9回
2025/08 訪問
元気が貰える銀座のパワースポット
定期訪問
8月下旬に伺いました
8〜9月のメニューに切り替わり、前回に比べより一層食べやすいラインナップだったように感じます
パスタや素麺、サンドイッチなど「締めのご飯」以外の飯物系が無かったりメインのお肉も脂の無い非常にあっさりした夏鹿だった為脂がずっしりくる感じや味の濃さや重たさを感じず非常に軽い食べ心地
昨年のマイナーチェンジもちらほら
昨年「嶽きみ」を使っていたコーンスープは「タカネコーン」に変更、更にかき揚げまでトッピングされこれがかなり絶品でした
海老のトルティーヤや、お気に入りで今年も出るといいなと密かに期待していた鮎のじゃがいも巻きもソースを一新し再来!
前菜のテットドフロマージュやカプレーゼ風グラス、栄螺の壺焼き、鴨ご飯等初めて頂く新メニューも続々登場
中でもデザートのサバランはとっても好みです
何度伺っても飽きないだいすきな場所、時間
大石シェフのパワフルさには毎回圧倒されます
お店を出た瞬間から次回訪問が楽しみでワクワクする、元気がもらえるパワースポット
○バター茶
→ブータン、チベットで飲まれるミルクティー
チャイティーのような風味でホッと落ち着くお味
○グジェール (戻り鰹/新生姜/燻製キャビア)
→今季は「戻り鰹」、鰹と相性抜群な新生姜のフレーバーで後味スッキリ
燻製キャビアの絶妙な塩気と燻製の香りが鰹の風味と共に口いっぱいに
○北海道根室産馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ
→生臭さが一切無い濃厚で甘い雲丹
カリフラワームースのまろやかさとコンソメ、花穂紫蘇のアクセントでまとまる「フレンチだけど和食」な一皿
○玉蜀黍トルティーヤ (車海老フリット/アボカドのワカモレ/ベーコンと万願寺唐辛子/甘海老タルタル)
→とうもろこしで作ったクレープ生地に車海老のフリット、アボカドのサラダ「ワカモレ」、微塵切りベーコンと万願寺唐辛子、甘海老のタルタルを乗せ仕上げにカクテルソースをかけたメキシカンな一品
一口食べてガツンとくる車海老の濃い旨味とサクッとした軽い歯触り、アボカドの滑らかで濃厚な舌触りとバターのような風味、まろやかな甘海老がねっとり口に広がって、そこにとうもろこしクレープやベーコンの香ばしさ、万願寺唐辛子の苦味がほんのりアクセントになっています
昨年のものはベーコンが無かったような...これだけ旨味が強い具材がある中でベーコンの旨味もしっかり効いていてとても美味しかった
更に美味しくなって帰ってきた大石さんの作るトルティーヤです
◎岐阜県高山産 "タカネコーン" スープ かき揚げ
→岐阜県高山市、標高1400mの高根町という地域でのみ栽培される"タカネコーン"
高冷地という寒暖差の厳しい環境が生んだ甘味はメロン並みと言われ、糖度19度を記録する物もあるそう
地元市場にもほとんど出回らない「幻のとうもろこし」を存分に活かす為余計なものは一切入れずお水とほんの少しのお塩だけで仕上げる乳脂肪不使用のコーンスープ
一口食べてびっくりのとうもろこしとは思えない甘さ
今年は蒸したとうもろこしをかき揚げにしてトッピング
衣はサクッと軽く、中のコーンは皮が薄くプリプリ、瑞々しい弾けるような食感で冷たいスープにかき揚げのアクセントが最高でした
○天然酵母全粒粉リュスティック
→クラストパリッと、クラムはもっちりな自家製パン
◎八寸
(8種類の野菜 ゼリー寄せ)
→オクラやズッキーニ等の夏野菜を含んだ、サラダ感覚で頂ける毎回楽しみな定番の野菜テリーヌ
この日はいつもよりしっかり硬さがあって好みでした
ソースは旨味たっぷりフレンチドレッシング
(テットドフロマージュ)
→豚の頬、耳、タン、顔のゼラチン質たっぷりの部位をぎゅっと固め煮凝り状にしたフランス人が大好きなテリーヌ
それぞれの部位を丁寧に下ごしらえし、柔らかく煮上げる必要がある手間暇かかる一品
クセもなく、ゴロゴロ入った頰肉やタン、コリッとした耳の食感が楽しめ、豚の旨味と共に広がるハーブの風味が心地良い
(岐阜県高原川産群上鮎のコンフィ ジャガイモ巻 山椒タルタル)
→岐阜県にある高原川という今年の品評会で2位に選ばれたとても綺麗な川で獲れた鮎
一度コンフィにした鮎をジャガイモの細切りをくるくると巻いてこんがり香ばしく揚げたお気に入りのメニュー、昨年も頂いて「今年も食べれたらいいな...」と期待していたのでまた頂けてとても嬉しい
今年は胡瓜のソースではなく、山椒を効かせたタルタルソース
ほんのり山椒の爽やかな辛味がアクセントになって鮎にピッタリ、鮎自体がとにかく美味しくて...!
細切りジャガイモのザクザクの食感と香ばしさ、フワッフワの鮎、腸の苦味に山椒の風味、今期頂いた中で最も美味しく心に残る鮎でした
(カプレーゼ)
→見た目はまるでカプレーゼと思えない小さなグラス
下の白い部分はバジルのムース、黄色いトマトのゼリー、仕上げにオリーブオイルがかかっています
「バジル」にも「トマト」にも見えないのに口に入れると口いっぱいにバジルの香りとトマトの甘味と酸味、オリーブオイルの苦味が広がってしっかり「カプレーゼ」!
ゆるっと滑らかで固形というよりほぼ液体、1番最後にお口をさっぱりリセットさせてくれる一品
○栄螺の壺焼 ブルゴーニュ風 (帆立/栄螺/椎茸/ガーリックパセリバター)
→和食の定番「栄螺の壺焼き」を「エスカルゴの香草焼き」風にガーリックパセリバターと栄螺のお出汁で仕上げた新メニュー
底には出汁が出るように椎茸を詰め、歯応えの良い大粒の栄螺、甘く柔らかな帆立、クルトンを乗せて
殻に残ったお出汁は海鮮と椎茸の風味と旨味が滲み出て絶品
○鰻パイ (真鯛と帆立と法蓮草のムース/サフランライス/根セロリ)
→この日も太刀魚の入荷は無く鰻パイでした、2連続になりましたが特に好きなパイなので嬉しい
鰻とムース、根セロリ、ひとつひとつの旨味がギュッと閉じ込められてパイ生地自体もザックザク!
極厚切りの端部分を追加サービスで
パイの美味しさが存分に味わえました
○福岡県北九州産 "若松UFOスイカ" グラニテ (ライム/ミント/モヒート)
→定番だけどルナピエナ、前回1日だけ提供されていたアンテナスイカ、「より美味しく、且つ年中提供できるスイカ」を求めて大石さんが辿り着いた今回のUFOスイカ
灯台下暗し、地元北九州のスイカで農園には同級生もいたそう(笑)
かなりの大玉スイカでこの日の物は約15kg
スイカ特有の瓜臭さはありつつもスイカと思えない驚きの甘さ、スイカが苦手でも美味しく食べられます
○北海道別海町産夏鹿 ラニーバナナのフリット (北海道函館産"栗マロンかぼちゃ"ピューレ/ポワブラードソース)
→草だけを食べて育った北海道産夏鹿は脂がなく非常にあっさり、筋っぽさも無く赤身と思えない柔らかさ
良い意味で鹿らしい風味があり、噛めば噛む程感じられる旨味はジビエ好きにはたまりません
鹿の骨と油と赤ワインで仕上げ、鹿の旨味が乗ったポワブラードソースと同じく北海道山椒"栗マロンかぼちゃ"のピューレを添えて
ポワブラードソースが鹿肉の旨味を引き立て、栗マロンかぼちゃのピューレはほっくりとした甘味を感じられます
付け合わせのラニーバナナはフィリピン原産の「お料理用バナナ」、生食には向かず加熱する事でホクホクした食感と甘味が出るそう
ねっとり濃厚な甘味に胡椒のアクセントが効いています
○ハンガリー産フォアグラ 炭焼鴨 玉蜀黍と木の芽ご飯 (鴨コンソメスープ/赤ワインソース)
→木の芽と香ばしく炭焼したとうもろこしを混ぜ込んだご飯に炭焼した鴨肉とハンガリー産のフォアグラソテーを乗せ、仕上げに赤ワインソースをかけた新メニュー
鴨の骨と脂の出汁が出たコンソメスープをかけてリゾット風に
とうもろこしを食べて育った鴨、その肉とフォアグラ...大石さん曰く「鴨の成長」が凝縮されたご飯だそうです(笑)
とうもろこしの甘味と柔らかく旨味の濃い鴨肉、濃厚なフォアグラ、鴨脂の旨味を吸ったご飯に炭焼の香ばしい香りが乗った大盛りで食べたくなる旨味凝縮ご飯でした
○13皿目のカレー
→ルーは勿論ですがお米が本当に美味しい、炊き加減が最高
○岡山県産"白皇"桃のスープ (黄金桃/ローズとラベンダーとレモンヴァーベナのババロア/バジルのオイル)
→岡山県産の"白皇"というブランド白桃のスープ
