スギナオさんが投稿した赤坂 渡なべ(東京/赤坂)の口コミ詳細

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スギナオ (20代後半・男性・神奈川県) 認証済

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赤坂 渡なべ赤坂、溜池山王、六本木一丁目/日本料理

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

楽しすぎる!うますぎる!名物の鯛茶漬けとカラスミドリアは必食!大将の人柄ともてなしが光る赤坂の和食屋さん!

『ここが魅力』
★ 大将がとても気さくで、自然に会話が弾む。
料理の背景や食べ方をわかりやすく説明してくれるので、安心して食事を任せられる。
会話も楽しく、笑いが生まれる空気があるため、初めての人でも緊張せずに過ごせる。
接待や会食でも雰囲気を和ませてくれる人柄が魅力的。

★ 赤坂の繁華街から少し外れた静かなエリアに佇み、外の喧騒を忘れて落ち着ける。
檜のカウンターは一枚板の凛とした存在感があり、職人の手仕事を間近で楽しめる。
個室も複数用意され、席間も広く設計されているため、家族での会食や接待にも安心
静かな時間を心から楽しめる環境。

★ 季節ごとに変わる食材を少量多皿で仕立てるため、常に新鮮な発見がある。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、温度管理も徹底されている。
最後は新潟産関川村のコシヒカリを一釜ずつ炊き上げ、名物の鯛茶漬けで締める流れ。
食事全体を心地よくまとめる構成に満足感が残る。

『店舗説明』
赤坂 渡なべは、
東京メトロ赤坂駅から徒歩5分ほど、エスポワール赤坂の2階にある完全予約制の日本料理店。
全18席の落ち着いた空間は、檜のカウンター8席と2〜8名まで対応できる個室から成り立ち、
静かな住宅街に位置しているため、赤坂の中でも特に落ち着いた雰囲気が漂う。

大将の渡邊雄二郎氏は、銀座の老舗「金田中」、赤坂の名店「津やま」で研鑽を積み
2018年に独立。
修業先で身につけた料亭料理とカウンター割烹の空気感を基盤としながら、
肩肘張らない接客とユーモアを大切にしている。
お客様に合わせた柔らかな対応は、料理の美味しさをさらに引き立てる。

子ども連れにも柔軟で、小学生以上はもちろん、ベビーカー利用や子ども御膳の用意もある。
接待や会食だけでなく家族利用にも安心して選べる希少な存在。

看板料理は、新潟県関川村の親戚が育てたコシヒカリを一釜ごとに炊き上げ、
胡麻と鯛を合わせて仕立てる名物の鯛茶漬け。

『食べログの点数』
3.77

『予算』
約30,000円〜39,999円

『食べログ百名店』
日本料理TOKYO百名店 2025年選出
日本料理TOKYO百名店 2023年選出

『今日のイチオシ』
●名物 鯛茶漬け
炊きたての新潟産コシヒカリを土台に、鯛の甘みと胡麻の香ばしさが広がる。
熱い出汁を注ぐと一体感が生まれ、米の甘みと鯛の旨みが調和する。
シンプルでありながら完成度が極めて高く、最後に心が落ち着く一杯。

●スペシャリテ カラスミドリア
濃厚なカラスミの塩味と香り、クリーミーなベースと米の甘みが合わさり、一口ごとに旨みが増す。重くなりすぎない設計で、後半のご飯物に負担を残さない。
和と洋の調和を感じさせ、記憶に残る存在感。

『料理内容』
写真を参考にしてください。
●自家製酵素ドリンク
食前にいただく一杯は、
赤やオレンジの色合いが鮮やかで、素材の持つ力でまとまっているため、重さがなく飲みやすい。量はちょうど良く、飲み終わった後に口内がさっぱりとして、食欲を自然に引き出してくれる。

●奈良県刀根柿と石川県能登産の紅ズワイガニ 土佐酢ゼリーと酢味噌
奈良県の刀根柿を器に使った前菜は、秋の季節を端的に表している。
柿の果肉は熟しすぎず程よい硬さを保ち、自然の甘さが引き出されている。その中に盛り込まれた紅ズワイガニは身がほぐれやすく、やさしい塩気が柿の甘みと合わさる。
土佐酢を使ったゼリーと酢味噌は、舌の上で滑らかに溶けて酸味を与えることで全体の味を引き締めている。

