2回
2023/11 訪問
味、構成、ペアリング、接客、どれをとってもハイレベルな今後も進化が楽しみな名店
平日の夜に予約をして4人で初訪問しました。渋谷駅から少し歩いた場所にあります。
店内はカウンターと完全個室もあり。お客さんはカップルとみられる方や外国の方もいました。
あじゅう田は2021年に爆誕した食べログTOP5000の人気店。
日本で3世帯しかいないと言われる「阿重田」大将のお店です。
大将はフレンチからキャリアをスタートさせ、有名鮨店で研鑽を詰んだ実力派。
コースはおまかせ33000円一本に、アラカルトドリンクorペアリング。
カウンターには、真ん中に大将、両サイドにソムリエさん2人と劇場型です。
接客も気遣い上手なエンターテインメント型で居心地抜群。
コースはまずはつまみ(一品料理)一通りから、握りに移る編成です。
どれも相当な逸品揃いで満足度がかなり高い。
書ききれないので、いくつかピックアップしてコメント↓
つまみは、最初の白子から驚きのおいしさ。
季節柄いろいろな店舗で白子はいただきますが、ここのは格別。
ほんのり温かく、クリーミーで濃厚ながら、お酒と合わせてくどくはない。
一品目として満足度の高い一品です。
鰻(静岡)は焼き蒸しです。
一晩寝かせ、焼き蒸し。脂を抜いて、皮だけパリッと中はふんわりしつつも弾力あって美味!
もちろん臭みなど全くありません。
焼きだけのカリカリ、蒸しだけのふわとろだといずれも物足りなさもあるのですが、こちらは絶妙なバランスで焼きと蒸しで仕上げています。脂も多いとくどくなりますが、ちょうど良い塩梅で美味。
つまみが5品出た後、握りに移ります。
シャリにも相当こだわりがあり。珍しいですが、酢飯に新米を使っているそう。
塩はイタリアとフランスの2種。3日寝かせて上澄部分だけシャリ酢にしているそうで、手間をかけて上質に仕上げています。
また、以前とネタの仕込み(塩の当て方や寝かせる温度など)を変えて、シャリとの一体感を出したそう。たゆまぬ探究心に感服です。
握りは順番も工夫されていました。
ゼラチン質の春子鯛 ⇨ 大ぶりに切ってパリッとさせたスミイカ → 脂のあるブリ、と、食感・脂身の違いを自然に楽しめる構成。
春子鯛をこの時期にこんなに美味しく食べられて嬉しい。柔らかなみと上品な甘みが最高です。
スミイカに包丁入れないんだと思ったら、この流れの食感を楽しむための演出でした。それにしても、ここまでパキッとして美味しいスミイカは初めて食べました。
ブリはかなり大ブリにカット。身と脂、両方の部分をいただけます。
気仙沼の大トロ(140kg)は美しすぎて思わず歓声が上がるほど。
味も言わずもがな上品な脂と旨味が最高です。
雲丹は綺麗で立派な3粒の2段重ね。贅沢にいただきます。すっきりとしながら濃厚な旨味。最高です。
この雲丹で特筆すべきはペアリング。ソムリエさんが自信を持っておすすめする組み合わせ。
イタリアの極辛口ワイン、ヴェッキオ サンペーリ。紹興酒・シェリー風の味です。
たっぷりウニが乗っていたので、まず上の雲丹だけ少しいただいてワインも。美味しい。
残りの雲丹軍艦をパクッと食べて、ワインも。最高に美味しい。まさに口内調理の桃源郷。
このお店に来たらぜひ味わっていただきたいペアリングです。
この後は、大将の得意分野の内蔵系が続きます。
どれも美味ですが、鰯・いくらが印象的。
鰯は過去一。初めて鰯を手渡ししていただきました。
切れ込みの中に肝が入っていますが、見た目の美しさもあることながら、肉厚な身と肝の濃厚さとシャリが絶妙なバランスで仕上げられています。今回の中でも印象に残っている上位の品です。
また、いくらは、お皿に盛られた圧巻な姿がお披露目されてテンションが上がります。
目の前でたっぷりよそられるいくらはこれも手渡しで。
3日間寝かせているそうで、味のバランスも抜群。一口で頬張ってトビますね。
そして今回トップレベルで印象に残っているアナゴ。
食べる前からスペシャリテだとハードルを上げまくって、大丈夫なのかなと思っていましたが、圧巻のうまさ。
ふわとろ系のアナゴは他店でもいろいろあり、中には塩とタレの食べ比べて満足度を上げるお店もありますが、それらを吹き飛ばすような過去一のアナゴ。ふわとろの中にも食感があり、ちょうど良い肉厚さと溢れる旨み、口の中がものすごく喜んでいました。これはすごいですね。
大将は、季節柄おいしいものが多いと謙遜しますが、ここまで抜群においしく満足度が高いのは、大将やソムリエ、スタッフのたゆまぬ探究心が作り出すものなのでしょう。
鮨「あじゅう田」。今後も進化が楽しみなお店。また訪れたい名店です。
▼注文----------
- - - food- - - -
おまかせコース33000円
(▷:一品料理 ▶︎:握り)
▷白子
▷鰹 海苔醤油
▷鰻(静岡)
▷クエとカブ
▷もずく(沖縄)ホタテ乗せ
▶︎春子鯛
▶︎スミイカ
▶︎ブリ(羅臼)
▶︎大トロ(気仙沼)
▶︎霜降りマグロ
▶︎雲丹
▶︎カワハギ
▶︎鰯
▶︎いくら
▶︎ボタン海老
▶︎アナゴ
▷ホタテの卵焼き
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▷ROCOCO Tokyo WHITE
▷日本酒 田中六五
▷ワイン Vecchio Samperi
▷日本酒 ちょっとおまち
▷日本酒 ダルマ正宗
▼訪問日時------
2023年11月(平日)20時30分
▼予約・待ち時間—
あり・なし
▼場所----------
JR「渋谷駅」から徒歩9分
東京メトロ「渋谷駅」から徒歩7分
▼人数----------
2人
▼予算----------
ディナー 40000円/1人
2023/12/09 更新
尽きない情熱と繊細で丁寧な技。味わうほどに五感を震わせ、幸せな記憶として刻まれていくまさに名店。
昨年訪問してからいろいろとお鮨屋さんは巡りましたが、なかなかここ以上に好きだったところには出会えていません‥!
