6回
2025/01 訪問
冬
冬のpesceco。
どの季節も好きにさせてくれる。
そして島原を好きにさせてくれる。
アミューズで既に掴んでくる。
美しい。
そして大地と海を味わう。
新作のdejimaは薔薇の花の様に1枚1枚重ね合わさり完成された逸品。
牡蠣との相性も完璧。
がねを臨場感だしながらむしむしするところを眺めながら、楽しそうに仕上げていくシェフな一面と、空間をつくっていく真剣な緊張感と距離感が食事を楽しませてくれて、居心地をよくしてくれる。
そこから仕上がる品はただただ惚れる。
忘れかけている何かを取り戻しに帰る場所。
全ての品が衝撃的なのに重たくない不思議。
アオクビがまたさり気なくなのに、全てを使い味わうことができる。
メニューがあまり変わらないなんてとんでもない。
その時その時を活かして感じさせてくれる。
慣れない。
また帰ってくる。
大好きな空間。
2025/01/16 更新
2023/12 訪問
私の中のpesceco
お店に入ると「お久しぶりです」でお迎えされる。
お久しぶりの感覚がなくて、振り返ると14ヶ月ぶりの訪問。
自分でびっくり。
久しぶりな気がしない。
大袈裟ではなく、自分はこれまでの14ヶ月pescecoの余韻を感じ続けていたから全然久しぶりではない。
pescecoはおかえりな場所であり、いってらっしゃいの場所。
思想、感覚、空間、背景、全てに尊敬と素敵な距離感。
一つの浄土という世界を具現化している。
争いの社会の中、忙しなく、安穏なる世界。
食事はこれまでの総集編か、何か特別に凄くないか?
と感じるけれども、毎回がスペシャル。
そしてシェフの雰囲気にうっとり。
楽しそうに料理をするワクワク。
それを見せられる食べる方もワクワク。
pescecoが創り出す空間と穏やかさ。
そしてこの日はまさかの天然鴨が登場。
ゆっくりじっくりスタートから焼いていき、視線は鴨にいきがちになりながらも、鴨が登場するまでの他のラインナップに注目させる魅力。
一つ一つがスペシャル。
そして、全てに生産者や背景が浮かび上がる。
島原を全力で好きになる。
ここでしか味わえない島原。
また来年。
2023/12/30 更新
大好き。
一期一会の大切。
同じ様で常に変化しているから、新しく懐かしいが交わる。
そして、料理の楽しさと緊張がデザートまで続く。
呼応していく感じで言葉はいらない。
ただ、ただ美しさ、美味しさ、食材の背景を味わう。
食に留まらずに文化を味わえる。
多比良ガネを雄と雌どちらも。
ボリュームもりもりでお腹いっぱいになりながらも美味しく食べれる不思議。
初めましてのイカのエロスにメロメロ。
pescecoのガストロノミーを感じながら過ごす時間は有難い。
ひとつの鍋はその日の食材を合わせて表現される素敵な時間。
いつも同じようで微妙に違う余韻。
同じがない。
そして食事が終わると溶けていく空間。
始まりから終わりまで毎回やられる。
そして余韻をずっと次回まで残していく。
呼吸をしていくように。