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120 件を表示 37

時の回廊

児島/カフェ、喫茶店

3.35

80

-

~¥999

定休日
水曜日

昼の点数:4.9

まるで時がゆっくりと逆巻き始めるような、不思議な静寂に包まれる空間――岡山県にあるその名も「時の回廊」は、瀬戸大橋を渡ってすぐ、まるで別世界に足を踏み入れたかのような錯覚すら覚える、唯一無二のクラシカルカフェです。ここでは、口を慎むことがルール。私語厳禁。ひとたび足を踏み入れれば、現代の喧騒とは一線を画す、静謐と格調が支配する異次元の空気に包まれます。クラシック音楽が静かに流れる中、来訪者は言葉を超えた「聴覚と味覚の旅」へと誘われます。 まず、重厚感ある陶器のカップに注がれたコーヒーが、目の前に置かれた瞬間、その佇まいの美しさに心が静まります。粗めの釉薬が施された器は、温もりと荒々しさを併せ持つ、まさに「時間を刻む器」。艶やかな漆黒の液面に、ランプの柔らかな光が微かに映り込み、その様がまた幻想的です。一口飲めば、しっかりと深煎りの苦味が広がりながらも、喉の奥でまろやかに溶けていくような感覚。カフェインの刺激というより、むしろ「覚醒への導入」といった趣。味覚の輪郭が一気に研ぎ澄まされていくのがわかります。 ケーキの存在も決して添え物ではありません。チョコレートケーキは、まるで密度の高いクラシック音楽の旋律を感じさせるような重厚な甘さ。上にたっぷりとあしらわれたホイップクリームは甘すぎず、濃厚なチョコの風味を巧みに中和しながら、バランスの妙を演出しています。横に添えられたパイナップルやみかんのフルーツが、口内に一瞬の清涼をもたらし、味の流れを再構築してくれるのも計算された構成美と言えるでしょう。 もう一品、りんごのタルトタタン風のケーキは、しっかりと煮詰められたリンゴの甘みと酸味が凝縮されており、底の生地部分とのコントラストが絶妙。口に入れるたび、仄かにキャラメリゼされた風味が鼻をくすぐり、芳醇な香りと共に「記憶の甘味」として長く残ります。 喉を潤すレモンのソーダは、グラスのフォルムと透明感にまず目を奪われます。たっぷりと浮かべられたレモンスライスが瑞々しく、飲み口はすっきりとした清涼感とともに、ほんのりビターな柑橘の余韻が残ります。添えられたスペキュロスビスケットの甘香ばしさと対比させながら味わうのもまた楽しく、細部まで気配りの行き届いた演出にうなずかされます。 空間そのものも圧巻です。クラシックな振り子時計、古写真、肖像画、そして低めの天井を縁取るように配された乾燥花や古書の数々。まるで時間の止まった書斎に紛れ込んだような、ある種の“閉じた世界”がここにはあります。ひとつひとつの調度品が意味を持ち、整然と配置されているわけではないのに、すべてが完璧な調和を奏でている。赤いベルベットの椅子、ほの暗いランプの灯り、壁一面に並ぶ世界の偉人たちの肖像…。無音ではなく、静寂が支配するこの空間は、音楽とともに、記憶と感性を研ぎ澄ます「沈思黙考の場」です。 ここでは、誰かと話すことも、スマホを弄ることも許されない。代わりに、音楽に耳を澄ませ、自分の心と向き合う時間が訪れる。クラシック音楽が流れる空間で、ただ“いる”ということに満たされていく感覚は、都市生活の中ではなかなか得られない贅沢かもしれません。 「時の回廊」という名に恥じない、まさに時間を旅するカフェ。喧騒から距離を取り、自分の内側と対話したくなったとき、この場所はきっと、静かにあなたを受け入れてくれるはずです。次に瀬戸大橋を渡る機会があるなら、ぜひこの異空間で「音と味」の密やかな祝祭に身を委ねてみてください。

2025/08訪問

1回

400℃ mori no machi

ピザ 百名店 2025 選出店

食べログ ピザ 百名店 2025 選出店

400℃ mori no machi

新西大寺町筋、大雲寺前、田町/ピザ、イタリアン

3.77

614

¥2,000~¥2,999

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日

夜の点数:4.6

岡山市「400℃ mori no machi」にて味わった、アンチョビとマルゲリータの2種のピザ体験は、まさに五感を刺激する至福のひとときでした。カウンター越しに見えるオープンキッチン。400度の高温で一気に焼き上げるピッツァの姿を眺めながら、食事への期待が自然と高まります。こぢんまりとした空間に、石窯の熱気とチーズの香りが立ち上り、そこに流れる空気すら美味しさを孕んでいるかのようです。 まず一枚目、マルゲリータ。真っ赤なトマトソースが全体に広がり、その上に惜しげもなく乗せられたモッツァレラチーズが溶け、白と赤のコントラストを描き出しています。中央に添えられたバジルの葉がアクセントとなり、香りに立体感を与えています。ひと口かじれば、じゅわっと広がるトマトの酸味と、ミルキーでコクのあるチーズが絡み合い、ピザという料理の原点に立ち返るような誠実さと完成度を感じさせてくれます。特筆すべきは、生地の食感と風味。縁はこんがりと焼き上げられ、気泡が多く、まるでシュー生地のように軽やか。一方、中央はモッチリとした粘りがあり、最後のひと口まで食べ飽きることがありません。 そして、アンチョビのピザ。見た目からしてただならぬ風格をまとっており、焼き色のついた皮目に加え、ところどころ焦げが混じった香ばしい縁は、まるで職人の手仕事を物語っているようです。黄色味を帯びたトマトソースの中に、塩気の強いアンチョビが存在感を放ち、さらにドライトマトの甘みやハーブの香りが重なり、口の中に入れた瞬間に奥行きのある味わいが押し寄せてきます。このアンチョビ、かなり塩が効いているのですが、それがこのピザの魅力をぐっと引き上げており、シンプルなようでいて計算し尽くされたバランスの上に成り立っていることが分かります。オイルの使い方も絶妙で、全体を重たくすることなく、むしろ生地の軽さを引き立ててくれます。 1人1枚、ぺろりと食べ切れるサイズ感も実に好印象。小ぶりではあるものの、生地の厚みや食材の満足度が高く、ひと口ひと口に「ちゃんとしたものを食べている」という満足感があります。中途半端な冷凍ピザやチェーン店のそれとは一線を画す、薪窯焼きならではの食感と風味の妙。生地をこね、寝かせ、丁寧に成形して高温で一気に焼き上げるというイタリアンの真髄を、しっかりと体現しているピッツェリアです。 厨房の奥に目をやると、丁寧に準備された食材が整然と並んでおり、その中には冷凍のコーンやトマト、厚切りベーコンなど、素材を活かした多彩なトッピングが揃っていました。ガラス越しに外の景色が見える解放感のある設計も相まって、料理のライブ感をより一層高めてくれます。何よりスタッフの動きが洗練されており、ピザを焼く手つき、トッピングを施す所作に迷いがなく、まさに百名店たる所以を感じさせるプロフェッショナリズムが滲んでいました。 メニューを見ても、その価格はマルゲリータやマリナーラが1999円と、安くはないものの、この品質を考えれば納得の設定。特にFNTというブルーチーズとハチミツのピザは2799円と少し高級ラインながら、注文を躊躇させない魅力があります。 岡山に訪れた際には、ぜひ再訪したいお店。シンプルだからこそ誤魔化しがきかないピザの世界において、ここまで完成度の高い一枚に出会えることは、そう多くはありません。火の加減、素材の選び方、塩の効かせ方、そしてスタッフの技術と情熱——すべてが美味しさの要素として見事に噛み合った名店だと、心から感じました。

