2回
2025/10 訪問
常識を超えた日替わりの創造、即興が導くラーメンの新境地
◯店名 【improv.】
◯評価
食べログ3.48(2025年10月時点)
今回訪れたのは、かつて「あってりめんこうじ安中店」があった場所に、2024年4月に屋号を変えてリニューアルオープンした「improv.」。
TRYラーメン大賞・全国版にも掲載されている人気店で、フォロワーの方々からも高い評価を受けているお店です。
店名の由来は “improvisation(即興)”。
厳選された食材を用い、日ごとに異なるラーメンを提供するという、常識を超えたスタイルで知られています。
メニューは毎月発表される営業カレンダーで確認でき、InstagramのDMから予約も可能。
最寄りの磯部駅にはタクシー営業所があり、1,200円前後でアクセスできるため、徒歩が難しい電車利用者でも訪問しやすい環境となっています。
11時15分に予約して訪問。
予約時間の少し前に到着し、店内へと案内していただきました。
・注文したもの
◯生ホタテと焼き海老と蟹と上州牛の四重奏SP 2000円
◯ ホタテエビカニワギュウマゼソバ 2000円
※先会計制です
清潔感のある店内はカウンター8席、テーブル4席。
この日のSPメニューである甲殻類の香ばしい香りが漂っていて食欲がそそられます。
ラーメンは15分程で着丼。
透き通るような淡い黄金色のスープに、端正に整えられた麺。ローストビーフ、豚・鶏のチャーシュー、ローストポーク、生ホタテのペースト、牡蠣と和牛のペーストなどが華やかに彩りを添えています。
とりあえずスープを一口…
うますぎる!!
スープのアタックは中程度。
最初に蟹や海老といった甲殻類系の旨味が立ち上がり、その後に牛由来のコクがしっかりと骨格を与えます。
出汁はおよそ20種類の素材が溶け合っているとのことで、非常に複雑ながらも互いを邪魔せず調和し、一つの楽曲のように完成された味わいを描き出しています。
「食べる場所によって味が変化します」という言葉の通り、レンゲを入れる位置によってスープの濃淡が異なり、さらに各種ペーストや味変アイテムを溶かすか否かでも印象が変化。
食べ手によって味の終着点が異なる、まさに唯一無二の一杯です。
そして、これほどまでに多層的な旨味を完全無添加・無化調で成立させている点に、ただただ驚かされます。
麺は中細のストレート。しなやかで伸びやかな口当たりが心地よく、豊かな小麦の香りがふわりと広がります。
スープの油分がほどよく絡むことで、出汁と小麦の旨味が見事に調和。
麺量も十分で、食後には幸福感のある余韻が静かに残ります。
具材の中でまず印象的なのが生ホタテのペースト。北海道産の刺身用ホタテを使っているとの事でした。
しっかりと形を保ちながらも、ふわりとエアリーで柔らかな食感。
口に含むと、やさしく染み渡るようにホタテの旨味が弾けます。
ペーストのため、スープに溶かすと味わいが一層まろやかに変化します。
ローストビーフは驚くほど完成度が高く、しっとりとした赤身に脂の甘みが絶妙に溶け合っています。
噛むほどに肉汁が広がり、ほどよい厚みと柔らかさのバランスが素晴らしく、まるで一皿のメインディッシュを味わっているかのような感覚です。
豚チャーシューは驚くほどジューシーで、脂身の甘みと赤身の旨味が見事に調和。
口に含むとしっとりとほどけ、表面の香ばしさがスープの旨味を一層引き立てます。
鶏チャーシューは驚くほど分厚いにもかかわらず、歯がすっと入る完璧な火入れ。
フレッシュな食感を残しつつ、噛むほどに鶏の旨味がしっかりと広がります。
これまでに味わった鶏チャーシューの中でも、間違いなくトップクラスの仕上がりです。
まるで牛肉のようにこんがりとした色をしているのは群馬県産の高級豚のローストポークの端の部分。噛むほどに濃密な旨味がにじみ出し、スープの奥行きをさらに引き上げています。
美味しすぎてスープまで完飲。
このクオリティのラーメンを、1杯2,000円でいただけるのは本当に驚きです。
店主さんは爽やかで第一印象からして好感の持てる方。
丁寧な接客も印象的で、ラーメンの完成度だけでなく、その人柄や対応の温かさにも惹かれました。
きっとその誠実さが、多くのリピーターを生んでいるのでしょう。
今回は連食だったため、次回の投稿ではまぜそばをご紹介します。
素晴らしい一杯を、ごちそうさまでした!