渋みや酸味の無い濃厚な甘味、とろんと滑らかな舌触り
ローズとラベンダー、レモンヴァーベナのババロアの鼻に抜ける上品な香りとバジルオイルのアクセントで"お口直し"にピッタリ
フレッシュな黄金桃はマンゴーのような香りで柔らかくとろける食感
桃の旨味を閉じ込めた「濃い」けれどくどくない一皿
○香川県羽間産"はざまいちじく" サヴァラン (福岡県大牟田市オーム乳業の生クリーム/大分県産"蘭王"カスタード/ラム酒)
→ブリオッシュに合わせるのは1本2000円するという「オーム乳業」さんの濃厚だけどフレッシュなミルク感で口当たりが非常に軽く優しい甘味の生クリーム
更に"蘭王"という卵を使った、卵のコクを甘味を感じられる濃厚ぽってりなカスタード
この日から提供が始まった、希少な"はざまいちじく"を添えて
ほんのり柑橘の苦味を感じるオレンジシロップでヒタヒタなところに目の前でラム酒をたっぷりかけてくださいます
(アルコールが苦手な方はラム酒無しで頂く事も可能、おかわりでそちらのバージョンも頂きましたがこれはこれで美味でした)
「甘さ」や「濃厚さ」にお酒がガツンと加わる事で一気に大人の一皿に、今まで大石さんで頂いたデザートの中でも個人的にトップクラスのお気に入り
●レモンスカッシュ (¥1,400)×4
●アルコール1点 (料金不明)
★松坂牛ハンバーグ デニッシュサンド (¥5,000)×2
2025/10/02 更新
2025/07 訪問
フレンチ×和×エンタメ
定期訪問です
前回メニューの変わり目で前シーズンと被る物もあったので完全に切り替わったタイミングで再訪
「夏の味覚」をふんだんに使用した爽やかな印象のお皿が多めで非常に食べやすく食べれば食べる程食欲が湧くお味でした
この日は太刀魚の入荷がなかったようで鰻パイ
昨年頂いてとても好きなメニューだったので個人的にとても嬉しかったです
どうしても堅苦しく上品なイメージになりがちなフレンチを根底から覆すような楽しい空間
あんまで「フレンチ」でありながら「和食」の要素を織り交ぜて、お口に馴染む一皿に仕上げる大石さんにしか出来ないお料理、何度頂いても飽きません
※この日はバター茶の提供はありませんでした
○鰆 紅芯大根 新生姜 燻製キャビア グジェール
→鰆の下に紅芯大根のピクルスの酸味、新生姜フレーバー燻製キャビア
手渡しで頂く大石さんのアミューズ、グジェール生地のチーズの香ばしさとサンドされた鰆の程良い脂と旨味、たっぷりの燻製キャビアの香りと塩気で口の中がいっぱいになる至福のひとくち
新生姜クリームで後味爽やか
○北海道利尻産紫雲丹 カリフラワームース コンソメジュレ 花穂
→アミューズのグジェールに続く大石さんのスペシャリテ
雲丹、カリフラワームース、コンソメ、全ての旨味が口の中に広がり幸せな余韻を残す何度食べても感動の一皿
◎群上鮎 ゴーヤ 胡瓜と青海苔の蓼酢
→低音でコンフィしたあとにカリッと揚げる一手間かかった岐阜長良川の群上鮎
苦味の代わりにゴーヤを添えて
胡瓜の良い意味での瓜臭さと青海苔の磯の風味がベストマッチな蓼酢風のジュレとハーブ入りの胡瓜のソースで夏らしい清涼感ある仕上がり
ここで余ってソース用にブリオッシュがサーブされます、芳醇なバターの香りに胡瓜の青々しさが意外にもピッタリ、サンドイッチのよう
○ガスパチョ 炙りイサキ トマト 夏野菜
→飛騨高山の郷土料理に使われる朴葉をあしらった大石さん流ガスパチョ
スープは限りなく塩分控え目で細かく刻んだお野菜とトマトの爽やかな香り
炙ったイサキの塩分が加わる事で、口内で完成する一品
○八寸
(帆立 8種類の野菜 テリーヌ)
→ 美しく敷き詰められた旬のお野菜の定番テリーヌ、今季は肉厚な帆立入り
ひとつひとつ丁寧に調理され、程良く食感が残ったお野菜に帆立の旨味が加わる
(パテ ド カンパーニュ コルニッション)
→大石さんでは敢えて熟成させず出来立ての提供、臭みが強すぎず口当たりなめらかでとても食べやすい
添えられたコルニッションと一緒に、尚美味しい
(岩中豚ローストポーク 夏野菜ピクルス)
→柔らかな肉質で豚の旨味がギュッと、脂身が多く感じましたが重たさなく甘味が濃い
ヤングコーンやパプリカのピクルスと一緒に
焼きたてリュスティックとの相性も抜群!
(炭焼鮎 エスカベッシュ)
→南蛮漬の炭焼鮎、ほろ苦さに酸味が効いた旬の小鉢、野菜もシャキシャキ
○天然酵母全粒粉リュスティック
→焼きたてほかほか自家製パン、クラストはパリッと、クラムはモチっと
噛めば噛む程小麦の旨味が広がるパン屋さん顔負けの仕上がり
○自家製フェットゥチーネ グリーンアスパラのカルボナーラ
→浅草開化楼さんではなく、目の前のパスタマシンで製麺する自家製麺を使用
ラビオリ風の柔らかなフェットゥチーネ、フランスでは「パータフレッシュ」と言うそう
添えられたカリカリベーコンも自家製、グリーンアスパラのクリームでさっぱりと頂けるカルボナーラ風パスタ
余ったクリームは群上鮎でサーブされたブリオッシュにつけて頂きましたが相性抜群で非常に美味しかった
◎鰻パイ 法蓮草と帆立と鯛のムース サフランライス 根セロリ
→一度低温の油でコンフィした後、皮目をパリッと焼き「醤油、味醂、砂糖」では無く「ポルト酒、マデラ酒」を煮詰めたタレで絡め「フレンチ蒲焼」に仕上げた鰻
法蓮草を混ぜ込んだ帆立と鯛のムース、サフランライス、一番下の層に根セロリを敷いてパイで包み込んだ大石流「うなぎパイ」
ソースはフレンチの定番「ブールブランソース」ですが大石さんではバターを通常の1/10まで抑え、根セロリのピューレでとろみを出し極限まで軽くさっぱりとした味わいに
量が多いコースを楽しむ為の心遣いが見えます
指定の大きさの太刀魚が手に入らなかった際こちらになりますが昨年頂いた大好きなパイなので今年も頂けて嬉しい!
○高知県産アンテナスイカ ライム ミント モヒート
→1週間だけしか頂けない貴重なアンテナスイカ、いつものルナピエナも非常に甘く美味しいですがこちらも驚きの甘さ!
○仔羊 岩塩包み焼 ペルシャード(香草焼)
→ラム肉を扱うのはオープン当初ぶりだそうです、最初に提供したコースのメインがラム肉だったそうで、今回はそれ以来の再登場
赤身肉を仔羊の脂で包み、岩塩包み焼に
最初はそのまま、赤身らしいジューシーな味わいを楽しみます
肋の脂身部分はペルシャード(香草焼)で
「ラム肉」らしい旨味や香りがギュッと、しっかり感じられますが嫌な「臭み」ではなくジビエ好きにはたまらない心地よいラム感
肉質も柔らかく脂身は濃厚で甘味があります
ソースは骨と身からでた「ジュ」にドライトマトとバジルを加えたもの、「つけずに食べても美味しい」の意で離して添える一工夫
本当につけずに頂いても美味しい
○蒸鮑 鮑肝 紅蔘 鮑スープ ご飯
→鮑の肝混ぜご飯にバターソテーした蒸鮑を乗せて
紅蔘と鮑のお出汁のスープをかけてリゾット風に仕上げる土鍋炊きご飯
ちょっと芯が残るくらいに炊き上がったお米、肝の程良い苦味とバターの芳醇な香り、柔らかな身、肝、お出汁と鮑の旨味がこれでもかと詰まった至福の一皿
塩分強めで磯の風味をガツンと感じます
○13皿目のカレー
→鶏出汁をベースに一緒に煮た玉葱と人参をペーストしてとろみを加えた、小麦粉バター不使用のお野菜カレー
旨味とコクがギュッと詰まって口当たり良く何度食べても飽きない美味しさ
何よりお米の炊き加減が抜群!岐阜産つや姫を使用しているそう
○フルーツグラタン (宮崎マンゴー / パイナップル / 白ワインソース) ココナッツソルベ パッションフルーツ
→ココナッツのスポンジに宮﨑マンゴー、石垣島パイナップルを乗せ、上から白ワインとサバイヨンソースをたっぷり
オーブンで焼き目をつけほんのり温かくなったフルーツグラタンにココナッツのソルベとパッションフルーツをトッピング
「デザート前のお口直し」にしては豪華すぎる、「温かい」と「冷たい」の絶妙なハーモニー
口の中に広がる南国の美味しさ
○プロフィットロール オ ショコラ
→サクッとしたクッキーシューにバニラアイスを挟んだデザート
バニラビーンズ入りアイスは濃厚なのにさっぱり甘過ぎず、お口が冷えたところで頂く紅茶の美味しさを際立たせます
付け合わせはプラムとブルーベリー、甘酸っぱさもピッタリ
