森宮さんさんが投稿した博多牛もつ鍋 なの川 恵比寿 代官山店(東京/代官山)の口コミ詳細

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博多牛もつ鍋 なの川 恵比寿 代官山店代官山、恵比寿、中目黒/もつ鍋、居酒屋

1

  • 夜の点数:4.5

      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク-

博多直送、旨み溢れる絶品もつ鍋の隠れ家!

日没直後の代官山、8月の土曜夜。陽炎のように揺れていた昼の熱は消え失せたが、重く湿った空気がまとわりつき、背中に汗の粒を伝わせる。舗道の石畳を踏む音と遠くの笑い声が混ざり合い、夜の帳は静かに街を包み込んでいた。

代官山の静寂に溶け込む「博多牛もつ鍋 なの川」。照明の温もりが木の質感と交わり、シンプルながら洗練された空間が広がる。
主役は九州産黒毛和牛の小腸を使用したもつ鍋。新鮮でぷりっとした弾力が野菜と共に鍋の中で旨味となり、深いコクを生むという。
また、〆にはチャンポン麺や雑炊は、残されたスープの余韻を完璧に締めくくるらしく、楽しみだ。
日常の喧騒を忘れ、東京で博多の本質を味わいたい者たちに贈る隠れ家だ。

本日は以下の料理をいただいた。

◇お通し(茶碗蒸し)
福岡ブランド卵「うちのたまご」が織りなす濃密なコクが、滑らかな茶碗蒸しの中で静かに輝く。そこへ絡むお店特製の明太子が、ピリッとした辛味と潮の香りを添え、絶妙なアクセントに。柔らかな口当たりと鮮烈な明太子のコンビネーションは、まるで博多の海と大地が一皿に凝縮されたかのよう。食の序章を飾るにふさわしい、一瞬で心を掴む前奏曲。

◇酢もつ
ぷりっとしたもつの弾力に、爽やかな酢の酸味が軽やかに絡み合う一品。脂の旨みを引き立てながらも、後味は驚くほどすっきり。素材の鮮度が際立ち、口内で弾ける食感と酸味のリズムが心地よい。暑さを忘れさせる清涼感は、まさに夏の酒肴の理想形。酒の進み具合を計算し尽くしたかのような、計算された味の妙技が光る。

◇特製辛子明太子
粒立ち豊かな特製辛子明太子は、ピリリとした辛味が海の旨みと溶け合い、深いコクを生む。口に含むたびに、潮風を感じさせる爽快な香りとともに、繊細な塩気がじんわりと広がる。食欲を刺激しつつも、後味はキレよく、白飯はもちろん酒の肴としても抜群の存在感を放つだろう。まさに博多の誇りが凝縮された、贅沢な一皿。

◇馬刺しの赤身
福岡直送、凍結を一切経ずに届けられた馬刺しの赤身は、鮮度が織りなす透明感と鮮烈な肉の甘みが際立つ逸品。しっとりと舌に吸い付くような繊細な食感の奥に、ほのかな鉄分とコクが静かに広がる。生ならではの瑞々しさが、噛むごとに力強く染み出し、質実剛健な旨みが食欲の琴線を震わせる。飽きのこない潔さと奥深さを兼ね備えた、まさに本物の味わいだ。

◇九州産和牛レバーステーキ
自家製ダレが織り成す甘辛いコクと、レバー本来の濃厚な旨みが見事に調和。鮮度が際立つしっとりとした舌触りはクセを抑えつつ、噛むほどに芳醇な肉の甘みが溢れ出す、やみつき必至の一皿。味の重層感が口内に広がり、至福の食体験を約束する逸品。

◇牛もつ鍋(味噌と鰹)
国産白味噌をベースに、鰹節の香り豊かな出汁が織り成すこの牛もつ鍋は、もつ鍋の常識を覆す上品な味わい。たっぷりと盛られた鰹節が香りのアクセントとなり、ぷりぷりの国産もつとシャキッとしたニラが絶妙なハーモニーを奏でる。東京限定の特別メニューながら、もつ鍋特有の重さやくどさは微塵もなく、軽やかな旨みが胃袋を優しく満たしていく。飽きることなく箸が進み、季節を問わず恋しくなる味わいだ。

◇坦々風ちゃんぽん麺
もつ鍋の余韻を活かした坦々風ちゃんぽん麺は、白味噌のまろやかさにピリリとした自家製ラー油が絡み、旨みと辛味の絶妙なバランスを演出する。白髪ネギのシャキシャキ感と糸唐辛子の彩りがアクセントとなり、濃厚なスープに軽やかな清涼感を添える。もつ鍋の締めを超えた一杯が、味覚に新たな刺激をもたらす。

◇チーズリゾット
それでも尚残ったスープを余すことなく活用したチーズリゾットは、濃厚な旨みが米粒一つ一つに染み渡り、まろやかなチーズがとろけるように包み込む。コク深く、それでいて重すぎない絶妙なバランスが、最後の一口まで飽きさせない。余韻と満足感を高める、贅沢な〆の最終形態。

夏の蒸し暑さも、代官山の夜風に溶けていくようだった。博多牛もつ鍋「なの川」で味わった一皿一皿は、記憶の中でじわりと温かく広がっている。ぷりっとしたもつの弾力、明太子が香る茶碗蒸しの繊細さ、そして最後に迎えたチーズリゾットの濃厚な余韻。食事は単なる腹の満たしではなく、時間を紡ぐ儀式であることを思い知らされた夜。やがて、夜の静寂が深まる頃、満たされた胃袋とともに、またここへ戻りたいという想いだけが静かに胸に灯った。

是非また伺わせていただきます。
ご馳走様でした。

2025/08/14 更新

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