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白金台の閑静な一角にひっそりと佇む名店「三和」。この地に根を下ろし、数々の美食家たちを魅了してきたその実力は、看板すら控えめな外観からは想像もつかない。だが一歩足を踏み入れれば、そこは“食”が芸術となる舞台。今回いただいたコース料理の数々は、一皿一皿に哲学とユーモアが同居する、まさに知的な美食のエンターテイメントであった。 まず登場したのは、見た目からして驚きを誘うそら豆のひと皿。大ぶりの鞘を開けば、内側に美しく盛り付けられた緑の宝石のような豆が三粒。たっぷりと削られたチーズが雪のようにふりかかり、香ばしさとコクを添える。口に運ぶと、そら豆特有の青くささは一切なく、むしろホクホクとした甘みとミルキーなチーズの旨味が絶妙な調和を生み出していた。まるで“和のアミューズ・ブーシュ”とでも言いたくなる一品に、すでにこの店の世界観に引き込まれる。 続いて供されたのは、生ハムと果物のマリアージュ。美しく湾曲した器の上に、レースのように薄くスライスされた生ハムが、まるで衣のように果実を包み込んでいる。中にはおそらく熟れたメロンか柿か、あるいは熟成した柑橘系か――口に含むと、芳醇な香りが鼻腔を駆け抜け、塩味と果実の甘みが一瞬にして溶け合う。ワインが欲しくなる、そんな誘惑にかられる見事な前菜だ。 次に出てきたのは、まさかの黒豆煮。和の正月料理の定番とも言えるこの一品が、ここで登場するとは思わなかった。しかし、その甘煮の中には、ただの懐かしさでは終わらない奥深さがあった。豆自体が持つ滋味がしっかりと引き出され、甘味の中に微かな苦味と醤油の風味が感じられ、まるで日本酒と語り合うために生まれてきたような、そんな存在感。これをただの小皿と思ってはいけない。ここには“日本人の記憶”が詰まっている。 そして、華やかな絵皿に盛られた前菜二種。ひとつは藁焼きかと見まごうようなマグロのたたき。表面は香ばしく、中はとろりと赤身の美しさが際立ち、繊細な薬味とともに食べると、海の深さと技の冴えが同時に伝わってくる。もう一方は、赤いソースに包まれた冷製の料理。おそらくは海老と雲丹を合わせたものだろうか。口に含むと、まるで海のコンソメをジュレ状に閉じ込めたような複雑な旨味が広がり、脳が思わず一時停止するほどの衝撃を受ける。どちらも、季節と技術の粋が詰まった“序章のピーク”だ。 その後に続く茶碗蒸しは、もはや“蒸し物”というジャンルの域を超えていた。海老、雲丹、そして青のりソースが三位一体となり、滑らかな舌触りとともに舌を転がる。具材が多いにもかかわらず、それぞれが喧嘩せず、絶妙なバランスで口の中に広がる構成力にただただ脱帽。温度管理、火入れ、そして盛りつけ――どれも非の打ち所がない。 次の皿、柑橘とベビーリーフのサラダは、いわば“中休み”のようでありながら、口内をリセットする役割を軽やかに果たす。酸味が鮮烈すぎず、柑橘の果汁がドレッシングの役割を果たしていて、素材の持つ自然な甘みと苦味が見事に活きている。華やかすぎないのがまた、この店の“押し引き”の妙である。 魚料理には度肝を抜かれた。白身魚を丸ごと包み込むように、カリッと揚げた皮目がスープに浮かぶ姿は、視覚からすでに興奮を誘う。スープには香味野菜の旨味が濃縮され、皿の底からじわじわと立ち上る湯気に食欲が爆発する。魚の身はふっくらと柔らかく、表面の衣がスープを吸ってまた別の美味しさに変化する。これは“飲む魚料理”と言っても過言ではない。 さらに驚かされたのは、手打ちのニョッキ。濃厚なクリームソースにはゴルゴンゾーラらしき青カビチーズの風味が漂い、モチモチとしたニョッキの食感と見事なコントラストを描く。この一皿が、日本のコース料理に登場するとは夢にも思わなかったが、ここではそれがまったく違和感なく、むしろ欠かせないピースとして存在しているのだ。 そしてメインは、堂々たる和牛のステーキ。ミディアムレアに焼き上げられた厚みのある赤身は、ナイフを入れると柔らかく、赤身のコクと脂の甘みが噛むたびにじわじわと滲み出てくる。添えられた調味料、粒マスタード、塩、柑橘のスライスといった引き算の名脇役たちも秀逸で、口の中で味を自在に組み替える楽しさがあった。まさに、食材を知り尽くした者だけが辿り着ける、究極の引き算。 「三和」は、技巧と感性、そして食材への敬意が皿の上で見事に融合した“食の舞台”。華美に走らず、奇をてらわず、それでいて心に強く残る余韻を与えてくれる。ここにしかない“知性と情緒の食”を体験できる、稀有な一軒です。次回はぜひカウンターで、シェフの息遣いを感じながら一皿一皿を味わいたい。予約困難になるのも納得の一軒。リピート確定です。
2025/06訪問
1回
京都の街にしんしんと冷気が宿る晩秋、祇園の小道を歩き抜けた先に、凛と佇む一軒のイタリアン。その扉をくぐると、ここは「やまぐち」。和の余韻と伊の情熱が融合する異次元の空間です。食べる、という行為の本質がここでは根底から塗り替えられます。一皿一皿に宿るのは、料理という概念を超えた“物語”の連なりであり、味わいはもちろん、構成や質感、器との対話まで、五感すべてを動員せずにはいられない構成でした。 まず心を打ったのは、冒頭から度肝を抜かれるプレゼンテーション。ガラスの器に横たわるのは、一匹のアカザエビ。その鋭利な爪を伸ばし、まるでこちらに問いかけてくるような存在感。赤のソースが流麗に敷かれ、繊細なハーブが静かに香る。その美しさにまず息を呑みました。一口頬張ると、ぷりっと弾む甘みと磯の香りが舌の奥からこみ上げてきて、思わず目を閉じました。これは前菜ではなく、“詩”のような一品です。 続いて供されたのは、見る者を惑わせる一皿。半分に割られた無花果に、濃厚なミートソースと香ばしいナッツが覆いかぶさる。甘美な果実の中に、力強い肉の旨味が潜み、ひと口ごとに“甘”と“旨”が交互にささやき合う。口の中で高低差のある風味が展開し、五感がぐらりと揺れるほどの鮮烈な体験でした。 そこに続くのは、繊細を極めたグラスの中の黄金。冷たいコンソメジュレの中にふんだんに忍ばされたウニの群れ。崩す瞬間、ぷるんと震えるその姿にこちらの鼓動も思わず高鳴ります。スプーンでそっとすくい、唇に触れた瞬間、磯の香りが霧のように鼻腔を包み、奥底から静かに旨みが押し寄せてきます。まさに「静謐な贅沢」。 次の皿は、伝統と前衛が交差するような構成。左には山芋をベースにした塊に、黒いキャビアが盛られた冷前菜。その塩味とまろやかなねっとり感の対比がたまりません。右側には花びらのような紫のエディブルフラワーと白いソースが滴る海老のタルタル。歯ごたえ、香り、彩り。すべてが「美食」という言葉の定義を刷新してくれます。 いよいよメインの火入れ。極めてシンプルに、しかし大胆に仕上げられた牛肉のグリルは、潔く塩とわさび、醤油のみが添えられる構成。焦げ目から立ちのぼる香ばしさ、ナイフを入れた瞬間のしっとりとした断面。その肉が語るのは、技術ではなく“温度”と“信頼”。塩で一口、次にわさびで一口。素材そのものに正面から向き合う覚悟が、料理人の手から確かに伝わってきました。 そして、クライマックスは緑のスパゲッティ。茹で上げたてのパスタに絡むのは、シンプル極まりない青のソース。それがなぜか、異常なまでの香りの立ち方と旨味を内包していて、思わず「なんだこれは…」と声が漏れるほど。香草なのか、出汁なのか、説明できない深みに迷い込み、もう一度、もう一度とフォークが止まらない。これは“余白”の料理。何も語らないことで、逆にすべてを語ってしまう存在感です。 「やまぐち」は、ただ食事をする場所ではありません。記憶を塗り替える体験そのものです。京都という街の静寂、イタリアンというジャンルの躍動、その間を流れるように生まれたこの店は、一つ一つの皿がまるで手紙のようであり、出会った瞬間に「また会いたい」と思わせてくれる魔力を持っています。 本気で美味しいとはどういうことかを、脳だけでなく、心で再認識させられる。そんな夜でした。