上から2色のチョコレートを目の前でかけて仕上げる一品(苦手な為抜いて頂きました)
★オマール海老ドッグ (¥10,000)×2
●アルコール/ノンアルコール 数点
2025/09/09 更新
2025/06 訪問
豊かな食空間
春メニュー最終日、夏メニューの始まりの丁度切り替えの日に伺い、前回訪問時と被ったものもありますが今夏の新作も色々登場
新コースを先取りしつつ、鮑のパイやフォアグラとトリュフと根セロリのテリーヌ、桜鱒のミキュイ等お気に入りの品をリピート出来ました
夏メニューは稚鮎を始め、トマトや胡瓜などの夏野菜やマンゴー、パイナップル等のトロピカルフルーツを使用
以前パスタが出た際は浅草開化楼の麺でしたが今季から始まるパスタは自家製麺!寝かせた生地を目の前で製麺していく様が見られるのもまた楽しい
メインや〆物は若干の変更はありながらも引き続きでしたが、夏メニューではお肉は羊に
パイは太刀魚(入荷状況によっては鰻)になるそうです
そちらは追加料金無しでメニューに組み込まれます
昨年頂いた鰻パイも太刀魚パイもとても美味しかったので再登場に今からワクワク
どのお料理も素材を活かしつつ丁寧な一手間が加わっていて、「素材」を食べているけど、ただの「素材」ではない...なんとも不思議な、表現し難い気持ち
ひとつひとつを味わいつつ、それぞれの「素材」が「素材」を引き立て高め合っているお皿に仕上がっていてとにかく絶品
盛り付けも美しくお皿も素敵なものばかり、大石シェフらしいストーリー性があったりして食べる前にまず目で楽しめるお料理達
次のお料理を作っている時の香りは「次はなんだろう」という高揚感と食欲を掻き立て、「五感で楽しむ」とはこういう事なんだと「食事の時間」を200%楽しむ事ができます
相変わらず楽しく、お料理を待っている時間すら退屈しないあっという間の約3時間
大石シェフは勿論ソムリエさんやお弟子さん達との掛け合いも漫才さながら(笑)
和気藹々としたフレンチらしくない抜群の居心地、ポスピタリティ申し分無し、また来たいなと思えるしまた来る日を楽しみに日常に戻れる
大石さんワールドは大人のディズニーランド
「食」は素晴らしい人生の財産だとつくづく思えるとても充実した時間を過ごさせて頂いて、感謝
○バター茶
◎もち鰹のタタキ 新玉葱クリーム ガーリックチップ 燻製キャビア グジェール
→もち鰹の旨味とキャビアの塩気、グジェールの香ばしさがひとくちでお口いっぱいに広がる
季節毎に変わるスペシャリテ
◎北海道浜中産蝦夷馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ 花穂
→何度食べても美味しい一皿
コンソメジュレ、カリフラワームース、雲丹、それぞれの旨味がハッキリと濃いのにまとまりがあり、別々で食べても美味しいけれど一緒に頂くと更に増幅する美味しさにしみじみ
○稚鮎 胡瓜と青海苔の蓼酢
→低温の油でじっくり揚げて仕上げた稚鮎
下に敷かれた胡瓜マヨのようなソースは勿論、ナスタチウムの葉に隠れた胡瓜とアオサの蓼酢もふわふわのほろ苦い稚鮎にシャキッとした爽やかな胡瓜の存在を加えて味も食感も相性抜群
お花がついた胡瓜も、ナスタチウムの葉もお皿に乗っている物は全て食べられます
「鮎を仕留めるジャガー」をイメージしているそう(笑)
○ガスパチョ 炙りイサキ トマト 夏野菜
→スペインやポルトガルで食べられる本来濃厚なガスパチョを軽やかに仕上げた一品
スープは限りなく塩分控えめでトマト本来の爽やかな酸味、下にはダイスカットの夏野菜が入って非常に優しい味
塩を強めに振って仕上げた炙りイサキと一緒に食べるとベストな塩気が加わって抜群の味わい
炙った皮目の香ばしい香りも食欲をそそる、蒸し暑くなるこの時期にぴったりの一皿
○八寸
(8種類の春野菜 テリーヌ)
→お野菜たっぷり、サラダのような色鮮やかな美しいテリーヌ
ひとつひとつ丁寧な下処理が施され旨味があって食感も絶妙
(黒トリュフ フォアグラ 根セロリ テリーヌ)
→黒トリュフ入りコンソメゼリーとフォアグラのテリーヌ、根セロリで作った贅沢なテリーヌ
フォアグラの濃厚でねっとりずっしりとした食べ応えにほんのりフォアグラの香りと根セロリの食感のアクセント
(伊ヴェネト産ラパン テリーヌ バジル キャロットラペ)
→骨まで砕いて出汁をとり、兎丸ごと一羽分使った兎のテリーヌ
癖はなく、むしろ通常の豚で作るテリーヌより食べ易い
○天然酵母全粒粉リュスティック
○自家製フェットゥチーネ グリーンアスパラのカルボナーラ
→グリーンアスパラのクリームソースでカルボナーラをイメージしたパスタ、麺は自家製のフェットゥチーネ
太くて縮れたラーメンでいう「家系」のような麺、モチモチの弾力感は無く柔らかいぷつんと切れる麺はクリームソースがよく絡む
粉チーズの風味、ほんのり遠くにアスパラを感じて、微塵切りのカリカリベーコンの香ばしい味わいもピッタリ
◎北海道噴火湾産鮑のパイ キャビア 柚子のブールブランソース 肝ソース (1P/キャビア30g ¥16,000)
→こんがり香ばしく焼き上げられたザクザクのパイの中にはふわっと滑らか且つ軽い青海苔入りの鯛ムース、そしてプリプリの肉厚な鮑
ひとくち目は贅沢にキャビアを全部乗せてキャビア味で、ここまで贅沢にキャビアを味わう経験が出来る料理は他にありません
ガーリックの効いた肝ソースもえぐみなく、パンチが加わって絶品
○桜鱒のミキュイ オゼイユソース
→端はしっかり、中心部はレアな火入れでパサつき一切なくふわっとした仕上がり
ソースの酸味とオゼイユの風味、強めの塩気、仕上げのレモン皮が効いてスッキリと桜鱒の旨味を引き立てつつまとまった味わい
○高知県産ルナピエナ(西瓜) ライム ミント モヒート
→西瓜と思えない程甘く、ライムの香りが爽やか
お肉の前にお口をリセットできるグラニテ
○なかお畜産松坂牛サーロイン (エシャロット/ドライトマト/レモン/白ワイン/ケッパーのソース)
→春メニュー最終日、ラストを飾る松坂牛A5ランクサーロイン(リブシン)「ゆめもも」ちゃん(笑)
サーロインと思えない上品な程良い脂乗りで赤身とサシのバランスが丁度良く咀嚼する度に溢れる肉汁を味わえてステーキでも重たくない
追加で頂いた脂身が多めの部分も脂が甘くジューシー!付け合わせのソースがとてもスッキリしていてお肉にとてもよく合う
前回同様やはり口に残る感じがあり、個人的に若干苦手な肉質ではありましたが旨味や脂の甘味が存分に味わえてお味としては良い
○白魚 干貝柱 ブイヤベースご飯
→干貝柱が加わった事で魚介の旨味が以前に増して濃厚、奥深い味わいに
この日は若干お米の炊き加減がやわめな気がしました
○13皿目のカレー
→抜群の炊き加減のお米がめちゃくちゃ美味しい、ギュッと詰まったお野菜カレー
◎フルーツグラタン (宮崎マンゴー / パイナップル / 白ワインソース) ココナッツソルベ パッションフルーツ
→ココナツスポンジの上に宮崎マンゴー、パイナップル、白ワインのグラタンソースを重ねオーブンでこんがり仕上げ、ココナッツソルベとパッションフルーツをトッピングしたトロピカルなデザート
ほんのり温かいグラタンとソルベの冷たさがお口に広がります
中にごろっと入ったマンゴーとパイナップルはどちらを食べるかで一口毎にそれぞれ違った味わいになり、ココナッツや白ワインの香りも感じられて絶品
○プロフィットロール オ ショコラ
→手作りシュー皮にバニラビーンズたっぷりのアイスを挟み、2種のチョコレートとラム酒で仕上げたプチシューアイス
クッキー生地タイプのシュー皮がサクサクカリカリ!皮だけお持ち帰りしたいくらいの美味しさ
なんと個数制限は無し、綺麗なタワーになるので4個でお願いしましたが10個は食べれそう
★三重県産松坂牛ハンバーグ 玉葱のキャラメリゼ モッツァレラチーズ ピクルス オレンジソース ブリオッシュサンド (¥5,000)×3
→バターの香り豊かなブリオッシュと粗挽きの肉肉しい松坂牛ハンバーグ、キャラメリゼしたたっぷりの飴色玉葱にトロッととろける濃厚なモッツァレラチーズとそれらを引き立てるオレンジソースで構成された「飲める」ハンバーガー
お店で過ごす時間は勿論、自宅に帰った後も幸せの余韻に浸れる絶品お土産
これを買わずには帰れません
夏場はもしかしたら販売休止するかもしれないようです...