高級店ではありますが、阿重田氏のトークで終始リラックスして食事を楽しめます。
あじゅう田は2021年に爆誕した食べログTOP5000の人気店。
日本で3世帯しかいないと言われる「阿重田」氏お店です。
大将はフレンチからキャリアをスタートさせ、有名鮨店で研鑽を詰んだ実力派。
18:00〜、20:30〜の二部制。
コースはおまかせ33000円一本。
アラカルトドリンクorペアリング11000円。
この日はペアリングで。
メインカウンターでは大将が全て握ります。阿重田氏の気配り目配りが行き届いた劇場です。
この日のラインナップはこちら↓
おまかせコース33000円
▷松茸とクエのお吸い物
▷刺身 カツオ
▷白子
▶︎大トロ(厚岸)
▶︎赤身(塩釜)
▶︎中トロ(塩竈)
▷茶碗蒸し
▶︎秋刀魚 肝醤油
▷あん肝
▶︎春子鯛
▶︎スミイカ
▶︎ブリ
▶︎鯵
▷うなぎ(静岡)、柿
▷もずく
▶︎雲丹
▶︎手乗せいくら
▶︎車海老
▶︎穴子
▷卵焼き ホタテほうじ茶黒糖
アルコールペアリング
▷日本酒 黒龍
▷白ワイン Chablis Sainte Claire2021
▷日本酒 信州亀齢 純米大吟醸 ヘキサゴン
▷日本酒 常山
▷赤ワイン MALTERDINGER
▷日本酒 龍勢 和みの辛口 八反線
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この日も圧巻の内容。大満足です。
今のシャリは、魚に合わせて、ヨーロッパとフランスの塩に米酢3種・穀物種の計4種をブレンドしたこだわりもの。
仕入れ先も一流。マグロはやま幸、その他はウエケンで仕入れ。信頼関係も積んできており、良いものを卸してもらえています。
書ききれないので、いくつかピックアップしてメモします↓
最初の松茸とクエのお吸い物から最高。
松茸の香りが良くて温かくて秋を感じます。
大ぶりのふわふわの高級魚クエも嬉しい。
やはり白子も驚きのおいしさ。無漂白でくさみまったくなし。季節柄いろいろな店舗で白子はいただきますが、ここのは格別。
ほんのり温かく、クリーミーで濃厚ながら、お酒と合わせてくどくはない。
満足度の高い一品です。白子好きにはもちろん、苦手な人にも味わってほしい。
続いて嬉しいマグロ3連発。大トロ・中トロ・赤身。
それぞれの部位の特徴を最大限に活かせるよう、別個体での仕入れ、熟成具合の調整、醤油を変えるというこだわりよう。
言わずもがな、最高です。
この後3品はお酒好き歓喜の品。この日の中でここが一番満足度高かったかもしれません。
1品目の茶碗蒸しは、具なしのこのわたで。手間をかけてえぐみなくおいしさだけ抽出。
2品目のもうすぐ季節が終わってしまう秋刀魚は過去一の感動。昨年の自分の口コミを見たら鰯で感動したと書いていました。やはり内臓系のスペシャリスト阿重田氏。1年経っても新鮮な感動を与えてくれました。秋刀魚は塩を当てずに脱水し、肝醤油で。ドカンとくるうまみ。
3品目はあん肝。超手間暇かけて仕込んだあん肝はそれはもうとんでもなく美味しくて。。ちびちび一口ずつ、日本酒と合わせて、最高に幸せな気分です。
この後の握りも充実。
ふわっふわで塩のバランスも抜群、丁寧な仕事が光る春子鯛、
1週間寝かせて脂のり・旨み抜群のブリ、
超絶上質でお高い雲丹、爽やかに仕上げらた圧巻の手乗せいくら、
見事に形の整った、外側と中で火入れの違う車海老など、
全て満足度高いです。
スペシャリテのふわっふわのアナゴも健在ですね。
この日の日本酒は、秋刀魚などと合わせた信州亀齢、握りと合わせた常山が特に好きでした。
この信州亀齢は生産本数1400本の超限定酒、さらっと出されましたが普通じゃ手に入らないので貴重な経験でした。
ソムリエさんがいなかったのでどうかなと思っていましたが、バッチリでした。
強いていうなら、前回雲丹とペアリングしたヴェッキオ サンペーリをもう1回味わいたかったかも笑
ここまで抜群においしく満足度が高いのは、大将やスタッフのたゆまぬ探究心が作り出すもの。
鮨「あじゅう田」。今後も進化が楽しみなお店。また訪れたい名店です。
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