●北海道余市産のあん肝と奈良漬
余市産のあん肝はきちんと裏ごしされていて、
舌の上に置くと力を入れなくても滑らかに溶けていく。
脂の濃厚さが口の中に広がるが、
奈良漬の独特の甘みと塩気が加わることで全体の印象が軽やかになる。

●子持ち鮎の有馬煮
鮎は骨抜きや下処理が細やかに施されており、
身が締まりすぎず、適度な柔らかさを残している。
卵は小粒で、口に含むとぷちぷちとした食感が生きている。
煮汁は有馬山椒の香りをまとい、辛味は抑えめで穏やかに広がる。
山椒の香りが全体を引き締め、
時間をかけて丁寧に煮含められたことが伝わる完成度の高い一品。

●舞茸の天麩羅
舞茸は大ぶりで、衣は極めて薄く揚げられている。
油切れが良く、口に含んだ時に油の重さを感じない。
噛むと舞茸特有の香りが立ち上がり、
天ぷらという王道の技法ながら、油の扱い、温度管理、塩の置き方の丁寧さによって、
一段上の完成度を感じさせる。

●芋けんぴ
芋は細く切り揃えられ、表面は艶やかに仕上げられている。
食感は軽く、噛むと小気味よい音が響く。
砂糖の甘さは控えめで、芋本来の甘みをしっかりと残している。
八寸の流れを締める要素となっている。

●カラスミドリア
コースの中でも特に印象的な一皿で、この店のスペシャリテ。
熱々に仕上げられたドリアの上には、
惜しみなく削られたカラスミがふんだんにかかっており、その香りと塩味が立ち上がる。
ベースのクリーミーなホワイトソースは濃厚でありながら重さがなく、
口に含むとすぐに米の甘みと一体化する。
何度でも食べたくなる味だった。

●北海道産南瓜 胡麻和え
華やかな料理が続く流れの中でほっと一息つける穏やかな存在だった。
まず最初に立ち上がるのは炒り胡麻の香ばしさ。
すり鉢で擦られたばかりの胡麻が和え衣となり、
南瓜の柔らかな甘みをしっかりと包み込んでいる。
南瓜は火入れが絶妙で、
形はきちんと保ちながらも口に含むとすっとほどけ、自然な甘みが広がる。

●お月見のお椀
この吸い物は、まさに秋を映し出す一品だった。
中に浮かぶ玉子豆腐は出汁をたっぷり含んでおり、
舌に触れた瞬間に崩れてやさしい甘みを広げる。
すっぽんの旨みが下支えとなり、滋味深い余韻が長く続くのが印象的だった。
また、兎の形に切られた人参が添えられ、月見の情景を思わせる意匠も美しい。

●鹿児島のチャイロマルハタと締め松輪鯖 自家製レモン塩と自家製昆布醤油
チャイロマルハタは、処理が丁寧であるために身の透明感が残っている。
噛むとしっとりした食感の中に甘みがあり、自然と口の中に旨みが広がっていく。
松輪鯖はきちんと締められており、酸味と脂のバランスが見事で、
濃厚さと爽やかさが同居している。
そこに合わせるのが自家製のレモン塩と昆布醤油。
レモン塩は3か月熟成させたもので、酸味が角立たず丸みを帯び、香りが清々しい。
自家製の昆布醤油は旨みが凝縮しており、よく合う。

●房総の鮑 肝ソース
温度管理の妙が光る一皿で、鮑の身は絶妙に火入れされ、
歯切れが良く、それでいて噛みしめると弾力があり、じわじわと甘みが広がる。
肝ソースは苦味を抑えつつ濃厚な旨みが凝縮されており、
鮑そのものを引き立てる役割を果たしている。

●勝浦の鰹 藁たたき 卵黄と酒盗とぽんずのタレ
藁で炙った鰹は表面に香ばしさがあり、
中は鮮やかな赤身が瑞々しく残っている。
ひと口目から鰹の旨みが強く伝わり、藁の香りが余韻として鼻に抜けていく。
ここに合わせるのが卵黄、酒盗、ぽんずを合わせたタレ。
卵黄がまろやかさを加え、鰹の力強い味わいを包み込み、酒盗が深い塩味と発酵の旨みとぽんずの酸味で全体を引き締め、後口をさっぱりと整える。

