塚越桜五郎さんが投稿したよよぎあん(東京/代々木)の口コミ詳細

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塚越桜五郎のほろ酔い紀行

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塚越桜五郎 (60代前半・男性・東京都)

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よよぎあん代々木、南新宿、北参道/居酒屋

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

JR代々木駅西口駅チカの地下に潜む 酒呑みの秘孔を突いた料理と地酒に酔う。

タイトルのとおり「よよぎあん」さん。地下に潜入!
以前から行きたいなと思ってた有名店だが、なかなかチャンスが無く、今回やっと訪れる事ができた。
2階は「とんかつ 蕎麦」の「代々木庵」があり、お目当ての店は平仮名で「よよぎあん」なので、
地下への階段の方へGO!

店に入ると和の趣きの内観、薄暗い店内がアダルトな雰囲気で期待を高める。
しかし、満員になってしまう人気店なので「落ち着いた」大人の店ではなく、
多少はワイガヤするが、客層は中高年中心な為、バカ騒ぎするような奴は居ないのでOK。

右手にL字カウンター席、左手奥には小上がり。
手前側はテーブル席で、狭い入口の印象とは違い、結構キャパがある。

カウンター内側のマスター達は令和っぽくない硬派な感じで、寡黙に調理する。

オッサン2人だと、取り敢えずビール…となるのだが、その前におしぼりが干乾びてたから減点1だね。
では、ひとまず「キリン一番搾り瓶ビール」をバイト君にオーダー。

前の会社の後輩、今週もお疲れ様っす。ボク、アナタと違って、
あまり働いてないけど、取り敢えず乾杯!

てな訳で、板ばさみになってるお品書きを、おもむろに広げ眺めてみたが、
端から端まで、酒呑みの秘孔を突く「食べてみたくなるもの」ばかり。
仕事中より真剣に何を頼むか迷っていたら、バイト君が「お通しで〜す。」と、
何の説明もなく置いたものは「ヤリイカを何やら油みたいなので和えたもの」
見た目だけでイカの弾力が分かり、早速、箸で摘む。
ん!ぷりぷり、しこしこ、塩は効いているが尖っておらず円やか。
玉葱の香りと甘味も更に味を引き立て、そこから、香りの良い油の旨味が押し寄せる。
そして、後から七味唐辛子の辛味が追いかけて来る。
そして、この香味オイルの塊がグミのような弾力があり、噛み締めると旨味が滲み出てくる。

「美味い!」あ、もうファンになったわ。最初のお通しが美味ければ、どの料理も間違えない。

では、初見なのでお刺身は「盛り合わせ2人前」を行きますかね…。
お姉さんに聞くと、お品書きからの今日の魚の5品+マスターのオススメが2品、
2切れずつ(2人前だから)盛り合わせてくれるようだ。
魚は小ぶりだが処理が上手いのか旨味が乗っていた。(写真撮り忘れ)
しかし、この店では魚より、店独自の小技を駆使した料理を楽しむのが良いと思う。

で、ここでビールから日本酒へチェンジ。
メジャーどころの地酒の中に突っ込んで来るマイナーどころは、聞いた事ない銘柄が多い。

で、飲んだ事ない佐賀の「万齢」純米吟醸をお願いしま〜す。
うむ、ちと甘過ぎるな。滑らかで香り華やか。好みではないが良い酒だ。
マスターのチョイスは間違えない。酒蔵巡りしてると思う。

料理は「筍の塩焼き」「厚揚げ」「ポテサラ」(こちらは日替りか?)
そして謎の「ヤリいかのきんぴら焼き」をオーダー。今日はヤリいかの良いのが入ったようだ。
酒はメジャーどころで長野の「佐久の花」三重の「而今」をお願いした。
何れも間違えない安定した銘酒で美味い。あと、燗酒も銘柄によって対応可。