2025/04訪問
1回
中目黒にあるイタリアンの名店「メグリヴァ(Megriva)」は、ワインと料理のマリアージュを楽しめる、特別な雰囲気漂うレストランです。予約困難なことでも有名ですが、その理由は一度訪れれば納得。私は今回で3回目の訪問でしたが、やはりその魅力は衰えを感じさせないものでした。シェフの吉田さんが手掛ける一品一品は、厳選された素材を最大限に活かしつつも、シンプルさを大切にした料理が特徴です。お店のカウンター席からは、シェフの調理風景が見え、ライブ感のあるディナーを楽しむことができます。 まず今回いただいた前菜のカルパッチョは、新鮮な肉の上にフレッシュな野菜、そしてたっぷりと削られたパルメザンチーズが振りかけられた一皿。風味豊かなナッツも加わり、食感のバリエーションも楽しめます。これに合わせたワインは軽めの白で、カルパッチョのさっぱりとした味わいを引き立て、まさに絶妙なペアリングでした。カルパッチョの肉は柔らかく、口の中でとろけるような食感で、これだけでもメグリヴァの実力を感じさせます。 次にいただいたのは、オムレツです。見た目も鮮やかで、風味が卵のまろやかさと絶妙に絡み合い、一口食べるたびに贅沢感が広がります。シンプルな料理ですが、他の店では味わえない深い味わいが印象的でした。このオムレツに使用されたキノコの食感も、相性が抜群で、食べる度に違った味わいが楽しめる一皿でした。 パスタは軽く風味が効いたもの。細めのスパゲッティは、程よいアルデンテで茹でられており、さっぱりとした味わいが口の中に広がります。このパスタは特に女性に人気で、ワインと一緒に軽めの食事を楽しみたい時にぴったりです。爽やかさが全体を引き締めており、他の料理の間に食べるとリセットされるような感覚を味わえます。どれも一皿一皿が計算された構成で、最後まで飽きることがありません。 次の一皿としていただいたのは、ウニのパスタです。このパスタは、見た目からも豪華さが溢れ、ウニの濃厚なクリーミーさが際立っています。細めのパスタに絡むウニのソースは、旨味がしっかりと感じられ、食べる度に贅沢な気持ちになります。この料理に合わせたワインも、シェフのおすすめでいただきましたが、ウニの風味をさらに引き立てる、バランスの取れたペアリングでした。ワインの酸味とウニの濃厚な味わいが絶妙にマッチし、最後の一口まで楽しめる素晴らしい一皿です。 メグリヴァでは、料理に合わせたワインの選び方にもこだわりがあり、特にペアリングを楽しむためのセットが用意されています。吉田シェフが自ら選んだワインは、料理とのバランスを考え抜かれており、ワイン好きの方にも大満足のラインナップです。また、お店の雰囲気も非常に落ち着いていて、友人とのディナーやデート、特別な日のディナーにもぴったりの空間です。料理を楽しみながら、シェフとの会話も楽しめるのがカウンター席の魅力で、訪れるたびに新しい発見があります。 店内はカジュアルでありながらも、おしゃれで洗練された空間が広がっており、特別な日の食事にも最適。席数が少ないため、予約は必須ですが、それだけに訪れる価値のあるお店です。メグリヴァのシンプルながらも奥深い料理の数々は、何度訪れても飽きることがなく、また必ず再訪したいと思わせてくれるイタリアンの名店です 。
2024/10訪問
1回
岡山市「400℃ mori no machi」にて味わった、アンチョビとマルゲリータの2種のピザ体験は、まさに五感を刺激する至福のひとときでした。カウンター越しに見えるオープンキッチン。400度の高温で一気に焼き上げるピッツァの姿を眺めながら、食事への期待が自然と高まります。こぢんまりとした空間に、石窯の熱気とチーズの香りが立ち上り、そこに流れる空気すら美味しさを孕んでいるかのようです。 まず一枚目、マルゲリータ。真っ赤なトマトソースが全体に広がり、その上に惜しげもなく乗せられたモッツァレラチーズが溶け、白と赤のコントラストを描き出しています。中央に添えられたバジルの葉がアクセントとなり、香りに立体感を与えています。ひと口かじれば、じゅわっと広がるトマトの酸味と、ミルキーでコクのあるチーズが絡み合い、ピザという料理の原点に立ち返るような誠実さと完成度を感じさせてくれます。特筆すべきは、生地の食感と風味。縁はこんがりと焼き上げられ、気泡が多く、まるでシュー生地のように軽やか。一方、中央はモッチリとした粘りがあり、最後のひと口まで食べ飽きることがありません。 そして、アンチョビのピザ。見た目からしてただならぬ風格をまとっており、焼き色のついた皮目に加え、ところどころ焦げが混じった香ばしい縁は、まるで職人の手仕事を物語っているようです。黄色味を帯びたトマトソースの中に、塩気の強いアンチョビが存在感を放ち、さらにドライトマトの甘みやハーブの香りが重なり、口の中に入れた瞬間に奥行きのある味わいが押し寄せてきます。このアンチョビ、かなり塩が効いているのですが、それがこのピザの魅力をぐっと引き上げており、シンプルなようでいて計算し尽くされたバランスの上に成り立っていることが分かります。オイルの使い方も絶妙で、全体を重たくすることなく、むしろ生地の軽さを引き立ててくれます。 1人1枚、ぺろりと食べ切れるサイズ感も実に好印象。小ぶりではあるものの、生地の厚みや食材の満足度が高く、ひと口ひと口に「ちゃんとしたものを食べている」という満足感があります。中途半端な冷凍ピザやチェーン店のそれとは一線を画す、薪窯焼きならではの食感と風味の妙。生地をこね、寝かせ、丁寧に成形して高温で一気に焼き上げるというイタリアンの真髄を、しっかりと体現しているピッツェリアです。 厨房の奥に目をやると、丁寧に準備された食材が整然と並んでおり、その中には冷凍のコーンやトマト、厚切りベーコンなど、素材を活かした多彩なトッピングが揃っていました。ガラス越しに外の景色が見える解放感のある設計も相まって、料理のライブ感をより一層高めてくれます。何よりスタッフの動きが洗練されており、ピザを焼く手つき、トッピングを施す所作に迷いがなく、まさに百名店たる所以を感じさせるプロフェッショナリズムが滲んでいました。 メニューを見ても、その価格はマルゲリータやマリナーラが1999円と、安くはないものの、この品質を考えれば納得の設定。特にFNTというブルーチーズとハチミツのピザは2799円と少し高級ラインながら、注文を躊躇させない魅力があります。 岡山に訪れた際には、ぜひ再訪したいお店。シンプルだからこそ誤魔化しがきかないピザの世界において、ここまで完成度の高い一枚に出会えることは、そう多くはありません。火の加減、素材の選び方、塩の効かせ方、そしてスタッフの技術と情熱——すべてが美味しさの要素として見事に噛み合った名店だと、心から感じました。
2025/07訪問
1回