2025/07訪問

1回

鉄板キュイジーヌ長尾

ステーキ・鉄板焼き WEST 百名店 2025 選出店

食べログ ステーキ・鉄板焼き WEST 百名店 2025 選出店

鉄板キュイジーヌ長尾

城下、県庁通り、柳川/鉄板焼き、ステーキ

3.64

124

¥15,000~¥19,999

¥5,000~¥5,999

定休日
月曜日

夜の点数:4.5

鉄板キュイジーヌ長尾は、岡山の地でその名を広く知られる名店です。この店が提供する料理は、一品一品が芸術作品のような美しさと味わいを兼ね備え、訪れる者を驚かせます。料理を運んでくる瞬間の高揚感、そしてそれを口に含んだ時の満足感。ここでは、ただ食事をするという行為が、ひとつの感動的な体験に昇華されます。 最初に登場したステーキは、驚くほどジューシーで柔らかく、完璧な焼き加減に仕上げられていました。外側の香ばしさと、口の中に広がる肉の旨味が絶妙に調和し、一口ごとに歓声をあげたくなるほどです。付け合わせの野菜たちは見た目にも華やかで、ひとつひとつが素材の持つ自然な味を最大限に引き出されています。プレートに添えられた3種類の塩とワサビは、肉にさらなる深みを与え、それぞれ異なる味わいを楽しむことができます。 ロブスター料理もまた圧巻でした。ぷりぷりとした食感のロブスターは新鮮そのもので、濃厚なソースとの組み合わせが完璧でした。ソースの程よい酸味と甘さが、ロブスターの持つ海の香りと甘みを一層引き立ててくれます。付け合わせの野菜も、見た目だけでなく味わいにも驚かされ、全体として非常にバランスの取れた一皿に仕上がっていました。 サラダは、見た目の鮮やかさだけでなく、その味わいでも感動を与えてくれる一品でした。新鮮なビーツやトマト、ニンジンがふんだんに使われており、それぞれの素材の持つ甘みや酸味が際立っています。特にビーツの濃厚な甘さが際立ち、全体のアクセントとして効いていました。シンプルなドレッシングが、野菜本来の味を引き立てており、サラダでこれだけの満足感を得られるのは、素材の選定と調理技術の賜物でしょう。 続くスープは、濃厚でありながらも重たすぎず、飲みやすい仕上がりになっています。クリーミーな味わいが体を芯から温め、寒い季節には特に嬉しい一品です。添えられたトーストされたパンはスープとの相性が抜群で、一緒に食べることでさらに深みのある味わいを楽しむことができます。スープの滑らかな舌触りと優しい風味は、ここでしか味わえない特別な体験でした。 店内の雰囲気も特筆すべき点です。落ち着いた照明とモダンなインテリアが、リラックスした空間を作り出しており、居心地の良さが抜群です。スタッフのサービスも行き届いており、料理の説明や提供タイミングなど、すべてが計算されたかのように完璧です。特別な日のディナーや記念日のお祝いにふさわしい空間であり、訪れるたびに新しい感動が待っていることでしょう。 鉄板キュイジーヌ長尾は、料理、雰囲気、サービスすべてが一流であり、そのすべてが調和して最高のひとときを提供してくれます。岡山に訪れる際には、必ず訪れるべき場所としておすすめできる名店です。ここでの体験は、単なる食事を超えた、心に残る思い出となることでしょう。

2025/03訪問

1回

博多ラーメン にこいち

岡山駅前、岡山、西川緑道公園/ラーメン、餃子

3.53

288

-

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

赤々とした暖簾が目印の「博多ラーメン にこいち」、岡山の地にあってまるで博多の屋台をそのまま持ち込んだかのような空気感に、思わず吸い寄せられるように足を踏み入れました。暖簾をくぐると、カウンター中心の店内はすでに豚骨の芳醇な香りに包まれており、否が応でも胃袋が音を立ててしまいます。 券売機で迷わず「博多ラーメン」を選択。麺の硬さはもちろん「バリカタ」で。博多ラーメンにおける“硬さ選び”は、もはや一種の作法。こちらのお店でも「粉おとし」「ハリガネ」から「やわめん」まで用意されており、ラーメン通の期待にも応えてくれる柔軟さが嬉しいところです。 さて、目の前に運ばれてきたラーメンを見て、まずはその整った美しさに目を奪われました。赤い雷文模様の縁取りが印象的な器に、濁りのある濃厚なスープ。クリーミーでありながら透き通るような艶を湛え、いかにも本格的な博多とんこつの風格を漂わせています。トッピングにはキクラゲと青ネギ、そしてとろけるようなチャーシューが二枚。余計な装飾を排した、必要最小限で完璧な構成です。 まずはスープをひと口。豚骨の旨味がガツンと来るのに、後味が驚くほど軽やか。臭みは皆無で、骨の髄から煮出されたであろう旨味が幾重にも重なり合って、舌の上で溶けていきます。まるでコクとキレの見事なバランスを極めた芸術品のよう。これほど丁寧に抽出された豚骨スープには、そうそう出会えるものではありません。 バリカタでお願いした極細ストレート麺は、歯切れ良く、小麦の香りがきちんと主張します。スープとの絡みも申し分なく、ズズッと啜るごとに幸せが喉を通っていく感覚。替え玉が150円と明朗に表示されているのも、博多スタイルの良心を感じさせてくれます。ついでにトッピングを追加しても面白そうです。ねぎ玉ラーメンや煮玉子ラーメンなど、メニューからも工夫の幅が見えてきます。 チャーシューは脂身と赤身のバランスが絶妙で、口の中でホロホロとほどけていきます。まるで煮豚ではなく「溶け豚」。しっかりとした味付けながら、スープを邪魔しない塩梅に抑えられており、主役ではなく、あくまで引き立て役に徹している印象です。 キクラゲのシャクシャクとした歯触り、そしてネギの爽やかな辛味が、全体に清涼感とコントラストを与えていて、食べ進めるごとに変化と楽しさが生まれます。テーブルにはごま、胡椒、ラー油、醤油など調味料も整っており、自分好みにアレンジできる自由度の高さも嬉しいところ。特に白ごまを多めに振りかけると、香ばしさが際立ち、また違った一面が覗けます。 にこいちの暖簾の内側には、ラーメンにかける真摯な想いと、気取りのない職人気質が宿っていました。800円という価格も、クオリティを考えれば破格と言って差し支えないでしょう。ラーメン一杯に真心を注ぎ込む姿勢、それがスープからも、麺からも、空気からも伝わってきます。 地元岡山にありながら、舌と記憶を一瞬で博多へと連れて行ってくれる。そんな一杯でした。次回はぜひ「煮玉子ラーメン」や炒飯とのセットも試してみたいと思わせる、そんな底知れぬ吸引力のあるお店です。ラーメンの世界において、“にこいち”は確かに強烈な存在感を放っていました。