その代わりにオマール海老を使用した新お土産を予定しているそうなのでそちらも楽しみ
●レモンスカッシュ (¥1,400)×2
●最高級青茶 (¥2,000)×4
2025/07/24 更新
2025/04 訪問
「大石流」個性派フレンチ
定期訪問している大石さん、2か月に一度メニューが変わるので2ヶ月ペースで伺っています
メニューの変わり目の時は若干被る事もあるようですが今のところそのタイミングで伺った事はないので同じメニューが連続した事はありません
時期になると「その時期の定番」だったりする1年越しの同じメニューが出ますが、「同じメニュー」な感じは一切せず、新しい感動と共に頂けます
グジェールのような毎回出るけど素材が変わる物は「この素材だとどんな味わいなんだろう」と思えるし時期が違えど何も変わらない、通年同じのスペシャリテである雲丹のコンソメジュレも、何度食べても美味しいしまた食べたいと思える
量が多い事で有名ですが、量が多いからこそバターをたっぷり使って重たくなりがちなフレンチを最小限までバターの量を抑えて重たくならない、何処か「和」を感じるさっぱりした口当たりに仕上げる工夫がされています
とにかく大石さんが明るくて楽しい食事の時間を演出してくださるので退店までの約3時間があっという間!大石さんのトーク、他のシェフの方との掛け合い、目の前で料理がテキパキと仕上げられていく様を見ているのはとてもワクワク
同じ日、同じ時間に同席したお客様方との会話もあったりして「初めまして」なのに和気藹々、緊張感や堅苦しさのない大石さんスタイルの「フレンチ」が堪能できるとても居心地の良い大好きなお店
また次伺うのがお店を出た瞬間からの楽しみになります
○バター茶
→チャイティーのようなスパイスみを感じる、ブータン•チベットの胃に優しいお茶でウォーミングアップ
○もち鰹のタタキ 新玉葱クリーム ガーリックチップ 燻製キャビア グジェール
→もちもちとした食感が特徴の「もち鰹」を藁焼きしてから贅沢にタルタルに
新玉葱のクリームと合わせ、グリュイエールチーズをたっぷり練り込んだグジェール(シュー生地)で挟んで燻製キャビアを乗せた大石さんの定番、贅沢な一口
鰹と玉葱、大蒜の相性は言わずもがな
燻製のスモーキーな香りとチーズの香ばしさ、グジェールのふかっとした食感もバッチリ
◎北海道浜中産蝦夷馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ 花穂
→カリフラワーの滑らかなムース、濃厚で臭みのない大振りの雲丹、更に旨味が凝縮されたコンソメの一番出汁のジュレ、仕上げに花穂紫蘇を乗せた大石さんのスペシャリテ
何度食べても感動する一皿、スプーンが止まらなくなる軽やかさ
○仏ボルドー産天然ホワイトアスパラ 浅蜊のクリームソース ベアルネーズソース 蕗味噌
→見た事ない極太ホワイトアスパラ!フランスボルドーのろじもの(天然物)だそう
浅蜊がゴロゴロ入ったクリームソースを下に、上からはたっぷりのベアルネーズソースをかけてオーブンで表面を香ばしく焼き付けてあります
根元はほろ苦くシャキシャキ、だけどアスパラにありがちな繊維感や筋っぽさはまるでなくサクサク歯切れ良い食感
〜中間にかけて苦味が抜けていき穂先はほんのり甘味があってホクホク
同じ一本とは思えない全く違った食感、味わい
勿論ソースとの組み合わせも抜群で何よりちょこっと忍ばせてある蕗味噌と合わせた時の破壊力が凄い!木の芽の香りも一緒になって、フレンチなのに「和」を感じる仕上がり
たっぷりのソースは後にハンバーグサンドに使用されているブリオッシュパンをサーブして頂けるので綺麗に拭き取って余す事なく堪能できます
○スッポン出汁のコンソメスープ 長崎県島原"蜘蛛の糸"
→トータル8時間以上かけ、スッポンを丸ごと1匹使い煮出された鶏、スッポン、野菜、鮑や蛤、貝柱など4種の貝のお出汁の旨味が凝縮されたコラーゲンたっぷりの大石さんのスッポンスープが今月は素麺入りになり、にゅうめん仕立てに
長崎県島原産の「蜘蛛の糸」という喉越しつるっとほんのり塩気を感じるお素麺、なんとなく地味な印象を受けがちな素麺がスッポンスープと組み合わさって丼で食べたくなる程でした、本当にスープが美味しい
○天然酵母全粒粉リュスティック
→出来立てほかほかアツアツの絶品リュスティック、おかわりも頂けます
個人的にこの後の八寸のパテと一緒に食べるのが好き
○八寸
(8種類の春野菜 テリーヌ)
→菜の花等の春野菜が入った断面美しい野菜のテリーヌ、素材毎に焼き、茹で、ピクルスにしたりと一手間加えブイヨンのジュレでゼリー寄せのようにしたサラダのような一品
(黒トリュフ フォアグラ 根セロリ テリーヌ)
(伊ヴェネト産ラパン テリーヌ バジル キャロットラペ)
○北海道噴火湾産毛蟹 香川県産"さぬきのめざめ" シャルロット風サラダ
→昨年は八寸の中の1つだったものが「1品」として確立していました、香川県産"さぬきのめざめ"という非常に甘くて柔らかいアスパラを王冠のように並べ、真ん中にはたっぷりの毛蟹とソースを閉じ込めた大石さん流「クラブミモザ」
周りには卵、パプリカパウダー、パセリパウダーをあしらい、鮮やかで美しく仕上げてあります
崩すのは勿体無いですがよく混ぜて、風味の混ざり合いを楽しんで
◎北海道噴火湾産鮑のパイ キャビア 柚子のブールブランソース 肝ソース (1P/キャビア30g ¥16,000)
→前回のフォアグラとトリュフのパイ同様追加注文品、無理に勧められる事は無いので追加するかは自分のお腹と相談して決められます
今月のパイは「鮑とキャビア」プリッとした肉厚で柔らかい鮑丸ごと1つと青海苔を混ぜ込んだ鯛のムースを合わせ、パイで包んで仕上げた一品
バターを98%使い通常コッテリ重くなりがちなパイ包みをここでは10%に抑え、その代わりにじゃがいものペーストを使い柚子を加えたブールブランソースをたっぷり合わせて
和食の定番な「海鮮+柚子」の組み合わせ、香りがスッキリ華やかで磯の風味との相性抜群、添えられた肝ソースをつけると印象が変わって丸ごと1つでも食べ飽きない!
キャビアの塩気も丁度良く、お口の中が贅沢な旨味でいっぱいになる追加必須メニュー
個人的に前回のトリュフとフォアグラのパイより好みでした
○桜鱒のミキュイ オゼイユソース
→パサつきも臭みも一切ない絶妙な火入れ、ミキュイ仕立ての桜鱒
バターを使用せず生クリーム、サワークリーム、クレームドゥブレの3種のクリームを合わせ、更にオゼイユというほんのり苦味を感じるフランス料理では定番のハーブとレモンをあしらって
苦味と酸味が心地よい見た目とは違う軽やかな一品
○高知県産ルナピエナ(西瓜) ライム ミント モヒート
→定番、お口直しのグラニテ
西瓜と思えない程甘く、ミントの香りでスッキリ
○松坂牛サーロイン タラの芽フリット (エシャロット/ドライトマト/レモン/白ワイン/ケッパーのソース)
→塊肉から恒例のノコギリ演出で切り出された迫力満点のサーロイン!目の前で真っ黒になるまで炭火焼きにして仕上げられていきます
昨年も頂きましたがエシャロットやトマト、レモンが使われた付け合わせのソースが本当に絶品
お肉も勿論ですが脂が多めのお肉にこの爽やかなソースがピッタリで美味しさ倍増!
普段避けがちなサーロインですが脂が甘くて嫌味が無くとても美味しい
場所が悪かったのか若干硬く口の中に筋が残りました、お肉の旨味、甘味は抜群
○蛍烏賊 白魚 ブイヤベースご飯
→お魚や野菜のお出汁とサフランを加えたスープで炊いたご飯に白魚と蛍烏賊のフリット、アスパラなどのお野菜で彩りを添えて
最後は魚の骨を丸ごとすりつぶしたブイヤベーススープをかけてリゾット風仕上げに
ご飯は勿論ですがこのスープが絶品!スープだけ別で欲しいくらい、旨味がギュッと凝縮されていて塩加減も程良く、コースの終盤にしてまだ「美味しい!」と思えます
蛍烏賊のお味噌の風味ともピッタリ
この後に出るカレーもですし、毎回思いますがお米の炊き加減が絶妙、絶品!!少し芯が残るくらいに仕上げてあり、とても好みの塩梅
○13皿目のカレー
→バター、小麦粉不使用
野菜のペーストにほんの少しのスパイスのアクセントを加えただけの定番カレー
お野菜の甘味や旨味がたっぷり、ゴロゴロ具材が入っているわけではないのにシャバシャバな事もなくしっかりどろっと感、ちゃんと野菜の旨味とペーストの舌触りが感じられて食べ応え抜群
○瀬戸内レモン クレームブリュレ レモンのジャム グラッパのアイス
→皮に近いところも苦味の少ない瀬戸内レモンをくり抜き、丁寧にホワイトチョコで内側をコーティング
クレームブリュレ、レモンのジャム、ほんのり風味を感じるグラッパのアイスを添えた甘味と苦味、酸味が心地よい大人なデザート
○苺のタルト
→サクサク香ばしいタルトサブレの中にゆるっとした甘さ控えめのカスタード、艶やかにコーティングした旬の苺をたっぷり乗せてローストピスタチオとホイップクリームで仕上げたタルト
合わせて提供される食後のカフェと共にほっと一息(コーヒー、エスプレッソ、数種類の紅茶等から途中で選べます)
HERMESの色鮮やかなティーカップがとてもかわいい
●ペアリング、アルコール数点
★三重県産松坂牛ハンバーグ 玉葱のキャラメリゼ モッツァレラチーズ ピクルス オレンジソース ブリオッシュサンド (¥5,000)
→最早ここに来る楽しみの一つになりつつあるお土産、ブリオッシュは勿論ですがお肉のゴロゴロ食感が感じられる粗挽きのハンバーグとたっぷりの甘い玉葱のキャラメリゼは絶品
お土産をはじめてから、ブリオッシュは某老舗パン屋に委託しているそうです
本当に美味しくて大好きなサンドイッチ
2025/05/05 更新
2025/02 訪問
大石シェフが繰り広げる、「新たなフレンチ」の世界
定期訪問している大好きなフレンチ
「銀座フレンチ」なのに「銀座フレンチ」感のないアットホームというか居心地のいい空間、いつ行っても元気120%で明るく抜群のコミュニケーション力で楽しませてくれる大石さん
お料理も勿論ですが大石さんのファンで足を運んでいる方も多い筈、飲食店においてホスピタリティというか「作り手の人柄」がとても大切という事を改めて感じます
今回はメジ鮪やムニエル、ご飯もの等新作がいくつか登場していて新たな「美味しい」と出会う事ができました
定番のスペシャリテも何度食べても美味しいし、昨年の復刻の物もまた食べれて嬉しいし...
一品一品全てに感動、興奮、関心します
全体的に味付けがしっかりしていて濃い目なうえ今回は分厚いフォアグラのパイや粉を塗したムニエル、デザートもパイだったからかちょっと重めな印象でしたがどのお料理も素晴らしい仕上がりでした
毎回、楽しい空間と美味しいお料理、素材の知識も得る事ができてとても価値のある時間を過ごす事ができます
お店にいる間も、帰宅してから余韻に浸る時間も、余韻に浸りながら頂くハンバーグサンドも絶品
次回もとても楽しみ
✳︎おまかせコース (¥30,800)
○バター茶
→チャイティーのような、スパイスを感じるミルクティー
○北海道産甘海老 燻製キャビア グジェール
→定番の「最初のひとくち」今回のグジェールはシンプルに“甘海老"!
濃厚ねっとりな甘海老の甘味とキャビアの塩気が口いっぱいに広がり、余韻も凄い
◎北海道浜中産馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ 花穂
→大石さんのスペシャリテ、何度食べても感動の一皿
丁寧に煮出されたコンソメの濃い1番出汁に滑らかなカリフラワームース、濃厚な雲丹の磯の香りの絶妙なバランス
「和食」のような「フレンチ」のような、双方の良さが詰まった仕上がり
○三重県産メジ鮪 赤ワインビネガーピクルス(赤キャベツ/赤玉葱) 焦がし玉葱クリームソース 熟成黒大蒜 ライム
→この日のメジ鮪は6.5kg、同種だとかなり大きい物だそう
塩を振って藁焼きにし、赤キャベツと赤玉葱のピクルスに焦がし玉葱のソース、熟成黒大蒜のパウダーとライム果汁、皮をトッピングした「鰹のたたき」風
藁の香りを移した程度の絶妙な火入れ、油が乗っているのにくどくない鰹と鮪のいいとこ取りのような鮪に、焦がし玉葱ソースのまろやかな香ばしさと甘味、ピクルスの酸味も程良くて黒大蒜パウダーのカリッとした食感がアクセントになる
メイン食材からサブ、トッピング、ソースに至るまで全ての味や香りのバランスが良い!
