スギナオさんが投稿した青空(東京/新橋)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

スギナオの最強レストランガイド

メッセージを送る

スギナオ (20代後半・男性・神奈川県) 認証済

この口コミは、スギナオさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

青空新橋、内幸町、銀座/寿司

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥60,000~¥79,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

唯一のミシュラン三つ星のお鮨屋さん!!!静かなカウンターで極上のお鮨!!!

『青空 』さん

訪問日:2025年10月

ジャンル:鮨

場所:新橋駅から徒歩5分程度

訪問回数:1回目

予約方法:お誘い

支払金額:約60,000円


-------------------------------------------------------------------------------


『ここが魅力』
★ 酸をきかせたシャリがネタの味をはっきり支える。
温度管理と切り付けが安定し、一貫ごとの印象がぶれない。

★ 立地は新橋駅から歩ける距離。
白木のカウンターが主役の静かな空間で、集中して食事ができる。
席数は限られ、目配りが行き届く。

★ 日本酒やワインも豊富で、過不足のないサービスで最初から最後まで気持ちよく過ごせる。

『店舗説明』
青空は、
銀座八丁目のビル6階にある寿司店。
新橋駅から徒歩5分ほどで着く。営業時間は月曜から土曜の17時から23時で、日曜と祝日が定休日。席はカウンターが中心で個室もある。席数は17席。支払いは各種カードに対応。基本は夜のみで、一斉スタートではなく、握りのみの流れやつまみから始めて握りへ進む構成にも応じてくれる。店主は高橋青空。握りは端正で、口に入れた時のほどけが整い、後味が長く続く。三つ星を得た評価にふさわしい精度で、赤身から白身、貝、甲殻、穴子まで状態の良いものを揃える。

『食べログの点数』
4.34

『予算』
約60,000円〜99,999円

『食べログ百名店』
寿司 TOKYO 百名店 2025年選出

『料理内容』
写真を参考にしてください。

握りのみコース

●愛知県銀杏
温かい香りが立ち、外はほろり、中はしっとり。
塩の当て方は控えめで、最初のひと口として舌を落ち着かせる。次の魚を受け入れる準備が整う。

●明石真鯛 握り
きめ細かい身質で、包丁は繊維に沿って正確に入っている。口に入れると軽やかにほどけ、真鯛特有の上品な甘みがすっと広がる。シャリの塩味と酢の酸が支えになり、甘みを整える。噛み進めると香りが高まり、余韻が透き通るように残る。温度と圧が完璧で、白身の理想的な仕上がり。

●スミイカ 握り
厚みが均一で、噛んだ瞬間に心地よい抵抗がある。歯切れが良く、粘りが少ない。噛むたびに瑞々しい甘みが増していく。シャリの酸が軽く立ち上がり、イカの持つ透明感を際立たせる。噛み疲れがなく、口の中で自然に溶けていく。仕事の正確さがそのまま味に表れる。

●鱧 握り 塩
骨切りは驚くほど均一で、身の繊維が細かく整っている。舌に触れた瞬間に滑らかで、わずかな弾力が心地よい。塩の当たりは柔らかく、鱧の甘みをそっと引き出す程度に抑えられている。中心部の温度が絶妙で、ほんのりと温かみを感じる。噛み進めるごとに淡い旨みが穏やかに広がり、シャリの酸味が輪郭を作る。鱧の持つ清らかさがそのまま伝わり、技術の高さが静かに伝わる一貫。

●きす 昆布締め 握り 醤油
昆布の香りがわずかに移る程度に抑えられ、きす本来の透明感を損なわない。水分が程よく抜け、舌に残るのは上品な甘み。醤油は締めた旨みを壊さない。シャリの酸が少し前に出ることで、身の柔らかさが引き立つ。口の中でほぐれる速度が一定で、終わり方まで美しい。きすの穏やかな香りが残り、次の貫へと自然につながる。

●宮城県塩釜産本鮪 赤身 握り
切りつけの厚みが均一で、筋目に対して完璧な角度で包丁が入る。舌の上でなめらかにほどけ、香りが澄んでいる。酸味と鉄分の香りがバランス良く、雑味がまったくない。シャリの塩味と酸が鮪の輪郭をはっきりさせ、余韻は静かに消える。温度管理が理想的で、香りの立ち上がりが自然。口に含んだときの温度、溶け方、後味のすべてが計算されている。

●北海道噴火湾産本鮪 中トロ 握り
脂が繊細に広がり、口に含んだ瞬間から溶ける。舌に残る感触が滑らかで、脂の質が極めてきめ細かい。シャリの酸が中心にあり、脂の甘みを優しく受け止める。温度の合わせが見事で、溶け始めと米のほどけが同時に起こる。脂の余韻が長く続くが、重さは全く残らない。ひと貫の完成度として非の打ち所がない。

●宮城県塩釜産本鮪 大トロ 蛇腹 握り
見た瞬間に美しい。蛇腹の層が整い、包丁の角度が完璧。噛むというよりも、舌の上で自然にほどけていく。脂は深みがありながら軽やか。シャリの酸が要となり、甘みがだれずに続く。後味は清潔で、香りがすっと抜ける。これぞ大トロという満足感がありながらも、食べ疲れがない。すべてのバランスが一点に集まったような一貫。

