6回
2024/05 訪問
肩肘張らずに本格的な日本料理を楽しむ事ができる海舟さんに再訪しました。今では愛媛に行く理由の筆頭どころか海舟さんに行く為にホテルを押さえて遠征しておりますが、県外からも多くいらっしゃっている人気店ですのでかなり早めの予約がおすすめです。
様々なジャンルで四国の有名どころにお邪魔しましたがジャンルを問わず総合的に見て四国トップだと思っているのがこの海舟さんです。
道後温泉は宿泊する際に食事なしで予約するのがポイントですので、美味しい食事をストレスなく楽しみたい方は素泊まりにして外に出て食事することを強くおすすめします。
畳張りのカウンターに座り本日のメニューを熟読。愛媛のポテンシャルの高さを再認識しつつ季節を感じながら期待と想像が膨らむ瞬間です。
飲み物については優柔不断なのでペアリングでお願いしました。自分で選ばなくて良いし少量ずつ色んな種類を飲めるので優柔不断な私にとってはストレスフリーで最高です。料理に合わせて選んでいただけますが杯数が決まっているようなワインなどのペアリングコースとは異なり、飲むペースに合わせてセレクトしていただけるのも魅力。
燗酒に力を入れているようですが説明を聞いて飲んで納得。燗酒ブームが全国的に起きてもおかしくないと思わせるほど素晴らしいものでした。錫ちろりで正確に温度を計り丁寧に提供されます。そう料理は科学。温度が下がっていく過程で起こる味の変化もまた楽しめますね。
海舟さんに行くようになってからどこのお店に寄っても夏でも熱燗を探すようになってしまいました。記録に残していないお店が多いのですが、これだけ全国を食べ歩いて飲み歩いてみると海舟さんの日本酒ペアリングが突出して素晴らしいことを再認識するわけでして、飲める方はペアリングをお願いすると幸福度が急激に増すのでおすすめです。
ペアリングと言いつつ単なるお任せである店も多いですがこれこそペアリングであり、次のお料理に合わせてこんなお酒をご用意しましたと提供される熱燗。もちろん冷酒もあるのですがここは熱燗が本当におすすめ。ぜひ熱燗ペアリングで楽しんでいただきたい。「ウンチクを聞いて、言われみれば美味しい気がする」なんて事ではなく「明らかに料理との相性を考えて提供」しており「ペアリング以外で頼む理由が見当たらない」くらいの素晴らしさ。
虎魚(おこぜ)。
適度に筋肉質な食感と水分量で美味でした。お店で食べると美味しいので自宅で何度も調理に挑戦したことあるのですが処理が面倒くさい上に難しく、皮や胃袋、肝と丁寧に分けたり鍋に湯を沸かしたりと手間がハンパない。これは店で食べるに限る筆頭です。自分でやってみて虎魚の有り難みを更に知りました。
お茶。
愛媛や高知がお茶も有名だと言うことをここ数年で知りました。お茶として飲むのも良いですが茶葉の香りや清涼感を取り入れた料理って良いですね。エグ味や雑味が無いのは言わずもがな、背中がピンとなる感覚を覚える味。
目で見て、耳で聞いて、鼻で香って、口で味わって、とどのお料理も素晴らしいのは言うまでもないのですが特筆すべきは米。
お米ってこれだけ美味しく提供できるものなのかと驚きしかない。同じ白米でも自宅や他の飲食店で食べる白米とは全くもって別料理。瑞々しい、艶がある、湯気の中に糠の香りが出ていない、わずかに芯を感じる程度の食感がありつつ水分量がある、大袈裟ではなくこれ以上お米という素材を上手に炊きあげるのは不可能であろうと思える最高峰の完成度。もはや別料理。炊き上がる直前のいわゆるアルデンテから段階的に食してみることが出きるので違いはもちろん米を炊く難しさを改めて認識します。
知ってる美味しさ、想像してる美味しさ、全てを凌駕する白飯。何だこれ?腰を抜かすほど美味い。自宅の炊飯器を捨てたくなる美味しさであり、いつもこの白米を楽しみにしています。
「何を大袈裟な、そうは言ってもお米でしょ?」と思う方がいらっしゃるのも想像できますが、ここで食べたらそんな事は二度と思わなくなります。そのくらいのインパクト。
道後温泉に宿泊される方は夕食なしプランで泊まってぜひこちらに訪れるべき素晴らしいお店です。
