2回
2022/01 訪問
春らしく若々しい意欲作
「牡蠣白湯らーめん+牡蠣3個プラス」1100円+250円
ラーメン激戦区、春日井市にできた期待の新店。ようやく訪れることができた。平日だったので待ち無く入れたが、店前に列整のためのテープがジグザクに貼ってあり、早くも行列店になっていることがわかる。
シックな黒を基調にまとめられた店内はオシャレで、流れている音楽や調度品も若々しく、勢いを感じさせる。券売機には多くのボタンがあるものの、基本のラーメンは「白湯」のみという潔さで、珍しい「牡蠣白湯」を注文してみた。
着丼するといかにも粘度の高そうな白湯に大ぶりの牡蠣が浮かび実においしそう。一口すするとダイレクトに牡蠣のうまみが溶け込んだスープに驚く。ベースには鶏や魚介も使っているのだろうが、牡蠣独特の風味とコハク酸特有のうまみ成分を見事に抽出していて感心する。
軽く炙った牡蠣は芳ばしく、うまみがジューシーに溢れてくる。途中、ややスープの濃度が気になってくるのを、レモンスライスが爽やかな酸味を加えてくれるのも憎らしい心配りだ。
自家製麺のストレート麺が出色の完成度で、濃いめのスープをまとい、歯切れもよくコシも感じる絶妙な仕上げが素晴らしい。「替え玉無料」に釣られて注文すると、今度は極細麺が程なく供され、こちらは別の食感が味わえて楽しい。同行者が替え玉を遠慮しようとすると「半玉でもいいですよ!」とサービス精神あふれる接客がとても気持ち良い。
やや苦言を呈するとすれば、素材や製法をとことん追求した「意欲溢れる一杯」となっているゆえに、スープ、麺、具材など全体のバランスがもう少し調和がとれて欲しいとも感じた。それぞれの“アクセル”が強すぎるので、出るところと抑えるところの匙加減が決まってくると“三位一体”としてのラーメン完全食が出来上がると思う。とはいえ志高い店主の手掛ける一杯は、これからも進化し続けるはずなので、また定期的に訪れたいと思います。完飲完食ごちそうさまでした。
2022/02/01 更新
「味玉醤油そば」1100円
オープン以来着実に人気店になりつつあり「ラーメンWalker東海」でも堂々愛知第一位に輝いた実力店。一押しは鶏白湯だが、清湯も味わってみたいと「醤油そば」を注文してみた。
着丼して、まずビジュアルが美しい。全ての仕事が丁寧に施されていることが一目でわかる。盛り付けも端正で、どこから箸をつけようか迷ってしまう悦びがある。
鶏と魚介をベースにしたオーソドックスなダシに、芳醇な醤油がよくマッチしたスープ。一見、香味油が多そうに感じるが、全体のバランスが良く、スッキリした飲後感が素晴らしい。素材のうまみだけが抽出されていて雑味やエグ味などが一切ない。おそらく下処理において、かなり丁寧な仕込みがされているのに違いない。
特筆すべきはやはり麺だ。スッと角が立ったストレートで、麺線が美しくしなやかな喉越しが抜群。後半になっても、コシの強さはかわらず、口の中で踊るような跳ね具合だ。一反もめんのようなワンタン皮は、幅広麺のようなモチモチ具合が面白い。なんと一玉無料の替え玉は、麺切り刃が26番という極細麺で、素麺のようなツルツル感が楽しめる。自家製麺の多彩なバリエーションを一杯で味わえる趣向がユニークだ。
惜しむらくは、チャーシューがやや厚切りで少し硬さが気になったところ。また人気店ゆえの注意書きの多さと、女性店員の他店員への厳しめの口調など、客側も少し緊張感を強いられる空気感が出てきたようだ。とはいえ、いずれのメニューも高クオリティーの一杯を必ず約束してくれる佳店であることに間違いなく、機会があれば定期的に訪れるのが楽しみな名店である。