1回
2018/12 訪問
私たちの最好的中餐 ㏌ 東京
今年もはや年の瀬、大掃除を済ませ一息ついてお茶を頂きながら、これから飲茶しようということになりました。飲茶と言えば横浜中華街の萬珍楼 點心舗なのですが、ワンパターン化しており目先を変えるべく、1年ぶりにこちらのお店にやってきました。
所はセルリアンタワー東急ホテルの2階、渋谷ではほぼ唯一の使えるホテルです（今後は東急グループの渋谷再開発でホテルも増えそうですが…）。このホテル、最上階はフレンチレストランクーカーニョですが、和食の金田中草、中華のこちらも規模・実力で伯仲しています。事実こちらのワインリストは中華にもかかわらずメインダイニングに相応しい内容です。
ウェイトスタッフさん達は黒基調のシックなユニフォームで洗練され、一部のウェイトレスさんは眩いチャイナドレスに黒のジャケットがきまっています！また料理に対する知識と情熱も備わっており、例えば朝天辣椒（四川料理に欠かせない唐辛子の一種；写真あり）に対する誇りすら感じられ、自然と会話も弾みます。
さて料理、私たちは基本アラカルトで。本日は年末でグランドメニューの選択肢が限られていたものの、前菜にくらげ、お目当ての點心にエビ蒸餃子と肉シューマイ、メインに鶏肉とカシューナッツの唐辛子炒め、沸騰魚、締めに汁なし担々麵（以上二人でシェア）、デザードにはマンゴープリンと杏仁豆腐、お茶はプーアールをセレクト。
くらげは甘酢とサッパリを選べますが、甘酢は普通なのでサッパリを選択し大ヒット。ネギと粒マスタード、ごま油、酢でさわやかな仕上がりです。
その他どの皿も最高ですが、沸騰魚（本日は鯛）は特筆に値します。メニューには「魚の辛～い辛～い名物鍋」とありますが、先ほどのざく切り唐辛子が山盛りで魚が全く見えない地獄のお釜。山椒もぶどうの房状態でタップリと。唐辛子自体は香ばしく揚がっており意外とパクパクいけます。スープはただ辛いだけでなく深いコクと旨味に溢れています。さすがに唐辛子と山椒を残したもののスープは飲み干しました。
杏仁豆腐も杏仁霜がダイレクトに感じられる一品で、見た目の天然アイボリー色にも好感。
飲茶のつもりが沸騰魚で一転四川料理の奥深さを知る機会に。菰田シェフから井上シェフに交代して1年が経過しましたが、フード、サービス、デコ、コスパとも私たち最高の中華レストランに変わりありませんでした。
メデタシメデタシ
2018/12/30 更新
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