何よりもお店の雰囲気がいい。和やかさの中にある種の凛とした空気感もあり、楽しく会話しながら食材や季節や地域について色んな事を教えていただきました。
私を含めたサラリーマン諸君は平日の「部屋とYシャツと私」状態から「米と熱燗と私」に変身するべく道後温泉にどうぞ。
全国からリピーターが多いのも納得。
お店を出て部屋に戻ってからも美味しい。
翌朝に思い出しただけで美味しい。
ごちそうさまでした。
翌日の帰り道でも思い出してしまい美味しい。
すでにまた食べたい。
2024/05/19 更新
2024/04 訪問
肩肘張らずに本格的な日本料理を楽しむ事ができる海舟さんに再訪しました。今では愛媛に行く理由の筆頭どころか海舟さんに行く為にホテルを押さえて遠征しておりますが、県外からも多くいらっしゃっている人気店ですのでかなり早めの予約が必要です。
畳張りのカウンターに座り本日のメニューを熟読。愛媛のポテンシャルの高さを再認識しつつ季節を感じながら期待と想像が膨らむ瞬間です。
飲み物については優柔不断なのでペアリングでお願いしました。自分で選ばなくて良いし少量ずつ色んな種類を飲めるので優柔不断な私にとってはストレスフリーで最高です。料理に合わせて選んでいただけますが杯数が決まっているようなワインなどのペアリングコースとは異なり、飲むペースに合わせてセレクトしていただけるのも魅力。
燗酒に力を入れているようですが説明を聞いて飲んで納得。燗酒ブームが全国的に起きてもおかしくないと思わせるほど素晴らしいものでした。錫ちろりで正確に温度を計り丁寧に提供されます。そう料理は科学。温度が下がっていく過程で起こる味の変化もまた楽しめますね。
ペアリングと言いつつ単なるお任せである店も多いですがこれこそペアリングであり、次のお料理に合わせてこんなお酒をご用意しましたと提供される熱燗。もちろん冷酒もあるのですがここは熱燗が本当におすすめ。ぜひ熱燗ペアリングで楽しんでいただきたい。「ウンチクを聞いて、言われみれば美味しい気がする」なんて事ではなく明らかに料理との相性を考えて提供しており、ペアリング以外で頼む理由が見当たらないくらいの素晴らしさ。
目で見て、耳で聞いて、鼻で香って、口で味わって、とどのお料理も素晴らしいのは言うまでもないのですが特筆すべきは米。
お米ってこれだけ美味しく提供できるものなのかと驚きしかない。同じ白米でも自宅や飲食店で食べる白米とは全くもって別料理。瑞々しい、艶がある、湯気の中に糠の香りが出ていない、わずかに芯を感じる程度の食感がありつつ水分量がある、大袈裟ではなくこれ以上お米という素材を上手に炊きあげるのは不可能であろうと思える最高峰の完成度。もはや別料理。
知ってる美味しさ、想像してる美味しさ、全てを凌駕する白飯。何だこれ?腰を抜かすほど美味い。自宅の炊飯器を捨てたくなる美味しさであり、いつもこの白米を楽しみにしています。
今回の食材で驚いたのはイトヨリ。適度に筋肉質な食感と水分量で美味でした。自宅で何度も調理したことあるのですが意外に骨が残ってしまい処理が難しいのと水分量が多く処理をミスると独特な臭いが出てしまいます。上手く脱水さえ出来ればと思っていましたがプロが調理したらこんなに違うのかと現実を知りました。それなりのサイズであれば筋肉質な身を感じる事が出来る魚なので、鮮やかな見た目に好みは分かれるかもしれませんが蒸してから少し苦いお茶ソースなんてのも美味しそうです。安居渓谷のあたりはお茶が有名ですので茶葉ソース的なものとか茶葉の漬物的なものとか合わせても面白そう。身質は鱸のようにポワレにすると良さそうですがそれでは洋食になってしまいますので難しい所。
道後温泉に宿泊される方は夕食なしプランで泊まってぜひこちらに訪れるべき素晴らしいお店です。
何よりもお店の雰囲気がいい。和やかさの中にある種の凛とした空気感もあり、楽しく会話しながら食材や季節や地域について色んな事を教えていただきました。
全国からリピーターが多いのも納得。
お店を出て部屋に戻ってからも美味しい。
翌朝に思い出しただけで美味しい。
ごちそうさまでした。
