「日本料理」で検索しました。
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銀座の「鉄板焼き かいか」での素晴らしい食体験について、写真とともにコメントいたします。 今回で3回目の訪問となります。 まず、このレストランは銀座のエレガントなビルに位置し、外観からして高級感漂う雰囲気です。店内は落ち着いた内装で、まるで静かなオアシスにいるかのようにリラックスできる空間が広がっています。照明の加減や家具の配置など、細部にまでこだわった内装が非常に魅力的で、デートや特別な日に最適な場所だと感じました。 料理に関して、鉄板焼きの醍醐味はやはり目の前でシェフが調理するパフォーマンスです。高級な和牛や新鮮な魚介類が使用され、シェフの手際良い調理技術を見ることができました。写真にあるステーキは、絶妙な焼き加減で提供され、外はカリッとしながらも中はジューシーでとろけるような味わいが堪能できました。赤身と脂身のバランスが良く、塩とわさびでシンプルに味付けされたものはお肉本来の旨味を最大限に引き出しています。野菜のソテーもまた、新鮮なものばかりで、特にピーマンやモヤシのシャキシャキとした食感が楽しめました。 次に、ホタテや野菜の前菜も絶品です。ホタテは新鮮そのもので、甘みが際立ち、ソースとの相性も抜群でした。彩り豊かなプレゼンテーションも素晴らしく、見た目でも楽しませてくれる工夫が凝らされていました。ホタテと野菜の組み合わせは、さっぱりとした味わいで、口の中をリフレッシュさせてくれます。 サービスについても一流です。スタッフの方々はとても親切で、こちらのペースに合わせて料理を運んでくれます。料理に関する質問にも丁寧に答えてくださり、食材や調理法についての知識も豊富です。ドリンクの提供タイミングも完璧で、料理の味をより一層引き立ててくれました。写真にある通り、ドリンクメニューも充実しており、特にワインのセレクションが豊富で、お料理とのマリアージュを楽しむことができました。 全体として、銀座の鉄板焼き「かいか」は、落ち着いた雰囲気の中で、一流のサービスと極上の料理を楽しむことができる素晴らしいレストランです。特別な日に訪れるのにふさわしい場所であり、またリピートしたいと思わせてくれるお店です。
2024/10訪問
1回
食べログ 焼肉 TOKYO 百名店 2025 選出店
新宿三丁目、新宿、新宿西口/焼肉、日本料理、ステーキ
先日、USHIGORO S. SHINJUKUに2回目の訪問をしてきました。銀座店はかなり混んでいて予約が取りにくいことが多いですが、新宿店は比較的予約が取りやすいです。今回も少し前から予約をして個室を確保できました。個室の雰囲気はとても豪華で、窓からの新宿の夜景を楽しみながら、ゆったりと食事をすることができました。 まず、店内の雰囲気について。新宿のど真ん中にありながらも、店内はとても落ち着いた雰囲気が漂っています。内装は高級感があり、シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴的です。個室は完全にプライベートな空間となっており、友人や家族、あるいは大切な人と特別な時間を過ごすのにぴったりです。スタッフの方々も非常に丁寧で、最初から最後まで気持ちの良い接客をしていただけました。 今回いただいた料理は、前菜からメインディッシュまで全てが美味しく、期待を超えるクオリティでした。まず、前菜としてキャビアがトッピングされたユッケを注文しました。このユッケは、和牛の旨みとキャビアの塩味が絶妙にマッチしており、一口食べた瞬間に至福の時間が訪れます。また、焼きしゃぶも口の中でとろけるような柔らかさで、トリュフの香りが広がり、贅沢感を感じられました。 USHIGOROの特徴でもある「焼きしゃぶ」は、極上の和牛を使っており、その焼き加減もシェフが丁寧に調整してくれます。写真にもあるように、卵黄を使った特製のタレで食べる焼きしゃぶは、コクがありつつもさっぱりとした後味で、何度でも食べたくなる味わいです。厚切りのタンや、和牛の部位ごとの異なる食感や味わいも楽しむことができ、肉の美味しさを最大限に引き出した料理ばかりです。 また、今回特に印象に残ったのが、トリュフと合わせた特製の和牛サンドです。柔らかいパンに挟まれた和牛は、口の中でとろけるような食感で、トリュフの風味が一層その味を引き立てていました。これもまた、USHIGOROならではの贅沢な一品でした。 最後に、デザートもとても美味しく、口直しとして最高でした。和牛を存分に楽しんだ後に、さっぱりとしたデザートが提供されることで、食事のバランスが取れており、満足感を感じられました。 USHIGORO S. SHINJUKUは、特別な日のディナーや、ビジネスの接待、あるいは大切な人との記念日などに最適なお店だと感じました。料理のクオリティはもちろんのこと、スタッフのサービスや店内の雰囲気も含めて、全てが一流です。新宿で最高の和牛を楽しむことができるこのお店、また是非訪れたいと思います。 最後に、今回の食事のコストですが、USHIGOROは決して安くはありません。しかしその価値は十分に感じられる内容でした。高級感のある焼肉を心ゆくまで楽しみたい方には、ぜひ一度訪れていただきたいお店です。
2024/07訪問
1回
握らないおにぎりなんですが海苔が全てを包んでて食べやすかったです!大きくて具がしっかひしてたところもポイント高いです!最近食べたおにぎりの中で1番美味しかったと思います!店員さんも優しくて親しみやすい感じでしたね、また行きたいと思いました!
