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住宅地に佇む。
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店内は山の手のオサレ系の店のような空間
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奥に４人掛けテーブル席
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今、裏人気のあるサッポロラガービール赤星
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お通しの小松菜と生しらすの沖漬け
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壁には銘酒の瓶が揃う。
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予約電話はちょくちょく来る。マスターが受け答え。
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滋賀の酒「喜楽長」イラストもカワイイ
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福島「にいだしぜんしゅ」の「ごさん」
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たらこの塩から
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高知「亀泉」
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栃尾揚げハーフ
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裏人気のある足立区のニューヨーク「北千住駅」の世間のイメージは
西口の活気ある商店街と賑やか且つ怪しい入り組んだ路地の飲み屋街だと思う。
逆に東口は地味な商店街が存在し、印象が薄かったが、
千代田区神田錦町からJT社宅跡に移転して来た東京電機大学のお陰で、
こちらもだいぶ活気が出て来た。
その東口から徒歩で５分程南下。
大踏切のある通りを超えた辺りの千住東と言う一見昔ながらの住宅地の辺り。
このエリアは空き家となった昔の商店や住宅をリノベした
オサレな雰囲気漂う飲食店がポツポツある。知る人ぞ知る場所。
その中でも超人気店「是屋」さんに平日の開店間際にお邪魔してみた。
こちらは、10年以上前、オサレな店が集まる前から営業されてたと思うからパイオニアの１軒だ。
民家を改装した店内は、庶民的な北千住のイメージを覆すほど洗練された
おしゃれな空間が広がっている。薄暗い照明が港区、目黒区辺りに居るように錯覚させる。
で、席はカウンター席主体で８席程奥には小さな丸テーブル４人掛け、
後は右手に２人掛けテーブル席が１卓、３人掛け１卓。
後は窓際に３人掛け１卓でキャパはあまり無い。
まずは、スタートはサッポロラガービール「赤星」の中瓶で喉を潤す。
ビールの選択肢も多い。マスターは40そこそこかな？坊主頭に可愛いヒゲ。
今夜は「愛子 様」似の若い女子と調理はメガネにヒゲの長身の
カッコイイお兄さんとマスターの３人体制。
皆、ブラックのＴシャツでキメて、
昔のアメリカWWE＋新日本プロレスの「nWo」みたいな装い。
シックな空間はブラックが似合う。
お通しの「小松菜と生しらすの沖漬け」は深い熟成されたコクがあり、非常に美味い。
スタートから良い感じだ。
すると、マスターに聞かれる。「良く飲み歩かれてるんですか？」
初見にもがかかわらず何となく慣れてる感があるのか、還暦前になり良く言われるようになった。
昔は「お兄さん、なかなか強いね〜。」なぁーんてマスター達に言われてたのに、
今や、マスター側の方がガチガチの敬語で聞いて来る。
何だか、すっかりジジイになってしまったようだ。
それで自分が新潟に20年近く前、５年間、会社の仕事で担当していた事を話し、
越後の酒は大抵知ってしまったので他の地域で、知らない酒を教えて欲しいと伝えた。
とか言いながら、自分から滋賀県東近江市の夏酒「喜楽長 」をチョイス。
ジジイになると勝手で、わがままになる。子供に戻って行くのだろうか？
滑らかでライトな酸味が特徴で、バナナに近い香りも面白いワイン寄りの酒で
暑い夏にぴったりの一杯だ。
瓶のショッキングピンクなボブ！？日本髪？の女の子のイラストも日本酒ぽくなくてカワイイ。
で、次に頼んだ刺身盛り合わせは少量ながらも、花穂が添えられ、その香りが食欲をソソる…。
（マスターと話していて写真撮り忘れ。）
そして噂の「ポテトサラダ」は、独自のタレがかかっており
（ちょっと何のタレだか不明だが、出汁感があった。）
お一人様用にハーフサイズがあるのも嬉しいポイント。
余計な野菜は入っておらず、芋とベーコンのシンプルな素材の味が際立って 酒に合う。
（これもまた、マスターと話し込み写真撮り忘れ。）
マスターが推して来た福島の日本酒「にいだしぜんしゅ ごさん」は、
マスター曰く「今年は特に出来がめちゃくちゃで大誤算だったらしいっす。」
実際、飲んでみると酸味やその他の味がそれぞれ個性を主張しながらも、
それが絶妙なバランスを生み出していた。
広島の夏酒「北島 青嵐」は、後半にキレのある辛さが際立ち、飲み応えがあり。
そこに「たらこ塩辛」を合わす。うむ、塩角が立ってなく円やかな塩味で素材のたらこの味を
活かしている。美味い。酒とツマミ、お互いがお互いを引き立てる。
マスターが出して来た高知の日本酒「亀泉」はまるでパイナップルのような
フルーティーな香りが特徴的。マスターは私が西寄りの酒で知らない奴をと言う
リクエストに応えてくれたようだ。
そして、好物の新潟のデカ油揚げ「栃尾揚げプレーン」を。
細かく刻んだねぎとたっぷりの鰹節がのっており、
油揚げ自体の質の高さと、それに合わせる醤油がキリッとした美味さで印象的。
マスターは毎回一口、口に含んで味を確認してから、客に酒を出す。
「品質が少しでも落ちてたら、お客には出さない。」
そんな、マスターのお酒へのこだわりが伝わって来て良い。
提供されるおつまみはどれも美味しく、話してる内に、
マスターが酒処、新潟県の出身であることにも判明し
酒も料理も美味いのが納得。
最後にフルーティーな酒が続いたので静岡の「白隠正宗」をラストに。
キレの良い辛口で、こちらもまた絶品。
マスターと色々話ししたが、金土日祝は予約無しでは厳しいらしく、
今日みたいな週半ばが、ここで酒飲むにはサイコーとの事。
平日ヒマみたいな事、言ってたけど、17時半位から既に予約のカップルが来たり、
気がつけば、18時半過ぎには席は８割が埋まっていた。
支払いは現金かクレカ、PayPayは利用可。
北千住西口のリーマン、高齢者、若人、よそ者、リーズナブルの雑多な世界観とは違う
大踏切のオサレ、大人、高級感の店の代表格だと思う。
違う世界観の北千住の超オススメの１軒です。
予約は平日でもしておいた方がベター。
また、来たい名店でした。
ごちそうさまでした～。