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リッツカールトン大阪内に位置するフレンチレストラン「ラ・ベ」。ここは、大阪という都会の喧騒を忘れさせ、非日常の贅沢を味わえる特別な空間でした。まずエントランスから溢れる気品に心を奪われます。豪華な調度品に囲まれた空間は、クラシックなヨーロッパ調の装飾が施され、訪れた瞬間から特別な時間が始まる予感に包まれます。細部にまでこだわったデザインは、滞在中の全ての瞬間を豊かに彩り、心が躍るような体験を提供してくれます。 今回いただいたコース料理は、全てにおいて期待を遥かに超える内容でした。アミューズブッシュは、一口サイズながらもシェフの創意工夫が詰め込まれており、素材の味を最大限に引き出す調理技術に感動しました。キャビアを使用した前菜は、見た目の美しさと風味のバランスが絶妙で、シャンパンとの相性も素晴らしく、食事の幕開けにふさわしい一品でした。続くスープや魚料理、肉料理も、一皿ごとにテーマ性が感じられ、それぞれ異なる味わいが楽しめる構成になっていました。特にメインディッシュの肉料理は、厳選された肉質が際立ち、焼き加減も完璧。添えられたソースが料理全体をさらに引き立て、至高の一皿へと昇華していました。 デザートは、見た目にも鮮やかで、味わいも軽やかでいて満足感のある仕上がり。食後のコーヒーや紅茶とのペアリングも計算され尽くしており、最後の最後まで感動が続きました。さらに、ワインペアリングも非常に印象的でした。ソムリエが料理に合わせて選んだワインはどれも秀逸で、ワインそのものの美味しさだけでなく、料理との相乗効果を存分に楽しむことができました。 サービス面でも、ラ・ベは他を凌駕していました。スタッフの皆さんはプロフェッショナルそのもので、細やかな気配りと洗練された接客が終始心地よかったです。例えば、シャンパンを注いでいただく際には、当日のおすすめについて丁寧に説明してくださり、その知識の豊富さに驚かされました。料理の説明も的確で、わかりやすく、さらに楽しむためのポイントを教えていただけるなど、訪問者一人一人が特別扱いされている感覚を味わうことができます。 空間の設計にも非日常感が溢れています。テーブル同士の間隔が十分に取られており、プライベートな時間を邪魔されることはありません。さらに、照明やインテリアの配置が細部にわたって計算され尽くしており、どこを見ても洗練された雰囲気が漂っています。ラウンジスペースは特に印象的で、食後にゆったりと過ごすのに最適な場所でした。暖炉の前で揺れる炎を眺めながら、上質な空間で心身ともにリラックスできるひとときは、他ではなかなか味わえないものです。 また、リッツカールトン大阪というロケーションも、ラ・ベの特別感をさらに高めています。都会の中心にありながら、その静けさと落ち着きは驚くほどで、訪れるだけで日常から離れた世界に誘われます。このホテルのサービスや雰囲気と相まって、ラ・ベでの食事は単なる食事の枠を超え、全体で一つのアート作品のような体験を提供してくれます。 リッツカールトン大阪内のラ・ベは、料理、サービス、空間全てにおいて高いクオリティを誇り、特別な日の食事や記念日にぴったりの場所です。このレストランでのひとときは、訪れる全ての人にとってかけがえのない思い出となるでしょう。訪問後も、その余韻がしばらく心に残り、また必ず戻ってきたいと思わせる魅力に溢れています。どんな場面でも、ここならではの優雅で贅沢な時間を過ごすことができるのは間違いありません。
2025/01訪問
1回
浪速割烹㐂川は、大阪の割烹料理の真髄を体感できる特別な空間です。一歩足を踏み入れると、落ち着いた和の趣と洗練されたモダンな雰囲気が広がり、非日常のひとときを演出してくれます。細部にまでこだわった内装が、特別な食事の時間をさらに引き立てます。 料理は一品一品がまるで芸術作品のようで、見た目、味、香りの全てが調和しています。先付けから始まるコースは季節感が溢れ、素材の味を最大限に活かした繊細な仕上がり。特に椀物は、出汁の奥深い旨味と香ばしく焼き上げられた具材が絶妙なハーモニーを奏で、一口食べるたびに感動が広がります。 前菜の盛り合わせは、各品が異なる味わいや食感を持ち、それぞれが独立した一品として完成されています。刺身や炙りの技術を駆使した料理は鮮度が際立ち、口に入れた瞬間に素材の豊かな旨味が広がります。炭火焼きの香りとともに楽しむ一品は、職人の技術と心が込められた逸品です。 接客も非常に素晴らしく、スタッフの方々の丁寧で温かい対応が印象的でした。お料理の説明は的確で、こちらの質問にも親切に答えていただけます。おもてなしの心が伝わり、特別感をさらに引き立ててくれます。 店内はプライベート感を重視した個室が用意されており、大切な方との会食や記念日にも最適です。落ち着いた照明と静かな空間が、料理をより一層引き立てます。料理、空間、接客の全てが高い水準で揃っており、訪れる価値のあるお店です。 浪速割烹㐂川では、食材の持つ魅力を最大限に引き出し、日本料理の奥深さと職人技の素晴らしさを体験できます。一度訪れれば、また足を運びたくなること間違いありません。
2025/02訪問
1回
フォーシーズンズホテル大阪は、贅沢な時間を提供する最高級のホテルとして、多くのゲストを魅了しています。大阪の中心地に位置しながら、喧騒を忘れさせる静けさと上質なサービスが融合した空間は、訪れる人々に忘れられない体験を約束します。今回の滞在では、その全てを堪能することができました。 まず、このホテルの魅力のひとつは、そのデザイン性にあります。写真にもあるように、エントランスにはモダンアートのオブジェが設置され、ホテル全体がアートギャラリーのような雰囲気を醸し出しています。館内に足を踏み入れると、洗練されたインテリアが広がり、和の要素を取り入れたデザインが高級感を引き立てています。自然光が差し込む開放的なロビーは、訪れた瞬間から特別感を与えてくれます。 客室は広々としており、現代的なデザインと伝統的な和の要素が絶妙に融合した空間が広がります。特に、リビングエリアはくつろぎのために最適化されており、ソファやテーブルなどの家具も快適さを追求した作りになっています。また、大きな窓からは大阪の街並みを一望することができ、昼間は活気ある景色、夜はきらめく夜景を楽しむことができます。室内のアメニティも充実しており、細部にまで行き届いた配慮が滞在をさらに豊かにしてくれます。 料理もフォーシーズンズホテル大阪の大きな魅力のひとつです。ルームサービスのメニューは多彩で、写真にもあるクラブサンドイッチやスパゲッティなど、どれも洗練された味わいを楽しむことができます。料理の質はもちろんのこと、美しいプレゼンテーションも見逃せません。また、ホテル内のレストランでは、和食からフレンチまで幅広いジャンルの料理を提供しており、それぞれが一流のシェフによる創作料理です。特に朝食では、新鮮な食材をふんだんに使ったビュッフェスタイルが用意されており、一日の始まりを特別なものにしてくれます。 