◎スッポン出汁のフランロワイヤル (スッポンコンソメスープ/北寄貝/芹)
→スッポンスープが今月は大好きなフランロワイヤル仕様に
12〜13時間煮出したスッポン出汁は香り高くコラーゲンがたっぷり詰まっていて唇やスプーンがペトペト(笑)
上にたっぷり乗せられた芹の下には旬の北寄貝がたっぷり、つるんと滑らかな茶碗蒸しに歯切れ良い北寄の食感、芹の爽やかな香りが広がる
○天然酵母全粒粉リュスティック
→噛めば噛む程感じる小麦の甘味、焼きたてアツアツ
○八寸
(5種類の野菜と帆立 テリーヌ)
→今月のお野菜のテリーヌは肉厚な帆立がIN
カラフルで美しい食欲をそそる断面、適度に歯応えの残るお野菜の食感を楽しめるサラダのような一品
(鰤と菜花と蕪 テリーヌ)
→全く臭みのない脂の乗った味の濃い鰤に菜の花の爽やかな香りがピッタリ、また食べたいお気に入りのテリーヌ
(パテドカンパーニュ)
→豚肉とレバーの田舎風、臭みなく良い意味でクセをしっかり感じられてお酒だけでなくリュスティックのお供にも最高
(フォアグラ 瀬戸内レモン マールのソルベ 最中)
→トロッと濃厚なフォアグラにマールがふんわり香るひやっとしたソルベが絡んで口溶け良い
○真鱈白子 モンドール トマトソース ベシャメルソース グラタン
→蓋を開けた瞬間の芳醇な「チーズの真珠」と呼ばれるフランス冬限定のモンドールチーズの香り、滑らかな舌触りとクリーミーで優しいミルクの風味は白子との相性抜群
「グラタン」と思えない程、真鱈の白子がぷりぷりで抜群の火入れ
下からトマトソース、白子、ベシャメルソース、モンドールチーズの構成でトマトソースの酸味が濃厚でミルキーな他の素材をまとめ上げていて、一口の一体感が凄い
リュスティックにソースをたっぷり纏わせて食べるのもまた美味しい...
◎フォアグラとトリュフのパイ (1/2カット +¥17,000)
→季節限定のパイ、通常1/2カットを2つ追加し丸ごと一つ分注文(¥34,000)
指1本分程の厚みがあるトリュフにサンドされた倍の厚みのフォアグラ、その脂を吸い込んだザクザクのパイ、トリュフたっぷりのソース
旬を迎えた香り高いトリュフはこの厚みでしか味わえないサクッとした歯触り、例えるならマッシュルームのような...「トリュフはキノコ」と改めて感じさせられるスライスでは感じられない食感
フォアグラも脂が乗って濃厚クリーミー、ジュワッと染み込んだパイも絶品!
敢えてたっぷりかけられたソースを拭い食べる為にブリオッシュパンもサーブして頂けて、最後の最後まで楽しめる
味、食感、香り、全てにおいて今まで体験した事のない一皿
またこの時期に必ず食べたい...!
○ドーバー海峡舌平目 ムニエル 甘太くん
→ドーバー海峡で採れた舌平目、今これが食べれるところはなかなかないそう
基本のムニエルはバター100%のソースが普通だけど、ここでは平目の骨から取った出汁に生姜、レモンを加えたソースで「極力バターを使わない」大石さんらしいアレンジの効いた新作
平目は肉厚ぷりっぷりで柔らかいのに弾力もあり、お肉のような食感で旨味も強い!
トッピングの針生姜以上に、ドライトマトと一緒に食べた時の破壊力
付け合わせの焼芋、「甘太くん」は色こそ薄めで"蜜入りの甘い薩摩芋"とは思えない見た目なのに驚く程甘くてホクホク
○高知県産ルナピエナ(西瓜) ライム ミント
→西瓜のグラニテ、今が冬とは思えない程甘い
この少量でも口がサッパリ、フレンチコースの「グラニテ」の役割をしっかり果たしている
○牛舌のウェルダン アッシパルマンティエ(牛舌ミンチ/赤ワイン) ライム胡椒
→コース開始の頃から約2時間じっくり焼いたウェルダンの牛タン、焼肉屋でこれをやると硬くなるけど塊のまま焼く事で柔らかに仕上がるそう
外側は硬くザクっとした食感と切れ味なのに中はビックリのぷりぷり感
途中でサーブして頂けるタン中はサクッと、タン元とはまた違った食感
付け合わせは牛タンの粗ミンチで作ったアッシパルマンティエ、これがまた美味しい...!!
添えられたライム胡椒の爽やかな辛みもとても良いアクセント
○ムール貝 リゾット セロリ葉のフリット ムール貝出汁
→新作リゾット、ムール貝たっぷり!芯が残る硬めの炊き加減のお米が好きすぎる
火が通って香りが増したトッピングのセロリ葉のフリットも単品で食べたいくらいの美味しさ
○13皿目のカレー
→バター小麦粉不使用の絶品カレー
ルーは勿論、とにかくお米が美味しい(笑)
○ポン太くん (デコポン/マールのアイス/白ワインのゼリー)
→デコポンをくり抜いて下には仄かにアルコールみを感じるマールのアイスを忍ばせて
上に乗ったグラニテのような氷が口の中でパチパチ弾けて楽しい、大石さんらしい遊び心のあるデザート
○埼玉県産あまりん苺 福岡県産八女茶 ミルフィーユ
→大粒のあまりんを使用したミルフィーユ、昨年の復刻
抹茶とはまた違う上品で香り高い八女茶のクリームとあまりんの甘酸っぱさが絶妙、何と言ってもパイ生地が美味しい!軽くてザクザク、ハラハラの食感
食後のカフェは最後のデザートに合わせて、ソムリエさんにおすすめされた「グリーントロピック」に
緑茶ベースのお紅茶で八女茶を使用したミルフィーユと相性抜群、とても香り高くスッキリ爽やかで食後にもピッタリでした
★三重県産松坂牛ハンバーグ 玉葱のキャラメリゼ モッツァレラチーズ ピクルス オレンジソース ブリオッシュサンド (¥5,000)
→コースからは無くなったもののテイクアウトで続行!事前に電話し、20時半頃受け取りに出向く事が可能であればこれだけ購入する事も可能だそう
粗めで肉肉しい食べ応えのハンバーグにキャラメリゼされたたっぷりオニオンの甘味、チーズの香りが抜群!なんと言ってもジュワッと焼かれてお肉の旨味も染み込んだブリオッシュパンが絶品の世界一美味しいハンバーガー
温めると肉に火が通ってしまったりソースが溶けてしまうので温め厳禁、〜翌昼頃に食べるのであれば常温で、翌日夜頃食べるのであれば冷蔵庫に入れて、冷凍する場合は自然解凍で頂くのが良いそうです
とはいえ美味しいうちに食べるのがベスト、自分はその日の夜食に毎回頂いています(笑)
●アルコールペアリング
→ワインやシャンパンに加え今回は日本酒も登場
●レモンスカッシュ
→甘味が少なく爽やかな酸味と仄かな苦味が感じられ炭酸もきつすぎず飲みやすい
炭酸ジュースが苦手な自分でもメニューにあると思わず頼んでしまうレモンスカッシュ
コース ¥30,800×2 (¥61,800)
追加トリュフパイ ¥17,000×3 (¥51,000)
ペアリング×1 (〜¥20,000) (※料金不明)
単品ドリンク¥1,400× (¥2,800)
¥70,000 /1人
2025/03/09 更新
2024/11 訪問
お腹も心も大満足
3ヶ月ぶりの来訪
今月の大石さんはとにかく茸尽くしで秋一色!
茸はトータル13種類使っているそう...その他にも秋刀魚や秋鮭、栗、林檎...秋の味覚を「大石さん流」に楽しめるラインナップ
揚げ物が多かった事もありいつも以上にボリューミー
そして全体的に味が濃いめで塩気が強かったような気が?かなりお酒が進んでしまいました(^_^;)
いつ伺っても120%の明るさで出迎えてくれる大石さん
お料理は勿論、「カウンターフレンチ」を存分に楽しむ事ができる笑とユーモアに溢れた"大石劇場"
同席した「初めましてのお客様」達ともなんだか一体になれるような...
大石さんとお弟子さんやセルヴィスさん達との掛け合いも楽しく、その日その時間に同じ空間にいる全員で同じ食事、同じ時間を共有し「食卓」のあるべき姿を感じる事ができる、美味しいだけではなく楽しい時間をお腹と心いっぱいに頂ける大好きな場所です
○バター茶
→チベット、ブータンを中心に飲まれている茶飲料、とても身体に良い成分を沢山含んでいる健康茶
◎噴火湾産毛蟹 アボカドのクリーム 味噌 燻製キャビア グリュイエールチーズ グジェール
→名刺がわりの「グジェール」その時期旬の素材をシュー生地(グジェール)でサンドし燻製キャビアを乗せた一品
季節毎に素材が変わるので毎回楽しみだし、どれも食材のバランスが素晴らしくて...
今回も、口に入れた瞬間に広がるキャビアの香りとグジェールに混ぜ込まれたグリュイエールチーズの風味、その後から襲ってくる毛蟹の旨味の爆弾!一口で何段階にも移り変わる味を噛み締められる、何個も何個も食べたくなってしまうお気に入りのメニュー
◎青森県大間産紫雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ 花穂
→コンソメの一番出汁で作ったジュレに滑らかなカリフラワーのムース、濃厚な雲丹が三位一体!
濃厚なのにさっぱりなムース、濃厚な雲丹、お野菜の旨みが凝縮されたコンソメ、それぞれが美味しい!混ざり合って尚美味しい!