2024/09訪問
1回
東京在住ですが、虎ノ門の先生に言われて初訪問。雰囲気が良くとても綺麗な外観内観です。 割烹と書いてあるのでとても高いイメージです カウンターがオススメと言われていましたが間違いないです メニューに書いてないのもあるので勧められたら絶対に食べるのがいいです! 黒板にメニューが書いてあるが値段はない.........。 大将は値段は書いてないけど、、リーズナブルな値段ですから笑と仰ってました 地元の魚から、シマアジ、鰻、松茸等たらふく食べました! 家内と二人で20品は食べたような気がします 最後には紹介と言うことでアイスクリームを頂きました お会計はすごい行くんだろうなーと思っていたら、二人で22000円!!! めちゃくちゃ安くてこれだけ食べて??と思いましたが全てにおいて美味しくサービスも行き届いています 金沢に来ることがあれば是非おすすめしたいお店です
2021/10訪問
1回
「緒方」の料理は、単なる“美味しさ”を提示して終わるものではありません。一皿ごとに空気が変わり、会話のトーンが変わり、身体の内側に何かが静かに宿っていく。その変化が、自分でも気付かないうちに訪れる。そういう種類の料理です。先ほどご紹介した品々は、その入り口に過ぎません。 たとえば、焼かれた白子と椎茸の一皿。この一品に象徴されるのは、“熱”と“質感”の対話です。白子という繊細な食材は、過熱しすぎればすぐに身が崩れ、足りなければ青臭さが残る。それを絶妙な火加減で炙り、外にはこんがりとした香ばしさ、内には蕩けるような滑らかさを残す。その火入れの妙が、陶器の器の上で湯気とともに静かに主張してきます。さらに椎茸の含んだ水分と香りが、それを下から支えるように口の中で広がり、最後には柚子の酸が全体を束ねて消えていく。この一連の流れが、“料理”というよりもまるで“演奏”のようでした。料理人の技術とは、決して目立たないところでこそ問われる。そのことを、改めて強く実感させられる瞬間でした。 柚子釜に詰められた蟹のほぐし身もまた、シンプルでありながら圧倒的な完成度を誇る一品でした。一般的な蟹酢とはまったく異なるアプローチ。味付けは非常に控えめで、あくまでも主役は“蟹そのものの甘み”。そしてその器となる柑橘の皮は、ただの飾りではありません。皮の内側には、香りと微かな苦み、ほんのりとした酸が宿っていて、蟹の身にそれがじんわりと移っていく。その“香りのグラデーション”が、時間経過とともに変化していき、最初のひと口と最後のひと口では印象がまるで違うという驚きもありました。こういう一品が、強烈なインパクトを持たずとも、ずっと心に残ってしまうのです。 また、料理だけでなく“器”という存在も、この店の美意識を体現していました。それぞれの皿がまるで美術館の展示物のようで、どの器にも一切の妥協がありません。縁の立ち上がり、釉薬の色味、手触り、重み。そのすべてが料理と調和し、ときには引き立て、ときには競り合い、そして結果として調和している。それはまさに、料理と器の“呼吸”です。そこには単なる装飾ではない、千年の文化の積み重ねと、それを現代に再解釈する料理人の意志が感じられました。 さらに印象深かったのは、全体の構成の中に“抑揚”がしっかりと仕組まれていることです。淡い吸い物から入り、焦げ目のある餅で香ばしさを加え、濃厚な白子で一気に温度を上げ、爽やかな柑橘で抜け感を出す。この緩急の設計が、食べ手にストレスを感じさせず、常に「次は何が来るのか」という期待を持たせ続けてくれる。そしてその期待を、決して裏切らず、むしろ軽々と超えてくる。そんな料理の流れは、まるで上質な能や茶事のような構成美がありました。 緒方の料理を食べるということは、“自分の味覚の奥行き”と向き合うことでもあります。食べ手がただ受動的であるのではなく、能動的に料理と対話していく感覚。何が美味しかったのか。なぜそれが印象に残ったのか。そういった問いかけが自然と浮かび、それに対する答えを料理が返してくれる。その繰り返しの中で、食事はもはや“行為”ではなく、“体験”へと昇華していくのです。 京都には数多くの名店がありますが、緒方ほどに“静けさ”が料理の背後に立ち上がっている店は稀有です。その静けさは、決して空虚ではなく、確かな技と精神性、そして素材への敬意に満ちたもの。決して派手ではない。インスタ映えを狙うような装飾もない。それでも、いやだからこそ、心に残る。それは、“美味しい”のその先にある、“尊い”という感覚に近いのかもしれません。 緒方は、「食とは何か」「美しさとは何か」という、根源的な問いをそっと差し出してくる稀有な空間でした。また季節を変えて、あの静謐な空間と、丁寧に紡がれる皿たちに再び会いに行きたいと強く思わせてくれる。そんな場所でした。
2025/04訪問
1回
鮨 Shizukuは、言葉にできないほどの美食体験を提供してくれる名店です。百名店に選ばれるのも納得のクオリティで、訪れるたびにその奥深さに驚かされます。今回で5回目の訪問となりましたが、いつ来ても新しい感動と発見がある、まさに特別な場所です。 まず、店内に一歩足を踏み入れると、和の静けさと洗練された空間に包まれます。カウンター席のみという構成も、職人さんの手元を間近で見られる特別感を高めています。木の温もりが感じられるカウンターは、まるで舞台のようで、ここで繰り広げられる鮨の芸術をじっくりと堪能できます。 職人の丁寧な所作とともに提供される一品一品は、視覚的にも味覚的にも芸術そのものです。特に今回心を奪われたのは、泡をまとった握りと海老の握りです。泡の繊細さがネタの新鮮さを引き立て、見た目にも楽しい一貫に仕上がっています。一口頬張ると、素材そのものの旨味が口いっぱいに広がり、赤酢の効いたシャリとの相性が絶妙でした。また、海老の握りは甘みとプリっとした食感が際立ち、まさに職人の技が光る一品でした。 さらに感動を与えてくれたのは、藁焼きのカツオ。外側は香ばしく、中はしっとりとした仕上がりで、素材そのものの美味しさが最大限に引き出されています。一緒に提供された薬味や塩もバランスが素晴らしく、それぞれがカツオの風味を引き立てます。このような細やかな工夫が、食べ手の心を掴んで離さない理由でしょう。 また、出汁を使った温かい椀物も素晴らしいものでした。シンプルな素材ながらも、深いコクと旨味が感じられる一杯で、心まで温まります。この一品を通して、Shizukuが大切にしている日本の伝統的な食文化と、それを進化させる挑戦心を感じ取ることができます。 そして、器の美しさも忘れてはいけません。鮨が盛り付けられる器は、それぞれ異なるデザインでありながらも一貫性が感じられます。色彩豊かな陶器の皿が鮨をさらに引き立て、食事を「見る楽しみ」にも昇華させています。 全体を通して感じたのは、鮨 Shizukuが提供するのは単なる食事ではなく、「心に響く体験」であるということ。職人の真摯な姿勢と、高い技術、そしてお店全体に流れる静謐な空気感が一体となり、ここだけでしか味わえない特別な時間を演出しています。 5回目の訪問となりましたが、Shizukuの進化は止まりません。今後も新しい発見と感動を求めて、何度でも足を運びたくなるお店です。鮨好きの方にはもちろん、初めて本格的な鮨を体験したい方にもぜひ訪れていただきたい、至高の名店です。
