2回
2019/01 訪問
優しく軽やか。和の極みを感じさせる至高の一杯
ここ数日、「らぁ麺 やまぐち」のことが頭を離れなくて、土曜日の朝から車を飛ばして行ってきました。
到着は開店前の11時25分。幸運にも行列は6人。並んですぐに店が開き、順番に店内入口近くの券売機で食券を購入です。
昨年場所を移して開いたばかりの店内は、入口から奥に一直線に伸びるカウンター席と、最奥に二人掛けの小さなテーブル席がひとつ。券売機の隣、カウンター席の後に順番待ちのベンチ。ベンチに座った人は食べ終えた人が席を立って店の外に向かうときには足を動かして通すようにしないとならないほどの余裕のないスペースでした。
カウンター席はハイカウンターで椅子は高くて、普通の日本人は足が床につきません。ちょっと不安定。多分店内スペースの関係で、このようなスタイルにしたのでしょう。カウンターに近づいて背を伸ばして座りますから、床面積的にコンパクトになるでしょう。
人気店の新しい店舗だけに工夫が感じられます。カウンターの上にはあらかじめ一席ずつお盆が置かれてていて、カウンターを清潔に保ちやすくしています。その工夫どおり、店内はせいけつでスタイリッシュなまま保たれています。
今回注文したのは、妻が味玉つき鶏そば1000円。ワタシは1200円の特製鶏そば。券売機で食券を購入したあと、席につきました。ちょうど調理台が目の前。その向こうに麺わ茹でる機材。てぼが6つ。入店7番目、8番目のワタシと妻はセカンドロットになりました。
厨房のなかを覗くと、胸の高さほどある寸胴から大量の鶏ガラが溢れ出すよう。その脇に小ぶりの寸胴にスタッフが新しい鶏ガラを投入していました。ここで灰汁抜きしてけから、スープの寸胴に移すのでしょうね。
厨房の向こう側には麺の木箱。木箱には「麺屋 棣鄂」の文字。同じく鶏そばを出す「むぎとオリーブ」と同じ製麺所を使っているようですね。
気がつくと、カウンターの上には胡椒などの調味料が一切置いてありません。作り手が出すものをそのまま食べて欲しいという自信なのでしょう。期待が高まります。
さて、らーめんが出来上がりました。一目見た感想は「ん?意外と地味。彩が寂しい感じ」。色らしい色は数本のカイワレの緑くらい。あとは薄茶ばかり。シンプルというか、よく言えば上品?
スープを一口。ん?醤油の尖ったところ、えぐみが全くありません。強い出汁の押し出しもありません。感じるのは油の美味さ。軽いスープとさらりとした油がよく合います。これは中華そばではなく、和のそばですね。美味い。
麺はストレートの細麺。加水率高めなのか箸で摘まんでも柔らかさを感じます。口に入れるとツルリ、ヌルリ。神田のくろ喜を思い出します。さらりとしたスープに食感ご合います。
さすがだったのは鶏チャーシュー。柔らかくて、しっとりしていて。味付けも軽いスープに合ってます。経験した鶏チャーシューではトップかも。素晴らしかったです。
感動の10分間は、あっという間でした。美味かった。最後まで優しさを感じられる和の一杯でした。
2019/01/27 更新
日曜日の午後13時。早稲田・高田馬場界隈を散歩をしている途中、この名店の前を通ろうとしたら行列がない。
2時間前に高田馬場の某店でラーメンをいただいたばかりでしたが、これは入店するしかないと。
外の行列はないものの、店のなかは満席で順番待ちのベンチもいっぱい。3分ほどで入店できました。
風が通る日陰は心地よいものの夏のような日差し。暑い。「特製つけめん」が本日の選択です。
奥に伸びるカウンター席の入口から3番目の席に着かせていただいて、厨房の様子を眺めます。淡々と、けれどテンポよく調理が進みます。その奥には溢れ出そうなほどの鶏ガラが煮込まれている寸胴。鶏そばの命が寸胴のなかで躍動しています。
てぼがひとつ湯から出され、スタッフが流水でてぼのなかの麺を洗い、冷やしました。私のものかな。
ほどなくしてつけ汁が入った小さな白い丼が届きました。なかには透明感のある茶色。緑の刻み葱と数片の小口切りされた赤い唐辛子が浮かび、ワンタンと味玉がカーテンの向こうにいるかのようにぼんやりと姿を見せています。
見るからにしまったキレのありそうなつけ汁です。
つけ汁に見とれていると麺の丼がやってきました。黄色味がやや強い中細麺の上にほんのりピンクの鶏チャーシューと淡い紫の豚チャーシューがそれぞれ2枚乗っています。その上に材木メンマ。そしてカイワレ大根。シンプルで上質感が感じられる丼のなか。
箸でつまんだ麺はつるりとしていて箸の使い方に少しばかり注意が必要。静かにつけ汁に投入して、期待いっぱいで口に運びました。
美味い!!キレのある醤油味。安っぽい表現になってしまいますが、甘さを抑えた鶏のお雑煮のような汁です。これぞ鶏そば。麺はなめらか。喉越し爽やか。つるりと食道に落ちていきます。やっぱりこういうのがいいなあ。濃厚タイプのつけ麺も美味しいですが、個人的には醤油きりりが好きです。
ほんのりピンクの鶏チャーシューは相変わらずしっとり。歯ざわりよく、新鮮さすら感じる上品な味。豚のチャーシューも臭みがなくて美味しくいただけました。
特製なのでつけ汁のなかにはワンタンが入ってます。おそらく2種類。ひとつは隠し味的にスパイスが入っているよう。つけそばだけに汁が濃いのでややその繊細な味は感じにくいのですが、馬鹿舌でも今回それを感じました。スパイスはなんでしょうね。
楽しい時間はあっという間。大盛にすればよかったと後悔です(笑)
完食のあとには満腹感ではなく満足感。今日も幸せな気分にさせていただきました。
ご馳走さまでした。