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扉をくぐった瞬間、時間がゆるやかに流れ始める。白金高輪の静かな住宅街にひっそりと佇む名店「島津」。百名店選出に加えてSilverの称号をもつこの鮨処は、名声に甘んじることなく、職人の研ぎ澄まされた感性と、握りの一貫一貫に込められた真摯な仕事で、静かにその実力を物語る。 この日はコースで数多くの握りが供され、どれもが完成度の高い逸品揃いだったが、ここではその中でも特に舌に深く刻まれた数貫について記しておきたい。 冒頭の「スミイカ」は、ため息が出るほどの透明感と包丁仕事の妙に満ちていた。まるでガラス細工のように繊細に重ねられたイカは、噛んだ瞬間にふわりとほぐれ、イカの甘さがじわじわと広がる。赤酢を効かせたシャリがその甘みを支え、調和の取れた滑らかな立ち上がりを演出していた。 続く「小肌」は、しっかりと締められつつも柔らかさを残した絶妙な塩梅。2枚付けの構成で奥行きある味わいが生まれ、脂の旨味と酢の酸味、銀皮の香りが見事に調和。見た目の美しさに引けを取らない味の奥行きに、心を奪われた。 「赤身」は漬けではなく生で提供されたが、これが驚くほど鮮やかで力強い。血の香りを残しつつ、鉄分の旨味と繊細な舌触りが共存しており、シンプルながらも圧倒的な存在感。職人の自信が滲む、潔い一貫だった。 「車海老」は、食感と甘みの頂点を迎えた火入れ加減が素晴らしい。温かくぷりっとした身から滲み出る濃密な甘さに、ほんのり塗られたツメが香ばしさを加え、食べ終えた後もしばらく余韻が口に残る。ひとつの握りがここまで豊かに感じられるとは。 「金目鯛の炙り」も忘れ難い。皮目を炙った香ばしさと脂の旨味が相まって、火入れの妙が極まる。皮と身の間のゼラチン質が舌の上でとろける瞬間、思わず目を閉じて味覚に集中したくなる。その一口に、海の恵みと火の力が宿っていた。 「白身(鯛と思われる)」は、しっとりとした舌触りと自然な甘みが印象的。ほんのりと塩で引き締められており、余計なものを一切排した純粋な仕事。シャリの温度と硬さも相まって、五感で楽しむ一貫となっていた。 〆に登場した「煮穴子」ではなく、「あん肝」のような濃厚な一貫も、記憶に深く刻まれている。ふんわりと舌の上でほどけるやわらかさ。柚子の香りがアクセントとして効いており、重厚な味わいの中にさわやかさが光る。締めとしての完成度が非常に高く、満ち足りた気持ちでコースを終えることができた。 もちろん、ここに挙げた以外にも数々の美しい握りが供されたが、どれもがハイレベルで、選ぶのに苦労するほどの満足度だった。その中でも特に印象深く、心に残った数貫をこうして記させていただいた。 静謐な空間、無駄を削ぎ落とした設え、そして握りの一つひとつに宿る静かな情熱。島津はただの寿司屋ではない。五感を澄ませて向き合うことで、その真価が立ち上がってくる“場”そのものなのだ。季節を変えて、何度でも通いたい。そう思わせてくれる稀有な名店である。
2025/06訪問
1回
木の温もりが静かに響くカウンター。手元には余計な装飾はなく、ただ凛と並ぶ焼き締めの器と握りだけ。目の前の職人は語らない。ただ、わずかな所作で伝える。「きう」はそういう場所でした。京都という伝統の都の中にありながら、過剰な演出や儀式的な所作を削ぎ落とし、“握り”という表現にすべてを集約したような、そんな凄みを感じさせる一軒です。 今回のコースの中でも、特に深く記憶に刻まれた四貫がありました。それは単なる“ネタの良さ”というレベルをはるかに超えていて、「寿司とは何か」を問い直されるような、そんな体験でもありました。 まず一貫目。この日のまぐろの中トロに、すりおろした大根と自家製のぽん酢ジュレが乗せられていました。最初は「赤身に薬味?」と思ってしまいましたが、その不安は一瞬で吹き飛びました。舌にのせた瞬間、脂の旨味がじわっと広がり、それをぽん酢の柔らかい酸味と、大根おろしの瑞々しさがきれいに追いかけてくる。その重厚と清涼のコントラストが実に鮮やかで、まぐろが“刺すような濃厚さ”ではなく“余韻としての美味しさ”へと変化していきます。これはもはや寿司というより、一つの完成された「皿」としての美学でした。 二貫目は、金目鯛の昆布締めに、柚子の皮を合わせた特製の緑色のペーストがひとさじ乗っていました。見るからに鮮やかなそのペーストは、柑橘と青さの香りを纏っていて、ひと口で鼻へと抜ける清涼感が鮮烈でした。金目鯛は脂をきちんと落とし、昆布の旨味だけを残す仕立て。ねっとりと舌に絡むその食感に、上から被せるように香りの立つソースが加わり、まるで和と洋が密やかに溶け合うような余韻を残します。食べたあと、しばらく無言になってしまう。そんな握りでした。 続いての三貫目は、ひらまさ。身の質感からしてまったく異なる個体が選ばれていたのがわかります。透明感のある身質は、切り口からすでに美しい艶を放ち、咀嚼の中でほのかに甘みが湧き上がるタイプ。熟成の手がほんのわずかに入っているのか、ねっとりというより“しっとり”としたタッチが印象的でした。シャリの温度との相性が抜群で、ネタがシャリに吸い付くように口内で一体化していく感覚。ごくわずかな煮切りの甘さが後ろで控えめに支えていて、余計な言葉が必要ない、無音の美しさのような握りでした。 最後に供された四貫目は、透明な姿に驚いたイカ。しかもその上には、氷のようなシャリシャリとした何かが乗っている。この氷の正体は、熟成させたイカのエキスをジュレ状にして冷凍したものを、細かく削ってトッピングしたという、驚きのアプローチ。口に入れた瞬間、その氷がふわっと溶け、甘みと旨味の波がイカの身を通して広がっていきます。歯応えはあくまでソフトで、粘るような独特のテクスチャ。すべてのバランスがこの一貫のために計算されていることが伝わってきて、思わず背筋が伸びる思いでした。 「きう」という店の恐ろしさは、技術や素材に頼るだけではないところにあります。ひとつひとつの握りに“余白”がある。決して説明過多ではなく、食べ手に想像させ、語らせるような佇まい。その潔さが、逆にとてつもない説得力を生む。ネタの説明を延々とする寿司屋が多い中で、ここでは言葉は最小限、すべては“味”と“構成”の中に内包されている。だからこそ、食後に何倍も印象が膨らんでくるのです。 京都には名の知れた寿司屋がいくつもありますが、「きう」のように、ここまで“精神性”が込められている店は数えるほどしかありません。ネタの良し悪しだけではなく、それをどう見せるか、どう届けるか、どう記憶に残すか。そこまでの設計をしている寿司職人は、そう多くはないと思います。 この四貫に触れただけで、「寿司」の可能性がまた一段広がったような気がしました。料理という枠組みを超えて、感情や記憶に深く刺さる体験。それが「きう」で味わった握りの真価でした。季節が変われば、きっとまた違う表情を見せてくれるはず。次はどんな一貫に出会えるのか、それを想像するだけで、京都に向かう理由がまたひとつ増えました。