2024/11訪問
1回
伯雲──港区青山という洗練された街に寄り添うようにひっそりと佇む、まるで美食の聖域のような一軒。お誘いを受けて初めて暖簾をくぐった瞬間から、その空間に流れる静謐な気配と、職人の手仕事への敬意が肌で伝わってきました。 特に美味しかったものの感想を書きます。 まず供されたのは、朱塗りの椀に収められた前菜。しっかりと旨味を抱えたなめらかな餡の下から、淡くとろけるような魚の身が現れ、紫の花穂と細葱が軽やかに香ります。この一皿に、旬と手間と誠意が凝縮されており、口に含んだ瞬間、目を閉じて味覚だけに神経を研ぎ澄ませたくなるような深みがありました。 続いて、焼き物。見目麗しい陶器に盛られた鰻は、皮目が香ばしく、身はふんわりと繊細。山葵と塩、そしてすだちが添えられ、それぞれを試すたびに味わいが変わるのが実に楽しい。特に山葵との相性が絶妙で、辛味が脂を軽やかに切り、食後の余韻が心地よく続きます。 椀物には、透き通るような出汁に浮かぶ白身のつみれが登場。中央に添えられた赤い実がアクセントとなり、まるで絵画のような美しさ。口に含めば、鯛や甘鯛と思しき上品な魚の旨味がほろりと広がり、昆布出汁の滋味深さと溶け合います。特筆すべきは、出汁の引き方に一切の濁りがなく、透明感のある味わいで、まさに職人技の極致。 お造りは、繊細な文様の皿に盛られた白身魚。添えられた塩とすだち、山葵のいずれでもいただけるという贅沢さ。個人的には塩で頂くのが好みで、魚の甘さがより際立ち、海の恵みの純粋な味わいが際立っていました。 また、印象的だったのが氷の器に盛られた冷製の素麺。細く丁寧に仕立てられた麺に絡む出汁は優しく、それを支えるのがほんのりと香る柑橘の酸味。上にのった魚の切り身と大葉のアクセントが絶妙で、涼やかな食感と香りが夏の夕暮れにぴたりと合いました。 さらに、肝のような一皿も登場。やわらかくねっとりとした食感と深いコクが印象的で、酒肴としても主役になりうる一品でした。下にはシャキシャキとした野菜が敷かれ、食感のコントラストも秀逸。こうした一皿の緩急が、全体のコースに奥行きを与えてくれます。 そして、終盤に供された鰻の炊き込みご飯。しっかりと香ばしさが移ったご飯に、鰻の脂がふわりと溶け込んでおり、箸が止まらなくなる美味しさ。香の物の塩気と清涼感がまた良い働きをしており、全体のバランスが整っています。抹茶塩や山椒との相性も試しましたが、個人的には抹茶塩の苦味が鰻の甘みと調和し、特に心に残りました。 最後に、黒い皿に一口サイズの羊羹が登場。ひやりとした口当たり、程よい甘み、そしてあえて小さく留めた量の美学──すべてが「締め」にふさわしく、この日の食事を余韻まで美しいものにしてくれました。添えられた緑茶も品のある香りで、デザートまで一切の隙がありません。 伯雲という店名には「高潔な雲のように」といった気配が込められているのか、終始その名のとおり、どこまでも清廉で気品あるコースでした。品々の温度、香り、器との調和、照明との相性まで計算され尽くした空間と時間。まるで物語を一皿ずつ読み進めるような感覚でした。 特に印象に残ったのは、鰻の炊き込みご飯と、氷の器でいただいた素麺、そして最初の前菜。どれもが技術と感性の融合体であり、ただ美味しいだけでなく、記憶に残る「体験」そのものでした。 青山という立地にふさわしく、華やかさと静けさを併せ持つ伯雲。大切な人との会食や、特別な日に心を込めて訪れたい、そんな一軒です。
2025/07訪問
1回
割烹「こめを」に4度目の訪問を果たしました。毎回、食事の美味しさだけでなく、店内の雰囲気や料理の盛り付け、そして丁寧な接客に感動するばかりです。特に冬の訪問は食材の質も格別で、今回もその期待を大きく超えてきました。 まず最初に提供された前菜は、見た目からしてまるで一枚の絵画のよう。木製の器に収められた料理は、自然の要素がふんだんに盛り込まれており、季節の移ろいを目でも楽しめる一品です。赤や黄色の葉、稲穂、柿を模した小物などが器に配置され、その中に並ぶ料理の一つひとつが丁寧に仕上げられていました。ガラスの小鉢に盛られたイクラは美しく輝き、その下には風味豊かな出汁が隠れており、口に含むと弾けるような食感と共に広がる旨味に感動しました。隣にはサクッと軽い衣がまとったフライがあり、ふわっとした中身とのコントラストが絶妙。さらに焼き物や根菜も盛り込まれ、それぞれ異なる調理法と味付けで、前菜の段階で既に食べる側を引き込んでしまいます。特に焼き物は、魚の脂の乗りが最高で香ばしく焼かれており、噛むごとにその旨味がじんわりと広がりました。 次に供された煮麺は、これまた印象深い一品。透き通るような上品な出汁に細く美しい素麺が泳ぎ、その中央には蟹の身が丁寧に盛り付けられていました。さらに可憐な紫色の花が飾られており、見た目にも美しく、温かい出汁の香りが鼻を抜ける瞬間から心が満たされていく感覚。麺は程よく柔らかく、出汁との絡み具合も素晴らしいです。一口すすると、出汁の奥深さと蟹の甘みが見事に融合し、冬の寒さを忘れさせるような優しい味わいが広がりました。シンプルながらも一切の妥協を感じさせない仕上がりで、まさに職人の技を感じる逸品でした。 その後は、ご飯と赤だしが登場。ご飯には「龍の瞳」という銘柄米が使われており、そのお米の美味しさはまさに格別。粒立ちが良く、ひと粒ひと粒がふっくらと輝いています。噛めば噛むほど甘みが増し、何もつけずともそのままで十分に美味しいのです。赤だしもまた非常に丁寧に仕上げられており、なめこのとろみと出汁の深い旨味が口の中に広がります。付け合わせの漬物も素晴らしく、特に白菜の漬物はシャキシャキとした食感とほのかな塩味が、食事の締めにぴったりでした。シンプルな構成でありながら、素材そのものの味を最大限に活かしたご飯と味噌汁は、まさに日本料理の基本を極めたと感じさせる瞬間です。 次は白子ご飯。これがまた今回の訪問で最も印象に残る一品でした。炊きたてのご飯の上にふんわりとした白子が盛られ、さらに絶妙な塩加減で味付けされています。白子特有のクリーミーさと濃厚な旨味が口いっぱいに広がり、ご飯との相性が抜群です。白子の表面にはほんのりと青海苔が散らされており、その香りがさらに食欲をかき立てます。冬にしか味わえないこの白子ご飯は、一口食べるごとに至福の時間を感じさせてくれるものでした。スプーンを使って少しずつ味わいながら、じっくりとその美味しさを堪能しました。 今回の訪問でも改めて感じたのは、割烹「こめを」が提供する料理の一つひとつには、素材の持ち味を活かしつつも、そこに確かな職人の技が込められているということ。前菜から始まり、煮麺、ご飯、そして締めの白子ご飯まで、すべての料理において味のバランスが見事に取られており、特に出汁の使い方が秀逸でした。また、使用されている器や盛り付けにも細やかな心配りが見られ、料理を楽しむ時間そのものが特別なものとなるよう計算されています。 「龍の瞳」のご飯の美味しさも相変わらずの絶品であり、このお米を中心に構成されるコース料理は、他の割烹料理店とは一線を画す魅力を持っています。お米そのものが主役になり、そこに季節の食材が寄り添う形で一つの完成形として提供される。これほどまでにご飯が美味しいお店にはなかなか出会えません。 接客についても、スタッフの皆さんの細やかな気配りと、料理の説明の丁寧さが印象的でした。料理を出すタイミングも絶妙で、ひとつひとつをゆっくりと味わうことができ、食事の時間が非常に心地よいものとなりました。 冬の食材を存分に味わい、四季の移ろいを感じさせてくれる割烹「こめを」。4度目の訪問でしたが、毎回新しい発見と感動を与えてくれる素晴らしいお店です。料理の美味しさ、器の美しさ、そして職人の技の融合が、まさに日本料理の真髄を表していると感じます。特に「龍の瞳」のご飯と白子ご飯は、この時期にぜひ味わっていただきたい逸品です。これからも季節ごとに訪れたい、心からそう思えるお店でした。