【店舗情報】
店名: improv.
所在地: 群馬県安中市原市2-2-8
最寄り駅: 磯部駅から徒歩約30分
営業時間:
月・木・金
11:00 - 14:00 / 18:00 - 21:00
火・水
11:00 - 14:00
土・日・祝日
11:00 - 15:00
定休日:不定休(営業カレンダー参照)
2025/10/17 更新
◯店名 【improv.】
◯評価
食べログ3.48(2025年10月時点)
今回訪れたのは、かつて「あってりめんこうじ安中店」があった場所に、2024年4月に屋号を変えてリニューアルオープンした「improv.」。
TRYラーメン大賞・全国版にも掲載されている人気店で、フォロワーの方々からも高い評価を受けているお店です。
前回の投稿で同じ日に食べたラーメンを紹介しました。今回は2杯目に頂いたまぜそばの事について簡単に記載します。
・注文したもの
◯ ホタテエビカニワギュウマゼソバ 2000円
ラーメンを食べ終わり、余韻に浸っているタイミングでマゼソバが提供されました。
美しく整えられたタレの染みた麺に、ローストビーフ、豚・鶏のチャーシュー、生ホタテのペースト、牡蠣と和牛のペースト、ネギ、海苔などが芸術的に盛り付けられた一杯。
麺とタレを最初から混ぜてあるのでそのまま食べて大丈夫ですというアナウンスがあった為、そのまま啜ると…
うまい!!!
天然醸造醤油をブレンドした黒醤油に、和出汁を凝縮させた熟成塩ダレを合わせ、さらに和牛の香味油と甲殻類のオイルを加えた特製ダレ。
それが麺に美しく絡み、一口目からまさに青天の霹靂。
旨味の強さと味覚のバランス、そして食感までもが秀逸で、食べ終えた後も長く心地よい余韻が続きました。
生ホタテのペーストは、北海道産の刺身用ホタテを使用しており、ふわりと空気を含んだような軽やかさ。
口に運ぶと、とろけるように旨味が広がり、タレと絡むことでまろやかさが一段と際立ちます。
ローストビーフは、厚みのある赤身がしっとりと仕上げられ、噛むたびに肉汁があふれ出す極上の火入れ。
脂の甘みがコクを加え、まぜそば全体に深みをもたらしています。
豚チャーシューは柔らかくジューシーで、香ばしい焼き目が香りのアクセントに。
タレと油の旨味をしっかりと受け止めながら、余韻まで力強い印象を残します。
鶏チャーシューは厚みがありながら驚くほどなめらか。
歯を入れた瞬間にほぐれるような柔らかさで、鶏の持つピュアな旨味がじんわりと広がります。
ラーメンとはまた違い、タレとの融合でより奥行きのある味わいに。
牡蠣と和牛のペーストは海老とワタリガニの甲殻類オイルが混ざる事で、まるで蟹味噌のような味わいに変化。まぜそばの味わいに深みを与えます。
どの具材も単体で完成度が高いだけでなく、混ぜ合わせることで新たな旨味の層が生まれるのが印象的。
特にタレと油が麺全体に行き渡ることで、甲殻類の香ばしさ、和牛のコク、ホタテのまろやかさが渾然一体となり、食べ進めるほどに味の表情が変化します。
一口ごとに新しい発見があり、食べ終えるのが惜しくなるほどの完成度。
「まぜそば」という枠を超えた、まさに“即興の芸術”と呼ぶにふさわしい一杯。
美味しくいただきました!
日替わりでこれほどのクオリティのラーメンを提供するお店は、日本全国を探してもほとんどないのではないでしょうか。
近くにお住まいの方が本当に羨ましいです。
また必ず伺います。
ごちそうさまでした!
【店舗情報】
店名: improv.
所在地: 群馬県安中市原市2-2-8
最寄り駅: 磯部駅から徒歩約30分
営業時間:
月・木・金
11:00 - 14:00 / 18:00 - 21:00
火・水
11:00 - 14:00
土・日・祝日
11:00 - 15:00
定休日:不定休(営業カレンダー参照)