2回
2023/10 訪問
絶品のイノベーティブ&本格的中国料理
このオーベルジュのオーナーシェフ・小薇(シャウウェイ) さんと仲良くなったのは、本当に最近のこと。素晴らしい無農薬野菜を育てる千葉・内房の足達さんが、館山美食倶楽部に行き、食事を絶賛していたので、早速予約。初めて訪れたのが8月だった。
私も感激した中国料理。食の変態同士(笑)、すっかり打ち解けて、あっという間に親しくなった。その後、シャウウェイさんの中国の友人たちが来日した際、私がプロデュースするホテル(夢みさき) で食事して大喜び。そしてこの日の再訪となった。なんと、「上海蟹の雄と雌の食べ比べ」というスペシャルなコース☆
◆蟹宴 2023
◇アヒルの水掻き辛子和え (北京料理)  和芥子のソース、黒酢、蜂蜜と胡麻油、中国醤油 非常に手間暇かかる料理 初めて食べたかも
◇蒸し鶏のネギ生姜ソース (広東料理)  腿と胸、やはり骨付きが旨い
◇酔っ払い蟹 生きたまま10日
◇太刀魚のフリット (上海の伝統料理)  下味つけてから紹興酒、干して旨みを増している
◇初物真鱈の白子ラー油
◇千社唐(ちしゃとう)とクラゲの山椒和え
これが絶妙の口直し
◇上海蟹の獅子頭 肉団子の中に上海蟹、肉団子はミンチにはせず、小豆サイズのお肉を合わせたもので、食感はふわふわ
◇上海蟹の蒸し 雄と雌の食べ比べ☆ オレンジ色は卵なので雌、黄色い白子と味噌(肝臓・腎臓・脂肪) の雄。9月から10月が雌のシーズン、11月以降が雄のシーズン。両方とも美味しく食べられる10月末あたりが、食べ比べのベストシーズン。小薇さんのアドバイスだった
◇黒トリュフ、クリスビーの鴨 (雲南料理)  30年もののバルサミコ、アヒルの血、中国酒、オイスターソース
◇フカヒレの姿煮込み
◇上海蟹味噌の小籠包 上湯スープに蟹の身をいれて炊いたもの
◇鮑を使った香港スタイルの点心 蜂の巣 里芋
◇上海蟹と香茸の和え麺
◇温かい杏仁豆腐
上海蟹を食べた後に冷たいものを食べるとお腹を壊してしまうという伝え
◇胡麻団子 生姜スープ 30年ものの陳皮と黒糖
今秋、上海蟹のコース料理を何度か食べた。味付けが濃いというか、しょっぱい感じの上海蟹が多かったが、シャウウェイさんの料理はレベルが一つ上。手間ひまをたくさんかけて、仕込みに時間をかけているのが分かる。
アヒルの水掻きなんて、その最たるものの1つ。
すべて無化調で余分な雑味がない。繊細で上品、今まで食べてきた中国料理の中で、最も美味しかったお店の1つ。彼女の旦那さん、星野氏はこのオーベルジュの支配人でワインエキスパートの資格を取得、おもてなしも心地よかった。
ご存知の方も多いと思うが、彼女は有名な中国料理研究家で、東京で有名店を経営、料理の鉄人の審査員やNHKの料理番組などにも数多く出演している。
今度はご夫婦で、これも私がプロデュースする「鉄板焼きバクノス・南房総本店」に来るので、私も隣席する予定。長いお付き合いになりそうだなぁ。
ご馳走さまでした。
また伺います