2025/07訪問

1回

中華蕎麦 かたやま 本店

妹尾、備前西市/ラーメン

3.46

132

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

中華蕎麦 かたやま 本店の訪問は、ラーメン好きとしての期待をはるかに上回る感動的な体験でした。まず、こちらの中華蕎麦は、器を目にした瞬間からその美しさに圧倒されます。スープの輝き、チャーシューの色合い、そしてナルトや煮卵の配置まで、まるで一幅の絵画のよう。特に、スープの澄んだ色合いと深い味わいが絶妙で、一口飲むだけでじんわりと染み渡る旨味が広がりました。 麺は中太のストレート麺で、スープとの絡み具合が完璧です。食感はもっちりとしつつ、コシのある仕上がりで、最後の一口まで飽きることなく楽しめました。チャーシューは厚切りで、柔らかさとジューシーさが口の中で広がり、一つ一つが特別なごちそうのように感じられます。さらにトッピングの煮卵は、絶妙な半熟加減と濃厚な味付けで、ラーメンのアクセントとして完璧に機能していました。 一方で、サイドメニューの餃子も絶品でした。外側はカリッと香ばしく焼き上げられ、中からはジューシーな餡があふれ出します。一口噛むごとに、肉と野菜の旨味が口いっぱいに広がり、タレとの相性も抜群です。餃子とラーメンという黄金コンビが、この店でさらに輝きを放っていました。 また、店内の雰囲気も素晴らしく、木目調の落ち着いた空間が、食事をより一層引き立ててくれます。スタッフの対応も親切で、心地よいサービスが印象に残りました。訪れるたびに、そのクオリティの高さに感心させられるお店です。 ラーメン好きはもちろん、初めて訪れる方でも満足できること間違いなし。中華蕎麦 かたやま 本店は、まさに「ラーメンの真髄」を味わえる場所だと断言できます。またぜひ訪れて、新たなメニューや味わいを探求したいと思わせる魅力的なお店でした。

2025/02訪問

1回

道楽息子

田町、新西大寺町筋、郵便局前/居酒屋

3.29

58

¥6,000~¥7,999

-

定休日
日曜日

夜の点数:4.2

こちらのお店、道楽息子は、岡山の静かな街並みに溶け込むように佇む一軒で、洗練されたお料理と落ち着いた空間が印象的でした。クライアントの方と伺いましたが、訪れる瞬間から期待感を抱かせてくれる趣のある佇まいに、思わずテンションが上がりました。 まず提供されたお刺身の盛り合わせですが、その新鮮さと美しい盛り付けが圧巻です。器の選び方や彩りのセンスが抜群で、どれから手をつけるか迷ってしまうほど。脂の乗ったブリや香ばしく炙られたサーモン、それに加えてタコの柔らかさには驚きました。一つ一つが丁寧に仕上げられ、魚本来の味を堪能できる一品でした。 次に提供された白子ポン酢。滑らかな舌触りと濃厚なコクが堪らなく、ポン酢の爽やかな酸味がバランスをとっています。上に添えられた薬味も絶妙で、香り高い仕上がりが感じられました。この一品だけでも再訪したいと思わせるほど、強烈な印象を受けました。 さらに、焼きナスのおろし和えは、家庭料理のような温かみと上品さを併せ持つものでした。焼き目の香ばしさとみずみずしいナスの食感、大根おろしの爽やかさが口の中で調和し、一見シンプルながらも深い味わいが広がりました。 そして締めの一品で登場した、釜揚げシラスと梅干しの茶漬け。見た目の美しさもさることながら、土鍋で提供されるお出汁の香りがなんとも言えない癒しを与えてくれました。しらすの塩気と梅干しの酸味が絶妙で、お出汁との相性が抜群。最後の一口まで飽きることなく楽しむことができました。 お料理だけでなく、店内の雰囲気やスタッフの方々の丁寧な接客も素晴らしく、心地よい時間を過ごせました。席の配置もゆったりとしており、プライバシーが保たれているため、大事な会食にも最適だと感じました。 全体的に、岡山の食文化と日本料理の真髄を味わえる素晴らしいお店です。どのお料理も繊細でありながら、素材の力強さを感じられるものばかりで、訪れる価値が十分にあります。ぜひ、また伺いたいと思っています。

2025/01訪問

1回

幸市

郵便局前、柳川、田町/日本料理、居酒屋

3.27

32

¥6,000~¥7,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.2

「幸市」での食事体験は、ただの食事ではなく、まさに一つのストーリーを味わっているかのような感覚でした。その日の訪問では、料理の質と美しさ、そして驚きに満ちた体験がいくつも重なり合い、記憶に残る特別なひとときを過ごすことができました。 まず、白子を使った一品は感動的な滑らかさとコクが際立っており、一口ごとに「この瞬間が永遠に続けばいい」と思えるほどの美味しさでした。上に添えられた細かい薬味が絶妙で、白子の濃厚さを引き立てつつ、全体を軽やかに仕上げています。見た目の美しさもさることながら、味わいはその美しさをさらに超えてきます。一皿の中にこれほどの感動を詰め込めるのは、熟練の職人の手によるものだと強く感じました。 続いて、だし巻き卵のふんわりとした食感は驚異的です。一見シンプルに見える料理こそ、そのお店の実力を示すものですが、ここ幸市のだし巻き卵はまさにその典型例。だしの深い味わいが一口ごとにじんわりと広がり、添えられた大根おろしが爽やかさを添えています。このシンプルな一品にここまで感動を与えられるとは想像もしていませんでした。 さらに驚きをもたらしてくれたのが、カリッと揚げられたユニークなタルト風の料理です。一見、どのような味がするのか想像がつかない外見ですが、ひと口食べるとその答えは明白。外側のサクサク感と中に詰められた具材の絶妙なバランスが、驚きと喜びをもたらします。その上に載せられた濃厚なクリームが、全体を優しく包み込むような役割を果たし、味覚をさらなる高みに引き上げてくれます。 また、お刺身の盛り合わせは圧巻そのもの。新鮮なネタの色鮮やかさが目を引き、まるでアート作品のように美しく配置されています。一つひとつのネタにしっかりとした味わいがあり、それぞれが主役のように輝いています。特にタコの柔らかさと甘み、ウニの濃厚な旨味は忘れられません。また、薬味や塩の使い方も抜群で、それぞれの魚の個性を最大限に引き出しています。職人技の結晶を目と舌の両方で堪能できる喜びは、他ではなかなか味わえないものです。 さらに、スタッフのサービスも見逃せないポイントです。料理の説明や提供タイミングが完璧で、客のリズムをしっかりと把握しているプロフェッショナルな対応に感動しました。細部にまで配慮が行き届いており、どの瞬間も心地よく過ごすことができました。たとえば、だし巻き卵を提供する際に、少し温かさを保つようにしてくれたり、刺身の盛り合わせでは薬味の説明を丁寧にしてくれたりと、その細やかさが特に印象に残っています。 最後に、「幸市」の料理は食べる人を驚かせ、感動させ、幸せな気持ちにしてくれる力を持っています。それは単なる料理ではなく、ひとつの芸術作品。料理人の努力と創意工夫が随所に感じられる素晴らしいお店です。岡山に訪れた際には必ず再訪したい、心からおすすめできる場所だと断言します。このクオリティでこの満足感は他に類を見ません。ぜひ一度、皆さんにも体験していただきたいと心から思います。