すでにまた食べたい。
2024/04/14 更新
2023/12 訪問
米と熱燗と私
肩肘張らずに本格的な日本料理を楽しむ事ができる海舟さんに再訪しました。今では愛媛に行く理由の筆頭になっておりますが、県外からも多くいらっしゃっている人気店ですのでかなり早めの予約が必要です。
畳張りのカウンターに座り本日のメニューを熟読。愛媛のポテンシャルの高さを再認識しつつ期待も想像も膨らむ瞬間です。今日はYシャツを着ていないのでこの時点では「部屋とメニューと私」といった所。
飲み物については優柔不断なのでペアリングでお願いしました。自分で選ばなくて良いし少量ずつ色んな種類を飲めるので優柔不断な私にとってはストレスフリーで最高です。料理に合わせて選んでいただけますが杯数が決まっているようなワインなどのペアリングコースとは異なり、飲むペースに合わせてセレクトしていただけるのも魅力。
燗酒に力を入れているようですが説明を聞いて飲んで納得。これは鮨屋で流行ってもおかしくない組み合わせ。鮑肝リゾットや鮟肝奈良漬けがあっという間に全国に広がったように燗酒ブームが起きてもおかしくないと思わせるほど素晴らしいものでした。錫ちろりで正確に温度を計り丁寧に提供されます。そう料理は科学。温度が下がっていく過程で起こる味の変化もまた楽しめますね。
ペアリングと言いつつ単なるお任せである店も多いですがこれこそペアリングであり、次のお料理に合わせてこんなお酒をご用意しましたと提供される熱燗。もちろん冷酒もあるのですがここは熱燗が本当におすすめ。ぜひ熱燗ペアリングで楽しんでいただきたい。
目で見て、耳で聞いて、鼻で香って、口で味わって、とどのお料理も素晴らしいのは言うまでもないのですが特筆すべきは米。
お米ってこれだけ美味しく提供できるものなのかと驚きしかない。同じ白米でも自宅や飲食店で食べる白米とは全くもって別料理。瑞々しい、艶がある、湯気の中に糠の香りが出ていない、わずかに芯を感じる程度の食感がありつつ水分量がある、大袈裟ではなくこれ以上お米という素材を上手に炊きあげるのは不可能であろうと思える最高峰の完成度。もはや別料理。
知ってる美味しさ、想像してる美味しさ、全てを凌駕する白飯。何だこれ?腰を抜かすほど美味い。自宅の炊飯器を捨てたくなる美味しさであり、いつもこの白米を楽しみにしています。
道後温泉に宿泊される方は夕食なしプランで泊まってぜひこちらに訪れるべき素晴らしいお店です。
何よりもお店の雰囲気がいい。和やかさの中にある種の凛とした空気感もあり、楽しく会話しながら食材や季節や地域について色んな事を教えていただけました。
ごちそうさまでした。
自宅に帰ってからも思い出しただけで美味しい。。。
2023/12/21 更新
2023/07 訪問
鮎
これだけが気になって気になって仕方がない。
釣りが好きなので実は子供の頃から魚体を見慣れている。同時にスーパー等でも常に魚売場をパトロールしており養殖物もある意味で見慣れている。もちろん囮鮎も見慣れている。
焼く前に泳ぐ鮎を見せてくれるのが楽しみで。
掛け針と思われる跡が魚体に付いた個体もあり、魚好きとしては顔の形、顎の裏、鰭色、体色の違いを良く観察してみたくなります。
天然遡上、放流、養殖、囮鮎。鮎は海の魚よりもそれぞれで特徴がある魚です。良いとか悪いとかでは全くないのですが、釣り鮎とおっしゃっていたのが気になりました。
川砂利を食べた形跡がない個体でしたので釣った後、例えば1週間とか数日間どこかで飼育した個体?高速道路を含めあちこちが通行止めになるくらいの豪雨、お店に行った当日の昼に川を見に行くと真っ茶色の災害級の濁流。このコンディションで友釣り?果たしてどうやって釣ったのか。。。
気になって気になって仕方がない。
美味しかったけど鮎が気になる。
釣り鮎とは。。。
ごちそうさまでした。
2023/07/03 更新
2023/06 訪問
白米という料理に出会う
以前から気になっておりました四国は愛媛県松山市にあります道後海舟さんに遠征して参りました。夜の席が取れたので急いでホテルを押さえまして1泊2日で温泉も日本料理も同時に楽しむ作戦です。