「筍の塩焼き」は焼き過ぎず、瑞々しさを残してあるので、歯応えが強く活き活きした食感。
塩も上質なのか塩自体にも旨味があり、塩っぱすぎないところで止める塩加減が絶妙。
筍のエグみも少し残されて、そのエグみも味の1つにしてしまう辺りは素直に腕が良いな〜と思う。

「厚揚げ」も豆腐自体のコクと旨味も充分で、醤油ダレを少し甘目に寄せ、食べやすくしてある。
「ポテサラ」もバジルソースを乗せだが、青物が被さるのを避けたのか、胡瓜は入れてない。
ポテトは少し粗さを残して旨味と甘味を押し出しているが、胡瓜の代わり?のバジルソースが、
ポテトを覆って味に香りと深み加えている。そして、このソース自体が美味い。いや、こりゃ美味い。
胡瓜嫌いの後輩も「バジルのソースのポテサラ初めてで美味いっす。」と仰ってました。
よって、毎日アレンジが変わる「ポテサラ」はその日の楽しみになる必食メニューとしたい。

「ヤリいかのきんぴら焼き」は当然ながら味自体は良かったが、きんぴらの風味が何をしたいのか、
ちょっと私にはわからず、ややハズレ。でも、小さな肝も焼かれて出て来たのは珍しかった

最後はサラリと「酎ハイ」(他にも炭酸系も充実)と、久しぶりに「うめ茶漬け」を頼んでみた。
(他に海苔茶漬けあり。他にも〆の物も充実。)

「うめ茶漬け」は、昨今の出汁強すぎてお茶漬けではなく、
別物になっちゃってる勘違い系と違い、昔ながらのチープな「Theお茶漬け」のスタイルから、
はみ出ないようにしつつ、絶妙な塩加減と前に出過ぎない出汁の旨味で、1ランク上の美味さにしている。
脇役の刻み海苔も香りが良く、何と言っても梅干しの、しっとりした歯応えと、
最近ではあまり出会えない強くシャープな酸味がたまらなく美味い。
今は化学調味料塗れの「さとうきび」の無駄な甘さをぶっ込んでる梅干しや、
意味不明のハチミツぶっ込みの紛い物ばかり提供されるが、
こちらの梅干しは正に上質な本物の「梅干し」だ。

いや〜。しかしながら何を食べても美味しい。褒めてばかりになっちゃった。
支払いはキャッシュオンリー。値段は居酒屋としては高いが、
この料理と酒のクオリティからしたら、かなりCPは良いと思う。
また、人気店故に週末(金)は2人以上伺う場合は食べログさんのネット予約がベター。
1人だと運が早い内から突撃しても、大丈夫かも知れない。

しかも、こちらの店は塩の使い方と出しゃばらない出汁の使い方が絶妙っすね〜。
久しぶりだな〜。本気で「また来たい!」と思った店は。
あと、〆ものの「パイタンうどん」「マサボンラーメン」が気になる。
特に「マサボンラーメン」とは名前からして、味すら想像できない…。
(何か、あっさり海藻スープのラーメンらしいですが…。)

いや、また必ず伺いますわ。酒美味いし、食べたいものいっぱいだし、
駅チカ地下だし、サイコー!ごちそうさまでした。


  • 右下の階段から地下へ。

  • 昔ながらのチョイ、アダルトな雰囲気の店内。

  • お通し「ヤリいかの香味ソース和え」(バイト君から何も説明無いので勝手に妙名。)

  • 絶妙 「筍塩焼き」

  • 地酒のラインナップ素晴らしい。

  • 佐賀 「万齢」

  • 「ヤリいか きんぴら焼き」

  • お造りメニュー。

  • 必食「ポテサラ」今夜はバジルソース乗せ。

  • 三重 「而今」

  • 予約で満員の週末。

  • なかなか広い店内。

  • 〆のものも充実。

  • 昔ながらのチープさを壊さず、旨味を加えた「うめ茶漬け」

2025/05/25 更新

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