2025/04訪問
1回
鮨 Shizukuは、言葉にできないほどの美食体験を提供してくれる名店です。百名店に選ばれるのも納得のクオリティで、訪れるたびにその奥深さに驚かされます。今回で5回目の訪問となりましたが、いつ来ても新しい感動と発見がある、まさに特別な場所です。 まず、店内に一歩足を踏み入れると、和の静けさと洗練された空間に包まれます。カウンター席のみという構成も、職人さんの手元を間近で見られる特別感を高めています。木の温もりが感じられるカウンターは、まるで舞台のようで、ここで繰り広げられる鮨の芸術をじっくりと堪能できます。 職人の丁寧な所作とともに提供される一品一品は、視覚的にも味覚的にも芸術そのものです。特に今回心を奪われたのは、泡をまとった握りと海老の握りです。泡の繊細さがネタの新鮮さを引き立て、見た目にも楽しい一貫に仕上がっています。一口頬張ると、素材そのものの旨味が口いっぱいに広がり、赤酢の効いたシャリとの相性が絶妙でした。また、海老の握りは甘みとプリっとした食感が際立ち、まさに職人の技が光る一品でした。 さらに感動を与えてくれたのは、藁焼きのカツオ。外側は香ばしく、中はしっとりとした仕上がりで、素材そのものの美味しさが最大限に引き出されています。一緒に提供された薬味や塩もバランスが素晴らしく、それぞれがカツオの風味を引き立てます。このような細やかな工夫が、食べ手の心を掴んで離さない理由でしょう。 また、出汁を使った温かい椀物も素晴らしいものでした。シンプルな素材ながらも、深いコクと旨味が感じられる一杯で、心まで温まります。この一品を通して、Shizukuが大切にしている日本の伝統的な食文化と、それを進化させる挑戦心を感じ取ることができます。 そして、器の美しさも忘れてはいけません。鮨が盛り付けられる器は、それぞれ異なるデザインでありながらも一貫性が感じられます。色彩豊かな陶器の皿が鮨をさらに引き立て、食事を「見る楽しみ」にも昇華させています。 全体を通して感じたのは、鮨 Shizukuが提供するのは単なる食事ではなく、「心に響く体験」であるということ。職人の真摯な姿勢と、高い技術、そしてお店全体に流れる静謐な空気感が一体となり、ここだけでしか味わえない特別な時間を演出しています。 5回目の訪問となりましたが、Shizukuの進化は止まりません。今後も新しい発見と感動を求めて、何度でも足を運びたくなるお店です。鮨好きの方にはもちろん、初めて本格的な鮨を体験したい方にもぜひ訪れていただきたい、至高の名店です。
2024/11訪問
1回
先日、福岡の知り合いに呼ばれて久々に帰福した際、福岡の寿司好きたちの間で評判の「博多 鶴亀寿司」に初めて訪れることができました。立地はアクセスしやすく、地元の方々に愛されるお店であることが一歩店内に入るだけで感じられる、温かみのある雰囲気に包まれています。 まず店内は広々としており、清潔感が漂っています。カウンター席がメインで、職人さんとの距離感が程よく、居心地が良いのが特徴です。寿司職人の方が3名在籍しており、それぞれが経験豊富で、料理の腕前だけでなく、気さくな接客も魅力的です。福岡の方々がよく話題にするソフトバンクホークスの話も飛び出し、地元愛が溢れる温かい会話ができるのも、このお店の楽しみの一つです。 さて、肝心の料理ですが、まず登場したのはお店自慢の新鮮なネタが詰まった握り寿司。目の前で握られる寿司はどれも美しく、見ているだけでそのクオリティが伝わってきます。脂ののった大トロは特に印象的で、噛むたびに濃厚な旨味が口の中に広がり、とろけるような食感がたまりません。他にも、赤身の深い味わいや歯ごたえの良い白身魚など、一つ一つのネタがしっかりと主張しており、まさに「素材の良さ」を感じさせてくれました。見た目にも華やかで、食べる前からテンションが上がります。 また、ウニの軍艦もいただきましたが、こちらも絶品です。新鮮なウニは臭みが一切なく、濃厚な甘みとクリーミーな舌触りが特徴。ウニ好きにはたまらない一品で、これだけのクオリティを提供しているお店はなかなか見つけるのが難しいと感じました。ウニ特有の苦味やクセが全くなく、むしろその自然な甘さが際立っており、一口で贅沢な気分を味わえます。 さらに、箸休めとして登場した蛤の潮汁も印象深い一品でした。シンプルながらも、蛤からしっかりと出汁が出ており、上品な味わい。お寿司の合間にいただくと、そのさっぱりとした風味が口の中をリフレッシュさせてくれ、次の一品に向けた期待感が高まります。潮汁の温かさが体に染み渡り、特に寒い季節には欠かせない一品だと感じました。 この日のメインディッシュとも言えるのが、煮魚の煮付け。脂がのった魚の旨味が引き出され、しっかりと味が染み込んでいます。レンコンや青唐辛子が添えられており、見た目も美しく、彩り豊かで、目でも楽しませてくれる工夫が感じられます。特に魚の柔らかさと味のバランスが絶妙で、甘辛いタレがご飯に合う味付けで、最後の一口まで飽きることがありません。 そして、料理だけでなく、お店のサービスも素晴らしいです。職人さんだけでなく、スタッフの方々の細やかな気配りが行き届いており、注文から料理の提供までスムーズに進みました。細かい気配りが随所に見られ、心地よく食事を楽しむことができます。また、地元の食材や季節のネタも豊富に取り揃えており、福岡の旬を存分に味わうことができるのも魅力です。 さらに驚いたのは、お店のメニューの豊富さ。定番の握り寿司や刺身だけでなく、一品料理やサラダ、煮物、汁物など、どのような食事スタイルにも対応している点が素晴らしいと感じました。訪れる度に違う料理を楽しむことができるため、何度でも通いたくなるお店です。今回は定番の寿司を中心にいただきましたが、次回はお店おすすめの季節料理や酒肴を楽しみたいと思います。 「博多 鶴亀寿司」は福岡に根付いたお店として、地元の方だけでなく観光客にもぜひ訪れてほしい場所です。一度訪れたらまた行きたくなる、そんな温かさとおいしさが詰まったお店。お寿司や一品料理、どれをとってもクオリティが高く、特別な日や自分へのご褒美にピッタリの名店です。福岡の寿司を堪能したいなら、迷わず「鶴亀寿司」へ足を運ぶことをおすすめします。
2024/11訪問
1回