また、フォーシーズンズホテル大阪のスパ施設は、滞在中に必ず訪れるべき場所です。心地よい香りに包まれた空間で、プロフェッショナルな施術を受けることで、心身ともにリフレッシュできます。さらに、屋内プールやフィットネスセンターも完備されており、滞在中にリラクゼーションと健康を同時に満喫することができます。 サービスの面でも、フォーシーズンズホテル大阪は期待を裏切りません。スタッフ全員がホスピタリティに徹しており、ゲスト一人ひとりのニーズに的確に応えてくれます。例えば、チェックイン時にはウェルカムドリンクと共にホテル内の案内を丁寧に行ってくれ、滞在中の疑問や要望にも迅速に対応してくれました。こうした細やかなサービスが、このホテルを特別な存在にしている理由のひとつです。 フォーシーズンズホテル大阪は、その立地、デザイン、サービス、料理、全てが完璧に調和した宿泊施設として、訪れる人々に極上の時間を提供します。ビジネスでの利用はもちろん、特別な記念日やリラックスしたい休日にも最適です。滞在を終えた今、また訪れたいという気持ちが強く湧いています。このホテルは、大阪を訪れるすべての人にとって、最高の選択肢と言えるでしょう。
2024/10訪問
1回
「ザ・リッツ・カールトン大阪」は、最高級のサービスと上質な食体験を提供する名門ホテルのひとつです。大阪出張の際に訪れたこちらのホテルでのひと時は、心からリラックスできるものでした。特にアフタヌーンティーのコースは、洗練された美しい盛り付けと、各品に込められた細部へのこだわりに圧倒されました。豪華な空間に包まれながら、味覚だけでなく視覚からも楽しめるメニューの数々に、満足感を存分に味わうことができました。 まず目に飛び込んできたのは、華やかに並べられたスイーツとセイボリーの数々。フランク・ミュラーとのコラボレーションも話題で、デザインも一つ一つが個性的で美しいです。色鮮やかなスイーツには、季節のフルーツを贅沢に使用し、フレッシュな甘みが口の中に広がります。例えば、サクサクとした食感のマカロンには、リッツ・カールトンらしい気品あるフレーバーが詰まっており、香り高い紅茶とともに楽しむことで、より一層引き立ちました。 セイボリーも、見た目も味わいもバラエティ豊かで、どれもひと口ごとに異なる食感と味わいが楽しめます。野菜スティックはシャキシャキとした新鮮な食感が心地よく、ディップの深い味わいが野菜の美味しさを引き立てます。さらに、キャビアが添えられたカスタードはクリーミーでリッチな風味が特徴的で、一口で贅沢な気分に浸れる一品でした。 スコーンもふんわりとした食感が特徴で、クロテッドクリームや自家製ジャムと一緒にいただくことで、豊かな味わいを堪能できます。さらに、マンゴープリンや小さなゼリーも爽やかな甘さが心地よく、アフタヌーンティーのコース全体に軽やかなアクセントを添えていました。 飲み物のラインナップも充実しており、厳選された紅茶やコーヒーの他に、シャンパンも楽しむことができます。シャンパンの豊かな泡が口の中で弾け、スイーツやセイボリーとのペアリングも抜群で、より華やかな気分に浸ることができました。 ザ・リッツ・カールトン大阪のアフタヌーンティーは、単に美味しいだけでなく、その場の雰囲気やおもてなし、そして一流ホテルならではの上質な空間全てが一体となり、特別な体験を提供してくれます。スタッフの細やかな心配りも、まさに一流。出張という少し疲れがたまる時間も、ここで過ごす時間が癒しと活力を与えてくれました。 大阪に来た際には、また是非足を運びたくなる、そんな素晴らしいアフタヌーンティー体験がここ「ザ・リッツ・カールトン大阪」にはあります。
2024/09訪問
1回
「梅田鮨個室みや川」は、大阪出張中に訪れた際に、特別な食体験を提供してくれる隠れ家的な寿司店でした。大阪・梅田の喧騒から少し離れ、静かな場所に位置しているこのお店は、高級感あふれる和の雰囲気が漂い、まさに心を落ち着かせる場所です。個室でのプライベート空間が用意されており、周りの目を気にせずに、ゆったりとしたひとときを過ごすことができるため、大切なビジネスの接待や家族の集まり、特別な日にぴったりの場所です。 店内に入ると、すぐに高級感と上質な空間が広がります。木目の美しいカウンター席はもちろん、個室は掘りごたつ式で足を伸ばしてリラックスできる仕様。スタッフの方々のきめ細やかなサービスも非常に心地よく、寿司へのこだわりや大阪らしいおもてなしの精神を感じることができました。 こちらで提供される寿司は、全国から厳選された新鮮なネタを使用しており、その質の高さに驚かされます。特に、東京や北海道から直接取り寄せた鮮度抜群の魚介が堪能でき、季節ごとの旬のネタが楽しめるのも魅力の一つです。また、職人の確かな技術が光る握りは、ひと口で口の中に旨味が広がり、素材の味わいを最大限に引き出しています。 まず、先付としていただいたのは、旬の小鉢料理。新鮮な素材をシンプルに味付けしたもので、口当たりが優しく、寿司への期待が高まります。その後、一貫ずつ提供される寿司は、まるで宝石のように美しく盛り付けられており、視覚からも楽しむことができます。脂がのった大トロや、甘みのあるウニ、コリコリとした食感が楽しい赤貝など、どれも新鮮そのもので、一口ごとに贅沢な味わいを堪能しました。 この日の特別メニューとして提供されたのは、地元大阪で採れた旬の白身魚。淡泊ながらも豊かな風味が特徴で、わさびや醤油だけでなく、少し塩をかけていただくと、素材の味がより引き立ちます。また、職人が丁寧に仕上げた玉子焼きも絶品で、ふわふわとした食感とほのかな甘みが口に広がり、口直しにもぴったりです。 「みや川」の寿司には、細部まで配慮が行き届いています。例えば、シャリの温度や固さが絶妙で、ネタとシャリが一体となるように計算されています。また、シャリには独自の赤酢を使用しており、ほんのりとした酸味が全体を引き締め、ネタの美味しさを一層引き立てています。 ドリンクメニューも充実しており、日本各地の地酒や焼酎、さらに寿司に合うワインも揃っています。今回はスタッフの方におすすめいただいた地酒をいただきましたが、フルーティーな香りとスッキリとした味わいが寿司と絶妙にマッチしており、一層食事を楽しむことができました。 締めには、鮮やかな色合いの巻物が登場。見た目も美しく、丁寧に巻かれた寿司は食べやすく、最後まで感動が続くひと皿でした。デザートには季節のフルーツを使ったシンプルなものが提供され、食事の最後に爽やかな余韻を残してくれます。 「梅田鮨個室みや川」は、ただの寿司店ではなく、訪れる人々にとって特別なひとときを提供する場所です。寿司職人の技術とこだわりが詰まった料理はもちろん、心地よいサービスや落ち着いた空間も相まって、誰もが満足できること間違いありません。出張で大阪を訪れるたびに、また足を運びたくなるような素晴らしいお店です。
2024/09訪問
1回
