5回
2024/09 訪問
素敵な時間を過ごす
またまた平日に休みを取りまして2泊3日の福岡熊本遠征を組んで鮨仙八さんに再訪させていただきました。残暑でまだまだ気温が高いので仙八さんのあのシャリを身体が欲しますね。冬は冬で欲しますが。
今回は金曜夜の後半の部で訪問。
その中からいくつか。
鰯。酢〆してから焼きを入れアンチョビ的ペーストを合わせたお料理。酢〆した食感、焼きの香り、ペーストの苦味と複雑なコクを感じられます。酢〆して焼いてという工程があるので鰯の脂の嫌な部分はなくなっておりオリーブ油とペーストによりお皿の中の一体感を感じますがとても繊細で複雑な逸品。
めひかり。干さずに頭を落として丁寧に揚げてあり合わせるのは焼き茄子のソース。粘度高めで絡めやすいソースは焼き茄子の食欲をそそる香り、ペーストに近い固さなので箸先でも食べやすい。白身を揚げてあることでホクホクした食感になり、揚げたてなので魚自身の水蒸気で焼き茄子の香りが倍増されるというお皿の中でも口の中でも変化がある一皿でした。エソ系の魚では最も市民権を得た魚であり本来は底物独特の香りを持った魚ですが焼き茄子の香りを合わせることでクセなく美味しくいただけます。
握り。
本当に中原親方の握るスピードが早すぎて目で追えません。見ていて気持ち良いくらい鮮やかです。
障泥烏賊を叩いて寝かしたフワトロながらもエンペラのコリコリ感がある烏賊、肝ソースを永遠に舐めたくなるトコブシのリゾットなど仙八さんらしいスペシャリテを今回も堪能。日本酒泥棒であることは言わずもがな。
何よりも仙八さんのシャリが大好きで、このシャリを食べるために来たといっても良いくらい。いやー笑いが出るくらい美味い。
九州の魚が多用されていてやはり九州のポテンシャルを再認識いたしました。お店の凛とした雰囲気も清潔感も本当に大好きであり何回来ても期待を越える美味しさに驚きます。
素敵な時間をありがとうございました。
ごちそうさまでした。
2024/09/29 更新
2024/07 訪問
やはりシャリが美味い
またまた平日に休みを取りまして1泊2日の福岡遠征を組んで鮨仙八さんに再訪させていただきました。夏前になり気温が上がってくると仙八さんのあのシャリを身体が欲します。冬は冬で欲しますが。
しかし飛行機の値段が上がりましたね。どこに行くにも値上げを実感しますが熊本時代よりは福岡移転後の方が飛行機の便数が多くて行きやすいので助かります。
今回は金曜夜の後半の部で訪問。その中からいくつか。
※食事に夢中で写真は一部のみ
ホッケ。
おくらを包丁で叩いたものと絡めていただきます。真ホッケではなく脂ののった縞ほっけ。おくらを包丁で叩いただけなので誰でも自宅で出来るとおっしゃっておりましたが、まぁ出来ないでしょうという見た目の美しさ、エグみは皆無で心地よい香り。家庭でこの少量を作るのは現実的ではないですし、こういう1品こそお店で食べると嬉しいお料理ですね。エグみが出ないのは包丁の切れ味なのでしょう。
そうめん。
熊本の素麺とおっしゃっていたのと独特な細さでしたので南関素麺でしょうか。蓴菜に負けないと言っても大袈裟ではない食感、そこに清涼感も加わりまして握りに移行する前の幕間として脇役ではない逸品。あまりにも気になったので翌日に南関素麺を色々と探し回って買って帰りました。
握り。
本当に中原親方の握るスピードが早すぎて目で追えません。見ていて気持ち良いくらい鮮やかです。
障泥烏賊を叩いて10日ほど寝かしたフワトロながらもエンペラのコリコリ感がある烏賊、肝ソースを永遠に舐めたくなるトコブシのリゾットなど仙八さんらしいスペシャリテを今回も堪能。日本酒泥棒であることは言わずもがな。
何よりも仙八さんのシャリが大好きで、このシャリを食べるために来たといっても良いくらい。いやー美味い。
九州の魚が多用されていてやはり九州のポテンシャルを再認識いたしました。お店の凛とした雰囲気も清潔感も本当に大好きなので、遠征回数を増やす為に福岡行きを2ヶ月に1回ペースに変更して奇数月に福岡行きの飛行機を数ヵ月先まで買ってあったのですが、、、まさかの7月休業予定日とドンピシャだった事がわかり今月の遠征は諦めていたのですが、やはり食べたくて飛行機を変更して今月も来てしまいました。次は9月に伺います。