●ブータン産松茸のフライ 酢橘と塩
松茸は、フライという形でその香りを余すことなく閉じ込めていた。
衣は極めて薄く、油切れも良いため重さが一切なく、噛んだ瞬間に松茸特有の芳香が立ち上る
肉厚な松茸の食感は力強く、噛むほどに旨みと香りが広がっていく。
塩はシンプルに味を引き締め、酢橘を搾れば柑橘の爽やかさが一気に立ち、
松茸の持つ香りがさらに鮮やかになる。

●能登産の白甘鯛  松笠焼き 酢橘
白甘鯛の松笠焼きは見た目から美しい一皿だった。
皮目は松笠のように立ち上がり、香ばしく焼き上げられている。
箸を入れると、皮のパリッとした食感の下からしっとりとした白身が現れ、
火入れの正確さが伝わる。
脂は上品で甘みがあり、焼き加減が絶妙で、
皮の香ばしさと身のしっとり感のコントラストが楽しめる。

●茄子と穴子の旨煮 生姜
茄子はじっくりと煮含められ、出汁をしっかりと吸い込んでいるため、
口に含むとすぐにほどけて出汁の旨みがじんわり広がる。
穴子はふっくらと柔らかく煮上げられており、
脂の甘みが穏やかで食べやすい。
そこに生姜が効かされており、全体をすっきりとまとめている。

●ご飯 新米関川村コシヒカリ
ご飯は、新潟県関川村産の新米を一釜ずつ炊き上げたもの。
炊き立ての湯気が立ち上る瞬間から甘い香りが漂い、期待が高まる。
粒立ちは見事で、ひと粒ひと粒がはっきりとしており、
噛むと弾力がありながらすぐにほどける。

●名物 鯛茶漬け
この店の名物であり、締めにふさわしい一品。
新潟の釜炊きご飯の上に、脂の乗った鯛の切り身を胡麻で和えたものをのせ、
胡麻の香ばしさが立ち上がり、鯛の甘みがふわりと広がる。
出汁は力強さと優しさを兼ね備えており、
食べ進めるほどに身体の芯から温まるような感覚がある。
鯛は火が入らずに半生の状態で旨みをしっかりと残し、
出汁と混じり合うことで口の中に絶妙な調和を生み出す。
胡麻のコク、鯛の旨味、ご飯の甘みが一体となり、食べ終えるまで箸が止まらない

●白いコーヒープリン
外見は真っ白でありながら、
口に含むとしっかりとコーヒーの香りが広がる不思議なデザートだった。
甘みは控えめで、苦味も穏やかに整えられているため、食後に重さを残さない。
口どけは非常に滑らかで、ほのかなミルク感とコーヒーの香りが自然に溶け合う。
会席の最後にふさわしい軽やかさがあり、舌をリセットしてくれる。
甘味としてはシンプルだが、意外性と洗練さを併せ持つ一品であり、
最後まで丁寧に構成されたコースであることを感じさせてくれた。

『再訪』
季節ごとに献立が入れ替わり、旬を映した構成になる。
子ども可でベビーカーも受け入れてくれるため、家族での外食計画もしやすい。
カウンターで大将の手仕事を楽しむ日もあれば、
個室で落ち着いて語らう日もあり、用途に合わせて選べる。

『まとめ』
赤坂 渡なべの魅力は、
料理の確かさ、もてなしの温かさ、空間の落ち着きに集約される。
料理はひと皿ごとに量と温度が正確で、香りや味の焦点がぶれない。
自家製酵素ドリンクで体を整え、柿を器にした蟹で季節を感じ、八寸で幅を出し、藁焼きの鰹や鮑で深みを積み重ねる。唐墨ドリアで高揚を生み、最後は炊きたての新米と鯛茶漬けで静かに締める流れは見事。全体を通して疲れが出ないのは、塩の置き方や出汁の切れが良いからこそ。

接客は気さくで親しみやすく、それでいて出しゃばらず、距離感が絶妙。子ども連れにも配慮が細やかで、お子様御膳の用意やベビーカーの受け入れなど安心感がある。空間は外の喧騒が入らない静かな場所にあり、カウンターでは職人の技に触れ、個室では大切な時間をゆったり過ごせる。
次の季節の献立が始まる頃にまた足を運びたくなるそんなお店です。

ご馳走様でした!!!

2025/10/04 更新

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