2025/01訪問

1回

いちえ

西川緑道公園、柳川、郵便局前/寿司、日本料理

3.39

118

¥8,000~¥9,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.2

岡山の「いちえ」での食事体験は、まさに言葉を失うほどの感動の連続でした。店内に足を踏み入れると、和の趣を感じさせる落ち着いた空間が広がり、非日常的なひとときを予感させてくれます。カウンター越しに見える職人の姿勢は、ただ料理を提供するのではなく、一皿一皿に心を込めて作り上げる、まさに芸術そのもの。そんな舞台で繰り広げられる寿司の数々が、訪れる人々を虜にしてやみません。 まず最初に提供されたのは、焼き目が香ばしい白子ポン酢。一見してその新鮮さが伝わる白子は、舌の上でとろけるようなクリーミーさが際立ちます。その焼き目の香ばしさが、ポン酢の酸味と絶妙に絡み合い、ひと口ごとに食欲がそそられる逸品でした。添えられた大根おろしと紅葉おろしのアクセントが、全体の味わいをさらに引き締め、最後の一滴まで楽しめる仕上がりとなっています。 次に出てきたのは、大トロの握り。見た瞬間に美しい霜降りが目を引きますが、口に運ぶとその脂の甘みとコクが広がり、まるで夢を見ているような感覚に包まれます。シャリとの一体感は絶妙で、口の中でふんわりと広がる米の甘さと酢の香りが、トロの旨味をさらに引き立てています。大トロのポテンシャルを最大限に引き出す職人技に感服せざるを得ません。 さらに感動を与えてくれたのが、煮タコと季節の野菜の煮物です。一見シンプルながら、その柔らかさと味わい深さには驚きを隠せません。タコ自体は丁寧に煮込まれ、甘みが際立つ上品な味わい。一緒に添えられた冬瓜やスナップエンドウ、カボチャといった季節感溢れる食材が全体を彩り、一皿の中で日本の四季を楽しむことができます。この一品は、ただの前菜ではなく、料理人のセンスと季節への思いが詰まった一皿でした。 そして、目にも鮮やかな車海老の握りが登場。艶やかな見た目がまず視覚的に感動を与え、その後、一口頬張るとそのプリプリとした食感がダイレクトに伝わってきます。海老本来の甘みがシャリに絡み合い、噛むたびに幸せが押し寄せてきます。この握りもまた、素材の新鮮さと職人の細やかな技術が存分に発揮された一品です。 さらに感銘を受けたのが、「いちえ」の丁寧な接客です。大都会の喧騒から離れた岡山の地にありながらも、そのホスピタリティは一流ホテルに匹敵します。スタッフの丁寧な言葉遣いや気配りが、訪れる人々を心地よい気分にさせ、ただ食事を楽しむだけでなく、心からリラックスできる空間を提供しています。カウンター越しに交わす職人との何気ない会話も、ここならではの魅力のひとつです。 また、このお店の空間作りも特筆すべき点です。木の温もりを感じさせるカウンター席や、間接照明の柔らかな光が、特別なひとときを演出してくれます。背筋を伸ばしたくなるような上品さを持ちながらも、決して堅苦しさを感じさせない絶妙なバランス感が心地よいです。料理が出されるタイミングも計算され尽くしており、一皿一皿が記憶に残る特別なものとなっています。 この「いちえ」での体験は、単なる外食の枠を超えています。それは、素材そのものの素晴らしさを最大限に引き出す職人技と、それを支えるお店全体のホスピタリティが生み出す、一つの物語と言っても過言ではありません。岡山に出張や旅行で訪れる際は、ぜひこのお店に足を運び、その感動を共有してみてください。一度訪れるだけでは飽き足らない、何度でも訪れたくなる名店です。

2025/01訪問

1回

旬席 いし田

西川緑道公園、柳川、郵便局前/日本料理、居酒屋

3.30

49

¥6,000~¥7,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.1

岡山の名店「旬席 いし田」にて供される料理は、どれも一皿ごとに“旬”を語りかけてくるような説得力がありました。美しい器に盛りつけられた食材たちは、ただ見目麗しいだけでなく、香り、食感、温度すらも計算されていて、まるで季節の風がそのまま器に吹き込まれたような、繊細な世界が広がっていました。 まず目を奪われたのは白子ポン酢の美しい盛りつけ。艶やかに輝く白子のふくよかな質感、それを引き締める紅生姜の赤、そして木の芽の緑のコントラスト。口に含めばとろりと蕩け、海のミルクとも称される濃厚なコクが広がるのですが、ポン酢の爽やかな酸味が一気にそれを包み込む。熱も冷たさも絶妙で、舌の上でふわりと解ける感覚は、もはや食べ物ではなく一瞬の芸術。 続いて登場したのは蓮根チップをあしらったポテトサラダ。これがただのサラダに収まらないのが「いし田」らしさです。さつまいもかと思うほど甘味が深い芋のクリーミーさに、細やかに和え込まれた和出汁の旨味と燻製香のような隠し味が効いていて、箸が止まらなくなる。サクサクの蓮根とフレッシュな葉野菜の組み合わせが実に見事で、油やマヨネーズに頼らず、素材の個性が生きています。 次に供されたのは鶏の竜田揚げ。衣は薄く、さくりと歯切れよく、身は驚くほどジューシー。それでいて油切れが完璧で、レモンと九条ねぎをあわせていただくと、全く重たさがない。ほんのりとした下味が香り、これはもう定食屋では絶対に味わえない“職人の揚げもの”です。 刺身の皿は圧巻。白身魚の薄造りには、まるで刀で引いたような繊細な包丁仕事が見られ、見る角度によって照りと艶が変わるほど。梅肉と大根おろし、スダチと葱。余計なものは一切なく、魚の持つ本来の滋味を、ほんの一滴の酸味と薬味で引き立てる手法はまさに和の極意。 胡瓜の一本漬けは見た目以上に技ありで、交互に斜めに入れられた包丁が見事に野菜の繊維を断ち切っていて、まるでアートのよう。しっかりとした食感を保ちつつ、口の中でほどけていく塩梅も抜群。まさに箸休めとして理想的な仕上がりです。 最後に登場したのは鯖の刺身。銀皮の照り、角の立った切り口、噛めば脂の旨さと軽い酢の締まりが同時に来る。生臭さは皆無で、鮮度の高さに驚かされます。薬味も的確で、大根おろしや山葵、生姜といった「古典」がしっかり揃えられている点に、店の誠実さがにじみ出ています。 全体を通して、「旬席 いし田」は料理だけで語る店ではなく、空間・器・間の取り方、すべてにおいて“余白の美学”を体現する場所でした。量を求めるでも、奇抜さで驚かせるでもない。“旬”という言葉に真摯に向き合い、一皿ごとに命を吹き込むように手をかけている——そんな気迫とやさしさを感じる食体験。 一見、敷居が高く見えるかもしれませんが、スタッフの接客も実に柔らかく、温かみのある言葉選びと心地よい距離感で、初訪問でも安心してくつろげました。大切な人と過ごす時間、あるいは自分へのご褒美として、そっと訪れたくなる一軒です。次はぜひ、鍋や炊き込みご飯といった“温の料理”も味わってみたいと思いました。

2025/08訪問

1回

小紫

北長瀬/ラーメン、餃子

3.48

186

-

~¥999

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.1

見るからに完成された一杯。岡山の名店「ラーメン小紫」のラーメンは、一口目から最後の一滴まで計算され尽くされた美しさがある。淡い乳白色のスープの上に散りばめられたネギの鮮やかな緑、中央にそびえる黒々とした肉味噌、そして控えめながらも確かな存在感を放つチャーシュー。見た目だけで期待感が高まる。 まず、スープの香りが立ち上る。レンゲを沈め、ゆっくりと口に運ぶと、まろやかでクリーミーな豚骨のコクが舌に広がる。濃厚でありながらも、後味はすっきりしている。この絶妙なバランスは、長時間炊き込まれたスープならではの奥行きが成せる技だ。塩気も控えめで、純粋に豚骨の旨味が引き出されている。レンゲが止まらなくなるのは、こういうスープに出会ったときだ。 このスープに絡むのが、ストレート細麺。啜るたびに小麦の香りが鼻を抜け、スープと絶妙に絡む。細めながらしっかりとしたコシがあり、噛むたびにその存在感を感じさせる。麺の硬さは選べるが、バリカタが特におすすめ。スープとの絡み方が絶妙で、食べ進めるにつれ、少しずつスープを吸いながら表情を変えていく。この変化を楽しめるのも、このラーメンの醍醐味だ。 そして、この一杯を語る上で欠かせないのが肉味噌の存在。中央にたっぷりと盛られた黒々とした肉味噌は、濃厚な旨味の塊。スープと少しずつ混ぜながら食べ進めることで、味の変化を楽しめる。ピリッとした辛みと深みのあるコクが加わり、ラーメン全体の味わいを一段と引き上げる。最初はスープのまろやかさを堪能し、途中からこの肉味噌を混ぜることで、まるで別のラーメンを食べているかのような感覚に陥る。 チャーシューもまた見事。スープの表面に優雅に浮かぶ薄切りチャーシューは、脂の甘みが絶妙に引き出されており、噛むほどに肉の旨味が広がる。しっかりとした味付けながらも、決してスープの邪魔をしない絶妙なバランスが取られている。脂身と赤身のバランスが良く、しっとりとした食感が心地よい。これだけのスープの中で存在感を示せるチャーシューは、なかなかお目にかかれない。 さらに、たっぷりと散りばめられたネギが、爽やかな香りと食感をプラス。濃厚なスープの中にこの清涼感が加わることで、最後まで飽きることなく食べ進められる。細かく刻まれたネギが、スープと麺を絶妙につなぎ合わせ、口の中で完璧なハーモニーを奏でる。 加えて、キャベツの存在も見逃せない。ほんのりとした甘みとシャキシャキとした食感が、ラーメン全体に変化を与えている。これがあることで、濃厚なスープがより引き立ち、さっぱりとした後味が楽しめる。キャベツがここまで活かされたラーメンは、なかなかない。 最後の一口まで楽しめるラーメンとは、こういうものを言うのだろう。スープを飲み干し、レンゲを置いたとき、満足感とともに次にまた食べに来ることを決意してしまう。岡山に来たならば、「ラーメン小紫」は絶対に外せない名店。その魅力を知った今、この味を求めて何度でも訪れたくなることは間違いない。