2024/12訪問
1回
「江戸焼肉」という名前からして、すでに特別感が漂うこのお店。提供される肉は、まさに一級品の芸術と呼べるレベルでした。今回は、特に印象に残った厚切りタンとカルビについて盛りだくさんでお伝えします。 まず最初に目を奪われたのは、写真の通り見事なまでの「厚切りタン」。目の前に運ばれてきた瞬間、その存在感に圧倒されました。一切れ一切れが均整の取れた立方体で、鮮やかなピンク色が美しく輝いています。焼く前からすでに肉の質の良さを感じ取れるほどで、カメラに収める手が止まりませんでした。脂肪分が程よく散りばめられたその模様は、まるで大理石のような美しさです。 網の上でじっくりと焼き始めると、ジュワジュワと肉の旨味が弾ける音が聞こえ、香ばしい香りが一気に広がります。焼き上がったタンを口に運ぶと、外はこんがりと香ばしく、中はジューシーな肉汁が溢れ出す感動の一瞬。噛みしめるたびに肉の甘味と旨味が口の中に広がり、厚切りだからこそ味わえるこの食感に感動しました。 続いて登場したのは「カルビ」。こちらもまた、見た目から美しいサシが入っており、その柔らかさがひと目でわかる仕上がり。薄切りながらも存在感があり、焼いている間に脂がゆっくりと溶け出し、網の上で煌めいています。この脂の質が非常に高く、しつこさは全く感じられませんでした。タレとの相性も抜群で、甘辛のタレが肉の旨味をさらに引き立てています。一口食べるごとに至福のひとときが訪れ、これこそが「江戸焼肉」の真髄だと感じました。 また、江戸焼肉の魅力は肉だけではありません。提供されるお皿のデザインや盛り付けにも細心の注意が払われており、目でも楽しませてくれる工夫が随所に見られます。特にカルビが盛られていた和柄の皿は、日本の伝統美を感じさせ、肉の魅力をさらに引き立てていました。 お店の雰囲気もまた格別です。和モダンを基調とした店内は清潔感に溢れ、落ち着いた空間で焼肉を楽しむことができます。スタッフの対応も非常に丁寧で、焼き加減やおすすめの食べ方を親切に教えてくれるため、初めて訪れた方でも安心して食事を楽しむことができます。また、火力や温度管理がしっかりとされているため、自分で焼く楽しみを味わいつつも、失敗することなく最高の状態で肉を味わえます。 さらに注目すべきは、肉の鮮度と品質に対するこだわりです。「江戸焼肉」では、肉の仕入れ先を厳選し、その日一番の状態のものを提供しているとのこと。これは一口食べればすぐに実感できるポイントであり、食べ進めるほどに「いい肉を食べている」という幸福感に包まれます。 総評として、「江戸焼肉」は焼肉好きなら一度は訪れるべきお店です。極上の肉を堪能しながら、ゆったりとした時間を過ごせる贅沢な空間が広がっています。特に、厚切りタンとカルビは絶対に外せないメニュー。シンプルながらも、焼肉の本質を存分に堪能できる至高のひとときでした。 このお店が提供する「江戸焼肉」というブランドは、単なる焼肉の域を超え、まさに一流の食文化を体験する場だと言えるでしょう。また必ず訪れたくなる、そんな特別な存在です。
2024/12訪問
1回
五反田の百名店「食堂とだか」は、もはや食事という概念を超えた特別な体験を提供してくれる場所です。予約が2028年まで埋まるという人気ぶりも納得の、一流の味とホスピタリティ、そして粋な演出に感動しっぱなしの時間を過ごしました。 まず、最初に登場したのは雲丹といくらの一皿。この料理は、最初の一口でその日の期待値を一気に上げてくれる一品でした。新鮮で濃厚な雲丹が、まるでクリームのようにとろけ、いくらのプチプチとした食感と塩味が絶妙なバランスを奏でます。さらに、優雅な器使いも料理の完成度をさらに高めており、一皿を見ただけで「ここはただ者ではない」と確信しました。 次に出てきたのはサワラのお刺身。一見シンプルに見えるこの一品ですが、口に運ぶとその奥深さに驚かされます。サワラの脂の甘みとほのかな炭火の香りが混ざり合い、口の中でじんわりと広がる旨味が格別。一緒に添えられた柚子や塩が、サワラの繊細な味わいを最大限に引き立てており、日本料理の神髄を感じさせる逸品でした。 そして、圧巻だったのが松茸の茶碗蒸し。この料理は、秋の訪れを感じさせる季節感が詰め込まれており、一口食べた瞬間、松茸の芳醇な香りが鼻を抜け、心が温かくなるような幸福感に包まれました。ふわふわの蒸し加減も絶妙で、優しい出汁の味わいが松茸の香りと見事に調和しています。この茶碗蒸しだけでも「またこのお店に来たい」と思わせるほどの完成度でした。 締めにいただいたしらすご飯は、食堂とだかの真骨頂と言える一品。見た目の美しさもさることながら、炊きたてのご飯の香りと新鮮なしらすの塩気、そして濃厚な卵黄が渾然一体となって織りなす味わいは、他では決して味わえない贅沢なものでした。一口頬張るたびに口の中で幸せが広がり、「これぞ究極の締め」と感じさせられました。 さらに、このお店の特筆すべきは料理だけではありません。なんと、料理に合わせて音楽を選んでくれるという粋な演出が施されています。その場の雰囲気に合わせた選曲が絶妙で、料理を楽しむ時間をさらに豊かなものにしてくれました。耳でも楽しむこのスタイルは、他店では味わえない「食堂とだか」ならではの特別な体験です。 店内の雰囲気もまた格別。カウンター越しに繰り広げられる料理人たちの見事な手さばきを眺めながら、まるでライブパフォーマンスを見ているような臨場感を楽しむことができます。そして、スタッフの方々の接客も素晴らしく、常に笑顔で対応してくださり、こちらの些細なリクエストにも丁寧に応えてくれます。このようなホスピタリティが、この店が長年愛され続けている理由だと感じました。 次回の予約が取れたのは2028年という驚異的な人気ぶりですが、それも納得です。1度訪れれば、何年待とうとも「また来たい」と思わせる魔法のような魅力が、このお店にはあります。 「食堂とだか」は単なる食事の場ではなく、心から楽しみ、驚き、感動するエンターテインメントそのもの。五反田で究極の美味を堪能したい方に、自信を持っておすすめできる最高峰の名店です。次回訪れる日が待ち遠しく、2028年の自分に大いなる期待を抱かせてくれる、そんな特別な時間を過ごすことができました。