「小さな料理店 森乃くじら荘」でランチをいただきました。このお店は、その名の通り隠れ家的な雰囲気を持つ、小さくとも心温まる料理とサービスで訪れる人を魅了する場所です。今回は友人とランチコースを楽しみ、料理一品一品の丁寧さと創意工夫に感動しました。 最初に運ばれてきたのは、美しい前菜のプレート。小さなグラスに入ったムース仕立ての料理は、上に砕かれたナッツがトッピングされており、滑らかな食感とカリッとした食感の対比が楽しめました。さらに、アジの押し寿司にはクリームチーズとキャビアが添えられ、見た目の華やかさだけでなく、味の深みも素晴らしかったです。また、小さな天ぷらには桜エビが使われており、素材の香ばしさとサクサクとした食感が印象的でした。 次に出されたのは「渡り蟹のパエリア」。運ばれてきた瞬間、芳醇な香りが漂い、期待感が高まりました。一口食べると、パリッと焼き上げられたおこげ部分の香ばしさと、蟹の旨味が染み込んだご飯の相性が抜群でした。パエリアの表面には蟹が丸ごと乗っており、視覚的にも豪華な一品です。レモンを絞ると、爽やかな酸味が全体を引き締めてくれました。 デザートもまた特筆すべきものです。デザートには、軽やかなクリームが盛り付けられた一品が提供され、その上には鮮やかな緑のゼリーがアクセントとしてあしらわれていました。口に運ぶと、甘さ控えめでさっぱりとした後味が広がり、食事の締めくくりにぴったりの品でした。 料理だけでなく、店内の雰囲気も心地よいものでした。木を基調とした落ち着いたインテリアは温かみがあり、窓から差し込む自然光がさらにリラックス感を与えてくれます。スタッフの方々の丁寧な接客も、心地よい時間を演出してくれました。 「森乃くじら荘」は、料理のクオリティの高さに加え、細部まで行き届いたホスピタリティが印象的なお店です。一品一品がその場で作られている丁寧さが伝わり、訪れるたびに新しい発見と喜びを与えてくれます。また訪れたいと思える、特別な時間を提供してくれる場所でした。次回はディナーでさらに充実したメニューを楽しんでみたいと思います。
2025/04訪問
1回
「チーズ谷」に訪れた際、まず目に飛び込んできたのは、オシャレで落ち着いた雰囲気のインテリアと、心地よい照明が醸し出すリラックスムード。カウンターに座ると、目の前で調理されるライブ感が楽しめる席であり、期待が一気に高まりました。何といってもこのお店のハイライトは、「ラクレットチーズ」の豪快な演出。スタッフが目の前で熱々のラクレットチーズをとろりと溶かし、メインディッシュにかけてくれるシーンは圧巻の一言です。 ラクレットチーズはスイスを代表するチーズ料理で、その芳醇で濃厚な味わいはもちろん、溶けたチーズが料理に絡む瞬間を目で楽しめるのが魅力。ここ「チーズ谷」では、その特別な体験がさらに引き立つよう、鉄板の上にのせられたソーセージやベーコン、ピクルスといった彩り豊かな具材が揃っています。チーズがとろける音、香ばしい香り、そして目の前で豪快に流し込まれるチーズのビジュアル。五感すべてで楽しむ至福のひとときです。 ソーセージやベーコンは程よく燻製され、ピクルスの酸味がチーズのコクを引き立てます。また、ラクレットチーズは風味豊かでクリーミーなテクスチャーが特徴で、熱々の状態で具材に絡みつくその美味しさは、チーズ好きにはたまらない逸品。特にチーズの濃厚さと香ばしさが、鉄板で温められた具材に絶妙にマッチして、一口ごとに深い満足感が味わえます。 さらに、「チーズ谷」のスタッフはとてもフレンドリーで、食材やチーズの産地についても丁寧に説明してくれるため、ただの食事に留まらない、学びのあるひとときとなりました。チーズの種類やラクレットの由来など、豆知識を教えてもらうことで、より一層料理の味わいが深まります。また、チーズの美味しさを存分に堪能できるように、様々なワインも揃っており、チーズとのペアリングを楽しむのもおすすめです。 店内の雰囲気は静かで、大人の隠れ家のような趣があります。デートや友人との特別な時間を過ごすのに最適で、チーズが主役のメニューは、普段の食事とはひと味違った体験を提供してくれます。
2024/08訪問
1回
「ジロトンド」は、その名の通り、円環のようにお料理と空間が一体となった特別なダイニング体験を提供する隠れ家的なイタリアンレストランです。お店の入り口から漂う芳醇な香りと、温かみのあるインテリアが迎え入れてくれるこの場所は、まさに非日常へと誘ってくれるような雰囲気。カウンター席に座れば、シェフの調理の手元を間近で見ることができ、その手際の良さと技術の高さに圧倒されます。 今回いただいたお料理はどれも期待を超えるもので、特に印象的だったのは「低温でじっくりと火入れされた鴨肉」。ジューシーで肉厚の鴨肉は、外側のカリッとした香ばしさと内側の柔らかな肉質が絶妙なバランスを保っており、シンプルながらも素材の美味しさを最大限に引き出した一品でした。付け合わせのキノコやブロッコリーも、それぞれ異なる食感と風味が楽しめ、鴨肉との相性も抜群。お皿の上に広がるアートのような盛り付けが、目にも楽しい演出です。 また、パスタもここジロトンドの名物のひとつです。今回いただいたボロネーゼのタリアテッレは、太めの平打ち麺がしっかりとソースを絡め取り、口の中でふんわりと広がる肉の旨味と共に、濃厚ながらも後味がさっぱりとしていて、最後の一口まで楽しめました。トスカーナの赤ワインと共に味わえば、その濃厚さがさらに引き立ち、至福のひと時を堪能できます。 そして、アペタイザーとして提供された魚介のカルパッチョも絶品でした。新鮮な魚にほんのりと酸味の効いたソースが絡み、ひと口ごとに素材の風味と豊かな味わいが感じられます。特に上に添えられたピンク色の玉ねぎのマリネが、爽やかさをプラスしてくれ、これから続くお料理への期待をさらに高めてくれます。 ジロトンドでは、シェフが自ら選んだイタリア産のワインも多数取り揃えており、その日の気分や料理に合わせたペアリングも提案してくれるのが嬉しいポイント。今回いただいた白ワイン「MUNI」は、華やかな香りと程よい酸味が特徴で、魚介料理との相性が抜群でした。このように、ワインと料理の絶妙なマリアージュを楽しめるのも、ジロトンドならではの魅力です。 ジロトンドでの食事は五感全てを満たしてくれる贅沢な時間でした。カジュアルな雰囲気ながらも、シェフのこだわりと情熱が詰まった料理の数々は、どれも記憶に残る一品ばかり。また訪れたいと思わせてくれるその理由は、美味しさだけでなく、温かみのあるサービスと細やかな心配りにもあります。
2024/08訪問
1回