「Salon du Kuma3 北新地」は、まさにグルメの聖地・北新地の名店の一つと言っても過言ではありません。出張で大阪を訪れた際に、こちらの店で家内と一緒に素晴らしい食事を楽しむ機会がありました。大阪の美食文化の粋を感じさせるこのお店は、その洗練された雰囲気と、提供される料理のクオリティの高さに誰もが感動することでしょう。 店内は、落ち着いた照明とモダンでシックなインテリアが広がり、大人の隠れ家を思わせる空間が広がっています。この空間に足を踏み入れると、まるで別世界に来たかのような非日常のひと時が始まります。静かながらも程よく活気があり、スタッフの方々のホスピタリティも洗練されており、居心地の良いサービスが提供されています。カウンター席からはシェフの手際の良い調理風景を眺めることができ、ライブ感あふれる食事体験もまたこのお店の魅力の一つです。 写真に写っている美しい肉と新鮮な野菜が詰まった木箱は、見るだけで食欲をそそられる豪華なビジュアルでした。見事なサシが入った高級和牛は、まさに芸術品と言える佇まいで、肉の香り、色合い、そして手に取るように感じられる柔らかさから、食材の質の高さが伝わってきます。和牛だけでなく、トマトやカボチャ、玉ねぎといった色鮮やかな野菜も非常に新鮮で、見るからに美味しそうです。 料理はシンプルに素材の味を引き出す技術が光ります。和牛は焼き加減が絶妙で、口に入れると驚くほどの柔らかさとジューシーさが広がり、肉の甘みが一層引き立ちます。これに、季節の野菜が添えられることで、見た目も華やかで、栄養バランスも考慮された一皿となっています。焼きたての肉は香ばしく、特製のタレやシンプルな塩などで味わうことで、異なる美味しさを楽しむことができました。 周りのお客さんも、皆が料理に満足し、和やかに会話を楽しむ姿が印象的でした。このように高級感のある空間でありながら、リラックスして食事を楽しめるという点が「Salon du Kuma3 北新地」の魅力の一つです。 デザートやワインのセレクションも豊富で、食後のひと時も素晴らしいものでした。料理に合わせて提案されるワインは、料理の味を一層引き立て、ペアリングの妙を堪能することができました。また、スタッフの方々が丁寧に料理の説明をしてくれるため、料理への理解も深まり、より一層楽しむことができました。 「Salon du Kuma3 北新地」は、大切な人との特別な時間を過ごすのにふさわしい場所です。次回の大阪出張の際にも、ぜひ再訪したいと思わせる、そんな心に残る体験を提供してくれるお店でした。
2024/10訪問
1回
「ニュー松坂 布施本店」──その名を冠する老舗の鉄板焼店で味わう松阪牛の真髄は、まさに“至福”という言葉の体現でした。大阪の下町・布施にありながら、扉をくぐればそこはまるで別世界。熟練のシェフによる華麗な鉄板捌きと、息を呑むような最高峰の食材。その全てが一貫して“本物”を貫いていました。 堂々たる松阪牛の塊肉。木製の台にしっかりと据えられたその姿は、すでに神々しさすら纏っており、サシの入り具合は芸術の域。霜降りがこれほどまでに美しく見えるのは、やはり松阪牛というブランドが持つ説得力でしょう。肉質からにじみ出る艶と照りは、ただ眺めているだけで胃が動き始めるのが分かるほどでした。 鉄板の上でジュワッと音を立てながら焼き上げられていく様子は、まさにライブショー。シェフの手元に集中しながら、五感が総動員されていく時間。香りが立ち、煙が立ち上り、程よい焼き加減でサイコロ状にカットされた松阪牛が、目の前に黒い器に美しく盛り付けられます。 添えられたのはガーリックチップ、塩、山葵、黒タプナードソース。どれも引き算の美学に基づいた選択で、肉の旨味を引き出すための脇役たち。ガーリックの香ばしさでパンチを加えたり、塩でピュアな甘みを引き立てたり、ワサビで脂を切ったりと、組み合わせ次第で味の景色が何通りにも変化するのが面白いところ。 脇を固める野菜も鉄板で焼き上げられたもの。パプリカや舞茸、ヤングコーンなどの旬の野菜が、ちょうど良い火入れで供され、肉料理に彩りとリズムを与えてくれます。このバランス感覚もまた、老舗ならではの抜かりなさ。 さらに、鮮やかな赤ワインソースが美しくかかった一皿は、内臓系の部位を使った前菜。濃厚で香り高く、舌の上でとろける食感。ワインとの相性も抜群で、肉の奥深さに静かに驚かされました。 個人的に印象深かったのは、肉寿司。薄くスライスされた松阪牛を炙って軽く火を入れ、握りのシャリにふんわりと乗せられた逸品。一口で頬張ると、肉が体温でとろけ、酢飯の酸味と絡み合って絶妙なバランスに。シンプルな構成でありながら、計算され尽くした至高の一貫です。 そして鉄板では、ロブスターの身や牛タンといった豪華食材が次々と焼かれていき、まるで舞台を見ているような臨場感。サーブされるごとにワクワク感が増し、最後まで食べ手を飽きさせることがありません。シェフの手つきも軽やかで、流れるような所作は芸術の域。 途中に出された白菜の浅漬けのような小鉢も、実に秀逸。脂を感じた口内をそっとリセットしてくれるような、さりげない心遣いが光ります。そして締めのデザート前に提供される甘酸っぱい野菜と果物のマリネのような一皿も、コースに緩急を与える仕掛けとして見事に機能していました。 「鉄板焼=豪華で高級」というだけでは終わらないのが、この店の真価。演出、火入れ、味、空間、すべてにおいてバランスが取れており、訪れるたびに「また戻ってきたい」と思わせてくれる吸引力があります。 ここ「ニュー松坂 布施本店」は、食べる人の期待を軽々と超えてくる、本物の鉄板焼体験ができる特別な場所。大阪の東の地で、これだけの質とホスピタリティに触れられるのは、まさに奇跡。次回はアニバーサリーなどの節目に、カウンターでゆっくりと再訪したいと思います。肉の芸術、ここに極まれり。
2025/11訪問
1回
食べログ カフェ WEST 百名店 2025 選出店
梅田、大阪梅田(阪神)、大阪梅田(阪急)/カフェ、チョコレート、イタリアン
阪急うめだ本店の一角に佇む「ブルガリ イル・カフェ」。この場所を一言で表すならば、“ラグジュアリーと静謐が共存する異空間”という表現がふさわしいかもしれません。喧騒の梅田の中心でありながら、一歩足を踏み入れるとそこはまるで時間の流れがゆるやかになったかのような錯覚を覚えます。照明はやわらかく、テーブルの大理石の白さと周囲のウッドの温かみが絶妙に調和し、視覚的にも心地よい空間が広がっていました。 今回いただいたのは、見る者を一瞬で魅了するグラスデザートと、香り高いホットコーヒーのセット。まず視線を奪われたのが、美しいパフェ仕立ての一皿。カクテルグラスのような器に盛られたのは、艶やかなチョコレートアイスクリーム、その頂には金箔が上品に散らされており、二枚のブルガリのロゴ入りチョコレートプレートが翼のように立てられていました。このビジュアルだけでも、写真映えを遥かに超えた“作品”と呼ぶべき完成度でした。 アイスの下には、鮮やかな断面を見せる苺、ブルーベリー、ラズベリーなどのフレッシュベリーたちが控えており、それぞれがジューシーさを保ちつつも、アイスとの相性を考慮して絶妙なバランスで盛り付けられていました。