2回
2025/05 訪問
都会の喧騒を忘れるMetisで紡がれる、アートのような料理の数々
『Metis 六本木』の魅力
★薪焼きによる五感を刺激する料理体験
店内中央に設置されたかまどで調理される薪焼き料理は、炎の音や香り、視覚的な美しさが食事の時間を特別なものにします。
★シェフ鈴木昌嗣氏の確かな技術と独創性
フランスでの修行経験を持つ鈴木シェフが手掛ける料理は、伝統的なフレンチに和の要素を取り入れた新しいスタイルで、訪れるたびに新たな驚きがあります。
★洗練された空間と心地よいサービス
カウンター8席のみの落ち着いた空間で、洗練されたスタッフの丁寧な対応が心地よく、特別な時間を過ごすことができます。
◆お店の説明
『Metis 六本木』は、
「和魂洋才」をコンセプトに、日本の四季折々の食材をフランス料理の技法で表現するレストランです。シェフの鈴木昌嗣氏は、15歳で料理の世界に入り、20歳で渡仏。パリの一つ星レストラン「ステラマリス」や「ジェラール・ベッソン」、「ラペルーズ」などで修行を積み、帰国後は「ケイスケマツシマ」の副料理長や「グローバルダイニング」の総料理長を務めました。2023年に『Metis 六本木』の料理長に就任し、薪焼きを取り入れた独自のフレンチを提供しています。
◆食べログ百名店、食べログアワード受賞歴
2023年2月のオープンからわずか1年足らずで、ミシュランガイド2024にて一つ星を獲得しました。
●食べログ3.88(2025年5月時点)
●創作料理・イノベーティブ百名店2025
◆営業時間
ディナー:17:30〜23:30(L.O 20:30)
ランチ:12:00〜15:00(L.O 13:00)
※土曜日のみ
◆定休日
日曜日、祝日
◆席数
カウンター8席のみ
◆立地
住所:東京都港区六本木5-18-22 FORCEビル 1F
アクセス:東京メトロ日比谷線、都営大江戸線 六本木駅より徒歩8分
◆予算
ディナー:27,500円(税込)
ワインペアリング:16,500円(税込)
◆雰囲気
外観は、シックで落ち着いた雰囲気で、店内は和の意匠を取り入れたモダンなデザイン。中央に設置されたかまどが特徴的で、薪の炎が温かみを演出しています。カウンター席のみのため、シェフとの距離が近く、ライブ感あふれる食事が楽しめます。客層は、30代〜50代のグルメな大人たちが中心で、デートや記念日、接待などに利用されています。
◆サービス
シェフをはじめ、スタッフの方々は非常に丁寧で、料理やワインの説明も分かりやすく、心地よい接客が印象的です。料理の提供スピードも適切で、食事のペースに合わせてサーブされるため、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
◆料理内容
●フォアグラ饅頭
一口で広がる黒糖のやさしい甘さと、フォアグラの濃厚なコク。甘味と塩味のバランスが絶妙で、ここしでしか食べることができない品の一つです。また食べに来たいと記憶にも強く残りました。
●沖縄県産本マグロ中トロの薪焼き
表面は薪焼香ばしく、中心はレアで、薪の香りが鮪の脂の甘みを引き立て、旨さがダイレクトに伝わってくる。旬の野菜の味と食感が絶妙にマッチしています。
●鹿児島県穴子のフリット
カリッと揚がった穴子に贅沢なオシェトラキャビアの塩気と香りが上品に重なる。きゅうりとキャビアの意外な相性が唯一無二の味を生み出しています。さらにブイヤベースのソースが加わることで、一皿で味の奥行きが生まれる構成美は素晴らしいの一言でした。
● 千葉県竹岡産太刀魚 炭焼き
皮はパリッと、身はふわっと。備長炭の香ばしさが絶妙にのった太刀魚は、旨味が凝縮されていて、ひと口で心を掴まれました。魚介の出汁とハマグリの旨味とディルの爽やかさがアクセントに。そら豆のエクラゼが食感と甘味のバランスを整えていて、太刀魚のおいしさを120%引き出していました。最高でした。
● 山形牛A5ヒレ 薪焼き
口に入れた瞬間、溶けるような柔らかさ。さすがはA5の最高のヒレでした。噛むほどに上質な赤身の旨味が広がります。キャラメルオニオンの甘味と牛ジュの力強い旨味が一体となり、まさに極上のステーキでした。最高の食材と調理法がマッチすると、ステーキもここまで美味しくなるのかとびっくりしました。
● 長崎県産ヤリイカ薪焼き
イカの香ばしい焼き香とプリッとした食感が最高。南仏風の味付けで、香りも華やか。アーティチョークの素揚げがリゾットのなめらかさに対してカリッとした食感を添え、飽きのこない構成に。細部まで計算された、旨味が凝縮された締めのお料理でした。
● 神奈川県横田園芸産エシカルローズ
食用バラのグラニテは、まるで果実のような華やかさ。香りが立ちのぼり、口いっぱいにフレッシュな余韻。さくらんぼの自然な甘酸っぱさが加わって、お口直しにぴったりの一皿です。