時間ぴったりにカウンター席に座りコースの始まり。
まずは新茶を使ったお粥からスタートでした。キリッと締まった香りと決して嫌ではないお茶の持つわずかな苦味で口の中がリセットされます。
素材の産地や言葉の持つ意味、季節や伝統など様々なお話を聞かせていただきながら味わいました。こういったストーリーを聞くと四季に彩られる日本料理って素敵だなと思います。
目で見て、耳で聞いて、鼻で香って、口で味わって、とどれも素晴らしいのは言うまでもないのですが特筆すべきは米。
お米ってこれだけ美味しく提供できるものなのかと驚きしかない。同じ白米でも自宅や飲食店で食べる白米とは全くもって別料理。瑞々しい、艶がある、湯気の中に糠の香りが出ていない、わずかに芯を感じる程度の食感がある(事前に説明をお聞きしており意図的にそうされてます)、大袈裟ではなくこれ以上お米という素材を上手に炊きあげるのは不可能であろうと思える最高峰の完成度。もはや別料理。
飲み物については優柔不断なのでペアリングでお願いしました。自分で選ばなくて良いし少量ずつ色んな種類を飲めるのでストレスフリーで最高です。料理に合わせて選んでいただけますが杯数が決まっているようなワインなどのペアリングコースとは異なり、飲むペースに合わせてセレクトしていただけるので金額は決まっておりません。
燗酒に力を入れているようですが説明を聞いて飲んで納得。これは鮨屋で流行ってもおかしくない組み合わせ。鮑肝リゾットや鮟肝奈良漬けがあっという間に全国に広がったように燗酒ブームが起きてもおかしくないと思わせるほど素晴らしいものでした。ちろりは錫(すず)でしょうか?正確に温度を計り丁寧に提供されます。そう料理は科学。まさにそれ。日本酒ペアリングとしては三重県伊勢市の鮨屋「貫」以来、2件目の感動でした。単なるお任せではない、これこそペアリング。
くるますし以外の目的で愛媛県まで遠征するとは思っておりませんでしたが、今後は道後海舟さん目的で遠征することになりそうです。道後温泉に宿泊される方は夕食なしプランで泊まってぜひこちらに訪れるべき素晴らしいお店でした。
何よりもお店の雰囲気がいい。和やかさの中にある種の凛とした空気感もあり、楽しく会話しながら食材や季節や地域について色んな事を教えていただけました。
ごちそうさまでした。
必ず再訪させていただきます。
2023/06/11 更新
本格的な日本料理を楽しむ事ができる海舟さんに再訪しました。今では愛媛に行く理由の筆頭どころか海舟さんに行く為にホテルを押さえて遠征しておりますが、県外からも多くいらっしゃっている人気店ですのでかなり早めの予約がおすすめです。
和洋を問わず様々なジャンルで四国の有名どころにお邪魔しましたがジャンルを問わず総合的に見て四国トップだと思っているのがこの海舟さんです。
道後温泉は宿泊する際に食事なしで予約するのがポイントですので、美味しい食事をストレスなく楽しみたい方は海舟さんを予約してからホテルを素泊まりで予約することを強くおすすめします。ここまで来てホテルのご飯なんか食べてる場合ではありませぬ。
畳張りのカウンターに座り本日のメニューを熟読。愛媛のポテンシャルの高さを再認識しつつ季節を感じながら期待と想像が膨らむ瞬間です。カウンターは明るく楽しい雰囲気なのでさらりと流されがちですが料理の香りが凛としており日本料理としての強い芯を感じる所が大好きです。
飲み物については優柔不断なのでペアリングでお願いしました。自分で選ばなくて良いし少量ずつ色んな種類を飲めるので優柔不断な私にとってはストレスフリーで最高です。料理に合わせて選んでいただけますが杯数が決まっているようなワインなどのペアリングコースとは異なり、飲むペースに合わせてセレクトしていただけるのも魅力。
燗酒に力を入れているようですが説明を聞いて飲んで納得。燗酒ブームが全国的に起きてもおかしくないと思わせるほど素晴らしいものでした。錫ちろりで正確に温度を計り丁寧に提供されます。そう料理は科学。温度が下がっていく過程で起こる味の変化もまた楽しめますね。
