n_u_guideさんが投稿したL'Arbre(東京/武蔵五日市)の口コミ詳細

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横浜・東京の美食めぐり日記

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L'Arbre武蔵五日市/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2024/11 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

【唯一無二の「もうひとつの東京」を優雅に味わう】

東京・あきる野市で有形指定文化財になっている『小机邸』で感動的なフランス料理をいただきました。

約150年の時を経て、2023年10月12日に
レストランとしてオープンされます。

そしてたった半年で、
美食ガイド・ゴエミヨに掲載されたのが
今回訪れた『L’Arbre(ラルブル)』さんです

空気感も、お料理も、サービスも
すべてが素晴らしく建築や空気感にも
虜になり、心が掴まれました。


帝国ホテル『レ セゾン』の元・副料理長だった
松尾直幹シェフが地元に戻り
畑で野菜を育ててお料理を提供してくださる
松尾シェフのセンスと実力に、感動するレストランです


1品目の多摩 島は
ラルブルさんの畑で作っている
じゃがいもタワラマゼランを
千切りにしたものに
奥多摩のワサビ漬けを。

島寿司には八条島の青鯛に酢飯を。
島寿司から先にいただきました。


2品目の江戸東京野菜 内藤カボチャは
上はじっくりとソテーし
下はローストしてピューレにしたものを。

もともと大好物の一つのカボチャですが、
内藤カボチャは、ねっとりとした味わいで
美味しいカボチャでした♡

梨と柚子でおからのフレークが。
自家製の辛くない柚子胡椒と
サワークリームをつけると
味の変化を楽しめます✨


ここで薪釜で焼き上げたブリオッシュを
黒ムツとご一緒に見せていただきました。

ブリオッシュは
今まで見た中で一番というくらい
大きなサイズでした。

10年ほどフランスのノルマンディ地方で
修行をされていたパン屋さんが作った
カンパーニュに近いもので
食べ応えがあり美味しかったです


3品目の秋川鮎 春巻は
お皿も川のように躍動感があるものを
一皿、一皿、作家さんにオーダーをして
作っていただいたそうです。

川の流れを感じながら鮎をいただけます。

頭や骨はお煎餅のようにパリパリしており
春巻は白ワインで漬けた鮎を。

本来フランス料理では『マトロート』という技法で
赤ワインで作るらしいのですが、
鮎のよさを活かすために白ワインにされているそうです。

ソースは
マイクロキュウリやトマト
そしてグリーンカレーもありました。

東京シャモのレバーを使ったポン酢。
鮎の魚醤を使われていました。

付け合わせやソースが一皿の中に
一口ずつ溶け込んでおり、
お味や食感の違いを楽しめます。

→特にグリーンカレーがとても美味しく
後述をする東京Xさんの豚肉も美味しかったので
お土産でグリーンカレーを購入しました✨


4品目は里芋団子 コンソメスープ。
鹿肉でお団子が作られており、
お団子を口に近付けると鹿肉の香りが漂い
一口いただくと、とてもパンチのある一品でした。

舞茸は薪の中で30分ほど、
お庭で採れた銀杏と、
6月に収穫された杉の新芽を。

(科学的な根拠はありませんが、一雑談として)
ジビエのお肉は特にパワーをいただけると
小耳に挟んだことがありますが
そんなことを思い出させるお団子でした✨

見た目が和の懐石料理でいただくような
ビジュアルで、日本の食材を
より一層楽しむことができます。


5品目は八丈島産の鮮魚で黒ムツを。

脂がのっているので弾力があり
ポワレにしていただきました✨

トマトと甘夏を使ったソースを
目の前でかけていただき、完成します。

丸々、炭焼きにした蕪と
ナスのキャビアドオーベルジーヌを。

キャビアドオーベルジーヌとは
初めて聞いたのですが、
フランス料理でなすのペーストのことだそうです。

名前にキャビアとありますが、
ローストしたなすを潰すと
キャビアのような見た目になることが
由来しているものでした。

香りはもちろんナスですが、
叩かれたナスをトマトのコンソメのエキスで
味付けをされており、とても美味しかったです✨

アンチョビの香りが美味しさを
際立たせていました。

春菊のピューレもあり
多様なお味をいただけます。


6品目は澤井農場 東京X。
豚肉を薪焼きをしたメインをいただきました。

松尾シェフの技術もありますが、
あまりにも美味しい豚肉だったので
東京XさんのHPを拝見すると、

「脂肪の融点は通常の豚や黒豚よりも低い30.9℃なので、
口の中でとろける食感が得られます。」

と書かれていました

脂が上質で全く重くなく、とても美味しい豚肉です。

あまり脂っぽい豚肉が好きではない私は
そのとろける食感があるのに
いかにも「脂身!!」と感じるような
苦手な脂感がなく感動しました^^

付け合わせには菊芋(キクイモ)というお野菜や
マコモダケというきのこ類ではなく、
見た目は小さなたけのこのようなお野菜。

この近郊でしか採れない紫インゲンを✨

ソースは香茸というポルチーニのような香り


金木犀のドリンクとお肉をご一緒にいただき
柔らかい甘い香りで、
じんわり優しく上品に広がるお味の
ペアリングを楽しみました


和栗のモンブランには、
自家製のブルーベリーのムースと
セミドライにしたブルーベリーを。

石川酒造さんが作っている
黒ビールのアイスクリームが
小笠原のバニラビーンズと
ご一緒に味わえました。


漆と陶器の合作で、
平安・奈良時代にできたスタイルのものを
作家さんと一緒に作られた秋のお皿は
落ち葉感が忠実に再現されています


大都会で華麗なご活躍をされた松尾シェフが
地元に戻って、おだやかな空気感の中で
腕を振るうフレンチは
「自分の幸せな生き方とは何か」
を考えさせてくれるきっかけになりました。


まさに食を文化や芸術と一緒に
考え、気づきを与えてくれるのは
真の東京ローカル・ガストロノミーです✨


1ヶ月ほど前に予約をして訪問日は
運よく紅葉が美しく見ることができました。

春夏秋冬、それぞれのシーズンで
魅力があると教えていただいたので
今度はほかのシーズンに必ず再訪したいです


️メニュー

MENU DÉJEUNER
ムニュデジュネ
13,200円

多摩 島
江戸東京野菜 内藤カボチャ
秋川鮎 春巻
里芋団子 コンソメスープ
八丈島産 鮮魚
澤井農場 東京X
あきる野産和栗 石川酒造デュンケル
小菓子(プリン、メレンゲのクッキー、りんごのコンポート)
コーヒー紅茶 東京狭山茶

2024/12/07 更新

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