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そな田西8丁目、資生館小学校前、中央区役所前/日本料理
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夜の点数:3.9
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 3.9
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|サービス 3.9
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|雰囲気 3.9
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|CP 3.9
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|酒・ドリンク 3.9
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[ 料理・味3.9
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| サービス3.9
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| 雰囲気3.9
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| CP3.9
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| 酒・ドリンク3.9 ]
地域に囚われない自由でクリエイティブなペアリングが、料理の美味しさをさらに引き立てる。
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ホタテとブラウンマッシュルームのリゾット
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MUSUBI十二単
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看板
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2025/03/22 更新
★3.90
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から徒歩10分程度の場所にある創作料理のお店。なお、同店は、2010年にワインと日本酒好きが集って開いた料理店であり、北海道の食材を堪能することができる。得意のワイン、日本酒のペアリングはもちろんのこと、日本茶にも拘りがあるとのこと。
外観はThe古民家。築120年経過しているそうだ。お店に入ると1階にはカウンター席、テーブル席がある。吹き抜けなのでかなり解放感がある。2階は個室になっている。
今回の出された料理は以下の通り。
1.冬牛蒡のポタージュ
雪はやんでいるが、札幌の夜は寒い。素材の旨みを存分に引き出した、心、身体ともに温まる一杯だった。スープの色合いは優しいベージュ色で、牛蒡特有の香ばしさと深いコクが広がる。冬に収穫された牛蒡ならではの甘みがしっかりと感じられ、土の香りがほんのりと残るのが心地よい。ポタージュ自体は非常にクリーミーで舌触りがなめらかである。乳製品や出汁の使い方が絶妙で、牛蒡の風味を引き立てるように丁寧に仕上げられている。
2.自家製ハムのサラダ、ブルーチーズを添えて
北海道産の豚が使われた自家製ハムのしっとりとした食感と、程よい塩気と肉の甘みのバランスが良い。ハム特有の燻製香は控えめで、素材の自然な風味を楽しめる仕上がりになっている。
サラダには、新鮮なルッコラが使われ、シャキシャキとした食感と穂のかな苦みが心地よい。ドレッシングは酸味が穏やかで、自家製ハムの旨みを引き立てるようなシンプルな味付けである。そして、この皿のアクセントとなっていたのが、添えられたブルーチーズ。独特の香りと塩気が加わることで、サラダ全体に奥行きが生まれ、ワインとの相性も抜群な一品となっている。
3.刺身
同店では醤油を使わないお造りが提供される。ボタン海老は流石北海道、驚くほどの鮮度で、ぷりっとした弾力とねっとりとした舌触りが印象的。甘みがじんわりと広がり、旨みの余韻が長く続く。濃厚なエビ味噌は、まったりとしたコクを楽しむことができる。ワタリガニは、身がしっかりと詰まっていて、噛むごとにカニの甘みが半端ない。
4.ホタテとブラウンマッシュルームのリゾット
ホタテは猿払産、マッシュルームは帯広産とのこと。ホタテは極めて新鮮で、口に入れるとふっくらとした食感と濃厚な甘みが凄い。帆立の旨みがしっかりと引き出されており、リゾット全体にその風味が染み渡っていた。火入れの加減も絶妙である。外はほんのりと香ばしく、中はジューシーでとろけるような仕上がりである。そして、帯広産のマッシュルームは香り高く、リゾットに深みを加えている。マッシュルーム特有の豊かな風味と、じんわりとした旨みが感じられ、帆立の甘さと見事に調和している。リゾットの米はアルデンテの絶妙な炊き加減で、クリーミーながらも重すぎず、帆立とマッシュルームの旨みをしっかりと吸収しており、滋味深いコクがありながらも、後味はすっきりとしていて、最後のひと口まで飽きることなく楽しめた。
5.無菌豚のソーセージ
メイン料理である。ソーセージはどちらかというとチープと思われがちなので、このクラスの料理店がメインとして出すことは珍しい。ただ、これはただの思い込みであったことを食べるとわかる。
肉のジューシーさと、ぎゅっと詰まった旨みが印象的である。無菌豚を使用しているだけあって、豚肉特有の甘みと深いコクが際立っていり。恐らく前肩の部位なのだろう、適度な脂のりと、しっかりとした赤身の旨みがバランスよく、噛むごとに肉の風味が広がる。また、スパイスや添加物に頼ることなく、素材本来の良さを活かしたシンプルな味付けがなされているのも、このソーセージの魅力であった。ソーセージだけど、「肉を食べている」という満足感をしっかりと得られる、贅沢な料理であった。添えられたマッシュポテトも美味。
6.生合鴨肉と山菜の蕎麦
生合鴨肉はとても新鮮で、柔らかくてジューシー。適度な焼き加減で、鴨肉の肉質がしっかり感じられるとともに、その旨みがスープに溶け込んでいる。山菜も、季節感を感じさせる新鮮さがあり、春の風味が口いっぱいに。特に、山菜の苦味と鴨肉の脂身の甘みがうまく融合しており、それぞれの素材が引き立て合うような絶妙なバランスが取れていた。蕎麦自体は、しっかりとしたコシと香りがあり、喉越しも良い。シンプルながらも、鴨肉の旨みが溶け込んだつゆは、蕎麦との相性が抜群であった。
7.カタラーナ
デザートは、カタラーナである。表面はカリッと香ばしくキャラメリゼされており、スプーンを入れると中のクリーミーな部分がとろりと溢れ出す。口に入れると、まろやかな甘さとともに、ほのかなバニラの香りが広がる。とろけるような食感が非常に心地よく、濃厚ながらも後味が軽やかで、甘さがしつこくないのが嬉しいポイントである。
同店は、食事のみならず、ペアリングが素晴らしい。特に、各料理に合わせたワインや日本酒の選び方が非常に巧妙で、料理の味を引き立て、より一層深い味わいを楽しむことができた。基本的には北海道内のワインを合わせてくれるが、料理によっては地域に囚われない自由でクリエイティブなペアリングが、料理の美味しさをさらに引き立て、食事全体の体験をより深く、豊かなものにしてくれた。料理とドリンクの絶妙な相乗効果を楽しみながら、食の世界を広げる素晴らしい時間となった。
支払いは現金の他、各種クレジットカードが利用可能である。
(参考)評価について
★3.20 普通。つきあい上いく可能性がゼロではない
★3.30 普通。今後行く可能性がゼロではない
★3.40 普通。誘われれば今後行く可能性がゼロではない
★3.50 普通に食べれる、誘われれば行く
★3.60 その土地にいく機会があれば多分行く
★3.70 その土地にいく機会があれば、また行くと思う
★3.80 その土地にいく機会があれば、また是非行きたい
★3.90 また是非行きたい。身近な人に食べさせたい
★4.00 絶対行きたい。身近な人に絶対に食べさせたい
★4.10 金銭的な負担を無視した場合、行きつけにする