2回
2025/08 訪問
若き職人の成長が楽しみ
寿し道桜田さんのお弟子さん、懐都君によるイベント「味道懐都」に参加しました。夏らしい献立が並び、まずはタコの一品とハモと柑橘系ジュレで爽やかな幕開け。香ばしく焼き上げられた鮎の焼き物は、ほろ苦さと香りが際立ち、季節感たっぷり。メインは太刀魚の土鍋ご飯で、ふっくらとした身と香ばしい皮目、土鍋ならではの香りとおこげが絶品でした。一品一品にかいと君の丁寧な仕事と感性が光り、これからの成長がますます楽しみになる内容。さらに大将と諸さんがスタッフとして温かく支えている様子も微笑ましく、会場全体が和やかな空気に包まれていました。次回は、お寿司も握っていただけるとの事なので、ぜひ年内にまた開催してほしいと心から思える素晴らしいイベントでした。ご馳走様でした。
2025/08/12 更新
寿し道桜田で研鑽を積まれているお弟子さん懐都君が一日大将を務めるスペシャルイベント「味道懐都」に伺いました。昨年8月の開催時にも参加しましたが、今回は前回にはなかった懐都君自身の握りが加わり、料理人としての現在地と成長がより明確に感じられる内容となっていました。
先付けはほうれん草のすりながし。写真からも伝わる通り、滑らかな舌触りと鮮やかな緑が印象的で、野菜の青みを活かした素直な味わいです。はたと白菜のジュレは透明感のある仕立てで、魚の旨味と野菜の甘みが穏やかに重なり、コース序盤として非常に好印象。シャリには新潟県産しんのすけを使用しており、粒立ちが良く、口の中でほどける感覚が心地よい。湯葉しんじょうとうぐいす菜のお椀は、出汁の輪郭が明瞭で、派手さはないものの確かな技術を感じさせます。
勝浦鮪のたたきは薬味やジュレとの一体感があり、ぶり大根は味をしっかり含ませながらも重さを残さない仕上がり。菜の花のほろ苦さが良いアクセントとなり、全体に緩急を与えていました。
握りは赤身、ちゃまるハタ、車海老。赤身は艶やかで下味も的確、シャリとの温度差も少なく一体感があります。ちゃまるハタは身の扱いが丁寧で、旨味の引き出し方に今後の伸び代を強く感じさせる一貫。車海老は火入れが絶妙で、甘みが素直に広がります。
ドリンクはペアリングで、ワインと日本酒を織り交ぜた構成。料理の繊細さを邪魔せず、むしろ輪郭を際立たせる組み立てで、特に後半の料理や土鍋ご飯との相性が印象的でした。生姜を効かせた胡麻豆腐で口を整え、桜海老の香り豊かな土鍋ご飯へ。締めの薯蕷饅頭まで含め、若手ながらも構成力と真摯な仕事ぶりが伝わる内容で、次回開催や今後の活躍を継続して追いたくなるイベントでした。ご馳走様でした。