● 宮崎県産マンゴー
甘くとろけるマンゴーに、ライムの酸味とパッションフルーツの香りが絶妙にマッチ。唐辛子のピリッとした刺激が甘さを引き締め、大人のトロピカルデザートという印象。仏産のマンゴービネガーが隠し味に効いていて、奥行きのある味わいです。
小菓子(プティフール)
● キャラメルケーキ
● ピスタチオロール
● ムースオショコラ
バリエーション豊かなお茶菓子が提供され、最後まで楽しませてくれます。
◆ドリンクの種類と値段
ワインペアリングは、全8杯で、16,500円(税込)
ソムリエの方が料理の素材や調理法、味付け、食感などを分析し、一皿ごとに最適なワインをコーディネートしてくれます。また、ワイン以外にも、シャンパンや日本酒、ノンアルコールのドリンクも取り揃えられています。
◆まとめ
『Metis 六本木』は、
薪焼きをテーマにしたイノベーティブ・フレンチレストランで、シェフ鈴木昌嗣氏の確かな技術と独創性が光る料理が楽しめます。和の食材とフランス料理の技法を融合させた料理は、どれも美しく、味わい深いものばかり。店内の雰囲気やスタッフの丁寧な対応も相まって、特別な時間を過ごすことができます。記念日や大切な人との食事に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
このレビューを見ている皆さんにも、是非とも訪れてもらいたいお店です。
ご馳走様でした!!!
Metis 六本木
2025/06/06
この度はMétis六本木にご来店いただき、誠にありがとうございます。
Métis六本木で過ごされたひとときはいかがでしたでしょうか。
皆様にとって楽しく、心安らぐひとときとなっておりましたら嬉しく思います。
次回ご来店時にはさらにお料理・サービス共にお楽しみいただけますようスタッフ一同精進して参りますので今後ともどうぞよろしくお願い致します。
Métis六本木
2025/06/09 更新
『Metis 六本木』さん
オススメ度:★★★★★
訪問日:2025年10月
ジャンル:イノベーティブ フレンチ 薪焼き
場所:六本木一丁目駅から徒歩8分程度
席数:8席(カウンター8席、他に個室あり)
訪問回数:2回目
予約方法:完全予約制(電話 / 食べログからWEB予約可)
支払金額:ディナー約27,500円(税込)
イチオシ:北海道根室産釣りキンキ 炭焼き
サービス:素晴らしい
再訪:ぜひしたい
おすすめシーン:デート、記念日、会食
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『ここが魅力』
★ 目の前で薪が燃え続けるカウンターで、
肉・魚・野菜が最良のタイミングで焼き上がっていく様子を眺めながら食事を楽しめる。
静かに揺れる炎の明かりと香りが、五感に深く届く。都会の喧騒を忘れ、心が落ち着く特別な時間が流れている。
★ 日本の四季を映す素材と、フランス料理の技術が自然に重なり合っている
三重県答志島のトロさわら、北海道根室のキンキ、茨城県の雌牛、蝦夷鹿など、
産地に裏打ちされた素材を、薪の火で最も美しい形に仕上げている。
どの皿も構成に無駄がなく、味が整っている。
★ ワインペアリングを含めた全体の流れが極めて丁寧で、説明も丁寧。
料理の意図とワインの香りが自然に響き合い、安心して身を委ねられる。
記念日や会食にふさわしい落ち着きと信頼感があり、
季節を変えての2回目の訪問でも大満足だった。
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『店舗説明』
Metis 六本木は、港区六本木五丁目の飯倉片町交差点近くに佇む薪焼きフレンチの名店。
2023年1月20日の開業以来、薪火を軸にした料理で多くの食通を魅了してきた。
扉を開けると、L字型のカウンターが八席のみ。目の前に構えられた薪の窯では、
火の音と香りが絶えず流れ、料理が生まれる瞬間を間近で感じられる。
店のテーマは「和魂洋才」。日本の旬を取り入れながら、フランス料理の古典を大切にする。素材に寄り添い、余計な演出を排した構成は、鈴木昌嗣シェフの信念そのもの。
火入れの正確さ、温度の見極め、香りの重ね方、そのどれもが静かな自信に満ちている。
サービスをまとめるのは小笠原氏。ペアリングワインの知識が豊富で、料理との調和を的確に導いてくれる。全体の流れに一切のゆるみがなく、食事が一本の物語のように進んでいく。
開業から一年足らずでミシュラン一つ星を獲得し、
以降も連続掲載。食べログでも評価4.08を記録し、
イノベーティブ百名店2025にも選出されている。
完全予約制、サービス料10%。個室も用意されており、
