2回
2024/12 訪問
日本の豊かな食材でタイ料理を表現
地下鉄神保町駅A4出口から徒歩1分の場所に位置する「KHAO」さん
ゴエミヨ3年連続掲載、ゴエミヨタイ料理部門世界最高得点獲得し、日本タイ料理界初のミシュランの星を獲得する為に名古屋から東京へ移転した実力店です。
【お店の特徴】
・日本食材とタイ料理の調和
・タイ料理と合わせるワインペアリング
・モダンでスタイリッシュな空間
・ライブ感の有るオープンキッチン
【注文したメニュー】
◆タイ料理コース 16,500円
◆パッタイ
◆チャーンビール
【コース内容】
◆グレープフルーツ 帆立 蕎麦の実 ライスペーパー
◆生渡蟹 赤酢
◆見蘭牛 ジャスミンライス麹 ベルガモット キャビア
◆甘鯛 人参 レッドカレー こぶみかんの葉
◆車海老 パンダンリーフ パクチーの根 梨 ココナッツ
◆見島牛 天然茸 レモングラス ガランガル
◆ほろほろ 発酵生姜 ハイゴショウの葉
◆ホシユタカ 渡蟹 奥美濃古地鶏卵
◆松の実 フェンネルシード みかん
【ひとこと感想】
◆グレープフルーツ 帆立 蕎麦の実 ライスペーパー
解したグレープフルーツ、帆立のコンフィ、煎った蕎麦の実、揚げたカシューナッツ、玉ねぎ、ココナッツミルクで作ったヨーグルトなどが入ったヤムソムオーと言う宮廷料理。
ライスペーパーを崩して頂きます。
◆生渡蟹 赤酢
三河湾のメスの渡り蟹を漬け込んだ料理。
3年熟成させた酒粕、タイのレモン、ココナッツシュガーで漬け込んでいます。
12月は一番ゼラチン質の高い美味しい時期で、身がプルプル。
◆見蘭牛 ジャスミンライス麹 ベルガモット キャビア
見蘭牛は1週間熟成、お米はジャスミンライスを米麹に仕立て。
パクチー、ミント、ベルガモットなどと和え、上にキャビアと揚げたこぶみかんの葉が乗っています。
◆甘鯛 人参 レッドカレー こぶみかんの葉
レッドカレー、こぶみかんの葉、ココナッツミルクの3種類ソースで甘鯛を楽しみます。
甘鯛は1週間熟成、マツカサ焼きで皮はパリパリで身は柔らかい。
◆車海老 パンダンリーフ パクチーの根 梨 ココナッツ
海老のすり身をパンダンリーフで包んだお料理。
パンダンリーフは、東洋のバニラとも呼ばれていて、シナモンとココナッツとも相性が良く濃厚で甘い香りが心地よかったです。
◆見島牛 天然茸 レモングラス ガランガル
見島牛のテールと天然のキノコのハーブスープ。
キノコは平茸となめこ。
平茸は雪が降る季節に取れる特別なキノコで濃厚な味わい。
濃厚なのにクドさが無く、見島牛のテールとキノコの相性が良い。
◆ほろほろ鳥 発酵生姜 ハイゴショウの葉
ターメリックや発酵生姜をたっぷり使ったイエローカレー。
お店で生搾りしているからココナッツミルクの風味が良い。
◆ホシユタカ 渡蟹 奥美濃古地鶏卵
中華鍋で炒めたからパラパラ、ココナッツウォーターとお塩を一振りしただけのシンプルな味付けだから素材の味が生きている。
◆パッタイ
種子島産の車海老がちょこんと乗っています。
タマリンドの酸味が心地良い。
こちらはコースとは別ですが全員頼んでいました。
◆松の実 フェンネルシード みかん
みかんのソースがかかったタイのカスタードクリーム。
ミントとレモングラスの入ったハーブティと一緒に頂きました。
日本食材をふんだんに使用しているのがとても良かったです。
オーセンティックで有りながらも新しいタイ料理を愉しむ事が出来ました(^^)
2024/12/17 更新
日本とタイの食文化を融合させたモダンなタイ料理を提供するレストランで、ゴエミヨで3トックを獲得している実力店です。
前回、素晴らしいお料理とおもてなしに感動して2度目の来店になります。
【雰囲気】
店内の雰囲気は、シンプルでありながら洗練されており、落ち着いた色調と素材感が心地よい空間を作り出しています。
カウンター席は、シェフとの距離が近く、料理のライブ感を楽しめます。
【注文したメニュー】
◆おまかせコース 18,150円
◆ワインペアリン 14,300円
【コースの詳細】
◆ミャンカム
◆ヤムソムオー
◆プードン
◆ヤムマクアパオ
◆生絞りココナッツミルク
◆チューチープラー
◆クンホーバイトゥーイ
◆トムセープ
◆グリーンカレー
◆マッサマンカレー
◆パッタイ
◆サンカヤー
【ひとこと感想】
シェフ自ら生搾りするココナッツミルクや、自家製の発酵調味料を使い、深い旨みと香りを引き出した料理は、伝統的なタイの味わいに独自のアレンジを加えたもの。
全国から選び抜かれた野菜や魚、肉といった食材を使い、発酵や熟成の技法を駆使することで、素材の個性を最大限に活かしています。
印象的だったお料理は、以下になります。
まず「プードン」
雌の渡り蟹を3年熟成させた酒粕入りの赤酢で漬け込んだもので、赤酢と蟹の相性が抜群、さらに酒粕の風味もしっかりと残り、豪快にかぶりつく楽しさがあります。
「チューチープラー」は、12日間熟成させた山口県産の甘鯛を松笠焼にした一皿。
レッドカレー、こぶみかんのオイルソース、ココナッツミルクの3種のソースとともに味わえ、有機オクラの爽やかさが良いアクセントになっていました。
「トムセープ」は、和牛テールと天然きのこ、数種類のハーブで仕上げたスープで、香ばしいカオクアが風味を添えています。
スパイスの刺激と素材の旨味が濃縮され、思わず何杯でも飲みたくなるような奥深さでした。
さらに、奥美濃古地鶏を使った「グリーンカレー」は、青唐辛子やレモングラスなどのハーブの辛さとココナッツの甘さが見事に調和し、爽やかな余韻を残します。
対照的に「マッサマンカレー」は、鹿肉とシナモンやカルダモンなどのスパイスが織りなす濃厚なコクとエキゾチックな香りが際立ち、2種類のカレーを味わえる贅沢さに大満足。
ジャスミンライスとの相性も抜群でした。
「パッタイ」は、車海老が華やかに添えられ、奥美濃古地鶏の卵とタマリンドの酸味で上品に仕上げられています。シンプルながら計算された味わいでした。
今回、ワインもペアリンも付けましたが、ワインとお料理との組み合わせが見事で、口にするたびに新しい発見がある、贅沢な体験でした。