「Cerdi(チェルディ)」は、シーフードを贅沢に使用したイタリアン料理が楽しめる、知る人ぞ知る名店です。お店は洗練されたモダンなインテリアで、落ち着いた雰囲気が漂っています。大人の隠れ家のような空間で、特別なひとときを過ごすのに最適です。シェフが厳選した食材を使い、丁寧に仕上げられた料理はどれも絶品で、見た目も美しく、味わい深い一皿が揃っています。 写真にあるのは、Cerdiの代名詞ともいえる「ウニのクリームパスタ」です。まず目を引くのは、大胆に盛り付けられたウニの鮮やかなオレンジ色とクリーミーなソースの美しいコントラスト。このパスタは、一口食べると濃厚なウニの風味が口いっぱいに広がり、まるで海のエッセンスを味わっているかのような感覚に浸れます。ウニのクリーミーさとソースの滑らかさが絶妙に絡み合い、リッチでありながらも飽きのこない味わいが特徴です。 パスタの麺はアルデンテに仕上げられており、クリームソースがしっかりと絡みつくように調理されています。ウニの旨味が詰まったソースは濃厚でありながらも重たくならず、最後の一口まで美味しくいただけます。ほんのりとした塩気とまろやかな甘みが絶妙なバランスで、まさにシェフの技術が光る一品です。パセリの緑が彩りを添え、視覚的にも楽しめる盛り付けがされているのもポイントです。 「Cerdi」では、ウニのクリームパスタ以外にも、魚介類を贅沢に使った料理が豊富に揃っています。オマール海老やアサリ、カニなど、新鮮なシーフードが使われたメニューは、素材の持つ旨味を最大限に引き出しており、どれも食べるたびに感動がある仕上がりです。特にシーフードのリゾットや前菜のカルパッチョも人気で、訪れるたびに新しい味の発見があります。 また、Cerdiは料理だけでなく、ワインのセレクションも非常に充実しています。シーフード料理に合う白ワインを中心に、厳選されたワインリストが用意されており、シェフやソムリエがおすすめのペアリングを提案してくれるため、料理とワインの最高の組み合わせを楽しむことができます。ウニのクリームパスタには、爽やかな酸味の効いた白ワインがぴったりで、濃厚なウニの味わいを一層引き立ててくれます。 「Cerdi」の店内は広すぎず、席間隔もゆったりと確保されているため、周りを気にせずリラックスして食事が楽しめるのも魅力です。スタッフも親切で、料理の説明やおすすめのワインについても丁寧に教えてくれるため、初めて訪れる方でも安心して過ごせます。特別な日に大切な人と訪れたり、自分へのご褒美として贅沢な食事を楽しむのにもぴったりのレストランです。 「Cerdi」は、味、雰囲気、サービスのすべてが高い水準で提供される、まさに「名店」と呼ぶにふさわしいお店です。美味しい料理を堪能するだけでなく、その料理を取り巻く空間やサービスまでが素晴らしいため、訪れるたびに贅沢な時間を過ごすことができます。シーフード好きの方はもちろん、イタリアンが好きな方にもぜひ訪れてほしい一軒です。
2024/10訪問
1回
「らるきい」は、博多で人気のパスタ専門店として、地元の人々や観光客に愛され続ける名店です。福岡市の中心部に位置し、カジュアルでありながらも本格的なイタリアンを提供しており、特にパスタ好きにはたまらない一軒です。店内はシンプルで落ち着いた雰囲気で、木の温かみが感じられるインテリアが特徴。カウンター席やテーブル席が用意されており、一人でもグループでも気軽に訪れることができるアットホームな雰囲気です。 写真にあるのは「らるきい」の名物パスタのひとつで、クリーミーなソースとスパゲッティが絶妙に絡み合った一品です。見た目からも伝わるこのボリューム感が嬉しく、パスタの香りとともに、食欲をそそります。しっかりとコシのあるパスタは、茹で加減が絶妙で、クリーミーなソースが一口一口にしっかりと絡むように仕上げられています。ソースにはガーリックやチリがアクセントとして加えられており、まろやかさの中にピリッとした刺激が感じられるのもこの一皿の魅力です。 このパスタには、新鮮なシーフードがふんだんに使用されており、ぷりぷりとしたエビやイカの食感が楽しめます。海の幸の旨味がソースにしみ出し、まるで海の香りを感じるような味わいです。さらに、トッピングのパセリが彩りを添え、さっぱりとした後味を演出してくれます。しっかりと味が染み込んでいながらも、決して重たくならないので、最後の一口まで飽きることなく楽しむことができる逸品です。 「らるきい」の特徴は、パスタの種類が非常に豊富なことです。定番のトマトソースやクリームソースから、和風の味付けや季節限定のオリジナルメニューまで、どれもシェフのこだわりが詰まったものばかりです。そのため、何度訪れても新しい味に出会える楽しさがあります。特にシーフード系のパスタは評判が高く、新鮮な魚介類がたっぷりと使われているため、福岡の豊かな海の恵みを存分に味わうことができます。 また、「らるきい」では、パスタと一緒に楽しむサイドメニューやワインも充実しています。新鮮なサラダやアンティパストも種類豊富で、パスタの味を引き立てる絶妙な組み合わせが楽しめます。さらに、スタッフが丁寧に料理やワインの説明をしてくれるため、料理とワインのペアリングも楽しむことができます。シンプルでありながらも、素材の味を活かした本格的なイタリアンが堪能できるので、特別な日だけでなく、普段使いにも最適です。 「らるきい」のもう一つの魅力は、そのリーズナブルな価格設定です。高品質の食材を使いながらも、手頃な価格で楽しむことができるため、学生から社会人まで幅広い年齢層に支持されています。ボリューム満点のパスタは、一皿でしっかりと満足感が得られるため、コストパフォーマンスも非常に高いです。 接客も温かく、スタッフ一人ひとりが親しみやすくフレンドリーな対応をしてくれるため、訪れるたびに心地よい時間を過ごすことができます。店内はいつも賑わっており、活気ある雰囲気も「らるきい」の魅力の一つです。混雑していることが多いため、訪れる際は少し早めに行くのがおすすめです。 「らるきい」は、博多でパスタを楽しむならぜひ訪れたい名店です。地元の食材を活かし、シンプルながらも奥深い味わいが魅力のパスタを堪能することで、心もお腹も満たされるひとときが過ごせます。特にパスタ好きの方にはたまらない一軒で、何度でも足を運びたくなるお店です。
2024/09訪問
1回
「表参道バンブー」は、表参道の喧騒から少し離れた場所に位置する、隠れ家のようなフレンチレストランです。エレガントなインテリアと緑豊かなガーデンが広がる美しい空間で、特別なひとときを過ごすのにぴったりなお店です。洗練された料理とともに、リラックスした雰囲気でゆったりと食事を楽しむことができます。店内はナチュラルで温かみがあり、デートや記念日、家族や友人との大切な食事に最適な環境が整っています。 一枚目の写真にある前菜のプレートは、まるで小さな芸術作品のように美しく盛り付けられています。サーモンのムースやエビのカナッペ、リコッタチーズのボールなど、一口サイズの色とりどりの前菜が、見た目にも楽しさを提供しています。これらの前菜は、それぞれの素材の持つ味わいが最大限に活かされており、シェフの細やかな技術が感じられる一品です。見た目の美しさだけでなく、一つひとつの味のバランスも計算されており、次のメインディッシュへの期待が高まります。 二枚目には、ロブスターを使ったパスタ料理が映っています。ロブスターのぷりっとした食感と濃厚なソースが、パスタと絡み合い、贅沢な味わいを堪能できます。ソースはロブスターのエキスがたっぷりと溶け込んでおり、口に含むと海の香りが広がります。滑らかなソースがパスタに絡むことで、まろやかでありながら奥深い味わいが感じられ、一口ごとに幸せな気持ちになります。この一品はシンプルでありながらも、素材の持つ力強さを引き出した絶品料理です。 三枚目のメインディッシュには、柔らかく仕上げられたローストビーフが登場します。絶妙な火入れ加減で、外はしっかりと焼き目がつき、内側はピンク色の美しい断面が見られます。肉の旨味が凝縮された一品で、ソースとの相性も抜群です。添えられたマッシュポテトと野菜が、肉料理を一層引き立て、贅沢な食事を演出しています。食感のコントラストが心地よく、肉の柔らかさとソースの深い味わいが口の中で溶け合い、思わず顔がほころぶような美味しさです。 デザートは、見た目にも華やかな一皿で、食後のひとときを優雅に締めくくります。クリーミーなムースやフルーツの酸味がバランスよく組み合わさり、甘すぎず、さっぱりとした味わいが特徴的です。デザートにもシェフの細やかな工夫が感じられ、最後の一口まで楽しませてくれる構成となっています。デザートを口に含むたびに、心が癒されるような幸せな気持ちになれます。 「表参道バンブー」は、料理の美味しさだけでなく、心温まるサービスも大きな魅力です。スタッフの接客は丁寧で、細やかな気配りが行き届いており、快適な時間を提供してくれます。お客様一人ひとりに寄り添ったサービスが感じられ、訪れるたびに心地よい体験ができるのも、このお店の特徴です。料理の説明やおすすめのワインペアリングも提案してくれるため、料理とお酒の最高のマリアージュも楽しめます。 総じて、「表参道バンブー」は、美味しい料理と素晴らしいサービスが揃った、特別な日の食事に最適なレストランです。おしゃれで上質な空間で、美しい料理の数々を堪能し、日常を忘れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。記念日やデート、大切な人との時間を過ごす場所として、ぜひおすすめしたい一軒です。