特に印象的だったのは、ベリーの酸味とチョコレートアイスのコクが交わることで生まれる、深みのある味わい。甘さが強すぎることは一切なく、むしろ全体が計算され尽くしたハーモニーで構築されていることに感心しました。 底にはスポンジや果実のジュレが仕込まれており、スプーンを進めるごとに異なるテクスチャーと味の変化が楽しめる構造。まるで物語の章が一つひとつめくられていくような感覚で、食べ進めるたびに新しい驚きと発見がありました。シンプルなようでいて、複雑に設計されたデザートに、ブルガリならではのセンスと気品を感じました。 一方、コーヒーも抜かりがなく、エスプレッソよりもやや軽やかながら、コクと苦味がしっかりと立ち、デザートとの相性が抜群でした。豆の焙煎具合も申し分なく、香りが立ち上るその瞬間から、味わいの余韻に至るまで、完璧に仕上げられていました。カップも口当たりの良い形状で、熱々の状態が最後まで保たれていたのもポイントです。 また、テーブルの上に添えられた小さな花器と生花も印象的でした。ほんの数輪の花ながら、その存在が場に柔らかな彩りと気品を添えており、“空間”そのものが味わいの一部になっているように感じられました。 スタッフの接客も非常に洗練されており、決して過干渉にならない距離感を保ちつつも、こちらの様子には常に目を配ってくださる。ラグジュアリーブランドのカフェであることを忘れるほど自然体で、ホスピタリティの高さに心がほぐれる思いでした。 全体として、「ブルガリ イル・カフェ」は単なるカフェではありません。五感で感じる体験型ラグジュアリーの場であり、1時間の滞在がまるで海外のブティックホテルでのアフタヌーンティーのような満足感を与えてくれます。甘さ、苦味、香り、質感、空気、すべてが丁寧にデザインされており、誰かを連れて行って“ここを選んでよかった”と思わせてくれる、そんな特別な場所でした。 次回はぜひ、他のスイーツやアフタヌーンティーセットもいただいてみたいと思わせてくれる素晴らしい時間でした。デザート好きだけでなく、美意識を刺激されたい方、心地よいひとときを大切にしたい方に、迷わずおすすめしたい名店です。
2025/08訪問
1回
大阪・梅田の「なにわ麺次郎 然」にて、黄金貝ラーメンをいただきました。写真をご覧いただければ、その一杯が持つ圧倒的な美しさと、計算され尽くした構成が伝わることでしょう。澄み渡る黄金色のスープの表面には、上品に浮かぶ鶏油の輝き。まるで宝石のようにキラキラと輝き、目でも楽しめる至高の一杯です。中央には、低温調理されたピンク色のチャーシューが二枚、その下にはしなやかなストレート細麺が透けて見えます。穂先メンマ、味玉、青々とした三つ葉、そしてカリカリに揚げられた香味揚げネギのアクセント。すべてが美しく、完璧なバランスで配置されています。 まずレンゲでスープをひと口。口の中に広がるのは、シジミを中心とした貝の芳醇な旨味。動物系スープに頼らずとも、これほどまでに深く、そして清らかなコクが生まれるのかと驚かされます。塩分は控えめで、素材そのものの味がしっかりと引き出されており、飲むほどに体に染みわたる優しさを感じました。このスープの余韻があまりにも心地よく、ついレンゲが止まらなくなります。 麺は細めのストレート。ツルツルとした喉越しの良さと、適度なコシを両立しており、スープとの絡み具合も秀逸。一口すするごとに、貝出汁と小麦の香りがふわっと広がり、シンプルでありながら完成度の高い味わいが楽しめます。過剰な演出がなく、「素材の声を聴く」という料理人の哲学が感じられる一杯です。 チャーシューは豚肩ロースを低温調理したもの。ピンク色がかったレアな火入れで、しっとりとした食感と肉の甘みが絶品。噛むごとに肉汁がじんわりと染み出し、スープとの相性も抜群です。穂先メンマはやわらかく煮込まれつつもシャキシャキ感が残り、口の中で心地よいリズムを生み出してくれます。 味玉も特筆すべき存在。絶妙な半熟具合で、黄身はとろりと流れることなく、舌の上でゆっくりと崩れる濃厚なテクスチャー。タレの染み込み加減も過不足なく、ラーメン全体の味を邪魔せず、むしろ引き立てています。 さらに、香味揚げネギの存在がこの一杯のアクセントとして光ります。スープの清らかさに深みと香ばしさをプラスし、食べ進めるごとに味の変化を楽しめる工夫が感じられました。この小さな細工ひとつ取っても、料理人のこだわりと技術の高さを実感します。 店内は清潔感があり、木目を基調とした落ち着いた空間。スタッフの方々も丁寧かつ親しみやすい接客で、梅田という賑やかな場所にありながら、まるで隠れ家のような落ち着きを感じられます。カウンター越しに見える厨房では、職人が一杯一杯を丁寧に仕上げる姿が見え、料理への真摯な姿勢が伝わってきます。 「なにわ麺次郎 然」の黄金貝ラーメンは、単なるラーメンの枠を超えた「一皿の料理」としての完成度を誇ります。スープ、麺、具材、盛り付け、そして店の雰囲気。すべてが調和し、訪れる人に心からの満足を提供してくれる名店です。この一杯を味わうためだけに、わざわざ足を運ぶ価値があると断言できます。
2025/10訪問
1回
大阪・中崎町の「BOY」。その一皿一皿に宿るのは、“シンプルだけど揺るぎないセンス”と“素材の輪郭を際立たせる魔法”のような調理。派手な演出や奇抜さはないのに、どの皿にも強烈な存在感があり、静かに、しかし確実に記憶に残る力があります。 まず初手から驚かされたのが、根菜のポタージュと思われる一皿。この皿だけで、この店が只者ではないと確信しました。粘度のあるポタージュはねっとりと舌に絡みつき、芋や豆の持つほのかな甘み、そして香ばしさがじんわり広がる。トッピングされた根菜チップスのカリッとした食感が対照的で、食べるたびに濃厚と軽やかさが交互に訪れる不思議な感覚。仕上げに回しかけられたオリーブオイルと黒胡椒がこの淡い味に深みを与え、まるで前菜にしてメインを張れる完成度でした。 続いてはレモンとハーブが香る鶏胸肉のマリネ。鶏胸とは思えないほどしっとりと火入れされたその質感にまず感動し、次に香り立つハーブとレモンの爽快な清涼感に舌が喜ぶ。特筆すべきは味付けの“引き算”の妙。主張しすぎず、でも物足りなさは皆無。素材の輪郭を際立たせながら、ナチュラルな滋味がじんわり伝わってくる。添えられたレモンスライスの香りがふわっと鼻腔をくすぐり、単なる付け合わせ以上の仕事をしていました。 そして圧倒的な衝撃を与えてくれたのが、カリッと香ばしく揚げられた鶏もも肉。皮目はザクザクに、身はしっとりジューシー。この対比だけでも充分なのに、下味にしっかりとスパイスが効いていて、塩気と香ばしさが高次元で融合しています。しかも添えられた紫キャベツのマリネが、肉の余韻を一度リセットしてくれる。脂の余韻を楽しみつつ、次の一口をまた新鮮に迎え入れる…このサイクルが永遠に続いてほしいと思わせてくれる逸品でした。 最後に登場した焼きうどん。