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1 このわたを載せた熱々のひと口ご飯
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2 かます 赤い卵黄 銀杏 温泉卵 柿と大根ときゅうり胡麻酢和え
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3香箱蟹(コウバコガニ)
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4 ぐじの栗蒸し
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5 えびも(えび芋)
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6 さわら焼き
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7 あん肝豆腐
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8クエの塩焼き 枝豆添え
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9つきのわぐま(月の輪熊)のカブ添え
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10 カキ(牡蠣)ご飯
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11 ハラスご飯
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12 水羊羹
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完全予約制らしい、入口。
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「みたか」と読む。
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都営地下鉄三田線「内幸町(ウチサイワイチョウ」駅3番出口から地上に出る。西新橋第二の信号を右折する。小路に入ると左側にヤクルトのビル。また左折すると右手歩道沿いに日本料理『味享(ミタカ)』がある。駅から徒歩で3,4分。ホテル「ザb 新橋」の向かい側にある。
平日の20:30。完全予約制のお店。行きつけの方に連れて行ってもらった、久しぶりの日本料理。カウンター席のみの店内。当日は私たち2人も入れて6人のお客さん。ご相伴に預かったのでお会計の支払いは、私ではない。2人分のお値段を訊くと¥92,000。多少のアルコールも加えて、1人アタマ、
○お任せコース (¥46,000)
献立表はないので、下記、料理のおおよその内容。
1 このわた(ナマコの腸)を載せた熱々のひと口ご飯
2 かます 赤い卵黄 銀杏 温泉卵 柿と大根ときゅうり胡麻酢和え
3香箱蟹(コウバコガニ)
4 ぐじの栗蒸し
5 えびも(えび芋)
6 さわら焼き
7 あん肝豆腐
8クエの塩焼き 枝豆添え
9つきのわぐま(月の輪熊)のカブ添え
10 カキ(牡蠣)ご飯
11 ハラスご飯
12 水羊羹
上記の12品を、順を追って報告。
1 このわたを載せた熱々のひと口ご飯
ナマコから採れる内臓を塩漬けにした、“このわた“は、酒の肴で知られているけれど、熱々の白ご飯と一緒に食べるのは初体験。しかも、白ご飯の米、炊き加減が、文句なしに素晴らしい。ご飯のうつわも前もって温められている周到さ。ねっとりした、このわたの塩加減が白ご飯に合わさり、三口で、ペロリと食べ終わる。食欲が加速した。
2 かます 赤い卵黄 銀杏 温泉卵 柿と大根ときゅうり胡麻酢和え
色鮮やかな赤い卵黄。かますを食べる前に、まずは卵黄に目を奪われる。食べてみると、コクが強く、したがって、旨みが濃厚。銀杏で箸休め。再び、卵黄を。続いて、胡麻酢和えを。旬の柿のさわやかな甘みでひと息付く。ようやく、かますを味わう。今度は温泉玉子だ。食べ順は様々だろうが、この一皿を仕上げるのに、どれほどの手間暇をかけたのだろうか。そう考えると一品、一品を無造作に咀嚼するわけにはいかない。味わいを噛み締め舌の記憶に焼き付けた。
3香箱蟹(コウバコガニ)
ひたすら食べた。北陸の味わい。別皿でお酢が供されたけれど、このまま、水揚げされて直送されたであろう、蟹そのままを味わいたい。わずかに酢が掛けられているけれど、何十年振りかの香箱蟹、無心に食べ続けた。とんでもない旨みの宝箱。言葉もない。
4 ぐじの栗蒸し
とろみが、栗の味わいを纏って、出汁がなんともいえぬ、旨さ。とろみの下に潜むぐじに箸を入れると、白身が顔を出す。口に運ぶ。焼き立てのぐじがとろみに絡んで京の味わいを引き立てる。出汁の美味しさが口中に溢れ、ぐじの旨味をたしかに伝えてくる。
5 えびも(えび芋)
里芋と違い、さらにねっとり感が強い。京野菜の面目躍如。そのねっとりした濃厚さを軽く揚げて閉じ込めてある。お芋好きには格別な美味しさだ。熱々であるのはいうまでもない。“ぐじのあんかけ“のあとに供されたので、さらにえびもの美味しさが感じられた。誠に、美味。京野菜にあらためて感嘆した次第。
6 さわら焼き
絶妙に半生で焼きあげられた、さわら。皮の焦げ目と、お刺身の甘さ、そして、焼き身の旨さ。皿に添えられていた、極上のワサビを載せて、食す。なんとも贅沢で、芳醇。シンプルでありながらも、その味わいは奥深く。これぞ日本料理の、真髄。
7 あん肝豆腐
あん肝のおつゆ、中に浸されたお豆腐。高野豆腐が、あん肝のつゆを吸って、極上。最後の一滴まで、名残惜しい気持ちで啜り上げる。
8クエの塩焼き 枝豆添え
白髪ネギに散りばめられた実山椒が、クエの味わいを、引き立てる。山椒の実は、おそらく完熟した逸品だろう。けれども、クエの味わいを決して邪魔してはこない。添えられた枝豆が、アクセントになって、塩焼きの旨味が、かえって際立つ。お見事。
9つきのわぐま(月の輪熊)のカブ添え
待望の、ジビエ。十全に煮込まれた熊肉は、そうと知らされなければ、気付かないほど、柔らかい。これまた京野菜のカブの旨味と合わさって、さらに熊肉の食感を引き立てている。どこか野趣な味わいも、口中で咀嚼しているとソレとようやく気付く。初体験。
10 カキ(牡蠣)ご飯
大粒の牡蠣がゴロゴロと入って、なおかつ、炊き立ての、ご飯である。湯気の立つ、この炊き込みご飯を、幸せな気持ちで食べ始める。こんな極ウマな炊き込みご飯を食べられるなんて…。赤だしの味噌汁、お漬物も、最高に美味。ところが、続いて供されたハラスご飯で、最高潮の美味さがやってきたのだった。
11 ハラスご飯
ご飯の2連打。脂がたっぷりとのった、鮭の、腹の身=ハラスである。しかも、熱々炊き立ての白飯の上に、これでもかと溢れ載せた、とんでもないご飯。食の神様と食欲の女神に感謝。たまらなく、ウマウマ。牡蠣に続いて、鮭の2連打。いやはや、極楽飯。
12 水羊羹
デザートの逸品。明らかに、手作りの水羊羹。水のようにスルスルと胃袋へ吸い込まれていく。ほんのりした甘さとさわやかさ。贅沢過ぎるデザートだった。
本日の晩ご飯も、大変、大変、美味しゅうございました。
長文にもかかわらず、最後までお読みいただき、心より感謝いたします。