2024/08訪問
1回
トラットリアカンパニオは、イタリアン好きにはたまらない、隠れ家的な雰囲気を持つ素敵なお店です。忙しい日常の合間にふと立ち寄り、ゆったりとした時間を楽しむのにぴったりな空間が広がっています。おしゃれなインテリアに包まれ、上質な料理とお酒を楽しむ贅沢なひとときを提供してくれるこの店は、訪れるたびに心地よさと満足感を味わわせてくれます。 まず、印象的なのはお店全体の雰囲気です。店内は温かみのある照明とシックなインテリアが調和し、イタリアのトラットリアを思わせる落ち着いた雰囲気に包まれています。スタッフの方々も非常にフレンドリーでありながら、丁寧なサービスが行き届いており、初めての訪問でもすぐにリラックスできます。このような居心地の良い空間で、心地よく飲みながら過ごせるのは、まさに至福の時間です。 料理も、どれも一つ一つが丁寧に作られており、イタリアの本格的な味わいが楽しめます。パスタ、ピザ、アンティパスト(前菜)など、素材にこだわり、旬の食材を活かしたメニューが豊富です。特にパスタは絶品で、アルデンテの食感が楽しめる本場仕込みの味わいです。シンプルなトマトソースやペペロンチーノから、クリーミーなカルボナーラまで、どれを食べても「また食べたい」と思わせる魅力が詰まっています。素材の味をしっかりと感じられる調理法は、シンプルでありながらも奥深く、イタリア料理の真髄を感じさせます。 さらに、お酒のラインアップが素晴らしいのも、トラットリアカンパニオの魅力です。イタリア産のワインが中心に揃えられており、赤ワインや白ワインはもちろん、スパークリングワインやグラッパなど、さまざまなお酒が楽しめます。料理に合わせてペアリングを提案してもらえるのも嬉しいポイント。例えば、濃厚なチーズを使ったピザにはフルボディの赤ワインを、魚介のパスタにはスッキリとした白ワインを合わせるなど、料理とお酒が互いに引き立て合う最高のマリアージュを楽しめます。お酒が進むごとに、会話も弾み、至福の時間が流れます。 また、驚かされたのがデザートのクオリティです。トラットリアカンパニオのデザートは、単なる締めの一品ではなく、それ自体が特別な体験と言えるほどの完成度です。特にティラミスやパンナコッタなど、イタリアの伝統的なスイーツは絶品で、甘さ控えめの仕上がりが大人の味わいを演出しています。クリーミーで滑らかな口当たりが特徴のティラミスは、口の中でふんわりと広がり、エスプレッソの香りが絶妙に効いています。一緒にいただくコーヒーやエスプレッソとの相性も抜群で、食後のひとときを優雅に締めくくることができます。 このように、トラットリアカンパニオは料理やお酒、デザートまで、すべてにおいて妥協のないクオリティを誇るお店です。友人や恋人との大切な時間を過ごすのにも最適ですし、一人でふらりと立ち寄っても心地よく過ごせる空間が広がっています。また、季節ごとに変わるメニューや、その季節ならではの特別なワインも提供されており、訪れるたびに新しい発見があります。 一度訪れると、また何度も足を運びたくなる、そんな魅力が詰まったトラットリアカンパニオ。イタリア料理を愛するすべての方にとって、忘れられない時間と美味しい料理を提供してくれる、特別な場所になること間違いなしです。
2024/10訪問
1回
NEW LIGHTは、全体的におしゃれで洗練された雰囲気があり、食事もロケーションも素晴らしいレストランです。訪れた際、まず目を引いたのは、そのスタイリッシュな内装。木の温もりを感じさせるモダンなデザインで、落ち着いた雰囲気が漂います。店内は広々としていて、カジュアルに楽しめるスペースがありながらも、特別な日の食事にもぴったりな雰囲気が演出されています。 場所も非常に良く、駅からのアクセスも便利です。特に新宿エリアの中心部にあり、ショッピングや観光を楽しんだ後の一休みに最適です。また、昼間は自然光が差し込み、夜にはライトアップされた街並みを眺めながらのディナーが楽しめるなど、時間帯によっても違った楽しみ方ができるのも魅力の一つです。 今回いただいた料理は、どれも非常に美味しかったです。まず、前菜としていただいたフォアグラのソテーは、外はカリッと、中はしっとりと仕上がっており、口の中でとろけるような食感でした。ベリーソースとの相性も抜群で、酸味がフォアグラの濃厚さを引き立てていました。 続いてメインのステーキは、見た目からも美味しさが伝わってくる一品でした。肉の赤身部分はしっかりとした歯ごたえがありながらも、ジューシーで柔らかく、塩とワサビを添えていただくことで、素材の味を最大限に楽しむことができました。付け合わせの野菜も新鮮で、焼き加減が絶妙でした。 また、パスタも非常に印象的でした。手打ちのタリオリーニに、コクのあるラグーソースがたっぷりと絡んでおり、一口食べるごとに口の中に広がる旨味がやみつきになりました。チーズの風味も程よく、全体的にバランスが取れた一品です。 デザートもまた絶品でした。季節のフルーツを使ったタルトは、サクサクとした生地の中に甘酸っぱいフルーツが詰まっており、最後まで楽しめました。甘さ控えめで、食後のコーヒーとの相性も良かったです。 NEW LIGHTの魅力は、何と言ってもその居心地の良さと、丁寧に作られた料理です。スタッフの方々の接客もフレンドリーで、丁寧に料理の説明をしてくれたり、おすすめメニューを提案してくれるなど、終始心地よい時間を過ごすことができました。 価格帯は少し高めですが、その価値を十分に感じられる内容でした。特に、特別な日や、大切な人とゆっくり過ごしたいときにぴったりの場所だと思います。デートや記念日、さらにはビジネスの会食など、さまざまなシーンで利用できるお店だと感じました。 全体を通して、NEW LIGHTは非常に満足度の高いレストランです。美味しい料理、洗練された空間、そして抜群のロケーションが揃っており、何度でも訪れたくなるお店です。次回は友人や家族を連れて再訪したいと思っています。ぜひ、特別な日に足を運んでみてください。
2024/10訪問
1回
食べログ カフェ WEST 百名店 2025 選出店
梅田、大阪梅田(阪神)、大阪梅田(阪急)/カフェ、チョコレート、イタリアン