もはや“焼きうどん”という言葉では足りない、アジアと和と酒場の空気を全て一皿に詰め込んだような濃密な世界。太くもっちりとしたうどんは、甘辛く炒められていて、そこに黄身のコクが全体をまろやかに包み込む。炒められたニラやもやし、ネギの香りと歯ざわりも鮮烈で、七味や胡椒のパンチが効いた味付けは、酒のアテとしても主食としても成立する完成度。どこか「夜のアジア屋台」的な雰囲気をまといながらも、雑味は一切なし。素材の香り、油の温度、火入れのタイミング、すべてが精密にコントロールされていると感じました。 全体を通して、「BOY」は、余計な装飾に頼らず、料理の“温度”と“質感”で勝負してくる稀有な店です。木の温もりあるテーブル、すこしざらついた陶器の皿、抑えめの照明、そして料理人の所作の静けさ。それら全てが一体となって、“心を整える食体験”を演出してくれていると感じました。 このお店は“何を食べたか”ではなく、“どう感じたか”が心に残る場所。大阪の喧騒の中に潜む、静かなる食のオアシス。誰かと語らう時間に、ひとり自分と向き合う時間に、どちらにも寄り添ってくれる…そんな場所でした。再訪必至です。いや、定期的に“帰りたくなる店”がまた一軒、増えてしまいました。
2025/08訪問
1回
「世界一暇なラーメン屋」——この名を初めて聞いた時、多くの人がその独特なネーミングに興味を持つだろう。しかし、実際に足を運んでみると、その名前とは裏腹に、予約必須の超人気店であることに驚かされる。百名店にも選ばれるほどの実力を持つこの店で、まさに唯一無二のラーメン体験をしてきた。 まず、目の前に現れた一杯は、見た瞬間に圧倒されるビジュアル。真っ白な丼に映える漆黒のスープが、見る者の食欲を掻き立てる。表面にはキラキラと輝く油の層が広がり、香ばしい醤油の香りがふわりと立ち上る。中央に鎮座するチャーシューは、大ぶりで厚みがあり、しっかりと脂が乗ったもの。さらに、青々としたカイワレとネギが彩りを添え、穂先メンマの繊細な形状が美しい。半熟煮卵は、外側がしっかりと味が染み込みながらも、中の黄身はとろりとした状態を保っている。視覚的にも完成度が極めて高い。 スープをひと口すすると、濃厚ながらも繊細な醤油の深みが広がる。通常の醤油ラーメンとは一線を画すその味わいは、まるで熟成された醤油ダレのような奥行きを感じさせる。決して塩辛くないが、キレがあり、かつ丸みを帯びた味わい。鶏と魚介の旨味がじんわりと広がり、醤油の芳醇な香りが鼻を抜ける。このスープだけでも十分に価値があると思わせるほど、計算し尽くされたバランスだ。 麺は細めのストレート麺で、スープとの絡みが抜群。程よいコシがありながら、スープをしっかりと持ち上げる。口に運ぶたびに、小麦の風味とともにスープの旨味が一体となり、啜るたびに至福を感じる。細めの麺でありながら、噛むとしっかりとした弾力があり、麺そのものの美味しさも際立つ。 チャーシューは、低温調理されたものか、非常に柔らかく、箸を入れるとほろりとほどける。噛むと肉の甘みがじんわりと広がり、脂身の部分がスープと溶け合いながら深いコクを生み出す。この一杯の中において、チャーシューは決して脇役ではなく、むしろ主役級の存在感を放っている。 煮卵は絶妙な半熟加減で、スープに溶けることなくしっかりと形を保っている。黄身のとろみが、スープにまろやかさをプラスし、一口食べるごとに味の変化が楽しめる。穂先メンマは、口当たりが柔らかく、噛むとじんわりと甘みが広がる。メンマ特有のクセが少なく、全体の調和を崩さない洗練された味わい。 この一杯は、シンプルながらも、どこをとっても計算し尽くされた完成度の高いラーメンだった。醤油の旨味を極限まで引き出し、スープ、麺、具材の全てが見事に融合した至高のバランス。それでいて、どこか懐かしさを感じさせる優しさも持ち合わせている。ラーメンの奥深さを再認識させてくれる、そんな一杯だった。 「世界一暇なラーメン屋」というユニークな店名に反して、実際には全国のラーメン好きが訪れる、まさに“世界一暇ではない”ラーメン屋だった。この一杯を求めて、多くの人が足を運ぶのも納得のクオリティ。これまで数多くのラーメンを食べ歩いてきたが、その中でも強く印象に残る特別な存在だ。ラーメン好きなら、必ず一度は訪れるべき名店であると断言できる。
2025/07訪問
1回
大阪のラーメン文化において確固たる地位を築く「友愛亭」。百名店にも選ばれ、多くのラーメン好きを魅了し続けている名店です。その実力を確かめるべく訪問し、一杯のラーメンが持つ可能性の深さを改めて実感しました。 まず、この写真を見てください。圧倒的な美しさを誇るビジュアル。まるで昭和の名店のような、しかしどこか現代的な洗練も感じる一杯です。醤油の香ばしいスープに細ストレート麺が沈み、その上に美しく配置されたチャーシュー、青々とした小松菜、ナルト、メンマ、そして海苔。この完璧なバランスを見るだけで、職人のこだわりが詰まっていることが伝わってきます。 まずスープをひと口。思わず息を呑むほどの旨みが広がります。鶏ガラと醤油のバランスが秀逸で、雑味が一切ないクリアな味わい。醤油のコクと甘みが絶妙に絡み合い、じんわりと舌に染み込んでいきます。あっさりしているようでいて、深みがある。どこか懐かしさを感じさせながらも、単なる昔ながらの醤油ラーメンでは終わらない洗練された一杯です。 麺を持ち上げると、スープがほどよく絡み、小麦の香りがふわっと広がります。細麺ながらコシがしっかりしており、噛むたびに弾力を感じられる絶妙な茹で加減。スープとの絡みが抜群で、啜るたびに醤油の旨みが口いっぱいに広がります。 そして、このチャーシュー。見た目からしてすでに美味しさが伝わってきますが、口に入れた瞬間、ほろっと崩れる柔らかさに驚きます。しっかりと味が染み込んでいて、それでいて肉の旨みを最大限に引き出した仕上がり。脂の甘みと醤油ダレのコクが絶妙に絡み合い、これだけでご飯が欲しくなるほどのクオリティです。 具材のバランスも見事。小松菜のシャキシャキ感が良いアクセントになり、ナルトのほのかな甘みが懐かしさを演出。メンマは香ばしく、噛むたびにじんわりと旨みが染み出してきます。そして海苔。スープをたっぷり吸わせてから麺と一緒に食べると、磯の香りが加わり、味に奥行きが生まれます。 食べ進めるほどに、どの要素も一切の妥協なく作られていることが伝わってきます。シンプルな構成ながら、それぞれのパーツが完璧な調和を生み出している。だからこそ、一口ごとに感動があるのです。 このラーメンは、「派手なインパクト」で勝負するものではなく、「じわじわと染み渡る旨み」で食べる者を魅了する一杯。何度でも食べたくなる、そして食べるたびに新たな発見がある、そんな奥深さを持っています。大阪のラーメンシーンの中でも、こうした正統派の醤油ラーメンを突き詰めた店があることは本当に素晴らしいと思います。 友愛亭に来たなら、ぜひこの一杯を味わってほしい。そして、スープの最後の一滴までしっかりと堪能してほしい。ラーメンとは、ただの食事ではなく、職人の魂が込められた芸術なのだと改めて実感させられる名店です。次回は別のメニューにも挑戦したいと思いますが、正直、この一杯の完成度を前にすると、また同じものを頼んでしまいそうです。それほどまでに、一度食べたら忘れられない味わいでした。 間違いなく、大阪でラーメンを語るなら、ここは外せない一軒です。