特別な会食や接待にも安心して利用できる。
ドレスコードはスマートカジュアル。店内は静かで照明も柔らかく、
火の明かりが印象的に揺れる。
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『食べログの点数』
4.08
『予算』
約20,000円〜29,999円
『食べログ百名店』
イノベーティブ百名店 2025年選出
ミシュランガイド東京一つ星(継続掲載)
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『料理内容』
写真を参考にしてください。
アミューズ
●かわはぎ 昆布締め 肝の燻製
淡白な身の中に、わずかな燻香が寄り添う。
肝のほろ苦さが甘みを引き立て、旨みが重なっていく。
塩のあたり方、温度の残し方が正確で、職人の仕事の確かさが伝わる。
●鱈の白子の揚げ物 ブイヤベース
外は薄く香ばしく、中はとろける。
アナゴやカサゴを使ったブイヤベースのだしが白子に深みを与え、ひと口ごとに旨みが広がる。
温度の変化と香りの移ろいが美しい。
●フォアグラを詰めた黒糖饅頭
黒糖の柔らかな甘みと、フォアグラのコクが口の中で溶け合う。
温かさと甘みの加減が絶妙で、何度食べても飽きない。Metisを象徴する一皿。
●三重県答志島産トロさわら 藁焼き 大根 コラトゥーラ
脂の乗ったトロさわらを藁で焼き上げ、香ばしさと旨みを引き出す。
大根の優しい甘みと、コラトゥーラ(魚醤)の深い塩味が全体を整える。
香り・食感・余韻がひとつにまとまる完成度。
●黒毛和牛タン 燻製ポトフ
柔らかく仕上げた希少な黒毛和牛の牛タンに、燻香が寄り添う。
スープは澄み切っていながら深みがあり、
香茸や原木舞茸、鴨とフォアグラのラビオリが旨みを重ねる。秋の香りが最も感じられる皿。
●北海道根室産釣りキンキ 炭焼き
皮は香ばしく、中はとろけるように柔らかい。酒粕のまろやかさ、イクラの塩気、バジルの香りが層を成し、炭火の香りとともに立体的な味わいを生む。火入れの正確さに感動する一皿。
●北海道標茶町産の蝦夷鹿 背肉の薪焼き
二回目の訪問で特に感じたのは、メインの肉料理が好みに合わせて選べることの素晴らしさ。
好みやその日の気分に寄り添った選択ができるのが嬉しい。
今回選んだのは、北海道標茶町産の蝦夷鹿背肉の薪焼き。
火入れは絶妙で、表面は香ばしく中はしっとりと柔らかい。鹿肉特有の野性味をほどよく残しつつ、林檎のピューレが果実の酸味と甘みで全体を包み込み、赤ワインと胡椒のソースが奥行きを与えていました。香り、味、温度、食感、そのすべてが計算され尽くした一皿。まさに“薪焼きの真髄”を感じる逸品でした。
●カルナローリ米のリゾット
粒立ちの良いイタリア産カルナローリ米に、セップ茸とパンチェッタの香りを重ねる。
塩加減が精密で、米の甘さが自然に浮かび上がる。
●ゆら早生みかんとベルガモットの氷菓
みかんの柔らかな甘みと、ベルガモットの爽やかな苦みが重なり、
口の中をすっと整える。余韻が短く美しい。
●洋梨とキャラメルアイス
長野県産の洋梨「グランドチャンピオン」に、
キャラメルアイスと薄焼き菓子を合わせたデザート。
果実の香りと焦がし砂糖の苦みが見事に調和し、最後まで余韻が続く。
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『今日のイチオシ』
●北海道根室産 釣りキンキ 炭焼き
二度目の訪問で、改めてこの店の「火の技術」が本物だと実感した。皮は香ばしく、身はしっとりと柔らかく、旨みが舌の上でゆっくり溶けていく。酒粕とバジルの香りが繊細に重なり、完成度の高さが際立つ。
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『再訪』
二回目の訪問で、ここが特別な店であることを確信した。
季節ごとに構成が変わるが、どの皿にも一貫した誠実さがあり、
火入れ、香り、温度、サービスの全てが安定しており、信頼できる。
記念日や大切な人との食事を安心して任せられる店として、今後も通い続けたいと思う。
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『まとめ』
Metis 六本木は、薪焼きフレンチという言葉の枠を超えた存在。
素材を理解し、火を自在に操り、香りと温度を重ねる。
料理は派手ではないが、噛むほどに印象が深まる。
二度の訪問で分かったのは進化し続けていて、
都内で信頼できる特別な夜を過ごしたい人に、自信をもってすすめたい。
ご馳走様でした!!!
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