2024/11訪問
1回
金沢茶屋で頂いた朝食は、まさに伝統的な日本の美食を感じさせる贅沢な体験です。今回で5回目の訪問ですが、毎回その質の高さには驚かされます。特に今回の朝食は、視覚的にも味覚的にも満足できる内容で、一つ一つの料理が丁寧に作られており、まるで懐石料理を楽しんでいるかのような気分になります。写真を見ただけでも、その美しさと細部へのこだわりが感じられます。 まず、メインのおかずである焼き魚。この魚は、外はカリッと焼かれ、中はふんわりとした食感が楽しめる絶妙な焼き加減です。魚本来の旨味が引き立てられており、塩加減も非常にバランスが取れています。さらに、卵焼きが添えられており、甘みのある柔らかな食感が焼き魚との相性抜群です。シンプルながらも、和朝食の醍醐味が詰まった一皿です。 次に、小鉢に入っている料理は、それぞれが手間をかけて作られた一品です。茄子の煮浸しやほうれん草の胡麻和えなど、野菜をふんだんに使ったヘルシーな料理が並んでいます。特に茄子は、しっかりと出汁が染み込んでおり、口の中でとろけるような柔らかさです。ほうれん草の胡麻和えは、胡麻の風味がしっかりと効いており、濃厚な味わいが感じられます。さらに、鮭のほぐし身が提供されており、適度な塩味がご飯との相性抜群です。これらの小鉢一つ一つが、朝からしっかりと栄養を取れる内容となっています。 そして、味噌汁も非常に繊細な味わいです。具材は豊富で、大根や人参などの根菜がたっぷりと入っており、具材の旨味がしっかりと引き出されています。朝食にふさわしい、優しい味付けで、体を温めてくれる一品です。また、右上には煮物が盛り付けられており、彩り豊かな野菜が見た目にも楽しめます。季節の野菜が使われており、食感と味のバランスが絶妙です。 金沢茶屋は、石川県金沢市にある高級旅館で、食事は伝統的な和食を提供しています。地元の新鮮な食材を使用し、季節ごとの味覚を楽しむことができます。朝食は特に評判が高く、懐石料理の技術を取り入れた上品な内容が特徴です。宿泊者だけでなく、予約をすれば外来客も楽しめるため、金沢に訪れた際にはぜひ立ち寄りたい名店です。また、予約が必須なことも多いため、事前に連絡を入れることをお勧めします。 このように、金沢茶屋での朝食は、一日の始まりにふさわしい贅沢な時間を提供してくれます。料理の一つ一つが丁寧に作られており、見た目にも味にもこだわりが詰まっています。
2024/09訪問
1回
この店の暖簾をくぐった瞬間、すでに感動の予兆は始まっていたのかもしれません。「膳司 水光庵」、その響きからは想像もつかないほど、体験の密度が濃い。そしてその一皿一椀が、口にするたび、静かにそして確実に感情を揺さぶってきます。 まず目を奪われたのが、華やかさと繊細さを併せ持つ「鯛の炊き込みご飯」。大皿に大胆に鎮座する焼き鯛の姿、その香ばしい皮目が艶やかに輝き、まるで料理人の魂が宿っているかのように感じられます。周囲には錦糸卵の黄金、木の芽の青、そして揚げた練り物のような香ばしいトッピングが施され、見た目の楽しさと高揚感が食欲を爆発させてきます。ひと口食べれば、鯛の旨みが米粒ひとつひとつにまで染み渡っていて、まさに「香りで食わせる」究極の炊き込みご飯。これを囲むだけで、空気がひとつの“宴”に変わる、そんな主役級の一品です。 次に驚かされたのが、「カラスミご飯」。黒塗りの器に盛られたご飯の上に、これでもかとふんだんに削られたカラスミの華。見た目のインパクトもさることながら、ふわりと鼻腔をくすぐる独特の香り、口に入れた瞬間のねっとりとした濃厚な塩気とコク。それがふっくらと炊き上げられた白米と合わさると、塩と米の妙がこの上ない快感を生み出します。もはやおかずなど不要。この一碗にすべてが完結しています。 そしてまた登場したのが「いくらご飯」。前回とは異なり、今回の盛りはやや控えめかと思いきや、その一粒一粒の張り、輝き、そして粒の立ち方が異次元でした。白米の温かさにより、いくらがじんわりととろけはじめたところで口へ運ぶ。ぷちっと弾けた瞬間、海の香りと共に濃密な旨みが広がり、思わず目を閉じてしまいます。まさに「素材の力」を引き出すための静かな戦いが、この小さな器に込められているのです。 さらに忘れてはならないのが、「鰹節と黒ゴマの土佐酢和え」。この一皿の真髄は、派手さではなく余韻の深さにあります。薄く削られた鰹節がふわふわと器の中で踊り、そこに重なる黒ゴマの粒。一見地味に見えるこの一品は、口に含んだ瞬間、鰹のうまみと黒胡麻の香りが互いを補いながら、舌の上でゆるやかにほどけていく。ほのかな酸味が食中をリセットし、次なる皿を迎える準備を整えてくれます。 そしてもう一度、声を大にして伝えたい「水光庵」のすごみ。それは、ただ素材を並べるのではなく、それらに物語を持たせること。器、彩り、香り、食感、すべてが繊細に計算されており、料理そのものが“静かに語る”。派手な演出ではなく、料理人の呼吸すら感じられるような、そんな空気感がこの場所にはあるのです。 他にも随所に驚きが散りばめられていました。食材の季節感、温度のコントロール、そしてタイミング。料理というより、むしろ「演奏」と呼びたくなるような調和と構成力。たとえば炊き立ての土鍋ご飯に合わせる“かけら”のような副菜にさえ、一切の妥協がなく、それぞれが独立した一品として成立している。口に含んだ後の“間”までもが美味しさの一部として計算されているかのようでした。 この日いただいた料理は、どれもが舌で味わうと同時に心に沁み、まるで記憶の奥深くに触れるような感覚をもたらしてくれました。「食」という行為が、ここまで精神的で、静謐で、そして情緒的な体験となることは稀有です。ここには、ただの“名店”では片付けられない、本物の覚悟と思想が息づいていました。 次に訪れる季節には、また新たな表情を見せてくれることでしょう。ですが、変わらず根底に流れているのは、「食を通して人の心を整える」その志。膳司 水光庵という空間には、そんな哲学が満ちていました。口だけでなく、心まで満たされたい方に、迷わずおすすめしたい、まさに至高のひとときでした。
2025/04訪問
1回
