『獺祭と田酒の話』はりー・ばーんずさんの日記

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日記詳細

昨年の10月に3週間かけて行った山陰・山陽旅行の時の話。
この時の旅行では、親父のために各県で地酒を買っていた。
ある程度貯まるとヤマト運輸で送るというのを繰り返し、合計20本以上の日本酒を買った。(すべて一升瓶)
日本酒については各県の今人気の物を事前にネットで調べてた。

山口県萩市に行ったときに、松陰神社を観光し、入口にある土産物屋によってみると置いてある日本酒はすべてが獺祭。
事前に調べていた情報ではなぜか獺祭は山口県の地酒ベスト3には入っていなかったので、聞いた事の無い日本酒でも、ホントの意味で地元の人に飲まれている地酒を買おうと思っていた。
スマホで萩市・日本酒・酒屋で検索して近いところにあった酒屋さんへ向かった。
店内に入り日本酒コーナーで一本目はネットで調べていた東洋美人を手に取り、もう一本と思ってラベルを見ながら迷っていると店主が話しかけてきた。
地酒を探している事、宮城から来た事、日本酒通の親父へ買うためという話をした。
松陰神社で獺祭しか売っていなかったという話と、実は獺祭はネットで上位じゃなかったので買わなかったという話をすると店主からおどろきの情報を伝えられた。
『獺祭は9年前から大量生産になって味が落ちたんですよ。だからうちにも置いてないんです。』との事。
たしかに店内に獺祭は無かった。
山口県萩市にある日本酒の品ぞろえが良い酒屋さんでの話である。
安部元首相のお膝元で全国的にも有名な獺祭がそんなことになっていたなんて。
ただし、実際には利き酒師でもない限り飲んでも分からないんでしょうけどね。
この旅では、ブランド料で高い日本種を買うのはしたくないと思っていた。(この旅では3,000円台で買った純米吟醸もあった)
2本目の日本酒は店主にすすめられた山口県の地酒を購入しました。
結局、次の日に獺祭の酒蔵のある山口県岩国市にも泊まったが、今回の旅では獺祭は買わずじまいでした。

でも帰ってから思った事がひとつある。
ラベルを見ながら毎晩晩酌をしている高齢の親父を見ていると、大量生産とか関係なく有名ブランドな日本酒を買ってってやれば良かったと思った。
東北人には獺祭は珍しい日本酒だし。
というのもつい先日、仙台の行きつけの酒屋さんに行ったら田酒が売ってて四合瓶で1,700円だから親父へ買って行ってみた。
そしたら凄い喜んでたんですよね。
田酒が人気があるのは知ってたみたい。

そこでもうひとつ今度は田酒の話を。
15年以上前に、親父へは一度田酒(一升)を買っていった事がある。
飲み友達から普通の値段で田酒が手に入りますけど、どーしますかって言われて一升瓶を1本買った。
たしか3,000円くらいだったような記憶がある。
お盆の一週間くらい前に実家近くに寄ったので、その日本酒を置いて行った。
さてお盆に帰って夜に飲み始めた時に、田酒がプレミア品でなかなか手に入らないという話をしてみんなで飲もうとした。
すると、既に親父は置いて行った日から飲み始めていて1合くらいしか残っていなかった。。
親父曰く、ラベルを見ても高そうじゃにないし普通の日本酒だと思って飲んでしまっていたとの事。
飲んだ感じでも、これは普通の日本酒だと思ったと言われて、目が覚めた。
当時の私は盆暮れには必ず日本酒好きな親父へ純米大吟醸を買って行ってた。
田酒は、毎日日本酒を晩酌している親父にとっては普通の酒だったとの評価。
結局高い日本酒も、日本酒通の親父からしたら同じ日本酒っていう事。
この時からプレミア価格の酒は買わないように思ったのである。
そんな出来事を思い出した。

それ以来の田酒。
四合瓶で1,700円、普通の値段。
今回親父に渡すとテレビを見て知ったのか、この田酒って珍しいんだよなと喜んでた。
結局、日本酒は味よりも、その日本酒のバックボーンを知っているかで楽しめるかが変わると思う。

結局のところ、毎日日本酒飲んでる親父にしてみても、細かい味の違いは分からんのよね。。
味、味って言っても、純米大吟醸と純米酒や、甘口・辛口の違いは分かったとしても、産地の違いでの味の違いは分からない。
ブランド料で高くなっている場合は除いて、やっぱり買うべきなのは有名な方って事かな。
(あくまで私が高齢の親父へ日本酒を買う場合の話です)
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