最初は上だけ頂いて「和風」半分食べたら全体を混ぜて「フレンチ」で
大石さんらしい、「フレンチ」に捉われないスペシャリテの一品
◎三重県産松坂牛ハンバーグ 玉葱のキャラメリゼ チーズ ピクルス オレンジソース ブリオッシュサンド
→夏頃の新メニューで大人気だったハンバーグサンドが復活!
松坂牛のハンバーグとキャラメリゼされた炒め玉葱たっぷり(40個分だそう)
特製のオレンジソースとピクルスと一緒に自家製ブリオッシュでサンドした一品
ブリオッシュがジュワッジュワにこんがり焼き上げられていてたまらなく美味...あまりにも美味しいブリオッシュにハンバーグの肉汁が染みに染み込んで、絶品
こちらはテイクアウトも販売(¥5,000)、勿論頂きましたが冷めてもめちゃくちゃ美味しかった...
ハンバーグの火入れがレアで粗ミンチの食感も良く玉葱の甘さとお肉の旨味の塊なサンド、絶対にテイクアウトをお勧めしたい一品
○山口県産松茸 スッポンのコンソメスープ
→スッポンを12時間かけて炊いた大石さん特製コンソメスープに今季は松茸がIN
濃縮されたスッポンの旨みと松茸の香りが襲いかかる贅沢なスープ、唇がペタペタする程上質なゼラチン質たっぷり!!
○山口県産松茸フライ 鶏出汁ウスターソース タルタル (+¥3,980)
→鶏出汁ウスターソースとタルタルで頂く松茸、そのままでも塩気がついているのでまずはそのまま
しっかりとした歯応え、火が入ることで増した香りが最高!なかなかフライで頂く事はないけれどフライが1番美味しいのでは?と思える程
とりあえず今期頂いた松茸で1番美味しかった
特製のウスターソースは勿論タルタルソースがまた美味しくて...リュスティックともよく合う
○リュスティック
→天然酵母全粒粉の焼きたてリュスティック、この後の外側パリッと中ふわっとで噛み締めるほどに小麦の旨味を感じられる大好きなパン
◎八寸
(8種類の野菜と秋鮭マリネ ゼリー寄せ)
→八寸の中でも毎回楽しみなゼリー寄せ、肉厚な秋鮭と程良く食感の残った野菜の素材の旨みが味わえるサラダのような一品
毎回このゼリー寄せがとても楽しみ!
(秋刀魚 焼茄子とドライトマト テリーヌ 大蒜のクリームソース バルサミコ)
→秋刀魚を一度焼いてドライトマトと焼き茄子と合わせたテリーヌ、脂の乗った秋刀魚の旨味、その脂を吸った茄子とトマトの酸味のバランスが抜群!!
そのままでも美味しいけど大蒜クリームソースとバルサミコソースをつけて頂くと更に美味しい
(茸(椎茸/占地/舞茸) 帆立のムース 鶏のムース テリーヌ マッシュルームのマリネ)
→様々な茸と帆立をムース状にした物と鶏にムースを合わせたテリーヌ、一口食べてびっくりのきのこの香りだけど、鶏のムースと合わさっているからか嫌なところがまるで出ていなくて舌触り滑らかで軽い!付け合わせのマッシュルームのマリネも箸休めにとても良い
(パテ・アンクルート コルミッション)
→大好きな大石さんのパテカン、今季は豚レバーで作ったノーマルな物、サクサクのサブレ生地で包んで「パテアンクルート」に
パテ自体もクセが強すぎず旨味がギュッと一塊になった感じでお酒が進むし美味しいけど周りのサブレ生地がまた美味しい...美味しいパティスリーのタルトのような、サクサク香ばしい味わい
◎イタリア産ポルチーニ茸 フライ 平兵衛酢
→傘と柄の食感や風味の違いを味わうポルチーニのフライ、まず驚くのが大きさ!そして、「どこにそんな水分とっておいたの?」というくらいジューシー
傘の部分はとても香りが強くチーズを思い起こさせる風味で食感も「キノコ」らしい感じ
柄の部分は傘の部分と正反対にクセは少なめ、歯切れの良い食感
香り要員で細かくなったものを頂くことの多いポルチーニ、こんな丸っと大きくフライで傘と柄の違いを楽しみながら頂けるのは初めて...正直松茸より好み!
○鳥取県産大山鶏 ドゥミドゥイユ トリュフ
→ドゥミドゥイユとは丸鶏にトリュフスライスを挟み丸ごと茹でた物、それをトリュフはサンドするのではなくソースで「大石流」にした一品
茹で汁を煮詰めてクリームソースと合わせトリュフを加えた濃厚でコクのあるソースと一緒に!
丁寧に火入れされたのがわかる鶏肉と思えない程柔らかくしっとりとした鶏、旨味は抜けておらずむしろギュッとしているのに肉質は柔らかくぷりぷり
なんたってトリュフのクリームソースが最高に美味しくて...塩気が強めなのか、味が濃いのでサーブして頂いたブリオッシュの甘さと相性が抜群
○高知県産ルナピエナ(西瓜) ライム ミント
→お口直しの西瓜のグラニテ、西瓜が苦手でもこれは食べられてしまう不思議...水っぽさがなく「西瓜ってこんなに甘かったっけ?」と思う程甘い!
◎三重県産松坂牛ヒレ フォアグラ パイ包み ポルチーニとエシャロット
→ 松阪牛ヒレ肉にフォアグラを挟みマスタードを塗りパイ包み焼きした品、ソースは松阪牛のスジを炒めて作ったもの
最大限に濃縮された旨みが伝わってくる赤身、大石さん曰くどの「○○牛」よりも「松坂牛」のヒレが1番サシと赤身のバランスがよく赤身の旨味を味わえるそう
パイ生地はバター風味で濃厚だけど後に残らず、松阪牛の旨みと共に口いっぱいに広がります
フォアグラは正直そこまでの存在感を感じなかったけれどお肉がとにかく柔らかくて美味しい!包み焼きにされてパイはこんがり焼き上がっているのにお肉はレアな絶妙な火入れ、溶けるような肉質...
パイ生地は毎度言わずもがなの美味しさ、このパイだけいっぱい食べたくなる
○7種の天然茸(舞茸/本占地/黒川茸/落葉茸/ジャンボ滑子/正源寺茸) 香茸パウダー 栗甘露煮 ご飯 ポルチーニコンソメ
→ 7種の天然茸を和えたご飯に、ポルチーニからつくったコンソメをかけ、チーズ、コウタケパウダー、黒胡椒をかけて
とにかく茸尽くしで香りがすごい!まさに「香りを食べる」お料理、茸のガツンとした風味に栗の甘露煮の甘さ、コリコリとした食感がアクセント
きのこご飯であり栗ご飯、秋満載の一品
○大石カレー
→小麦粉、バター不使用の「玉葱と人参のポタージュ」野菜の旨味がギュッと詰まったここでしか食べれないカレー
カレーは言わずもがな、お米の炊き加減が抜群でめちゃくちゃ美味しい!!
これが食べたくて来店する方も多いそう...それも納得な美味しさ
○長野県安曇野農園シナノピッコロ グラッパのシャーベット
→器まで食べられるりんごのスープとグラッパのシャーベットスッキリした甘味がギュッと詰まった小さな可愛らしい林檎の風味にガツンとお酒味を感じるシャーベットでキリッと締まる!
○モンブランタルト
→一切余計なものを入れずに作った「そのまま」の生クリーム、サブレのようなサクサクのタルトにはカスタードを詰めて風味豊かな栗ペーストを「ストップ」と言うまでたっぷり被せて仕上げたモンブラン
モンブランペーストの旨味がとにかく濃くてそこらへんのパティスリーより圧倒的に美味しいと思える仕上がり、添えられた飴がけの一粒栗が外側カリッと中ホクホクで添え物まで抜かりなく美味しい一皿に
秋はどこのお店に行っても松茸をはじめとした茸中心のメニュー編成になるので仕方ないと諦めておりますが、実は当方茸が苦手で(一部を除く)正直今回のラインナップはかなり不安でした
大好きな大石さん、苦手な物尽くしじゃない時(好きな物尽くしの時)伺いたかったなと...
けれどびっくり、初めて伺った時の「椎茸フライ」も大石さんに「うちの椎茸は絶対食べれる!」とゴリ押しされて頂きましたが今回の茸尽くしのメニュー達もどれもとても美味しく頂く事ができました
特に八寸の茸のムースは、苦手な茸3トップが使用されていた物だったのに何も気にならず...
西瓜も苦手ですがここのグラニテは毎回美味しく頂いています
苦手な食べ物も不思議と美味しく食べられてしまう
もし、苦手な食材があるという方も銀座大石に来たら苦手と言わずに食べてみて欲しいです
(苦手と言っても、多分大石さんは「うちのは食べれる!」というはずです、笑)
○コース(¥30,800)×2
○松茸フライ追加 (¥3,980)×2
○テイクアウトハンバーグサンド (¥5,000)×2
●ビール、レモンスカッシュ、最高級青茶等ドリンク 10杯弱
2024/11/28 更新
2024/08 訪問
大石、おいし!たのし!
あくまで「クラシックフレンチ」だけど「個性的」な
気取らず、肩肘張らず、カジュアルに
楽しく美味しく「大石さん流クラシックフレンチ」を味わえる、大好きなお店
カトラリーもお箸が用意され、ナイフやフォークの使い方に自信がない方でも気楽に食事を楽しめたり、骨付きのお肉や今回のトルティーヤ、グジェール等手で頂く物もちらほらあってフレンチの概念が変わる!