素敵な時間をありがとうございました。
ごちそうさまでした。
2024/07/14 更新
2024/05 訪問
あっという間に福岡でも名店入り
またまた平日に休みを取りまして1泊2日の福岡遠征を組んで鮨仙八さんに再訪させていただきました。春になり気温が上がってくると仙八さんのあのシャリを身体が欲します。
しかし飛行機の値段が上がりましたね。どこに行くにも値上げを実感しますが熊本時代よりは福岡移転後の方が飛行機の便数が多くて行きやすいので助かります。
今回は金曜夜の後半の部で訪問。その中からいくつか。
※食事に夢中で写真は一部のみ。
マジャク(アナジャコ)の揚げ。
俗にいう寿司種のシャコ(蝦蛄)ではなく、クロダイ釣りなどで使われるボケジャコ(スナモグリ)のような見た目と柔らかさ。アナジャコは名前の通り砂地に穴を掘って生活しているので外敵に襲われるリスクも少ない事から殻は柔らかいのでしょう。甲殻類の香ばしさ、頭部分の芳醇な味噌のコク、雑味とエグ味がなく干潟の恩恵を存分に味わいました。マテ貝の塩のように筆で漁をすると聞いたことがありますが最近の漁方を聞いて風情がなくてショック。ビールにも日本酒にも合いますし、珍しさを含め最高の1皿でした。
蛍烏賊。
串から外してどうぞとのこと。蛍烏賊を木の芽と一緒に叩いたものを乗せて焼いてあります。見た目ではわかりませんが木の芽の香りと蛍烏賊の内蔵のコクがこれまた日本酒泥棒であることは言わずもがな。
握り。
本当に中原親方の握るスピードが早すぎて目で追えません。見ていて気持ち良いくらい鮮やかです。
障泥烏賊を叩いて10日ほど寝かしたフワトロ烏賊、肝ソースを永遠に舐めたくなるトコブシのリゾットなど仙八さんらしいスペシャリテを今回も堪能。
何よりも仙八さんのシャリが大好きで、このシャリを食べるために来たといっても良いくらい。いやー美味い。
熊本や長崎の魚が多用されていて九州のポテンシャルを再認識いたしました。お店の凛とした雰囲気も清潔感も本当に大好きなので、遠征回数を増やす為に福岡行きを2ヶ月に1回ペースに変更して奇数月に福岡行きの飛行機を数ヵ月先まで買ってあったのですが、、、まさかの夏の休業予定日とドンピシャだった事がわかり夏の遠征はキャンセルに。次は9月に伺います。
素敵な時間をありがとうございました。
ごちそうさまでした。
2024/05/12 更新
2023/12 訪問
想いと技術と革新
平日休みを取りまして1泊2日の福岡遠征。雪の影響による欠航や遅延が怖いので飛行機ではなく久しぶりに新幹線移動で博多駅へ。
今回の目的は熊本から博多へ2023年12月17日に移転されたばかりの仙八さんに伺うための遠征です。ご縁があり開店間もなくの貴重なお席に座らせていただく事となりました。
ミシュラン2つ星の県外移転というのも珍しいですが、移転前とどんな所が変わったのか楽しみ半分、変わってほしくないドキドキ感が半分といった所。
時間となり店内へ。
驚いたことにメンバーが変わっておりません。聞けばスタッフ全員で熊本から博多まで転居したとのこと。お話を伺いましてとても感動しました。このチーム仙八が充電期間を経てついに博多での幕開けです。
仕入先が変わるためどのようになるか楽しみにしておりましたが、変わらない安心感もありました。
キレのあるシャリは健在。これこれー。これを楽しみにしておりました。1貫目の鰆で期待通りのソリッドな印象を受け、そしてすぐに丸みを帯びるという尖ってるだけではない調和の取れたシャリ。
トコブシ。小さな肝を大量に処理しなくてはならないわけで仕込みは大変ですが食べるのは一瞬。なるべくナメナメしながら日本酒をグビグビ、そしてまたナメナメ。一般的な鮑肝ソースほどサラリとしておらず粘度高めな豊潤ソース。
障泥烏賊。これもまた仙八と言えばな握りですね。ふわふわ天使の食感に烏賊耳を入れてあり柔らかなだけではない烏賊の食感も楽しめます。