「すし匠 四谷」――その名は寿司好きの間では伝説となっており、予約困難店として知られるこの店に足を運べたこと自体が、すでに一つの幸福体験であったと断言できます。四谷の静かな一角に佇むこの名店は、食べログ百名店としてだけでなく、Silver受賞の誇り高き称号に違わぬ実力を、握り一貫ごとに見せつけてくれました。 まず圧倒されたのは、その仕事の丁寧さ。カウンターに座った瞬間、目の前で繰り広げられる所作の美しさに息を呑みます。包丁さばき、握りの圧、ネタの目利き、シャリの温度と硬さの加減まで、すべてにおいて職人の哲学が宿っており、まるで一品一品が「作品」として仕上げられているかのような佇まいです。 口の中でまろやかにとろけるネギトロ。粗く叩かれた鮪の脂とシャリの温度が見事に調和し、金胡麻の香りがふわりと抜けてゆく。これ一貫で、すでに「この店は別格だ」と確信しました。続く穴子は炙りの香ばしさとふわっとした身の柔らかさが共存し、甘すぎない煮ツメとのバランスが完璧。口中で崩れていく様に、何度も目を閉じてその余韻を楽しみたくなるほどでした。 光物の小肌は見事な包丁さばきで皮目が美しく切り込まれ、酸味の立て方が秀逸。しっかりと〆ているのに、決してシャリとの調和を乱さず、まるで計算されたアートのようでした。墨のように透き通ったイカには生姜が一滴添えられ、その甘みとねっとりとした食感に驚かされます。 特筆すべきは、赤身の漬け。しっかりと寝かされた鮪の旨味が舌に絡みつき、醤油の深みがじんわりと広がります。続く車海老はぷりぷりとした弾力がありながら、優しく火が入っており、噛むほどに甘さが増していきました。 赤貝や鰹なども登場しましたが、どれも単にネタが良いというだけではなく、熟練の技で「引き出された旨味」が主役に据えられています。炭火で炙った焼き物や、蒸し物、さらには前菜やつまみに至るまで、一皿一皿に強い記憶が刻まれました。 特に驚かされたのが、あん肝と鮟鱇の皮を合わせた一品。見た目には素朴ながら、舌に乗せた瞬間から複雑に重なり合う旨味と香りに圧倒され、心が震えるような感動がありました。わさびや海苔の使い方も実に繊細で、「この食材はこうあるべきだ」という一貫した思想が、すべての皿に宿っています。 最後に供された玉子焼きに至るまで、まったく気の抜ける瞬間がありませんでした。まるで甘味として完成されたかのような玉子は、ふわっとした中に出汁の旨味が滲み、口の中で消える瞬間まで洗練された余韻を残してくれます。 これほどまでに「職人の魂」を感じる寿司を食べたのはいつ以来だったでしょうか。店の空気感も良く、凛とした中にも優しさと温かさがありました。客との距離感を心得た接客は居心地が良く、すべてが調和された空間でした。 すし匠 四谷――そこは「寿司を食べに行く」だけの場所ではなく、「記憶を刻みに行く」ための聖地です。すべての料理にストーリーがあり、食べるたびに心が震え、思わず「また来たい」と願ってしまう。そんな体験を、誰かと分かち合いたくなる、唯一無二の時間でした。
2025/06訪問
1回
銀座の百名店「青空」でいただいた寿司の数々。その中でも特に印象に残ったのが、今回紹介する4貫でした。他にも素晴らしい握りは数多くありましたが、この4貫はまさに別格。職人の技、素材の質、そして味の完成度、すべてが突出しており、一口ごとに感動が押し寄せる体験でした。 まずは赤身。これほどまでに美しい赤身の握りを目にすることは稀です。しっとりとした艶、均等に入った包丁の筋目、その見た目だけで期待値が跳ね上がります。そして口に運んだ瞬間、期待を遥かに超える旨みの波が押し寄せます。ほどよい酸味と凝縮された旨みが舌の上で溶け、酢飯との一体感が極限まで計算され尽くしていることがわかります。まさに赤身の理想形とも言える逸品でした。 次に供された車海老の握りは、視覚的にも味覚的にも圧倒される存在感。瑞々しく鮮やかな色合いが食欲をそそり、口に入れた瞬間、プリッと弾けるような食感がたまりません。甘みの奥行きがあり、煮切り醤油との相性も完璧。シンプルながらも完成度の高い一貫で、職人の卓越した技が光るものでした。 そして、小肌。この小肌はただの光り物ではありません。締めの加減が絶妙で、口の中でほろりとほどけ、酢飯と絡み合う瞬間の心地よさは言葉にできないほど。酢の効かせ方が秀逸で、魚の持つ旨みを存分に引き出しながらも、まったく強すぎることがない。この一貫に職人の繊細な仕事ぶりが詰まっており、小肌の真価を感じられるものでした。 最後にいただいたのは、圧巻の穴子。目の前に置かれた瞬間、その存在感に目を奪われました。ふっくらと仕上げられた穴子は、口に入れた瞬間にとろけるほどの柔らかさ。そこに甘辛いタレの深みが加わり、さらに炙りの香ばしさが全体を引き締めます。穴子のポテンシャルを極限まで引き出した一貫で、まさに感動の締めくくりでした。 青空の寿司は、どれも一流の仕事が施された極上の握りばかりでしたが、この4貫は特に記憶に残る特別な存在でした。一貫ごとに感じる余韻の長さ、口に広がる感動、そして職人の技術の結晶。それらが融合し、唯一無二の体験となりました。銀座の百名店として名を馳せる理由が、この4貫だけでも十分に伝わる時間でした。
2025/03訪問
1回
「すしさとる」は、まさに寿司の真髄を体感できる特別な場所です。店内に一歩足を踏み入れた瞬間から、洗練された和の美が広がり、静寂の中に漂う格調の高さに胸が高鳴ります。カウンター席に腰を下ろすと、目の前で腕を振るう職人の真剣な表情が視界に入り、これから始まる一貫一貫の物語に期待感が膨らむばかりです。 最初に提供されたのは、瑞々しいホタテと白身魚の握り。キラキラと輝くネタは新鮮そのもので、一口含んだ瞬間に優しく広がる甘味と旨味に心が奪われました。口の中でとろけるような食感が、なんとも贅沢。ネタとシャリの温度が絶妙で、シャリのほどよい硬さが魚の味わいを引き立てるという、計算し尽くされたバランスが感じられました。 続いて登場したのは、鮮やかな赤身のマグロの握り。しっかりとした風味とともに、口の中に広がる濃厚な旨味はまさに至福の瞬間。シャリの軽やかな酸味が魚の甘みを際立たせ、職人の技とセンスが凝縮された一貫です。噛むごとに増す深い味わいに、思わず目を閉じてその幸福感に浸ってしまいます。 巻物が登場した際には、その豪快なボリュームに圧倒されました。見事に詰め込まれた具材と、丁寧に巻かれた海苔の香りが口いっぱいに広がり、ひと口ごとに感じる充実感は格別。巻物の断面からは職人の精緻な技術が伝わり、食べ進めるたびに期待以上の満足感が押し寄せます。 青魚の握りは、脂がのった美しい艶が目を引きます。絶妙な酸味と濃厚な風味が一体となり、最後まで口の中に豊かな余韻を残してくれました。これまで味わったすべての一貫が、忘れられない記憶として心に刻まれる瞬間です。 「すしさとる」は、単に寿司を楽しむ場ではなく、心を豊かに満たす体験の場。職人の技術と情熱、そして一貫ごとに込められた細やかな心遣いが伝わり、訪れる度に新しい感動を提供してくれる場所です。ここで過ごす時間は、まさに贅沢そのもの。また必ず足を運び、この素晴らしい体験を味わいたいと強く感じました。
2024/09訪問
1回
