塚越桜五郎さんが投稿した駄愚栖(福島/福島)の口コミ詳細

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塚越桜五郎のほろ酔い紀行

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塚越桜五郎 (60代前半・男性・東京都)

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駄愚栖福島、曽根田/居酒屋、日本酒バー、焼酎バー

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2024/10 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

地酒を求め地方を彷徨ってた若き日の自分に戻れた福島の銘酒居酒屋

福島県のド真ん中「中通り」という地域は、
突出した観光地もなく県民のビジネス拠点と生活圏の印象が強い。
(単発で三春の滝桜は見学済だけどね。)
だから、気紛れ旅行の候補としては後回しにしていた。
が、意を決して、三連休にメタルグリーンの
新幹線で福島へ。

福島駅の駅前は東西口共に、まぁまぁモダンなのだが、東に歩くと、飲食店街が現れ、
その町並みに古くささが残っていた。
印象としては2000年代前半、平成半ば辺り。

だが、これが良い。
何故なら私が前の会社で営業だった30代前半、
出張で新潟の地酒の美味しさに目覚め
(まだ携帯電話が普及しつつある頃)
ガイドブック片手に夜な夜な古町などの繁華街を彷徨っていた。
あの頃のときめきが蘇る。
福島も酒処。きっと昔ながらの銘酒居酒屋が沢山あるはず!

で、昔ながらのネオン街…って感じの、中央通り東へ向かう。
お姉ちゃんが居る店が入ってそうな雑居ビルの2階へエレベーターで突入。
この手のビルに余所者1人で入るのは勇気が要るが、テンションが上がってるので、迷わず予約無しでGO!
目指すは「駄愚栖(ダックス)」さん。
ネーミングの元ネタは聞かなかったが、若き日のマスターが夜露死苦で愛羅武勇だったのかは不明。

2階右手に向かうと、おっ!ドアが空いてて
店内が見える。
中の様子がわからないと突入に躊躇するのが、
中が見えたのは非常にラッキー。
しかも、カウンター席が空いている。
客は4人のみ。迷わず、店内へ。

眼鏡の女性の店員さん(奥様?)がジモティーか?余所者か?税関の如く、私をチェック。
「(余所者さん)カウンターどうぞ」と案内してくれた。椅子を1つ抜いて、
余裕も持たせてくれた。隣の常連さんも端に移動してくれた。「ありがとうございます。」

でも、昔と比べるとどの地方でも、一見が入りやすくなったよ。食べログさん始め、グルメサイト、SNSのお陰だと思う。

で、L字カウンターは椅子の数をフレキシブルにしてるので、
最大で10席位。カウンターの背中越しには掘りごたつ式7席の板の間、
他に左手奥には座敷が2卓程ありそうだ。カウンターの造りからして、
元はバーかスナックだったと思う。内装も和風で平成な雰囲気。
私としては新潟駅前にあった今は無き居酒屋に初めて入った時のように、
あのワクワクした。

客層は40代以上の男女で、大人の空間。
かと言って堅苦しい空気でもない。
初老の割烹着を着たベテラン店主と普通に会話も弾んでいて、非常にリラックスできる雰囲気だ。
この雰囲気なら余所者は出しゃばらず、常連さんの話を肴に寡黙に飲むと決める。

先ずは、サントリーモルツ生中で喉を潤す。
お通しが来た。「帆立?をマカロニサラダ風に味付した物+バイ貝+玉子焼」が到着。
東北なので塩味が強いかと思いきや、全て素材を活かした優しい塩梅で美味しい。

今日の刺身は壁の短冊を見てと奥様に言われ、鰹が無かったので〆鯖をオーダー。
あと、ブックのメニューを見たら、みょうがの塩もみがある。これも追加でお願い。
どうしてオッサンになると、子供の頃嫌いだったみょうがとかエグいモノが欲しくなるのか?

マスター、常連さんと会話していても、調理の際は集中。

で、福島の酒はメジャーどころしか知らないので、素直に
「私、東京から初めて福島に来たので、良くわからないんで、ぜひ、福島の地酒でオススメを。」と
言うと奥様「キレのある辛口か、芳醇な香りがする方、どちらがよろしいですか?」

こっちが少し酒わかってそうとカンで思ったのか、いきなり踏み込んで聞いてくるねぇ。
「最初は料理を楽しみたいんで、キレのある方から飲んで、その後、香りがある奴行きます。」と回答。

で、出て来たのが「国権(こっけん)」純米大吟醸。やや辛、キレ良し、米の旨味もしっかり感じられる。
初っ端から料理の邪魔をしない良い酒を選んで頂いたよう。(推してる感も少し感じたが…。)

そこに〆鯖登場。あら、優しい味…。酢、塩、凄くマイルドです。
東京風の酢がガツン!と来るタイプ、関西風の円やかな甘味が口の中に広がるタイプ
どちらでもない。酒を活かす為に味付を控え目にしてるのでしょうか?
東北なのでもっと味が濃いかと思ってたので、予想外。

じゃ、次、香りが良いの、お願いします〜。「写楽」純米吟醸。これは結構メジャーなので、
都内でも出回ってます。最初から鼻から華やかな香りが抜けるが、後半キリッと〆て来る。
これも良いなぁ〜。みょうが塩もみ来ました。
これも優しい塩加減で素材のみょうが、キュウリの香りを活かしてる。ほっこりする。

で、あとは飲んだ事無い「京の華」純米吟醸を。あと塩辛もお願い。
うむ、甘辛真ん中辺かな?バランスを重視してる感じ。これも美味い。

塩辛も来たけど、イカの旨味を活かしてるが、やはり優しいマイルドな味付。
個人的には塩辛は塩辛いのが好き。だから、シオタランかな?

最後は、何か良くわかんないけど、手作り焼き餃子と「笹正宗」ってのお願い。
何か地元の「愛山」とか言う米で作るとか説明受けた。あ〜、そういえば地元に近い
ある居酒屋の美人ソムリエが言ってたわ。この「愛山」の事。偉い褒めてた。

うむ、これもキレも旨味もあって美味いッス。ハズレ無いね。福島の酒。
今度、しばらく福島の酒、勉強しよっと。偏らず全体的にバランスが良い酒が多いね。

で、最後に出て来た焼き餃子。ツマミって位置付けなのかな?
小さ目でお隣、栃木宇都宮のデカいのと違う。
何か味噌ダレが付いて来た。うん、酸味あり。う〜ん、だけど餃子もマイルド過ぎて、
味がぼやけてる気がするなぁ〜。日本酒を食わないように、これもパンチ控え目。
ま、これは個人的にはイマイチかな…。

じゃ、この後もあるので、〆!
いつの間にか、カウンター席は一人客の常連さんで満員。
数人の客はあまり来ない感じ。座敷は空だった。

良く見たら、酒の値段自体、安いよな〜。
この値段で純米吟醸なんて出すなんて、びっくり。

一人酒にサイコーの店だね。

今回、福島の酒しか飲まなかったけど、
県外の名酒もかなりあるので、常連も飽きが来ない。

あ、現金払いッスね。OKッス!
新潟に1人で初めて出張に行った夜を再現できて大満足。

食べログの保存リストに登録しちゃえ。プチッ!
また、飲みに来たい福島。

ほんじゃまた。


2024/10/21 更新

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