車力門 おの澤 —— 一期一会の味わい、研ぎ澄まされた一皿の美学 暖簾をくぐった瞬間、店内に広がる静寂と凛とした空気。まるで茶室に足を踏み入れたような、澄み切った空間がそこにありました。ここ「車力門 おの澤」は、名店がひしめく東京の中でも、特に特別な存在感を放つ一軒です。百名店の称号に輝く名店でありながら、その知名度に甘んじることなく、料理人の研ぎ澄まされた感性と繊細な技が光る店です。 口福の始まり まず供されたのは、美しい漆器に盛られた「いくらの小鉢」。一粒一粒が驚くほどの弾力を持ち、口の中でプチっと弾けた瞬間、濃厚な旨みが広がります。塩気は控えめで、いくら本来の甘さを前面に感じさせる絶妙なバランス。酒とともに味わえば、より一層その旨みが引き立ちます。 続いて登場したのは「鰻の握り」。香ばしく焼き上げられた鰻が、艶やかなタレをまとい、ふっくらとしたシャリの上に乗せられています。箸を入れるとほろりとほどけ、口に含めば炭火の香りが鼻に抜ける。甘すぎず、それでいて奥深い旨みが感じられるタレは、職人の研ぎ澄まされた感性の結晶。 繊細な一椀 「松茸と鱧のお椀」は、思わず息を呑むほどの完成度。透き通ったお出汁はまるで琥珀のように輝き、口に含めば鰹と昆布の上品な風味がじんわりと広がります。ふわりと柔らかな鱧、そして噛むごとに香りが爆発する松茸。この二つの素材が織りなすハーモニーは、日本料理の真髄そのもの。余韻に浸りながら、そっと椀を置く——その瞬間、まるで一つの芸術作品を堪能したかのような充足感に包まれます。 鮮やかな赤の衝撃 「漬けマグロ」は、艶やかな赤身が妖艶なまでに美しい。しっかりと漬け込まれたマグロは、ただ単に味が染み込んでいるのではなく、旨みが凝縮され、口に入れるとねっとりと舌に絡みつくよう。トッピングされた薬味が程よいアクセントになり、醤油の奥深いコクと相まって、五感を刺激します。 そして最後の「鉄火巻き」。見事な包丁捌きで整えられたシャリと海苔の調和、巻き込まれた鮪の甘み、そして漬物のシャキシャキとした食感。このシンプルな一皿に、職人の魂が宿っていることを感じます。 余韻とともに すべての料理が計算され尽くしながらも、決して「作り込みすぎた」印象はなく、むしろ自然体。その日の食材の持つ力を最大限に引き出し、最高の状態で提供される。この潔さこそが、「車力門 おの澤」が多くの食通を魅了してやまない理由なのでしょう。 食事を終え、そっと店を出る。夜風が心地よく頬を撫で、今しがた味わった料理の余韻が、ふわりと蘇る。この店で過ごした時間は、まさに一期一会。次に訪れるとき、また新たな感動が待っていることを確信しながら、静かに暖簾を後にしました。
2024/10訪問
1回
鳥さきは京都を代表する焼き鳥の名店であり、洗練された空間で極上の焼き鳥を堪能できる特別な場所です。このお店は百名店にも選出され、さらにBRONZEを獲得するなど、その高いクオリティが証明されています。一歩店内に足を踏み入れると、洗練された木のぬくもりを感じる落ち着いた空間が広がり、特別なひとときを予感させます。 この店の魅力は、厳選された素材と匠の技術にあります。鶏肉は地元の新鮮なものが使用され、希少部位である白肝やせせり、ぼんじりといった部位が、丁寧な串打ちの技術で最高の状態に仕上げられます。それぞれの部位に適した切り方やサイズ、串への刺し方が細かく計算され、焼き加減を均一に保つ工夫がされています。 鳥さきの焼き鳥は、備長炭を使った炭火焼きが特徴であり、その香ばしさと旨味が格別です。例えば、レバーの串焼きは、外側は香ばしくパリッと焼き上げられ、内側はトロリとしたクリーミーな食感が広がります。この絶妙な火加減は職人技そのものであり、一串ごとに丁寧に仕上げられる焼き鳥の味わいに感動します。また、鶏皮の串焼きはカリカリとした食感とジューシーさが融合し、シンプルながらも奥深い味わいを堪能できます。 鳥さきでは焼き鳥だけでなく、一品料理やスープも絶品です。特に鶏の出汁を使用したお吸い物は、繊細な味わいと豊かな香りが特徴で、焼き鳥との相性が抜群です。さらに、タレの味付けも絶妙で、鶏肉本来の味を引き立てるバランスがとられています。タレ焼きの香ばしさと塩焼きのシンプルな旨味のどちらも楽しむことができ、一度に多彩な味覚を味わえるのがこのお店の醍醐味です。 また、提供される料理だけでなく、スタッフのおもてなしも素晴らしいものがあります。丁寧な接客と細やかな心遣いが感じられ、訪れるたびに心地よい時間を過ごすことができます。焼き鳥が提供されるタイミングも絶妙で、ひと串ごとに最適なタイミングで提供されるため、常に最高の状態で楽しむことができます。 このような鳥さきの魅力は、ただ食事をするだけではなく、特別な時間を体験できる点にあります。一品一品に込められた職人のこだわりや心遣いを感じながら、じっくりと料理を味わうことができるのがこのお店の最大の特徴です。訪れるたびに新たな感動があり、何度でも通いたくなる魅力に満ちています。 鳥さきは、京都での特別なひとときを彩る名店であり、焼き鳥の奥深さを堪能できる場所です。その味わい深い料理と心地よい空間で、心もお腹も満たされる贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。このような特別な体験を求める方に、ぜひ訪れてほしいお店の一つです。
2025/02訪問
1回
奈良の名店「玄」に、クライアントの方とご一緒する機会を得ました。百名店にも選ばれるこの店は、訪れる前から期待感を膨らませてくれる特別な存在ですが、実際に足を運んでみると、その期待をはるかに上回る体験が待っていました。古都奈良らしい落ち着いた佇まいの店内は、無駄を削ぎ落とした静謐な空気が漂い、木の温もりとほのかな照明が、食事前の心を自然と整えてくれます。席に着くと、外の風景や微かな季節の香りまでもが、これから味わう蕎麦の一部であるかのように感じられました。 この日の主役は、もちろん蕎麦。写真に収めた瞬間から、ただの「ざるそば」ではないと直感しました。檜のような香りがほのかに漂う木枠の器に盛られた細く均一な麺は、職人の精緻な手仕事を感じさせます。麺一本一本がわずかに透けるような薄緑色を帯び、見るだけで瑞々しさとコシを予感させます。照明に照らされ、表面の微かな凹凸が浮かび上がり、口に含んだ時の食感を想像するだけで胸が高鳴ります。 まずは何もつけず、そのまま一口。口に入れた瞬間、蕎麦の香りがふわりと鼻に抜け、噛み締めるごとに甘みとほのかな苦みが交互に広がります。雑味がなく、透明感のある風味は、蕎麦粉の選定と挽き方、そして打ち方の全てが高いレベルで融合している証です。水切りの加減も絶妙で、口の中でほぐれる瞬間まで水分と弾力のバランスが保たれています。蕎麦そのものの存在感が強く、出汁や薬味が必要ないと思わせるほどです。 とはいえ、添えられた薬味や調味料も見逃せません。写真にも写っている白い小皿には塩がふんわりと盛られています。この塩がまた秀逸で、ほんのひとつまみを蕎麦に絡めるだけで、甘みがぐっと引き立ち、蕎麦粉の香りがより鮮やかに際立ちます。塩の粒は細かく、舌の上で瞬時に溶け、余韻としてミネラル感を残していきます。これはもはや「調味」というより「演出」です。 もうひとつの小皿には、濃い色合いの味噌のようなものが鎮座していました。これを少量、蕎麦に添えて口に運ぶと、旨味が一気に押し寄せます。大豆の深い香ばしさに加え、発酵由来のコクと軽やかな酸味が、蕎麦の素朴さを別の角度から引き立てるのです。塩で食べる時とはまったく異なる表情を見せ、口の中が一瞬で和のフルコースのように華やぎます。この味噌は単体で酒肴としても成立するほどの完成度で、蕎麦のためだけに用意された贅沢な脇役だと感じました。 そして、白い湯呑に入った透明な液体。これは蕎麦湯ではなく、日本酒かと思いきや、すっきりとした香りの蕎麦湯でした。通常の白濁した蕎麦湯とは異なり、さらりとした見た目ですが、一口含むと蕎麦の香りが優しく広がります。蕎麦粉の香ばしさとほのかな甘みが控えめに漂い、食後の余韻をじっくりと楽しませてくれます。こうした「引き算の美学」にも、この店の美意識が凝縮されていると感じます。 この「玄」の蕎麦は、ただ食欲を満たすための料理ではなく、食べ手の感覚を研ぎ澄ませるための一皿です。麺の細さ、歯切れの良さ、香り立つ瞬間の鮮烈さ、薬味や調味料との対話、そして器や盛り付けまでが、ひとつの完成された物語を紡いでいます。クライアントの方も一口ごとに頷きながら、「これは東京でもなかなか出会えない味ですね」と感嘆の声を漏らしていました。会話も自然と穏やかになり、食事そのものが商談を超えた心の交流の場となっていきます。 奈良という土地の持つ静けさと、百名店の誇りを背負った職人の矜持が、この一皿には宿っています。単なる「美味しい蕎麦」ではなく、「その瞬間を記憶に刻む蕎麦」として、私の中で確固たる位置を占めました。食べ終えた後も、蕎麦の香りと口当たりがしばらく脳裏に残り、また必ず訪れたいと強く思わせる、そんな特別なひとときでした。