●小肌 握り 二枚付
皮目の艶が見事で、締めの加減が極めて繊細。塩と酢のバランスが完璧で、酸が角立たず、皮の香りがすっと立ち上がる。二枚を重ねる技術も緻密で、口の中で層がほどけながら旨みが重なる。水分の抜け具合が理想的で、歯を入れた瞬間の張りとしなやかさが両立。後味が非常にきれいで、光り物の理想形と言える。

●小柱 軍艦
鮮度が際立ち、香りに海の清らかさがある。小柱一粒一粒の繊維がしっかりしていて、噛むたびに甘みが湧き上がる。海苔は香りが高く、パリッとした食感が維持されている。シャリの温度は低めで、小柱の冷たさと均衡が取れている。甘み、塩味、香り、温度がすべて揃い、軍艦としての完成度が非常に高い。

●車海老 握り ゆでたて
供された瞬間の香りが鮮明。まだわずかに温かく、噛むと弾力がありながらも柔らかい。甘みの広がりがはっきりしていて、余韻が長い。背の処理が丁寧で、えぐみが一切ない。シャリは少し温度を下げてあり、海老の温かさと一体化するように設計されている。火入れと塩の加減、提供のタイミングの精度が非常に高く、技の冴えを感じる一貫。

●シロアマダイ 握り 塩締め
塩の当て方が均一で、身に締まりがありながらも柔らかい。旨みが凝縮され、口に入れるとほのかな甘みが広がる。舌触りはきめ細かく、余分な水分がない。シャリの酸味が全体をまとめ、味の軸がぶれない。塩の主張は抑えめで、素材の甘みを支える。握りとしての完成度が高く、白身の頂点を感じる一貫。

●鮑 握り
包丁が完璧に入り、筋が一切残らない。歯を入れると軽く抵抗し、その後に柔らかく解ける。香りに深みがあり、磯の香りが穏やかに残る。シャリの酸が鮑の旨みを押し広げ、噛み進めるごとに立体的な味わいになる。加熱や香味の足しは最小限。素材の力と技の精密さが一つにまとまった印象を残す。

●煮蛤 握り
火入れは均一で、身の中まで出汁の旨みが行き渡っている。煮詰めの甘みは控えめで、塩味が骨格を作る。噛むと蛤の香りがふわりと立ち、余韻が長く続く。シャリとの一体感が素晴らしく、温度も完璧に合っている。伝統の江戸前仕事を今の時代にそのまま体現している。静かに完璧という言葉が浮かぶ。

●ぶり 握り
脂の厚みがありながら、温度の合わせで香りが立つ。切り付けが広く、身に均一な厚みがある。醤油は軽く当てられ、脂の甘みを自然に浮かび上がらせる。シャリの酸が全体を締め、後味に重さが残らない。脂の質が非常に良く、香りに濁りがない。冬の訪れを感じさせるような、静かな深みのある一貫。

●とろてっか細巻き
中の鮪は脂の粒が細かく、甘みが澄んでいる。シャリはやや硬めに締められ、海苔との一体感が強い。海苔の香りが高く、噛み切った瞬間に心地よい音を感じる。醤油は極少で、鮪の旨みを損なわない。口の中で米がほぐれながら脂と混ざり、最後まで香りが途切れない。細巻きでありながら存在感が大きく、締めにふさわしい。

●干瓢巻き
煮含めが完璧で、甘さと塩味のバランスが見事。干瓢は芯まで柔らかく、口に入れると静かに香りが広がる。酢飯は硬さが均一で、海苔の香りと調和している。巻きの締め具合も正確で、端まで隙がない。食後の余韻を穏やかに整えるような静かな存在。すべてを締めくくる安定した一本。

『今日のイチオシ』
●宮城県塩釜産本鮪 大トロ 蛇腹
脂のきめが細かく、層の入りがきれい。シャリの酸と塩がしっかり支えるため、
最後まで重くならない。香りと甘みが長く続き、満足感が高い。

『再訪』
次は、つまみを交えた構成でゆっくりと味わいたい。
今回は握りのみで臨んだが、序盤から終盤まで緊張感が途切れず、完成された流れだった。
静かな時間の中で、もう一度あのシャリの温度と、ネタの香りを確かめたい。

『まとめ』
静けさの中で、高橋青空氏の動きは一切の無駄がなく、指先から生まれる温度の差が料理を形づくっていく。価格は確かに高いが、その理由は一口ごとに理解できる。仕入れの段階から一切の妥協がなく、温度、湿度、時間、包丁の角度までがすべて計算されている。すべての動きが美しく、料理の背景にある努力と誇りが伝わる。単なる高級店ではなく、寿司という仕事の極にある場所。ここには驚きよりも静かな感動がある。余計な派手さはなく、どの瞬間にも心が整う。この店の寿司は、技や知識を越えて、純粋に美味しいと感じさせる力がある。食べ終えたあとに残るのは満足感ではなく、清らかな余韻。

寿司が好きな人なら、一度は訪れて確かめるべき店だと心から感じた。


ご馳走様でした!!!

2025/10/06 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