2025/03訪問

1回

彦兵衛

大雲寺前、新西大寺町筋、東中央町/日本料理、寿司

3.27

34

-

¥1,000~¥1,999

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.1

「彦兵衛」という岡山の居酒屋での体験は、まさに和食文化を五感で楽しむ贅沢なひとときでした。お店の雰囲気は落ち着いた和の趣が漂い、温かみのある木目調のインテリアと、控えめな照明が心地よい空間を演出しています。 まず、提供された新鮮な刺身の盛り合わせは、色とりどりの魚たちが美しく並べられており、芸術作品のようでした。一切れ一切れが分厚くカットされ、食べた瞬間、魚の旨味と弾力のある歯ごたえが広がります。特に鯵の刺身の新鮮さは格別で、程よい脂の乗り具合が絶妙でした。 次に運ばれてきたのは、ウニの手巻きセット。見るからに鮮やかなウニがぎっしり詰まった木箱とともに、海苔、ご飯が添えられた一品。自分で手巻きを作る楽しさとともに、口いっぱいに広がる濃厚なウニの旨味が贅沢そのものでした。ウニの甘さと海苔の香ばしさが見事にマッチし、これだけで一日の疲れが吹き飛びました。 牛すじ煮込みもぜひおすすめしたい一品です。大きめにカットされた牛すじが柔らかく煮込まれ、濃厚な味付けが絶品でした。ネギのシャキシャキ感ととろけるような牛すじの食感が相まって、箸が止まらない美味しさでした。 さらに、お通しとして提供された小皿料理の数々も見逃せません。一つ一つが丁寧に調理されており、素材の味を生かしたシンプルながら深みのある味わいでした。特に、野菜の和え物や軽く揚げられた天ぷらは、シンプルながらも料理人の技術を感じる一品でした。 彦兵衛の魅力は、料理だけではありません。スタッフの対応が非常に親切で、料理やお酒の説明を丁寧にしてくれるため、初めての訪問でも安心感があります。また、地元の食材をふんだんに使っているため、岡山の味覚を存分に楽しむことができます。 特に印象的だったのは、料理の一つ一つにこだわりが感じられたこと。例えば、刺身の盛り付けの美しさや、ウニの鮮度、煮込み料理の味のバランスなど、どれも手を抜くことなく丁寧に作られていることが伝わってきました。また、提供される料理のスピード感も適切で、一つ一つの料理をゆっくりと楽しむことができました。 全体を通して、彦兵衛は食材の質の高さと料理人の技術が融合した素晴らしいお店です。岡山に訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。その土地の味わいを、心ゆくまで堪能できること間違いありません。このお店で過ごした時間は、間違いなく特別な思い出となりました。

2025/02訪問

1回

といろ

西大寺/日本料理、寿司、海鮮

3.17

21

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.1

岡山県の「といろ」は、洗練された雰囲気と美味しさを兼ね備えた素晴らしいお店で、肉料理と魚料理の両方を堪能できる贅沢なダイニング体験を提供してくれます。写真にある一皿一皿から伝わる職人の技術と美的センスには圧倒されるばかりです。 まず、肉料理からスタートしましょう。美しいゴールドのプレートに盛り付けられた前菜の一皿は、シンプルでありながらも一つ一つが繊細な味わいで驚きを与えてくれます。ローストビーフのしっとりとした食感、生ハムの塩味、そして野菜の甘みが見事に調和していて、まるで芸術作品を味わっているかのような気分になります。 魚料理に目を向けると、見た目にも鮮やかな盛り付けが光ります。特に新鮮なお刺身は、器の選び方からソースの小鉢に至るまで細部に気を配られており、視覚的にも味覚的にも大満足でした。写真からも分かる通り、器のデザインが料理を引き立てており、そのバランスがとても素晴らしいです。 寿司も欠かせません。盛り付けの美しさに加えて、ネタの新鮮さが際立っています。一口頬張るごとに、素材本来の旨味が口の中に広がり、職人の手仕事を感じさせてくれます。エビの寿司や白身魚の寿司の透明感は、一流の素材と技術がなければ実現し得ないものでしょう。 さらに、天ぷらも外せません。サクサクの衣に包まれた旬の野菜やエビが、素材そのものの味わいを引き立てており、絶妙な塩加減がまた魅力的です。一緒に提供される塩もアクセントとなり、シンプルでありながら深い味わいを楽しめました。 全体を通じて、「といろ」の料理は味覚だけでなく、視覚的な楽しみも与えてくれます。高級感がありながらも、どこか温かみを感じさせる雰囲気が特別なひとときを演出してくれるお店です。肉も魚も、それぞれの良さを最大限に引き出し、訪れる価値のある一軒だと断言できます。また訪れたくなる、そんな魅力を持った場所でした。

2025/02訪問

1回

柳町 はれお

新西大寺町筋、大雲寺前、田町/居酒屋

3.12

22

¥3,000~¥3,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.1

岡山市内に位置する「柳町 はれお」。その一歩先に踏み入れると、木の温もりが溢れる空間が広がり、訪れる人々を包み込むような温かい雰囲気に圧倒されます。料理の一皿一皿から伝わる丁寧な仕事ぶりが、店主の真摯な姿勢を如実に物語っています。 まず目を奪われたのは、写真の一枚目にある海苔巻きご飯にキムチが乗った小品。シンプルながらも、見た目から美味しさが伝わるこの一品は、焼き海苔の香ばしさとキムチの鮮烈な辛味、そしてご飯の優しい甘みが絶妙なバランスを生み出しています。一口ごとに感じる味わいの層が奥深く、シンプルだからこそ際立つ素材の良さが際立ちます。 続いて、二枚目の写真にある牛肉のステーキは、丁寧に焼き上げられた肉の艶やかさが食欲をそそります。外側はカリッと焼かれ、内側は柔らかくジューシー。その上に添えられたレモンを絞れば、さっぱりとした酸味が肉の旨味をさらに引き立てます。野菜と共に盛り付けられた美しいプレゼンテーションは、見た目だけでなく味わいでも楽しませてくれます。 三枚目の明太子とキュウリの盛り合わせも絶品。明太子のピリッとした辛さとキュウリのシャキシャキ感が口の中で見事に調和し、お酒のあてとしても最高です。特にこの店の明太子は、ただ辛いだけではなく、奥深いコクがあり、口に入れるたびにその丁寧な作り込みに驚かされます。 さらに感動したのは四枚目に登場する鰹のたたきとタコのカルパッチョ風の一皿。鰹は皮目が香ばしく炙られ、中身の柔らかさが際立つ仕上がり。タコは噛むごとに広がる甘みと柔らかさが際立ち、それぞれの味わいが完璧に調和しています。添えられた塩と山葵がまた素晴らしく、それぞれを引き立てる名脇役となっています。 「柳町 はれお」の料理の魅力は、ただ美味しいだけではありません。一皿一皿が、店主の料理への愛情と情熱を感じさせます。そして、写真からも伝わるように、その盛り付けの美しさや細やかな気配りが、料理全体をより一層引き立てています。 店内の雰囲気もまた特筆すべき点です。居心地の良い空間に心地よいBGM、そしてスタッフの親切な接客が、訪れる人々に「また来たい」と思わせる理由の一つでしょう。岡山に足を運ぶ際には、ぜひ立ち寄ってほしい一軒としておすすめしたい名店です。

