この口コミは、味の哲人 東西を行くさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.5
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¥8,000~¥9,999 / 1人
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料理・味 -
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江戸前うなぎの真髄を味わう。
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お口の中でほどけるように溶けていく/鰻重の大
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この竹の縁台で2時間ほど待ちました
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ふんわりとした鰻がとろけるほど美味です!
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席はゆったりと間隔を空けている。黄色の札は下足札です
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お吸い物も江戸前の粋!永谷園も裸足で逃げ出す旨さです!
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この艶やかな照りを見返すたびにまた尾花へ行きたくなる!
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お昼12時少し過ぎで、もう昼の部は終了でした。
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お店側からなら小道を挟んで常磐線の線路が見えます。
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2025/10/22 更新
JR常磐線南千住駅から三河島方面へ線路沿いの道を進む。5分ほど歩くと、一見、お屋敷のような門構えの建物が現れた。『尾花』だ。
門中を潜ると砂利が敷き詰められた庭が広がる。
砂利を踏みしめながら歩くのは何年ぶりだろうか…
玄関前に辿り着いた。
すぐにお店の方が現れ、人数を問われた。
午前10:40分。開店は11:00。1巡目の定員はすでに締切られていて、私は2巡目に回されることになった。
「お待ちになりますか?」もちろん!尾花の鰻を食べるために今日半日をつぶそうと思って来たのだから。
庭に、縁台をコの字型のようにあつらえ、順番待ちの人たちがつらなる。1巡目2巡目を待つ人たちだ。
それからお昼12:30までおとなしく待つ。
2人連れ、3人連れのお客さんばかりだ。
1人客は私だけ。そうして、私の番がきた。
履き物を脱いで畳の広間に通された。
ゆったりと間隔をあけ、テーブル席が幾つもある。
うな重大(¥7,700)と肝吸い(¥440)が到着するのは、それから15分ほど後である。
他の客は大半がビールやウーロン茶を呑みながら、待っていた。私はほうじ茶(¥0)です。
ふと、目に止まった。
壁に貼られた手書きの短冊に、「枝豆 ¥900」とある。二度見した。¥900の枝豆とはどんな枝豆だろう。高級割烹で供される、山形は鶴岡で栽培される、だだちゃ豆なのだろうか?たしかにアレは美味い。
初老の男性2人がその謎の枝豆を頼んでいた。
すぐに卓上に供された。
はしたなくも私は覗き見した。(…どうやら、ごく普通の枝豆にしか見えないが…小皿のうつわに少量盛られているだけだし…)
とはいえ、そうは言っても、実際、私が食べたわけではないので、謎は謎のまま、ではあった。
ついに、うな重大がきた。
肝吸いも。それにおしんこ(¥0)付き。
この上品な艶やかさはどうだ!照りの香ばしさが食べる前から私の胃袋に強く誘いかけてくる。すぐに箸を使って一気にかき込みたかったが、肝吸いをまずはひとくち。たっぷりとふくよかなキモだ。生しいたけも丸々とした大きさで、美しい。お吸い物の味は滋味深い。喉の奥に沁みてくる。
美味いなぁと思わず心の声がした。永谷園とは雲泥の差。当たり前です。
そして、いよいよ、鰻重です。箸がスッと入る、柔らかさ。滑らかな口当たり。ほどけるように、口の中で溶けていく。タレは上品な味わいで、とても奥ゆかしい。“ほど“が良いのだ。白ご飯との相性も絶品だ。
何も考えず、無心に食べ続ける。
これが『尾花』なんだろう、順番待ちの時に隣客の方が「この時期になると、尾花に食べに来るのが楽しみだ」と言っていたことが、よくわかる。
江戸前うなぎの真髄とは、つまり、こういうことなんだと教えられた気がした。
至福の時間が終わった。
もう少し、浸っていたかった。
出来れば、鰻の下の白ご飯の量が多ければ、さらに満足感が長続きしたかも知れないのだが…そう思ったりもしましたね。ごちそうさまでした!
長文にもかかわらず最後までお読みいただき、心より感謝いたします。