阪急うめだ本店の一角に佇む「ブルガリ イル・カフェ」。この場所を一言で表すならば、“ラグジュアリーと静謐が共存する異空間”という表現がふさわしいかもしれません。喧騒の梅田の中心でありながら、一歩足を踏み入れるとそこはまるで時間の流れがゆるやかになったかのような錯覚を覚えます。照明はやわらかく、テーブルの大理石の白さと周囲のウッドの温かみが絶妙に調和し、視覚的にも心地よい空間が広がっていました。 今回いただいたのは、見る者を一瞬で魅了するグラスデザートと、香り高いホットコーヒーのセット。まず視線を奪われたのが、美しいパフェ仕立ての一皿。カクテルグラスのような器に盛られたのは、艶やかなチョコレートアイスクリーム、その頂には金箔が上品に散らされており、二枚のブルガリのロゴ入りチョコレートプレートが翼のように立てられていました。このビジュアルだけでも、写真映えを遥かに超えた“作品”と呼ぶべき完成度でした。 アイスの下には、鮮やかな断面を見せる苺、ブルーベリー、ラズベリーなどのフレッシュベリーたちが控えており、それぞれがジューシーさを保ちつつも、アイスとの相性を考慮して絶妙なバランスで盛り付けられていました。特に印象的だったのは、ベリーの酸味とチョコレートアイスのコクが交わることで生まれる、深みのある味わい。甘さが強すぎることは一切なく、むしろ全体が計算され尽くしたハーモニーで構築されていることに感心しました。 底にはスポンジや果実のジュレが仕込まれており、スプーンを進めるごとに異なるテクスチャーと味の変化が楽しめる構造。まるで物語の章が一つひとつめくられていくような感覚で、食べ進めるたびに新しい驚きと発見がありました。シンプルなようでいて、複雑に設計されたデザートに、ブルガリならではのセンスと気品を感じました。 一方、コーヒーも抜かりがなく、エスプレッソよりもやや軽やかながら、コクと苦味がしっかりと立ち、デザートとの相性が抜群でした。豆の焙煎具合も申し分なく、香りが立ち上るその瞬間から、味わいの余韻に至るまで、完璧に仕上げられていました。カップも口当たりの良い形状で、熱々の状態が最後まで保たれていたのもポイントです。 また、テーブルの上に添えられた小さな花器と生花も印象的でした。ほんの数輪の花ながら、その存在が場に柔らかな彩りと気品を添えており、“空間”そのものが味わいの一部になっているように感じられました。 スタッフの接客も非常に洗練されており、決して過干渉にならない距離感を保ちつつも、こちらの様子には常に目を配ってくださる。ラグジュアリーブランドのカフェであることを忘れるほど自然体で、ホスピタリティの高さに心がほぐれる思いでした。 全体として、「ブルガリ イル・カフェ」は単なるカフェではありません。五感で感じる体験型ラグジュアリーの場であり、1時間の滞在がまるで海外のブティックホテルでのアフタヌーンティーのような満足感を与えてくれます。甘さ、苦味、香り、質感、空気、すべてが丁寧にデザインされており、誰かを連れて行って“ここを選んでよかった”と思わせてくれる、そんな特別な場所でした。 次回はぜひ、他のスイーツやアフタヌーンティーセットもいただいてみたいと思わせてくれる素晴らしい時間でした。デザート好きだけでなく、美意識を刺激されたい方、心地よいひとときを大切にしたい方に、迷わずおすすめしたい名店です。
2025/08訪問
1回
仙台の「ドットーレ」さんでいただいたランチは、まさにナポリの風をそのまま運んできたような、本格的なピッツァ体験でした。店内に入った瞬間から漂う香ばしい小麦と薪窯の香り、耳に届く軽快なオーダーの声、そして奥に鎮座する大きな窯の存在感に、もう食べる前から胸が高鳴ります。 今回は、生ハムのビスマルクとマルゲリータの2種をオーダー。それぞれが異なる個性を放ちながらも、共通しているのは生地の素晴らしさです。縁はふっくらと膨らみ、表面には美しい焦げ目が散らばり、内側はもっちりと柔らか。噛むと小麦の甘みと香ばしさがじわっと広がり、焼き立てならではの香りが鼻をくすぐります。 まずはビスマルク。中央にとろりとした卵が鎮座し、その周囲を覆うのは上質な生ハム。生ハムはしっとりと柔らかく、塩気と旨味が凝縮されています。その塩味が卵黄の濃厚さと絶妙に混ざり合い、一口ごとにまろやかさとコクが増していきます。焼き上がり直後の熱で、生ハムの脂がほんのり溶け、生地とチーズ、卵の一体感をさらに高めています。表面に散らされたパルミジャーノ・レッジャーノの香りと塩気が全体をきゅっと引き締め、最後に黒胡椒が軽やかな刺激を加える。この構成は、濃厚でありながらもくどさを感じさせない見事なバランスです。 そしてもう一枚、マルゲリータ。ピッツァの王道中の王道ですが、こちらはシンプルだからこそ職人技の冴えが際立ちます。真っ赤なトマトソースはフレッシュでありながらも深みがあり、酸味と甘みの調和が素晴らしい。そこにたっぷりと乗ったモッツァレラチーズが、とろけるように滑らかで、口に含むとミルクの甘みが広がります。バジルの爽やかな香りが後味を軽やかにし、何度食べても飽きのこない味わいです。焼き加減も絶妙で、トマトソースの水分を飛ばしすぎず、生地のもっちり感を損なわないまま仕上げられています。 二枚を交互に食べ進めると、濃厚なビスマルクと軽やかなマルゲリータのコントラストが楽しく、自然と手が止まらなくなります。どちらも完成度が高く、食べ進めるうちに「次は何を食べようか」というよりも、「もう一度この組み合わせで楽しみたい」と思わせる魅力があります。 また、このお店の良いところは、ピッツァそのものだけでなく、空間の心地よさにもあります。陽光が差し込む店内は開放的で、木の温もりを感じるインテリアが居心地の良さを生み出しています。スタッフの方々はフレンドリーでありながら、提供のタイミングや料理の扱いがとても丁寧。忙しい時間帯でも笑顔を絶やさず、焼き立てを一番おいしい状態で出してくれる心遣いが感じられます。 生地の香ばしさ、トッピングの質、そして全体のバランス感。どれを取っても「本物」を感じさせる一枚であり、ピッツァ好きなら一度は味わうべきクオリティだと感じました。特にビスマルクは、卵と生ハムの組み合わせが好きな方には間違いなく刺さる味で、半熟卵の黄身を生地に絡めて食べる瞬間は、贅沢そのものです。 仙台でナポリピッツァを求めるなら、「ドットーレ」さんは間違いなく外せない存在です。この2種のピッツァを体験すると、他のメニューもすぐに試したくなるはず。次回は季節限定のピッツァや、シーフード系の一枚にも挑戦したいと思わせる、そんな満足度の高いランチでした。
2025/10訪問
1回
キャピタル東洋亭 本店で味わう、至福の洋食体験 京都で洋食と言えば、まず名前が挙がるのが「キャピタル東洋亭 本店」。長年愛され続けている老舗洋食店であり、シンプルながらも計算し尽くされた料理の数々が楽しめる名店です。店内はクラシックな洋食レストランの雰囲気が漂い、落ち着いた空間で食事が楽しめます。 完璧な焼き加減のステーキ、香ばしい香りに心を奪われる まず目の前に運ばれてきたのは、見た目にも美しいグリルステーキ。表面にくっきりと浮かび上がる網目模様が、絶妙な火入れを物語っています。ナイフを入れると、中からはジューシーな肉汁がじんわりと溢れ出し、口に運ぶ前からその美味しさが確信できます。 ひと口頬張れば、肉の旨味が口いっぱいに広がり、噛むほどにジューシーな肉汁が溢れ出してきます。外は香ばしく、中はしっとり柔らかく仕上がっており、程よくのった脂が肉の甘みを引き立てています。付け合わせの野菜も、それぞれが絶妙な火入れで、素材本来の美味しさを存分に味わうことができます。 名物トマトサラダ、シンプルながら奥深い味わい 「キャピタル東洋亭 本店」と言えば、外せないのが名物の丸ごとトマトサラダ。