3回
2025/04 訪問
とびきり美味い人気店、大衆焼鳥の理想形 大行列の先に待つ熱気と幸せ
もう10年くらい、焼鳥屋はここしか行っていない。昼は伊勢廣にも行くけど、自主的に行く夜の焼鳥タイムは、すべてここ。17時前に並べる日しか入れない。もしくは21時までに空いた席に入れるように、のんびり並べることが条件。とても取引先を連れていくような店ではない、入れるかどうかわからないんだから!でも、でも!もしも入れたら、間違いなく幸せな時間が待っている。ここより幸せになれる焼鳥屋が他にどこにあるというのか。それをずっと知りたいと思っている。
金曜の夕方、16時すぎにぽっかりヒマになる。そうなると、いつも頭に浮かぶのは、宮川。並んで入ってちょっと飲んで、幸せになって帰って寝るか!
16時半ちょっと前、店に着くと、先客が5名。30分、考え事をしながら待って開店5分前に後ろを見ると、えーっ!?すっごい向こうまで並んでいるな。宮川は確か最大45席だけど、後方の人、1巡目で入れないんじゃないの?そこまで人気の店だったのか、はたまた金曜夜ゆえの現象か。私ならあきらめて、バンボリーナでステーキ食べて幸せになるところだよ、茅場町なら。
入店すると、几帳面に並んでいた順番にドリンクオーダーを聞いてくれる。もちろん、生ビール。宮川の生ビールは、冷えてきりっとした美味さと喉越しが最後飲み干すときまで続く魔法の生ビール。他で、ここまでのものはちょっと飲めない。ビアホール系は、もう少し常温系が多い気がするし、焼鳥に合う最高の生を出す店、中々ない。新宿のベルクの生ビールと同じくらい秀逸な生。
宮川は、鳥料理も最高、ビールも最高で、あらゆる意味で比類なき存在。ビール1杯700円、瓶ビール大瓶1000円。値上がりしている。串も、1本270円だったのが350円。長い間、ずっと値上げしないで頑張ってくれていたんだな、宮川。ありがとう、1本80円の値上げだけど、サラリーマンの懐を思って細かく設定してくれたんだろう。これからも、店が続けられない値段で営業することはやめてほしい、この店がなくなったら、あの大行列の客みんなが、お店で一生懸命働くいつもの店員さんたちが、もう会えなくなってしまうのだから。
ぼんじり、ひな皮、レバー。なす焼き2本。鳥のから揚げ。鳥団子入りの雑炊を締めに。
すべて、私がこれ以上のものを食べたことのない美味しさを、今日も安定して体験させてくれる。
頼まなかったけど、冷ややっこも美味しい。
繰り返すけど、ここは最高のお店。デートで恋人を連れてくるべき雰囲気の良い店ではないけど、大衆焼鳥屋としては最高の雰囲気。熱気、活気、大声、笑い声、幸せだと客が全身で発する空気感。暖簾をくぐった先に溢れる、食事で充たされた人々の目に見えない前向きな感情。目黒の鳥しきみたいな、超有名店とはまた別に、茅場町を訪れる人達だけの超有名店、宮川。
美味しかったな、本当に。なんか元気をもらえたな。
また、来るよ。必ず。外でいっぱい人が待っているから、今日はささっと失礼するよ。
2025/05/05 更新
2025/01 訪問
普段使いの焼鳥屋の最高峰!生ビールの美味しさは都内随一
いつも混んでる大人気店。食べれば分かる、確かな味。一本270円の串は、量も質もハンパない。
もともと、20年前に、日本橋三越のバイヤーさんのオススメで知った店。フードもドリンクも種類が少ない。メニューが鶏関係以外ほぼ何もない潔さ。これこそ、専門店の信頼の証。
ぼんじり、レバー、手羽先をオーダー。ハツと正肉を追加。締めに鶏スープ。
唐揚げも捨てがたいが、量がすごいので、今日は串を堪能。ここは、何より生ビールがめちゃくちゃ美味しい。グラス、鮮度、温度が完璧に管理されている。
予約不可。5時までに並ぶか、9時までに並んで空きを待つか。いずれにしろ、店に入れば、人が大衆焼鳥屋に求める全ての要素が、理想のレベルで揃っている風景の一員になれます。
2025/04/06 更新
ここより美味しい焼鳥屋を知らない。
というと、言い過ぎなんだろうけど、自分にとっては、まさにそんな感じ。3000円から5000円も払うと、腹いっぱい食べられる焼鳥屋として、ここより完成度が高い店は、そうそうない気がする。そもそもメニューに、鳥以外の料理って、椎茸とかししとうの野菜串、なす焼き、冷奴、漬物とか、一部しかないのではないだろうか。頑なに、鳥だけ提供する専門店。
金曜日の夜、相席で良ければとテーブル席に。3年ぶりだな、テーブル席。ぼんじり、砂肝、唐揚げをオーダー。そして、宮川に来たら1番の目当ては、とにかく美味い生ビール。冷え方、鮮度、もう最高!
珍しく、そんなに待たずに料理が来た。まずはぼんじりと砂肝。2本を食べ終わる頃に唐揚げ。いつもはもう少し時間かかってたけど、今日は早い。クオリティは相変わらずの最高レベル。味も火入れも秀逸な出来。宮川の唐揚げの素晴らしさは、食べてみないとどう表現していいかわからないと思う。そもそも、質の高い鳥肉に、白く食感の良い衣をまとわせた、パリジュワッの一品。加熱され、衣の中が蒸されて水分が抜けることで、肉の旨味が凝縮している。タレも薬味も要らないくらい、鳥肉だけで完成してる、深い味わい。途中、追加したレバーと合鴨の串を食べて、ご馳走さま。
にぎわう店内を背に退店。あー、宮川に出会えて良かったな、と毎度思わせてくれる名店。この店の存在があるおかげで、私はあまり他の焼鳥屋に行く習慣を持ってない。焼鳥食べたきゃ、宮川行った方がいいよな。そんな風に思えるくらい、唯一無二の美味しい店。