2025/04訪問
1回
博多 豚そば月や 西梅田店は、その名にふさわしく、豚骨ラーメンの真髄を極めた一杯を提供してくれる名店です。このお店を訪れた際、写真の通りシンプルなビジュアルのラーメンが運ばれてきましたが、その一見控えめな見た目とは裏腹に、スープの香りから既に「これこそが本物の豚骨ラーメンだ」と確信させる力強い存在感を感じました。 まず、スープの一口目が衝撃的です。透き通るような白濁スープは、豚骨特有の濃厚さがありながらも驚くほどクリアで飲みやすい。これほどまでに雑味を感じさせないスープは、丁寧に炊き出されたことを物語っています。一口飲むたびに、豚骨の深い旨味がじわりと舌に広がり、その後引き締まるような後味の良さが残ります。スープ自体が主役といえるほどの完成度で、箸を進める手が止まらなくなりました。 麺もまた、このラーメンの大きな魅力の一つです。博多ラーメンらしい細麺は、茹で加減が絶妙で、スープとの絡みが抜群。すすり心地が軽やかでありながら、しっかりとコシを感じさせるその食感は、まさに職人技が光る一品でした。また、硬めの茹で加減が選べる点も嬉しいポイントで、自分好みの食感で楽しむことができます。 そして、トッピングの豚チャーシューは、このラーメンをさらに特別なものにしています。写真からも分かるように、肉厚なスライスが贅沢に乗せられており、その柔らかさには驚かされました。口に入れた瞬間、脂身と赤身がバランス良く混ざり合い、噛むごとに溢れ出す肉の旨味が絶品です。このチャーシューは、スープとの相性も抜群で、一緒に食べるとさらに味わい深さが増します。 店内の雰囲気も、料理の美味しさを引き立てる要素となっています。西梅田という都会の喧騒から少し離れた場所に位置し、落ち着いた空間で食事を楽しむことができます。カウンター席が中心のコンパクトな店内は、ラーメンをじっくりと味わうのに最適な環境が整っています。スタッフの方々も親切で、細やかな接客が心地良いひとときを提供してくれます。 博多 豚そば月や 西梅田店は、その名前の通り、豚骨スープをベースとした一杯で、食べる人を虜にします。シンプルながらも計算し尽くされたその味わいは、何度でも通いたくなる魅力に満ちています。特に豚骨ラーメン初心者の方から本格派まで、幅広い層に満足してもらえる一杯ではないでしょうか。 大阪を訪れた際には、ぜひこのお店で「本物の豚骨ラーメン」の魅力を堪能してみてください。料理そのものの美味しさだけでなく、店全体から伝わるこだわりと情熱が、特別な体験を提供してくれることでしょう。一度食べたら忘れられない、そんな一杯がここにあります。
2025/02訪問
1回
吉寅は大阪を代表する鰻の名店で、その名の通り、食べログ百名店にも選ばれるほどの評価を誇ります。このお店でいただいた鰻重は、見るからに美しい照りとふっくらとした仕上がりが印象的で、一口食べるごとに鰻の豊かな風味と香ばしさが口いっぱいに広がりました。 甘辛いタレは絶妙なバランスで、鰻の脂の旨味を引き立てつつ、ご飯とも見事に調和しています。このタレがご飯に染み渡り、最後の一口まで満足感が途切れることなく楽しめました。また、焼き加減が絶妙で、外は香ばしく中は驚くほど柔らかい鰻は、まさに職人の技の賜物です。 セットの出汁巻き玉子は、鰻のひれが入った特製の一品で、柔らかな食感と上品な甘さが際立っており、これもまた絶品でした。箸を入れると中からじんわりと出汁が染み出し、鰻との相性も抜群。お吸い物も見逃せません。丁寧にとられた出汁の透明感ある味わいが、全体の食事を優しく締めくくってくれました。 店内は落ち着いた和の雰囲気が漂い、カウンター席からは職人が鰻を焼く姿を見ることができます。香ばしい香りが広がる空間でいただく食事は格別で、まさに特別な時間を提供してくれる場所です。接客も丁寧で、心地よい距離感を保ちながらも温かみのある対応が印象的でした。 吉寅の鰻は、素材の良さだけでなく、長年受け継がれてきた技術とこだわりが凝縮された一品で、大阪での鰻を語る上で欠かせない存在です。特別な日の食事や大切な人との時間を彩るには、これ以上ない選択だと感じました。この名店を訪れることで、鰻の魅力を再発見することができました。
2025/02訪問
1回
鶏soba座銀本店は、大阪市内でも特に洗練されたラーメン店として多くのファンに愛されています。このお店は、和の趣を感じさせる上品な空間と、独創的かつ高品質な鶏白湯ラーメンで知られています。一歩店内に足を踏み入れると、木目を基調とした落ち着いた内装が目に飛び込んできます。カウンター席が中心で、程よい距離感で食事に集中できる空間が広がっています。 看板メニューである「鶏白湯ラーメン」は、見た目からして他のラーメンとは一線を画します。濃厚でクリーミーな鶏白湯スープは、じっくりと煮込まれた鶏の旨味が凝縮され、口に入れた瞬間に広がる濃厚さが特徴です。それでいて、しつこさは全くなく、最後の一滴まで飲み干したくなるような絶妙な味わいです。 トッピングも独創的で、厚切りのチャーシューや彩り鮮やかな半熟卵、カリカリのゴボウチップスがラーメンの完成度をさらに高めています。特にゴボウチップスは、食感のアクセントとして絶妙にマッチし、一度食べると忘れられない存在感を放ちます。また、チャーシューは柔らかくジューシーで、スープとの相性が抜群です。 麺は中太のストレート麺で、スープとよく絡み合います。しっかりとコシがありながらも、口当たりは滑らかで、スープと一緒に味わうことで絶妙なハーモニーを楽しむことができます。スープと麺、トッピングのバランスが完璧に計算されており、一杯のラーメンとしての完成度が非常に高いと言えます。 また、サイドメニューにも力を入れており、特製の焼きおにぎりや鶏肉を使用した一品料理なども人気です。これらのメニューはラーメンと組み合わせることで、さらに満足感のある食事体験を提供してくれます。 接客も非常に丁寧で、スタッフ一人ひとりが心のこもったサービスを提供してくれます。初めての来店でも居心地が良く、リピーターになるお客さんも多いのが納得できるほどのホスピタリティです。 さらに、このお店では定期的に限定メニューも提供されており、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力の一つです。季節ごとに変わるトッピングや特別なスープが楽しめるため、何度通っても飽きることがありません。 総じて、鶏soba座銀本店は、大阪でラーメンを楽しみたい方にぜひ訪れてほしい名店です。ラーメンの枠を超えた一杯の芸術作品とも言えるその味わいと、心温まるおもてなしで、特別なひとときを過ごすことができることでしょう。一度訪れれば、その魅力に虜になること間違いありません。