2025/07訪問
1回
博多という街は、食にうるさい人をも唸らせる懐の深さがある。そんな街で「お酒と博多小皿 たなかだ」に出会ったのは、まさに“帰省中の奇跡”と言いたくなるような夜でした。暖簾をくぐった瞬間に、都会の喧騒がふっと遠のく。静かすぎず、賑やかすぎず、まるで店そのものが「おかえり」と語りかけてくるような空気感。そこにまず感動を覚えました。 カウンターに腰を下ろすや否や、まず運ばれてきたのは、彩りも鮮やかな刺身盛り合わせ。写真を見てもわかるように、一つひとつが主役を張れる存在感。赤身のマグロは濃厚な旨みとしっとりとした舌触り、見るからに上質な部位で、噛むたびに海のミネラルがじわりと広がります。その横には白く透けるようなヒラメ、皮目に焼きを入れた真鯛、肉厚なタコ、そして異彩を放つ馬刺しが控えめに置かれており、福岡らしさをしっかりと演出してくれます。馬刺しは生姜とねぎがしっかりと効いており、臭みゼロ。肉の旨みがダイレクトに感じられ、赤身でここまで深い味わいに出会えるのは、やはり九州ならではと唸らされました。 そして、運ばれてきたのは主役級の丼。「中トロ・いくら・生うに」が溢れんばかりに盛られた三色丼。ご覧いただければわかる通り、まるで宝石箱をひっくり返したかのようなビジュアル。ウニは見ただけで分かる鮮度の高さ。一口含むと、とろけるような口当たりと共に、潮の香りがふわっと鼻を抜けていきます。中トロは脂が乗っているのに全くしつこさがなく、筋の一本まで美しく整っており、口の中で舌に吸い付くようなテクスチャー。そしていくらのプチプチとした食感が全体を絶妙に引き締め、食べ進めるごとに“幸福の深み”へと誘われる感覚。丼という庶民的な器に、ここまでの贅沢を詰め込むとは…。恐れ入りました。 箸休めに登場したのが、博多名物の高菜漬け。一見すると脇役のように思えますが、口に含んだ瞬間、しっかりと炒めた香り、深く染み込んだ甘辛い味わいが広がり、これだけでも立派な酒肴として成立している。味の奥行きがあり、どこか懐かしさもあり、ひと口ごとに「ただいま」と言いたくなるような温もりがありました。 そして、ラストを飾るのは焼き物の逸品。写真の通り、香ばしく焼き目をつけた魚の切り身。ふっくらとした白身の身が、噛めばじんわりと甘みを解き放ち、皮目の香ばしさとの対比がまたたまらない。器にあしらわれた青もみじの葉が美しく、そこに添えられた山葵の香りがふと鼻腔を刺激して、口の中をさっぱりとリセットしてくれます。こうした一皿にまで手を抜かず、むしろ全体のコース構成を意識した配置になっているのが、「たなかだ」という店の矜持を物語っています。 料理だけでなく、接客も申し分なし。控えめでありながらも距離感の絶妙な店主とスタッフの対応に、初訪問でも自然と心が解けていく。そして、酒のラインナップも豊富で、特に九州各地の地酒が揃っており、食中酒としてのチョイスにも一切の妥協が感じられませんでした。私は熊本の純米酒「香露」を合わせましたが、ウニとの相性が絶妙で、海の甘さと米の柔らかさが見事に融合していました。 「たなかだ」は、肩肘張らずに極上のひとときを過ごせる店。博多の魅力を凝縮したような空間で、故郷の温かみとプロの矜持が交差する特別な時間を提供してくれます。「いいものを、さりげなく」。それを一貫して実践している稀有な存在であり、間違いなく、また帰ってきたくなる場所。博多を語るなら、この一軒を知らずしては語れない、そう確信しました。
2025/06訪問
1回
うなぎ時任の暖簾をくぐると、そこには洗練された和の空間が広がっていました。木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気の店内は、高級感がありながらも肩肘張らずに寛げる心地よさが漂っています。席につくと、炭火の香ばしい香りがほのかに漂い、食欲をそそります。ここは「百名店」にも選ばれた名店。うなぎ好きなら一度は訪れたい、まさに聖地のような場所です。 今回注文したのは「特上うな重」。蓋を開けた瞬間、目の前に広がるのは照り輝く美しいうなぎの姿。タレの艶やかな輝きが食欲を刺激し、香ばしい炭火焼きの香りがふわりと立ち昇ります。一口頬張ると、そのふわっとした食感に驚かされます。外はパリッと香ばしく、中はふんわりとろけるような柔らかさ。秘伝のタレは甘すぎず、かといって辛すぎず、うなぎ本来の旨みを引き立てる絶妙な味わいです。ご飯との相性も抜群で、ひと口ごとに幸せが広がります。 次にいただいたのは「白焼き」。これはうなぎの質の良さがダイレクトに伝わる一品です。タレを使わず、炭火だけで香ばしく焼き上げられたうなぎは、余計な味付けをせずともその旨みを存分に楽しめます。添えられた薬味は、わさび、生姜、梅肉と3種類。それぞれを少しずつ乗せて味の変化を楽しむのも、この店の醍醐味です。わさびをのせるとキリッとした辛さがうなぎの脂の甘みを引き立て、生姜は爽やかな風味をプラス。梅肉は意外な組み合わせながら、絶妙な酸味が加わり、また違った美味しさを発見できます。 肝吸いもまた素晴らしく、透き通るような上品な出汁に、肝のほろ苦さがアクセントになっています。さっぱりとした口当たりが、こってりとしたうな重とのバランスを完璧に整えてくれます。 全体を通して、うなぎ時任のうなぎは、まさに職人技が光る逸品。素材の良さ、焼きの技術、タレの調合、すべてにおいて計算し尽くされた完璧な仕上がりでした。炭火でじっくりと焼かれたうなぎは、余計な脂が落ち、香ばしさが際立ちます。それでいて中はふんわりとした食感を保ち、口の中でじゅわっと旨みが広がる。この絶妙な焼き加減は、一朝一夕では成し得ない、熟練の技がなせる業でしょう。 また、店主の接客も素晴らしく、心温まるおもてなしに癒されました。客一人ひとりに丁寧に対応し、料理の説明もしてくれるため、より深く味わうことができます。料理だけでなく、空間やサービスまで含めて、一流の体験を提供してくれるお店です。 「うなぎを食べるならここしかない」と思わせるほどの完成度の高さ。百名店に選ばれるのも納得の味わいでした。うなぎ好きなら絶対に訪れるべき一軒です。次回はひつまぶしも試してみたいと思います。
2025/03訪問
1回
