Racco903さんが投稿したWAGYU USHITOMI GINZA(東京/新富町)の口コミ詳細

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Racco903の全国徒然食べ歩き

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掲載保留WAGYU USHITOMI GINZA新富町、八丁堀、宝町/牛料理、日本料理、かに

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  • 夜の点数:4.2

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2023/02 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

隠れ家的な名店がまた一つ、静かなれど熱い想いの数々の料理に出会える幸せをぜひ感じて欲しい‼︎

西麻布で人気の肉割烹の姉妹店が2022年の秋に新富町にオープンしたということで、遅まきながら肉ラバーな友人と共に伺いました。場所は新富町と八丁堀の中間くらい、周囲はマンションが並び立つ半住宅街のようなところですが、よく目を凝らすと洒落たお店が点在するエリアで、こちらもマンションの1階という立地です。柔らかな間接照明のエントランスを入ると、白木のカウンター席のみのフロアが広がります。雰囲気は鮨割烹のようなので伺ってみたら、鮨店の後に居抜きで開業したとのこと、清潔感のある落ち着いた内装は一味違った肉割烹の期待が高まります‼︎
予約したのは名物の手巻きがある23000円のコース(コースの名前がない⁈)です。サイトにある内容は以下となります。
先付  サーロイン ユッケ キャビア 柚子
八寸  季節のお野菜と和牛八寸
お椀  テール出汁 沢煮椀
凌ぎ  ヒレカツ巻き 木の芽 山椒醤油
温物  新玉葱真丈 香箱蟹餡
焼物  イチボ 檸檬
    ヒレ 山葵 ガーリックチップ
進肴  極厚サーロインすきしゃぶ トリュフ
食事  天然真鯛ご飯 香の物 
止椀  赤出汁
甘味  時に香る季節の実
まずは赤ワインで乾杯‼︎ ピノなら間違いのないマリアージュとなりそう(^ ^) スタートはユッケです。先付でユッケというのはかなりチャレンジングなスターターだと思います。このユッケはサーロインとモモを使って食感と風味に変化を持たせてタレで下味はついていますが、キャビアの塩味でさらに旨みが加わるという重奏が素晴らしい‼︎そしてほのかに香る柚子が最後に爽やかさをもたらし極上のスターターとなりました。八寸は蟹身とうるい、のれそれ、和牛の生ハムと味噌漬けのチーズ、春菊白和え、飯蛸の有馬煮です。印象に残ったのがのれそれの黄ニラ、上品なのにインパクトのあるニラならではの香りは、先付のユッケの残香も取り込んで風味が増すという味の記憶を引き出されました。
ここでお椀が出ます。和牛と鶏ももの合わせ出汁に、新玉ねぎの真薯とこごみという春を感じさせる組み合わせが良いですね。動物性の出汁は油分が浮いていますがくどくなく、丁寧に取られた出汁であることがわかります。そして名物のシャトーブリアン ヒレカツ手巻きの登場です‼︎ 大将自らカウンター越しに手渡された手巻きは、艶かしいローズピンクのヒレ肉の断面の上に生胡椒と木の芽が乗っています。カツの衣は薄いので揚げ物とは思えないくらい、もちろん肉は柔らかくとろける食感は極上の肉ならではのもの、酢飯ベースのご飯の味付けもさっぱりさせる良い仕事をしていて、これは目から鱗の一品でした‼︎
次は甘鯛の鱗揚げです。鹿児島の筍が添えられ餡がかかっています。餡にはほのかなゆずの香り、鱗がキラキラしていて希少岩石のように美しく、筍も土の香りと春の生命を感じる味わいでビジュアルも素材も素晴らしい組み合わせだと思いました。
焼き物が始まり、最初は常陸牛のイチボのタレ焼きです。口の中でとろけてくるイチボは柔らかく肉そのものの甘味が素晴らしい‼︎ 醤油ダレですがホースラディッシュでさっぱりといただけます。添えられた小松菜のお浸しはお口直しとしてぴったりでした。続くフィレは素のままで供され、醤油塩、ガーリックチップ、本山葵をお好みでつけながらいただくのです。肉の旨みが凝縮していて、シンプルな食べ方でないとバチが当たるお肉を堪能しました。
そしてこれも手巻きと並んでこちらのシグネチャ的な一品、極厚サーロインのしゃぶしゃぶです。萬古焼の土鍋でぐつぐつに熱せられた出汁に7mmはあろうかという厚切りサーロインがそっと載せられて供されるのです。具材は自家製厚揚げと黄ニラ、出汁はやや濃いめの醤油の味付けですが、この組み合わせなので肉から出た旨みを吸って最適な付け合わせになります。残った出汁は木杓子で飲んでしまいましたが、ご飯を入れたら相当贅沢な雑炊になること間違いなしですね。
しゃぶしゃぶでら雑炊にしたいと思っていましたが、食事として葉玉ねぎとあさりの炊き込みご飯が出てきた時には、雑炊にしなくてよかった‼︎と思う自分がいました。土鍋で炊かれたあさりご飯は蓋を開けるとまさに春の香り、甘い葉玉ねぎとアサリの香りにノックアウトです。ぷりぷりのアサリがたっぷり入り、もう何も言葉が出ません。生海苔の赤出汁も大変美味しく、和食の粋を見せつけられました。
水菓子は目の前で作るせとかの苺大福と瑞々しい蜜柑、最後まで綿密に計算されたひととおりで至福のひと時が終わりました。

大将は和食のご出身だそうで、随所にこだわりの素材と仕事が感じられ、8席を巡ってすでに予約困難店になりつつあることを感じました。季節を変えて通いたい名店にまた一つ出会えました。

2023/02/27 更新

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