味の哲人 東西を行くさんが投稿した宝泉 JR新幹線京都駅店(京都/京都)の口コミ詳細

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味の哲人 東西を行く

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宝泉 JR新幹線京都駅店京都、九条、東寺/甘味処、和菓子

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/11 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

美味しいこだわりが詰まった極上のひととき。

JR東海・新幹線京都駅改札内にある、和菓子『宝泉』の茶寮だ。東京駅の迷路のような造りではないのだが、案外に茶寮の場所が見つけにくい。
なので、駅員の方に尋ねるのが、賢明。

お店は、和菓子の売り場も併設。その横に茶寮『宝泉』が喫茶室としてある。
インバウンド客で溢れる同じ構内とは思えぬ、静謐な佇まいの店内だ。

平日の17時を過ぎようとしていた。間もなく閉店する。配膳女性にその断りを伝えられて、店内に入った。2人席の並ぶ一角に席を取った。
メニューを開き、選ぶ。
「最中とまめ豆茶セット/冷茶」(¥1,450)をお願いする。本日のおやつタイムは、シメて¥1,450。
ちなみに、冷茶ではなく、温かいお茶だと、¥1,400。もっとも、豆茶ではないが、温かいほうじ茶なら、無料で最初に供される。

「お出しするのに、10分ほど頂きますが、それでもよろしいですか?」店内に入るときに、そう念押しされたのだが、あとから入って来たお客さんにも必ずそのように、繰り返し同じ断りを入れていた。
思うに、新幹線の発車時刻を気にしながら、慌ただしく来るお客さんには、この店は不向きなのではないだろうか。苛立ち、急かすお客さんに、おそらく懲りているように、感じた。

実は、10分も掛からず、お茶のセットが供された。
ほうじ茶を少し飲んで大人しく待っていた5分後頃には配膳された。

前置きが少し長くなったので、早々に、結果を伝えたい。素晴らしい。この一言に尽きる。老舗の美味しさとは、このような味わいなのだろう。
駅改札内の出店だからといって、決して手を抜いてはいない。侮ってはいけない。
ぜひ、立ち寄っていただきたい。そして、店内に流れる、静謐なひとときをも味わって欲しい。

最中の皮が3つある。「最中種(モナカダネ)」と呼ぶそうだ。お皿にある粒餡や生クリームを載せる前に、この最中種を少しだけ、齧って欲しい。パリっとした食感の中に、絶妙なしっとり感もあるのがわかる。こうして、皮と餡を分けて、食べる際にじふんで、包むほうが、「最中」の味わいが、まったく異なることは、よく知られていると思う。お店で食べられるならばこその、贅沢な味わいだ。

粒餡と生クリームが、お皿にはたっぷりと盛られている。正直、3枚の最中種では余ってしまうほどの、量だ。とはいえ、そういう贅沢な店側の、おもてなしが、粋ではないか。嬉しいではないか。

最中種に、粒餡と生クリームを、なので、たっぷりと盛る。食べた。粒餡は上品で控えめな甘さ。上質な小豆であると、知れる。生クリームは、いわゆる洋菓子的な、あの味わいではない。どこか、和風。
繰り返し生クリームを味わっていると、これは、ひょっとして、「生クリーム」ではないのでは?そう思い、帰りがけにお店の方に尋ねてみたのだが、「生クリームです」と、答えられた。
それでも私自身、得心はしていない。この最中に合うように、調理された、何か秘伝の、生クリームのように、今でも思っている。
ともあれ、味わいが素晴らしい最中だ。

豆茶の話しを続けたい。
正確には、「まめ豆茶」と言うそうだ。
黒大豆を焙煎した、もの。ガラスの急須の中に入っていて、熱いお湯が注がれている。これが、配膳されてくる。5分ほどそのまま蒸らしてくださいとある。
それで、黒大豆から味が沁みてくるのを待つ。
そうして、いよいよ、大きな氷の塊が幾つも入ったガラスのコップに、注ぎ入れる。
飲んでみた。フワッと炒った大豆の香りが口中に溢れた。冷えた黒大豆が焙煎された、その香りが、なんとも言えず、香ばしい。最中の餡と生クリームのクチに、優しく溢れ、清々しい味わいを届けてくれる。
こういうものこそ、「正しいセット」と呼ぶのだろう。

ガラスの急須の中に残った黒大豆の粒を取り出して、小皿に移す。小皿には、お塩が敷いてある。
お塩をまぶしつつ、焙煎黒大豆を最後に戴く。
これが、誠に滋味深い美味しさだ。
塩がなくとも、お豆自体がとても美味しい。

本日のおやつ時間も、大変、大変、美味しゅうございました。

長文にもかかわらず、最後までお読みいただき、心より、感謝いたします。

  • 最中種の上に、餡と生クリームをたっぷり載せた。

  • セットのすべて。すべてに美味しいこだわりがある。

  • 三つの最中種に盛っても、まだ余るほどある。

  • 熱々のお湯を入れて、しばらく蒸らして出来上がりを待つ。

  • 熱い黒豆茶を、氷へと注ぐ。

  • 生クリームは、和菓子用に作られた独自のものだろう。

  • 意外なほど、あっさりした甘さだ。

  • 氷がたくさん入ったコップに黒豆茶を注ぐ。美味い!

  • 温かい黒豆茶よりも、このほうが美味しいのでは。

  • 少量のお塩を黒豆にまぶして戴く。

  • 塩がなくとも、このままで充分に美味しい。

  • 少しだけお塩で食べました。

  • 新幹線の改札内とは思えない、お店の雰囲気。

  • 他のメニューもぜひ征覇したいものです。

  • 温かいほうじ茶もホッとする美味しさ。

  • 和菓子も販売している。

  • JR京都新幹線改札内で降りたら、ぜひ行くべき茶寮だ。

2025/11/15 更新

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