塚越桜五郎さんが投稿した地酒屋 ぽん(群馬/渋川)の口コミ詳細

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塚越桜五郎のほろ酔い紀行

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塚越桜五郎 (60代前半・男性・東京都)

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地酒屋 ぽん渋川/日本酒バー

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.8
1回目

2025/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

グンマー帝国 渋川でまったり日本全国の銘酒をいただけるオアシス発見

グンマー帝国、未開の地。
渋川駅前に泊まってみた。
ご多分に漏れず地方の大都市以外の駅前は寂れているが、
渋川の郊外は結構栄えてる。

食べログやGoogleでロックオンして電話予約した「地酒屋 ぽん」さんは
JR渋川駅から徒歩3分程のビミョーに寂れたメインストリート(多分)の小綺麗なビルの2階。
左側の階段を登り、ドアを開けると、店内は平成時代のサテンかレストランの趣き。
木目調の内装が清潔感溢れ、逆に居酒屋の匂いは薄い。(居抜き?)

席はL字カウンター7席。東京のギッチギチに詰めさせられるのと違い、
お互いの間隔を空け余裕を持たさせているのがありがたい。
あとは窓際にテーブル席が数卓あるが、2人掛けテーブル席だが、
ガッチャンコとフレキシブルにくっつけられるので、
適度に自分達の空間を作れそうだ。

「地酒屋」と言う事なので、酒のウンチクがめんどくさい店主と博学ぶる客層かと思いきや、
ただ酒好きなジモティー常連が呑気に語り合う非常に落ち着いた居心地の良い空間だった。
また、店内は昔懐かしい80年代〜のフィギュアや「ルパン三世 カリオストロの城」の映画サントラLP!
などが飾られ、壁には常連の「マイ猪口」が埋め尽くす壮観な景色!
思わず「スゴいッスね!」と褒めたら「フィギュアとレコードは
お客さんからもらったのを集めたんです。」だと。
因みに「マイ猪口」は300円材料費を払えば、作ってもらえるそうだ。
(自分でシートに何かイラストとか描いて、マスターが貼る?)


いや、しかし、この静かで緩やかな空気は東京ではなかなか味わえない。
やはり自然体のマスターと奥さまのお2人が生み出す穏やかな空気から生まれる空間だろう。
これは、余所者も腰を据えてゆっくり酒を味わえそうですな!

で、カウンター席の1番左端に用意されたリザーブ席に座り(ご予約席のフラグが立ってました。)
マスターから電話予約のお礼を言われる。では、大好きなサッポロラガービール赤星をオネシャス。
すると「予約いただいた方には、おつまみ3種盛りのお通しをサービスします。」とフリーで出してくれた。
ありあとあ〜す。ゴーヤのマリネ?クリームチーズ、もやしかな?うん、普通に美味い。

しかし、酒のリストが凄い!いや、スゴすぎる!日本全国各県の地酒が並び、目移りする。
私も今まで結構色んな所へ仕事や観光で行ったが、私の知る限りでは、
銘柄のラインナップは最多のトップかも知れない。

マスターのオススメ「日本酒3種飲み比べ」は1人1回のみ、
メニューリストから3種選べて、その後の酒は単品でオーダーとなるようだ。
それでは、山陰島根の「天穏 (てんおん)」和歌山の「雑賀(さいか)」
愛媛の「石鎚(いしづち)」の3つでオネシャス!グンマー地酒に敬意を評さず申し訳ない。
なかなか東京ではお目にかかれない西日本寄りの酒を堪能したいのだ。

ん、マスターが地元のミネラルウォーターのペットボトルとコップ渡して来たよ。
「チェイサーです。」→丸々ペットボトルだとは予想外。常温だから、ちと温いのが残念。

あ、マスター。あと、新潟名物「栃尾揚げ」もヨロシク!
「プレーンでね。」と釘を刺す。 味噌とかバリエーションがあるので。
調理はショートカットの奥さまの担当の模様。酒の味は長くなるから飛ばすけど、
いや、山陰の酒、好みだわ。他の2つも美味い。
間もなく出て来た「栃尾揚げプレーン」は、下手な居酒屋はしっとりシナシナだが、
こちらのお店は外がカリカリ、クリスピーで美味い。生姜、葱、 厚めの鰹節が名脇役。
あと薬味は生姜以外でにんにくがある。珍しいね。
じゃ、次「お刺身ひらめ&タコぶつ」サクサク出て来たけど、小ぶりで味はまぁまぁかな…。
山国だからしゃーない。目の前は赤城山だ、反対側は榛名山。

じゃ、次も山陰鳥取の「鷹勇 純米吟醸超辛」行っちゃおっと。
美味い!滑らかな口当たり、キレも香りも好みだ。ラベルもブラックでシック、カッチョイイ。
鳥取の境港も行ったよ。鬼太郎と目玉おやじとねずみ男と妖怪に合って来たなぁ。
宍道湖の夕日美しかった。グンマー渋川に居て、日本全国旅行気分。
そんな辛口に無理矢理「今日のポテサラ」を合わせる。
マスターに聞いたら「今日は普通のポテサラです。」→変化球無しの奴ね。
マスターが「他におつまみ食べたいのなら、ハーフもできますよ。」と心遣い。
ありあとあす。では、ハーフで。