まるや本店 JR名古屋駅店での食体験は、名古屋の味覚を存分に堪能できる贅沢なひとときでした。こちらのお店は、名古屋名物「ひつまぶし」の名店として名高く、駅直結というアクセスの良さも相まって、いつ訪れても多くの人で賑わっています。しかし、待ち時間があっても、その価値は十分にあります。 まず目の前に運ばれてきたのは、見事なまでに美しく焼き上げられたひつまぶし。木桶にぎっしりと敷き詰められた鰻は、表面が香ばしくカリッと焼かれ、艶のあるタレが絶妙な照りを生み出しています。一口頬張ると、鰻の皮はパリッとした食感がありながら、中の身はふっくらと柔らかく、しっかりと旨味を閉じ込めています。甘辛いタレが程よく染み込み、ご飯との相性も抜群です。 ひつまぶしの楽しみ方として、まずはそのままの味を堪能しました。炭火の香ばしさとタレの旨味、そして鰻の脂の甘みが一体となり、食べるごとに幸福感が増していきます。次に、刻みネギや大葉、ワサビなどの薬味を加えると、また違った味わいが楽しめます。ワサビの爽やかな辛さが、鰻の甘さと絶妙に調和し、さらに味に深みを加えます。そして最後に、だしをかけてお茶漬け風にしていただきました。熱々のだしがご飯と絡み合い、鰻の旨味がじんわりと広がる、まさに至福の一杯でした。 また、鰻巻きも注文しました。玉子焼きのふんわりとした食感と、甘く優しい味わいの中に、しっかりとした鰻の旨味が詰まっています。玉子焼きの甘みが鰻の香ばしさを引き立て、一口食べるごとに幸せな気分になります。添えられた大根おろしがまた絶妙で、さっぱりとした口当たりをもたらし、次のひと口への期待が高まります。 そして、肝焼きもいただきました。しっかりと炭火で焼かれた鰻の肝は、外側がカリッと香ばしく、噛むとほろ苦さとコクがじんわりと広がります。タレが絡んだ肝は、お酒との相性も抜群で、日本酒が欲しくなる一品でした。肝特有の風味がクセになり、噛むほどに味わい深くなっていきます。 店内の雰囲気も非常に良く、清潔感がありながらも落ち着いた空間が広がっています。スタッフの対応も丁寧で、おすすめの食べ方を教えてくれるなど、細やかな気配りが感じられました。観光客だけでなく、地元の方々にも愛されている理由がよくわかります。 まるや本店 JR名古屋駅店は、まさに名古屋の味を堪能するのに最適な場所です。ひつまぶしの美味しさはもちろん、鰻を使ったさまざまな料理も楽しめ、満足度の高い食事ができました。名古屋に来たら、ぜひ訪れるべき名店のひとつです。次回もまた必ず足を運びたいと思いました。
2025/10訪問
1回
銀座に位置する「四代目 高橋屋 銀座店」は、うなぎ料理を極めた百名店として名高い存在です。日本の食文化の象徴ともいえるうなぎ料理を提供するこのお店は、その職人技とこだわりの素材で訪れる人々を魅了しています。 まず、写真にある「うな重」は、この店の代表的な一品です。見るだけで香ばしい香りが漂ってきそうなこのうなぎは、炭火で丁寧に焼き上げられており、外側はカリッと、中はふっくらとした食感が特徴です。タレは甘さと塩味のバランスが絶妙で、ご飯との相性が抜群。職人の手による繊細な焼き加減は、まさに熟練の技が光ります。 次に、「白焼き」は、うなぎ本来の風味を楽しむことができる一品です。シンプルな調理法ながら、その旨味は格別。脂の乗った白焼きに、わさびと塩を少量添えることで、素材そのものの味わいが引き立ちます。また、写真に添えられたすだちが、爽やかな酸味を加え、さらに味の幅を広げています。 さらに、「お吸い物」も注目すべき一品です。このお店ならではの出汁は、素材の旨味が凝縮されており、上品で深い味わいが口の中に広がります。新鮮な三つ葉やキノコが彩りを添え、目でも楽しめる美しい一品です。うなぎ料理の合間にいただくと、そのさっぱりとした風味が食事全体のバランスを取ってくれます。 このお店の特筆すべき点は、素材へのこだわりです。うなぎは厳選された国内産を使用しており、その質の高さが一口でわかります。また、タレや出汁などの調味料も、長年の研究と工夫を重ねて作り上げられたものです。こうした徹底したこだわりが、全ての料理に反映されている点が、この店を特別な存在にしています。 店内は落ち着いた和の雰囲気が漂い、洗練された空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。銀座という立地ながら、どこか家庭的で温かみのある接客も魅力の一つです。初めて訪れる人も、常連客も、同じように丁寧にもてなしてくれるため、リラックスして食事を楽しむことができます。 「四代目 高橋屋 銀座店」は、特別な日の記念日や大切な人との食事にぴったりの場所です。うなぎ料理を心ゆくまで堪能し、その味わい深さに驚くとともに、日本の食文化の奥深さを感じることができるでしょう。このお店で過ごすひとときは、記憶に残る贅沢な時間となるはずです。
2025/02訪問
1回
赤坂にある日本料理の名店「多に川」。私はすでに10回以上訪れている常連客ですが、その魅力は何度足を運んでも変わりません。ランチタイムは早めに行かないと予約で埋まってしまうほどの人気ぶり。店内はこぢんまりとしており、女将さんと大将の二人で切り盛りされている温かみのある雰囲気が特徴です。 こちらでの私の一押しメニューは、何と言っても「豚しゃぶ」。このしゃぶしゃぶは、薄切りの豚肉が絶妙な火加減で提供され、ゴマだれやポン酢でいただくと、その柔らかさと甘みが口いっぱいに広がります。特に、こだわりのゴマだれは濃厚でありながらも、重すぎずさっぱりとした後味で、肉の美味しさを引き立ててくれます。ご飯との相性も抜群で、ランチでいただけるこのクオリティの高さには毎回驚かされます。 さらに、もう一つの名物として忘れてはならないのが「漬けマグロ」。濃厚な味わいのマグロが、ふっくらと炊き上がったご飯の上でさらなる美味しさを引き出します。こちらのご飯は全てお鍋で炊かれており、そのふっくらとした食感と甘さが料理の美味しさをより一層際立たせています。おかわり自由のサービスも嬉しく、いつも大満足で食事を終えることができます。 私がこのお店に通い続ける理由の一つは、料理だけでなく、温かいおもてなしにもあります。女将さんと大将のお二人が、丁寧に接客してくれるので、まるで実家に帰ってきたかのような安心感があります。店内はアットホームな雰囲気で、ゆっくりと食事を楽しめるのも魅力です。 また、季節ごとに変わる食材を使った一品料理も楽しみの一つです。新鮮な素材を使った料理が次々と提供され、四季折々の味を楽しめるのは「多に川」ならでは。特にランチタイムは非常にリーズナブルでありながら、本格的な日本料理を堪能できるため、多くの常連客が訪れます。 私は、こちらのランチをいただいた後は、いつも「午後は何もしたくなくなる」と笑ってしまうほど、満足感に浸ってしまいます。それほどまでに、料理のクオリティとおもてなしが素晴らしいのです。 最後に、このお店に行く際のポイントですが、ランチタイムは非常に混み合うため、事前予約をしておくことをお勧めします。赤坂に立ち寄った際には、ぜひ「多に川」で絶品の豚しゃぶと漬けマグロを堪能してください。