2回
2024/05 訪問
ラストです 素晴らしい蕎麦屋だった 僕はここで和の室礼を勉強したし、昼の酒の素晴らしさを知った
白滴
ノンアルコールビール
板わさ
焼き海苔
玉子焼き
鴨焼き
かき揚げせいろ
花巻そば
2人で合計¥8,450(税込み)
宮廷楽長はむかし、酒を浴びるほど飲んでいた。
昼夜問わず、だ。
気分は中島らもで、「今夜、すべてのバーで」の世界を地で突き進んでいた。
だからそう遠く無い将来、そういう病気で死ぬはずだった。だって僕の中性脂肪は4桁、γはこの小説で出てくる数値の倍をゆうに超えていたのだから。
宮廷楽長はここで「蕎麦屋で一杯」を覚えた。要は「昼前(ひるまえ)」である。
白滴をちびるように舐め、蕎麦味噌を摘みとし、鴨を喰い、〆の蕎麦を手繰る。
また宮廷楽長はここで、和の室礼を勉強した。茶室では無いが2畳の小上がりがある。
当時から茶室に興味のあった宮廷楽長は、そのうちここの設計者に出会うことになった。
まだ完璧な資格を取っておらず、こっち方面に来れるようになったのはつい最近のことだ。
そう、宮廷楽長はここでの素晴らしい時代のあと、心と身体を壊した。
もうこっちの世界には戻ってこれないと思っていた。
でも奇跡的に生還して再び正常な世界に戻ってきた宮廷楽長は、もう酒の飲めない身体になっていた。
だからここに足を運ぶこともほとんど無くなった。
その間に宮廷楽長は結婚した。
一度、大将に挨拶に連れてきた。
その後2回目の訪問が、今日だ。
髭の大将、ヴィヴィアン・リー似の女将さん。
ごめんなさいね、あまり来れなくて。
ここは素晴らしい蕎麦屋だった。
ここは僕に本物の蕎麦屋風情を教えてくれた。
ありがとうございました。
※20260126追記
床板はブビンガ。
2026/01/26 更新
★★★
【再訪中】
ぼくのラストすい庵は、冷やしかき揚げでした。
ありがとうございました。