あ、「ポテサラ」凄い玉子が多い。玉子の味が強い位。奥さまの家庭の味だね。
でも、ブラックペパーを軽く効かせて、アクセントに沢庵入ってる。

ん?何だか気が付けば、BGMが私が10代20代の頃聞いた全盛期のユーミンの曲ばっか。
「有線じゃないん?」とグンマー風に思っていたら、常連のオジサンがマスターに
「何で今日、松任谷由実ばっかなん?マスター、ファン?」
マスター答える。「そう言えばユーミン、まともに聞いた事無かったなぁって思って、
改めて聴き直してみようかな〜と思い付いたら、自分で編集しちゃってたんですよ。」
「えっ?自分で編集?昔のラジカセでテープに好きな曲、FMで録音してた中学生みたいだね!(笑)」
「別にファンじゃないですけどね。何故か編集しちゃったんですよ~。(笑)」
他愛もない会話が弾むユルい空気が良い。

あと、マスターがスタンプカードくれた。飲んだお酒の県にスタンプ捺してくれて、
全国制覇したら、何かサービスあるんだっけ?あ、いろいろあるね。写真見てください。

で、未体験の奈良の「花巴(はなともえ)」を追加で。ん、酸味強いが水滑らか 香良し。
これも美味い酒だなー。マスターの舌、凄いよ。じゃ「 だしかけ冷奴」こちらもハーフで。
うむ、これは…まぁまぁかな…。一人客や女子にはハーフサイズで対応できるってのは
なかなか良いサービスだと思う。

酔った勢いで行っちゃおっと。「マスター、素晴らしいラインナップだね。
こんなに全国の銘柄集めるられるなんて!たくさんの酒屋に伝手があるんだね!
日本トップクラスだよ!」と褒めたら、
「とにかく、たくさんの酒屋さんと親しくなる事ですね〜。
その酒が手に入るまで、酒屋を探しまくりましたよ。」と語ってくれた。

最後は「辨天娘 (べんてんむすむ) 辛口」常温を。
米の甘み凄く感じる。これも良いな~。
マスターに言われたよ。「いやぁ~、お客さん、クセの強い酒を選びますね〜。」
褒め言葉としておきましょう。

〆はメニュー見た時から気になってた謎の「ナポリタン焼きそば」を奥さま。オネシャス!
見た目、まんま焼きそばにケチャップが和えてある想像通りのビジュアル。
唐辛子、ブラックペパーが強く、更にタバスコも更に辛さをアップ!酒が進むぜ。
しめじ、タマネギ、ピーマン、ベーコン、何一つ奇を衒ったものはないが、美味い…。
食事メニューも充実してる。

でも、酒のマニアックさに比べて、料理が家庭料理なので、何かが足りない気がする。
その真ん中を埋める酒飲みの秘孔を突く超マニアックなツマミがあると更に良いかな…?

じゃ、満腹になり、眠くなったので、すぐそこのビジネスホテルの渋川ヒルズへ帰りますか。
しかしまったりリラックスできて、自分のペースで時には会話に加わったりして、
良い店だったなぁ~。近所に在ったら週一間違え無し。

「また、御縁があったら、来てくださいね。」とマスターと奥さまに言われた。
ありがたい事です。PayPayで払います。ん?安い。最早、東京では有り得ない値段。

あぁ、またリピしたい店が増えちゃったな。
渋川に来たら、酒飲みは必ず行くべし。
サービスが受けられる電話予約もお忘れなく。

ごちそうさまでした。


  • 店は2階

  • 2階へ

  • 明るいうちからやってる

  • サテンのような入口

  • 御夫婦は自然体。

  • バブル末期の洋食屋かサテンっぽい店内

  • 常連達のマイお猪口 壮観だ。

  • 手書きのメニューが80年代のサテンを思い起こさせる。

  • チェイサーは地元のミネラルウォーターのペット

  • サッポロラガービール 赤星

  • 電話予約でサービスしてもらえた「おつまみ3種盛り」

  • 今までこんな地酒のラインナップが多い店は無かった

  • まさに日本全国

  • 知らない酒もたくさん

  • マスターの趣味ではなくお客がくれた奴を集めた?とか

  • 最初の1セットしか頼めない「日本酒3種飲み比べ」

  • やはり、新潟名物栃尾揚げは酒に合うカリカリクリスピー 薬味にニンニクを付ける店は初めて

  • マイ猪口は300円で作れる

  • お刺身

  • ラベルもカッチョイイ 鳥取の鷹勇 純米吟醸超辛

  • 今日のポテサラ ハーフはスタンダードでした

  • 奈良の「花巴」

  • だし豆腐 ハーフ

  • 謎のナポリタン焼きそば

2025/08/30 更新

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