鮨 ゆうきは、鮨の世界で名を馳せるTOP5000選出の名店で、その実力を体感するために訪問しました。一歩足を踏み入れた瞬間、静謐で洗練された空間が広がり、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚に包まれます。このお店は、単なる鮨を超え、食の芸術を追求していると感じさせる特別な場所です。 最初に提供された赤身の鮨。その鮮やかな赤が目を引き、まるで宝石のように輝いています。一口食べると、しっとりとした舌触りとともに、濃厚な旨味が広がります。程よく熟成されており、噛むたびに口の中で甘みと酸味が溶け合う絶妙なバランス。シャリとの一体感も見事で、職人の技術が隅々まで感じられる一品でした。 続いて提供されたのはウニの軍艦巻き。目の前に置かれた瞬間、濃厚でクリーミーなウニの香りが漂い、食欲を一層掻き立てられます。ひと口頬張ると、ウニのとろけるような食感と海の香りが一気に広がり、口福感が止まりません。海苔のパリッとした食感と香ばしさがウニをさらに引き立て、この組み合わせこそが究極だと実感しました。 さらに驚かされたのは穴子の握り。ふっくらと蒸し上げられた身は驚くほど柔らかく、甘辛いタレとの相性が抜群です。口の中でほどけるような繊細な食感と、香ばしい炭火焼きの風味が一体となり、これ以上ない贅沢なひとときが味わえました。 海老の握りは、その美しい色合いと艶やかさが際立ち、視覚的にも楽しませてくれます。一口食べるとプリプリとした弾力があり、噛むたびに広がる甘みが感動的です。職人の絶妙な火入れと下処理によって、素材の持つポテンシャルが最大限に引き出されていると感じました。 全てのネタに共通しているのは、素材の鮮度と職人の技術が完璧に融合している点です。鮨 ゆうきでは、ネタの一つひとつが主役でありながら、それを支えるシャリと調和して初めて完成されるという哲学が感じられます。シャリは口の中でほろりとほどける絶妙な握り加減で、米酢の酸味が控えめながらもネタをしっかりと引き立てています。 また、店内の雰囲気も特筆すべきポイントです。落ち着いた和の空間は、高級感がありながらも肩肘張らずに食事を楽しめる居心地の良さがあります。職人の丁寧な接客と、食事のペースに合わせて提供される一貫一貫の鮨は、まさに一期一会の瞬間を感じさせてくれます。 鮨 ゆうきは、鮨そのものだけでなく、そこに至るまでのプロセスや空間作り、そして職人の心意気が全て詰まった「体験」を提供してくれる特別な場所です。この店を訪れた後には、鮨に対する価値観が変わり、食事そのものの概念が広がることでしょう。 鮨好きの方だけでなく、食の新しい可能性を体感したい方にはぜひ訪れていただきたい名店です。一度足を運べば、この店がTOP5000に選ばれる理由、そしてそれ以上の価値があることを誰もが実感できるはずです。次回訪問時には、また新たな感動を味わえることを確信しています。
2025/03訪問
1回
京都・祇園の名店「鮨 忠保」は、その存在だけで京都の美食を象徴するようなお店です。百名店にも選出され、さらにミシュランの評価を受けたことがあるという経歴が、その実力を物語っています。このお店を訪れるたびに、食事そのものが芸術のように感じられる、特別なひとときを味わうことができます。 まず、目を引くのは店内の洗練された雰囲気。カウンター席を中心としたシンプルかつ高級感のある空間は、非日常を味わうのにふさわしい舞台です。そして、職人が目の前で一貫一貫丁寧に握る様子は、まるで舞台芸術を見るかのよう。鮨が完成するまでの過程を見ているだけで、期待感が高まります。 写真の大トロの握りは、脂が口の中でとろける感覚がたまりません。赤身と脂身の絶妙なバランスが特徴で、一口で至福の時間に引き込まれます。また、ウニの濃厚な甘みとクリーミーさは、他では味わえない特別なもので、まさに口福の極み。エビの握りもまた、食感と甘みが秀逸で、絶妙な茹で加減とシャリとのバランスが完璧です。 さらに、前菜として提供されるあん肝ポン酢も絶品。濃厚な味わいながら、ポン酢の酸味が後味を爽やかに引き締めます。食材一つ一つが選び抜かれており、シンプルながらも素材の旨味が最大限に引き出されています。 「鮨 忠保」の魅力は、ただ食材が素晴らしいだけではありません。料理人のこだわりが随所に感じられる点です。醤油のつけ方、シャリの温度、ネタの厚みや切り方までもが計算され尽くしており、全てが一体となって完成する一貫の美しさは感動的です。 そして、心温まる接客もこのお店の魅力の一つです。職人やスタッフが丁寧に対応してくれるため、初めて訪れる方でもリラックスして食事を楽しめます。京都ならではの温かみのあるおもてなしが心地よく、再訪したくなる気持ちにさせられます。 「鮨 忠保」での食事は、単なる食事ではなく、京都という土地の文化や伝統、そして日本料理の真髄に触れることができる特別な体験です。ミシュランの星を獲得するだけの理由がしっかりと感じられる名店で、訪れる価値は間違いなくあると言えるでしょう。京都を訪れる際は、ぜひ一度足を運んでみてください。
2025/02訪問
1回
御成門の静かな路地に佇む「冨所」。暖簾をくぐれば、すっと背筋が伸びるような凛とした空気が広がり、木の香りとわずかな酢の香りが鼻をくすぐります。磨き上げられた檜のカウンター越しに、店主の研ぎ澄まされた所作があり、握られる瞬間の緊張感と、差し出される一貫の輝きがまるで舞台のクライマックスのように感じられます。 最初に供されたのは、透き通るような白さを湛えた烏賊。しっとりと包み込むようにシャリを覆い、その表面にはわずかな包丁目が走り、光を柔らかく反射しています。口に入れた瞬間、ねっとりとした甘みと柔らかな弾力が広がり、噛むごとに旨味がほどけていく。シャリは温度が絶妙で、烏賊の甘みを引き立てながらスッとほどけ、後味は驚くほど清らかです。 続いては金色の鱗が輝く白身魚。皮目は軽く炙られ、香ばしさと魚の持つ脂の香りがふわりと立ち上ります。包丁で引かれた細かな切れ目が舌触りを滑らかにし、皮と身、そしてシャリが三位一体となって舌の上で解けていきます。噛むほどに淡い甘みと旨味がじんわりと滲み、まるで海の静けさをそのまま閉じ込めたような一貫です。 蝦蛄は、まるで甲殻の宝石のような存在感。濃い旨味と独特の香りが口いっぱいに広がり、海のミネラル感が舌の奥で余韻を奏でます。シャリの酸味がその濃厚さを絶妙に受け止め、後味に重さを残さず次の一貫へと誘ってくれます。 淡い桜色を帯びた鰆は、火入れの妙が光ります。表面はほんのりと香ばしく、中はしっとりと柔らか。脂の乗りと酸味のバランスが取れており、香り高いシャリとの相性が抜群です。サーモンのような朱色の魚体も、脂の甘みが際立ち、舌の上で溶ける瞬間に思わず目を細めてしまいます。 そしてウニ。艶やかで瑞々しい黄金色が軍艦の上で溢れんばかりに盛られています。口に入れると、一瞬で濃厚な甘みと海の香りが広がり、まるで潮風の中に立っているような感覚。雑味のないその味わいは、まさに極上の一言です。 干瓢巻きは、一見素朴ながらも職人の精度が際立ちます。干瓢の甘辛い旨味と、海苔の香りがシャリと渾然一体となり、食事の流れを整えるように静かに締めくくってくれます。こはだの銀鱗は美しく整い、ほどよい酢〆の酸味と旨味の層が、噛むごとに深みを増します。 トロは艶やかなピンク色に脂がきらめき、口に含めば体温でとろけ、甘みと旨味が同時に押し寄せます。そして赤貝。肉厚でしっとりとした食感の中に、磯の香りと清涼感が際立ち、最後の一貫として鮮烈な印象を残します。 「冨所」の寿司は、単なる高級感だけでなく、一貫ごとに物語があるように感じます。海の恵みを最も輝かせるために計算された温度、握りの力加減、酸味の加減、全てが計算し尽くされ、それでいて押しつけがましさのない自然体の美味しさ。御成門という都会の中で、ここまで凛とした寿司体験ができることは、間違いなく記憶に刻まれる時間です。