言い出すときりがないですが車海老も熊本時代を踏襲する仕込みにより特徴ある食感と甘味。
牡蠣のリゾット的なもの。
これはカウンター全員が悶絶して笑いがおきるほどの美味しさ。これには皆さん驚き。牡蠣の煮汁だけらしいですがこれ以上の香りを引き出すのは無理であろう豊潤な香り。そして極少量の牛蒡のアクセント。これは心に刻まれました。。。
相変わらず少ない手数で握られますが、そのスピードもまた中原親方の特徴です。派手なパフォーマンスをする事なく知らぬ間に見とれてしまう技術であり、昨今のインスタ狙いなパフォーマンスでない所にとても好感を抱きます。
コース終わりに追加で数貫いただきました。お腹はいっぱいですが、せっかくの席ですので食べないと後悔しそうで。
真鯛、鱚、鰯、笹烏賊、帆立。
さすが仙八さん。
そしてチーム仙八、チーム中原。
熊本空港より博多の方がアクセスが良いので仙八さん遠征がまた増えてしまいそうです。
とても素晴らしい時間を過ごせました。
ごちそうさまでした。
平目&針魚
河豚と辛味大根
梭魚焼き
真珠貝
シャリ&牡蠣リゾット風
白子茶碗蒸し
鰆
障泥烏賊
鯵
鯖
本ミル貝
赤身
中トロ
小鰭
車海老
雲丹
お椀
トコブシ
穴子
玉子
真鯛(追加)
鱚(追加)
鰯(追加)
笹烏賊(追加)
煮帆立(追加)
ハートランド
2023/12/24 更新
2024年最後の鮨遠征は福岡2泊3日の旅。その中でも最後の夕食となる2日目の夜は鮨仙八さんに予約を入れまして再訪させていただきました。今回はランチを軽めにしておきまして前半の部でのお伺いです。
その中からいくつか。
皮剥。薄造りを肝醤油に付けて食べるのではなく、小鉢に盛った皮剥に肝ソースを乗せまして贅沢にも肝和えにして肝ソースをたっぷり堪能。もうビールを飲んでいる場合ではなく日本酒へ切り替え。器を舐めたいこの気持ち、皆さんもわかるでしょう。
鰊。にしん。焼きでの提供。丁寧に処理されていて小骨もなく脂ののった魚体。赤睦やキンキ(金目鯛ではなく)のような脂の重さではなく、嫌な香りは皆無という素晴らしいもの。不思議と良い部分の香りだけを感じるという贅沢な一皿でした。
握り。
本当に中原親方の握るスピードが早すぎて目で追えません。見ていて気持ち良いくらい鮮やかです。
障泥烏賊を叩いて寝かしたフワトロながらもエンペラのコリコリ感がある烏賊、肝ソースを永遠に舐めたくなるトコブシのリゾットなど仙八さんらしいスペシャリテを今回も堪能。日本酒泥棒であることは言わずもがな。
何よりも仙八さんのシャリが大好きで、このシャリを食べるために来たといっても良いくらい。年内最後を仙八さんにして本当に良かったと思える美味しさ。
産土の穂増(緑)、こんなものが飲めてしまうのも仙八さんならでは。微発泡というかもはや泡。フルーツのような華やかな香りと微発泡がすっきり飲みやすく、あまりアルコール感を感じないので永遠に飲めてしまいそうなお酒。永遠に飲めて気品あるメーテル的なやつ。
雲丹の爆盛りしたり、とりあえずキャビア乗せてみたり、手を止めて変なポーズ取ってみたり、カウンターで対面してる客よりスマホの先にいる不特定多数を相手にするなんて事もない。パフォーマンスに走ることなくカウンターの12名に真摯に向き合う。良い意味で簡潔明瞭、そしてシンプルな美と気品。
その潔さ、凛とした雰囲気、清潔感、全てが本当に大好きであり何回来ても期待を越える美味しさに驚きます。
そして二番手の方の動きと気遣いも本当に素晴らしい。彼がカウンターに出ている時のサービスレベルは飲食店として本当にトップレベル。カウンター内外に対するさりげない気遣いは目を見張るものがあり、いつの間にか目で追っている自分がいてちょっとファンになっています。
寝かした障泥烏賊が手に取りにくいと判断したのか、さりげなく1度剥がしていました。その気遣いを見ているだけで酒が飲める。
いつも素敵な時間をありがとうございます。
今年最後の遠征を迷わず仙八さんに決め打ちして本当に良かった。何よりシンプルにただただ旨い!!
ごちそうさまでした。
おかげさまで素敵な1年の遠征〆が出来ました。