2025/02訪問
1回
花くじら本店は、大阪市福島区に位置する知る人ぞ知るおでんの名店で、地元の人々にも観光客にも愛される人気スポットです。このお店は、伝統的なおでんの味わいを提供するだけでなく、アットホームな雰囲気や丁寧なサービスで訪れる人々を魅了します。 店内は木目調の温かみある雰囲気が広がり、落ち着いた空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。カウンター席が中心で、お店のスタッフとの会話を楽しみながら、目の前で調理されるおでんを待つことができます。また、席数が限られているため、行列ができることも多いですが、それもまた花くじらの人気の証です。 おでんの具材はどれも厳選された素材を使用しており、特に出汁の味わいは格別です。昆布や鰹節をベースにした優しい味わいの出汁が、具材それぞれの美味しさを引き立てます。写真にも見られるように、大根、たまご、こんにゃく、練り物などの定番具材から、ちょっと珍しい具材まで幅広く揃っています。特に、柔らかく煮込まれた大根や出汁がしっかりと染み込んだたまごは、多くの来店者が絶賛する一品です。 また、練り物の種類も豊富で、魚の旨味がぎっしり詰まった手作りのものばかり。どれを選んでも外れがないと評判です。さらに、タコの柔らか煮や牛すじ串など、特製のタレや出汁で煮込まれた具材も人気が高く、一度食べたら忘れられない味わいとなっています。 ドリンクメニューも充実しており、日本酒やビールといった定番の飲み物はもちろん、おでんに合う焼酎やハイボールなども揃っています。寒い季節には、熱燗を片手におでんを楽しむのが特におすすめです。 花くじら本店の魅力は、料理の美味しさだけでなく、スタッフの温かい接客にもあります。お客さん一人一人に心のこもった対応をしてくれるため、初めて訪れる方でも安心して食事を楽しめます。また、地元の常連客との会話が弾むこともあり、温かい人間味が溢れるお店です。 花くじら本店は、伝統的なおでんを堪能したい方にとって、ぜひ訪れるべきお店と言えるでしょう。大阪らしい温かい雰囲気と、心に染み渡る出汁の味わいが待っています。このお店でのひとときは、きっと特別な思い出になること間違いありません。
2025/02訪問
1回
北新地の「肉割烹 友百合」に足を踏み入れた瞬間、洗練された大人の空間に包み込まれました。カウンター越しに並ぶ木箱には、見事な霜降りの和牛、艶やかに輝く新鮮なレバー、そして黄金色の雲丹がぎっしりと詰められ、その光景だけで胃袋が高鳴ります。これらは単なる食材ではなく、この店の哲学と美意識の象徴。仕込みから盛り付けまで、すべてに職人の呼吸が宿っていることを予感させます。 二つの異なる食感と風味を併せ持つ前菜。緑釉の器には、半熟卵を丁寧に揚げ、黄身の濃厚さを引き立てるように粉状の塩味が散らされています。その奥に潜む野菜の和え物が、揚げ物の重さを絶妙に中和します。隣の小鉢には、しっとりと火入れされた肉が鎮座し、その上にはマスタードとクリーミーなソースが優しくかかっています。歯を入れた瞬間の肉の弾力と、噛むごとに広がる旨味の波が、次なる展開を期待させます。 鮮やかな青磁の皿に盛られた和牛と雲丹の饗宴。まるで絵画のような盛り付けで、和牛の赤と雲丹の橙が互いを引き立て、さらにその上にかけられた黒トリュフが香りの幕を引きます。口に入れると、和牛の脂が体温で溶け出し、雲丹の甘みと混ざり合い、そこにトリュフの土のような芳香が重なります。この瞬間、舌の上がまるで舞台になり、三者が絶妙なアンサンブルを奏でます。 力強い存在感を放つ厚切りの肉。香ばしい焼き目としっとりとした中身、その背後に控える野菜の和え物がアクセントとなり、肉の重厚さを引き締めます。一口噛むたび、繊維がほどけ、旨味のしずくが舌を覆います。 さらに目を引いたのが、肉カツをふわふわの白い生地で挟んだ一品。断面から覗くロゼ色の肉が美しく、ソースの香りとともに食欲を煽ります。噛むとカツの衣が軽やかに砕け、肉の旨味とソースの深みが同時に広がります。この組み合わせは、和と洋の魅力を一度に楽しめる贅沢そのものです。 続くステーキ皿は、絶妙な火入れによるミディアムレアの赤身が印象的。周囲にはガーリックチップやペッパー、薬味が添えられ、食べるごとに異なる表情を見せます。ベースのソースが肉の旨味を包み込みながら、口中に心地よい余韻を残します。 煮込み料理も秀逸で、濃厚なソースの中に溶け込んだ肉は、フォークを入れるだけでほぐれる柔らかさ。上にはチーズと青菜が添えられ、香りとコクの層を加えています。深い味わいのソースは、パンで最後の一滴まで拭い取りたくなる魅力があります。 そして遊び心あふれる一皿、細長い春巻きのような包み揚げの上に雪のように削られたチーズが積もっています。サクッとした衣の中から、香ばしい肉と野菜が顔を覗かせ、チーズのまろやかさが全体を包み込みます。この一品は視覚的にも味覚的にも楽しく、コースの中で軽やかなアクセントとなっていました。 一連の料理を通して感じたのは、「肉割烹」というジャンルの新しい表現です。豪快さと繊細さ、和と洋、重厚さと軽やかさ——それらが絶妙なバランスで共存しており、一皿ごとに物語が展開していくようでした。北新地という土地柄にふさわしい洗練と、どこか親しみやすさを併せ持つ空間は、大切な人との特別な時間をさらに引き立ててくれます。 この店は、単に「肉を食べる場所」ではなく、「肉を通して食の芸術を体感する場所」です。料理一つひとつに込められた意図と技術、そして提供のタイミングまでが計算され尽くしており、最後の一口まで飽きさせません。食後に振り返ると、記憶の中に鮮明な色彩と香りが残り、再訪を約束させる、そんな一夜でした。
2025/11訪問
1回
心斎橋の静かな通りにひっそりと佇む「両忘」。扉を開けた瞬間、そこに広がるのは、ただ焼鳥を味わうだけの場所ではなく、研ぎ澄まされた美意識と静謐が交差する、まるで“食の茶室”のような空間でした。照明は控えめに落とされ、余計なBGMもなく、五感がすっと澄みわたる。そんな空気の中で供される串は、まさに一串一串が完成された作品でした。 最初に供された心臓(ハツ)は、絶妙な火入れでほんのり赤みを残した状態。プリッとした歯応えの後から、ふわりと広がる濃厚な旨味が追いかけてくる。鉄分の香りもどぎつさがなく、むしろ洗練されたミネラルのように上品。塩の加減が実に繊細で、素材の風味を邪魔することなく、ただ静かに引き立てる脇役に徹しているのが印象的でした。 ねぎまとは思えないほど整った仕上がりも秀逸でした。香ばしい焼き目の鶏肉と、とろりと甘いネギのハーモニー。噛んだ瞬間、肉の繊維がほろりとほどけ、そこにネギのとろみが混ざり合う。主張しすぎないけれど記憶にはっきりと刻まれる、まさに職人の妙技が光る一本です。 そして、ひと口で心を奪われた白レバームースのカナッペ仕立て。バゲットは薄くスライスされ、表面を香ばしくトースト。