この口コミは、味の哲人 東西を行くさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数：4.1
-
￥2,000～￥2,999 / 1人
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
［ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ］
大阪で食べられる贅沢な手打ち蕎麦。
-
田舎(粗挽き)蕎麦 蕎麦の実が強く味わえる。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129299 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129299","content_type":"ReviewImage","content_id":315129299,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
細挽き蕎麦。辛味大根をまぶすと爽やかな味わい。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129302 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129302","content_type":"ReviewImage","content_id":315129302,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
-
粗越しされた辛味大根は、程よい辛味で素晴らしい！
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129304 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129304","content_type":"ReviewImage","content_id":315129304,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
古代米(赤米)の俵おにぎり。コブの佃煮添えもウマウマ！
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129306 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129306","content_type":"ReviewImage","content_id":315129306,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
仕上げはこのそば湯！トロ〜リとした濁りがたまらない。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129307 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129307","content_type":"ReviewImage","content_id":315129307,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
店内はいつも混み合っています、特にお昼時間。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315129310 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315129310","content_type":"ReviewImage","content_id":315129310,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
店前の風鈴が涼しげです。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-315130160 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-315130160","content_type":"ReviewImage","content_id":315130160,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2025/10/22 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
東梅田駅から地下鉄谷町線で12分。『四天王寺前夕陽ヶ丘』駅に着く。4番出口から地上に出ると、
谷町筋を右に見て参道の細道を左へと進む。ちょうど、たこ焼き屋がその分かれ道にある。
聖徳太子が建立したという和宗総本山四天王寺へ向かう、その参道は、参拝客よりもインバウンドの観光客のほうが、行き来が目立つ。これが近年の傾向です。
やがて右手に和出汁カレーの銘店『虹の仏』が現れ、さらに30mほど進めば、『はやうち』に辿り着く。
待ち客は6人。いずれも外国の人たちだった。ほどなくお店の人が顔を出して、玄関前で名前と人数を記帳するように言われる。
しばしのち、注文を聞かれた。
辛味大根そば(細挽き)(¥1,250)と、田舎(粗挽き)(¥450)も一枚追加する。さらに、古代米(赤米)の俵おにぎり2個入りの小(¥300)を追加した。
それでも、締めて¥2,000なのだ。
都内の手打ちそばやなら、この1.5倍は取られるだろう。いや、倍は覚悟しなければならない。
『はやうち』はこれで3度目の訪問。だから初めに断っておきたい、料金は関西値段だが、蕎麦は、珍しく関東風だ。
都内でもコスパの良い、こんな旨い蕎麦が食べられる店は至極まれである。
ひとり席が空いた。店内は5人掛けのカウンター席と、4人掛けのテーブル席が２つ。
温かいそば茶と紙おしぼりが置かれた。
ほどなくして細挽きの蕎麦に辛味大根が供される。瑞々しい蕎麦。手繰り上げ、何もつけずに啜る。案外、弾力がある。少しだけぬめりを感じさせる歯応え。辛味大根を載せて、汁は付けずに食べてみる。粗越しした大根の、程よい辛味が蕎麦の旨みを際立たせ、それはそれは爽やかな味わいだ。
食べ続ける。次に、ようやく蕎麦つゆを少しだけ付けて食べてみる。このキリッとしたつゆの辛さが、関西では得難い味なのだ。
関西の蕎麦屋は、この汁がたいてい甘過ぎてしまう。
東西の食文化のちがいとは、こういうことなんだろう。
細挽きを食べ終わると、粗挽きの田舎蕎麦が供される。
味わいも食感も異なる蕎麦を、食べられる贅沢。手打ちそば屋ならではの愉しみ方です。
粗挽き蕎麦はすぐに食べないと、ふやけてしまうので、このお店のように、お客の食べ終わるタイミングを見計らって持って来てくれるのは、とてもありがたいのです。
そうして、古代米の俵おにぎりだ。小ぶりの可愛らしい、しかし、あなどれない逸品である。
赤米で握られたおにぎりが、実はとても美味なのだ。しかも、コブ(昆布)の佃煮付きだ。かつぶしと山椒の実にまぶされたコブの佃煮、こちらは大阪ならではの旨さ、東京の蕎麦屋ではとても食べられないだろう。
あっという間に完食です。
仕上げは、そば湯だ。トロットロの濁り。残りの蕎麦汁にそば湯を注ぎ、ゆっくりと呑み干す。
このそば湯をいただくために、実は、蕎麦を食べているような気にさえなってしまうのです。
いやはや、素晴らしく味わい深い、呑み心地なのでした。
長文にもかかわらず最後までお読みいただき、心より感謝いたします。