どれも美味しくバターや牛乳などの使用を極力抑えて最後まで食べ疲れもゼロ
どれも手間暇かけられているけど材料はシンプルで素材の味を存分に活かしたお料理
深みのある美味しいソース達はそれぞれの主役を引き立て、支えながらも「ソースだけ飲みたい!」と思ってしまうものばかり
大石さんもとても明るくお話上手な面白い方
感動の美味しさと、楽しく幸せな時間が過ごせる大切な場所です
夏メニュー
今回は、夏らしくスパイシーなものや夏野菜、ヘルシーな鹿や鳩を使用して全体的にさっぱり軽め
これだけの品数なのに「イマイチだった」と思うものが何一つない、1番も決められない、そのくらいどれもが印象に残ります
○バター茶
→ブータンのお茶、コッテリかと思いきやミルクティーのような感じで非常に飲みやすい
◎戻り鰹 玉葱のクリーム 燻製キャビア グジェール
→「見た目は同じ、中身が違う」名刺代わりのグジェール
今回は戻り鰹、玉葱のクリームとの相性は言わずもがな血生臭さ等何もなくキャビアの塩っけとガーリックチップのパンチが効いて何個でも食べたくなる
◎北海道利尻礼文島馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ
→大石さんのスペシャリテ
1番出汁で作った濃いのに優しいコンソメのジュレに旨味の強い雲丹、お野菜の甘味が広がる濃厚で滑らかなカリフラワームースの3種の異なる舌触りが口の中に広がって最高に美味しい前菜
◎車海老 甘海老 万願寺唐辛子 ワカモレ カクテルソース 玉蜀黍トルティーヤ
→毎月パスタやサンドイッチ等、多国籍料理を取り入れているとの事で今月はトルティーヤ(大石さん流)
とうもろこしで作ったクレープ生地に肉厚な車海老(ベニエは天麩羅のような感じ)と濃厚な甘海老、その上にたっぷりのワカモレ(アボカド)とカクテルソース
「フレンチらしくない」と侮るなかれ、車海老はプリッとして旨味も強く、ベニエの"海老天感"もちゃんと感じる
たっぷりのアボカドに負けない旨味と風味の強さ、万願寺唐辛子とカクテルソースのピリッと感も良いアクセントで、最初口にした時はアボカドのインパクトがあるのに噛めば噛む程海老の旨みが口に広がって後味最高
○岐阜県高嶺産高嶺コーン 燻製オリーブオイル
→標高1300mの高嶺で育った「高嶺コーン」大石さん自ら種蒔きや収穫に行っているそう
バターや牛乳は一切使用せず材料は高嶺コーンと水と塩だけ、なのにとっっても甘い!上に乗った茹でただけの高嶺コーンもめちゃくちゃ甘い!
素材の良さをとことん活かした「素材そのまま」なスープ、リュスティックとの相性も抜群
○焼きたてリュスティック
→割ると湯気が立つほど焼きたてほかほかでサーブされるリュスティック、外はパリッと中はもっちり噛めば噛む程感じる小麦の甘味
おかわりも頂けます
◎八寸
- 8種類の野菜と帆立 ゼリー寄せ
→存在感のある肉厚な帆立とお野菜のゼリー寄せ
食べ辛いけど美味しくて、苦手な野菜も不思議と食べれてしまうサラダのような一品
- 岐阜県長良川郡上鮎のコンフィ ジャガイモ巻 胡瓜のソース
→楽しみにしていた大石さんの鮎
生きたまま氷で締め、低温の油でじっくり火を入れて骨まで柔らかくし皮目を焼いた鮎をジャガイモの細切りで1本1本丁寧に巻いてカリッと香ばしく焼いて仕上げた一品
外サクサク中はふわっと、鮎の苦味も程よく感じられるし香ばしくなったじゃがいものクリスピー感がたまらなく良く胡瓜のソースも瓜臭さがなくて美味しい
大石さんらしい、他には無い鮎料理
- 鯵とクスクスと夏野菜 サラダ仕立て
→ズッキーニや胡瓜、パプリカと色とりどりの夏野菜を使用したクスクスのサラダ
ほんのりスパイシー感があって、刻み野菜の食感とクスクスの舌触りが楽しい
- イタリアウサギ パテドカンパーニュ
→ウサギを使った舌触り柔らかめなテリーヌ、良い意味でクセが残るワインにぴったりのおつまみ
○福岡県産とよみつひめ フォアグラのムース さくらんぼジュレ クッキー フランボワーズ 最中
→とろっとした濃厚なフォアグラ、無花果のプチプチ感、クッキーの食感やフランボワーズの酸っぱさが楽しめる最中
○太刀魚 胡瓜 大葉 パイ包み
→ 去年好評だったものを今年は大葉入りにマイナーチェンジした太刀魚のパイ包み、この日は豊洲で仕入れた2.4kgの特大サイズだったようで確かに肉厚
最初「胡瓜の水分は大丈夫なのか?」と思いましたがちゃんと大石さん曰く「水分量の多いものはパイ包みには使わないのがフレンチの基本だけどうちはそんなの関係ない!」「下はソースをかけてしまうから」と...流石です
ザクっと香ばしい焼き目のついたパイにパンパンに詰まった太刀魚と胡瓜とムース、火入れも抜群で太刀魚はふわふわ
胡瓜の食感と瑞々しさも残っているし、何よりトマトや茸、エシャロット、香草、白ワインの奥行きあるソースが美味しい
大葉の香りがアクセントになりパイ包みなのに全く重たくない夏の美味しいが閉じ込められた一品
◎中国杭州産鳩 北京ダック風
→最高級の鳩、なんと北京ダック風の調理で食べられるのはこの鳩だけなんだそう
アツアツの油を全体に回しかけて見せてくれるエンターテイメント性もある楽しい一品
鳥というより鴨肉に似た感じのプリッと弾力のあるレア食感、柔らかいけど肉肉しさも歯応えもあって旨味も強くてとても美味しい!クセは臭みはまるで無く北京ダック風ソースは勿論、添えられたお塩で頂いても旨味が引き立って尚美味しい
足は骨付き部分らしいギュッと引き締まった食感、丸ごと食べれる頭は希望者のみ、脳みそは白子のような感じでザクザク食感の中に広がるとろっとした舌触りが感動的です
○スイカのモヒート
→お口直しのグラス、スイカが苦手でも不思議と食べれてしまう
○北海道別海町産夏鹿 根セロリのピューレ ラニーバナナ
→草を食べて育った夏鹿はクセがなく「旨味の濃い赤身肉」という感じ、とても柔らな弾力
良い意味で鹿肉感のない瑞々しい肉汁と旨味
根セロリのピューレの少し残ったざらっと感といい口に広がる香りといい、鹿肉との相性抜群でかなり美味しかった
ポワブラードソースの方に旨味が詰まっていてスパイスと赤ワインのガツンと濃いコクと深みのある味わい
付け合わせのラニーバナナのフライがとても甘くてびっくり、外ザクッ中トロッのコントラストも良かった
◎鮑 肝ご飯 鮑出汁スープ
→バターソテーした鮑がたっぷり乗ったご飯
大石さんの少し芯が残るくらいの硬めの炊き加減が本当に好みで抜群に美味しい
肝がたっぷり絡んだご飯に鮑と鮑でとったお出汁のスープをかけて
鮑も肝ご飯も鮑で出汁スープもどれもが美味しくて鮑の旨味が襲ってくるようなご飯、スープがすごく美味しかった
○大石カレー
→カレー否、「玉葱と人参のポタージュカレー風味」具無しなのに具が入っているように感じるくらいお野菜の旨味が詰まった大好きなカレー、バター小麦粉不使用!
◎3種の葡萄(シャインマスカット/長野パープル/クイーンルージュ) シャルドネのゼリー マールのシャーベット
→それぞれ違った風味と酸味をしっかり感じられる3種の葡萄を甘味のあるシャルドネのゼリーが包み込み、マールの芳醇な香りが感じられる大人な味わいのゼリー
お酒の自然な甘さでとてもすっきり
○ピーチメルバ(飛騨桃のコンポート/フランボワーズソース/バニラアイス/イタリアンメレンゲ)
→桃の旬が過ぎていると思えない程甘い飛騨桃が贅沢に半分、中には「美味しいバニラアイス」と「美味しいスポンジ」スポンジが本当に美味しくてふかふか感がなくギュッとしたダックワーズのような感じ
バニラアイスのミルキーな甘さとジューシーな桃の甘さ、焼きメレンゲの香ばしさと上にかかったフランボワーズソースの甘酸っぱさが混ざり合って甘味は強いけど重たくない、ここまでのお料理たちの締めに相応しいデザート
●ペアリング
●ワインカクテル2杯
2024/08/26 更新
2024/05 訪問
最高に楽しく、美味しい3時間
ずっと行きたかったお店
「美味しい」と言う言葉で表現するのもいまいちピンと来ない程にどれも素晴らしいお料理
シェフの大石さんの人柄も素敵で終始楽しい時間が過ごせました
「どれがずば抜けて美味しかったか」なんて決められないくらいどれも美味しく、感動が色褪せません
良い意味でフレンチらしくないフレンチ
肩肘張らずに食事をとことん楽しめる最高の空間
最初から最後までどれも主役級、お米の炊き加減に至るまで完璧で計算し尽くされているのが伝わりました
お味だけではなく目で見て楽しめる美しく可愛い盛り付けにもテンションが上がります
以下、頂いたメニュー
◎富山湾蛍烏賊 帆立のタルタル 燻製キャビア サバイヨン グジェール
◎北海道根室産馬糞雲丹 カリフラワークリーム コンソメジュレ
○鰆の炭火焼 うるい こごみ 菜の花 (韮と蕗の薹のソース/レモンのクリームソース/蛤出汁のソース)
◎スッポン出汁のフランロワイヤル (スッポンコンソメスープ/北寄貝/ 芹/三ツ葉)
◎八寸
- 8種類の野菜と桜鱒のゼリー寄せ
- アスパラ(讃岐めざめ) 噴火湾の毛蟹 クラブミモザ
- フォアグラ 熊本県産デコポン グランマルニエ 最中
- パテドカンパーニュ
○ボンゴレロッソ (浅草開花楼のパスタ/蛤/北寄貝/浅蜊/ハリッサ)
◎鰻パイ (鰻のコンフィ/サフランライス/鯛と帆立と菜の花のムース/根セロリのブールブランソース)
○大山地鶏のローストチキン (北海道千歳産虎王椎茸/こしあぶらのフライ/クルムダンベールソース)
-ス
○高知県産ルナエピナ(西瓜) ライム ミント グラニテ
○三重伊賀牛サーロイン (エシャロットとドライトマト.レモン.白ワイン.ケッパーのソース)
◎太刀魚の炭火焼きご飯 胡瓜 パプリカ (海老出汁の追いスープ)
○大石カレー
○瀬戸内レモンのゼリー
◎埼玉県産あまりん苺と福岡県産八女茶のミルフィーユ
●ペアリング
●ビール
●レモンスカッシュ
●レモンサワー
蛍烏賊のグジェール
雲丹のコンソメジュレ
鰆
スッポン出汁のフランロワイヤル
焼きたてパン
八寸
ボンゴレロッソ
鰻パイ
大山地鶏のローストチキン
ルナエピナのグラニテ
伊賀牛サーロイン
太刀魚の炭火焼ご飯
大石カレー
レモンゼリー
ミルフィーユ
2024/08/24 更新
定期訪問
10月上旬、秋メニューに切り替わったタイミングに伺いました
メニューは2ヶ月毎に変更
切り替え月も初めは前季の物が混ざりつつ、2周目には一新されるよう
昨年頂いて感動したポルチーニのフライが再登場!
