フクまなかさんが投稿した寿司赤酢・望月(大阪/北新地)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

阪神間・新橋・銀座・江東区が主テリトリ、ほぼ一人飯。

メッセージを送る

この口コミは、フクまなかさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

寿司赤酢・望月北新地、大江橋、西梅田/寿司

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

赤酢舎利と時間を縦軸、季節感と旬の味わいを横軸に構成された「おまかせ」の絶妙。極上時間を北新地で過ごしました。

北新地の寿司百名店・赤酢に連なるお店で、今回初訪問、完全予約の二部制で18:00に予約して伺いました。
北新地駅から徒歩5分ほど、正確には堂島船大工筋線沿いにある飲み屋ビルの1階になります。

結論でいうと、味、雰囲気、CPなどなど最上級です。素晴らしい時間を過ごさせて頂いたことに大感謝。

まず、こちらのコンセプトの話から。

鮨の基本として、白ご飯と酢を混ぜて酢飯(シャリ)を作るわけですが、時間の経過とともに酢(こちらでは赤酢)が、ご飯に熟れてゆき、シャリの固さや味わいが変化してゆくという事実があります。(説明頂いて改めて理解しました)。

コースの開始から終盤まで2時間少し、それだけ時間があれば最初と最後とでシャリの味わいや食感が変わってくるわけです。これが、こちらのお店の縦軸。
そして、きちんとした鮨店ならではの、妥協のない旬の素材、季節ならではの素材、定番の素材、調理方法などが横軸。

それら横軸を、縦軸のシャリの変化に合わせ、どのタイミングで合わせるのがもっとも適正か、という計算・設計をしたうえで、コースというかたちで提供するのが、赤酢望月さんの「旬の食材を使用したおまかせコース」なのです。

食べ終わって振り返ってはじめて、ああ、なるほど、ここであの料理が出るのはそういう訳だったのか、と緻密な計算と超絶の思想には戦慄を覚えました。(帰り道でもその余韻ずっと引きずってました)。

では、お店と客との真剣勝負なのかというと全くそんなことはなく、大将からいろいろ話しかけて頂いて、食べ物にまつわる世間話?や蘊蓄、最近の情報などふんふんと伺いながら、にこやかな奥様の相槌ともども、とてもリラックスした楽しい時間を過ごせたという側面も強くあり。

また、日本酒をグラスで都合3杯頂きましたが、それもまた、コースこのタイミングなら、今日はこれ、という大将セレクトがびたりとハマリ、これまた設計図へのオプションだったのかな、と思いながら、料理と対話できるタイプのお酒を、それぞれ美味しく頂きました。(七賢→あたごのまつ→菊姫純米)

いくらでも書くことありますが。

頂いた料理はこんな感じ。
鰆の藁焼き(藁を引いた炭火で表面だけさっと炙り焼き)

鰤しゃぶ(厨房でしゃぶしゃぶまでしてくれて、ポン酢と大根おろしが載せられて小鉢へ)

中トロの握り
赤身ヅケの握り
大トロの握り(鮪がしょっぱなから三連発、これも舎利の加減でこうなっているとの事)

たら白子焼き(こちらも複数並べて串を刺して炭火で炙っていました。かかっている醤油も美味い、日本酒が合う合う)

金目鯛炙りの握り(包丁が丁寧に入って香ばしさがそのまま喉に入ってくる感じ)

島鯵の握り

焼いた太刀魚の切り身の上に、贅沢にこちらも軽く加熱したいくらを沢山載せた小鉢料理。(スプーンで。日本酒が合う合う)

塩を振った明石産の真鯛握り(塩だけで。鯛の旨味がじんわり)

赤貝の握り(肉厚で食べ応えと歯応えがすごい)

蒸し鮑の肝ソース(絶品。定番だそうです)
続いて、空いた皿に赤酢舎利をよそい、更に追い肝ソースをかけた食べ物。(和食を超えた超絶ライス。望月の定番で必ずコースに出るそうです)

車海老の握り(皿からちょんとはみ出た車海老の身が粋。味も勿論極上)

函館産のムラサキ雲丹を沢山つかったご飯寄せ。(今年、こんなに雲丹を贅沢に頂くのは初めて。産地に強いこだわりがあるそうです)

トロタクの手巻き握り(サイズ調整が可能。追加料金で大にも出来るそう)

デザート:和歌山産最高級みかん、林檎とラフランスのフルーツゼリー(ただの果物ではなく、手が入った最上の状態で提供される果物とゼリー。〆に相応しい逸物です)
(どっかに青魚のにぎりが入るのですが、失念してしまいました)

まあ、他の方の鮨レビューを見ても自分は単品への感想は読み飛ばすことが多いので、このレビューもそうなるのでしょうが、備忘録として記録せずにはいられないのです。
特にこちらのコースにおいては。(最初は舎利が若干固いので、そこに抵抗がある方もいらっしゃるようです)。

店の造作、内装、大将と奥様だけでなく、ホールの男女の店員さんのコンビネーションも完璧。最後にお店の外までお見送りして頂けるホスピタリティ。
お客様の二時間半をいかに気持ちよく過ごして頂くか、という接客業の原点にして頂点の対応を頂いたように思います。

本当に気持ちの良い時間を過ごさせて頂きました。もっと安くコースを出すお店もありますが、トータルで二万五千円ちょっと、あくまで自分個人にとって、お店のパフォーマンスの方がお支払い金額を超過していると判断できる、これが本当の意味でのコストパフォーマンスが良い、ということだと感じました。

また機会を作って伺いたいと思います。

ご馳走様でした。

2025/11/28 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