見た目にもインパクトのある一皿で、まるごとトマトにかかるオリジナルドレッシングが美しい艶を放っています。フォークを入れると、しっかり冷やされたトマトがフレッシュな果肉を見せ、ジュワッとした果汁が口の中で広がります。 酸味と甘みのバランスが絶妙なトマトに、濃厚ながらもさっぱりとしたドレッシングが絡み、一口ごとにさわやかな味わいが広がる。トマトそのものの美味しさを引き出すシンプルな料理ながら、長年愛されてきた理由がよくわかる逸品です。 大満足の食後、プリンで締める至福の時間 そして最後に登場したのは、自家製のカスタードプリン。見た目からして美しく、艶やかなキャラメルソースがたっぷりとかかり、スプーンを入れるとしっかりとした弾力が感じられます。 口に運べば、濃厚な卵のコクと、ほろ苦いキャラメルソースのバランスが絶妙。甘さ控えめでありながら、深い味わいが余韻として残る、大人のためのプリンです。洋食の食後にふさわしい、優雅な締めくくりとなりました。 老舗ならではの技術と愛情が詰まった洋食 キャピタル東洋亭の料理は、どれもシンプルながら奥深く、丁寧な仕事が施されています。特に、グリルステーキの火入れの技術、トマトサラダのフレッシュな美味しさ、そしてプリンの完成度の高さには驚かされました。老舗ならではの確かな味わいと温かみのあるおもてなしが心地よく、何度でも訪れたくなる特別な洋食店でした。
2025/04訪問
1回
No.4は、東京のパンケーキ好きやスイーツ愛好家にとっての聖地とも言える、百名店に名を連ねる実力派カフェです。これまでに何度も訪問した経験がありますが、今回もその魅力を再確認しました。一度足を運んだら忘れられない味と、細部にまでこだわったサービスが心を捉えて離しません。 店内に一歩足を踏み入れると、シンプルでありながら洗練されたデザインが目を引きます。木材を基調とした温かみのあるインテリアと、モダンな照明が融合し、心地よい空間を作り出しています。お洒落な雰囲気の中で、至高のパンケーキを楽しむことができるのは、この店ならではの体験です。 今回いただいたのは、No.4の名物であるフレンチトースト。特に秋の限定メニューとして提供されていた、カボチャのフレンチトーストを選びました。一見すると、芸術作品のような美しいビジュアルに目を奪われます。厚切りのフレンチトーストにたっぷりと乗せられたカボチャペーストは、自然の甘さが際立ち、ほんのり香ばしいパンとの相性が抜群です。さらに、トッピングのパンプキンシードが食感にアクセントを加え、一口食べるたびに新たな驚きが広がります。 クリームとバニラアイスも添えられており、どちらも上品な甘さでフレンチトーストを引き立てる絶妙なバランス。濃厚なカボチャの風味を存分に楽しんだ後、冷たいアイスが口の中をさっぱりとリセットしてくれるため、最後まで飽きることなく楽しめました。 また、スタッフのホスピタリティも素晴らしいものがあります。注文時に丁寧にメニューの説明をしてくださり、料理が提供される際にも一品一品の特徴やおすすめの食べ方を教えてくれます。その姿勢からは、料理への愛情とお客様への配慮が伝わってきました。 飲み物も豊富に揃っており、今回はカフェラテをチョイス。きめ細やかなフォームミルクと、程よい苦みのエスプレッソが、フレンチトーストの甘さをより一層引き立ててくれました。ドリンクメニューには季節限定のものもあり、その時々で新しい味わいに出会えるのも魅力の一つです。 何度も通っている理由は、もちろんその美味しさだけでなく、安定したクオリティと居心地の良さにあります。いつ訪れても期待を裏切らない味と、落ち着ける空間。さらに、季節ごとに変わるメニューがリピートのモチベーションを高めてくれます。 No.4は、特別な日にも、ふとした日常の贅沢にもぴったりの場所です。一人でゆったりと過ごすも良し、友人や家族と一緒に楽しむも良し。この店が提供するのは、単なる食事ではなく、心から満たされる時間そのもの。これからも定期的に訪れたい、そして新しいメニューが出るたびに試してみたいと思わせてくれる、そんな素敵なカフェです。 次回の訪問が今から楽しみでなりません。ぜひ、No.4の魅力を皆さんも体験してみてください!
2024/10訪問
1回
広尾の洗練された街並みに佇む「PEBBLE BEACH KITCHEN」で、家内とコース料理をいただきました。期待を遥かに上回る素晴らしいお料理とおもてなし、そして美しい空間に感動し、特別なひとときを過ごすことができました。このお店は、まさに五感で楽しむダイニング体験そのものです。 店内は、広々としたモダンなデザインでありながら、どこか落ち着きのある雰囲気が漂っています。間接照明が美しく、テーブルの配置もゆったりとしていて、プライベート感をしっかりと保ちながらリラックスできる空間です。窓際の席から見える景色も印象的で、都会の喧騒を忘れて食事に集中できる環境が整っています。 今回いただいたコース料理は、旬の食材をふんだんに使用した、見た目にも美しい芸術品のような内容でした。一皿ごとに料理人の技術とセンスが光り、どれも驚きと感動の連続。特に印象的だったいくつかの料理について詳しくご紹介します。 前菜は、鮮度抜群の海の幸を使用した一皿。見た目の華やかさに目を奪われつつ、一口食べるとその繊細な味わいに感動しました。酸味と甘味、そして素材そのものの旨味が絶妙なバランスで調和し、スタートから心を掴まれました。 メインディッシュの牛肉のグリルは、この日のハイライト。程よいミディアムレアで仕上げられたお肉は、柔らかくジューシーで、噛むほどに旨味が広がります。付け合わせのケールのフリットが、肉の濃厚な味わいに程よいアクセントを加え、全体のバランスをさらに引き立てていました。粒マスタードと塩が用意されており、それぞれの風味で味の変化を楽しむことができたのも嬉しいポイントです。 デザートは、見た目にも可愛らしい一皿。フルーツをふんだんに使用した爽やかなタルトに、濃厚なクリームが絶妙に絡み合い、一口ごとに幸せを感じられる仕上がりでした。甘さが控えめで、食事の締めくくりとしてちょうど良いバランス。 また、コースに合わせてペアリングでいただいたワインも秀逸でした。ソムリエの方が一品一品に合わせて選んでくださり、料理の美味しさをさらに引き立ててくれる絶妙なペアリング。特に赤ワインは、メインディッシュの牛肉との相性が完璧で、ワインそのもののクオリティの高さも感じられました。 スタッフの方々の接客も非常に洗練されており、程よい距離感を保ちながらも、常にこちらの様子に気を配ってくださいました。料理の説明もわかりやすく、料理に込められた思いや食材の特徴を教えていただき、さらに食事を楽しむことができました。 「PEBBLE BEACH KITCHEN」は、ただ美味しい料理を提供するだけでなく、空間、接客、演出などすべてが一体となった特別な体験を提供してくれるお店です。今回の訪問で、その魅力にすっかり引き込まれてしまいました。 家内との特別な時間をさらに素晴らしいものにしてくれたこのお店。記念日や特別な日のディナーにはもちろん、日常を少し贅沢に彩りたいときにもぴったりです。次回は季節を変えて、また新たなコース料理を楽しみに訪れたいと思います。 広尾というロケーションも含め、「PEBBLE BEACH KITCHEN」は、贅沢で洗練された時間を過ごしたい方に自信を持っておすすめできる名店です。次回の訪問が今から待ち遠しいです!
