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⚫️サンドウィッチE(ハム玉子チェダーチーズ)750円
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⚫️サンドウィッチE(ハム玉子チェダーチーズ)750円
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⚫️シナモントースト650円
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⚫️コーヒー・プラージュ600円
⚫️シナモントースト650円
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⚫️コーヒー・プラージュ600円
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コーヒーはおかわりすると、また違った雰囲気のカップに入れてくれます
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(文末の〈結論〉にて要点をまとめているので、お急ぎの方はそちらをどうぞ!)
平日の朝2名で利用。
私事から始まるが私のパートナーはかつてここの常連だったそうだ。まだこんなに話題となる前で、朝行くと店にはのんびりとした時間が流れていて、近所のおじいちゃんや店主の奥さんが客席でくつろいでいたらしい。
生活形態が変わり来られなくなり、久しぶりに先日2人で来てみたら、なんと開店直後の8:05に10名以上の行列!!その時は時間がなかったので断念し、今日満を持して7:35やって来たのだ。
その時点で5組目、すぐに後ろに2組ついた。
7:55に女性スタッフが人数の確認に来て(とても感じが良い)、8:00ちょうどに入店。
まず店内の雰囲気、店主の雰囲気、そこで感じたものすべてに驚愕する。
なんだこの美しい空間は。この居心地の良さは。
珈琲店とはこうあってほしい、という理想を磨きあげたような空間。
少し暗めの店内、ダークカラーだけれど清潔感のある木の家具や床、カウンターに立つマスターの背後に美しく飾られたカップ&ソーサーの数々、お花畑にいるかのようにふんだんに飾られた鉢植えのデイジー達。
全て素晴らしいが、何よりマスターその人の雰囲気に釘付けになった。映画の珈琲店のマスター役にスカウトしたいほど、その佇まいは絵だ。理想だ。寡黙に手を動かす姿についうっとりと見入りたくなり慌てて目を逸らす。メニューにはこれまた素晴らしく美味しそうなものばかりが載っている。
いろいろ迷ったが結局以下のものに決定。
⚫️コーヒー・プラージュ600円
⚫️コーヒー・メール600円
⚫️サンドウィッチE(ハム玉子チェダーチーズ)750円
⚫️シナモントースト650円
⚫️コーヒー・プラージュ600円
⚫️コーヒー・メール600円
どちらも素晴らしく美味しい。
個人的にはプラージュが好みだがメールも美味しい。
どちらも香り高く甘さとコクがあるのが私好み、どストライク!プラージュの方は柔らかくてまろやか、ほっこりじんわり。メールには固さがあるがそれもまたキリッとしていい。
シナモントーストがかなり甘かったし、メールの方が甘いものとは合っていたかも。
ちなみにコーヒーは250円でお代わりできるので、これだけ美味しいのだからぜひおすすめする。
⚫️サンドウィッチE(ハム玉子チェダーチーズ)750円
サンドウィッチって簡単なようで難しい食べ物だ。パンも具材も様々で、同じように見えるものでもピンキリだ。
しかしここのサンドウィッチは運ばれてきた瞬間にもう全てわかった。というかこの店の全てがわかった気がした。とんでもなく高い美意識。こんなに美しいサンドウィッチってあるだろうか?という美しさ。目を惹く濃いグリーン一色のレタス。玉子とハムとチェダーチーズの色合い。全体に素晴らしいふんわり感がありつつソフトすぎる感じは全くなく(へにゃっとしてるようなのが多い)、豊かなボリュームのあるふんわり感がたまらない!!私はあまりの美しさにしばらく見入って食べられなかったほどだ。
そして一口食べてさらに驚いた!!恐ろしく美味しい。なんだこれは。なんだかわからんくらい美味しい.私はどんなサンドウィッチを食べても「もっとよく焼きにしたらやっと美味しい」とか「ここがこうだともっと美味しい」とか思いがちなめんどくさい人間だが、ここのは一口食べて「!?」となった。美味しい〜!という素直な感激プラス、なんで!?なぜ!?という、魔法の美味しさが加わっている。普通にハムと卵とチェダーチーズが入ってるだけのはずなのに、恐ろしく贅沢な美味しさなのだ。最上の普通と言うべきなのか?バランスの魔法なのか?
感激のあまり語りが長くて申し訳ないが、かつて稀代の蕎麦打ちと言っていい蕎麦職人が、ただ見た目の美しさだけを求めて蕎麦の実を仕入れ、気が遠くなるほど作業で緑色の実だけを手選別し、手挽きして蕎麦にしていた。自分は蕎麦の味はわからないと言い、美しさだけを求めて蕎麦を打ち、誰も到達できない美味しさに達していた。そのことを思い出すような、見た目の美と美味しさの頂点を同時に極めたサンドウィッチだった。
そしてこの店の佇まい、店内、コーヒー、店主その人、全てがその美意識の元に静かに輝いていることに今更気がついたのだ。
惜しむらくは、その輝きを世間がほっといてはくれず行列の店になってしまったこと。観光気分の外国人の姿も多い。
しかしこの店に来たいと思うような外国人だけにマナーが悪い様子はなく、皆静かにこの店の時間を楽しんでいる。店主は一人一人の客に実に丁寧に感じよく「長い間お待たせしてすみませんでした」と言って見送っている。なんだこの清い空間は。口の中に残ったコーヒーの余韻がますます香り高く響く。
⚫️シナモントースト650円
甘いものが得意でない自分だが、ここの定番らしいこちらはやはり食べてみたかった。分厚いパンにたっぷりのシナモンシュガー。一面の茶色のパウダーと、白いバラのような生クリームのコントラストにまたまた高い美意識を感じうっとり。食べてみるとこちらも食べごたえとふんわりとバランスが良い!!良い!!
甘いもの苦手な自分は、せめてこの生クリームが全く甘さのない粋なものだと引き算の美でめちゃめちゃ美味しいのになーとは思うのだが、甘甘世界が好きな人にはたまらない朝食だろう。
〈結論〉
10年前はマスター1人でのんびりとやっていた至高の名店だったが、今は開店前から大行列、外国人観光客まで並ぶ店になってしまった。驚くべきはそれだけ忙しくなっても、女性スタッフを雇うようになっても、その上質さを何一つ失っていないこと。
一言で言えばとんでなく高い美意識。私はこんなに美しい珈琲店を見たことがないし、そこで出される珈琲や食べ物はこの上なく美しく美味しく、マスターその人も珈琲店のマスターとして完璧な佇まいだった。忙しくても一人一人の客に驚くほど感じが良く、人柄の良さが伝わった。私の感動のメーターが完全に振り切った、忘れられない朝だった。
ちなみに同じ神田の超名店「エース」はこことは対局の珈琲店(レビュー書いてます)。サンドウィッチはふんわりどころかぶっつぶれてるけどすこぶる旨く、店全体が宝物のような存在。こことどっちがいいかと問われたら私は数日悩んで発熱するかもしれない(笑)。どちらも唯一無二の名店である。