2回
2025/04 訪問
日本一美味いヒレ丼の衝撃！
2025/05/02 更新
2024/02 訪問
とんかつ王国神田を代表する名店！
神田小川町周辺が日本で1番好きだ。めちゃくちゃ美味しいとんかつ屋がいっぱいあったから。勝漫、やまいち、万平、そして、ぽんち軒。さらに丸五にかつ吉まで加えると、週一で神田に通っても、名店を周りきれかった。とんかつのために毎週神田に通うのが、私の幸せだった。もう、勝漫も万平も、閉店してしまった。その事実をうまく受け入れられない。
勝漫から独立した、やまいち。今や、勝漫が閉まり、大将を亡くしたやまいちは奥様の頑張りで危機を乗り越え継続している。営業日が不安定だったり、昼のみだったりした時期を乗り切り、現在は週２日、夜営業まで行っている。
丁寧な、端正なとんかつ。なのに、神経質すぎない。ごま油の香り、油切れの良さ、揚げ加減の妙、赤出汁の美味しさ。全体的に、私が絶対的に信頼している小川町のぽんち軒よりは、秋葉原の丸五の方に近い完成度だけど、やっぱりそこはやまいちなんだな。ホッとする、完璧すぎない完璧さ。女性料理人の優しさ、柔らかさの成せる技かも、と感じている。
他の店と比べて、カツ丼があるのはこの店の特長。カツ丼って意外とメニューになくて、あるとしたら、やまいちとかつ吉。ヒレかロースを選べるのはやまいち。どちらも文句なしに美味しいけど、基本的に、丼が食べたくなったら、やまいちを訪れるようにしている。
この日は、カキフライ定食に、ホタテ貝柱のフライを付けて。ホタテフライは、完全にぽんち軒の方が旨み、甘味を感じて美味しい。もうそれは仕方ない。やまいちもかつ吉もホタテフライのレベルは高いけど、ぽんち軒のホタテフライが抜群に美味しいだけだ。
とんかつやカキフライは、個人の好みによる、というくらいの美味しさ。つまり、最高レベルの美味しさ。カキの旨みが揚げることにより増幅し、さらに凝縮されている。
和を感じさせる店内の装飾も、女性スタッフだけの接客も、全て心地良く、くつろいで食べられる、とにかく丁寧なとんかつ屋。神田を代表する名店の味、ぜひ小川町でご賞味あれ。
カキフライ
カキフライ
ホタテ貝柱フライ
ホタテ貝柱フライ
2025/04/13 更新
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誰にでも、忘れたくない風景がある。心に残る、宝物のような思い出。出来れば時が止まり、運命の瞬間を目に灼きつけたいと願う、絶対に失くしてはいけない記憶。私にとって、その風景とは、やまいちのヒレ丼。画像上げておく。ビジュアル、ドドンッ！もうこれ、日本の風景100選に入っていておかしくないレベル。
神田周辺にあるとんかつの名店で、実はかつ丼って、やってる店が少ない。やまいちと、水道橋のかつ吉くらい。昔やまいちの近くにあった勝漫はやってたけど、まつやの近くの万平はやってなかった。夜、勝漫でちびちび飲むの好きだったんだよな。それで、締めにかつ丼。そんな使い方できるの、勝漫くらいだったな、神田では。秋葉原の丸五はかつ丼やってないし、小川町のぽんち軒もやってない。ぽんち軒は、近いメニューとしてロースかつ煮がある。神田じゃなくなるけど、東銀座のにし邑も、かつとじ煮はあるけど、かつ丼はなかったな。でも、両国のはせ川は、かつ重って名前でかつ丼やってるんだよなぁ。結論として、神田の名店でかつ丼ってほとんどない。少なくとも、私は知らない。
今、神田近くで美味しいかつ丼を食べようとすると、やまいちか、かつ吉に行くしかない！しかも、かつ吉はロースかつ丼しかないので、ヒレ丼を食べようと思ったら、もう、やまいち一択というのが現実。良かった、やってるのがやまいちで。最高のとんかつ屋で、最上のかつ丼が食べられるってことじゃないか！
かつ丼にするメリットってなんだろう、とちょっと考察してみる。とんかつと玉子とじって、美味しくて当たり前の組合せなんだけど、わざわざ１食２０００円くらいはする名店に行ったら、とんかつ食べた方がいいと思う。それが普通。せっかくいい肉使っているんだから、素材の持ち味をダイレクトに感じる、ベストな食べ方の方がいいだろうっていうのが素直な考え方。でも、揚げ物って、衣に加熱された油分があり、内側に含まれる蒸気とともに、口にした際に少なからぬ刺激を感じさせる料理。特に出来立てでアツアツ、サクサクの衣を味わうのって、パワーがいる行為だ。お腹も心も元気でわんぱくな時でないと、重たい気がする。そこで、衣の外側を優しくふわっと玉子とじでくるむことにより、熱と油の刺激をおさえ、口当たりよくまろやかな味覚から入り、次に衣の食感、そしてかつの旨味へとグラデーションをつけて、豚肉の魅力を味わうことができる、万人受けする料理がかつ丼。そして、安い食材でも美味しく作れるけれど、高い肉を使い最高の技量で作ると、こんなに美味いっていうかつ丼が、やまいちのヒレ丼。
画像を見ると、白身がとんかつにかかり、黄身がさりげなく、とんかつの端に集まっているのが確認できる。この玉子のかけ方は、再現性がある。つまり、やまいちの調理の方法論なんだと思う。私は、かつをとじ過ぎない、この玉子のかけ方を気に入っている。何より見た目が良くて食欲をそそるのと、玉子でとじられていない部分もあるので、揚げたてのとんかつ本来のサクッとした食感を味わえる一切れと、玉子がちょっとだけかかった一切れと、ちゃんと玉子がかかった２切れくらいとに分かれて、とじ加減の異なるヒレカツの、味と食感を存分に楽しむことができるから。やっぱり、やまいち。他に比べるもののない、とんかつの名店！何食べても美味しいけれど、2回か３回に1回は、かつ丼かヒレ丼食べちゃうんだよな。皆さんも、ぜひ、食べてみてほしい。かつ丼って、極めるとこんなに美味しくなるんだって、嬉しくなっちゃう出来栄えだから。