2025/01訪問

1回

らぁ麺 ブギー

北長瀬/ラーメン

3.41

104

-

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

岡山の「らぁ麺 ブギー」にやってきました。店名からしてただ者ではない雰囲気を醸し出しているこのお店、実際に提供されるラーメンも、その名にふさわしい個性を放っています。今回は、この店の看板メニューとも言える一杯をいただきました。 目の前に置かれた瞬間、そのビジュアルに心を奪われました。澄んだ琥珀色のスープに、たっぷりと乗せられた鶏肉。表面には程よく油が浮かび、まるで光を受けて輝いているかのようです。鮮やかな緑の薬味、味玉、そして焼き印が押されたナルトが、見た目にも華を添えています。丼の縁には音符の模様が描かれ、まるで音楽が流れるような、そんな一杯がここにあることを予感させます。 まずはスープをひと口。 レンゲを沈めると、表面の油がゆっくりと動き、スープの香りがふわっと広がります。一口飲んでみると、これがもう驚くほどの旨味。鶏のエキスがしっかりと抽出され、そこに醤油のコクが絶妙なバランスで調和しています。濃厚ながらもキレのある味わいで、すっきりとした後味が特徴的。これはただの醤油ラーメンではなく、まるで上質な鶏だしのスープを味わっているような感覚になります。 次に麺。 スープにゆっくりと沈むストレート細麺を箸で持ち上げると、そのしなやかな質感が伝わってきます。口に含むと、スープの旨味をしっかりとまといながら、つるっとしたのど越しが楽しめます。適度なコシがあり、噛むほどに小麦の風味が広がるのが心地よい。スープとの相性が抜群で、一口ごとに旨味が口の中に広がっていきます。 そして、驚くべきはこの鶏肉。 通常のラーメンならチャーシューが乗るところですが、ここでは贅沢に鶏肉がたっぷりとトッピングされています。煮込まれた鶏肉は驚くほど柔らかく、口に入れた瞬間ほろっと崩れる食感がたまりません。鶏の旨味がしっかりと閉じ込められており、噛むたびにジューシーな味わいが広がります。これだけの鶏肉が入っていると、まるで「ラーメン」というよりは、鶏料理を食べているような感覚にすらなります。 さらに、味玉がまた絶品。 半分に割ると、とろっとした黄身が溢れ出し、スープと絡めることで一気にコクが増します。白身はしっかりと味が染みており、ラーメンとの相性が最高です。この味玉だけでも単品で注文したくなるほどの完成度。 そして、細部までこだわりが詰まったトッピングたち。 シャキシャキのもやしがスープの旨味を吸い込みつつ、食感のアクセントに。丼の縁にたっぷりと添えられた青ネギが、食べるごとに爽やかな香りを添え、鶏の旨味と醤油のコクを引き立てます。そして、何より印象的なのがナルト。焼き印が施されたこのナルトは、ただの飾りではなく、この一杯が「らぁ麺 ブギー」であることを象徴する存在。こうした細かい演出が、このラーメンの完成度をさらに引き上げています。 全体として、完成度の高さに感動。 スープ、麺、トッピング、それぞれの要素がしっかりと計算され尽くしており、どこをとってもバランスが完璧。このラーメンは、ただ美味しいだけではなく、「食べることそのものが楽しい」と思わせてくれる一杯でした。 そして、店の雰囲気もまた素晴らしい。 カウンター越しに丁寧にラーメンを作る姿が見え、職人技を間近で感じることができます。スープの仕込みにこだわり、丁寧に鶏の旨味を引き出している様子が伝わる店内の空気感も、この店のラーメンの魅力を引き立てています。 これはまさに「唯一無二」のラーメン。 鶏の旨味を極限まで引き出したスープ、喉越しの良いストレート麺、柔らかく煮込まれた鶏肉、絶妙なバランスの味玉、そしてそれを引き立てるトッピングたち。どこを取っても妥協がなく、一杯の中に計算された旨味が詰め込まれています。 岡山でラーメンを食べるなら、この「らぁ麺 ブギー」は間違いなく訪れるべき店のひとつ。 ラーメン好きなら、一度は体験しておくべき名店です。食べ終えた後、すぐに「また食べたい」と思わせる、そんな魔法のような一杯でした。

2025/05訪問

1回

焼肉八十八 誠匠

備前西市、大元、北長瀬/焼肉

3.34

72

¥2,000~¥2,999

¥2,000~¥2,999

定休日
木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

岡山の「焼肉八十八 誠匠」に訪れ、話題の牛とうなぎのひつまぶしをいただきました。この組み合わせ、考えたことがある人はどれほどいるでしょうか。贅沢の極みとも言えるこの一杯は、見た目からしてただならぬオーラを放っています。 この圧巻のビジュアル、誰が見ても心躍る組み合わせではないでしょうか。美しく照りのあるうなぎがご飯の上に敷き詰められ、その横には赤身の美しさが際立つ牛肉がたっぷりと乗せられています。中央には爽やかな香りを添える青じそが盛られ、彩りも完璧。この時点で、これはただのひつまぶしではないという確信が芽生えます。 まずはうなぎから。 タレが絶妙に絡み、香ばしく焼かれたうなぎは、外はカリッと中はふわっとした最高の仕上がり。皮目のパリッとした食感と、脂の乗った身の柔らかさのコントラストが心地よく、甘辛いタレが絶妙なバランスで絡んでいます。これだけでも立派なうな丼として成立するレベルですが、驚くのはここから。 次に牛肉へ。 この牛肉、ただの焼肉ではありません。新鮮な生肉がご飯の上に豪快に乗せられ、特製のタレと絡んでいます。口に運ぶと、肉の甘みと旨味がダイレクトに広がり、とろけるような食感が舌の上を滑ります。赤身と脂のバランスが絶妙で、噛むほどにじんわりと旨味が溢れ出てきます。生のまま食べることで、肉の持つポテンシャルを最大限に引き出しているのがよく分かります。 この二つの主役が並んでいるだけでも驚きですが、ここで終わりではありません。 このひつまぶしの真骨頂は、食べ方の変化にあります。 第一段階:そのまま味わう まずは、うなぎと牛肉、それぞれの味を楽しむ。この時点で、すでに極上の一品として成立しています。タレの甘み、肉の旨味、そしてご飯とのハーモニー。どこを取っても非の打ち所がない完成度です。 第二段階:薬味をプラス 薬味として添えられているのは、刻みネギ、おろし生姜、山葵。これを少しずつ足していくと、味の表情が大きく変化します。山葵をのせると、牛肉の甘みがより際立ち、さっぱりとした後味に。生姜とネギをうなぎに添えると、脂の濃厚さが引き締まり、一層旨味が増します。薬味一つでここまで変わるのかと驚かされます。 第三段階:卵黄を絡める セットには、濃厚な卵黄がついています。これを牛肉に絡めると、驚くほどクリーミーな味わいに変化。肉の旨味に卵のコクが加わり、一口ごとに幸せが押し寄せます。焼肉のタレと卵黄の組み合わせは王道ですが、このひつまぶしスタイルで味わうと、また格別の味わいになります。 第四段階:お茶漬けスタイル そして最後に、ダシをかけてお茶漬けとしていただきます。これがまた素晴らしい。しっかりとした旨味のある特製ダシが、ご飯と具材にじんわり染み込み、全く別の料理へと変化します。熱々のダシが牛肉をほんのり火入れし、優しい味わいに。うなぎとダシの相性は言うまでもなく抜群で、これまでの濃厚な味わいとは一線を画す、上品で洗練された味へと昇華します。 こうして、ひつまぶしの楽しみ方をフルコースのように体験できるのが、この「牛とうなぎのひつまぶし」の最大の魅力。ひとつの料理でこれほど多彩な味の変化を楽しめるものは、なかなかありません。最初のひと口から最後のひと口まで、一切飽きることなく楽しめる構成が見事すぎる。 また、サイドにはキムチや漬物も添えられており、口直しとしてちょうど良いアクセントになっています。全体のバランスがしっかりと考え抜かれており、ただ豪華なだけでなく、最後まで計算された一品であることが伝わってきます。 このクオリティを考えればむしろ納得のコストパフォーマンス。牛とうなぎという贅沢の極みを、ひつまぶしというスタイルで味わえるのは、まさにここならではの体験です。焼肉好き、うなぎ好き、そして食の探究者なら、一度は体験しておくべき至高の一杯です。 岡山で美味しいものを探しているなら、この「焼肉八十八 誠匠」の牛とうなぎのひつまぶしは、間違いなくおすすめの一品。贅沢さと味の変化、そして満足感。この三拍子が揃った、唯一無二の絶品グルメでした。