2024/12訪問
1回
山梨県の「The CAFE L.D.K」にて、春の果実の女王とも呼べる苺を贅沢に使ったパフェをいただきました。大きな窓から差し込む柔らかな陽光と、ナチュラルウッドのテーブルが心を落ち着かせる店内。席に座ると、ゆったりとしたソファと心地よい音楽が流れ、まるで都会の喧騒から切り離された別世界に迷い込んだかのような静かな時間が始まります。 しばらくして運ばれてきた苺のパフェ。その姿は息を呑むほど美しく、まさに「映える」という言葉を超えた芸術作品。クリスタルのようにきらめくガラスのパフェグラスに、鮮やかな赤色の苺が丁寧に並べられ、その合間からは真っ白なホイップと淡いクリーム色のバニラアイスが顔を覗かせています。トップには粉砂糖がふんわりと降り積もり、さらにミントの葉と小さな白い花が添えられ、まるで春の庭園を閉じ込めたような華やかさ。 まずは一番上の苺を一口。驚くほどジューシーで甘く、ほどよい酸味が口の中をさっぱりとさせてくれます。次にバニラアイスとホイップクリームを絡めて味わうと、苺の酸味とクリームの濃厚な甘さが絶妙なハーモニーを奏でます。このアイス、ただのバニラではなく、卵黄のコクと上質なバニラビーンズの香りが広がるリッチな味わい。 グラスの中層には苺のアイスクリームとカット苺がたっぷりと詰め込まれており、食べ進めるごとに異なる食感と味の変化が楽しめます。クリーミーな甘さと、果実の瑞々しさ、そして時折感じる冷たさのコントラスト。まるでデザートの中にストーリーが仕掛けられているような感覚です。 さらにグラスの底には苺のコンフィチュールが潜んでおり、最後まで味に深みを持たせています。この甘酸っぱさが全体の甘さを引き締め、重たくなりがちなパフェの構成に見事なアクセントを加えていました。 ドリンクにはアイスカフェラテをチョイス。ミルクとエスプレッソのバランスが良く、パフェの甘さをしっかりと受け止めつつ、口の中をリセットしてくれる役割を果たしてくれます。グラスも大きく、たっぷりと楽しめるのが嬉しいポイントです。 食べ終わる頃には、視覚、味覚、嗅覚、そして心まで満たされていました。この苺パフェは単なるデザートではなく、春という季節そのものを味わう体験。料理人の丁寧な手仕事と、素材への深い愛情がひしひしと感じられる逸品でした。 「The CAFE L.D.K」は、単に甘いものを楽しむ場ではなく、美しさと美味しさ、そして心地よい時間を過ごすための空間。次回は季節が変わったタイミングで、別のフルーツパフェをぜひ味わってみたいと思います。山梨のカフェ文化の奥深さを改めて感じさせてくれる、素晴らしい一皿でした。
2025/05訪問
1回
「北新地 黒猫」という名前からして、どこか神秘的で洗練された雰囲気を感じさせるこのお店。写真から伝わる印象だけでも、料理一つ一つに込められた細やかな工夫とシェフの情熱が伝わってきます。実際に訪れた時の高揚感は、この写真を見ただけでも十分に想像できるほどです。 まず目を引くのは、各料理の盛り付けの美しさです。アート作品のように配置された食材は、一皿一皿がまるでキャンバスに描かれた絵画のよう。例えば、メイン料理のプレートでは、肉の完璧な火入れ具合とともに、ソースの滑らかな流れが一体となり、視覚と味覚の両方で楽しめることが一目瞭然です。また、添えられた緑のハーブや彩り豊かなトマトが、料理全体のバランスを引き立てています。 写真からも伝わるこのお店の特徴的な点は、ただ単に美味しい料理を提供するだけではなく、五感すべてで楽しませてくれるところにあります。例えば、黒いソースを使ったプレートでは、白いプレートとのコントラストが非常に美しく、食べる前からその深い味わいが期待されます。これはただの料理ではなく、視覚的なインパクトとともに味覚の冒険を予感させる演出です。 また、デザートに至っては、木箱を使ったユニークな盛り付けが印象的です。木箱の中に収められたデザートは、イチゴの鮮やかな赤とチョコレートの濃厚な色が絶妙なコントラストを生み出し、一目で「特別感」を感じさせます。さらに、その下に敷かれた小石のディスプレイが非日常的な演出を加え、「この場所でしか味わえない」という特別な体験を提供しています。甘み、酸味、苦味が一体となった味わいが想像され、最後の一口まで楽しませてくれることでしょう。 「北新地 黒猫」は、料理だけでなくその空間自体も魅力的です。店内の雰囲気は洗練されており、静かで落ち着いた空間が広がっています。そのため、特別な記念日や大切な人とのディナーにぴったりな場所と言えます。また、店員の方々の丁寧で心のこもった接客も、訪れるたびに感動を与えてくれるポイントです。 料金に関しては、もちろん北新地という場所柄、高級感のある価格帯ではありますが、料理のクオリティや空間の特別感を考えれば、むしろ非常にリーズナブルに感じられるでしょう。一度このお店を訪れると、その価値に納得できること間違いありません。 さらに、料理の種類やコース内容も非常に多彩で、その日の気分に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。シェフがその日の最高の食材を使って提供する一品一品は、どれもこだわりが感じられるもので、「次は何が出てくるのだろう」というワクワク感を常に楽しませてくれます。 「北新地 黒猫」は、単なる食事ではなく、一つのエンターテインメント体験を提供してくれるお店です。写真を見るだけでも十分にその魅力が伝わってきますが、実際に足を運び、その空間に身を置いてみると、さらに多くの感動を味わえることでしょう。特別な日にふさわしいこのお店は、訪れるすべての人に素晴らしい時間を提供してくれるはずです。ぜひ、大切な人と一緒にこの「北新地 黒猫」で、特別なひとときをお過ごしください。
2025/02訪問
1回
余市の地に静かに佇む名店「SAGRA」。食べログ百名店としての確かな実力に加え、Silver受賞の栄誉も併せ持つこのレストランで、至福のランチコースを堪能させていただきました。料理の一皿一皿に、シェフの感性と余市の風土、そして時間の積み重ねが凝縮されており、その全てが「記憶に残る食体験」として立ち上がってくる、そんな時間でした。 テーブルに最初に並んだのは、目にも楽しい小鉢と前菜の構成。長方形のプレートには、黒豆、鴨の燻製、酒粕に漬けた根菜、イクラ、白子を軽く炙ったものなど、ひとつひとつが独立した世界観を持ち、まるで美術館で展示品を眺めるような感覚に。どの品にも共通していたのは「余白の美」。無理に盛り込まず、素材と余白、味と香りの呼吸を大切にしている印象を受けました。 次に供されたのは、温かみのある白い陶器にふわりと盛られた「だし巻き卵の雲丹のせ」。その見た目にまず息を呑み、箸を入れれば中から滲み出す出汁と雲丹の濃厚な甘みが混ざり合い、五感に訴えかけてきます。雲丹の質が驚くほど高く、潮の香りが舌の上でじんわりと広がりながら、卵の柔らかさと溶け合っていく。この一皿だけで、海と大地、職人の手仕事の美しさを同時に味わえる、そんな完成度です。 焼き物には、分厚く切られた銀鱈の西京焼きが登場。美しく焦げ目のついた表面は香ばしさを存分に感じさせながら、中はふっくらとした脂の乗り。西京味噌の控えめな甘さと塩加減が完璧なバランスを生み、ひと口ごとに心がほどけていく感覚がありました。写真で見てもその艶と厚みに圧倒されますが、実際の味わいはその数倍に迫る説得力を持っていました。 続く煮物椀は、ししとうとミニトマトの炊き合わせ。見た目は素朴ながら、ししとうのピリリとしたアクセントに対し、トマトの酸味と甘さがまろやかに包み込み、ひと口で夏の余韻と秋の香りを思わせる複層的な味わい。黒い器とのコントラストがまた素晴らしく、色彩の演出もさることながら、出汁の浸透具合に職人の技が光ります。 主食は潔く白米と味噌汁、そして雲丹丼。炊き立てのご飯の美味しさに驚かされ、味噌汁には角のない優しい旨味が溶け込んでいて、五臓六腑に染み渡る味わいでした。そして主役とも言える雲丹丼は、これまでの料理の集大成とも言える一杯。これでもかというほど贅沢に乗せられた生雲丹は、口に運ぶと一瞬で溶けてなくなり、鼻から抜ける磯の香りとともに至高の余韻を残します。素材の質、炊き加減、器との相性すべてが完璧でした。 最後の甘味には、木の台に美しく並べられたデザート。クレームダンジュのような軽いムースに、ドライフルーツのような果実のアクセントを効かせた一品。まるで空気を食べているような軽やかさがありながら、しっかりと味の芯を感じさせるバランス感覚に舌を巻きました。器と台座の演出も見事で、料理だけでなく空間ごと余市の四季を表現しているかのようでした。 料理そのものが語りかけてくるような構成と、皿の上で奏でられる小さなドラマの連続。どの皿にも共通しているのは「引き算の美学」。過剰に飾らず、しかし細部には徹底的にこだわる。その信念が、この一連のコースを一貫性のある物語として成立させているのだと強く感じました。 余市という土地が持つ風土を最大限に活かし、料理という形で再構築する。SAGRAでの食体験は、ただの食事ではなく、自然と人と技術が織りなす芸術そのものでした。余市を訪れる機会があるなら、間違いなく再訪したい、心からそう思える名店です。