですが良い
焼き加減です。ソースはアンチョビですがそんなに存在感を主張するものではありません。
同時に引いてあるのはオリーブのペースト?
付け合わせの野菜はオクラ、小ナス、小玉ねぎでした。

◇ラ・フルール・ドゥ・ミモレット
このお店のスペシャリテの登場です。
ガラガラとさっきからワゴンが行き交っていると思えばこの料理の種だったんですね。
フロマージュブランのお皿にワゴンの上で巨大なミモレットを薄切りにして花びらの
ように整えて載せてくれます。さらにその上からは伊豆の蜂蜜を高い位置から散らし
かけてくれました。作る過程を見るだけで楽しくなるこのスペシャリテですが、
ミモレットの風味が素晴らしく味も抜群でした。

◇熊本県産あか牛”阿蘇王”のロースト, ソース・ヴァンルージュ
メインはシャラン鴨肉のローストやオマール海老のビスクとの選択制。
あか牛だけ+1500円でしたが牛肉の魅力には勝てませんでした。
そしてこれは美味しい。肉自体の質も素晴らしいのでしょうが、ポワレに続いて
焼き加減が抜群に良かったです。そして量も満足出来るものでした。

◇埼玉県深谷田中農場”紅玉”を使ったプリン
器に入ったプリンを想像していたら、いい意味で予想を裏切られました。
ふんわりと平皿に盛られた黄色のプリンは固まっていないけれどしっかりプリン味。
深谷産ということですがこだわりの卵なんでしょうね。世の中まだ色々なブランド農産物がありそうです。

◇氷温熟成珈琲

◇プティ・フール
レモンクリーム入りのチョコレート

料理の質だけでなく、お店の規模、雰囲気、サービスの質とハイレベルのお店が出現したという感じでしょうか。この日はややゆっくりめの時間に入って先客3組でしたが普段はこんなものではないはず。いずれ予約が取りにくくなるのは間違いないのでは。

これからジビエの季節だしジビエ扱わないかな、パイ包みも気になる、とか今後の展開に興味が尽きないお店でした。

また来ます。
ごちそうさまでした。

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