海舟さんに行くようになってからどこのお店に寄っても夏でも熱燗を探すようになってしまいました。記録に残していないお店が多いのですが、これだけ全国を食べ歩いて飲み歩いてみると海舟さんの日本酒ペアリングが突出して素晴らしいことを再認識するわけでして、飲める方はペアリングをお願いすると幸福度が急激に増すのでおすすめです。
ペアリングと言いつつ単なるお任せである店も多いですがこれこそペアリングであり、次のお料理に合わせてこんなお酒をご用意しましたと提供される熱燗。もちろん冷酒もあるのですがここは熱燗が本当におすすめ。ぜひ熱燗ペアリングで楽しんでいただきたい。「説明を聞いてみると言われてみれば美味しい気がする」なんて事ではなく「明らかに料理との相性を考えて提供」しており「ペアリング以外で頼む理由が見当たらない」くらいの素晴らしさ。
私の心を奪った「山燗四温(さんかんしおん)」という初めて見たシリーズのお酒。燗酒としてのネーミングセンスも秀逸ですが聞けば聞くほど笑いが出るほどマニアック。これは良い出会いでしたし、ワインやウイスキーの縦飲み横飲み的な比較が出来たので良い経験でした。
レモン醤油でいただいた穴子のお造りの甘味。海水塩でいただいたキジハタの食感ととても強い旨味。大きな鮑の力強い香りと幸せな噛み心地。優しいお味とは裏腹に定番にして欲しいくらい強く記憶に残った白甘鯛そうめん仕立て。海の中では一足先に夏が訪れており今回のメニューは本当に贅沢でした。これだけ素晴らしい魚をこれだけ揃えて提供してしまうこのカウンターコース。これを食べずに道後温泉に泊まってる方々がいると思うと可哀想になってきます。
鮎。
禁漁期間が終わりいよいよ友釣りのシーズンイン。釣り名人のおかげで天候が悪くてもストック切れを起こさずに今年も食べる事ができました。ちなみに川魚1匹を丸々完食したのは私の人生で海舟さんの鮎だけ。腹わたの苦味は大好きですが小骨が苦手という子供のような理由で丸々1匹を好んでは食べないのですが焼き方もあるのでしょうし提供時にお気遣いいただきまして美味しく食べることができました。ホクホクした食感も感じる事ができましたが、これからまだ大きくなるのでまた食べたいものです。熱燗に合うんですよね。
目で見て、耳で聞いて、鼻で香って、口で味わって、とどのお料理も素晴らしいのは言うまでもないのですが特筆すべきは米。
お米ってこれだけ美味しく提供できるものなのかと驚きしかない。同じ白米でも自宅や他の飲食店で食べる白米とは全くもって別料理。瑞々しい、艶がある、湯気の中に糠の香りが出ていない、わずかに芯を感じる程度の食感がありつつ水分量がある、大袈裟ではなくこれ以上お米という素材を上手に炊きあげるのは不可能であろうと思える最高峰の完成度。もはや別料理。
「煮えばな」をいただける貴重な体験も海舟さんの楽しみのひとつです。米がご飯として炊き上がる瞬間のいわゆるアルデンテから段階的に食してみることが出きるので違いはもちろん米を炊く難しさを改めて認識します。そしてお米にとって水がいかに重要なのかを知ります。
知ってる美味しさ、想像してる美味しさ、全てを凌駕する白飯。何だこれ?腰を抜かすほど美味い。自宅の炊飯器を捨てたくなる美味しさであり、いつもこの白米を楽しみにしています。
「何を大袈裟な、そうは言ってもお米でしょ?」と思う方がいらっしゃるのも想像できますが、ここで食べたらそんな事は二度と思わなくなります。そのくらいのディープインパクト。
道後温泉に宿泊される方は夕食なしプランで泊まってぜひこちらに訪れるべき素晴らしいお店です。
何よりもお店の雰囲気がいい。和やかさの中にある種の凛とした空気感もあり、楽しく会話しながら食材や季節や地域について色んな事を教えていただきました。
私を含めたサラリーマン諸君は平日の「部屋とYシャツと私」状態から「米と熱燗と私」に変身するべく道後温泉にどうぞ。
全国からリピーターが多いのも納得。
お店を出て部屋に戻ってからも美味しい。
翌朝に思い出しただけで美味しい。
ごちそうさまでした。
翌日の帰り道でも思い出してしまい美味しい。
すでにまた食べたい。