2025/04訪問

1回

愛道園

倉敷、倉敷市/焼肉

3.25

79

¥6,000~¥7,999

-

定休日
月曜日

夜の点数:4.0

愛道園は、その名の通り「愛」をテーマに、上質な素材と卓越した技術が織りなす至高の焼肉体験を提供してくれる名店です。岡山に訪れた際、この店の評判を耳にし、期待に胸を膨らませながら足を運びました。店内に一歩足を踏み入れると、洗練されたモダンな雰囲気が広がり、落ち着いた空間の中で特別な時間が始まります。 まず目を引いたのは、写真に収めた霜降りが美しい肉の数々。一見してその品質の高さが伺える厳選された牛肉は、食べる前から特別感を感じさせてくれます。一枚目の塩で軽く味付けされたサイコロ状の肉は、その肉厚さと均一に広がる霜降りが視覚的にも味覚的にも期待を煽ります。焼き網の上に乗せると、肉の脂がじゅわっと溶け出し、豊かな香りが広がります。一口頬張ると、柔らかさとジューシーさが口いっぱいに広がり、素材の良さがダイレクトに伝わります。 続いて提供されたのは、真っ白で艶やかなセンマイ刺し。付け合わせのピリ辛ダレと合わせることで、肉質の繊細な風味と爽やかな辛さが絶妙に調和します。センマイ特有の食感がアクセントとなり、飽きることなくいただけます。シンプルな見た目ながら、その味わい深さには驚かされるばかりです。 さらに、焼きあがる前の肉が黒いスレート皿に美しく盛り付けられて登場。肉の繊維がしっかりと確認できるほど新鮮であり、シンプルなレモンと塩が肉の旨みをさらに引き立てます。焼き加減を自分好みに調整しながら楽しめるのも、この店の魅力の一つと言えます。 また、サイドメニューにも驚かされました。鮮やかな赤が印象的なアイスに添えられた冷たいミニトマトは、肉料理とのコントラストを楽しむための見事な一品でした。甘みと酸味が口の中をリフレッシュさせてくれ、次の料理への期待感を高めてくれます。また、ズッキーニや焼きお餅も提供され、シンプルな味付けで素材本来の旨味を存分に堪能できました。 愛道園の魅力は、ただ単に料理のクオリティが高いだけではありません。一つ一つのメニューに込められた心遣いと、料理を引き立てる絶妙なタイミングでのサービスには感服しました。店員の方々の丁寧で親しみやすい対応も、このお店の温かみを感じさせる要因です。 最後に、締めのデザートまで抜かりなく計算され尽くしているのも印象的でした。豊かな味わいを持つ焼肉メニューからデザートに至るまで、一貫して高いクオリティを保っている点が、愛道園を特別な存在たらしめています。 岡山に訪れる際、この店を訪れない手はありません。ここでの食事は、ただ「美味しい」だけでなく、記憶に残る特別な体験を提供してくれます。特に焼肉好きな方にとっては、一度訪れる価値があること間違いなしのお店です。また行きたいと思わせるその魅力に、完全に引き込まれました。

2025/03訪問

1回

そば処 水谷

岡山駅前、西川緑道公園、郵便局前/そば

3.46

248

-

~¥999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

岡山県にある「そば処 水谷」に訪れた際の体験を、可能な限り細かく、そして豊かにお伝えしたいと思います。このお店は、地元の食材と職人の技術が融合した、まさに隠れた名店と呼ぶにふさわしい場所です。一歩店内に足を踏み入れると、木の温もりを感じる落ち着いた空間が広がり、日常の喧騒を忘れさせてくれる静かな雰囲気が漂っています。 写真をご覧いただくとわかるように、まず蕎麦の存在感が圧倒的です。艶やかに輝く細めの蕎麦は、見ただけで職人の手仕事の丁寧さが伝わってきます。一口食べると、その滑らかな舌触りとコシの強さが、口いっぱいに広がります。特に、蕎麦の香りが非常に強く、噛むたびに鼻に抜けるその芳醇さは、他ではなかなか味わえない感動的なものでした。これは間違いなく、蕎麦粉や水、そして茹でる技術に対する徹底したこだわりの賜物です。 また、つけ汁についても特筆すべき点が多々あります。温かいつけ汁には、濃厚な鰹だしと甘辛い醤油ベースが絶妙に絡み合い、具材の鶏肉やゴボウがその旨味を引き立てています。特に鶏肉は、一見シンプルながらもしっかりと味が染みており、噛むたびに肉汁があふれ出し、蕎麦との相性が抜群です。ゴボウの歯ごたえも楽しく、単なる「具材」という域を超えた存在感を放っています。冷たいつけ汁はすっきりとした味わいで、蕎麦そのものの風味を邪魔せず引き立ててくれる役割を果たしています。 次に、鶏肉の焼き物についても触れざるを得ません。写真の通り、鶏肉の焼き色は絶妙で、見た目だけでもそのジューシーさが伝わってきます。一口頬張ると、香ばしい香りと共に、柔らかくジューシーな肉質が口の中に広がります。特製のタレは甘みとコクがあり、さらに焼いたネギとししとうがアクセントを加え、シンプルながら奥深い味わいを楽しませてくれます。これは、蕎麦だけでは満足できない方にぜひおすすめしたい一品です。 さらに、このお店を語る上で外せないのが、だし巻き卵です。この一品を食べた瞬間、出汁の風味がじゅわっと広がり、ふんわりとした食感と絶妙な甘さが心地よく舌に残ります。添えられた大根おろしは程よい辛味があり、卵焼きの甘さと見事に調和しています。このだし巻き卵は、職人の手間と愛情が込められた究極の一品と言えるでしょう。 また、全体を通して特筆すべきなのは、料理の一つ一つが丁寧に作られていることです。素材の良さを最大限に引き出しつつ、余計な装飾をせず、純粋な味わいを提供している点が印象的でした。どの料理もシンプルでありながら奥深く、食べ進めるごとに感動が深まります。 そして、このお店の魅力は料理だけにとどまりません。店内の雰囲気やスタッフの接客も非常に素晴らしく、訪れる人々にとって居心地の良い空間を提供しています。静かで落ち着いた店内では、地元の常連さんだけでなく、観光客も多く見受けられ、地元の文化と温かみを感じることができます。 「そば処 水谷」は、蕎麦好きな方だけでなく、料理そのものを楽しみたい方にもぜひ足を運んでいただきたいお店です。その味わい深い蕎麦、心温まる料理、そしてホスピタリティは、間違いなく訪れる価値があります。岡山を訪れる際には、ぜひ一度この特別な空間と食事を体験してみてください。期待を裏切らない、むしろそれを遥かに上回る素晴らしい体験が待っています。

