2回
2019/04 訪問
非濃厚バランス最高なつけ汁に高品質合い盛り麺。食べなきゃ損。
祝日のランチタイム。到着は12時35分でした。
さすがに列は長かった。店の外に並ぶ先客は23人。
店のなかかは13席のはず。時間以内で食べ終えられるかどうか。
ちょっと悩みましたが、やっぱり勝本のつけそばが食べたい。妻と私で24番目、25番目に並びました。
待つこと45分。ようやく店に入ることが出来ました。
なかは比較的余裕のある造り。厨房を囲むカウンターは隣が気にならない十分な幅。「中華そば 勝本」がそうでしたし、「銀座 八五」もカウンターに余裕がありました。こんなところに客に対する勝本のリスペクトを感じます。
店に入る前から妻と決めていた「特製清湯つけそば」1030円の券売機ボタンを押し、妻から「またあ」と怒られながら「大盛り」100円のボタンを押して券をとり、案内された奥から4番目と5番目の席に着かせてもらいました。
カウンターの上にはビニール袋に入った温かい手拭いがありました。
調味料は、粒胡椒、一味、七味、カエシ、酢が用意されています。
厨房のなかの作り手は3人。麺茹でとスープ担当、麺の洗いと盛り付け担当、つけ汁の用意など担当。麺を水洗いして手で麺を扱きながら盛り付ける若い調理人さんの姿に見とれました。
着丼は着席してから7分後。つけそば(つけ麺)には太麺も使っているので待ち時間は少し長めです。
最初につけ汁が届けられ、続いて麺の丼が。
噂に聞いていた太麺と細麺が合い盛りされた丼は、真っ黒な高級感を感じる四角い海苔が五枚も添えられています。
なにより目を奪われるのは麺線の美しさ。櫛で整えられたような二種類の麺は光輝いています。
太麺は細麺より黄色が強く、細麺は若干くすんだ色。それぞれの個性を楽しめそうです。
細麺からいただきました。
一口いただき、その味にびっくり。あてにならない私の馬鹿舌ですが、わずかな煮干感と鯖節の旨味がその他の出汁素材の旨味のなかに少し顔を強めに出していて、そのバランスいい美味さに感動しました。
カエシの醤油も塩辛さなく、ほどよい塩味。角がなくてキレがあります。美味い。
麺はつけ汁の美味さを邪魔せず、よく旨味を持ち上げる、いい意味で裏方のような麺に感じました。
続いて太麺。
細麺に比べて加水率高め。もちもち感があって小麦の味が強い麺。小麦好きなひとはこちらのほうが好きかもしれません。
つけ汁のなかのチャーシューは4ミリほどの厚みがあり、口に入れるとホロホロ。つけ汁を邪魔しない味付けで絶品でした。
味玉も同様につけ汁を邪魔しない味付け。絶妙な味付けです。
いやあ、美味かった。今年になっていただいたものでトップかも。食べ終えて外に出た途端にまた食べたくなりました。
2019/04/30 更新
お盆休みで泊まった長男を連れて妻と3人で外で昼食することに。「食べたいものは?」と妻が彼に問いかけたものの、特段食べたいものはないらしく、では、彼でもきっと美味いと思うだろうと考えた、ここ神田勝本にやってきました。
到着はちょうど12時。お盆休みで行列も短いだろうとタカをくくってましたが、いつもと変わらぬ20人を超える列。「えっ!!」と一瞬驚きましたが、そのあとに続いて並びました。
結局、入店できたのは並び始めてから45分後。券売機で三人とも「特製清湯つけそば」@1030円の食券を購入。長男と私はプラス100円で大盛を追加です。
カウンター席に座った、ここは初訪問の息子は店内の様子に興味津々。「あの、一番奥にいる人が茹で上がった麺を水で締めて、手でしごいて櫛が通ったように麺線を整えるんだぜ」などと説明していると私たちの注文の品が出来上がりました。
丼のなかは「ほら、これだよ。これ!」と自慢してしまう美しさ。今日の麺もよく水が切られて素晴らしい。ここの麺は櫛が通ったように整えられているだけでなく、よく水が切られているんです。だから、つけ汁が変に味濃く作られていない。ここにプロのこだわりを感じるんです。
つけ汁もいつもの美しさ。ナルトが浮いてクラッシックな趣ですが、バーナーで温めてからつけ汁に投入するバラ肉のチャーシューは今風で仕事が細やか。
甘さが抑えられた、節系の出汁が支える淡麗醤油味はたまりません。
評判の二種合い盛りの麺。私はモッチリ系が好きなので、黄色い中太の麺なほうが好き。たぶん黄色いあれは玉子麺ですね。息子と妻はバツバツ気味の細麺のほうが気に入ったようです。
45分待っても大満足。ここに来ると幸せになれます。
一人暮らしの息子も再訪するつもりのようです。
本日もご馳走さまでした。