2025/11訪問
1回
「吉凰 はなれ」が百名店に選ばれている理由は、単に味のクオリティだけでは語りきれません。名古屋という大都市の中で、ここまで職人技が凝縮された鮨体験ができるうえに、驚くべきはその“圧倒的なコストパフォーマンス”。このレベルの握りを、この価格帯で供している事実に、食後改めてじわじわと感動が押し寄せました。 一つひとつの寿司ネタは、産地と状態を見極めた上で仕入れられており、例えば大トロは築地や豊洲の高級寿司店と並んで語れるほどの質を持ちつつ、価格はそれらの店舗の半額以下という事実。一般的に「この味ならこの価格も納得」と思わせる店は多いですが、「この価格で本当にいいの?」とこちらが心配になる店は極めて稀。まさに「吉凰 はなれ」はその後者にあたり、価格と品質のグラフでいえば、斜め上の異次元に位置しているような感覚でした。 さらに心に残るのは、職人の温かさと緊張感の絶妙なバランス。初訪問であっても威圧感は一切なく、それでいて、手元の所作には一切の妥協がない。目の前で繰り出される握りの数々はまるで舞台のようでありながら、堅苦しさや演出過剰には決して寄らない、あくまで本質一本勝負。名物のコハダの締め具合、海老の火入れ、シャリの温度とほぐれ具合、どれを取っても“口の中で完成する設計”になっており、食べるごとに「職人の頭の中の設計図」をなぞっているような不思議な感覚に陥ります。 それにしても、甘海老×雲丹の握りは見た目にも衝撃的でありながら、味わいに決して偏りがなく、見栄えだけに走っていないのがこの店のすごさ。両者の個性を知り尽くした上での調和。口に入れた瞬間の“甘さの波”が押し寄せ、そして去った後の“余韻の静けさ”がまたたまらない。美味しさのピークを短く切り取らず、長く引っ張ってくる余韻の設計すらも考え抜かれていて、もはやアートの領域です。 一方、玉子焼きやいくらの小丼といった“脇役”たちも見逃せません。特にいくらは漬け加減が抜群で、皮は張りがありながらも歯切れがよく、噛んだ瞬間にほどけていく粒感が病みつきに。器もひとつひとつ選び抜かれたもので、和の質感を大切にしながら、空間全体に調和をもたらしていました。 店内の雰囲気にも注目すべきです。白木を基調とした内装は一見するとミニマルですが、その中に確かな緊張感と凛とした空気が漂っており、まさに“すしを食べる空間”として最適化された空気設計がなされています。照明はネタの色味を美しく浮かび上がらせる絶妙なトーン。かといって過度な演出感はなく、そこにあるのは“静かなる自信”。まるで「味だけで勝負できる者だけが許される空間」とも言える気品があります。 そして再度申し上げたいのが、ここまでの内容が“この価格で”体験できてしまうということ。都内や京都であれば、倍以上の価格でも驚かない内容。それをこの地で、この価格で、あのホスピタリティと共に味わえるというのは、もはや“通わなければ損”とすら思えるレベルです。 百名店に選ばれているのは当然であり、むしろこの店の実力をすべて表すには“百”という数では足りないとさえ感じました。「吉凰 はなれ」は、名古屋という地にありながら、全国の鮨好きが一度は訪れるべき場所。握りに込められた技術、空気感、価格——全方位において“理想”が詰まった名店でした。次は季節を変えて、また必ず伺いたいと思います。寿司の深さと、日本料理の奥行きを、ここで改めて教わりました。
2025/06訪問
1回
今回訪れたのは、京都の名店「さえき」。食べログTOP5000にランクインする実力派の鮨店で、食通の間でも高い評価を受ける一軒です。特別な時間を過ごすために、期待を胸に訪れましたが、その期待を遥かに上回る素晴らしい体験となりました。 まず最初に心を奪われたのは まぐろの赤身。見てください、この漆黒の艶やかな輝き。まるで宝石のような存在感です。口に入れると、ねっとりとした舌触りとともに、凝縮された旨味がじんわりと広がります。酸味、甘み、そしてシャリとの一体感が完璧で、シンプルながら究極の完成度を誇る逸品でした。 次に感動したのが 車海老。この美しい縞模様、まるでアートのようです。噛んだ瞬間、プリッと弾ける弾力とともに、海老特有の甘みが口いっぱいに広がります。火入れの加減も絶妙で、素材の持つポテンシャルを極限まで引き出していました。海老の握りの概念が覆るような一貫でした。 そして、江戸前寿司の真髄とも言える 小肌。職人の技が光る繊細な包丁の入れ方、美しく輝く銀色の皮目、すべてが完璧でした。口に含むと、心地よい締め具合とほどよい酸味が絶妙に調和し、噛むごとに旨味の層が広がります。この店の実力を象徴する一貫でした。 さらに感動を与えてくれたのが 煮蛤。じっくりと煮含められた蛤は、柔らかさと弾力のバランスが絶妙。噛むほどに甘みが広がり、濃厚ながらも上品な余韻を残してくれます。タレの塩梅も見事で、蛤の旨味を最大限に引き出していました。 そして、個人的に意外性のあったのが イカ。一見シンプルな一貫ながら、驚くほど滑らかな舌触りと、シャリとの完璧な調和が際立っていました。細かく包丁が入れられており、口の中でほどけるような食感。塩と柑橘のアクセントが加わり、余韻まで楽しめる一品でした。 最後に供されたのは 穴子。このふわふわ感、見ただけで美味しいと確信しました。口に入れると、まるで雲のようにとろける柔らかさ。甘めのタレが絶妙に絡み、香ばしさと旨味が一体となる。この一貫で締めくくることにより、最後まで余韻に浸れる素晴らしいフィナーレでした。 どの握りも計算し尽くされた味わいで、一貫ごとに異なる表情を見せてくれました。単なる寿司を超え、一つの芸術作品を食べているような感覚。まさに京都の鮨文化の粋を極めた名店でした。次回も必ず再訪したい、そんな強い想いが残る素晴らしい体験でした。
2025/09訪問
1回