2025/03訪問

1回

すし松い

新西大寺町筋、田町、大雲寺前/寿司

3.02

6

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

岡山の「すし松い」にお邪魔した際の一連の体験は、まさに記憶に残る味覚の旅でした。クライアント先の方々と共に訪れたこのお店は、見た目の美しさとともに、そのひとつひとつのネタから職人の技術と真心が伝わってくる特別なひと時を提供してくれました。 最初にいただいたのは、見た瞬間に目を奪われるような美しい色合いを放つウニとイクラの軍艦。海苔の香ばしさと、ウニのクリーミーで濃厚な味わいが見事に調和しており、イクラのプチプチとした食感がアクセントとなっていました。一口食べるごとに広がる旨味と海の香りは、まるで海辺に佇んでいるかのような感覚を覚えさせてくれます。 続いて登場したアナゴの握りは、絶妙に焼き上げられた香ばしい香りとタレの甘辛さが絶妙なバランスで、口の中でホロリとほどけていきます。職人の手で丁寧に握られたシャリとの相性は完璧で、ひとつひとつの工程に込められた技術と情熱が伝わってきます。 エビの握りは、弾力がありながらも柔らかさを感じる食感が特徴的で、噛むたびにじゅわっと広がる甘みが非常に印象的でした。また、エビの美しさがそのまま残る見た目も感動的で、視覚と味覚の両方で楽しませてくれる一品でした。 さらに、手間暇を惜しまず丁寧に焼き上げられた玉子焼きは、しっとりとした食感が口の中でふわりと広がり、甘さと出汁の旨味が絶妙なバランスを保っています。この玉子焼きをいただくことで、このお店の一貫した品質の高さを再認識しました。 お店全体の雰囲気もまた素晴らしく、木の温もりを感じるカウンター越しには、職人が丁寧に寿司を握る姿が伺えます。その手さばきと真剣な表情は、寿司づくりが単なる作業ではなく、一つの芸術であることを教えてくれるものでした。 「すし松い」の訪問は、味、視覚、そして体験全体で感動を与えてくれるものでした。このお店に足を運ぶことができたのは幸運であり、このような素晴らしい時間を共有できたことに感謝せざるを得ません。岡山を訪れる際には、また必ず立ち寄りたいと心から思わせてくれる、特別な寿司屋でした。

2025/02訪問

1回

九眼橋

中国料理 WEST 百名店 2021 選出店

食べログ 中国料理 WEST 百名店 2021 選出店

九眼橋

柳川、西川緑道公園、城下/四川料理、餃子、中華料理

3.55

83

¥6,000~¥7,999

-

定休日
月曜日、火曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

九眼橋での食体験は、まさに五感を満たす贅沢なひとときでした。ここでは一皿一皿に込められた職人の技と、細やかな気配りが光ります。まず目を引くのはビジュアルの美しさ。写真で見える通り、料理の見た目は芸術そのもの。器の選び方から彩りの配置まで、細部にまで計算されていることが伺えます。 最初に提供されたのはエビの煮物。シンプルな一皿ですが、これが驚くほどの深みを持っています。透き通るようなタレは、エビの旨みを最大限に引き出し、口に入れた瞬間に広がる甘みと香りが素晴らしい。この一品で、料理への期待がぐっと高まりました。 次に登場したのは蟹のあんかけと筍の煮物。こちらも口当たりがとても滑らかで、あんのとろみが筍に優しく絡み、噛むたびに蟹の芳醇な風味が感じられます。温かみのある一皿が、心をほっとさせてくれました。 主役とも言えるビーフステーキは、シンプルなソースがかけられていながら、肉そのものの旨みを存分に楽しめる仕上がりでした。ソースの程よい塩気が、ジューシーな肉汁と相まって食欲をそそります。付け合わせのほうれん草が、重たさを和らげる絶妙なアクセントを加えていました。 さらに感動を与えてくれたのが、竹皮に包まれたご飯。しっとりと炊き上げられたご飯には、香ばしさが漂い、主菜との相性も抜群。竹の香りがふんわりと漂い、自然と箸が進みます。 全体的に、九眼橋の料理はシンプルながらも計算し尽くされた味わいが特徴的。派手な演出ではなく、素材の味を活かすことで心に残る満足感を提供しています。接客も非常に丁寧で、料理に合わせたおもてなしの心が伝わってきます。ここに来ることで、ただ食事をする以上の価値を感じられる時間を過ごすことができました。 何度でも訪れたくなる、そして誰かに教えたくなる、そんな素敵なお店です。写真で感じられる魅力はほんの一部。この味とサービスはぜひ自分で体験してほしいと強く思いました。

2025/02訪問

1回

千両うどん

津山口、津山/うどん、そば

3.22

43

-

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

千両うどんでのランチ体験は、まさに出張中の疲れを癒してくれるものでした。一歩お店の扉をくぐると、どこか懐かしさと温かみが漂う雰囲気が心を落ち着かせます。さっと出てくるお茶の香りからはじまり、席に座ると、目の前に広がる手作り感満載のメニューの数々。今回私が選んだのは、味噌仕立てのうどん。見た目からして、具材がたっぷりで、栄養バランスが考えられている一品です。 このうどんの魅力は、なんといっても具材の豊富さです。キャベツ、人参、ニラ、きのこなどの彩り豊かな野菜がたっぷりと盛り込まれ、その上に豚肉が加わることでボリューム感も満点。それらが味噌ベースのスープと絡み合い、一口食べるごとに深い旨味が広がります。うどんの麺は程よい太さで、柔らかすぎずしっかりとしたコシが感じられます。噛むたびに小麦の香りが鼻に抜け、手打ちならではの温もりが伝わります。 スープは味噌が主役ですが、絶妙な塩加減と出汁の風味がしっかりと効いており、飲み干したくなるほどの美味しさ。野菜や豚肉の旨味がスープに溶け込み、一体感のある味わいが素晴らしいです。特に寒い日には、体の芯から温まる一杯としておすすめです。 一緒に提供された小鉢やお茶も、全体のバランスを高めてくれるアクセントになっていました。特に温かいお茶は、食事中や後に飲むと口の中がさっぱりし、次の一口への期待感が高まります。 店員さんのサービスも非常に気持ちの良いものでした。忙しい時間帯にも関わらず、笑顔で丁寧な対応をしてくださり、地元の方々に愛されている理由がよくわかります。 千両うどんはただ食事をするだけではなく、心まで満たされる場所です。出張中の短い休息の中で、こうしたお店に出会えたのは大きな幸運でした。次回、またこの地域を訪れる際には、ぜひ再訪したいと思わせる魅力が詰まった一軒です。

2025/02訪問

1回

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