その上にふんわりとのせられた白レバーのムースは、なめらかさとコクのバランスが秀逸で、口に入れた瞬間に溶けていくよう。レバーの癖は完全に抑えられ、代わりに広がるのは舌に絡みつくような濃密な旨味。まさに“レバー嫌いをも虜にする一品”。 砂肝はコリッとした弾力とジューシーさの共存が見事。一般的なゴリゴリ系の砂肝とはまったく異なり、優しくも芯のある食感。塩気はあくまで抑えめながら、咀嚼するごとに滲み出す滋味がじんわりと口内に広がります。 手羽先は大ぶりながらも中までしっかりと火が入り、皮目はパリッと香ばしく、骨の周りの肉はふっくらと柔らかい。香ばしさとジューシーさ、そのどちらも手放さずに成立させているあたりに、炭火と向き合ってきた年輪を感じました。塩と脂と香ばしさが三位一体となり、無言で夢中になってしまう一本。 終盤に供された鶏そぼろの炊き込みご飯は、まさに“静かなフィナーレ”。土鍋でふっくらと炊かれた米粒には、鶏の旨味がしっかりと染み込んでいて、一口目からじんわりと心がほぐれていく。そぼろは粗挽きで噛みごたえがあり、甘辛い味付けもやや控えめで、米の甘みが際立ちます。添えられた香の物も一つひとつ手がかけられており、最後の最後まで抜かりがない。 両忘での時間は、まさに“無為の贅沢”。派手な演出や過剰なサービスなど一切ないのに、心の深いところにスッと入り込んでくるような、静かで確かな満足感があります。串の一本一本が、丁寧な所作と真摯な姿勢の積み重ねで成り立っているのが明確に伝わってくる。 食べて、笑って、忘れて。いや、むしろ“忘れられない”焼鳥体験でした。食通を名乗るのであれば、ここは一度、絶対に訪れておくべき場所だと断言できます。次は誰を連れて行くか、すでにそのことで頭がいっぱいです。
2025/11訪問
1回
大阪「ごはんや一芯」でいただいた豚の角煮ランチは、心も体も満たされる極上の和食体験でした。写真をご覧いただければ分かる通り、土鍋風の深皿に盛り付けられた艶やかな角煮と半熟煮卵、その上にふわりと盛られた白髪ねぎの繊細なコントラストが、食欲をそそると同時に美しさすら感じさせます。木の温もりが伝わるトレーの上に、つやつやの白ご飯と味噌汁、小鉢が整然と並び、見た目のバランスも非の打ち所がありません。 まず角煮。箸を入れた瞬間、抵抗なくほろりと崩れる柔らかさに驚かされます。豚肉の脂身は余分な脂がしっかりと落とされ、旨味だけが凝縮されたとろける食感。甘辛いタレは関西らしく控えめな甘さで、濃すぎず、肉の旨味を引き立てる絶妙な加減。長時間煮込まれていることが一口でわかる味の深みが感じられます。脂身のこってりさを、添えられた和からしの爽やかな辛味がしっかりと中和し、最後まで飽きさせません。 半熟煮卵は、表面にほんのりと角煮のタレが染み込み、黄身はトロリと流れ出す絶妙な火加減。黄身のコクとタレの甘辛さが重なり、シンプルながらも計算された味わいです。この煮卵一つ取っても、店の丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。 そして主役に負けないのが、ご飯の美味しさ。一芯のご飯は米粒が立ち、ふっくらとした炊き上がり。角煮の濃厚なタレとの相性は言わずもがな、一口ごとにご飯の甘みと角煮の旨味が調和し、ついつい箸が進んでしまいます。おかわりが欲しくなるのも納得です。 味噌汁は出汁の香りがしっかりと感じられる逸品で、具材は季節によって変わるようです。この日の具材は優しい味わいで、全体の食事に落ち着きを与えてくれました。さらに副菜の小鉢も手抜きがなく、さっぱりとした味付けで、濃厚な角煮と絶妙なコントラストを作り出しています。 店内は木材と和紙を基調とした落ち着きのある和モダンな空間で、カウンター席からテーブル席までゆったりと配置。昼時でも慌ただしさを感じさせず、食事をじっくりと楽しむことができます。スタッフの方々の接客も丁寧かつ温かみがあり、料理だけでなくサービス面でも高い満足度を得られました。 「ごはんや一芯」のランチは、単なる食事を超えた「和の贅沢」。丁寧に炊き上げられたご飯と、手間暇かけて作られた角煮が織りなす幸福な時間でした。和食の基本を大切にしながらも、現代の感覚にフィットする味付けと盛り付け。このバランスの良さが、多くのリピーターを惹きつけてやまない理由でしょう。 次回はぜひ、焼き魚や季節限定の御膳も試してみたいと思います。このお店なら、どのメニューを選んでも間違いなく満足できると確信しています。また必ず訪れたい、そんな心温まる名店でした。
2025/09訪問
1回
鮨 Shizukuは、言葉にできないほどの美食体験を提供してくれる名店です。百名店に選ばれるのも納得のクオリティで、訪れるたびにその奥深さに驚かされます。今回で5回目の訪問となりましたが、いつ来ても新しい感動と発見がある、まさに特別な場所です。 まず、店内に一歩足を踏み入れると、和の静けさと洗練された空間に包まれます。カウンター席のみという構成も、職人さんの手元を間近で見られる特別感を高めています。木の温もりが感じられるカウンターは、まるで舞台のようで、ここで繰り広げられる鮨の芸術をじっくりと堪能できます。 職人の丁寧な所作とともに提供される一品一品は、視覚的にも味覚的にも芸術そのものです。特に今回心を奪われたのは、泡をまとった握りと海老の握りです。泡の繊細さがネタの新鮮さを引き立て、見た目にも楽しい一貫に仕上がっています。一口頬張ると、素材そのものの旨味が口いっぱいに広がり、赤酢の効いたシャリとの相性が絶妙でした。また、海老の握りは甘みとプリっとした食感が際立ち、まさに職人の技が光る一品でした。 さらに感動を与えてくれたのは、藁焼きのカツオ。外側は香ばしく、中はしっとりとした仕上がりで、素材そのものの美味しさが最大限に引き出されています。一緒に提供された薬味や塩もバランスが素晴らしく、それぞれがカツオの風味を引き立てます。このような細やかな工夫が、食べ手の心を掴んで離さない理由でしょう。 また、出汁を使った温かい椀物も素晴らしいものでした。シンプルな素材ながらも、深いコクと旨味が感じられる一杯で、心まで温まります。この一品を通して、Shizukuが大切にしている日本の伝統的な食文化と、それを進化させる挑戦心を感じ取ることができます。 そして、器の美しさも忘れてはいけません。鮨が盛り付けられる器は、それぞれ異なるデザインでありながらも一貫性が感じられます。色彩豊かな陶器の皿が鮨をさらに引き立て、食事を「見る楽しみ」にも昇華させています。 全体を通して感じたのは、鮨 Shizukuが提供するのは単なる食事ではなく、「心に響く体験」であるということ。職人の真摯な姿勢と、高い技術、そしてお店全体に流れる静謐な空気感が一体となり、ここだけでしか味わえない特別な時間を演出しています。 5回目の訪問となりましたが、Shizukuの進化は止まりません。今後も新しい発見と感動を求めて、何度でも足を運びたくなるお店です。鮨好きの方にはもちろん、初めて本格的な鮨を体験したい方にもぜひ訪れていただきたい、至高の名店です。