鮨みずきは仙台で名を馳せる名店で、地元でも評判の寿司屋です。今回、鮨みずきで過ごしたひとときは、贅沢な味わいと細部にまで行き届いたサービスで特別な時間となりました。一貫一貫に込められた職人の技と素材へのこだわりが感じられ、訪れる価値が十分にあるお店です。 店内は落ち着いた和の雰囲気で、カウンター席に座ると目の前で職人が寿司を握る様子を見ることができます。その職人技を目にしながら味わう寿司は、目でも舌でも楽しめるものでした。内装も清潔感があり、木の温もりを感じさせる空間が、食事をさらに特別なものにしてくれます。 最初にいただいた「マグロ」は、赤身特有の旨味と舌の上でとろける食感が絶品でした。鮮度の高さが一口で伝わり、脂の乗り具合も程よく、まさに職人の目利きが光る一品でした。また、続いて出された「白身魚」も、さっぱりとしながらも魚本来の甘味がしっかりと感じられ、塩や柑橘系のアクセントがさらにその魅力を引き出していました。 さらに感動したのは「海老」の握りです。ぷりっとした歯ごたえと甘みが際立ち、新鮮さが一口ごとに伝わってきました。「貝類」も忘れてはいけません。噛み締めるたびに旨味が溢れ出し、その新鮮さと風味豊かな味わいに驚かされました。どの一貫も素材の個性を最大限に生かした握りで、職人の腕の確かさを実感しました。 寿司を引き立てる「ガリ」は、さっぱりとした味わいで、次の一貫を迎える準備を整えてくれる重要な存在でした。また、お茶の香りも良く、口の中をリフレッシュさせながら食事全体を通じて楽しむことができました。 鮨みずきでは、地元仙台ならではの地酒も楽しむことができます。特に選んだ純米吟醸は、寿司の繊細な味わいを邪魔することなく、後味のキレが良く、すっきりと楽しむことができました。日本酒と寿司の相性は抜群で、カウンター席での贅沢なひとときがより一層際立ちました。 また、サービス面も非常に高評価です。スタッフの方々は気配りが行き届いており、常にこちらのペースに合わせてくれる心地よさがありました。料理の説明も丁寧で、初めて訪れる方でも安心して楽しめる雰囲気があります。 そして、このクオリティで提供される価格には驚きました。鮨みずきは、高いクオリティの握りとサービスを提供しつつ、手の届きやすい価格設定が魅力です。これだけの満足感を得られるお店は、地元の人だけでなく観光客にもぜひ訪れてほしい名店だと感じました。 全体を通じて、鮨みずきは食事を超えた体験を提供してくれる素晴らしいお店です。素材への徹底したこだわりと職人の技術、そして温かみのあるサービスが融合し、一口ごとに感動がありました。仙台を訪れる際には、必ず足を運びたい、そんな特別な寿司屋です。
2025/02訪問
1回
唐戸市場の「活きいき馬関街」は、生鮮の魚介類をその場で楽しめる夢のようなスポットです。新鮮さと美味しさが詰まった市場での体験は、まさに特別な時間で、訪れるたびに感動を新たにします。美味しいお寿司をはじめとするさまざまな料理が楽しめるだけでなく、活気ある雰囲気とともに市場ならではの醍醐味を堪能できる場所です。 市場内では、カウンター越しに提供されるお寿司が一番の魅力。今回いただいたのは、まぐろやサーモン、大トロなどの新鮮なネタが並んだ握り寿司。ひとつひとつが丁寧に握られており、シャリとネタの絶妙なバランスが口の中でとろける美味しさを演出します。特に大トロは脂がのっていて、甘味と旨味が口いっぱいに広がる至福のひとときでした。また、炙りまぐろやユッケ風のネタなど、多彩なバリエーションがあり、どれを選んでも間違いありません。 市場のスタッフたちが手際よく対応してくれるので、どんなに混雑していてもスムーズに購入ができる点も嬉しいポイント。鮮やかな黄色の制服を身につけたスタッフたちが、活気のある声でお客様を迎えてくれます。目の前で調理される鮮魚を眺めながら、その場で購入して食べられるというライブ感も、この市場ならではの魅力です。 お寿司だけでなく、まぐろ竜田揚げやふぐの唐揚げといった揚げ物も絶品。揚げたての一品は、外はサクサク、中はジューシーで、魚の旨味がしっかりと感じられます。また、海鮮丼や汁物なども充実しており、食べ歩きをしながらさまざまなメニューを楽しむことができます。 唐戸市場のもう一つの楽しみは、地元の人々や観光客でにぎわう活気そのもの。市場独特のにぎやかな雰囲気の中で、心ゆくまで新鮮な魚介類を堪能できるのは、まさに非日常の贅沢な体験です。 唐戸市場は、下関を訪れる際には絶対に外せないスポット。新鮮な魚介類を楽しむだけでなく、その場の雰囲気や活気ある空間も大きな魅力です。市場の美味しさと特別感を体験すれば、また訪れたいという気持ちになること間違いありません。ぜひ一度足を運んで、この唯一無二の市場の魅力を味わってみてください。
2024/11訪問
1回
「梅田鮨個室みや川」は、大阪出張中に訪れた際に、特別な食体験を提供してくれる隠れ家的な寿司店でした。大阪・梅田の喧騒から少し離れ、静かな場所に位置しているこのお店は、高級感あふれる和の雰囲気が漂い、まさに心を落ち着かせる場所です。個室でのプライベート空間が用意されており、周りの目を気にせずに、ゆったりとしたひとときを過ごすことができるため、大切なビジネスの接待や家族の集まり、特別な日にぴったりの場所です。 店内に入ると、すぐに高級感と上質な空間が広がります。木目の美しいカウンター席はもちろん、個室は掘りごたつ式で足を伸ばしてリラックスできる仕様。スタッフの方々のきめ細やかなサービスも非常に心地よく、寿司へのこだわりや大阪らしいおもてなしの精神を感じることができました。 こちらで提供される寿司は、全国から厳選された新鮮なネタを使用しており、その質の高さに驚かされます。特に、東京や北海道から直接取り寄せた鮮度抜群の魚介が堪能でき、季節ごとの旬のネタが楽しめるのも魅力の一つです。また、職人の確かな技術が光る握りは、ひと口で口の中に旨味が広がり、素材の味わいを最大限に引き出しています。 まず、先付としていただいたのは、旬の小鉢料理。新鮮な素材をシンプルに味付けしたもので、口当たりが優しく、寿司への期待が高まります。その後、一貫ずつ提供される寿司は、まるで宝石のように美しく盛り付けられており、視覚からも楽しむことができます。脂がのった大トロや、甘みのあるウニ、コリコリとした食感が楽しい赤貝など、どれも新鮮そのもので、一口ごとに贅沢な味わいを堪能しました。 この日の特別メニューとして提供されたのは、地元大阪で採れた旬の白身魚。淡泊ながらも豊かな風味が特徴で、わさびや醤油だけでなく、少し塩をかけていただくと、素材の味がより引き立ちます。また、職人が丁寧に仕上げた玉子焼きも絶品で、ふわふわとした食感とほのかな甘みが口に広がり、口直しにもぴったりです。 「みや川」の寿司には、細部まで配慮が行き届いています。例えば、シャリの温度や固さが絶妙で、ネタとシャリが一体となるように計算されています。また、シャリには独自の赤酢を使用しており、ほんのりとした酸味が全体を引き締め、ネタの美味しさを一層引き立てています。 ドリンクメニューも充実しており、日本各地の地酒や焼酎、さらに寿司に合うワインも揃っています。今回はスタッフの方におすすめいただいた地酒をいただきましたが、フルーティーな香りとスッキリとした味わいが寿司と絶妙にマッチしており、一層食事を楽しむことができました。 締めには、鮮やかな色合いの巻物が登場。見た目も美しく、丁寧に巻かれた寿司は食べやすく、最後まで感動が続くひと皿でした。デザートには季節のフルーツを使ったシンプルなものが提供され、食事の最後に爽やかな余韻を残してくれます。 「梅田鮨個室みや川」は、ただの寿司店ではなく、訪れる人々にとって特別なひとときを提供する場所です。寿司職人の技術とこだわりが詰まった料理はもちろん、心地よいサービスや落ち着いた空間も相まって、誰もが満足できること間違いありません。出張で大阪を訪れるたびに、また足を運びたくなるような素晴らしいお店です。