2023/11/03 更新
今年は自然発生的に、ぼくが主催する食事会グループが立ち上がったこともあり、誕生日の前後は食事会オンパレードだった。中でも誕生日当日〜翌日にかけて、生誕祭グルメツアーが組まれていた、、ww。
その初日・誕生日当日が、館山美食倶楽部のディナー貸切り食事会。遠くはセブ島、広島からも参加してくれ、フードコーディネーターや料飲店経営の方など、精鋭の10名☆
妹分でもある、オーナーシェフの小薇(シャウウェイ) が、誕生日特別料理コースを用意してくれた☆同じく妹分のあさみが、当日のメンバーの掌握、シャンパンの選定など、詳細を取りまとめてくれた☆この二人には特に感謝☆☆ o(^-^)o
⬜︎ 上海蟹尽くし2024 ⬜︎
◆アミューズ〜シャンパンに合わせて
蟹味噌の手巻寿司
上海蟹のゼリー キャビア乗せ
カニの爪肉with黄金皮蛋(ピータン)
生姜の黒酢の酢飯、キャビアに蟹の胸肉のゼリー寄せ、甲羅出汁。黄金ピータンは四川で1年前に予約したもの。蟹の爪肉、オリーブオイルとレモン。
アミューズから手間暇をかけている繊細な料理。蟹の味わい深さと、貴重なピータンはインパクトがあり☆
◆名物酔蟹〜酔っ払いガニ
何種類もお酒を使い、中国焼酎で殺菌消毒。死なない程度に加減するのが大事。活発になる深夜にやると、特製のタレをしっかり蟹が飲んでくれる。
10年もの雲州という紹興酒、ブランデーやヘネシー、醤油だけでも3種使うというこだわり。美食倶楽部の酔っ払い蟹は、塩辛くなく、蟹本来の旨味を特製タレが上手に引き出している。
◆八寸
松阪豚の叉焼(チャーシュー)
レモンクラゲ
伊勢海老の湯引き
葱油 千社唐(チシャトウ) 
ジンジャー素蒸し伊達鶏
黒トリュフのテリーヌ

伊勢海老とその味噌は、蟹の油で炒める。黒トリュフのテリーヌ、釜焼きチャーシュー、クラゲの赤酢レモングラスオイルなど、いずれも手の込んだもの。
黒トリュフテリーヌはトリュフの風味・味わいが絶妙で、いくらでも食える。釜焼きチャーシューはアジアンな香辛料が使われ、日本人好みの甘さを残した上品な味わい。
◆主菜
上海蟹の姿蒸し メス オス
野生キノコとハタの蒸しスープ
フカヒレの蟹味噌姿煮
蒸し鮑と黄韮(キニラ)の上海蟹炒め
北京ダック

オスとメスの姿蒸し。メスは十分だが、オスは少し早いとのこと。胸肉と味噌。メスは口の中でトロける☆オスも白子と和えてあるので、旨みたっぷり。
お椀は赤ハタ、松茸、衣笠茸、地鶏などの野趣あふれるスープ。キノコの香り豊かな、贅沢なお椀。
フカヒレの蟹味噌煮は、味を染み込ませるためにあえて崩して炒めたもの。蟹味噌の旨味をフカヒレに染み込ませ、そのまったりした食感が口に広がる瞬間は、まさに究極のエロ体験。旨いの究極系がエロなのだ☆
今年も一体、どのくらいの料理を食べてきたのだろう。その中で、このフカヒレは最高の一品かもしれない☆
鮑と上海蟹の脚、黄韮と台湾豆苗、鮑茸。全体的に上品な味付け、王道の中華。その中でも、蟹脚は味が濃く、さすがは上海蟹選びのプロだと実感。
北京ダックにグラニュー糖、塩とトリュフ。個人的にグラニュー糖は食さないのだが、シャウウェイのやること、素直に食べた。サクっとした食感の後に、咽せるほどの旨味の詰まった脂が滲み出てくる。見事なマッチング☆
◆点心
黒トリュフ小籠包
トリュフはバターで低温炒め、ペースト。豚肉と1:1
◆主食
蟹味噌とトリュフの和え麺

香港麺。濃厚な蟹味噌ソースに和えた麺は、麺自体がしっかりした歯ごたえで、食べ応えあり。下は黒、上は白トリュフの和え麺、トリュフ麺という感じ。
◆甘味
芡实杏仁汁粉の茹で胡麻団子
杏仁スープと、やさしい胡麻団子。甘すぎず締めに◯。
◆誕生日ケーキ
これには感激せざるを得なかった!。私の弟分としてのキャラクターと自認する、スヌーピーの顔が描かれた、オリジナルのオーダーケーキ❣️食事で胃袋と脳は満たされたが、このケーキで心まで満たされた☆☆
仲間に「来年も来る?」と聞くと
「再来年も来ます!」
╰(*´︶`*)╯♡
シャウウェイ、本当にありがとう!あさみ、来年もよろしくね♪