10回
2024/12 訪問
人生のお店
相変わらず一流の料理とおもてなしをしていただいて素晴らしいお店でした!
冬の片折は、お店開店以来一番人気の季節かもしれないです。なぜなら、冬の季節では日本海側のズワイガニを食べられるということは大きな理由だと思います。
しかし、去年から以前のような全ズワイガニのコースは貸切会以外、基本的に出ていないと片折さんが話していました。北陸の食材は決して蟹だけではないので、他の良い食材もお客様に提供したい、という気持ちがよく分かりました。
したがって、加能蟹だけではなく、氷見の寒鰤、立山町の真鴨など北陸を代表する上質の食材を使用していただき、本当に感謝いたします!
ちなみに、本文を書いているとき、食べログ全部門全国1位となり本当に名実一体なので、おめでとう
2025/01/22 更新
2024/09 訪問
人生のお店
3か月ぶりのこちら。
長月のメニューのテーマは重陽の菊。
中秋の名月を象徴する残月豆腐、菊模様の蕪のお椀、泥障烏賊の菊鮨、数々の料理は中秋と重陽の要素を含んでいます。
旧暦の9月9日は、重陽の節句と呼ばれ、平安時代には前日の9月8日に菊の花を真綿でおおって菊の香を移し、その翌日の朝に露に湿ったこの真綿で顔にあてて、若さと健康を保とうとする行事がありました。これを「菊の着せ綿」といいます。
片折さんは、これを真似して、泡で着せ綿を作り、茶碗蒸しの上を覆うことで、菊の着せ綿という宮中行事を再現しました。心を打たれてました。
私は、いいお店は決して料理の味だけではなくて、国の伝統や文化を料理の形で大衆に伝えるのも大事なポイントの一つだと思っています。
2024/09/26 更新
8月末の金沢、真夏の盛り。日中は30℃を超える暑さに包まれますが、日本海側特有の湿気が多く、まとわりつくような蒸し暑さがあります。
この日は、夏の片折さんで貸切会をさせていただきました。
石川県のトウモロコシ、富山県の鮎、福井県の海鰻など、北陸ならではの夏の食材がふんだんに使われ、片折さんらしい郷土料理が次々と登場しました。
もちろん、お造りも相変わらず世界一レベルの美味しさで、深く感銘を受けました。
多くのお店では骨抜きの鮎が提供されますが、今回は片折さんのご指導のもと、自分で鮎の骨を取らせていただき、料理の体験度も一層高まりました(笑)!
お店を後にすると、隣を流れる浅野川が日差しを受けてゆるやかに輝き、川面を渡る風が夏の名残をそっと運んでいました。