2024/09訪問
1回
静寂と艶やかさが共鳴する京都・先斗町に佇む「藤わら」。格子戸をくぐり抜けると、京の空気がゆっくりと時をほどき、舌も心も覚醒していく準備が始まります。今宵は、ここでいただいた極上の鮨体験を、全力で綴らせていただきます。 まず口火を切るのは、まぐろ赤身の握り。見るからに張りのある漆黒の艶は、まるで夜の鴨川を照らす提灯のように妖艶です。一口含めば、シャリのほどけるテンポと、赤身の鉄分と旨味が複雑に重なり、静かに膨張するように舌を包み込みます。赤身の握りで、ここまでの感動を覚えたのは正直久しぶりです。シャリの酸味、塩梅、硬さ、すべてが緻密に計算されており、職人の哲学がにじみ出ているように感じました。 続いて登場したのは煮はまぐり。タレのとろみと貝のふくよかな旨味が、口内でまるで語り合うように溶け合い、その艶めかしさに思わずため息が漏れました。煮詰めの甘さは控えめで、貝そのものの滋味を引き立てる絶妙な塩梅。決して派手ではなく、しかし確実に心を震わせる一貫でした。 甘海老の握りにはキャビアが載せられ、濃厚な甘みの中にほんのり塩気が差し込みます。ねっとりとした身質とプチプチのコントラストが官能的で、口の中がしばし舞台となり、主役と脇役が交互に拍手を浴びているような印象を受けました。 光り物も秀逸でした。しまあじは、脂の乗り方が鋭すぎず鈍すぎず、まるで研ぎ澄まされた刃のよう。細かく包丁が入っており、口の中で驚くほどスムーズにほぐれます。酢〆は浅めでありながら、絶妙なアクセントとなっていて、しまあじ本来の旨味を押し上げる役割に徹していました。 中トロは、脂と赤身のバランスが極めて高いレベルで成立しており、舌の上で溶けていく際の温度感すら計算されているよう。口の中が一瞬、静止するかのような時間が訪れ、咀嚼が終わってもその記憶だけが甘く残り続けます。 お造りの皿も忘れられません。見た目の美しさもさることながら、切り方、厚み、温度管理までもが完璧で、それぞれの魚のテクスチャーを最大限に活かしておりました。鯖の締め加減は潔く、酸が一閃走る中で、脂のコクが後から追いかけてくる設計。まるで味覚にストーリーを持たせているような構成でした。 どの一貫を取っても、素材を尊重しつつ、それぞれに「藤わら」というフィルターが丁寧にかけられているのが感じられます。奇をてらわず、しかし職人としての気概と矜持が強く滲む握りの数々に、ただただ圧倒されました。 加えて、カウンター越しの所作も洗練されていて、無駄がない。手元の動きは滑らかで、目配せひとつにすら美学が宿っている。客への心配りも温かく、必要以上に干渉せず、しかし要所でしっかりと距離を詰めてくる。この塩梅がまた絶妙で、心地よく酔える空間を作り出していました。 さらに特筆すべきは、器や盛り付けの意匠。どの皿にも季節感と意図が込められており、食べる前にまず目で味わうという行為が成立しています。料理そのものが、空間と一体となって芸術品として成立しているようで、まるで茶道の一席のような感覚にも似た豊かさがありました。 最後に、藤わらは単なる「美味しい寿司屋」ではありません。ここには、京都という土地の静けさと奥行き、そして職人の真摯な矜持と創意が凝縮されています。握り一貫ごとに物語があり、季節があり、人生の一頁すら重なってくるような深みがあります。 鮨に感動するという体験は、ありふれているようで実は稀有です。しかし藤わらでは、それがごく自然に起こります。感動を呼び起こす鮨は、技術や素材だけでは作れません。人と人との「信頼」と「緊張感」が、目の前の一貫にどれだけ込められているか。その密度に気づいたとき、きっと誰もがこの店の虜になるのだと思います。 また必ず、あのカウンターに戻りたい。次はどんな物語を味わわせてくれるのか、すでに心は先斗町に向かい始めています。
2025/11訪問
1回
焼津さかなセンターの一角に、まさに“港町の宝石箱”とでも形容したくなる鮮魚丼を提供する名店「山水」があります。早朝から漁港の活気が満ちるこの場所で、ここまで完成度の高い丼と出会えるとは、正直なところ想像以上の体験でした。 目の前に供されたのは、海の恵みを余すことなく盛り込んだ豪華な海鮮丼。一見して、その鮮度と色彩に圧倒されます。見るだけで唾液腺が反応するような艶やかな赤身、透明感のある生しらす、艶を帯びた地魚のたたき。さらに、中央にあしらわれた濃いオレンジのうずらの卵黄と、その下に控えるとろろが、丼全体にまろやかな一体感を与える準備をしているのが視覚でわかります。 まずはやはり、この生しらす。ひと口含めば、口の中に拡がるのは淡く、そして儚い旨み。苦みや臭みは一切なく、まるで潮風そのものを味わっているような清らかさ。これは、まさしく“水揚げ地ならではの特権”。地元でしか出会えない、生命の気配を感じさせる新鮮さがありました。 次に試したのは赤身のまぐろ。程よく寝かせられたであろう身は、むっちりとした食感の中に旨みが濃縮されており、口の中で噛み締めるたびに深みを増していきます。どこかクラシカルで、安心感すら覚えるような味わい。それを邪魔しないよう、ほんのりと施された漬けの風味が絶妙です。 その横には、ネギと一緒に和えられた鯵のたたき。この鯵がまた驚きの仕上がりで、脂の乗りとキレのある後味のコントラストが見事。細かく刻まれた玉ねぎと青ねぎの清涼感がアクセントとなり、全体に爽やかなリズムを与えています。そこにショウガとわさびが控えていて、好きな配分で自分だけの味を組み立てられるのも嬉しいポイントです。 そして中央に堂々と鎮座するのが、うずらの卵黄ととろろのペア。これを少しずつまぐろや鯵に絡めて食べると、味わいがぐっとまろやかに変化。刺身の切れ味が一瞬にして包み込まれるような感覚があり、まるで一杯の中に「起承転結」が仕込まれているような構成に驚かされます。途中でレモンを搾って酸味を加えれば、味の流れにまたひとつ新しいページが開かれ、飽きが来ることがありません。 器に使用されている藍色の絵柄がまた、全体の色調に落ち着きを加えており、まるで一枚の絵画のように視覚でも楽しませてくれます。味だけでなく、盛り付けの丁寧さ、色の配置、器の選定に至るまで、全てにおいて“食べる芸術”としての完成度が高いと感じました。 丼だけでなく、サービス面にも心地よさがあります。観光客が多いエリアにもかかわらず、スタッフの対応はフレンドリーかつ丁寧で、慌ただしさを一切感じさせない空気感が店内にはありました。海の目の前にいるような距離感で、静かに、しかし確かに美味しさを堪能できる空間です。 焼津という漁業の街で、ここまで整った海鮮丼に出会えるとは、まさに“発見”でした。観光としての価値はもちろんのこと、地元の人たちが通いたくなる理由がしっかりと詰まっている、そんな説得力のある店。 焼津さかなセンターに訪れることがあれば、ぜひこの「山水」に足を運んでみてほしいと思います。きっとあなたの記憶の中に、ひとつの“美味しさの原点”として刻まれることでしょう。再訪確定、そう感じさせてくれる一杯でした。