追加料金で松茸フライもありましたが今年はありませんでした(伺った日の翌日から提供されていました笑)
久々に復活したフォアグラ最中、その代わりか昨年「ヒレとフォアグラのパイ包み」だったものがシンプルに「ヒレのパイ包み」に
定期的に伺っている中で思う事ですが以前と比べて構成が軽くなっている印象
そもそも、バターたっぷりで重くなりがちなソースをバター不使用にしたり"フレンチ"でありながら和食の調理法を使ったりしてメニュー数が多い分もたれずくどくならない工夫をされていますが、コース全体を通して一品一品のパンチ力が緩和されていて最後の一品まで楽しめる仕上がりに
新メニューを織り交ぜながら、人気メニューもマイナーチェンジして復活を遂げていたり...より美味しく、革新的に進化している"銀座大石"
何度足を運んでも飽きない、新たな感動の体験ができるお店
次回訪問も楽しみです
✳︎お任せコース (¥30,800)
○バター茶
○グジェール (噴火湾産毛蟹/アボカドクリーム/味噌/燻製キャビア)
→大石さんで頂くグジェールの中でトップ3に入るお気に入り「毛蟹」今年も頂けました
毛蟹に味噌を合わせ、アボカドクリームでサラダ仕立てに
上品な甘さでジューシーな毛蟹、脂が無い分アボカドでプラスされたコクとまろやかさ、キャビアの塩気と燻香、グジェールのチーズ感が口の中いっぱいに混ざり合う最高の一口!
○北海道根室産馬糞雲丹 カリフラワーのムース コンソメジュレ
→馬糞雲丹の濃厚な甘味としっかりした旨味をカリフラワーのムースと濃ゆいコンソメの一番出汁から作るジュレが優しく包み込む大石さんのスペシャリテ
○秋刀魚 (ケールのクレープ/グリーンマスタードソース/フレッシュケール/大根ピクルス/肝ソース/ハーブ)
→この週から提供が始まった新メニュー
前週まで脂が乗りに乗っていた秋刀魚、シンプルな塩焼きではなく素材をソースと組み合わせる「フレンチ」においては使いづらく、脂が落ち着いてきてやっとベストな状態になったそう
そんな秋刀魚を大石さんではクレープスタイルで
夏メニューを思い出させます
ケールを混ぜたクレープ生地に、ハーブを混ぜたグリーンマスタードソース、大葉のように極細切りしたフレッシュケールと大根ピクルス更に秋刀魚の肝ソースをかけて主役の秋刀魚を乗せ、ハーブをトッピング
くるっと包んで手に持ってかぶりつきます
少し厚みのあるモチッとした生地の中からサクフワの香ばしい秋刀魚、秋刀魚の塩焼きに欠かせない「大根おろし」を「大根ピクルス」で合わせる発想、程良い酸味で秋刀魚の青臭さがサッパリ!角切りなので食感のアクセントにも
○すっぽんスープ 蕪
→中秋の名月、月とスッポンをイメージした一皿
ガスパチョ、コーンスープを経て久々に復活したすっぽんスープ!スプーンも唇もペタペタになるくらいスープに溶け出したスッポンエキスでシンプルなのにとてもふくよかな味わい
程よい硬さに仕上げた蕪も少しずつ崩しながら一緒に頂くとみずみずしさと淡白な甘味が加わって二度美味しい
○天然酵母全粒粉リュスティック
→この後提供される八寸のパテ類とよく合うおかずパン、噛めば噛む程全粒粉の香ばしさが味わえる
○八寸
(8種類の野菜 ゼリー寄せ)
→ピクルスになっていたり、ソテーしてあったり、8種の野菜をそれぞれ違う調理で丁寧に下処理し、素材の美味しさを引き出したテリーヌ
添えられたフレンチソースの酸味がよく合い、サラダ感覚で頂けます
(茸ムース(舞茸/占地/太鼓のばち/正源寺茸/箒茸) 鶏のムース テリーヌ 新銀杏素揚)
→天然キノコを含む5種のキノコを使用
キノコをそのまま食べるよりキノコ感、香りと旨味が凝縮されているのにキノコが苦手でも美味しいと感じられる嫌味の無さ
おかずパンにピッタリ
(パテ・アンクルート コルニッション)
→ほんのり甘くて香ばしいサクサクのサブレと旨味が凝縮された塩気のあるパテがお酒を進ませるフランスの伝統的なお惣菜
○フォアグラ最中 (洋梨/ポワールウィリアム/カカオニブ)
→久々登場の「フォアグラ最中」香ばしいパリッと最中に濃厚で滑らかなフォアグラと旬の洋梨の組み合わせ
カカオニブのチップのカリッとした食感が良いアクセント
○イタリア産ポルチーニ茸(セップ茸) フライ 平兵衛酢 (軸/傘)
→今年も頂けた特大ポルチーニ!昨年頂いて、とても心に残った一品
サクッと香ばしくフライにして出来立て熱々の提供
軸はキノコらしい食感と香り、傘はトロットロでチーズのようなクセを感じるお酒にピッタリな味わい
お塩は勿論、希少な平兵衛酢を絞って柑橘の香りを添えると美味しさが引き立ちます
軸と傘、それぞれの食感や風味、旨味を感じる事が出来て他では頂けない特別感のあるお料理
◎白甘鯛 鱗焼 白ワインと百合根のブールブランソース 柚子
→フランス料理のポワレを思わせる新メニュー、割烹のような「鱗焼き」スタイルで頂く高級品「白甘鯛」
皮目はサクッと鱗パリパリ、肉厚な身は一切パサつきなくふんわりぷりっとむっちり絶妙な火入れ
優しい甘味の白ワインのブールブランソース、バター不使用でとろみは百合根を使って仕上げているそうでとってもまろやかだけど後味は柚子の香りでスッキリ
余ったソースはブリオッシュパンで余す事なく頂けます、ソースがバター不使用な分バターたっぷりのブリオッシュパンがとても合う
○高知県産"ルナピエナ" グラニテ (ライム/ミント/モヒート)
→アンテナスイカ、UFOスイカと違うスイカを経て安定のルナピエナに戻ってきました、夏季の間提供されていたスイカも非常に甘くて美味しかったですがルナピエナもスイカと思えない甘さで十分美味しい
◎三重県松阪牛フィレ パイ包み (エシャロットとマッシュルームのデュクセル/牛筋出汁ソース)
→松坂牛ヒレの塊肉にエシャロットとマッシュルームのデュクセルをたっぷりと被せ、パイで包んだ新メニュー
お肉が驚く程柔らかくしっとり!抜群なミディアムレア仕上げでレアな部分は甘く、火が通ったところはよりお肉の旨味が感じられました
エシャロットの玉葱と大蒜のような香りとマッシュルームの香りがギュッと凝縮されたデュクセルは若干塩気が強めでお肉の甘さがより引き立ちます
昨年はフォアグラがサンドされていましたが個人的にヒレの旨味をシンプル味わえるこちらの方が好みです
○ムール貝のリゾット (ウイキョウ/トマト/ムール貝ソース)
→ストウブ炊きのご飯にスープを提供直前に注ぐ"リゾット風"スタイルだったご飯物、今回は"リゾット"で
○13皿目のカレー "やまのふもと 近江米"新米
→炊き上がりから席まで届くお米の香り、いつも絶品のお米が尚更美味しい
◎香川県羽間産"はざまいちじく" (赤ワインコンポート/フレッシュいちじくのキャラメリゼ) チャイアイス
→ほんのりチャイのスパイスを感じる上品なチャイのアイスと前回のサヴァランにも添えられていた"はざまいちじく"、赤ワインコンポートにした物と表面を香ばしくパリッとキャラメリゼしたフレッシュな物、それぞれ違った美味しさ
遠くにワインが香る大人な味わい、今まで頂いてきた「お口直し」の中でトップクラスのお気に入りデザートでした
○モンブラン2025 ミルクレープ仕立て (マロンクリーム/ガナッシュ/胡桃のキャラメリゼ/栗太郎)
→最近クレープにハマっているという大石シェフ、今年はデザートのモンブランもクレープスタイルでの提供
7〜8層程のモチっとした厚めのクレープ生地にサンドされているのは甘さ控え目の生クリームと少しビターなガナッシュ、トップのモンブランクリームは「マロン」感があって濃厚で甘さもしっかり
「ストップ」するまでたっぷり目の前で絞って頂ける嬉しいサービス
仕上げに胡桃のキャラメリゼを散りばめて、食感だけでなくほろ苦く香ばしい風味のアクセントに
「栗太郎」に扮した大石さんらしい遊び心ある可愛らしい飴がけの一粒栗が添えられ、最後の一品まで存分に秋を感じられました
お口直しのタイミングで提供されるカフェ
紅茶は高級ブランド"SIROCCO"の茶葉
ジェントルブルー(アールグレイ)、ブラックバニラ、ブラックチャイ等の紅茶に加え
アマレットウーロン、ホワイトピーチ、グリーントロピック等の白茶や烏龍茶
ピニャモリンガ等のハーブティー等約10種類の中から好きなものをチョイス
普段甘いものを頂く時は絶対にコーヒーな私ですが、ここでは紅茶一択!
カップはHERMES、華やかな絵柄に心躍ります
●レモンスカッシュ (¥1,400)×3
●アルコール (料金不明)×2
★松坂牛ハンバーグ デニッシュサンド (¥5,000)×3