2025/11訪問
1回
「鮨大前」での体験は、まさに鮨好きの心を鷲掴みにするものでした。まず、店に足を踏み入れた瞬間から漂う空気が違います。凛とした雰囲気の中に、職人の熱意と魚へのこだわりが滲み出ているのを感じます。カウンターに座ると、目の前で次々と繰り出される極上のネタたち。その一つひとつが、ただ美味しいだけではなく、計算し尽くされた味のバランスと職人技の極みを感じさせるものでした。 まず目を引いたのは、分厚く切られた鰹のたたき。一般的なものとは一線を画す厚みで、口に入れた瞬間のインパクトがすごい。藁で豪快に炙られた皮目は、香ばしさと共にしっかりとした弾力を持ち、噛みしめるたびに旨味が溢れ出します。添えられた刻みミョウガと青ネギが、鰹の持つ力強さをより際立たせ、そこにスダチをひと絞りすることで、一気に爽やかさが加わります。この組み合わせ、絶妙としか言いようがありません。 次に登場したのは、見事な刺し盛り。大ぶりなサバは、酢締めの塩梅が完璧で、酸味と甘みのバランスが絶妙。身はしっかりと締まっていながらも、口の中でほどけるような食感。そこにわさびと少量の柚子胡椒を添えることで、後味が引き締まり、次の一口をすぐにでも求めたくなります。また、ホタテはぷりぷりとした食感で甘みが濃厚。エビは噛むたびに甘みが広がり、その上品さが際立ちます。イカの透明感には驚かされ、その歯ごたえと甘みはまさに新鮮そのもの。どのネタも一切の妥協を感じさせず、まさに職人の目利きが光る一皿でした。 焼き物にも手を抜かないのが、この店の素晴らしさ。焼き魚は脂が乗っていて、皮目はパリッと香ばしく、中はふっくらとジューシー。シンプルな塩加減が、魚そのものの旨味を最大限に引き出しており、余計な装飾をせずとも完成された味わいを楽しめます。特に、写真の中の小魚は頭から丸ごと食べられるほどに焼き加減が絶妙で、噛むたびに旨味がじんわり広がります。 さらに、酢の物の一皿にも感動しました。タコとキュウリ、柑橘が織りなす爽やかなハーモニー。タコは驚くほど柔らかく、噛むごとに旨味がじんわりと滲み出てくる。キュウリのシャキシャキ感と柑橘の爽やかな酸味が、それを見事に引き立てています。さっぱりとした味わいの中にも奥深さがあり、繊細な仕事ぶりが感じられました。 そして、やはり外せないのがお寿司。シャリはふんわりと握られ、米粒の一粒一粒がほどける絶妙なバランス。ネタとの一体感が見事で、口の中でゆっくりと溶けていく感覚がたまりません。脂がのったトロは、舌の上でとろけるような食感で、まるで夢心地のような味わい。ウニは濃厚ながらも臭みが一切なく、クリーミーで甘みが際立つ。穴子はふわっとした食感で、甘めのタレがしっかりと絡んでおり、口の中で余韻が長く続きます。どれもこれも、一貫ごとに感動があり、ただ「美味しい」では言い表せない、心が震える体験でした。 鮨大前の魅力は、単に美味しい寿司を提供するだけではなく、一品一品に込められた職人の技とこだわりが感じられること。食材の質、仕込み、調理、提供のすべてが計算し尽くされており、それが極上の一皿となって目の前に現れる。この一連の流れが、食事そのものを特別なものへと昇華させているのです。 また、店の雰囲気も特筆すべきポイント。木の温もりが感じられるカウンター席は、居心地が良く、職人の手さばきを目の前で楽しめる特等席。無駄のない動き、魚を扱う繊細な手つき、寿司を握る一瞬の所作…それらすべてが一つの芸術のようで、ただの食事以上の体験を提供してくれる。 総じて、「鮨大前」はただ寿司を食べるだけではなく、食の奥深さを体験できる場所。どの料理も手間を惜しまず丁寧に作られており、素材の味を最大限に引き出す工夫が随所に見られます。魚の鮮度、握りの技術、調理の細やかさ、どれを取っても一級品。鮨好きならば、一度は訪れるべき名店だと強く感じました。
2025/04訪問
1回
名古屋にある名店「鮨旬美 西川」は、名古屋の寿司文化を代表する特別なお店です。今回3回目の訪問で、改めてその素晴らしさを実感しました。カウンター席のみで、大将との距離が近く、一流の技を目の前で楽しむことができる、寿司好きにはたまらない場所です。完全予約制のため、簡単に予約は取れませんが、その価値は十分にあります。 お店に入ると、落ち着いた空間が広がり、特別なひと時を演出してくれます。大将は非常に粋で気さくな方で、料理に対するこだわりや、その日の新鮮なネタについての説明を聞きながら、目の前で寿司が握られる様子を見ることができます。この距離感と親しみやすさも、このお店の魅力の一つです。 写真にある大トロの握りは、見るからに脂の乗りが良く、口に入れるとすぐにとろけてしまうほど柔らかい。シャリとの絶妙なバランスがあり、何度食べてもその美味しさには驚かされます。大トロの次には、新鮮なエビが供されました。活きたエビをそのまま握りにしてもらう贅沢さは、寿司の真髄を味わっている感覚です。エビの甘みがシャリと見事に調和し、一口ごとに至福の時間が過ぎていきます。 他にもコハダやホッキ貝といった寿司ネタが登場し、どれも大将の手から生み出される芸術品のような一品。シャリの具合やネタの切り方に至るまで、細部にわたって計算された技術が光ります。特にコハダの締め具合は絶妙で、口の中でほろっと崩れながらも味わい深さを感じさせるものでした。 お椀料理としては、季節の野菜を使った一品が登場しました。お椀から立ち上る澄んだ出汁の香りが、食欲を一層引き立ててくれます。ふぐの白身は非常に繊細で、口に含むとすぐに旨味が広がり、上品な味わいが楽しめました。季節を感じさせる野菜との相性も抜群で、この一杯でさらに満足感が高まりました。 「鮨旬美 西川」は、名古屋でもトップクラスの寿司を提供するお店です。寿司そのものはもちろんですが、大将との会話やその日だけの特別なネタが楽しめるため、何度訪れても新鮮な驚きがあります。今回の訪問も、最高の体験をさせていただきました。名古屋に来たら、必ずこの店で極上の寿司を味わいたくなる、そんな素晴らしいお店です。特別な日や、大切な人との時間にぴったりの場所です。 店の予約は必須で、特に週末や特別なイベントがある時期は早めの予約をお勧めします。